この記事の要点
NTSCとPALはアナログのカラーテレビの方式の名前です。DVDでは画面の大きさとコマ数が違い、NTSCは720×480・29.97fps、PALは720×576・25fpsです。
日本・アメリカ・カナダ・韓国などはNTSC、ヨーロッパの多くの国やオーストラリア・中国などはPALです(ITUの表)。フランスやロシアは別の方式(SECAM)です。
ソニーやパナソニックの国内向けの機器は、PAL方式など、NTSC以外の方式で記録されたディスクを再生できません(各社の説明書)。
ブルーレイにもNTSCとPALの形があり、PALの側には1秒25コマ・50コマがあります(オーサリングソフトの仕様表)。市販のブルーレイには、別にリージョンA・B・Cもあります。
海外に送るディスクは、相手の国の方式と、見る機器の説明書にある再生できるディスクの欄を先に確かめます。パソコンで見るなら、ドライブの有無とリージョンの設定も見ます。
家の プレーヤーで 見られる ディスクを、 作ってお届けします。
万一の 不良は、 すぐに 作り直してお届けします。
1枚1,500円(税抜)から・ 1枚から注文できます
ヨーロッパに住む家族へ、子どもの発表会のDVDを送ろうとして調べると、「NTSC」「PAL」という言葉が出てきます。反対に、海外から届いたDVDが日本のプレーヤーで映らず、原因を探してこの2つにたどり着くこともあるでしょう。
NTSCとPALは、もとはアナログのカラーテレビの方式の名前です。DVDでは、画面の大きさと、1秒あたりのコマ数(フレームレート、fps)が違います。NTSCは720×480で1秒29.97コマ、PALは720×576で25コマ。国ごとの方式をまとめたITU(国際電気通信連合)の表では、日本・アメリカ・カナダ・韓国などがNTSC、イギリスやドイツなどヨーロッパの多くの国と、オーストラリア・中国などがPALです。
国内向けの機器は、NTSCで記録されたディスクが前提です。ソニーのレコーダーの説明書には「NTSC以外のカラーテレビ方式で記録されたディスクは再生できません」とあります。パナソニックのプレーヤーの注意事項も、「PAL方式で記録されたディスク」を再生できないディスクに挙げています。ブルーレイにもPALの側の形があるので、海外とディスクをやりとりするときは、ブルーレイでも方式を確かめてください。
この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります
NTSCとPALの違いを表で比べる NTSC・PAL・SECAMは、アナログのカラーテレビの方式 どの国がNTSCで、どの国がPALか DVDでは画面の大きさとコマ数が違う|720×480・29.97fpsと720×576・25fps 日本のプレーヤーで、PALのDVDは再生できるのか ブルーレイにも、NTSCとPALの形がある NTSCの動画をPALにすると、何が変わるか 海外に送るディスクを作る前に、相手に聞いておくこと よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
NTSCとPALの違いを表で比べる
主な違いを表にしました。走査線とコマ数はITUの勧告、DVDとブルーレイの値はオーサリングソフトTMPGEnc Authoring Works 7(ペガシス)の仕様表、画面の形はAppleの説明によります。
比べる点
NTSC
PAL
走査線
525本
625本
1秒のコマ数
29.97
25
DVDの画面
720×480
720×576
画面の形
4:3か16:9
同じ
ブルーレイ1920×1080
23.976 24・29.97
23.976 24・25
主な国
日本アメリカ韓国など
イギリス ドイツ中国など
コマ数は、1秒間に何枚の絵を映すかの数です。DVDで比べると、コマ数はNTSCのほうが1秒に約5コマ多く、縦の画素はPALが576、NTSCが480で、PALのほうが96多くなります。映る画面の形は、どちらも4:3か16:9です。
幅は同じ720画素。縦の画素はPALのほうが96多い
どちらの画質が上かは、数字だけでは決められません。コマ数ではNTSC、縦の画素ではPALが多いからです。海外に送るディスクでは、画質の差よりも、見る人の国の機器が再生できる方式かどうかで結果が決まります。
NTSC・PAL・SECAMは、アナログのカラーテレビの方式
