この記事の要点
ソニーはブルーレイディスクメディアの生産を2025年2月で終え、レコーダーも2026年2月以降、全モデルの出荷を順次終えると案内した
TVS REGZAは公式サイトでレコーダーを生産終了と表示。パナソニックは2026年9月にディーガ5機種を発表し、発売を10月下旬とした
止まったのは各社の製品を作る・出すことで、手元の機器と盤は動く間そのまま使える。BDレコーダーの修理用部品は、ソニーとパナソニックで製造打ち切りから8年
「あと何年」は年数で答えられない。機器の寿命、修理用部品の期間、盤の寿命(CCIの目安はBD-R 5〜10年)を手元の物で数える
今やることは三つ。動く再生機を1台確保する、元の動画ファイルを2か所に置く、ディスクを焼き増して別の家に置く
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ニュースで「ソニーがブルーレイレコーダーの出荷を終了」と見て、棚に並んだ運動会や発表会のブルーレイ、レコーダーに録りためた番組が、この先見られなくなるのではと心配になった。検索すると「ブルーレイはなくなる」「DVDプレーヤーはあと何年」といった言葉が並び、何を信じてよいのか分からなくなります。
2026年11月の時点で各社の公式の発表を読むと、終わったのは、ソニーが作っていた記録用のブルーレイの盤とレコーダー、TVS REGZAのレコーダーなど、特定の会社の特定の製品です。パナソニックは2026年9月にレコーダーの新機種を発表し、アイオーデータとVerbatim Japanは、ブルーレイの盤とドライブの提供を続けられるよう努めると発表しています。手元のディスクとレコーダーは、発表の日から見られなくなるわけではありません。
ただ、作る会社が減ると、故障したときに選べる機種は少なくなります。修理の部品にも、メーカーが持っておく期間の決まりがあります。慌てて何かを買い込むより、手元の映像がどこにあり、何で再生しているかを確かめ、元の動画ファイルの控えを作っておくほうが、10年後に家族の映像を見られるかどうかに関わります。
この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります
ソニーの2つの発表で何が終わったのか 2022年から2026年秋までの各社の発表 「生産終了」「出荷終了」「販売終了」で止まるものが違う ブルーレイそのものが使えなくなるのか 手元のレコーダーとプレーヤーは発表の日から使えなくなるわけではない 「DVDプレーヤーはあと何年」に年数で答えられない理由 発表を見て慌ててやらなくてよいこと 手元の映像は置き場所で打つ手が変わる 残りの15項目を見る レコーダーのHDDにある映像は動くうちに盤へ移す ソニーやレグザのレコーダーを使っている家で確かめておくこと 再生機は動くうちに次の1台を考える 元の動画ファイルを2か所に置く 焼き増しして別の家にもう1枚置く ディスクを長く読める状態に置く これから盤やドライブを買うときに見ること ブルーレイより先に手を付けたいテープと古いディスク いま家族に配るならDVDかブルーレイか ディスクで残す・配ることにいま意味はあるか 控えを作ったつもりで失敗する4つの型 1年に1回決まった日に確かめる 今週から始めるならこの順番で 家族の動画を配れるディスクにして2か所へ よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
ソニーの2つの発表で何が終わったのか
「ブルーレイが終わる」という話のもとになったのは、主にソニーの2つの案内です。1つ目は2025年1月23日にソニーストレージメディアソリューションズとソニーマーケティングが出した「生産終了のご案内」です。ブルーレイディスクメディア、録音用ミニディスク、記録用MDデータ、ミニDVカセットの全モデルの生産を2025年2月をもって終えるとし、後継機種は無いと書いています。
ここでいうブルーレイディスクメディアは、録画や保存に使う、まだ何も記録されていない盤のことです。案内には「ブルーレイディスクメディア」「全モデル」とあり、テレビ番組の録画に使う録画用の盤に限らず、パソコンでデータを書き込む盤も含む書き方です。映画などを収めて売られている市販のブルーレイについては、この案内は触れていません。
2つ目は2026年2月9日にソニーとソニーマーケティングが出した「ブルーレイディスクレコーダー出荷終了のご案内」です。2026年2月以降、順次、ブルーレイディスクレコーダーの全モデルの出荷を終えるとし、こちらも後継機種は無いとしています。対象として挙がっているのは、2024年発売のBDZ-ZW1900と、2023年発売のBDZ-FBT4200・FBT2200・FBW2200の4機種です。
レコーダーの案内にプレーヤーの話は出てこない
