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iPhone 17eの動画性能|シネマティック・アクションモードなしで困る場面と困らない場面

2026 9/29
iPhone 17eの動画性能|シネマティック・アクションモードなしで困る場面と困らない場面

この記事の要点

  • 17eの仕様ページにあるのは4K 60fps・1080p 60fps・スローモーション1080p 240fps・ドルビービジョンHDR・空間オーディオ。行事の記録に要る基本はそろっている
  • 記載が無いのはシネマティック・アクションモード・空間ビデオ・マクロビデオ・デュアルキャプチャの5つ。どれも撮る瞬間に効く機能で、あとから足せない
  • 困るのは歩きながら追いかける撮影、前後同時撮影、超接写、背景ぼかし。困らないのは席や三脚から撮る行事と、祖父母に渡すディスク化
  • 容量は設定で決まる。4K/60fps・HDRオンで1分約440MB、1080p/30fpsで約65MB(設定画面の目安)。256GBなら計算上4K60で8時間台
  • USB 2(最大480Mb/s)なので大量の4Kはケーブル転送に時間がかかる。共有URLでの入稿ならスマホだけで済む

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2026年3月に出たiPhone 17eは、Appleが今売っているiPhoneの中でいちばん構成を絞った機種です。子どもの行事や旅行の動画をこれで撮っていく前提で買った、あるいは買う前に「動画はほかの機種と何が違うのか」を調べている。そういう人が最初に見るべきものは、Appleの技術仕様ページの「ビデオ撮影」欄に、何が書いてあって何が書いていないか、です。

先に答えを書きます。撮れるのは4K 60fpsまでで、スローモーションは1080p 240fps、音は空間オーディオとステレオ録音に対応し、HDR(ドルビービジョン)も使えます。いっぽうで、シネマティックモード・アクションモード・空間ビデオ・マクロビデオ・デュアルキャプチャの5つは、仕様ページに記載がありません。この5つが無くて困るのは、歩きながら子どもを追いかける動画、前と後ろのカメラで同時に撮る動画、花や料理への超接写、背景をぼかした動画です。

反対に、席や三脚から撮る発表会や運動会、祖父母に渡すためのDVDやブルーレイでは、5つが無いことはほとんど効いてきません。どのみち、4Kも60fpsもHDRも、ディスクにする段階で規格に合わせて変換されるからです。本文は2026年9月時点の情報で、機種ごとの対応はAppleの技術仕様ページ、1分あたりの容量はiPhoneの設定画面に出る目安(iOS 18.6の文言。iOS 27の画面では未確認)に基づいています。

先に答え|17eに無いのは5つ、行事の記録に要る基本はそろっている

「あるもの」と「無いもの」は、同じ現行機のiPhone 17と並べるといちばんはっきりします。下の表は、両機種の仕様ページの「ビデオ撮影」欄に載っている項目だけを拾ったものです。「記載なし」は、その機種のページに項目が書かれていないという意味で、当社が実機で確かめた結果ではありません。

項目 iPhone 17e iPhone 17 効いてくる場面
4Kビデオ 24・25・30・60fps 24・25・30・60fps 差なし
1080pビデオ 25・30・60fps 25・30・60fps 差なし
スローモーション 1080p 120/240fps 1080p 120/240fps 差なし
HDR(ドルビービジョン) 対応 対応 差なし
シネマティックモード 記載なし 最大4K・30fps 背景をぼかした動画
アクションモード 記載なし 最大2.8K・60fps 歩きながら・走りながら
空間ビデオ撮影 記載なし 1080p・30fps Apple Vision Proで見る立体
マクロビデオ撮影 記載なし 対応 花・虫・料理の超接写
デュアルキャプチャ 記載なし 最大4K・30fps 前後のカメラで同時に撮る
光学ズーム関連 記載なし(単眼) 2倍の光学ズームイン 遠くの子どもを大きく
手ぶれ補正(ビデオ) 光学式、映画レベル センサーシフト光学式(Fusionメイン)、映画レベル 揺れの少なさ
ビデオのデジタルズーム 最大6倍 最大6倍 差なし
USB-C USB 2(最大480Mb/s) USB 2(最大480Mb/s) 差なし
容量 256GB/512GB 256GB/512GB 差なし

上半分を見ると、解像度とフレームレート、スローモーション、HDR、容量、USBの速さは17と同じです。違いは表の真ん中に集まっていて、そのすべてが「撮影中の特別なモード」か「レンズの本数」に関わるものです。背面カメラは17eが1つ、17が2つです。シネマティックの背景ぼかし、マクロの超接写、2倍の光学ズームインは、2つ目のカメラや、それを前提にした処理と結びついています。

この表をさらに縮めて、17eと17、そして同じく背面カメラが1つのiPhone Airの3機種で見比べたのが次の図です。Airはアクションモードとデュアルキャプチャには対応していて、シネマティック・空間ビデオ・マクロは記載がありません。単眼でも機種によって載る項目が違う、というのが分かります。

iPhone 17e、iPhone 17、iPhone Airの3列で、シネマティック・アクションモード・空間ビデオ・マクロビデオ・デュアルキャプチャ・4Kの上限・光学ズームの7項目を比べた表。17eは5項目が記載なしで、4Kの上限は3機種とも60fps
Appleの技術仕様ページの「ビデオ撮影」欄に記載があるかどうかで整理

行事の記録という目的に絞るなら、表の上半分がそろっている時点で、17eは「撮れない」機種ではありません。困るかどうかは、撮り方の癖と撮る場面で決まります。あとの節で、運動会・発表会・旅行・日常の4つの場面に分けて、どこで引っかかるかを具体的に見ていきます。機種全体の一覧はiPhone動画の仕様一覧にまとめてあるので、Pro系やiPhone Duoまで含めて比べたいときはそちらが早いです。

17eの仕様ページに書かれている動画の項目

iPhone 17eは2026年3月2日に発表され、3月11日(水)に発売されました。容量は256GBと512GBの2つで、128GBはありません。Appleの技術仕様ページで「ビデオ撮影」欄に書かれている項目を、意味を添えて並べます。買う前の人はこの節で「足りるか」を、もう持っている人は「使っていない項目が無いか」を確かめてください。

解像度とフレームレート

背面カメラの通常のビデオは、4Kが24・25・30・60fps、1080pが25・30・60fps、720pが30fpsです。仕様ページの表記は「ドルビービジョン対応ビデオ撮影」で、どの解像度でもHDRで撮れます。24fpsは設定画面で「映画のスタイル」と添えられている選択肢で、25fpsは「PALフォーマットを表示」をオンにしたときだけ出てくるヨーロッパ向けの値です。日本で普通に使うなら、選ぶのは30fpsか60fpsのどちらかになります。

スローモーションは1080pの120fpsと240fpsです。スローモーションの4Kは載っていません。これはPro系とiPhone Duoだけの項目で、17やAirにもありません。タイムラプスは「手ぶれ補正つき」で、暗い場所向けの「ナイトモードのタイムラプス」も載っています。記録形式はHEVCとH.264の2つで、ProResやLogといったPro向けの形式はありません。

ビデオのデジタルズームは最大6倍です。カメラが1つなので、光学ズームの項目は書かれていません。撮影中に8MPの静止画を撮る機能もあり、4Kで回している最中でも使えます。QuickTake(写真モードのままシャッターを長押しして録画に入る操作)も項目としては載っていますが、解像度やフレームレートの記載はありません。

音の項目

音は「空間オーディオとステレオ録音」「風切り音の低減」「オーディオミックス」「オーディオズーム」の4つが載っています。iPhone 16以降は、Appleのガイドでは「サウンド収録」の初期設定が空間オーディオで、ステレオやモノにも変えられます。風切り音の低減は、空間オーディオかステレオで撮るときに自動で働き、設定でオフにもできます。

この音の項目は、Pro系との差が意外に小さい部分です。18 Proの仕様には「4つのスタジオ品質のマイク」という一文が加わりますが、空間オーディオ・風切り音の低減・オーディオミックス・オーディオズームは17eにも並んでいます。屋外の運動会で風の音を減らす、発表会でステレオに切り替える、という使い方は17eでできます。

フロントカメラ

前面は12MPのTrueDepthカメラで、4Kが24・25・30・60fps、1080pが25・30・60fps、スローモーションは1080p 120fpsです。自撮りの解像度は背面と変わりません。ただし17やAirの前面は「18MPセンターフレームカメラ」で、縦に持ったまま横向きの動画が撮れる仕組みが載っていて、17eの前面にはその記載がありません。前面のシネマティックモードも17eには載っていません。

家族で顔を寄せて撮る動画、子どもに自撮りさせる動画なら、12MPの前面で困る場面はほとんど無いはずです。前面で困るのは、縦持ちのまま横長の動画を撮りたいときで、17eでは本体を横に倒して撮ることになります。

USB-Cと画面出力

USB-CはUSB 2で、最大480Mb/sです。iPhone 17もAirも同じ速さで、USB 3(最大10Gb/s)なのはPro系とiPhone Duoだけです。動画の性能とは直接関係ありませんが、撮った4Kをパソコンに移す時間に効くので、あとの節で計算します。

もう一つ、17eの仕様ページにはUSB-Cからの映像出力(DisplayPort)の記載が無く、書かれているのはAirPlayだけです。iPhone 17にはDisplayPortの記載があります。ケーブルでテレビにつないで動画を見せる使い方を考えている人は、この項目を先に確かめておくべきで、できないとまでは当社は言い切れませんが、仕様には載っていません。テレビで確実に見せる手段としては、AirPlay対応のテレビか、ディスクにして渡す方法が残ります。

無いもの5つは、撮る瞬間に効く機能

仕様ページに載っていない5つには共通点があります。どれも撮影している最中に働く機能で、撮ったあとから編集では足せません。手ぶれの少ない動画は、揺れた動画をあとから直すより、撮るときに揺れないほうが確実です。背景のぼかしも、前後同時の撮影も同じです。だからこの5つは、17eを選ぶ前に「自分はその撮り方をするか」で考えるべき項目になります。