テレビの電波で色の情報を送るやり方には、主に3つの決まりがありました。それがNTSC、PAL、SECAMです。ITUの勧告BT.470-6は、各国の方式を「M/NTSC」「B/PAL」のように書き、斜線のあとの略号は、使われている色の送り方(NTSC、PAL、SECAM)を示すと説明しています。斜線の前のMやBは、走査線の本数や1秒のフィールドの数などを決めた基本の方式です。
アナログのテレビは、1枚の絵を横に走る線(走査線)で描きます。1コマを1本おきの線の2枚に分けて送り、その半分ずつの絵をフィールドと呼びます。ITUの勧告に載っている方式はどれも2つのフィールドで1コマなので、1秒のコマ数はフィールドの数の半分です。インターレースと呼ばれるこの送り方は、フレームレートとインターレースの基本 で説明しています。
走査線525本の日本、625本のPALの国
日本の方式は、ITUの表でM/NTSCです。M方式は走査線525本で、1秒のフィールドの数は白黒の放送で60、カラーの放送で59.94。コマ数にすると、カラーでは1秒29.97コマになります。29.97という半端な数の成り立ちは、29.97fpsと30fpsの違い に書きました。アメリカでNTSCのカラー方式が採用されたのは1953年です(同じ勧告の付属文書)。
PALの国の多くが使うB・G・Iなどの方式は、走査線625本・1秒50フィールドで、コマ数は25です。名前については、パナソニックの用語解説によれば、NTSCはもともと方式を決めたアメリカの標準化委員会の名前で、PALは Phase Alternating Line の略です。
SECAMという3つ目の方式
フランスとロシアは、ITUの報告BT.2043(2004年)の表で、SECAMという3つ目の方式です(フランスはL/SECAM、ロシアはD/SECAM・K/SECAM)。L・D・Kの方式も走査線625本・1秒50フィールドで、本数とフィールドの数はPALの多くの国と同じです。
ただし、DVDの映像方式として、オーサリングソフトの仕様表で選べるのはNTSCとPALの2つだけです。SECAMという選択肢はありません。SECAMの国の人に送るときも、見る機器の説明書で、再生できる方式を確かめてもらいます。
どの国がNTSCで、どの国がPALか
国ごとの方式は、ITUの報告BT.2043(2004年)の、アナログのテレビ放送の方式を国ごとに並べた表にまとまっています。主な国を地域別に抜き出すと次のようになります。
地域
方式と主な国
日本
NTSC
北米
アメリカ・カナダ・ メキシコはNTSC
中南米
チリ・ペルーなどはNTSC。ブラジルはM/PAL、アルゼンチンはN/PAL
ヨーロッパ
イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン・オランダ・北欧の国々などはPAL。フランス・ロシアはSECAM
アジア
韓国・台湾・フィリピンはNTSC。中国・香港・インド・タイ・シンガポールなどはPAL
オセアニア
オーストラリア・ニュージーランドはPAL
アフリカ
南アフリカ・エジプトなどはPAL。SECAMの国もある
ヨーロッパでも、フランスとロシアはPALではありません。パナソニックの用語解説も、PALを「フランス以外の西ヨーロッパ等」で採用された方式と説明しています。中南米は国ごとに違い、ブラジルは日本と同じ走査線525本のM方式に、PALの色の送り方を組み合わせたM/PALです。国名だけで決めつけず、最後は見る機器の説明書で確かめるのが確実です。
Appleも、iPhoneのビデオ撮影の説明で、PALはヨーロッパ、アフリカ、アジア、南米の多くの国や地域で使われているテレビのビデオフォーマットだとしています。台湾はITUの表になく、フィリピンは欄が空いているため、ソニーのビデオカメラの説明書にある「テレビ方式がNTSCの国、地域」の一覧に従いました。一覧には、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、大韓民国、台湾、フィリピン、チリ、ペルーなどが並びます。ソニーはこの一覧を、カメラをテレビにつないで見るときの、対応する主な国の目安として示しています。
DVDでは画面の大きさとコマ数が違う|720×480・29.97fpsと720×576・25fps
動画をプレーヤーで再生できる形に組み立てる作業をオーサリングと呼び、NTSCかPALかは、この段階で決まります(作業の流れはオーサリングとは )。TMPGEnc Authoring Works 7の仕様表では、DVDの映像方式は「NTSC / PAL」の2つで、NTSCは720×480・1秒29.97コマ、PALは720×576・25コマです。30fpsはありません。
