この記事の要点
人に配るDVDは、動画を映像のDVD(DVD-Video)の形に組み立て、日本のテレビ方式のNTSCで作り、ファイナライズまで済ませます。MP4をそのまま焼いたデータのDVDや、閉じていないDVDは、多くのプレーヤーで映りません。
ディスクはDVD-Rの1層を選びます。カナダ保存研究所によると、DVD-RはDVD+Rより古い機器で互換性がよく、1層は2層より互換性がよいとされています。
再生できるディスクは機種ごとに違います。この記事で見た説明書と仕様表では、DVD-Rはどの機種にも行があり、2層のディスクの記載がない機種もありました。
配る前に、DVDだけのプレーヤー、ブルーレイのレコーダー、ゲーム機など、種類の違う機器で最初から最後まで再生して確かめます。
DVDプレーヤーではブルーレイを再生できません。全員にはDVDを配り、ブルーレイは、ブルーレイを再生できる機器がある家にだけ渡します。
DVDも ブルーレイも、 1枚から 作れます。
配る 相手の プレーヤーが わからない ときは、 DVDプレーヤーでも ブルーレイプレーヤーでも 見られる DVDが 安心です。
1枚1,500円(税抜)から・ 1枚から注文できます
発表会の映像をDVDにして、出演した子どもの家に配る。結婚式のムービーを、遠くに住む親族に送る。受け取る家にあるのは、十数年使っているDVDプレーヤーかもしれませんし、ブルーレイのレコーダーやゲーム機かもしれません。配る枚数が多いほど、全部の家の機器を確かめてから作ることはできなくなります。
相手の家のプレーヤーで見られるようにするには、4つのことをそろえます。動画を映像のDVD(DVD-Video)の形に組み立てて、日本のテレビ方式のNTSCで作る。書き込んだら、ファイナライズまで済ませる。ディスクはDVD-Rの1層を選ぶ。配る前に、何台かの機器で最後まで再生して確かめる。ブルーレイは、ブルーレイを再生できる機器がある家にだけ渡します。
DVD-Rの1層を選ぶのは、ディスクの種類で互換性に差があるからです。カナダ政府の保存研究機関であるカナダ保存研究所(CCI)は、DVD-RはDVD+Rより、とくに古い機器やドライブで互換性がよく、1層のディスクは2層より互換性がよいとしています。それでも、条件をそろえたディスクが1台だけで映らないことがあります。最後に何台かの機器で試すのは、このためです。
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映像のDVD(DVD-Video)にする|MP4をそのまま焼くとプレーヤーで映らない 書き込んだら、ファイナライズまで済ませる ディスクはDVD-Rの1層を選ぶ|+R・2層・RWを避ける理由 機器ごとの再生できるディスク|説明書・仕様表で確かめた機種 ブルーレイは、ブルーレイの機器がある家にだけ 配る前に、何台かの機器で最後まで再生する パソコンで見られるのにテレビで映らないときの切り分け 受け取った家で「映らない」と言われたら 残りの3項目を見る 場面ごとの作り方|結婚式・発表会・祖父母・車・海外 配るDVDを用意する|自分で焼くか、書き込み代行に頼むか よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
映像のDVD(DVD-Video)にする|MP4をそのまま焼くとプレーヤーで映らない
DVDプレーヤーは、市販されているDVDビデオを再生するための機械です(マクセル)。スマホやビデオカメラで撮ったMP4などのファイルを、そのままDVD-Rに書き込んだ「データのDVD」は、パソコンでは開けても、映像のディスクとしては読まれません。パナソニックも、パソコン内の動画をそのままDVDに書き込んでも、一般的な家庭用DVDプレーヤーでは再生できないと説明しています。
プレーヤーで見るディスクは、動画をDVD-Videoという規格の形に組み立ててから書き込みます。この作業を、オーサリングと呼びます。日本向けのDVD-Videoは、画面が720×480、1秒29.97コマのNTSCで、映像はMPEG-2です(オーサリングソフトTMPGEnc Authoring Works 7の仕様)。できあがったディスクをパソコンで開くと、VIDEO_TSというフォルダがあり、中に拡張子がVOB・IFO・BUPのファイルが並びます(Corel)。オーサリングで決める項目はオーサリングとは にまとめました。
