この記事の要点
CDの音は、44.1kHz・16bitのリニアPCMです。1秒に44,100回、音の大きさを65,536段階の数で記録し、圧縮せずに収めます。ステレオで計算すると、1秒あたり1,411.2kbps(44,100×16×2)です。
記録できる音の高さの上限は、理論上22.05kHz(44.1kHz÷2)。音の大小の幅(ダイナミックレンジ)は約96dB(20×log10(65,536)の計算値)です。
配信の音質はサービスとプランで違います。Apple MusicやSpotifyのプレミアムなどにはロスレス(CDと同じかそれ以上)があり、YouTube MusicやAWAは最大256〜320kbpsの圧縮した音源です(2026年9月時点の各社ヘルプ)。
ハイレゾは、JEITAの定義で「CDスペックを超えるディジタルオーディオ」。CDスペックは44.1kHz・16bitと48kHz・16bitで、48kHz・24bitや96kHz・24bitがハイレゾにあたります。
CD-Rに焼いた音楽CDも、同じ音のデータを書けば記録される音は同じで、差が出るのはプレーヤーが読めるかどうかです。MP3などに変換して失われた情報は、CDに焼き直しても戻りません。
CDの音質は、44.1kHzと16bitという2つの数字で決まっています。1秒間に44,100回(44.1kHz)音の波の高さを測り、1回ごとの値を16bit、つまり65,536段階の数で表す方式で、こうして作った音のデータをリニアPCMと呼びます。CDはこれを圧縮せずに記録します。ステレオ(左右2チャンネル)で計算すると、1秒あたりのデータ量は1,411.2kbps(44,100×16×2)です。
数字の意味に直すと、記録できる音の高さの上限は理論上22.05kHz(サンプリング周波数の半分)で、人の耳に聞こえる高い音の限界とされる20kHzまでを収められます。いちばん小さな音からいちばん大きな音までの幅(ダイナミックレンジ)は、16bitから計算して約96dBです。
配信の音楽は、サービスとプランで音質が違います。2026年9月時点の各社のヘルプでは、Apple Music、Amazon Music Unlimited、Spotifyのプレミアム、Qobuzに、CDと同じかそれ以上のロスレス(元のデータに戻せる圧縮)の設定があります。YouTube Music、AWA、Rakuten Musicで選べるのは、最大256〜320kbpsの圧縮した音源です。CDと配信のどちらが上かは、比べる配信の設定と、聴く機器までの経路で変わります。
CDの音質を数字で見る|44.1kHz・16bit・1,411.2kbps
音楽CDの規格はCD-DA(Compact Disc Digital Audio)と呼ばれます。ソニーとフィリップスがまとめた規格書は通称レッドブックで、データの形式、サンプリング周波数、量子化ビット数、チャンネル数などが決められています(日本オーディオ協会)。国際規格では、IEC 60908「Compact disc digital audio system」にあたります。主な数値を表にしました。
項目
CDの値
記録の方式
リニアPCM(圧縮しない)
サンプリング 周波数
44.1kHz(1秒に44,100回)
量子化 ビット数
16bit(65,536段階)
ビットレート
1,411.2kbps(ステレオの計算値)
周波数の上限
理論上22.05kHz ソニーの表ではDC〜20kHz
ダイナミック レンジ
約96dB(計算値)
収録時間
最大74分42秒(ソニーの表)
ビットレート、周波数の上限、ダイナミックレンジの3つは、サンプリング周波数と量子化ビット数から計算で出せる値で、式は下の節にあります。収録時間はソニーのSACDとCDの比較表にある値で、音楽用のCD-Rは「80min」と表記され、約80分録音できるとマクセルは案内しています。
44.1kHzとは?1秒に44,100回、音の波を測る数
サンプリング周波数は、アナログの音をデジタルに変えるとき、1秒に何回測るかを表す数です。CDは44.1kHzなので、1秒に44,100回。測る回数が多いほど、高い音まで記録できます。
何回測れば足りるかには、サンプリング定理という決まりがあります。日本オーディオ協会の説明では、入ってくる音のいちばん高い周波数の2倍を超える回数で測れば、情報を損なわずにデジタルにできます。裏返すと、記録できるのはサンプリング周波数の半分まで。CDなら44.1kHz÷2で、理論上の上限は22.05kHzです。