画素の数が違っても、テレビに映る形は変わりません。Appleの説明によれば、DVDの画面の形は4:3か16:9のどちらかです。720×480(NTSC)と720×576(PAL)はどちらの形にも一致しないので、DVDプレーヤーが映像を引き伸ばして映します。画面の形と画素数の関係は動画のアスペクト比とは で詳しく扱っています。
リージョンコードとは別の話である点にも気をつけます。リージョンコードは市販のDVDに付く再生地域の番号で、日本はヨーロッパと同じリージョン2です(Appleの表)。それでも、ヨーロッパで買ったDVDは、リージョンが合っていても、方式の違いで国内の機器では再生できないことがあります。番号の区分と見分け方はリージョンコードとは にまとめました。
手元のDVDや動画が、どちらの形か確かめる
パソコンで確かめるなら、MediaAreaが公開しているオープンソースのソフトMediaInfoが使えます。DVDの中にある拡張子がVOBのファイルや動画のファイルを開き、「映像」の欄の「幅」「高さ」「フレームレート」を見ます。720・576・25ならPAL、720・480・29.97ならNTSCの形です。
スマホで撮った動画にも、PALの国に合わせた形があります。Appleは、モデルによってはiPhoneで「HD(PAL)」「4K(PAL)」などの形で撮影でき、fpsを25にも変えられるとしています。iPhoneの設定の「ビデオ撮影」で「PALフォーマットを表示」をオンにすると出る25fpsの形には、「PAL TV」と書かれています(iOS 18.6の表示)。
日本のプレーヤーで、PALのDVDは再生できるのか
ソニーとパナソニックは、国内向けの機器の説明書で、PALのディスクを再生できないと書いています。パナソニックのブルーレイ・DVDプレーヤーの注意事項は、再生できないディスクとして、リージョンの合わないディスクと並べて「PAL方式で記録されたディスク」を挙げています。ソニーのブルーレイ・DVDレコーダーの説明書(2024年版)の一文は、「NTSC以外のカラーテレビ方式で記録されたディスクは再生できません」。
国内の機器では、リージョンが合っていても、方式が合わなければ再生できません。 海外から届いたディスクが映らないときは、リージョンと方式の両方を疑います。国内で買ったディスクや自分で焼いたディスクが映らないなら、方式よりも先に、ファイナライズや傷を確かめます。
海外のディスクは、リージョンと方式の両方が合って初めて映る
反対向き、つまりPALの国の機器がNTSCのディスクを再生できるかは、ここで引いた国内向けの説明書には書かれていません。パソコンやゲーム機についても、方式を問わず再生できると一律に示した公式の資料は見当たりません。「パソコンなら方式は関係ない」とは言い切れないので、見る人の機器の説明書で確かめるか、1枚目で試してもらいます。
海外で買った市販のディスクは、リージョンも合わせて見る
市販のDVD・ブルーレイには、方式のほかにリージョンコードがあります。国内向けの機器が再生するのは、DVDなら「2」か「ALL」、ブルーレイなら「A」を含むディスクです(ソニー・パナソニックの説明書)。アメリカのDVDは、方式こそ日本と同じNTSCでも、リージョンが1なので合いません。
日本で発売された版や配信を探すなど、見る方法はリージョンコードの記事に書きました。市販のディスクのコピーガードを外して作り直す方法は取りません。見分け方と法律の決まりはコピーガードとは にまとめています。
ブルーレイにも、NTSCとPALの形がある
ブルーレイにすれば方式の違いはなくなる、とは言えません。TMPGEnc Authoring Works 7の仕様表では、ブルーレイ(BDMV)の映像方式もNTSCとPALの2つで、選べる1秒のコマ数(fps)が次のように分かれています。
画面
NTSC
PAL
1920×1080
23.976 24・29.97
23.976 24・25
1280×720
23.976 24・59.94
23.976 24・50
標準画質
720×480 29.97
720×576 25
1920×1080では、NTSCの側が29.97、PALの側が25で、23.976と24はどちらの側にもあります。1秒50コマはPALの側の1280×720だけで、NTSCの側の59.94にあたる値です。
市販のブルーレイには、これとは別にリージョンがA・B・Cの3つあり、国内の機器が再生するのはAを含むディスクです。そのうえ、ソニーのレコーダーの説明書の「NTSC以外のカラーテレビ方式で記録されたディスクは再生できません」は、ブルーレイにも当てはまる書き方です。PALの側の25fps・50fpsで作られたブルーレイは、国内の機器では再生できないと考えておきます。