手元のディスクがどちらかは、パソコンで開けば分かります。VIDEO_TSフォルダがあれば映像のDVD、「発表会.mp4」のように動画のファイル名がそのまま見えればデータのDVDです。WindowsのエクスプローラーやMacのFinderの書き込みは、ファイルをそのまま書き込む機能なので、MP4を入れればデータのDVDになります。見分け方と作り直し方はデータDVDと映像DVDの違い で詳しく説明しています。
パソコンで開いてVIDEO_TSフォルダがあれば映像のDVD
日本のテレビ方式(NTSC)で作る
国内の機器は、NTSCで記録したディスクが前提です。ソニーのレコーダーの説明書には「NTSC以外のカラーテレビ方式で記録されたディスクは再生できません」とあり、パナソニックのプレーヤーの注意事項も「PAL方式で記録されたディスク」を再生できないディスクに挙げています。パイオニアのカーナビ「楽ナビ」の説明書も、ディスクやパッケージに「NTSC」と表示されたディスクを使うよう書いています。オーサリングソフトで映像方式を選ぶ画面があれば、NTSCにします。海外の家族に送るときの考え方はNTSCとPALの違い にまとめました。
レコーダーで作るなら、記録方式を確かめる
ブルーレイのレコーダーでDVDに書き込むときは、記録方式も見ます。DVDの記録方式には、市販のDVDと同じ形のビデオモードと、レコーダー向けのVRモードがあります。ソニーは、デジタル放送が普及する前はビデオモードが一般的だったため、再生機器によってはVRモードに対応していない可能性があるとしています。そのソニーのレコーダーBDZ-ZW1900の使いかたマニュアル(2024年版)は、DVDビデオフォーマットへのダビングはできないとし、ダビングしたDVD-R(VR)は「通常のDVDプレーヤーでは再生できません」と注意しています。レコーダーでしか作れないときは、配る前に、相手と同じ種類の機器で映るかを確かめてください。
書き込んだら、ファイナライズまで済ませる
ファイナライズは、書き込みを終えたディスクを、ほかの機器でも読める形に閉じる処理です。パナソニックは、ファイナライズをしていないDVDは、作ったパソコンやレコーダー以外の機器では再生できないと説明しています。人に配るDVDは、作った機器の外で見られることが目的なので、この処理は省けません。
機器の説明書にも、同じ条件が並びます。パナソニックのDVDプレーヤーDVD-S500の取扱説明書は、DVD-RやDVD-RWの映像に「ファイナライズされている必要があります」と注記しています。PS5・PS4の公式の案内は「ファイナライズされていないDVD」を再生できないディスクに挙げ、ソニーのレコーダーの説明書も、ほかの機器で記録したDVDは、記録した機器でのファイナライズ処理が必要としています。
オーサリングソフトの設定画面に「ディスクを閉じる」「ファイナライズ」といった項目があれば、オンになっているかを確かめてから焼きます。ファイナライズは閉じるだけの処理で、データのDVDを映像のDVDに変えるものではありません。済んでいるかの確かめ方と、レコーダーのメーカー別の手順はファイナライズとは にまとめています。
ディスクはDVD-Rの1層を選ぶ|+R・2層・RWを避ける理由
書き込み用のDVDには、DVD-R・DVD+R・DVD-RW、2層のDVD-R DLなどがあります。「-」と「+」は規格を決めた団体の違いで、DVD-R・DVD-RWはDVDフォーラムが、DVD+R・DVD+RWはDVD+RWアライアンスが規格化したものです。マクセルによると、記録に関しては互換性がありません。
再生のしやすさでは、DVD-Rの1層が有利です。CCIは、DVD-RはDVD+Rより、とくに古い機器やドライブで互換性がよく、記録型のDVDやブルーレイは、1層のほうが2層より、レコーダーやプレーヤーとの互換性がよいとしています。機器が読めない種類のディスクを劣化と取り違えないよう、その機器がどの種類を読むように作られているかを知っておくことも勧めています。