2026年2月の案内の対象はレコーダーです。ブルーレイディスクプレーヤーやDVDプレーヤーをどうするかは、案内の本文に書かれていません。公式の案内で確かめられるのは、レコーダーの全モデルの出荷を順次終える、というところまでです。プレーヤーの扱いを知りたいときは、ソニーの製品ページで、そのときの商品一覧と生産終了の表示を見てください。
案内の終わりにはソニーブルーレイご相談センターの電話と、LINE・チャット・メールの問い合わせ先が載っています。使っているソニーのレコーダーについて聞きたいことがあるときの窓口として、出荷終了の案内の中でも示されています。修理を頼めるかどうかは、窓口で型番を伝えて確かめるのが確実です。
盤は「生産終了」、レコーダーは「出荷終了」
2つの案内は、使っている言葉が違います。盤は「生産を終了」、レコーダーは「出荷を終了」です。生産終了は工場で作るのをやめること、出荷終了はメーカーから販売店へ送り出すのをやめることを指します。盤は作るのをやめた時期を、レコーダーは店へ出すのをやめていく時期を案内した、という違いです。
ソニーは2025年1月の同じ案内で、録音用のミニディスクやミニDVカセットの生産終了も告げています。ミニDVカセットは2000年代のビデオカメラで広く使われたテープです。押し入れに撮りためたテープが残っているなら、ブルーレイの話とは別に、テープの中身をデジタルのファイルにする段取りも、早めに考えておきたいところです。
2022年から2026年秋までの各社の発表
ソニーのほかにも、ここ数年で、ブルーレイの機器や盤について、作る・売るのをやめる発表と、続ける発表の両方が出ています。2026年11月2日に各社の公式のページで確かめた内容を、時間の順に並べると次のようになります。日付の書かれていないTVS REGZAの表示は、図には入れず、すぐ下の段落で説明します。
終わる発表と続ける発表が、同じ時期に並んで出ている
TVS REGZAはレコーダーを生産終了と表示している
レグザのブランドで知られるTVS REGZAは、公式サイトのレコーダー・プレーヤーの商品一覧で、ハイブリッド自動録画の4Kレグザブルーレイ(DBR-4KZ600・400・200)に「生産終了」の表示を付けています。同じサイトの生産終了商品一覧には、DBR-M4010やDBR-W2010など、レグザブルーレイの機種が並んでいます。生産を終えた日付は、確かめた範囲の公式のページには書かれていませんでした。
やめる会社と続ける会社に分かれたパソコン用のドライブ
パソコンにつなぐ外付けのブルーレイドライブでは、エレコムが2026年3月17日に、外付けBlu-rayドライブを現在の在庫をもって販売終了とすると案内しました。対象は5つのシリーズで、販売終了日は2026年6月30日、在庫の状況により時期が前後するとしています。
バッファローは2026年2月26日に、ブルーレイドライブの販売を2026年7月(予定)で終え、後継機種は無いと案内しました。ところが7月1日には、対象の商品の追加の部材を調達できるようになったとして、販売を続けると改めて案内しています。追加の部材で作った分が終われば在庫限りの販売になり、その時期は出荷の状況によるため、前もって知らせることはしないとしています。
アイオーデータ(2026年7月にアイ・オー・データ機器から社名を変更)は、2026年4月8日に、Verbatim Japanとの取り組みについての報道発表を出しました。両社のパートナーシップを強めて、ブルーレイドライブとディスクの商品の提供を続けられるよう尽力する、という内容です。バックアップや長期保存、業務の用途でブルーレイが欠かせない人が一定数いることを踏まえ、部材の確保や生産体制の調整に取り組んでいるとしています。
この発表は「続けられるよう尽力する」という書き方で、何年まで続けると約束するものではありません。発表の最後には、記載の情報は発表日の時点のもので、予告なく変わることがあるとも断っています。続けると発表した会社の製品も、いつまで買えるかはそのときどきの製品ページで確かめることになります。
パナソニックはレコーダーの新しい機種を出した
パナソニックは2026年9月14日に「ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ 5機種を発売」と発表し、発売日を2026年10月下旬としました。4Kチューナーを内蔵した2機種を含む5機種です。発表には、社会の情勢によって発売の延期や供給の遅れが起こる場合がある、という断りも付いています。
新しい機種は録画した番組をクラウドサービスに保存する「クラウド録画」に対応したと説明されています。対応するサービスはMicrosoft OneDriveとGoogle ドライブで、内蔵のハードディスクがいっぱいになったら、ブルーレイディスクやUSBハードディスクと同じようにクラウドへダビングして空きを作る、という使い方です。サービスの内容によっては月額の使用料が要る場合があり、音楽や写真のデータは保存できないとも書かれています。
M-DISCはDVDのタイプが先に終わっている