資料によっては、22.05kHzのほかに20kHzという数字も出てきます。日本オーディオ協会は、44.1kHzのCDは、人の耳に聞こえる高い音の限界とされる20kHzまでの音をデジタルにできると説明し、ソニーもCDの再生周波数範囲を「DC~20kHz」(理論上の数値)としています。
動画の音声でよく使われる48kHzとの関係は、Appleが、CDの規格は44.1kHz、ビデオでは一般に48kHzが使われると説明しているとおりです。44.1kHzの音楽を動画に入れたときに音がずれるかどうかは、動画の音ズレの原因と直し方 で取り上げています。
16bitとは?音の大きさを65,536段階で表す
量子化ビット数は、1回ごとに測った音の大きさを、どれだけ細かい目盛りの数で表すかを決める値です。CDは16bitで、2の16乗の65,536段階。ビット数が大きいほど目盛りが細かくなり、再生できる音の大小の幅(ダイナミックレンジ)が広がります(日本オーディオ協会)。
この幅をデシベルで表すと、20×log10(65,536)で約96.3dBです。1ビット増えるごとに約6dB(20×log10(2)≒6.02)ずつ広がる計算で、日本オーディオ協会は16bitの計算値を約96dB、ソニーはCDのダイナミックレンジを96dBとしています。
1,411.2kbpsの計算と、1分あたりのデータ量
1秒あたりのデータ量は、44,100回×16bit×2チャンネルで1,411,200ビット、つまり1,411.2kbpsです。8で割ってバイトにし、60秒を掛けると、1分で約10.6MB(10,584,000バイト)。配信の音質でよく見る320kbpsは、CDの約4.4分の1のデータ量にあたります。kbpsとMbpsの読み方や容量の計算は、ビットレートとは の記事にまとめています。
音の大きさの上限と「音圧」
16bitで表せるいちばん大きな値が、CDに記録できる音の上限です。日本オーディオ協会はダイナミックレンジの説明で、扱える最大値を超える大きな信号は歪むとしています。曲全体を大きく聞こえるように仕上げること、いわゆる音圧を上げる作業も、この上限の内側で行うもので、CDの規格の数字は変わりません。
配信のアプリには、曲ごとの音量をそろえる機能があります。Spotifyの「音量のノーマライズ」は、さまざまな曲の音量を均一にする機能(Premiumが対象)。iPhoneのミュージックの「音量を自動調整」は音量のレベルを正規化する設定で、LINE MUSICにも音量の異なる曲を均一な音量に調整する「音量自動調整」があります。
「圧縮しない」とは?リニアPCMとMP3・AAC・FLACの違い
CDの音は、測った数値をそのまま並べたリニアPCMです。パソコンのファイルでは、WAVやAIFFがこの圧縮しない形にあたり、Appleも両方を圧縮されていない曲のフォーマットとして挙げています。ファイルを小さくする圧縮には、元に戻せるものと戻せないものの2種類があります。
種類
中身と主な形式
圧縮しない
測った数値をそのまま並べる。CD・WAV・AIFF
ロスレス (可逆圧縮)
元のデータに戻せる。FLAC・ALACなど
非可逆圧縮
元のデータには戻らない。MP3・AACなど
日本オーディオ協会の説明では、ロスレス(可逆圧縮)は、復元すると圧縮前のデータを再現できる方式で、データ量は一般に元の2分の1から3分の2程度です。非可逆圧縮は、人の耳では知覚されないとされる音の成分を取り除いて小さくする方式で、復元しても圧縮前のデータと同じにはなりません。MP3やAACがその代表で、圧縮の度合いを大きくするほどファイルは小さくなり、音の質とは引き換えの関係になります。
データ量で比べると、256kbpsの音源はCDの約5.5分の1、128kbpsなら約11分の1です(1,411.2÷256、1,411.2÷128の計算値)。AppleのALAC(Apple Lossless)は、元のデータをすべて保持する圧縮形式で、Apple Musicのロスレスはこの形式で配信されています。
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CDと配信、どっちが音がいい?サービスごとの音質(2026年9月)