ディスク
配るときの向き・不向き
DVD-R(1層)
この記事で見た説明書・仕様表のすべてに行がある。配るときの基本
DVD+R
古い機器やドライブではDVD-Rのほうが互換性がよい(CCI)
DVD-R DL(2層)
容量は8.5GB。1層より互換性が低い(CCI)。PS5・PS4の一覧に記載がない
DVD-RW
書き換えられる。再生に対応しない 機器がある(ソニー)
BD-R
ブルーレイの機器がないと見られない
この記事で確かめた機種では、DVD-Rはどの一覧にも並んでいました。差が出たのは2層で、PS5・PS4の再生できるディスクの一覧(PlayStationの公式の案内)には、2層の記載がありません。DVD+Rを並べている機種も多くありますが、CCIによると、とくに古い機器やドライブではDVD-Rのほうが互換性がよいので、長く使われているプレーヤーのある家にも配るなら、DVD-Rにしておきます。
DVD-RWは、再生に対応していない機器がある
DVD-RWは、消して書き直せるディスクです。ソニーは、ビデオモードのDVD-RWがほかの機器で映らないときの案内で、再生機器がDVD-RWの再生に対応していない可能性を挙げています。同じ案内で、ビデオモードのDVD-Rについて求めているのはファイナライズだけです。AppleもMacの「DVDプレーヤー」について、一部の種類のDVD-RWに書き込まれたビデオは認識されないとしています。配るディスクは、1回だけ記録できるDVD-Rで作ります。2つの違いはDVD-RとDVD-RWの違い で説明しています。
1層に入らない長さは、2枚に分けるか、2層を確かめてから
1層のDVD-R(4.7GB)に入るのは、レコーダーのSPモードと同じくらいの画質で約2時間です。パナソニックのディーガDMR-2W203の仕様表でも、片面4.7GBのDVDはSPモードで約2時間です。2層のDVD-R DLは8.5GBで、長い映像も1枚に収まります。ただ、マクセルは一部メーカーのレコーダーではDVD-R DLを使えないとしていて、ソニーの説明書には、2層のディスクは層が切り換わるときに映像・音声が一瞬途切れることがあるとあります。相手の機器が分からないまま大勢に配るなら、区切りのよいところで1層のディスク2枚に分けるほうが確かです。2層を選ぶときの確かめ方は2層式ディスクの解説 にまとめました。
2層は、層が切り換わるときに映像と音声が一瞬途切れることがある
シールのラベルは貼らない
配るディスクに題名を付けるとき、紙のラベルやシールを貼るのは避けます。PS5・PS4の公式の案内は、シールや紙のラベルが貼られているディスクを、本体の故障の原因になる場合があるとして使わないよう書いています。米国国立標準技術研究所(NIST)の手引きも、接着のラベルを使わないよう勧めています。ラベルは時間がたつとはがれてドライブの動きを妨げることがあり、ラベルやその一部をはがすと、回転の釣り合いがくずれて読めなくなることがあります。DVDはCDより、わずかな釣り合いのずれで読み取りの問題が起きやすい、という説明です。手で書くなら、溶剤を含まないフェルトペンで、レーベル面に書きます(NIST)。
機器ごとの再生できるディスク|説明書・仕様表で確かめた機種
再生できるディスクは、機器の説明書や仕様表の「再生できるディスク」「再生可能メディア」の欄に書かれています。家庭で使われる機器の種類ごとに、メーカーの説明書と仕様表で記録型のDVDの行を確かめると、次のとおりです。
機種
記録型のDVDの扱い
パナソニック DVD-S500
DVDプレーヤー。DVD-R・DVD-R DL・DVD-RW・+R・+R DL・+RW。映像はどれもファイナライズ済みが条件
ソニー BDP-S1700/K
ブルーレイプレーヤー。DVD-R・DVD-RW・DVD-R(2層)・DVD+R・DVD+RW・DVD+R(2層)
パナソニック DMP-BD90
ブルーレイプレーヤー。DVD-R・+R・DVD-R DL・+R DL・DVD-RW・+RW。どれもファイナライズ済み