DVDとブルーレイのどちらで送るかは、方式より先に、相手の家にブルーレイを再生できる機器があるかで決まります。DVDプレーヤーでは、ブルーレイを再生できないからです。選び方はDVDとブルーレイの違い にまとめました。
NTSCの動画をPALにすると、何が変わるか
PALのDVDにするなら、画面を720×576・1秒25コマの形に作り直します。元がNTSCのDVDや29.97fpsの動画なら、コマ数を29.97から25に変える変換が入ります。反対に、PALの国で撮った1秒25コマの動画から日本向けのDVDを作るときは、25コマを29.97コマにする変換が必要です。
コマ数を変える変換の影響について、AppleはCompressorの説明で、わずかなことも大きいこともあり、大きい動きのある映像ほど目立つとしています。スタッタ(「ジャダー」とも呼ばれる)のある再生や、コマの繰り返しなど、目に見える乱れが加わることもある、という説明です。カメラを横に振る場面や流れるテロップは、変換のあとに確かめておきたいところです。
映画のように1秒24コマで作った映像は、事情が少し違います。ITUの勧告BT.709は、24コマの原版から25コマの版を作るときは、少し速い25コマで再生すればよく、画質は落ちないとしています。速さは25÷24で約4%上がる計算です。30Hzの版は、3:2プルダウンという処理を入れて作れる、という記述もあります。
元が24コマの映画なら、少し速く再生するだけで画質は落ちない
どの向きの変換でも、元の動画ファイルから作り直すほうが、できあがったDVDから作り直すより変換の回数が少なく済みます。撮ったままのファイルは、ディスクにしたあとも消さずに残しておきます。
海外に送るディスクを作る前に、相手に聞いておくこと
海外の家族や知人に自作のDVD・ブルーレイを送るなら、作る前に次の点を相手に聞いておきます。届いてから映らないと分かって作り直す手間を避けられます。
住んでいる国。前の表で、NTSCの国か、PAL・SECAMの国かを見る
見る機器と、その機器を買った国。日本から持っていった機器か、現地で買った機器かで、読む説明書が変わる
機器の説明書にある、再生できるディスクの欄。NTSCのディスクや、DVD-R・BD-Rのような書き込み用のディスクが入っているか
DVDかブルーレイか。相手の家にブルーレイを再生できる機器がなければDVDにする
パソコンで見るか。ディスクのドライブと再生のソフトがあるか。ドライブのリージョンは、変えられる回数に限りがある(リージョンコードの記事 で説明)
元の動画ファイルも受け取れるか。ディスクが映らなかったときに、データで見てもらえる
何枚も送るなら、1枚目を相手の機器で試してもらってから残りを作ると、方式や機器の違いで全部を作り直すことになりません。盤面やケースに「NTSC」と書き添えておけば、受け取った人が自分の機器の説明書と照らし合わせる手がかりになります。動画ファイルをそのまま書き込んだデータのディスクは、パソコンでは見られても、テレビにつないだDVDプレーヤーで再生できるとは限りません(違いはデータDVDと映像DVDの違い )。
1枚目を試してもらってから残りを作れば、全部を作り直さずに済む
当社(ディスクメーカー)は、大阪・梅田でDVD・ブルーレイの書き込み代行をしている小さな店です。注文は1枚からです。DVDは720×480(NTSC 29.97fps・MPEG-2)、ブルーレイは1920×1080で作り、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか店舗でお渡しします。DVDはNTSCで作るので、PALやSECAMの国で見てもらうなら、相手の機器がNTSCのディスクを再生できるかを先に確かめてください。 注文の前に確かめたいことは、相談・問い合わせフォームで受け付けています。市販のDVDやテレビ番組の録画など、他人の著作物の複製はお引き受けできません。
よくある質問
Q1. NTSCとPALの違いは何ですか? どちらも、もとはアナログのカラーテレビの方式の名前で、DVDでは画面の大きさと1秒のコマ数が違います。オーサリングソフトの仕様表では、NTSCが720×480・29.97fps、PALが720×576・25fpsです。もとのテレビの方式では、NTSCが走査線525本・1秒59.94フィールド、PALの多くが625本・50フィールドです(ITUの勧告)。