配信の音質は、同じサービスでもプランと設定で変わります。各社の公式ヘルプに書かれた音質を、2026年9月24日時点で並べました。公式ヘルプで数値を確かめられたサービスだけを載せ、ビット深度とサンプリング周波数は「16bit/44.1kHz」の形にそろえています。
サービス
公式ヘルプの音質
Apple Music
ロスレス(ALAC)。16bit/44.1kHz(CD音質)から最大24bit/192kHz
Amazon Music Unlimited・Standard
HD・Ultra HD(FLACのロスレス)。16bit/44.1kHz以上に対応した端末で再生
Spotify プレミアム
ロスレス: 最大24bit/44.1kHz(FLAC相当)。最高音質: 320kbit/秒程度
Spotify Free
高音質: 160kbit/秒程度。Web PlayerはAAC 128kbit/秒
YouTube Music
最大256kbps(AAC/OPUS)。音質を選べるのはPremiumの会員。選ばないときは標準(上限128kbps)
AWA
最大320kbps(Excellent)
Rakuten Music
最大320kbps(High)
Qobuz
CDクオリティ 16bit/44.1kHz、ハイレゾは24bit/最大192kHz(FLAC)
ロスレスの設定があるのは、Apple Music、Amazon Music Unlimited(Standardも)、Spotifyのプレミアム、Qobuzの4つ。どれも、CDと同じ16bit/44.1kHzか、それを超える音質で聴けます。Amazonの場合、HD・Ultra HDはプライム会員特典のAmazon Musicでは使えず、ワンデバイスプランも対象外です。YouTube Music、AWA、Rakuten Musicのヘルプにあるのは最大256〜320kbpsの設定で、ロスレスの選択肢は書かれていません。CDの1,411.2kbpsと比べると、データ量は約5.5分の1から約4.4分の1です。
CDと比べる相手が圧縮した音源なら、CDは圧縮していないぶん、元のデータをそのまま持っています。相手がロスレスの配信なら、記録されている情報の枠はCDと同じか、配信のほうが大きいこともあります。「CDのほうが音がいい」かどうかは、どの配信の、どの設定と比べるかで答えが変わります。
配信のロスレスを、ロスレスのまま聴くには
ロスレスの設定にしても、聴く機器まで同じ質で届くとは限りません。Appleは、Apple Musicのロスレスを聴ける機器として、有線接続のヘッドホン、レシーバー、電源内蔵スピーカー、本体の内蔵スピーカーを挙げています。各社のヘルプには、ほかにも次のような条件が書かれています。
Bluetoothのワイヤレスイヤホンでは、ロスレスのまま届かない。AppleはAirPodsなどのBluetooth接続を「ロスレスではありません」としていて、Qobuzのヘルプにも、音楽ファイルはBluetooth機器で読まれる前に圧縮されるとあります
iPhoneで48kHzを超える曲を聴くには、外付けのDAコンバータ(デジタルの音をアナログに変える機器)が要る(Apple)
Amazon MusicのHD・Ultra HDは、16bit/44.1kHz以上の再生に対応した端末で聴く。対応しない端末では外部DACを使う(Amazon)
通信の状態で音質が変わる。Spotifyはアプリの初期設定で、再生が途切れないよう音質を自動で調整します。Appleも、ストリーミングの音質はネットワークの状態や、つないだヘッドホン・スピーカーの能力で異なるとしています
CDで聴くときと、配信で聴くときの違い
CDは、盤に記録された44.1kHz・16bitのデータをプレーヤーが読み出し、数値を音の波に戻して(D/A変換)音にします。通信の状態で音質が変わることはなく、ネットにつながらない場所でも同じデータを再生できます。その代わり、音楽CDの規格の枠は44.1kHz・16bitで決まっているので、これを超えるハイレゾの音は、音楽CDとしては入りません。
配信は、プランと設定を選べばCDと同じかそれ以上の音質で聴けるサービスがある一方、初期設定のままでは圧縮した音質で再生されるサービスもあります。YouTube Musicは音質を選んでいないと「標準」(上限128kbps)が使われ、Spotifyは通信に合わせて音質を自動で調整します。配信で聴くときは、まずアプリの設定の画面で音質を確かめてください。