パナソニック DP-UB45
Ultra HD ブルーレイのプレーヤー。DVD-R・DVD-R(DL)・DVD-RW・+R・+R(DL)・+RW
ソニー BDZ-ZW1900
ブルーレイレコーダー。DVD-R・DVD-RW・DVD-R DL・DVD+R・DVD+RW・DVD+R DLを再生できる。ほかの機器で記録したものはファイナライズが要る
パナソニック DMR-2W203
ブルーレイレコーダー。DVD-R・DVD-RW・DVD+R・DVD+RWを再生できる。パナソニックのレコーダー以外で記録したものはファイナライズ済みが条件
PS5・PS4
ゲーム機。DVD-R・DVD-RW・DVD+R・DVD+RW。未ファイナライズのDVDは再生できない。一覧に2層の記載はない
パイオニア楽ナビ AVIC-RQ722-DC
カーナビ。DVD-R・DVD-RWはファイナライズ済みが条件。DVD-R DLにも対応。NTSCのディスクを使う
どの機種の一覧にもあるのは、映像のDVD(DVDビデオ)とDVD-Rです。+R、2層、RWの扱いは機種ごとに分かれます。ここに挙げたのは一部の機種で、同じメーカーでも型番が違えば一覧も違います。
DVDプレーヤー
DVDだけのプレーヤーは、ブルーレイを再生できません。記録型のDVDの扱いは機種で違い、シャープは、ほかのDVDプレーヤーで再生できないときはまず、そのプレーヤーがDVD-R・DVD-RWを再生できるかを確かめ、分からなければプレーヤーのメーカーに聞くよう案内しています。長く使っているプレーヤーほど、説明書の「再生できるディスク」の欄を見てもらうのが確かです。
ブルーレイのプレーヤーとレコーダー
表のブルーレイの5機種は、どれもDVDビデオとDVD-R・DVD+Rを再生できます。
ゲーム機(PS5・PS4)
PS5とPS4は、DVD-R・DVD-RW(ビデオモード・VRモード)とDVD+R・DVD+RWを再生できます(PlayStationの公式の案内)。ファイナライズされていないDVDは再生できず、一覧に2層の記載はありません。PS4でBDやDVDを初めて再生するときは、インターネット経由でディスクを再生する機能を有効にします。インターネットにつないでいない家庭向けには「PS4ユーティリティーディスク」が用意されています。PS5のデジタル・エディションのうちCFI-1000はディスクを使えず、CFI-2000のデジタル・エディションとCFI-7000の本体は、別売のディスクドライブを付ければディスクを使えます。
カーナビ
カーナビは、DVDを入れる口があるかどうかから確かめます。パイオニアの楽ナビでも、AVIC-RQ722-DCの品名には「DVD/CD」が入り、AVIC-RF722-DCの品名には入っていません。楽ナビの説明書では、DVD-R・DVD-RWは、ビデオフォーマット(ビデオモード・VRモード)で記録してファイナライズしたものに限って再生でき、DVD-R DL(2層)にも対応しています。8cmのディスクと、AVCHD・AVCRECの規格で記録したディスクは再生できません。走行中は、安全のため映像が表示されません。車で見てもらうときの注意は車で子どもに見せるDVD にまとめました。
ブルーレイは、ブルーレイの機器がある家にだけ
DVDプレーヤーでは、ブルーレイを再生できません。ソニーの説明では、DVDプレーヤーの赤色レーザーではブルーレイの細かな記録を読みこめず、ブルーレイのハイビジョン映像を解読する技術も積んでいないためです。反対に、表のブルーレイの機器やPS5・PS4は、DVDも再生できます。
配るときは、全員にDVDを渡すのが基本です。映像の細かさはブルーレイが1920×1080、DVDが720×480で、フルHDで撮った映像を大きなテレビで見る家庭には、ブルーレイのほうが向いています。ブルーレイを再生できる機器があると分かっている家庭にだけ、希望を聞いてブルーレイも作る、という分け方ができます。細かさや容量の違いはDVDとブルーレイの違い で比べています。
ブルーレイの機器があると分かっている家にだけ、希望を聞いてブルーレイも作る
配る前に、何台かの機器で最後まで再生する