シネマティックモード

シネマティックモードは、人物などにピントを合わせて背景をぼかし、被写体が変わるとピントを自動で送る動画のモードです。仕様ページではiPhone 17と16が最大4K・30fps、18 ProとiPhone Duoが最大4K・60fpsで、17e・Air・16eには記載がありません。普通に撮ったビデオにあとからシネマティックのエフェクトを付ける機能も18 ProとDuoには載っていますが、これも17eにはありません。

誕生日にろうそくを吹き消す子どもの顔だけを浮かせたい、七五三の着物姿を映画のように撮りたい。そういう「雰囲気の動画」を撮る人には、この項目の有無は大きいです。逆に、舞台の上の全員を写す発表会や、走っている子どもを追う運動会では、背景をぼかす場面そのものがありません。どの機種で何fpsまで撮れるかはシネマティック4K60fpsの対応機種に機種別で書いています。

アクションモード

アクションモードは、歩きながら・走りながら撮る動画の揺れを強く抑えるモードで、最大2.8K・60fpsで記録されます。iPhone 14以降の機種で使えるとAppleのガイドにありますが、iPhone 16eと17eは対象から外れています。仕様ページにも項目はありません。

使える手ぶれ補正は、仕様ページの表記では「光学式」と「映画レベルのビデオ手ぶれ補正(4K、1080p、720p)」の2つです。加えて、設定の「ビデオ撮影」に「手ぶれ補正(拡張)」という項目があります。Appleの説明文は「ビデオとシネマティックモードでは、わずかにズームインすることにより、ビデオの手ぶれを補正します」で、初期設定はオンです。つまり止まって撮るぶんの補正はあり、アクションモードのような「動きながら撮る」ための強い補正が無い、という位置づけです。2.8Kという解像度の意味と、ディスクにしたときの見え方はアクションモードの画質にまとめました。

空間ビデオとマクロビデオ

空間ビデオは、Apple Vision Proで立体として見るための動画で、対応機では1080p・30fpsで記録され、設定画面の説明では1分あたり約130MBです。Pro系・17・16にはあり、17e・Air・16e、そして10月23日発売予定のiPhone Duoの仕様ページには記載がありません。単眼の機種には、どれも載っていません。

ここで確かめておきたいのは、空間ビデオが無くて困る人がどれだけいるかです。Appleのガイドには、ほかのAppleデバイスでは空間ビデオを「通常の写真やビデオと同様に表示」できると書かれています。Vision Proを持っていない家庭で立体として見る手段は無く、DVDやブルーレイにする段階では平面の映像になります。この項目は、ディスクにする前提なら気にしなくて構いません。仕組みは空間ビデオとはで説明しています。

マクロビデオは、被写体にぐっと寄って撮る動画で、こちらも17e・Air・16eには載っていません。どこまで寄れるかは仕様ページに数値が無いので、17eで花や虫を撮りたい人は、実際に寄ってピントが合う距離を試すしかありません。旅行先の料理、公園の虫、工作の細部を撮る場面で差が出ます。

デュアルキャプチャ

デュアルキャプチャは、前と後ろのカメラで同時に撮る機能で、対応機では最大4Kドルビービジョン・30fpsです。18 Pro・Duo・17 Pro・Air・17に載っていて、17e・16・16eにはありません。舞台を後ろのカメラで撮りながら、自分や隣の家族の反応を前のカメラで同時に残す、という使い方ができません。

これは17eでどう補うか、答えが決まっている項目です。2台で撮ります。片方が舞台、もう片方が客席側を撮って、あとで並べる。夫婦や祖父母で分担する方法は運動会を2台で撮るに書いてあり、発表会でも同じ段取りが使えます。1台で両方を欲張るより、2台のほうが仕上がりも安定します。

なぜ「非対応」と言い切らず「記載なし」と書くのか

ここまで「記載なし」という言い方を続けているのには理由があります。当社が見ているのはAppleの技術仕様ページで、そこに項目が無いことまでは確かめられますが、ソフトウェアの更新で将来どうなるかまでは分かりません。Appleのガイドがアクションモードの対象からiPhone 16eと17eをはっきり外している以上、17eで使えないと考えて差し支えありませんが、仕様書に「できない」と書いてあるわけではない、という区別です。

もう一つ、iOSを上げれば足されるのではないか、という期待についても触れておきます。18 Proの新しい機能の多くは、可変絞りの新しいメインカメラのようなハードウェアと対になっていて、Appleのガイドも「iPhone 18 Proモデルでは」と機種を限定して書いています。シネマティックやマクロのように2つ目のカメラを前提にした処理は、単眼の17eにソフトウェアだけで載る種類のものではありません。

自分の機種で確かめたいときは、Appleのサポートサイトにある技術仕様のページを開き、「カメラ」の下の「ビデオ撮影」欄を見ます。項目があれば対応、無ければ記載なし。読み方はそれだけです。無い機能は行ごと載っていないので、「非対応」と書かれた箇所を探しても見つかりません。17eのページに4K 60fpsと1080p 240fpsのスローモーションが並び、シネマティックとアクションモードの行が無いことは、この記事の内容を自分の目で確かめる最短の方法です。

逆に、iOSのバージョンで変わりうるのは、設定画面の項目名や、1分あたりの容量の表示、iCloudまわりの階層です。この記事で手順を書くときは「iOS 27の場合」と断り、表記はバージョンで異なる前提で、項目の意味のほうを説明します。

運動会|遠さと揺れに弱く、ゴールのスローには強い

運動会で17eがつまずくのは、距離です。背面カメラが1つで光学ズームの項目が無く、ビデオのデジタルズームは最大6倍まで。デジタルズームは撮った画像の一部を切り出して引き伸ばす仕組みなので、倍率を上げるほど粗くなります。トラックの向こう側にいるわが子を6倍で追った動画は、テレビで見ると顔がにじみます。同じ距離でも、17の「2倍の光学ズームイン」やPro系の望遠とは、出発点の細かさが違います。

この弱点は設定では埋まらないので、席で埋めます。徒競走なら自分の子どもが走るコースのゴール側、ダンスなら立ち位置の正面。保護者席が指定されていて動けない場合は、動画を撮る人と写真を撮る人を分けて、動画の人だけでも撮影エリアに移動できないか、事前に学校の案内を確かめます。席と倍率の関係は発表会をスマホで撮ると画質が荒いで、デジタルズームの限界を数字で書いています。

揺れは、追いかけないことで減らす

次に揺れです。アクションモードが無いので、走る子どもと並走しながら撮る動画は苦手です。止まって撮るぶんには「光学式」の手ぶれ補正と「映画レベルのビデオ手ぶれ補正」が働きますし、設定の「手ぶれ補正(拡張)」も初期設定でオンになっています。撮り方としては、追いかけないこと。ゴール前に立って、走ってくる子どもをカメラの向きだけで追う。横に動くのは体ごとで、腕だけを振らない。これだけで揺れはかなり減ります。

徒競走のゴールと、スローモーションの使いどころ

強いのはゴールの瞬間です。スローモーションは1080p 240fpsまで選べて、これは17やPro系と同じ値です。30fpsで再生すれば計算上は8分の1の速さになり、テープを切る顔、バトンを渡す手をゆっくり見せられます。ただし、スローモーションで撮った動画は普通のビデオとは別のモードなので、レースの全体を撮る人とは分けたほうが安全です。240fpsの容量は設定画面の目安で1分約480MBで、高効率フォーマットが要ります。根拠と設定の選び方はスローモーション240fpsの容量にあります。

音は困りません。空間オーディオとステレオ録音、風切り音の低減が載っていて、屋外で風がマイクに当たる音を自動で減らします。運動会は場内放送とピストルの音、子どもたちの歓声が入る場面で、ここは17eでもPro系でも大きな差が出ない部分です。

ダンス・組体操・リレーの撮り方

ダンスや組体操のように、大勢が同時に動く種目は、わが子を6倍のズームで追うより、隊形全体を1080p/60fpsで撮るほうが結果がよくなります。ズームで一人を追うと、隊形が変わった瞬間に見失い、探しているあいだの画面が揺れます。事前に配られるプログラムや立ち位置の図で、わが子がどの列のどこに来るかを見ておき、その位置が画面の中に入る広さで固定する。顔の細部はディスクでは残りませんが、「どこにいて、どう動いたか」は残ります。

リレーは、走者の全員を追う必要はありません。わが子の走る区間の始点と終点のどちらかに立ち、バトンを受ける瞬間か渡す瞬間を正面から撮ります。スローモーションを使うならその数秒だけで、レースの全体は別の人が通常のビデオで撮る、という分担がいちばん確実です。玉入れや綱引きのように動きが一か所に集まる種目は、全体を撮っておけば、あとから編集で寄せなくても十分に見られます。

設定は、種目を撮るなら4K/60fpsか1080p/60fpsのどちらかです。60fpsにする理由は、走る・跳ぶ動きが30fpsより滑らかに残るからで、4Kにするかどうかは容量と相談になります。設定画面の目安では、4K/60fps・HDRオンが1分約440MB、1080p/60fpsが約100MBです。徒競走とダンスと玉入れで合計30分回すなら、4K60で約13GB、1080p60で約3GBです。回しっぱなしにせず、種目ごとに録画を切るのが容量にも編集にも効きます。

そしてディスクにするなら、この60fpsという選択はテレビで見るときの滑らかさに直結しません。DVDは720×480・29.97fpsで作るので、60fpsの動画は変換の段階で規格に合わせて間引かれます。ブルーレイは1920×1080で作りますが、4Kの細かさはそのままでは入りません。60fpsで撮る意味は、スマホやパソコンで見るときと、編集でスローにする余地にあります。ディスクだけが目的なら、4K/30fpsや1080p/30fpsで容量を抑える選択も十分に成り立ちます。

発表会・お遊戯会は暗さとの勝負になる

ホールや体育館の発表会で、17eが持っている機能の中でいちばん結果を左右するのは「FPS自動調整」です。これは暗い場面でフレームレートを自動で24fpsに落とし、60fpsの動画では動きに合わせてフレームレートを変える設定で、Appleの説明文はこうです。「“FPS自動調整”は、低照度のビデオを見やすくするためにフレームレートを24 fpsに落とし、シーンの動きに基づいて60 fpsのビデオのフレームレートを最適化します。」選択肢は「30 fpsを自動調整」「30 fpsと60 fpsを自動調整」「オフ」の3つで、iPhone 12以降の機種にあります。

