この記事の要点
AVCHDは、ソニーとパナソニックが2006年に決めた、ビデオカメラがハイビジョンの動画を記録する形式です。映像はH.264で、画素数は1920×1080までです。
AVCHDの形のままDVDに書いた「AVCHDディスク」を再生できるのは、AVCHDに対応したブルーレイのレコーダーやプレーヤー、PS5・PS4など。対応していないふつうのDVDプレーヤーでは再生できません。
多くの機器で見てもらうなら、DVDプレーヤーでも見られるDVD-Video(標準画質)か、ハイビジョンのまま残せるブルーレイ(BDMV)で作ります。
対応しているかは、説明書の「再生できるディスク」の欄にAVCHDの文字があるかで確かめます。1080/60pで記録した盤なら、AVCHD Progressiveへの対応も必要です。
ディスクにする方法は3つ。カメラ用のソフト(PlayMemories HomeやHD Writer AE)、ブルーレイレコーダーへのダビング、パソコンのオーサリングソフトです。
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ビデオカメラで撮った運動会を、パソコンのソフトでDVDにして実家に送った。ところが、実家のDVDプレーヤーでは映らない。ディスクを作る画面で「AVCHD」を選んでいたなら、まず疑うのはその形式です。
AVCHDは、ソニーとパナソニックが決めた、ビデオカメラがハイビジョンの動画を記録するための形式です。その形のままDVDに書いた盤を、AVCHDディスクと呼びます。見た目はふつうのDVDでも、再生できるのはAVCHDに対応したブルーレイのレコーダーやプレーヤー、PS5・PS4など。両社とも、AVCHDに対応していない機器では再生できないと案内しています。対応しているかは、説明書の「再生できるディスク」の欄にAVCHDの文字があるかで確かめます。
多くの機器で見てもらうなら、作り方は2つあります。DVDプレーヤーでも見られるDVD-Video(標準画質・720×480)にするか、ハイビジョンのまま残せるブルーレイ(BDMV)にするかです。見る家にブルーレイの機器があればブルーレイ、DVDプレーヤーしかない家や大勢に配るときはDVD-Video。AVCHDディスクは、見る機器がAVCHDに対応していると確かめられたときに選ぶ形です。
この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります
AVCHDとは|ソニーとパナソニックが決めた、ビデオカメラの記録方式 AVCHDとブルーレイ(BDMV)の違いを表で比べる 同じDVDでも、AVCHDディスクとDVD-Videoは中身が違う AVCHDディスクを再生できる機器と、AVCHD対応の確かめ方 ビデオカメラのAVCHDをDVD・ブルーレイにする3つの方法 DVD-Video・ブルーレイ・AVCHDディスクのどれで作るか いまのAVCHD|4KはXAVC SかMP4、AVCHDはフルHDまで ディスクにする前に確かめる4つのこと よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
AVCHDとは|ソニーとパナソニックが決めた、ビデオカメラの記録方式
AVCHDは、Advanced Video Codec High Definitionの略です(パナソニックの用語解説)。ソニーとパナソニックが2006年5月に発表した、ハイビジョンのビデオカメラ用の記録方式で、はじめは8cmのDVDに記録する前提でした。同じ年の7月には、SDカードやメモリースティック、ハードディスクも記録先に加わり、これがVersion 1.0になります。
2011年7月にはVersion 2.0のライセンスが始まり、1080/60p(1920×1080で1秒59.94コマ)と3Dの記録が加わりました。「AVCHD Progressive」「AVCHD 3D」という名前は、このときのものです。
映像はMPEG-4 AVC/H.264で圧縮し、音声はドルビーデジタル(AC-3)かリニアPCMで記録します。主な決まりを、AVCHDの公式サイトの表から抜き出しました。
項目
AVCHDの決まり
決めた会社
パナソニックとソニー
映像
MPEG-4 AVC/H.264
音声
ドルビーデジタル(AC-3)か リニアPCM
画素数
1920×1080、1440×1080、1280×720など