形式もディスクも条件どおりに作っても、1台で映らないことはあります。ソニーのレコーダーの説明書は、記録済みのDVD-Rなどは、傷や汚れのほか、記録状態や記録した機器、記録ソフトの特性などにより再生できないことがあると書いています。楽ナビの説明書にも、パソコンで記録したディスクは、正しいフォーマットで記録されたものは再生できるものの、ソフトの設定や環境によって再生できない場合があるとあります。パソコンで再生できたことは、プレーヤーで映る証明になりません。
確かめるときは、種類の違う機器を何台か使います。家のブルーレイのレコーダー、DVDだけのプレーヤー、PS4やPS5、車で見る人がいるならカーナビ。実家や知人の機器を借りられるなら、それも候補です。それぞれの機器で、次の点を見ます。
ディスクを入れて、本編が始まるか。メニューを付けたなら、メニューから再生できるか
最初から最後まで、止まらずに流れるか。2層なら、層の切り替わりのあとも続くか
チャプターを付けたなら、次のチャプターへ飛べるか
音が出るか。音の大きさと、映像とのずれはないか
画面の上下や左右が欠けていないか。名前などの小さな文字が読めるか
大勢に配るなら、1枚目を先に試してもらう
何十枚も配るときは、全部を作る前に1枚を作り、配る相手のうち何軒かに見てもらいます。古いDVDプレーヤーを使っている家や、車で見る家が含まれていると、確かめられる範囲が広がります。映らないという返事があったら、その機器の型番を聞き、説明書の「再生できるディスク」の欄で、DVD-Rとビデオモードの行を確かめてから残りを作ります。
古いDVDプレーヤーや車で見る家が含まれると、確かめられる範囲が広がる
パソコンで見られるのにテレビで映らないときの切り分け
パソコンでは再生できたのに、テレビのプレーヤーで映らない。配るDVDで起きやすいこの行き違いは、症状から原因を絞れます。
症状
疑うこと
パソコンでは見られるが、テレビで映らない
VIDEO_TSがなければデータDVD。映像DVDに作り直す
VIDEO_TSがあるのに映らない
ファイナライズ していないか。プレーヤーがDVD-Rに対応しているか
レコーダーで録画したディスク
VR方式なら、VR対応の機器が要る
前は見られたのに映らなくなった
傷・汚れ・劣化
テレビでは映るが、パソコンで映らない
Windows 10・11は再生ソフトが要る
パソコンで見られてテレビで映らないなら、最初に疑うのはデータのDVDです。パソコンでディスクを開いてVIDEO_TSフォルダがなければ、同じ方法で焼き直しても結果は変わらないので、映像のDVDに作り直します。VIDEO_TSがあるのに映らないなら、ファイナライズと、プレーヤーがDVD-Rの再生に対応しているかを確かめます。
テレビでは映るのに、パソコンで映らないとき
逆の症状なら、足りないのはパソコンの再生ソフトです。Microsoftは、Windows 10・11のWindows Media Player 従来版について「DVD の再生機能は含まれていません」と書いています。ドライブのないパソコンでは、外付けのドライブも要ります。Macは標準の「DVDプレーヤー」でDVDを再生できますが、Appleによると、ブルーレイは再生できず、一部の種類のDVD-RWに書き込まれたビデオは認識されません。パソコンで見る人がいるときも、DVD-Rで作るほうが確かです。
受け取った家で「映らない」と言われたら
配ったあとで映らないと言われたら、ディスクと機器のどちらに原因があるかを、次の順に確かめてもらいます。
別の機器で試す。CCIによると、1台で再生できないディスクが、別の機器ではふつうに再生できることがある
その機器の説明書の「再生できるディスク」の欄で、DVD-Rとビデオモード(DVDビデオ)の行を見る。分からなければ、機器のメーカーに聞く(シャープの案内)
記録面に指紋や汚れがあれば、柔らかい布で中心から外へ、まっすぐ拭く。円を描くようには拭かない(CCI)
PS4なら、初めてDVDを再生するときに、インターネットで再生の機能を有効にしたかを確かめる
何軒もの家で同じように映らないなら、作り方を疑う。パソコンで開いてVIDEO_TSフォルダがあるか、ファイナライズしたかを見る