舞台照明は明るく見えて、客席から撮ると暗い場面が混じります。幕間、照明が落ちる演出、袖から出てくる瞬間。そこでフレームレートが24fpsに落ちると、同じ動画の中でフレームレートが変わる状態になり、あとで編集ソフトに入れたときに扱いにくくなります。発表会の前に「オフ」にしておく判断は、17eに限らずどのiPhoneでも同じで、手順はiOS 27の場合、「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」>「FPS自動調整」で「オフ」を選びます。表記はバージョンで異なるので、項目が見つからなければ「自動低照度FPS」という名前も探してください。この設定の考え方はFPS自動調整とはに詳しく書きました。

暗さそのものへの強さは、機種で差があります。「改良された低照度ビデオ(1080p)」という記載が18 ProとiPhone Duoの仕様にはあり、17eにはありません。ただ、この差は席と設定で埋められる範囲で、機種を変えないと撮れない、という種類のものではありません。

席とズーム、無くて困らない機能

ズームの事情は運動会と同じで、6倍のデジタルズームが上限です。ホールの後方席から舞台の子ども一人を大きく撮るのは無理があり、舞台全体か、せいぜい数人の並びを撮るつもりで席を選びます。前方の席が取れないときは、無理に寄らず、全体を安定して撮るほうがディスクにしたとき見やすくなります。

いっぽう、シネマティックモードが無いことは、発表会ではまったく困りません。背景をぼかす機能は舞台では逆効果で、後ろの列の子どもがぼやけて保護者から苦情が出るほうが問題です。空間ビデオも、マクロも、舞台では出番がありません。困るとすれば、舞台と自分の反応を同時に撮るデュアルキャプチャが無いことだけで、これは前の節のとおり2台で撮れば済みます。

音と解像度の決め方

音は、空間オーディオのままでも、ステレオに切り替えても構いません。会場のスピーカーから出る音楽と、子どもの声、周りの保護者の話し声が混ざる環境なので、どちらが正解ということはなく、当日の席の位置で決まります。周りの声が気になる席なら、収録の前に周囲へ一言かけておくほうが、設定を変えるより効きます。

解像度は、舞台が動きの少ない劇や合奏なら4K/30fpsで細部を残し、ダンスなら1080p/60fpsか4K/60fpsで動きを取ります。60分の発表会を4K/30fps・HDRオンで撮ると、設定画面の目安から計算して約11.4GB、4K/60fpsなら約26.4GBです。1回の発表会で256GBが埋まることはありませんが、前の行事の動画を消さずに溜めている本体だと話は別で、前日に空き容量を見ておくのが最初の仕事になります。設定別の1分容量はiPhone動画の1分あたり容量に早見表があります。

前日に確かめる設定を、次の図に並べました。どれも「設定」>「カメラ」の中にある項目で、17eに無い機能は含めていません。図だけで済ませず、前の段落にある理由と合わせて見てください。

発表会の前日にiPhone 17eの設定画面で確かめる7つの項目を並べたチェックリスト。空き容量、フォーマット、FPS自動調整、サウンド収録、手ぶれ補正、解像度とfps、音量ボタンの動作
どれも「設定」の「カメラ」にある項目。17eに無い機能は含めていない

もう一つ、当日の操作で覚えておくと楽なのが音量ボタンです。ビデオモードなら音量ボタンで録画の開始と停止ができるので、画面の丸いボタンを探して視線を落とす必要がありません。暗い客席で画面をタップするより、手探りで確実に押せます。撮影当番として一日中撮る人向けの段取りは行事の撮影当番になったらにまとめています。

ピアノや合奏の発表会は、困らない場面の代表

音楽教室のピアノ発表会や、学校の合奏は、17eで困らない場面の代表です。演奏者はほとんど動かず、背景をぼかす必要も、歩きながら撮る必要も、前後同時に撮る必要もありません。無い5つの機能のどれにも出番が無く、要るのは4K/30fpsか1080p/30fpsの安定した固定と、音だけです。

席は、手元が見える側を選びます。演奏の動画で見返したくなるのは顔より指なので、鍵盤が見える角度に座れるかどうかで、同じ17eでも仕上がりが変わります。音は空間オーディオでもステレオでも構いませんが、拍手の瞬間に音量が跳ねるので、演奏の終わりで録画を止めず、拍手が収まるまで回しておくと、あとで切りやすくなります。FPS自動調整は、暗い場面が混じれば働くことがあるので、ほかの発表会と同じくオフにしておきます。

旅行|歩き撮りと接写は苦手、風と夜景は得意

旅行の動画は、行事と違って撮る場面が多様です。歩きながら街を撮る、食べ物に寄る、海辺の風の中で撮る、夕景を長く回す。無い5つの機能のうち、アクションモードとマクロビデオの2つは、まさに旅行で使いたくなる機能です。困る場面と、困らない場面を分けます。

歩き撮りは、止まって撮るか短く重ねる

いちばん差が出るのが、歩きながらの撮影です。子どもと手をつないで商店街を歩く、階段を上りながら寺を撮る。アクションモードのある機種なら揺れをかなり抑えて2.8K・60fpsで残せますが、17eでは通常の手ぶれ補正と「手ぶれ補正(拡張)」だけで受けることになります。歩幅ごとの上下の揺れは、これらでは取り切れません。

対策は撮り方に寄せます。歩きながら回すのをやめて、立ち止まって5秒から10秒のカットを撮り、場所を変えてまた撮る。あとで並べれば、歩いた道の記録として十分に成立します。どうしても動きながら撮るなら、肘を体につけて本体を両手で持ち、膝で衝撃を吸収するように歩く。これはどのカメラでも通じる基本ですが、アクションモードの無い機種ではこの基本の効き方が大きいです。

走り回る子どもを追う場面は、先回りして固定で待つ撮り方に変えます。広場の向こうから走ってくる子どもを、こちらは動かずに撮る。運動会の節と同じ考え方で、カメラの向きだけで追い、体は動かさない。旅先の動画は編集で短くつなぐことが多いので、揺れたカットを捨てる余裕を作るためにも、カットの数を増やしておくほうが後で助かります。

料理と花の接写は、少し離れてピントを合わせる

マクロビデオが無い17eでは、被写体にぐっと寄るとピントが合わない距離が出ます。どこまで寄れるかは仕様ページに数値が無いので、旅行前に自宅の食卓で一度試しておくのが早道です。寄ってピントが合わないと感じたら、本体を少し引いて、必要ならデジタルズームで大きさを補います。ズームの粗さは出ますが、ピントの合っていない動画よりはずっと見られます。

この項目は、ディスクにする前提だと影響が小さい部分でもあります。DVDは720×480に縮めるので、料理の湯気や花びらの筋のような細部は、そもそも残りません。ブルーレイでも1920×1080まで。接写の細かさを楽しむのはスマホやパソコンの画面で、ディスクでは「何を食べたか」「どこに咲いていたか」が分かれば足りる、という割り切りがしやすい項目です。

海辺の風と夜景は困らない

海や高台の風は、動画の音を台無しにする定番です。仕様には「風切り音の低減」が載っていて、空間オーディオかステレオで撮っているあいだ自動で働きます。完全に消えるものではありませんが、風がマイクに当たる「ボボボ」という音がかなり減ります。この項目はPro系と同じで、価格の差が出ないところです。

夕景や車窓は、タイムラプスに向きます。タイムラプスは「手ぶれ補正つき」で、暗い場所向けの「ナイトモードのタイムラプス」もあります。夕日が沈む20分、宿の窓から見える街の明かりがともる時間帯を、短い動画に縮めて残せます。タイムラプスを4Kで撮れるのは18 Proからで、17eのタイムラプスの解像度は仕様に書かれていないので、ここは「撮れる」までにとどめます。

旅行で確実に困るのは容量です。撮り続けると、4K/60fps・HDRオンでは1分約440MBなので、1日に30分撮れば約13.2GB、3泊4日なら約53GBになります。4K/30fpsなら1日約5.7GB、1080p/30fpsなら約1.95GB。256GBの17eで足りなくなることはまずありませんが、出発前の空き容量が50GBしか無ければ、4K60の旅行は4日目の途中で止まります。旅行中は毎晩、ストレージの残りを見る習慣をつけておくと安心です。

旅行中の毎晩にやること

宿に着いたら、3つだけやります。「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」で残りを見る。その日の動画を見返して、揺れたカットと撮り損ないを消す。充電する。この3つを毎晩やっておくと、最終日に容量が尽きて撮れない、という旅行でいちばん悔しい失敗が消えます。

iCloud写真で「ストレージを最適化」をオンにしている人は、宿のWi-Fiで動画がiCloudに上がり、本体には省スペース版だけが残ることがあります。旅行中はそれで困りませんが、帰宅後にケーブルでパソコンへ移すときに元の動画が本体に無い、という状態になるので、移す前に「オリジナルをダウンロード」で戻します。同行した家族にその場で渡すならAirDropで、元のまま送りたいときは共有の「オプション」で「すべての写真データ」をオンにします。

縦に持って撮った旅の動画は、そのままではテレビの両脇に黒い帯が出ます。ディスクにするときの画角の扱いは縦型・スマホ動画をDVD/ブルーレイにするで判断の基準を書いているので、縦横が混ざる旅行の動画ほど先に読んでおくと、撮り方から変えられます。

誕生日や部屋の中の日常で気になること

家の中で撮る動画は、行事より距離が近く、明るさが足りない場面が多くなります。ここで17eに無い機能のうち効いてくるのはシネマティックモードで、ろうそくの前の子どもの顔だけにピントを合わせて、散らかった部屋をぼかす、という撮り方ができません。部屋を片づけるか、壁を背にして撮るか、寄って画面に入るものを減らすか。カメラの機能で解決していたことを、撮る場所の工夫で解決することになります。

