DVDオーサリングは、完成した動画をDVD-Videoの構造にまとめる作業です。動画ファイルをディスクに保存する「データDVD」と、家庭用プレーヤーで上映する「DVD-Video」は別の作り方です。どちらを作るかは、受け取る人の再生機器と用途で決めます。
編集・オーサリング・書き込みの違い
| 工程 | 行うこと | 依頼時の確認 |
|---|---|---|
| 動画編集 | カット、字幕、BGM、複数カメラの切り替えなどを行い完成動画にする | 完成動画を誰が用意するか。編集費が含まれるか |
| オーサリング | DVD-Video等の規格へ変換し、再生順・画面比率・必要なメニューを設定する | 自動再生、メニュー、チャプター、収録時間の指定 |
| 書き込み・複製 | 作成した内容を記録用ディスクへ書き込む | 最初の1枚と同じ内容の追加枚数を区別する |
| 検品・試写 | 記録結果と、使うプレーヤーでの映像・音声を確認する | 業者側の検品項目と、依頼者側の会場試写を決める |
編集用のプロジェクトファイルを渡すことと、書き出したMP4・MOVを渡すことも異なります。当店の書き込み商品は編集済みの完成動画から制作します。撮影やカット編集、テロップの追加は基本制作に含まれません。
DVD-Videoにすると画質と容量はどう変わるか
日本向けの一般的なNTSC方式のDVD-Videoでは、標準画質の720×480等へ変換します。フルHD・4K素材を入れても、そのままの解像度で上映するDVD-Videoにはなりません。PAL方式等は別の仕様なので、海外へ配る場合は国名と再生機器を伝えてください。
1枚に収録できる時間は、ディスクの容量、映像・音声のビットレート、メニュー等で変わります。「120分」は一律の上限ではありません。長い動画を無理に収めると圧縮が強くなるため、字幕や動きの見え方を確認し、2層式・複数枚・Blu-rayを比較します。DVDとBlu-rayの画質・容量比較もご覧ください。
自分で作る場合の手順:Windows・Mac
- 完成動画を書き出し、先頭から最後まで映像・音声を確認します。
- DVD書き込み対応ドライブ、対応ディスク、DVD-Videoの作成機能を持つソフトを用意します。
- ソフトでDVD-Videoのプロジェクトを作り、動画を読み込みます。「データディスク」を選ばないようにします。
- 画面比率、再生順、メニューの有無、チャプター、収録容量を確認します。
- プレビュー後に書き込み、上映先のプレーヤーで音声・画面の欠け・最後までの再生を確認します。
WindowsではPower2Goの公式機能一覧、MacではToastの公式案内で、購入する版の映像ディスク作成機能と対応OSを確認してください。ソフト名が同じでも版によって機能が異なります。MacのFinderでデータをディスクに書き込む操作は、DVD-Videoへのオーサリングとは別です。
ドライブのないスマホから依頼する場合は、完成動画をファイルとして保存し、アップロード後のURLを送ります。アプリ別の書き出し方法とギガファイル便の入稿手順を参照してください。
業者に伝える仕様:見積もり前の確認表
| 項目 | 伝える内容 |
|---|---|
| 入稿物 | 完成MP4・MOVか、完成DVDマスターか。長さ、容量、ファイル数 |
| 完成形式 | DVD-Video/Blu-rayビデオ/データ保存。再生機器の型番 |
| 作品と枚数 | 同じ作品を何枚か、別作品が何本か。DVD・Blu-rayの内訳 |
| 再生仕様 | 16:9・4:3、メニュー有無、自動再生、チャプター時刻 |
| 仕上げ | 盤面印刷、ケース、ジャケット、記載する文字とデザインデータ |
| 納期 | 使用日、事前試写日、受取方法。発送日と到着日を分ける |
| 確認工程 | 完成動画の承認者、試作の要否、量産前の確認方法 |
会場で上映する場合、比率や前後の黒画面の長さは式場の指定を優先します。メニューの有無を推測で決めず、会場からの仕様書を添えてください。
ディスクメーカーの料金に含む作業・追加する仕様
DVDの基本制作は1枚1,500円、Blu-rayは1枚1,500円です。同内容の追加コピーは1枚1,000円です。ここでの表示は税抜です。
完成動画から再生用形式へのオーサリングと書き込みを行います。メニュー・チャプター・盤面印刷・ケース+背表紙印刷は追加オプションです。2層式や大容量データ、短納期の条件も含め、料金表と注文画面で消費税・送料を含む支払総額を確認してください。
記録用ディスクと、商業プレス用マスターの依頼を分ける
家庭用プレーヤーで上映するDVD-R・BD-Rの作成と、工場でプレスするためのマスター制作は、納品物と検証条件が異なります。プレス工場向けのデータ形式、コピー保護、字幕・多言語、検証レポートなどが必要なら、その仕様に対応する制作会社と工場へ確認してください。当店の通常商品を、業務用マスタリング一式とみなさないでください。
プレスとコピーの選び方では、原盤費・ロット・包装・納期をそろえる方法を説明しています。完成マスターからの単純な複製料金との比較はDVDコピーの公式料金比較で確認できます。
納品後、配布前に確認すること
- 注文した作品名、総枚数、DVD/Blu-rayの内訳、印刷内容を照合する。
- 実際に使用するプレーヤーで、映像・音声、比率、チャプター、末尾を確認する。
- 不具合があれば、機器の型番、症状、発生時刻、他のディスクでの結果を連絡する。
- 元の完成動画と印刷原稿を別媒体にも保管し、再注文に備える。
よくある質問
Q. MP4を焼くだけでは再生できませんか?
MP4のデータ再生に対応する機器なら再生できる場合があります。DVD-Videoとして上映する指定ならオーサリングが必要です。機器の取扱説明書と会場指定を確認してください。
Q. ファイナライズすればDVD-Videoになりますか?
ファイナライズは必要な終了処理で、MP4をDVD-Videoへ変換する処理ではありません。作成形式と終了処理を別々に確認してください。
Q. メニューやチャプターは必須ですか?
必須ではありません。会場指定や教材の使い方に合わせて選びます。当店ではメニュー・チャプターは追加オプションです。
Q. 動画のカットや字幕も頼めますか?
当店の書き込み商品は完成動画からの制作です。カット・字幕・音声ミックス等は編集担当者側で仕上げて入稿してください。
Q. 古いプレーヤーでも必ず再生できますか?
すべての機器での再生は保証できません。対応するディスク種類と記録形式を確認し、配布前に使う機器で試写してください。
Q. Blu-rayのオーサリングも同じですか?
再生用の構造へまとめる点は共通ですが、規格や対応機器はDVDと異なります。通常のBD-R制作と工場向けプレスマスターも区別してご相談ください。
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