テレビにディスクを入れる口がない家では、プレーヤーやレコーダー、ゲーム機をつないで見てもらいます。車のナビには、走行中は映像を表示しない機種があります(楽ナビの説明書)。機器のレンズの手入れは、その機器の説明書に従ってもらいます。パナソニックのDVD-S500の説明書は、誤動作の原因になるとして、市販のレンズクリーナーを使わないよう書いています。ディスクそのものが読めなくなったときの見分け方は読み込めないDVDの原因と見分け方 に書きました。
場面ごとの作り方|結婚式・発表会・祖父母・車・海外
配る相手と見る場所で、確かめることが少しずつ変わります。
場面
作り方と確かめること
結婚式で親族に配る
全員にDVD。ブルーレイは希望する家にだけ
発表会で保護者に配る
全員にDVD。1枚目を何軒かで試してから枚数をそろえる
祖父母に送る
DVD。プレーヤーの型番が分かれば説明書でDVD-Rの行を見る
車で見てもらう
ナビに口があるか。説明書の再生できるディスクとNTSCを確かめる
海外の家族に送る
相手の国の方式と機器を先に確かめる
祖父母や親族の家の機器は、聞ける間柄なら、型番だけでも聞いておくと説明書で確かめられます。聞きにくいときや配る相手が多いときは、この記事の条件どおりのDVDにしておき、1枚目で試します。海外に送るときは、日本で作るDVDがNTSCなので、相手の国の方式と、相手の機器がNTSCのディスクを再生できるかを先に確かめます。
配るDVDを用意する|自分で焼くか、書き込み代行に頼むか
自分で作るなら、パソコンと、DVD-Rに書き込めるドライブ、動画をDVD-Videoに組み立てるオーサリングソフトを用意します。WindowsやMacに最初から入っている書き込みの機能で作れるのは、データのDVDまでです。無料のDVDStylerで映像形式をNTSCにして焼く手順は結婚式ムービーをDVDに焼く方法 に書きました。焼いたらファイナライズを確かめ、何台かの機器で最後まで試してから配ります。
当社(ディスクメーカー)は、大阪・梅田にあるDVD・ブルーレイの書き込み代行の小さな店で、注文は1枚から承ります。動画の共有URLを注文フォームに貼れば、スマホからでも入稿できます。プレーヤーで再生できる形に組み立てて書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか店舗でお渡しします。DVDは720×480(NTSC 29.97fps・MPEG-2)で作ります。配る相手の再生機器などの希望は、注文フォームの備考欄に書いてください。料金は基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)、同じ内容の2枚目からは追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)1,000円で、同じ内容をブルーレイでも作るときは基本料金(Blu-ray・1枚あたり)1,500円の1枚目から数えます。お引き受けできるのは、自分で撮影・制作した動画と、権利者の許可がある動画だけです。
よくある質問
Q1. 配るDVDは、どう作れば多くの家のプレーヤーで見られますか? 動画を映像のDVD(DVD-Video)の形に組み立て、日本のテレビ方式のNTSCで作り、ファイナライズまで済ませます。ディスクはDVD-Rの1層を選び、配る前に、DVDだけのプレーヤーやブルーレイのレコーダーなど種類の違う機器で、最初から最後まで再生して確かめます。ブルーレイは、ブルーレイを再生できる機器がある家にだけ渡します。
Q2. DVD-RとDVD+Rは、どちらが多くの機器で再生できますか? DVD-Rです。カナダ保存研究所(CCI)は、DVD-RはDVD+Rより、とくに古い機器やドライブで互換性がよいとしています。DVD+Rを再生できる機種も多くありますが、配る相手の機器が古いこともあるので、DVD-Rを選びます。「-」と「+」は規格を決めた団体が違い、マクセルによると記録に関しては互換性がありません。