ハイレゾとCDの違い|JEITAの定義は「CDスペックを超える」音
ハイレゾ(ハイレゾオーディオ)の呼び方について、電子情報技術産業協会(JEITA)は2014年3月、「CDスペックを超えるディジタルオーディオ」であることが望ましい、という基準を示しました。ここでいうCDスペックは、CDの44.1kHz・16bitと、DATやDVDなどで使われる48kHz・16bitの2つです。サンプリング周波数か量子化ビット数のどちらかがこれを超えていればハイレゾで、もう一方がCDスペックより低い場合は当てはまりません。JEITAの例を表にしました。
音の形式
JEITAの定義
44.1kHz・16bit 48kHz・16bit
CDスペック(ハイレゾではない)
44.1kHz・24bit 48kHz・24bit
ハイレゾ(ビット数が超える)
96kHz・16bit
ハイレゾ(周波数が超える)
96kHz・24bit
ハイレゾ(両方が超える)
96kHz・12bit 32kHz・24bit
ハイレゾではない(片方がCDより低い)
ソニーは、ハイレゾ音源は96kHz・24bitや192kHz・24bitが主流で、192kHz・24bitならCDの約6.5倍の情報量になるとしています(192×24÷(44.1×16)≒6.5)。96kHzなら、記録できる音の高さの理論上の上限は48kHzです(日本オーディオ協会)。
ハイレゾの音源を聴くには、再生する機器も対応している必要があります。ソニーはハイレゾ対応の再生機とヘッドホンなどを組み合わせて聴くよう案内しています。日本オーディオ協会は、JEITAの定義を原則支持したうえで、ハイレゾロゴの条件を決めています。マイク・アンプ・スピーカーやヘッドホンの高い音の性能が40kHz以上であること、96kHz・24bitのファイルを扱えることなどです。JEITAの基準は呼び方を決めるための線引きで、聞いてどれだけ違うかを決めたものではありません。
SACD(スーパーオーディオCD)とは
SACD(スーパーオーディオCD)は、CDと同じ12cmの光ディスクに、DSDという方式で音を収める規格で、1999年に登場しました(日本オーディオ協会)。CDのPCMとは違い、1ビットのデータを1秒に2,822,400回(2.8224MHz)記録します。ソニーの比較表では、再生周波数範囲はDC〜100kHz以上、ダイナミックレンジは120dB以上(可聴帯域)で、どちらも理論上の数値です。
CDの層を重ねたハイブリッド盤なら、ふつうのCDプレーヤーでもCDの層を再生できます(日本オーディオ協会)。そのとき聞こえるのはCDの層の44.1kHz・16bitの音で、SACDの層を聴くにはSACDに対応したプレーヤーを使います。
CD-Rに焼いた音楽CDも、同じデータなら記録される音は同じ
CD-DAは音楽CDの記録の形式(規格)の名前で、CD-Rは1回だけ書き込めるディスクの種類の名前です。CDプレーヤーで聴ける音楽CDをCD-Rで作るときも、CD-DAの形式で書き込みます。マクセルは、CD-Rに音楽を記録する場合もCD-DAフォーマットで記録しないとCDプレーヤーでは再生できない、と案内しています。MP3のファイルをそのまま書き込んだディスクは、MP3に対応したプレーヤーでしか音楽として扱えません。
44.1kHz・16bitの同じ音のデータを書き込めば、CD-Rでもプレス盤でも、記録される音のデータは同じです。音に違いが出るとしたら、それは書き込んだデータではなく、プレーヤーがそのディスクを正しく読めるかどうかのほうです。プレス盤とコピー盤の違いは、CD・DVDのプレスとコピーの違い で比べています。
読めない原因として、マクセルは、プレーヤーがCD-Rの再生に対応していないこと、書き込みのときに「ディスクのクローズ」をしていないこと、ディスクの記録の特性や再生機器の側の問題を挙げています。人に渡すなら、相手のプレーヤーがCD-Rの再生に対応しているかを先に確かめます。
正しく読めないところは、ノイズとして音に出ることがあります。Appleは、CDから取り込んだ曲にポップノイズやカチカチという音が入るときは、ドライブがCDを正しく読み取れなかった可能性があるとして、エラー訂正を有効にして読み込み直すよう案内しています。