明るさについては、発表会と同じ理屈で「FPS自動調整」が動きます。ろうそくだけの部屋は暗いので、オンのままだと24fpsに落ちる場面が出ます。誕生日の動画をあとでつないで1本にするつもりなら、撮る前にオフにしておくほうが編集が素直に進みます。反対に、その場で見返して終わりの日常なら、オンのまま明るく撮れるほうを取っても構いません。

もう一つ、家の中の動画で見落とされがちなのがHDRです。対応機なので、17eは初期設定でHDR(ドルビービジョン)がオンになっていて、iPhoneの画面で見るぶんには明るい窓と暗い室内が両方きれいに出ます。ところがこの動画を家族のWindowsパソコンに送ったり、古いテレビで見たりすると、色が薄い、白っぽい、と感じることがあります。ここは撮り方の話というより設定の話なので、あとの「撮る前に決める3つの設定」の節で扱います。

解像度は、日常なら1080p/30fpsで足ります。設定画面の目安で1分約65MB(高効率+HDR)なので、毎日2〜3分ずつ撮っても1年で数十GBに収まります。あとで一部を切り抜いて拡大したいときだけ4Kで撮り、その予定が無ければ容量の分だけ損をします。

公園や散歩は、家の中とは逆で明るさに困らず、動きに困る場面です。走り回る子どもを一緒に走りながら撮るのはアクションモードの無い17eには向かないので、遊具の前で待って、こちらに向かってくるところを固定で撮ります。昼間の屋外ならFPS自動調整はオンのままで構いません。滑り台を降りてくる数秒だけ240fpsのスローにする、という使い方は17eでもできて、こういう短い動画の積み重ねが、あとで1年分をディスクにするときの素材になります。

ディスクにすると差が消える理由

ここまで「ディスクにするなら困らない」と何度か書いてきました。理由は、DVDとブルーレイの規格が、iPhoneの動画の規格よりずっと小さな枠だからです。当社が作るDVDは720×480・29.97fps・MPEG-2、ブルーレイは1920×1080で、音声はAC-3かLPCMです。撮った4K/60fps・HDRの動画は、この枠に合わせて作り直されます。

画素の数で見ると、4K(一般に3840×2160)は計算上約830万画素、フルHDの1920×1080は約207万画素、DVDの720×480は約35万画素です。縮み方は、4KからDVDで約24分の1、フルHDからDVDでも約6分の1です。17eだろうと18 Proだろうと、この縮み方は同じです。次の図は、3つの画面の大きさを実寸の比で重ねたものです。

4Kの3840×2160、フルHDの1920×1080、DVDの720×480の3つの長方形を実寸の比で重ねた図。DVDは4Kのおよそ24分の1の面積
17eで4Kで撮っても、DVDは720×480、ブルーレイは1920×1080に縮めて作る

フレームレートも同じです。60fpsで撮っても、DVDは29.97fpsで作ります。30fpsと29.97fpsの差は計算上約0.1%なので、30fpsで撮った動画はほぼそのままの動きで入りますが、60fpsの動画は半分に間引かれたのと同じ滑らかさになります。運動会の節で「60fpsはディスクの滑らかさに直結しない」と書いたのはこのためです。

HDRは、DVD-Videoにも通常のブルーレイにも規格上(一般に)ありません。HDRを扱う光ディスクとして挙がるのはUltra HD Blu-rayで、これは書き込み型の規格が無いとされています。したがって17eのHDR動画は、ディスクにする段階でSDRの映像として作られます。明るさと色の変換で見え方が変わることはあり、その中身はHDR動画をディスクにすると色が変わる?で詳しく書いています。

空間ビデオはディスクでは平面の映像になり、シネマティックモードで撮った動画のぼかしがディスクでどう出るかは、書き出したファイルの扱いが機種やソフトで違うため、当社では言い切れません。この2つは、17eに無くてもディスクの仕上がりに関係しない、という結論になります。

では、17eの弱点のうちディスクに残るものは何か。揺れと、寄れなさです。歩きながら撮ってぶれた動画は、720×480に縮めてもぶれたままで、むしろ縮小と圧縮でぶれが目立つことがあります。6倍のデジタルズームで粗くなった顔も、縮めてから引き伸ばすので粗いままです。ディスクの画質は、撮影のときの揺れ・明るさ・寄り・音でほぼ決まり、4KかフルHDか、HDRかどうかは、DVDの枠に入った時点で差が見えなくなります。4Kの素材をDVDにしたときの実際の見え方は4K素材をDVDにするとどう見えるかにあります。

撮る前に決める3つの設定|フォーマット・HDR・FPS自動調整

動画の「困る・困らない」は、機能の有無だけで決まるものではありません。「設定」>「カメラ」の中にある3つの項目を、撮る前にどうしておくかで、あとの手間が大きく変わります。項目の名前はiOSのバージョンで変わることがあるので、ここではiOS 27の場合の名前で書き、意味のほうを説明します。

フォーマット(高効率か互換性優先か)

「設定」>「カメラ」>「フォーマット」に「高効率」と「互換性優先」があります。高効率は写真をHEIF、動画をHEVCで記録し、互換性優先はJPEGとH.264で記録します。iPhoneの画面に出る説明文はこうです。「ファイルサイズを減らすため、写真とビデオを高効率のHEIF/HEVCフォーマットで撮影/録画します。“互換性優先”は常にJPEG/H.264を使用します。4K/60 fps、1080p/240 fps、およびHDRビデオを使用するには“高効率”が必要です。」

この最後の一文が、17eでは特に効きます。互換性優先を選ぶと、17eの売りである4K/60fpsとスローモーション240fps、そしてHDRが選べなくなります。しかも容量は増えます。1080p/30fpsで、高効率+HDRなら1分約65MB、互換性優先なら約130MBと、およそ2倍です。Windowsで開けるようにと互換性優先にした結果、容量が倍になって4K60が消える、という取引になります。

当社の考えでは、17eは高効率のままで撮り、パソコンで開けない問題はパソコン側か変換で解決するほうが、失うものが少ないです。互換性優先にする判断が正しいのは、撮った動画をそのままWindowsの古い環境や職場の機器で見せる必要があり、4K60もHDRも要らない、と決めている場合に限られます。何が選べなくなるかの一覧は互換性優先は動画の容量が2倍になるにまとめました。

HDRビデオ

「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」に「HDRビデオ」があります。対応機のうち4K120が無い機種(17eもそうです)では、説明文は「ドルビービジョンを含む、10ビットのハイダイナミックレンジで最高60 fpsのビデオを撮影します。」で、初期設定はオンです。iPhone・iPad・Macで見るなら、オンのままが最も明るく、色も豊かに残ります。

問題は共有先です。Appleのガイドでは、HDRビデオはiOS 13.4以降・iPadOS 13.4以降・macOS 10.15.4以降のデバイスで共有され、それ以外は同じビデオのSDR版を受け取ります。また、高効率を選ぶときの確認表示には「HDRビデオにはmacOS Catalina(10.15)以降が必要です。」と出ます。Windowsでの扱いはAppleの資料にはっきり書かれておらず、環境によっては色が薄く見える、というのが実際に起きる症状です。

オフにする判断の基準は、動画を主に誰がどこで見るかです。家族のWindowsパソコン、古いテレビのUSB再生、年配の親戚のタブレット。こうした環境が中心なら、撮る前にオフにしておくと、あとで「白っぽい」と言われる回数が減ります。当社でディスクにする場合はSDRの映像として作るので、オンのままでも構いません。ただし一度HDRで撮った動画は、あとからSDRで撮り直せません。迷うなら撮る前に決めます。

FPS自動調整

3つ目は発表会の節で触れた「FPS自動調整」です。昼間の屋外、明るいリビング、その場で見て終わりの動画なら、オンのままで困りません。オフにしたいのは、暗い場所で撮る予定があり、なおかつ複数の動画をあとで1本につなぐときです。フレームレートが途中で変わった動画は、編集ソフトによって扱いが変わり、当社でディスクにするときも素材の状態を確かめる手間が増えます。

設定を変えたら、「設定」>「カメラ」>「設定を保持」も見ておきます。ここで「カメラモード」などを保持にしておくと、カメラを閉じても前回の状態から始まります。行事の当日にカメラを開くたびに解像度を確かめ直す手間が減り、慌てて写真モードで録画してしまう失敗も防げます。表記はバージョンで異なるので、項目が違う名前でも意味で探してください。

撮影中の画面でできること

設定画面を離れて、カメラを構えているあいだに使う操作をまとめます。無い機能の話ばかりが続いたので、ここは「あるもの」の使い方です。どれもAppleのガイドに載っている操作で、17e固有ではありませんが、行事の当日に迷わないために一度は試しておく価値があります。

解像度とフレームレートは、ビデオモードの画面上部に出ている値をタップすると、その場で切り替えられます。この値は画面の右上にあり、17eを含むiPhone XS・XR以降の機種なら、設定を触らなくても出ています。徒競走だけ4K/60fps、待ち時間の様子は1080p/30fps、という切り替えが設定画面に戻らずにできるので、容量が気になる日はここで調整します。

録画の開始と停止は、画面のボタンのほかに音量ボタンでもできます。写真モードでシャッターを長押ししても録画が始まりますが、これはQuickTakeという別の撮り方で、17eの仕様ページには解像度の記載がありません。行事ではビデオモードに切り替えてから、音量ボタンで始めるのが確実です。Apple Watchを持っているなら、「カメラリモート」でiPhoneを三脚に固定したまま手元で録画を始められます。

「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」の「ホワイトバランスをロック」は、説明文が「ビデオの録画中にホワイトバランスをロックします。」で、舞台照明の色が演出で変わる場面や、窓の光と室内灯が混ざる場面で、色がふらつくのを止めたいときに使います。同じ「設定」>「カメラ」にある「グリッド」と「水平」(「水平」はiOS 17から)は、席から舞台を撮るときに傾きを防ぐ助けになります。

「手ぶれ補正(拡張)」は、説明文のとおり「わずかにズームインする」ことで補正するので、オンのままだと画角が少し狭くなります。舞台の端まで入れたいのに入らない、という場面ではオフにすると広くなりますが、そのぶん揺れは増えます。三脚に載せて撮るならオフ、手持ちならオン、という使い分けが分かりやすいです。