Q3. 2層のDVD(DVD-R DL)は、どのプレーヤーでも再生できますか? 機種によります。CCIは、1層のディスクのほうが2層より互換性がよいとしています。ソニーのBDP-S1700/Kやパイオニアの楽ナビのように2層に対応した機器もありますが、ソニーの説明書には、層が切り換わるときに映像・音声が一瞬途切れることがあるとあります。相手の機器が分からないなら、1層のディスク2枚に分けます。
Q4. DVD-RWで配ってもいいですか? 避けたほうが無難です。ソニーは、ビデオモードのDVD-RWがほかの機器で映らないとき、再生機器がDVD-RWの再生に対応していない可能性を挙げています。AppleもMacの「DVDプレーヤー」について、一部の種類のDVD-RWに書き込まれたビデオは認識されないとしています。配るディスクは、1回だけ記録できるDVD-Rで作ります。
Q5. パソコンでは再生できるのに、テレビのDVDプレーヤーで映らないのはなぜですか? まず疑うのは、MP4などのファイルをそのまま焼いた「データのDVD」です。パソコンでディスクを開き、VIDEO_TSフォルダがなければ、映像のDVD(DVD-Video)に作り直します。VIDEO_TSがあるのに映らないなら、ファイナライズしてあるか、プレーヤーがDVD-Rの再生に対応しているかを確かめます。
Q6. PS4やPS5で、配ったDVDは見られますか? DVD-R・DVD-RW(ビデオモード・VRモード)とDVD+R・DVD+RWは、PS5・PS4の再生できるディスクの一覧に入っています。ファイナライズされていないDVDは再生できません。PS4は、初めてDVDを再生するときに、インターネットで再生の機能を有効にします。PS5のデジタル・エディションは、そのままではディスクを使えません。CFI-2000のデジタル・エディションなどは、別売のディスクドライブを付ければ使えます。
Q7. 古いDVDプレーヤーでも、自分で作ったDVDは見られますか? 機種によります。シャープは、ほかのDVDプレーヤーで再生できないとき、まずそのプレーヤーがDVD-R・DVD-RWを再生できるかを確かめるよう案内しています。CCIは、とくに古い機器ではDVD-RのほうがDVD+Rより互換性がよいとしています。VRモードに対応していない再生機器もあるので(ソニー)、ビデオモード(DVD-Video)で作ったDVD-Rを渡します。
Q8. 配るのはブルーレイでもいいですか? ブルーレイを再生できる機器がある家にだけにします。DVDプレーヤーでは、ブルーレイを再生できません(ソニーの説明)。ブルーレイの機器やPS5・PS4はDVDも再生できるので、全員にはDVDを配り、フルHDの細かさで見たい家庭にだけ、希望を聞いてブルーレイも作る分け方ができます。
Q9. 車のカーナビで見てもらうときは、何に気をつければいいですか? まず、ナビにDVDを入れる口があるかです。パイオニアの楽ナビの説明書では、DVD-R・DVD-RWはビデオモードかVRモードで記録してファイナライズしたものに限って再生でき、ディスクやパッケージに「NTSC」と表示されたディスクを使うよう書かれています。8cmのディスクとAVCHDの規格のディスクは再生できません。走行中は、安全のため映像が表示されません。
Q10. 配ったDVDが、一部の家で映らないと言われたらどうすればいいですか? 別の機器で試してもらい、その機器の説明書の「再生できるディスク」の欄で、DVD-Rとビデオモードの行を見てもらいます。CCIによると、1台で再生できないディスクが、別の機器では再生できることがあります。記録面の汚れは、柔らかい布で中心から外へ拭きます。何軒もの家で同じなら、データのDVDやファイナライズのし忘れを疑います。
参考にした公式の情報
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機器の仕様や再生できるディスクは、機種や発売時期で変わります。この記事は、2026年9月25日時点の各社・各機関の公式ページと取扱説明書の記載をもとにしたものです。
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