記録するメディア
カメラに内蔵のメモリーやHDD、SDカード、メモリースティック、8cmのDVD
ビットレート
24Mbps以下。DVDへの記録は18Mbps以下
1080/60p
Ver.2.0で追加。28Mbps以下。記録先にDVDは含まれない
ディスクにするときに関わるのは、ビットレートの行です。カードや内蔵メモリーに記録するときの上限が24Mbps(1080/60pは28Mbps)なのに対し、DVDに記録するときは18Mbps以下と決められています。1080/60pの表では、記録先にDVDが入っていません。
実際のカメラでは、この範囲で画質のモードを選びます。ソニーのハンディカムなら、FH(平均約17Mbps)やPS(最大28Mbps・1080/60p)。パナソニックなら、HA(平均17Mbps)やPH(最大24Mbps)、1080/60p(最大28Mbps)といった名前です。
撮った映像は、カメラやカードの中のAVCHDというフォルダーの下で、BDMV、STREAMとたどった先に、拡張子が「.MTS」のファイルとして入っています。この階層は、ソニーのテレビの説明書に載っています。パソコンで開けないときの対処や、カードからの取り込み方はMTSファイルとは|開けないときの再生方法と、MP4への変換 にまとめました。
AVCHD、BDMV、STREAMとたどった先に、MTSのファイルで入っている
AVCHDとブルーレイ(BDMV)の違いを表で比べる
AVCHDとブルーレイは、映像の細かさの上限がどちらも1920×1080です。違うのは、もともとの役割と記録する場所、そして再生できる機器です。
比べる点
AVCHD
ブルーレイ(BDMV)
役割
カメラの記録方式
ディスクの映像の形式
記録する場所
SDカード・内蔵メモリー・DVDなど
BD-R・BD-RE 市販のBD
映像
H.264
MPEG-2・H.264
解像度
最大1920×1080
最大1920×1080
1080/60p
Ver.2.0で対応
規格になし
ビットレート
24Mbps以下60pは28Mbps DVDは18Mbps
映像だけで40Mbps以下
再生できる 機器
AVCHD 対応の機器
ブルーレイの機器
市販の映画のブルーレイは、BDMVという形式で記録されています。オーサリングソフトのTMPGEnc Authoring Works 7も、ブルーレイはBDMVで書き出します。規格を管理するBlu-ray Disc Associationの公開情報では、BDMVは2006年5月の再生専用ディスク(BD-ROM)のVersion 2で採り入れられました。記録用のBD-Rで使えるようになったのは、同じ年の9月のVersion 2からです。このBD-Rの版で、ブルーレイの製品の種類にビデオカメラも加わっています。
AVCHDの映像をブルーレイにするとき、気をつけたいのは1080/60pです。オーサリングソフトの仕様表では、ふつうのブルーレイで1920×1080のときに選べるコマ数は23.976・24・29.97で、59.94コマは1280×720のときだけです。
ソニーのPlayMemories Homeは、60pのまま記録したブルーレイの再生には、AVCHD規格Ver.2.0に対応したプレーヤーが要るとしています。パナソニックの説明書も、1080/60pのシーンをコピーしたブルーレイの再生には、AVCHD Progressiveに対応した機器が要ると書いています。
差が出るのは、ビットレートの上限と、1枚に入る時間です。ソニーの目安では、同じFH(17Mbps)の映像が、4.7GBのDVDに作るAVCHDディスクには約35分、25GBのブルーレイには約3時間10分入ります。数字の読み方はビットレートとは何か で説明しています。
同じFHの映像でも、AVCHDディスクは約35分、ブルーレイなら約3時間10分入る
同じDVDでも、AVCHDディスクとDVD-Videoは中身が違う
「DVDにAVCHD」と聞くと戸惑いますが、DVDは盤の種類で、AVCHDとDVD-Videoは、その盤に入れる映像の形式の名前です。同じDVD-Rに書いても、どちらの形式で書いたかによって、再生できる機器が変わります。
比べる点
AVCHD ディスク
DVD-Video
盤
DVD-R・DVD+Rなど
同じ
映像
H.264
MPEG-2
画質
ハイビジョン最大1920×1080
標準画質720×480
4.7GBに入る時間