Q2. 日本はNTSCとPALのどちらですか? NTSCです。ITUの報告の表で日本はM/NTSCで、アメリカ・カナダ・メキシコ・韓国も同じNTSCです。日本向けのDVDも720×480・1秒29.97コマのNTSCで作ります。ソニーのレコーダーの説明書には「NTSC以外のカラーテレビ方式で記録されたディスクは再生できません」とあり、国内の機器はNTSCが前提です。
Q3. ヨーロッパの国は、すべてPALですか? すべてではありません。ITUの報告の表では、イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン・オランダや北欧の国々はPALですが、フランスとロシアはSECAMという別の方式です。パナソニックの用語解説も、PALを「フランス以外の西ヨーロッパ等」で採用された方式としています。送り先がどちらでも、見る機器の説明書で再生できる方式を確かめます。
Q4. 日本のDVDプレーヤーで、PALのDVDは再生できますか? ソニーやパナソニックの国内向けの機器では、再生できません。パナソニックのプレーヤーの注意事項は、「PAL方式で記録されたディスク」を再生できないディスクに挙げています。ソニーのレコーダーの説明書にも「NTSC以外のカラーテレビ方式で記録されたディスクは再生できません」とあります。DVDのリージョンが日本と同じ2でも、方式がPALなら映りません。
Q5. ヨーロッパに住む家族へ、日本で作ったDVDを送っても見られますか? 見られるかどうかは、相手の機器しだいです。日本で作るDVDはNTSCなので、相手の機器がNTSCのディスクと、DVD-Rのような書き込み用のディスクを再生できるかを、説明書で確かめてもらいます。何枚も送るなら、1枚目を試してもらってから残りを作ると、方式の違いで全部を作り直すことを避けられます。
Q6. ブルーレイにもNTSCとPALはありますか? あります。オーサリングソフトTMPGEnc Authoring Works 7の仕様表では、ブルーレイ(BDMV)の映像方式もNTSCとPALの2つです。1920×1080ならNTSCの側が23.976・24・29.97fps、PALの側が23.976・24・25fpsです。1280×720では、NTSCの59.94fpsに対して、PALの側は50fpsになります。市販のブルーレイには、これとは別にリージョンA・B・Cもあります。
Q7. NTSCとPALでは、どちらの画質がよいですか? 数字の上では一長一短で、どちらが上とは決められません。DVDの画面は、PALが720×576で、NTSCの720×480より縦の画素が96多く、1秒のコマ数はNTSCが29.97で、PALの25より約5コマ多くなります。映る画面の形は、どちらも4:3か16:9です。海外に送るなら、画質より、見る人の機器が再生できる方式を優先します。
Q8. NTSCの動画をPALに変換すると、画質は落ちますか? 変換では、1秒29.97コマを25コマに減らすことになります。AppleはCompressorの説明で、変換の影響はわずかなことも大きいこともあり、大きい動きのある映像ほど目立つとしています。スタッタ(ジャダー)のある再生や、コマの繰り返しが加わることもある、という説明です。作り直すなら、できあがったDVDより、元の動画ファイルから作るほうが変換が少なく済みます。
Q9. SECAMの国には、どの方式で送ればいいですか? オーサリングソフトの仕様表では、DVDの映像方式はNTSCとPALの2つで、SECAMはありません。送るのは、NTSCかPALのディスクになります。ITUの表でSECAMのフランスやロシアは、走査線625本・1秒50フィールドで、本数とフィールドの数はPALの多くの国と同じです。どちらのディスクを再生できるかは、相手の機器の説明書で確かめてもらいます。
Q10. リージョンコードとNTSC・PALは、どう違いますか? リージョンコードは市販のDVD・ブルーレイに付く再生地域の番号で、NTSC・PALは映像の方式です。日本はDVDがリージョン2、ブルーレイがリージョンAで、ヨーロッパはDVDのリージョンが日本と同じ2です。それでも方式がPALなら、国内の機器では再生できません。海外のディスクは、リージョンと方式の両方が合って初めて映ります。
参考にした公式の情報
出典の一覧(15件)を開く
方式の表や機器の仕様は、改定や更新で変わります。この記事は、2026年9月25日時点の各社・各機関の公式ページの記載をもとにしたものです。
ディスクメーカーへのご依頼・お見積りは以下からどうぞ。