音楽用とデータ用のCD-Rの違いとして、マクセルは、録音用CDレコーダーが認識するためのコード、私的録音補償金、孫コピーを防ぐ仕組み(SCMS)の3つを挙げています。オーディオ機器のCDレコーダーで録音するなら、音楽用を選びます。CD-Rの中で何が起きているかは、CD-R・DVD-Rの仕組み で説明しています。
MP3などに変換した音は、CDに焼き直しても元に戻らない
MP3やAACのような非可逆圧縮にした時点で省かれた情報は、あとから戻せません。ソニーはMP3のような圧縮について「失われた情報は取り戻せません」と説明しています。MP3のファイルを音楽CDの形式で焼けば、形は44.1kHz・16bitのCDになりますが、入っているのはMP3にしたときの音です。
Appleの説明では、圧縮した形式から圧縮しない形式へ変換したとき(MP3からAIFFなど)は、音質の変化に気付くことはほとんどありません。圧縮した形式どうしで変換したとき(MP3とAACの間など)は、音質の変化が目立つことがあり、変化をできるだけ抑えるには、元のファイルから読み込み直すよう案内しています。WAVに変換しても、CDの音質に戻るわけではありません。
音楽CDを作るなら、配信用に書き出したMP3ではなく、録音や制作のときの元のファイル(WAVなど)から作ります。元の音が48kHzや24bitでも、CDにするときは44.1kHz・16bitに変換されます。プレス工場に渡すときの入稿の形式は、DDP入稿とは にあります。
CDの音を落とさずに聴く・取り込む・残すには
ここまでの数字を踏まえると、CDの44.1kHz・16bitの音をそのままの質で扱うために確かめたい点は、次の5つです。
パソコンに取り込むときは、形式を選ぶ。Macのミュージックアプリは、CDを読み込むときの形式の初期値がAAC(非可逆圧縮)です。「読み込み設定」の「読み込み方法」で形式を変えられ、圧縮しないならAIFFやWAVを選びます。ノイズが入るときは「オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用」を選んで読み込み直します
ロスレスの音をそのまま聴きたいときは、Bluetoothではなく有線でつなぐ。AppleはBluetooth接続をロスレスではないとしています
配信のアプリで音質の設定を確かめる。ロスレスがあるサービスでも、プランや初期設定によっては圧縮した音質で再生されます
CDと配信を聴き比べるときは、条件をそろえる。音量の自動調整の設定と、再生の音量を同じにしてから比べます
元のファイルを残す。CDやCD-Rは再生のための形と考え、取り込んだWAVなどのファイルも別の場所に保存しておきます
ディスクの保管の仕方はディスクの正しい保管方法 、何年もつかの目安はCD・DVD・ブルーレイの寿命は何年か にまとめています。ファイルの置き場所をHDDやクラウドと比べるなら、HDD・SSD・USBメモリ・光ディスクの寿命比較 も参考にしてください。
当社は、動画データからDVD・ブルーレイを作る店です。演奏会や発表会などの映像をディスクにするときは、音声をAC-3(ドルビーデジタル)かリニアPCMで収録します。DVDに入れられる音声の形式と、CDと同じ44.1kHzの音を使うときの注意は、音が出ないDVDの原因と対処 に書いています。
よくある質問
Q1. CDの音質は何kbpsですか?
圧縮しないステレオの音として計算すると、1,411.2kbpsです。44.1kHz(1秒に44,100回)×16bit×2チャンネルで1,411,200ビット、1分では約10.6MBになります。配信の最高音質でよく見る320kbpsは、この約4.4分の1です。ロスレスの配信は曲ごとに圧縮の効き方が違い、Amazonのヘルプには、音が失われていなくても1000kbps未満と表示される曲がある、と書かれています。
Q2. 「CD音源」「CD音質」とは何ですか?
CDに収められている44.1kHz・16bitのリニアPCMの音、またはそれと同じ形式の音を指して使われる言葉です。日本オーディオ協会の用語集でも、CDを基準に語られるときの「CDフォーマット」は、多くの場合44.1kHz・16bitのデジタル音声を指すとされています。配信でも、Appleは16bit/44.1kHzを「CD音質」、Qobuzは「CDクオリティ」と呼んでいます。
Q3. 配信のロスレスは、CDと同じ音ですか?