FHで約35分
約5Mbpsで約2時間
再生できる 機器
AVCHD 対応の機器
DVDプレーヤー・ブルーレイ機器
DVD-Videoは、市販のDVDと同じ映像の形式です。パナソニックの用語解説は、DVDプレーヤーを「DVD-Video やDVD-R にDVD ビデオ規格で記録された映像・音声信号を再生できる機器」と説明しています。映像はMPEG-2で、国内向けは720×480。ハイビジョンの映像も標準画質に縮めて入れるので細かさは落ちますが、DVDプレーヤーでもブルーレイの機器でも、多くの場合は見られます。
AVCHDディスクは、ハイビジョンのまま入る代わりに、見られる機器が限られます。ソニーのPlayMemories Homeの案内によると、AVCHDディスクを再生できるのは、AVCHD規格に対応したブルーレイディスクレコーダーやPlayStation 3など。DVDプレーヤーなど、AVCHD規格に対応していない機器では再生できません。パナソニックの用語解説にも、AVCHDで記録した映像は「AVCHD対応機器でないと再生できません」とあります。
表のAVCHDディスクの時間は、FH(17Mbps)で撮った映像を、ソニーのPlayMemories Homeで書くときの目安です。AVCHDディスクを作るときは、DVDの規格の制限から、PSモード(60p)やFXモードの映像もFH相当に変換されます。DVD-Videoは標準画質に縮めるぶん長く入り、4.7GBに2時間を入れると、計算上のビットレートは約5Mbps。レコーダーのSPモードと同じくらいです。FHで撮った映像を1枚のDVDに長く入れたいなら、DVD-Videoのほうが余裕があります。
AVCHDとAVCRECは別のもの
レコーダーの説明書では、AVCRECという似た名前も見かけます。AVCRECは、デジタル放送をハイビジョンのまま記録型のDVDに録るための形式で、Blu-ray Disc Associationが2007年に定めました。ビデオカメラのAVCHDとは別のものですが、再生に対応機器が要る点は同じです。パナソニックは、AVCRECのディスクを対応機器以外で使うと、取り出せなくなるなど故障の原因になると注意しています。録画した番組のダビングはテレビ番組の録画をDVDにできるか で扱っています。
AVCHDディスクを再生できる機器と、AVCHD対応の確かめ方
AVCHDディスクを再生できるかどうかは、機種ごとに違います。確かめる場所は、説明書やメーカーの仕様表にある「再生できるディスク(メディア)」の欄です。DVD-Rの行や、再生できる形式の一覧に「AVCHD」と書かれているかを見ます。主な機器の書かれ方を並べました。
機器
仕様表・説明書の書かれ方
パナソニック DP-UB45
DVD-R:DVD-Video, DVD-VR, AVCREC, AVCHD
パナソニック DMP-BD90
ウェブの仕様表には記載がなく、説明書の表ではDVD-R・DVD-RWの行にAVCHD
ソニー BDP-S1700/K
再生可能フォーマットの欄にAVCHD。AVCHD Progressive 対応と記載
ソニー UBP-X700/K
同じ欄にAVCHD。AVCHD 3D/ Progressive対応
PS5・PS4
DVD-R/RW・DVD+R/RWにAVCHD対応の注記
ソニーのレコーダー(2024年)
取り込みと再生ができるディスクにDVD-R・DVD+Rなど(AVCHD形式)
パナソニックのディーガ DMR-2W103
ほかの機器でAVCHDを記録したDVD-R・DVD-RWを再生・取り込み
同じメーカーでも、書き方はそろっていません。パナソニックのDMP-BD90は、ウェブの仕様表にAVCHDの文字がなく、説明書の「再生できるメディアについて」の表にだけ載っています。仕様表で見つからないときは、説明書のPDFまで開いて確かめてください。AVCHDのロゴは、ライセンスを受けた再生機器などに付けられるもので(AVCHDの公式サイト)、本体や箱のロゴも手がかりになります。
1080/60pで記録した盤を見るなら、AVCHD Progressive(AVCHD規格Ver.2.0)への対応も確かめたいところです。ソニーのBDP-S1700/Kは「AVCHD Progressive対応」、UBP-X700/Kは「AVCHD 3D/Progressive対応」と仕様表に書かれています。