8MPの静止画を、4Kの撮影中に撮る機能もあります。動画を回しながら決定的な瞬間を写真でも残せるので、発表会でおじぎの瞬間だけ写真にしたい、というときに便利です。ただし静止画は動画の一部から切り出されるので、写真モードで撮った写真とは細かさが違います。

24fpsと25fpsを選ばないほうがよい理由

設定画面の4Kには24fpsと25fpsの選択肢もあり、24fpsには「映画のスタイル」と添えられています。映画のような動きの質感を狙う設定で、容量は4K/24fps・HDRオンで1分約150MBと、30fpsの約190MBより小さくなります。それでも、行事の記録では24fpsを選ばないほうが無難です。理由はディスクです。DVDは29.97fpsで作るので、24fpsで撮った動画は変換の段階でフレームの割り当てが均等でなくなり、動きの見え方が30fpsで撮ったものと変わります。

25fpsは、「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」の「PALフォーマットを表示」をオンにしたときだけ出てくる値です。説明文は「PALは、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、南米の多くの国で使用されているテレビのビデオフォーマットです。」で、日本のテレビ方式(NTSC・29.97fps)とは別の方式です。日本で見るディスクを作るなら、この項目はオフのままにして、25fpsが選択肢に出ない状態にしておくのが安全です。海外に住む親族に現地方式のディスクを送る、という特別な事情があるときだけ考える設定です。

容量の面でも25fpsに利点はなく、4K/25fpsは設定画面の目安で30fpsと同じ約190MBです。うっかり25fpsで撮ってしまった動画も、当社でディスクにするときは29.97fpsに変換して作れますが、変換の分だけ動きの滑らかさが30fpsの素材とは違ってきます。

音の設定と、ディスクの音声

「サウンド収録」には「空間オーディオ」「ステレオ」「モノ」の3つがあり、Appleのガイドでは初期設定が空間オーディオです。空間オーディオは、対応するイヤホンやデバイスで聴くと音の広がりが出る録り方で、ステレオは左右2チャンネル、モノは1チャンネルです。どれで撮っても、子どもの声が入るかどうかは、マイクと子どもの距離で決まります。設定より席です。

「風切り音の低減」は、空間オーディオかステレオで録画しているあいだ自動で働き、設定でオフにできます。オフにする理由はほとんど無く、風の無い室内でも害はありません。オンのままで構いません。

見落とされやすいのが「オーディオ再生を許可」です。説明文は「ビデオ撮影中にオーディオ再生が自動的に一時停止することはありません。iPhoneのスピーカーを使用してオーディオ再生している場合、オーディオはモノラルで録音されます。」で、音楽を流しながら踊る子どもを撮ると、動画の音がモノラルになります。家で練習の様子を撮るときに、意図せずモノラルになっている原因はこれです。

当社のディスクの音声は、AC-3またはLPCMで作ります。iPhoneの空間オーディオの形式がそのまま入るわけではなく、テレビのスピーカーで聴く前提の音になります。ここで効いてくるのは、空間オーディオかステレオかの選択より、声が聞き取れる音量で録れているか、会場のスピーカーの音が割れていないか、です。18 Proの仕様には「4つのスタジオ品質のマイク」という記載があり17eにはありませんが、ディスクで聴く音の差としては、マイクの数より席と音量の影響のほうがずっと大きいです。

1分・1時間・256GBの計算

容量の話は、17eでいちばん実害が出やすいところです。数字はすべて、iPhoneの「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」の下に出る「1分間のビデオのサイズは、およそ以下の通りです」という目安(iOS 18.6の文言)で、条件は高効率+HDRオンです。iOS 27の画面では未確認なので、自分の本体で同じ画面を開いて数字を確かめるのがいちばん確実です。

設定(高効率+HDR) 1分 10分 60分 5GBに達する長さ 25GBに達する長さ
720p/30fps 約45MB 約0.45GB 約2.7GB 約111分 約9.3時間
1080p/30fps 約65MB 約0.65GB 約3.9GB 約77分 約6.4時間
1080p/60fps 約100MB 約1.0GB 約6.0GB 約50分 約4.2時間
4K/30fps 約190MB 約1.9GB 約11.4GB 約26分 約2.2時間
4K/60fps 約440MB 約4.4GB 約26.4GB 約11分 約57分
スロー 1080p/240fps(高効率) 約480MB 約4.8GB 約28.8GB 約10分 約52分
1080p/30fps(互換性優先) 約130MB 約1.3GB 約7.8GB 約38分 約3.2時間

10分・60分の欄は1分の値を掛け算した計算値で、1GBを1,000MBとして数えています。実際のファイルは、動きの多さや明るさで上下します。「5GB」「25GB」の欄は、当社のエンコード手数料がかかる境目を逆算したもので、これはあとの入稿の節で使います。

同じ数字を棒の長さで見ると、4K/60fpsとスローモーション240fpsだけが飛び抜けていることが分かります。1080p/30fpsとの差はおよそ7倍です。

iPhoneの設定画面に出る1分あたりの容量の目安を棒の長さで比べた図。720p/30fpsの45MBから4K/60fpsの440MB、スローモーション240fpsの480MBまで6段階
iOS 18.6の設定画面の目安。高効率+HDRオンの値で、実際のファイルは場面で上下する

ここから、256GBの17eで何時間撮れるかを計算します。仕様上の容量がそのまま使えるわけではなく、Appleは18 Proの仕様ページの注記で、標準構成では約12GBから24GBがiOSと削除可能なApple製アプリですでに使われている、と書いています。多めに24GBを引いて、232GBを撮影に使えるとします。計算上は、4K/60fpsで約527分(8時間47分)、4K/30fpsで約1,221分(20時間21分)です。1080p/60fpsなら約2,320分(38時間40分)、1080p/30fpsなら約3,569分(59時間29分)になります。512GBなら488GBで、4K/60fpsで約18時間29分、4K/30fpsで約42時間48分になります。

この数字は、写真も音楽もアプリも入っていない前提です。実際には写真アプリの中身とLINEのデータ、ゲームで、買ったときから数十GBが埋まっていきます。だから使うべき数字は仕様の256GBではなく、「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」に出る今の空き容量で、それを1分あたりの容量で割ったものが、今日撮れる時間です。空き50GBなら、4K/60fpsで約113分、4K/30fpsで約263分という具合です。

256GBと512GBのどちらにするかも、この計算で決まります。行事が年に5回、1回60分撮るとして年300分。4K/60fpsなら年に約132GB、4K/30fpsなら約57GB、1080p/60fpsなら約30GB、1080p/30fpsなら約19.5GBです。毎年パソコンや外部ストレージに逃がさずに本体へ溜めていくなら、232GBは4K/60fpsで2年持たず、4K/30fpsなら4年ほど持ちます。日常の動画を1日2分・1080p/30fpsで撮る分が年に約47GB加わるので、4K/60fpsを主に使う人は512GBか、毎年の書き出しを習慣にするか、のどちらかを選ぶことになります。

ビットレートに直すと、規格との関係が見えます。1分440MBは、計算上は約58.7Mbps(440MB×8÷60秒。1MBを100万バイトとして計算)です。1080p/30fpsの65MBは約8.7Mbpsになります。DVD-Videoの映像の上限は規格上(一般に)9.80Mbps、ブルーレイの映像の上限は40Mbpsとされています。17eの4K/60fpsはブルーレイの枠にもそのままでは入りません。どの設定で撮ってもディスク化の段階で作り直しになる、というのがこの計算の意味です。実測のビットレートは最新機種について信頼できる資料が無いので、ここでは計算値だけを示しています。

同じ計算を1080p/60fps(100MB)でやると約13.3Mbps、4K/30fps(190MB)で約25.3Mbpsです。ブルーレイの40Mbpsには収まる値ですが、当社はブルーレイを1920×1080で作るので、4Kの動画は解像度の変換が入り、そのときにビットレートも決め直します。撮影時のビットレートがそのままディスクに残る設定は、どれもありません。

パソコンに移す・人に渡す|USB 2の17eで4K60はどれくらいかかるか

USB-Cは、仕様ページではUSB 2(最大480Mb/s)です。Pro系とiPhone DuoだけがUSB 3(最大10Gb/s)で、17もAirも17eと同じUSB 2です。480Mb/sを計算上の上限として毎秒60MBと置くと、4K/60fpsで撮った1時間分の約26.4GBは、理論上の最短でも約440秒、7分20秒ほどかかります。1時間分が4K/30fps(約11.4GB)なら約190秒です。実際の転送はこれより遅く、どれだけ遅いかの実測は当社では確かめていません。

数字だけ見れば、1時間分に10分前後という程度で、我慢できない速さではありません。困るのは、1年分をまとめて移すときです。年間20時間を4K/30fpsで撮っていれば約228GBで、理論上の最短でも1時間を超えます。USB 3のPro系なら計算上は毎秒1,250MBが上限で、20倍ほど違います。Proを選ぶ理由は望遠や4K120よりこの転送速度だ、という人もいて、それは17eを買ってから気づく違いです。

ケーブルでMacに移すときは写真アプリの「読み込み」を使います。Windowsでは、Microsoft Storeの「Appleデバイス」アプリを入れて接続し、iPhone側に出る「このコンピュータを信頼しますか?」で「信頼」を選びます。その前に、iPhoneの「設定」>「アプリ」>「写真」にある「MacまたはPCに転送」を「元のフォーマットのまま」にしておきます。「自動」のままだと、互換性のある形式に変換されて転送されることがあり、HEVCで撮った意味が薄れます。

iCloud写真を使っていて「ストレージを最適化」がオンの家庭は、もう一段の落とし穴があります。本体には省スペース版だけが残り、元の動画はiCloud側にある状態なので、ケーブルで移しても元データが取れません。Windowsに読み込む前にオリジナルをiPhoneにダウンロードしておく必要がある、とAppleの案内にも書かれています。iOS 27の場合、「設定」>自分の名前>「iCloud」>「写真」>「iPhoneストレージ」で「オリジナルをダウンロード」を選ぶと本体に戻ります。表記はバージョンで少し違います。