16bit/44.1kHzのロスレスは、CDと同じ形式の音を、元のデータに戻せる形で圧縮したものです。24bitや48kHzを超える設定なら、CDの枠より大きな情報を持ちます。ただし、Bluetoothのイヤホンではロスレスのまま届かず(Apple)、通信の状態で音質を自動で下げる設定もあります。同じ質で聴くには、アプリの設定と、聴く機器までの経路を確かめます。
Q4. ハイレゾ音源をCDに焼くと、ハイレゾのままですか?
音楽CDにすると、ハイレゾのままにはなりません。音楽CDの規格は44.1kHz・16bitなので、96kHz・24bitなどの音は44.1kHz・16bitへ変換されます。JEITAの定義では、44.1kHz・16bitは「CDスペック」です。ファイルのままデータとして書き込むこともできますが、CD-DAの形式でないディスクはCDプレーヤーでは再生できません(マクセル)。ハイレゾの音は、元のファイルで残しておきます。
Q5. MP3をCD-Rに焼くと、音質は良くなりますか?
良くはなりません。MP3にした時点で省かれた情報は戻りません。ソニーのハイレゾの解説にも、失われた情報は取り戻せないとあります。音楽CDの形式で焼けば、44.1kHz・16bitのCDとしてCDプレーヤーで再生できますが、入っているのはMP3の音です。MP3のファイルのまま書き込んだディスクは、MP3に対応したプレーヤーでしか再生できません(マクセル)。
Q6. 音楽用CD-Rとデータ用CD-Rで、音質は変わりますか?
どちらにも、44.1kHz・16bitの同じデータをCD-DAの形式で書けば、記録される音は同じです。マクセルが挙げる違いは、録音用CDレコーダーが認識するためのコード、私的録音補償金、孫コピーを防ぐ仕組み(SCMS)の3つです。オーディオ機器のCDレコーダーで録音するときは、音楽用を使います。
Q7. CDをスマホやパソコンに取り込むと、音質は落ちますか?
取り込むときの形式によります。AACやMP3で取り込むと非可逆圧縮になり、元のCDのデータとは同じになりません。圧縮しないWAVやAIFF、ロスレスの形式で取り込めば、元のデータを保てます。Macのミュージックアプリは初期値がAACなので、「読み込み設定」で形式を選び、ノイズが入るときはエラー訂正を使って読み込み直します。
Q8. 古いCDは、年数がたつと音が悪くなりますか?
正しく読み出せているあいだは、記録された44.1kHz・16bitの数値がそのまま再生されます。傷や汚れ、劣化で読めない部分が出ると、ノイズなどとして現れます。Appleも、取り込んだ曲のポップノイズは、ドライブがCDを正しく読み取れなかった可能性があるとしています。読めるうちに取り込み、ファイルでも残しておくと、ディスクが傷んだときにも困りません。
Q9. SACDは、ふつうのCDプレーヤーで聴けますか?
CDの層を重ねたハイブリッド盤なら、ふつうのCDプレーヤーでCDの層を再生できます(日本オーディオ協会)。聞こえるのは、CDの層の44.1kHz・16bitの音です。DSDで記録されたSACDの層を聴くには、SACDに対応したプレーヤーが要ります。ハイブリッドでない盤も、SACDに対応したプレーヤーで再生します。
Q10. 44.1kHzと48kHzは、どちらが音がいいのですか?
JEITAは、CDの44.1kHz・16bitと、DATやDVDなどの48kHz・16bitを、どちらも「CDスペック」としてまとめています。記録できる音の高さの理論上の上限は、44.1kHzが22.05kHz、48kHzが24kHz(どちらも半分の計算)です。Appleは、CDの規格は44.1kHz、ビデオでは一般に48kHzが使われると説明しており、CDにするなら44.1kHz、動画に入れるなら48kHzが基本の値です。
参考にした公式の情報
配信サービスの音質や機器の仕様は、プラン・機種・時期で変わります。この記事は、2026年9月24日時点の各社・各団体の公式ページの記載をもとにしたものです。
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