PS5とPS4の案内では、DVD-R/RW・DVD+R/RWの欄に「AVCHD対応」の注記があります。ディスクドライブのないPS5デジタル・エディションは、そのままではディスクを使えません(後のモデルは別売のドライブを付けられます)。
同じメーカーでも書き方はそろっていない。見つからなければ説明書まで確かめる
レコーダーでは、ソニーの2024年モデルが、取り込みと再生ができるディスクにAVCHD形式のDVD-R・DVD+Rなどを挙げています。盤の大きさは、12cmと8cmの両方に対応しています。パナソニックのディーガ(DMR-2W203/2W103)も、ほかの機器でAVCHDを記録したDVD-R・DVD-RWを、再生とHDDへの取り込みに使えます。
入れる前に確かめたい3つのこと
AVCHDに対応していない機器には入れない。パナソニックは、AVCHDで記録したディスクを非対応の機器に入れると、取り出せなくなることがあると注意しています。フォーマットを促すメッセージが出ても、フォーマットはしません(中身が消えます)
記録した機器でファイナライズしてあるか。ソニーのレコーダーの説明書は、ほかの機器で記録したディスクにファイナライズを求めています。PS5・PS4の案内も、ファイナライズされていないDVDを、再生できないディスクに挙げています
AVCHDのフォルダーを、パソコンでDVDにドラッグ&ドロップしただけの盤ではないか。パナソニックのDMP-BD90の説明書は、そうして作ったAVCHDは再生できないとしています
ファイナライズの確かめ方は、ファイナライズのやり方とできない原因 で説明しました。パソコンで見るときは、ソニーのPlayMemories Homeに、AVCHDディスクを再生する「Player for AVCHD」があります。
ビデオカメラのAVCHDをDVD・ブルーレイにする3つの方法
AVCHDで撮った映像をディスクにする方法は、メーカーが案内しているものだけでも3つあります。どの方法でも、最後に選ぶ形は、ブルーレイ・AVCHDディスク・DVD-Videoのどれかです。
カメラ用のソフトのディスク作成はWindows用。Macや、ソフトが使えないときはオーサリングソフトで作る
カメラ用のソフトで作る(PlayMemories Home・HD Writer AE)
カメラの映像を取り込んでディスクにするためのソフトが、メーカーから出ています。ソニーのハンディカムならPlayMemories Home、パナソニックのビデオカメラならHD Writer AE(機種によってはHD Writer LE)です。PlayMemories HomeとHD Writer AEは、どちらもディスクを作る機能がWindows用で、Macでは使えません。
PlayMemories Homeでは、[ツール]>[ディスク作成]を選びます。そのあと、「DVD-Video(STD)」「AVCHD(HD)」「Blu-ray Disc(HD)」の3つから形を選びます。はじめて使うときに出るのは、ディスク作成の機能をダウンロードする画面です。
ブルーレイを選ぶと、「フルハイビジョン(60i/24p)」と「フルハイビジョン 3D またはフルハイビジョン(60p)」のどちらで作るかを聞かれます。後者で作った盤は、AVCHD規格Ver.2.0に対応したプレーヤーでないと再生できません。
ソニーの案内によると、PSモード(60p)とFXモードの映像は、AVCHDディスクにするとFH(17Mbps)相当に変換されます。4Kの動画はAVCHDに変換して記録され、8cmのDVDには書き込めません。MP4のファイルは、Ver.6.0.00からDVD-Videoにもできるようになりました。
パナソニックのHD Writer AE 5.4は、「ブルーレイディスクまたは AVCHD 形式」でのコピーと、「DVD ビデオ」でのコピーができます。ブルーレイかAVCHDなら1080/60pのシーンも60pのまま入り、DVDビデオにすると従来の標準画質(MPEG2形式)に変換されます。4K MP4やMP4、24pで撮ったシーンは、ブルーレイやAVCHDの形式ではコピーできません。ダウンロードにはカメラ本体の製造番号が要り、提供は2029年11月末日までと案内されています。
ブルーレイレコーダーにダビングする