パソコンを経由せずに、USBメモリやSSDへ直接書き出す方法もあります。写真アプリで動画を選び、共有ボタンから「未編集のオリジナルを書き出す」を選んで、「場所」で接続したストレージを指定して「保存」します。編集済みの動画でも、未編集の元ファイルが書き出されます。ストレージはexFATやAPFSなどの形式で、外付けHDDは多くの場合外部電源が要ります。USB 2なので、ここでも速さは同じ計算になります。

家族に送るだけならAirDropです。元のまま送りたいときは、共有の画面上部にある「オプション」で「すべての写真データ」をオンにします。受け取る側がHEVCに対応していないと、H.264などの互換性の高い形式で送られることがあります。iCloudの共有アルバムを使う場合は、iOS 27以降で作ったアルバムはフル解像度、iOS 26以前で作ったアルバムは動画が最大720p・最長15分になるので、いつ作ったアルバムかで画質が変わります。

メールで送るなら、Appleの「Mail Drop」が使えます。添付は最大5GBで、受け取る側は30日以内にダウンロードし、添付ファイルはiCloudストレージの容量には算入されません。ただし4K/60fpsの動画は10分で約4.4GBなので、上限にすぐ届きます。1080p/30fpsなら約77分ぶんが5GBに収まる計算で、親戚に「見せるだけ」の動画なら、送る前に解像度を落とした版を作るか、最初から1080pで撮っておくほうが現実的です。

Windowsで開けない、音は出るのに映像が黒い、という症状の多くはHEVCの問題で、Microsoft Storeの拡張機能を入れるか、Macで「互換性重視(H.264)」に書き出して渡します。手順と判断はMOVがWindowsで開けないに整理してあります。当社へ入稿する場合は、このどれも要りません。動画の共有URLを注文フォームに貼るだけで、USB 2の速さも、Windowsで開けるかどうかも関係なく進みます。

17e・17・Air・16eのどれにするか

買う前の人のために、動画の項目だけで4機種を並べます。Appleが今販売しているのは17e・17・Air・16で、16eと16 Plus、17 Pro、16 Proは、Appleの販売ページからは外れています(技術仕様のページは残っています)。16の販売は128GBだけです。iPhone Duoは10月23日発売予定で、この表には入れていません。

項目 iPhone 17e iPhone 17 iPhone Air iPhone 16 iPhone 16e
4Kの上限 60fps 60fps 60fps 60fps 60fps
シネマティックモード 記載なし 最大4K・30fps 記載なし 最大4K・30fps 記載なし
アクションモード 記載なし 最大2.8K・60fps 最大2.8K・60fps 最大2.8K・60fps 記載なし
空間ビデオ撮影 記載なし 1080p・30fps 記載なし 1080p・30fps 記載なし
マクロビデオ撮影 記載なし 対応 記載なし 対応 記載なし
デュアルキャプチャ 記載なし 最大4K・30fps 最大4K・30fps 記載なし 記載なし
光学ズーム関連 単眼 2倍の光学ズームイン 単眼 2倍の光学ズームイン 単眼
手ぶれ補正(ビデオ) 光学式 センサーシフト光学式 センサーシフト光学式 センサーシフト光学式 光学式
USB-C USB 2 USB 2 USB 2 USB 2 USB 2
容量 256/512GB 256/512GB 256/512GB/1TB 128GB(現行販売) 128/256/512GB

表を見ると、17eと16eは動画の項目がほぼ同じで、17eが選ばれるとすれば「今Appleから買える」ことと、256GBから始まる容量です。128GBの16eや16で4K/60fpsを撮ると、前の節の計算で使える容量が100GB前後になり、4時間ほどで埋まります。動画が主な用途なら、256GBがあるかどうかは機能表より先に効く条件です。

17eと17の差は、5つの機能と光学ズーム、そして手ぶれ補正の方式です。歩きながら撮る動画が多い、前後同時で撮りたい、遠くの子どもを少しでも大きく撮りたい、背景をぼかしたい。このどれかが当てはまるなら17です。行事は席から撮り、旅行は止まって撮り、最後はディスクや家族への共有で見る。この使い方なら17eで足ります。

Airは17eと同じ単眼ですが、アクションモードとデュアルキャプチャがあり、手ぶれ補正はセンサーシフト光学式です。歩き撮りと前後同時が要るけれど、望遠も背景ぼかしも要らない人には、Airが17より合うことがあります。ただしAirの仕様ページにはDisplayPortの記載が無く、これは17eも同じで、USB-Cからテレビに直接つなぐ使い方を考えている人は確かめておく項目です。

16は、シネマティック・アクションモード・空間ビデオ・マクロがそろっていて、デュアルキャプチャだけがありません。動画の機能では17eより上ですが、今買える容量が128GBだけなので、動画目的では容量の壁が先に来ます。

迷っている人向けに、はい・いいえで進む道すじを図にしました。質問は撮り方に関するもので、価格や画面の大きさは含めていません。

撮り方に関する5つの質問にはい・いいえで答えて、iPhone 17eで足りるか、17やAir、16、Pro系を検討するかに進む判断の図
質問は撮り方だけ。行事の記録とディスク化が主な用途なら17eで足りる

Pro系を検討する理由があるとすれば、望遠と4K120fps、ProRes、USB 3の4つです。行事の記録とディスク化に絞ると、このうち効くのは望遠だけで、残りの3つは編集を仕事にする人向けの項目です。望遠の差は数字で見ると大きいです。18 Proと17 Proの仕様には「8倍の光学品質ズームイン」「16倍の光学品質ズームレンジ」、16 Proには「5倍の光学ズームイン」「10倍の光学ズームレンジ」とあります。ビデオのデジタルズームは18 Proが最大24倍、17 Proと16 Proが最大15倍です。最大6倍の17eとは、トラックの向こう側の見え方が変わります。

ただし、ズームの倍率が上がるほど手ぶれも拡大されるので、望遠で撮るなら三脚か、腕を固定できる席が前提になります。運動会の距離の問題を機種で解決するならPro系、席で解決するなら17eで足りる、という整理です。Proと非Proの違い全体はこの記事の範囲を超えるので、仕様一覧の記事に譲ります。

17eと16eは、動画の仕様表ではほぼ同じ

一つ前にあたるiPhone 16eは、2025年2月28日(金)に発売され、容量は128GB・256GB・512GBでした。Appleの販売ページからは外れていますが、通信会社や中古で見かける機種なので、17eと何が違うのかを動画の項目だけで見ておきます。

結論は、仕様ページの「ビデオ撮影」欄で見る限り、ほぼ同じです。解像度とフレームレートは4Kが24・25・30・60fps、1080pが25・30・60fps、スローモーションは1080p 120/240fpsで、記録形式はHEVCとH.264です。手ぶれ補正は「光学式」と「映画レベルのビデオ手ぶれ補正」、ビデオのデジタルズームは最大6倍。USB-CはUSB 2で、DisplayPortの記載が無いところまで同じです。前面カメラも両方とも12MPのTrueDepthカメラで、前面のシネマティックモードはどちらにも記載がありません。音の項目も、空間オーディオとステレオ録音、風切り音の低減、オーディオミックス、オーディオズームの4つで一致します。

無いもの5つも共通です。シネマティック・アクションモード・空間ビデオ・マクロビデオ・デュアルキャプチャは、16eの仕様ページにも載っていません。アクションモードの対象外としてAppleのガイドが名前を挙げているのも、16eと17eの2機種です。

仕様から読み取れる違いは、容量の下限です。16eは128GBから、17eは256GBから始まります。動画を主な用途にするなら、この差がいちばん実用に効きます。128GBの16eで4K/60fpsを撮ると、前の節の計算で4時間ほどで埋まる計算になり、256GBの17eなら8時間台です。処理性能や電池の持ちは動画の仕様表には出てこないので、ここでは触れません。

16eを持っていて、シネマティックやアクションモードが欲しくて買い替えを考えている人は、17eに替えても手に入りません。その場合の行き先は17か、Air(アクションモードとデュアルキャプチャのみ)です。16eの動画で困っていないなら、動画の仕様だけを理由に17eへ替える必要は薄い、というのが表から読める答えです。

17eで撮った動画でよく起きる失敗と直し方

ここでは、17eで撮った動画を当社がディスクにする場面や、家庭で見返す場面で実際に起きる困りごとを、症状から原因をたどる順で並べます。機種固有の原因と、iPhone全般の原因が混ざるので、見分け方も添えます。

歩きながら撮った動画が揺れて見づらい

症状は、画面全体が歩幅に合わせて上下し、テレビで見ると酔う感じがすること。原因は、アクションモードの無い17eで、歩きながら撮ったことです。確かめ方は簡単で、同じ日に立ち止まって撮った動画と見比べます。止まって撮った動画が安定しているなら、機種の故障ではなく撮り方の問題です。

直し方は2段階です。撮ってしまった動画は、編集アプリの手ぶれ補正で揺れを減らせますが、補正は画面の端を切り抜いて行うので画角が狭くなり、揺れが大きいほど切り抜きも大きくなります。次から撮る動画は、立ち止まって5〜10秒のカットを重ねる撮り方に変えます。揺れたカットは、ディスクにする前提ならつながずに落とすほうが、見る人には親切です。

暗い会場の動画がカクつく、編集で音がずれる

症状は、暗い場面だけ動きが飛んで見える、あるいは編集ソフトに入れると映像と音が少しずつずれること。原因として最初に疑うのは「FPS自動調整」がオンのまま暗い場所で撮ったことで、フレームレートが途中で24fpsに落ちて、1本の動画の中でフレームレートが変わっています。確かめ方は、設定の「FPS自動調整」が「オフ」以外になっていないかを見ることと、パソコンでファイルの情報を開いてフレームレートの値が中途半端になっていないかを見ることです。

撮ってしまった動画は、編集ソフトで固定のフレームレートに書き出すと扱いやすくなります。当社に入稿するなら、変換せずに元のまま送り、注文フォームの備考に「暗い会場で撮った」と書いてもらえれば、素材の状態を見て変換します。次からは、暗い場所で撮る日の前にオフにしておきます。