パソコンを使わないなら、ビデオカメラとブルーレイレコーダーをUSBケーブルでつなぎ、いったんレコーダーのハードディスクに取り込んでから、ディスクにダビングします。ソニーの2024年モデルは、《ホーム》>[ダビング]>[カメラ動画ダビング]で、AVCHDとMP4の動画(1080/60pにも対応)を内蔵ハードディスクに取り込めます。パナソニックのディーガも、USBでつないだビデオカメラのAVCHDとMP4をHDDに取り込めます(機種で仕様が違います)。
画質と見られる機器は、ダビング先のディスクで決まります。ソニーの2024年モデルで、ビデオカメラの映像をハイビジョンのままダビングできるのはBD-REとBD-Rです。取り込んだAVCHDの映像をダビングしたブルーレイは、一般的なBDプレーヤーなどで再生できると説明書にあります。DVDへのダビングは標準画質のVRモードになり、DVDビデオの形式にはできません。VRモードのDVDは、VRモードに対応したプレーヤーでしか再生できません。
パナソニックのディーガ(DMR-2W203/2W103)は、DVD-Rを「ビデオ方式(DVD ビデオ規格)」でも使えます。ビデオ方式に記録できるのは、ビデオカメラで撮った映像のようにコピー制限のない映像で、記録後にファイナライズすれば、DVDプレーヤーなどで再生できます。1080/60pの映像を取り込めるのは、HDDとBD-RE・BD-Rだけです。
USB端子のないレコーダーには、AVケーブルでつないで標準画質でダビングする方法もあります。ソニーは、アナログのダビングなので画質が落ちる場合があるとしています。パナソニックは、標準画質でダビングした映像はAVCHDに対応していない機器でも再生できるので、配るときに便利だとしています。
パソコンに取り込み、オーサリングソフトで作る
カメラ用のソフトが使えないときや、Macで作るときは、オーサリングソフトを使います。オーサリングは、動画をプレーヤーで再生できる形に組み立てる作業のことです。たとえばペガシスのTMPGEnc Authoring Works 7は、MTSやAVCHDの動画を読み込めます。書き出せる形は、仕様表によるとブルーレイ(BDMV)、DVD-Video、AVCHDの3つです。Mac用のRoxio Toast 20 Proも、読み込める形式にAVCHDを挙げています。
1080/60pの映像をふつうのブルーレイにするときは、1920×1080で59.94コマの形がないため、29.97コマなどに変換して入れることになります。手順は動画をブルーレイに焼く方法 に、ソフトの選び方はブルーレイ書き込みソフト・オーサリングソフト比較 に、オーサリングの中身はオーサリングとは にまとめました。
DVD-Video・ブルーレイ・AVCHDディスクのどれで作るか
迷ったときは、見る人の機器から決めます。画質を考えるのは、その次です。
場面
作る形
DVDプレーヤー しかない家
DVD-Video。標準画質になる
大勢に配る
DVD-Video。相手の機器が分からないため
ブルーレイ機やPS5・PS4で見る
ブルーレイ(BDMV)。ハイビジョンのまま残る
1080/60pのまま残す
60pで作るブルーレイ。見る機器がAVCHD Progressive 対応であること
対応機器があり 短い映像をDVD1枚に
AVCHDディスク。FHで約35分まで
4Kで撮った
ブルーレイで1920×1080に。元のファイルも残す
AVCHDディスクが向くのは、見る機器がAVCHDに対応していると分かっていて、短い映像をDVD1枚にハイビジョンのまま入れたいときです。FH(17Mbps)で約35分なので、1時間を超える行事には足りません。同じFHでも25GBのブルーレイなら約3時間10分入り、ブルーレイの機器で再生できます。
配るときにDVD-Videoが基本になるのは、DVDならブルーレイの機器でも再生できることが多いからです。ブルーレイはDVDプレーヤーで再生できず、AVCHDディスクも、AVCHDに対応していないDVDプレーヤーでは再生できません。DVDとブルーレイの違いはDVDとブルーレイの違い で、画質・容量・再生機器から比べています。4Kで撮った映像をブルーレイにするときの判断は4K動画をブルーレイにする方法|画質はどうなるか、1080に縮めるときの設定 に書きました。
いまのAVCHD|4KはXAVC SかMP4、AVCHDはフルHDまで
AVCHDの画素数は、規格の上で1920×1080までです。4Kで撮れるビデオカメラは、4KをAVCHDとは別の形式で記録します。ソニーのハンディカムFDR-AX45Aは、XAVC S(4K・HD)とAVCHD、MP4で記録できる機種で、4KはXAVC S 4Kです。パナソニックのHC-VX3も、AVCHD(Ver.2.0準拠)とMP4で記録でき、4KはMP4です。
フルHDの記録方式としてのAVCHDは、ほかの機種にもあります。ソニーのHDR-CX680や、パナソニックのHC-V900、HC-V495M(2023年7月発売)も、AVCHD(Ver.2.0準拠)とMP4などで記録する機種です。一方、ソニーのミラーレス一眼のα7 IVやZV-E10 IIの動画はXAVC SとXAVC HSで、AVCHDは記録方式にありません。
パナソニックはHC-VX3の説明書で、AVCHDを「ハイビジョンテレビでの再生やディスクの保存に適しています」、MP4を「パソコンでの再生や編集に適した記録方式です」と説明しています。2つの形式で記録したビデオには、互換性がないとも書かれています。
実際、MP4で撮った映像は、HD Writer AE 5.4ではブルーレイやAVCHDの形式にできません。ソニーの2024年モデルのレコーダーでも、MP4のままではディスクにダビングできず、2KのMP4はデータ変換してからダビングします。ソニーのPlayMemories Homeなら、MP4やXAVC Sのファイルからもディスクを作れますが、AVCHDの形式に変換されます。ディスクにする予定が先に決まっているなら、AVCHDで撮っておくほうが近道です。
ディスクにする予定が先に決まっているなら、AVCHDで撮っておくほうが近道
ディスクにする前に確かめる4つのこと
AVCHDの映像をディスクにする前に、次の4つを確かめておくと、作り直しになりにくくなります。
見る人の機器の説明書で、ブルーレイ、AVCHD、DVD-R(DVD-Video)のどれを再生できるかを見る
撮ったときの記録方式と画質のモード(AVCHDかMP4か、1080/60pか、4Kか)を、カメラの設定やファイルの拡張子で確かめる
映像の合計の長さを出し、1枚に入るかを見る。FH(17Mbps)なら、AVCHDディスクに約35分、25GBのブルーレイに約3時間10分が目安
元の動画ファイルを、パソコンや外付けのドライブにも残す。MTSは、カードのフォルダーごと残しておく
当社は、大阪・梅田でDVD・ブルーレイの書き込み代行をしている小さな店です。受け付けている動画はMP4・MOV・MTSなど一般的な形式で、ビデオカメラのAVCHDのMTSファイルもそのまま送っていただけます。入稿は、動画を上げたギガファイル便のURLを注文フォームに貼っていただくだけです。
受け取った動画は、プレーヤーで再生できる形に組み立てて書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか店舗でお渡しします。仕上がりはDVDが720×480(NTSC 29.97fps・MPEG-2)、ブルーレイが1920×1080で、注文は1枚からです。
よくある質問
Q1. AVCHDディスクは、ふつうのDVDプレーヤーで再生できますか? AVCHDに対応していないDVDプレーヤーでは再生できません。見た目はDVDでも、中身はビデオカメラのAVCHDの形式のままだからです。ソニーのPlayMemories Homeの案内は、AVCHDディスクを再生できる機器として、AVCHD規格に対応したブルーレイディスクレコーダーやPlayStation 3などを挙げています。DVDプレーヤーで見るなら、DVD-Video(標準画質)で作り直します。
Q2. AVCHD対応のプレーヤーかどうかは、どこを見れば分かりますか? 説明書やメーカーの仕様表の「再生できるディスク(メディア)」の欄です。パナソニックのDP-UB45なら「DVD-R:DVD-Video,DVD-VR, AVCREC, AVCHD」のように、DVD-Rの行にAVCHDと書かれています。DMP-BD90のように、ウェブの仕様表には載らず説明書の表にだけ載る機種もあるので、見つからないときは説明書まで確かめます。1080/60pの盤には、「AVCHD Progressive」の記載も必要です。
Q3. AVCHDとブルーレイでは、どちらの画質がいいですか? 映像の細かさの上限は、どちらも1920×1080で同じです。差が出るのはビットレートの上限と入る時間で、AVCHDをDVDに書くときは18Mbps以下、ブルーレイは映像だけで40Mbpsが上限です。ソニーの目安では、FH(17Mbps)の映像が4.7GBのDVDに約35分、25GBのブルーレイに約3時間10分入ります。長い映像をハイビジョンのまま残すなら、ブルーレイが向いています。