Windowsで開けない、音だけ出る

症状は、家族のWindowsパソコンで動画が再生できない、サムネイルが出ない、音は出るが映像が真っ黒、のどれかです。原因はほとんどの場合、高効率フォーマットで記録されたHEVCをパソコン側が読めないことで、17eに限らずiPhone全般で起きます。確かめ方は、同じ動画をiPhoneで再生して正常なら、ファイルの破損ではありません。

直し方は、Windowsに拡張機能を入れるか、Macで「互換性重視(H.264)」に書き出すか、次の撮影から「互換性優先」にするか、の3つです。3つ目は4K60とHDRを失うので、Windowsで見る動画だけそうする、という限定した使い方が向きます。当社へ入稿する場合は変換不要で、HEVCのまま送って構いません。

色が薄い、白っぽい

症状は、iPhoneで見るときれいなのに、パソコンやテレビに移すと全体が白っぽく、色が抜けたように見えること。原因は、HDR(ドルビービジョン)で撮った動画を、HDRに対応していない環境で表示していることです。確かめ方は、iPhoneの画面でその動画を再生して問題が無ければ、ファイル自体は正常で、表示側の問題です。

直し方は、HDRに対応した環境で見るか、SDRに変換した版を作って渡すか、次からHDRビデオをオフにして撮るかです。当社でディスクにする場合は、SDRの映像として作るので、白っぽいまま焼かれることはありません。ただし明るさや色の出方はHDRのまま見たときとは変わります。

ほかにも、17eで起きやすい小さなつまずきがいくつかあります。遠くの子どもがズームで粗くなるのは、6倍のデジタルズームの上限に当たった状態で、撮った動画は直せません。次の行事で席を変えるか、寄れない前提で全体を撮る動画として割り切ります。録画が途中で止まったなら、まず疑うのは空き容量で、「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」の残りを見ます。

親戚のMacで4K/60fpsの動画が再生できない、という相談もあります。iPhoneの設定画面には「4K 60 fpsのビデオは、macOS High Sierra(10.13)以降でのみ再生できます。」「HDRビデオにはmacOS Catalina(10.15)以降が必要です。」という確認表示があり、古いMacではそもそも開けません。この場合も、ディスクにして渡すのがいちばん確実な解決になります。写真モードのままシャッターを長押しして録画したQuickTakeの動画は、17eの仕様ページに解像度の記載が無いので、行事ではビデオモードに切り替えてから撮る習慣にしておくと、あとで画質に驚かずに済みます。

スローモーションで撮った動画には、別の落とし穴があります。写真アプリでは、動画のどの部分をスローで再生するかをあとから選べますが、その区間の設定が写真アプリ以外のソフトや書き出したファイルでそのまま反映されるかは、Appleの資料で確かめられていません。当社に入稿する前に、写真アプリで再生して意図した区間がスローになっているかを見ておき、書き出したファイルでもスローのまま再生されるかを、パソコンなどで確かめておくのが確実です。

iCloudの共有アルバムから保存した動画が粗い、という症状は、アルバムを作った時期で説明がつきます。iOS 26以前で作った共有アルバムは動画が最大720p・最長15分で配信され、iOS 27以降で作ったアルバムはフル解像度です。祖父母のiPhoneに共有アルバムで送った動画をディスクにしたい、という場合は、共有アルバムからではなく、撮った本人の本体にある元の動画から入稿するほうが確実です。縦に持って撮った動画がテレビで両脇に黒い帯を出す件は、旅行の節で触れた記事に判断の基準があります。

17eの動画はDVDにするか、ブルーレイにするか

撮った動画を誰かに渡す段になると、DVDかブルーレイかの判断が出てきます。どの機種の動画でも出てくる判断ですが、17eは4K/60fps・HDRという「ディスクの枠より大きい素材」を普通に作る機種なので、どちらにしても変換が入る、という前提で考えると決めやすくなります。

判断の軸は3つです。1つ目は見る人の機器で、祖父母の家にDVDプレーヤーしか無い、車の後席モニターで見せる、という場合はDVDです。ブルーレイのレコーダーやプレーヤーがある家で、大きなテレビで見るならブルーレイです。2つ目は素材の細かさで、1080pや4Kで撮った動画をできるだけそのままの細かさで見せたいならブルーレイ(1920×1080)、細部より「誰がどう動いたか」が残ればよいならDVD(720×480)で足ります。

3つ目は長さです。DVDは1層で4.7GBの容量を収録時間で割るので、長く入れるほど1秒あたりのデータが減って粗くなります。発表会を通しで2時間入れるより、前半と後半で2枚に分けたほうが、同じDVDでも見え方が違います。ブルーレイは1層で25GBあるので、2時間の発表会でも1枚に余裕を持って入ります。長さと画質の関係はDVDとブルーレイで別々の記事にしていて、収録時間の早見表と計算式はそちらにあります。

2時間を超える映像を1枚のDVDに入れたいときは、8.5GB入る2層ディスクという選択肢もあります。ただし2層は万能ではありません。古い再生機で読めないことがあり、祖父母の家の機器が分からないなら、1層を2枚に分けるほうが確実です。ブルーレイなら1層25GBで足りることが多く、2層を考える場面はほとんどありません。

気をつけたいのは、4Kで撮ったからといってディスクの画質が上がるわけではない点です。ブルーレイでも1920×1080まで、DVDなら720×480までに縮めるので、4K/60fpsと1080p/30fpsの動画を同じディスクにしたとき、見た目の差はほとんど出ません。ディスクだけが目的なら、4Kで撮る意味は「あとで一部を切り抜くとき」に限られ、容量と転送の負担だけが残ります。

両方作る家庭も多く、祖父母にはDVD、自宅の保存用にはブルーレイ、という分け方が定番です。当社では同じ動画からDVDとブルーレイの両方を作れますが、内容が違うディスクと、DVD・ブルーレイの組み合わせは、それぞれ1枚目から数えます。このあたりの数え方は入稿の節でまとめて書きます。

もう一つ、ディスクにする動画の長さは、当社の作業で「5GB」「25GB」という境目に関わります。前の計算の表で見たとおり、4K/60fps・HDRオンなら約11分で5GBに、約57分で25GBに達します。DVDにする予定の行事を4K/60fpsで長く撮ると、この境目をすぐに越えます。行事をディスクにする前提なら4K/30fpsか1080p/60fpsで撮る、という逆算が、ここでも効いてきます。

自分で焼くか、当社に頼むかの境目

自分でディスクにするには、パソコンとDVDかブルーレイのドライブ、オーサリングソフト、そして空のディスクが要ります。ここまではどのスマホの動画でも同じですが、17eの標準の設定で撮った動画には、HEVCとHDRと4K/60fpsという3つの「変換が要る要素」が最初から入っています。ソフトがHEVCを読めるか、HDRをSDRに直せるか、4K/60fpsをDVDの720×480・29.97fpsに落とせるか。この3つを全部通せるソフトを選ぶところから始まります。

手間の目安として、動画の読み込みから書き込みと再生確認まで、1枚目は数時間かかる前提で見ておくと、途中で止まっても慌てずに済みます。2枚目以降は同じ設定で繰り返すだけなので早くなります。失敗したときに失うのは、ディスク1枚とその時間で、金銭的な損失は小さいです。時間があり、パソコンに慣れていて、枚数が1〜2枚なら、自分でやる価値は十分にあります。

自分で焼いた場合の再生確認は、パソコンのドライブで開けただけでは済みません。テレビにつないだプレーヤーで最初から最後まで通して見て、できれば別の家の機器でも一度かけます。ここを省くと、渡した先で「映らない」が起きます。焼くより確かめるほうに時間がかかる、と思っておくと段取りが狂いません。

当社に頼む境目は、枚数、期日、そして確認の手間です。祖父母、親戚、ママ友で合計5枚を超えると、自宅で1枚ずつ焼いて1枚ずつ再生確認する時間が、行事の翌週の夜を全部使う量になります。期日が決まっている(敬老の日までに届けたい、転勤で引っ越す前に渡したい)場合は、失敗して焼き直す余裕が無いので、最初から頼むほうが安全です。確認の手間というのは、自宅のプレーヤーで再生できても、相手の家のプレーヤーで再生できるとは限らない、という部分で、当社は実際のプレーヤーで再生を確かめてから発送しています。

頼む場合に自分でやることは、動画を選んで共有URLを作り、注文フォームに貼るだけです。HEVCの変換も、HDRからSDRへの変換も、解像度とフレームレートの変換も当社側で行うので、17eの動画を「互換性優先で撮り直す」必要はありません。撮った設定のまま送るのがいちばん画質がよく、手間も少ない入稿です。

行事の前日から、ディスクが届くまでの段取り

最後に、行事の日を起点にした段取りを並べます。撮影は17e、ディスクは当社という場合の順番で、自分で焼く場合も途中までは同じです。

前日にやることは3つです。「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」で空き容量を見て、撮る予定の設定と時間から必要な容量を出しておく。目安は、4K/30fpsで60分なら約11.4GB、4K/60fpsなら約26.4GBです。次に「設定」>「カメラ」で、フォーマットが高効率のままか、FPS自動調整をオフにするか、HDRビデオをどうするかを決める。最後に充電と、「設定を保持」で前回のカメラモードを保持するようにしておく。ここまでで当日の失敗の大半が消えます。

当日の朝は、ビデオモードを一度開いて、画面上部の解像度とフレームレートの表示が前日に決めたものになっているかを見ます。会場では席を決め、種目ごとに録画を切り、体は動かさず向きだけで追う。デュアルキャプチャが無いぶん、家族のもう1台にも役割を決めておきます。

翌日は見返しの日です。揺れたカット、頭が切れたカット、待ち時間だけのカットを消して、残すものを決めます。iCloud写真で「ストレージを最適化」をオンにしている場合は、この時点で元の動画が本体にあるかを確かめ、無ければ「オリジナルをダウンロード」で戻しておきます。