Q4. ビデオカメラのAVCHDを、ふつうのDVDプレーヤーで見られるDVDにするには? 作るのはDVD-Videoの形式です。ソニーのPlayMemories Homeなら「DVD-Video(STD)」、パナソニックのHD Writer AE 5.4なら「DVD ビデオ」でコピーすると、標準画質に変換して書き込まれます。パナソニックのディーガでは、DVD-Rをビデオ方式で使ってダビングし、ファイナライズします。ソニーの2024年モデルのレコーダーは、DVDビデオの形式へのダビングができません。
Q5. AVCHDディスクには、何分くらい入りますか? ソニーのPlayMemories Homeで作るときの目安は、4.7GBのDVDに、FH(17Mbps)で約35分、HQ(9Mbps)で約1時間、LP(5Mbps)で約1時間45分です。PSモード(60p)やFXモードの映像はFH相当に変換されるので、約35分になります。2層の8.5GBなら、FHで約1時間です。記録は可変ビットレートのため、動きの多い映像では短くなります。
Q6. 1080/60pで撮った映像をディスクにすると、どうなりますか? AVCHDディスク(DVD)には、60pのままでは入りません。AVCHDの規格では1080/60pの記録先にDVDがなく、ソニーのPlayMemories HomeではFH(17Mbps)の60i相当に変換されます。ブルーレイなら60pのまま記録する作り方がありますが、その盤の再生にはAVCHD規格Ver.2.0(AVCHD Progressive)に対応した機器が必要です。パナソニックのHC-V495Mには、60pのシーンを60iに変換して、非対応の機器にもダビングできるようにする機能があります。
Q7. MP4やXAVC Sで撮った動画も、AVCHDディスクやブルーレイにできますか? 使うソフトや機器によって違います。ソニーのPlayMemories Homeの案内では、MP4やXAVC Sのファイルからディスクを作ると、AVCHDの形式に変換されます。パナソニックのHD Writer AE 5.4は、MP4や4K MP4のシーンをブルーレイやAVCHDの形式ではコピーできません。ソニーの2024年モデルのレコーダーは、2KのMP4をデータ変換すればディスクにダビングできます。パソコンのオーサリングソフトなら、MP4からブルーレイ(BDMV)を作れます。
Q8. AVCHDディスクをパソコンで見るには、どうすればいいですか? ソニーのPlayMemories Homeの案内では、AVCHDディスクは、パソコンでは同じソフトの「Player for AVCHD」で再生できます。パナソニックのHD Writer AE 5.4にも、パソコンに取り込んだビデオをハイビジョン画質のまま再生する機能があります(Windows専用)。ディスクドライブのないパソコンなら、外付けのドライブをつないで読み込みます。
Q9. 8cmのDVDにハイビジョン(AVCHD)で撮ったディスクは、今でも見られますか? 対応する機器があれば見られます。ソニーの2024年モデルのレコーダーは、AVCHD形式のDVDを12cmと8cmの両方で取り込み・再生でき、条件は記録した機器でファイナライズしてあることです。パナソニックのディーガ(DMR-2W203/2W103)も、8cmのディスクの再生とHDDへのダビングができます。
Q10. AVCHDとAVCRECは同じものですか? 別のものです。AVCHDは、ソニーとパナソニックが2006年に決めたビデオカメラの記録方式です。AVCRECは、デジタル放送をハイビジョンのまま記録型のDVDに録る形式で、Blu-ray Disc Associationが2007年に定めました。どちらも映像をMPEG-4 AVC(H.264)で圧縮し、再生には対応した機器が要ります。
参考にした公式の情報
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機器の仕様や再生できるディスク、ソフトの機能は、機種や版で変わります。この記事は、2026年9月24日時点の各社の公式ページの記載をもとにしたものです。
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