3日以内に、残す動画のファイル名の頭に「01_」「02_」と収録順を付けて、共有URLを作り、注文します。ギガファイル便を使うなら、保持期限はアップロードの前に選びます。初期値は5日で、アップロードしたあとには延ばせません。Google ドライブやiCloudリンクでも構いません。

行事の前日、当日朝、当日、翌日、3日以内、届いたら、の6つの時点で家庭側がやることを順に並べた図。設定の確認から入稿、再生確認まで
家庭側の段取り。当社の作業日数は含めていない

届いたら、テレビにつないだプレーヤーで最初から最後まで通して見て、控えを1枚手元に残してから配ります。ここまでを行事から2週間ほどで終えると、祖父母に「まだ届かないの」と言われる前に手渡せます。

配る前に一つだけ。ほかの家庭の子どもが写っている動画を親戚以外に配る場合は、園や学校の方針と、写っている家庭の了承を先に確かめます。撮影自体が禁止されている行事もあります。当社がお引き受けするのは、自分で撮影・制作した動画と、権利者の許可がある動画だけです。

17eの動画を当社でディスクにするときの入稿

当社への入稿は、動画の共有URLを注文フォームに貼る形です。ギガファイル便、Google ドライブ、Dropbox、OneDrive、WeTransfer、firestorageなどのURLが使え、17eからそのまま送れます。パソコンは要りません。複数のファイルは、ファイル名の頭に「01_」「02_」と付けて収録順を指定してください。HEVCのまま、HDRのまま、4K/60fpsのままで構いません。変換は当社側で1回だけ行うのが、画質にはいちばんよい形です。

注文フォームの備考には、撮った条件を一言添えてもらえると助かります。「暗い会場で撮った」「FPS自動調整がオンだった」「スローモーションで撮った動画が混ざっている」。この一言で、素材の状態を最初から確かめられます。

受け取った動画は、プレーヤーで再生できる形に組み立てて(オーサリング)、書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか、店舗でお渡しします。DVDは720×480・NTSC 29.97fps・MPEG-2、ブルーレイは1920×1080で作り、音声はAC-3またはLPCMです。流れを図にすると次のようになります。

iPhone 17eで撮影してから、共有URLを作り、注文フォームに貼り、当社でオーサリングと書き込みと再生確認を行い、発送するまでの6つの工程が左から右へ並んだ図
変換は当社側で1回だけ。撮った設定のまま送るのがいちばん画質がよい

料金は、基本料金(DVD・1枚あたり)が1,500円(税抜)で、オーサリングと書き込みとケース入れ込みを含みます。基本料金(Blu-ray・1枚あたり)も1,500円です。同じ内容の2枚目からは追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)が1,000円で、内容が違うディスクと、DVD・Blu-rayの組み合わせは、それぞれ1枚目から数えます。エンコード手数料(大容量データ・内容1種類につき)3,000円は、1つの内容のデータがDVDで5GB以上、Blu-rayで25GB以上のときにかかり、同じ内容の焼き増し分にはかかりません。約11分で5GBを超える4K/60fpsの動画は、DVDにする行事なら撮影の設定から逆算しておくと、この手数料を避けられます。配送はクリックポスト(追跡番号あり)で、クリックポスト送料(全国一律・1注文あたり)は300円です。

納期は、通常便が受付から5営業日で発送、お届けは発送から2〜3日です。15時以降のご注文は翌営業日の受付になり、土日祝の注文・入稿は翌営業日からの作業です。行事の翌週に入稿すれば、その翌週には手元に届く計算になります。急ぐ場合は、特急お届け(平日15時までの注文・入稿で翌日発送)、お急ぎお届け(平日15時までの注文・入稿で翌々日までに発送)、当日店舗お渡し(平日12時までの注文・入稿)のオプションがあります。発送までの日数は土日祝・休業日を除いた営業日で数えます。ここでは通常便を前提に書きました。

iPhoneの動画をディスクにするときの全体の手順、HEVCや容量の壁の越え方はiPhoneの動画をDVD・ブルーレイに焼く方法にまとめています。ここまで見てきたとおり、17eで撮った動画は「撮る瞬間の機能」で差がつくだけで、ディスクにする段階ではほかの機種と同じ扱いです。撮り方を場面に合わせて選び、撮った設定のまま送ってください。

よくある質問

Q. iPhone 17eで4K 60fpsは撮れますか
A. 撮れます。Appleの技術仕様ページでは、17eの背面カメラは4Kが24・25・30・60fps、1080pが25・30・60fpsで、iPhone 17と同じ値です。4K/60fpsを選ぶには「設定」>「カメラ」>「フォーマット」が「高効率」になっている必要があり、「互換性優先」にすると選べなくなります。4K 120fpsはPro系とiPhone Duoだけです。

Q. iPhone 17eにシネマティックモードはありますか
A. 17eの技術仕様ページには記載がありません。シネマティックモードはiPhone 17と16が最大4K・30fps、18 ProとiPhone Duoが最大4K・60fpsで、17e・Air・16eには載っていません。背景をぼかした動画を撮りたい場合は機種を変えるしかなく、部屋を片づける、壁を背にして撮るなど、撮る場所の工夫で代えることになります。

Q. iPhone 17eでアクションモードが見当たりません
A. 17eにはアクションモードがありません。Appleのガイドでは、アクションモードはiPhone 14以降で使えますが、iPhone 16eと17eは対象から外れています。歩きながら撮る動画の揺れは、立ち止まって5〜10秒のカットを撮り、場所を変えて重ねる撮り方で減らします。手持ちのときは「手ぶれ補正(拡張)」をオンのままにしておきます。

Q. iPhone 17eの4K60で1時間撮ると何GBになりますか
A. iPhoneの設定画面の目安(iOS 18.6の文言)では、4K/60fps・HDRオンで1分約440MBなので、計算上は60分で約26.4GBです。4K/30fpsなら1分約190MBで約11.4GB、1080p/30fpsなら1分約65MBで約3.9GBです。実際のファイルは動きや明るさで上下します。iOS 27の画面では数値を確認していないので、自分の本体の設定画面で確かめてください。

Q. 256GBのiPhone 17eで4K動画は何時間撮れますか
A. 仕様上の256GBのうち、iOSと標準アプリで最初から十数GBが使われています。多めに24GBを引いて232GBが使えるとすると、計算上は4K/60fps・HDRオンで約8時間47分、4K/30fpsで約20時間21分、1080p/30fpsで約59時間です。写真やアプリの分はさらに減るので、実際には「iPhoneストレージ」の空き容量を1分あたりの容量で割って考えます。

Q. iPhone 17eのスローモーションは何fpsまで撮れますか
A. 背面カメラは1080pの120fpsと240fps、前面カメラは1080pの120fpsです。これはiPhone 17と同じ値で、4Kのスローモーション(120fps)はPro系とiPhone Duoだけです。240fpsは設定画面の目安で1分約480MBで、フォーマットが「高効率」でないと選べません。運動会のゴールの瞬間など、短い場面に絞って使うと容量を抑えられます。

Q. iPhone 17eで撮った動画はWindowsで開けますか
A. 標準の「高効率」で撮った動画はHEVCという形式で、Windows側に対応する拡張機能が入っていないと再生できないことがあります。Microsoft Storeの拡張機能を入れるか、Macで「互換性重視(H.264)」に書き出して渡すか、Windowsで見る動画だけ「互換性優先」で撮る方法があります。当社に入稿する場合はHEVCのままで構いません。

Q. 17eの動画はDVDにすると画質はどうなりますか
A. DVDは規格で720×480・29.97fpsと決まっているので、4K/60fpsで撮っても、1080p/30fpsで撮っても、同じ大きさに縮めて作ります。4Kの細部やHDRの色はDVDには入りません。差が残るのは、撮影のときの揺れ、明るさ、ズームの粗さ、音です。細かさを残したいならブルーレイ(1920×1080)を選びます。

Q. 動画目的ならiPhone 17eと17のどちらがよいですか
A. 歩きながら撮る動画が多い、前後のカメラで同時に撮りたい、背景をぼかしたい、遠くの子どもを大きく撮りたい、のどれかに当てはまるなら17です。17にはアクションモード、デュアルキャプチャ、シネマティック、2倍の光学ズームインがあります。席から撮る行事と、ディスクや家族への共有が主な用途なら、4K60・スロー240fps・空間オーディオがそろう17eで足ります。

Q. iPhone 17eで空間ビデオは撮れますか
A. 17eの技術仕様ページには空間ビデオ撮影の記載がありません。空間ビデオはApple Vision Proで立体として見るための動画で、Pro系・17・16では1080p・30fpsで撮れます。Appleのガイドでは、ほかのAppleデバイスでは通常のビデオとして表示されるとあり、DVDやブルーレイにすると平面の映像になるので、ディスクにする前提なら無くても困りません。

Q. iPhone 17eのUSB-Cは転送が遅いと聞きました
A. 17eのUSB-CはUSB 2(最大480Mb/s)で、USB 3(最大10Gb/s)のPro系やiPhone Duoより遅く、17やAirとは同じです。480Mb/sを計算上の上限として毎秒60MBと置くと、4K/60fpsの1時間分(約26.4GB)は理論上の最短でも7分20秒ほどで、実際はもっとかかります。当社への入稿は共有URLなので、ケーブルの速さは関係ありません。

Q. 17eで撮った暗い発表会の動画がカクつきます
A. 「FPS自動調整」がオンのまま暗い場所で撮ると、フレームレートが自動で24fpsに落ち、1本の動画の中でフレームレートが変わって、カクついたり編集で音がずれたりします。iOS 27の場合、「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」>「FPS自動調整」で「オフ」にしておくと防げます。撮ってしまった動画は、当社に元のまま送り、備考に暗い会場で撮ったと書いてください。

Q. 祖父母に渡す動画は17eでどの設定で撮ればよいですか
A. DVDで渡すなら、4K/30fpsか1080p/60fpsで、フォーマットは高効率のまま、暗い会場ならFPS自動調整をオフにします。4K/60fpsは1分約440MBと大きく、DVDでは60fpsの滑らかさも4Kの細部も入らないので、容量の負担だけが残ります。HDRはオンのままで構いません。当社でディスクにするときにSDRの映像として作ります。

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