長期の保存をうたう盤のM-DISCでは、国内で扱うアイオーデータの製品ページで、DVDタイプ(4.7GB・10枚入り)が2022年4月27日に生産終了と表示されています。ブルーレイのM-DISCは、2026年11月2日の時点で同社の一覧に4品が載り、生産終了や店頭在庫限りの印は付いていませんでした。仕組みや対応するドライブはM-DISCの寿命の根拠と対応ドライブをまとめた記事 にあります。
ここまでの発表を、会社ごとに表にまとめます。「公式の言葉」の列は各社の案内やページに書かれた言い方をそのまま使っています。
会社:ソニー
対象:ブルーレイディスクメディア
公式の言葉:生産を終了
時期:2025年2月(予定)
会社:ソニー
対象:ブルーレイディスクレコーダー
公式の言葉:出荷を終了
時期:2026年2月以降順次
会社:TVS REGZA
対象:レグザブルーレイ
公式の言葉:生産終了
時期:日付の記載なし
会社:エレコム
対象:外付けBlu-rayドライブ
公式の言葉:販売を終了
時期:2026年6月30日
会社:バッファロー
対象:ブルーレイドライブ
公式の言葉:販売を継続
時期:2026年7月1日の案内
会社:アイオーデータ
対象:ドライブとディスク
公式の言葉:提供を続けられるよう尽力
時期:2026年4月8日の発表
会社:パナソニック
対象:全自動ディーガ5機種
公式の言葉:発売
時期:2026年10月下旬
会社:アイオーデータ
対象:DVDのM-DISC
公式の言葉:生産終了
時期:2022年4月27日
アイオーデータのドライブとディスクの行は、Verbatim Japanと両社で取り組むとした発表です。表の日付は各社が案内した時期で、店頭から実際に消えた日ではありません。生産や出荷を終えたあとも、販売店に在庫が残っていれば、しばらくは新品を買えることがあります。
「生産終了」「出荷終了」「販売終了」で止まるものが違う
各社の案内は同じ「終わる」話でも言葉を使い分けています。ニュースの見出しではまとめて「撤退」「生産終了」と書かれることもあります。手元の機器や、これから買う物への影響を考えるときは、どの段階が止まったのかを分けて読むと、慌てずにすみます。
生産終了は、メーカーがその製品を工場で作るのをやめることです。生産完了と書くメーカーもあります。作り終えた分はメーカーの倉庫や販売店に残るので、生産終了のあともしばらく店頭で買えることがあります。ソニーの盤の案内は「2025年2月をもちまして」生産を終えるという書き方でした。
出荷終了は、メーカーが販売店へ製品を送り出すのをやめることです。ソニーのレコーダーは「2026年2月以降順次」出荷を終えるとしていて、機種ごとに出荷の止まる時期がずれる書き方です。店に届いた分が売れてしまえば、その店では新品を買えなくなります。
販売終了は売ること自体をやめることです。エレコムの外付けドライブは「現在の在庫をもちまして」販売を終えるとし、終了日を6月30日、在庫の状況で前後すると書いていました。バッファローのように、販売終了の予定を案内したあとで部材を確保し、販売を続けると改めた例もあります。
「後継機種なし」「順次」「在庫限り」の読み方
案内によく添えられる言葉も、意味を押さえておくと読み違えません。「後継機種はございません」は、終える製品の代わりになる新しい機種を、その会社が出す予定は無い、という意味です。ソニーの盤とレコーダーの案内には、どちらもこの一文が入っています。
「順次」は、対象の機種がいっせいにではなく、時期をずらして終わっていくことを指します。「在庫限り」は作り足さずに、残っている分を売り切ったところで終わるという意味です。メーカーのサイトの商品一覧には、こうした状態を印で示しているところがあり、アイオーデータの一覧には「店頭在庫限り」「生産終了品」の印の見方が載っています。
どの言葉でも手元の製品はそのまま動く
3つの言葉はどれも、これから新しく作る・出す・売る製品についての話です。家にあるレコーダーやプレーヤー、棚のディスクの働きが、発表の日に変わるわけではありません。変わるのは、同じ機種を新しく買えるかどうかと、故障したときの修理の見通しです。
修理の見通しを決めるのは、メーカーが修理用の部品を持っておく期間です。この期間はどの言葉で発表したかではなく、メーカーがその機種の製造を打ち切った時点から数えます。ソニーもパナソニックもブルーレイディスクレコーダーの部品の期間を8年としています。くわしい数字はこのあとの節で並べます。
ブルーレイそのものが使えなくなるのか
ここで挙げた各社の発表の中に、ブルーレイという規格を終えるという内容のものはありません。ソニーやTVS REGZAが止めたのは、その会社が作る盤やレコーダーです。同じ時期に、パナソニックは新しいレコーダーを出し、アイオーデータとVerbatim Japanは盤とドライブの提供を続けられるよう取り組むと発表し、バッファローは一度決めた販売終了を取りやめています。
ブルーレイの盤は、どのメーカーのものも、共通の規格に沿って作られ、記録されています。ソニーの盤に焼いたブルーレイも、ソニーのレコーダーで焼いたブルーレイも、ほかのメーカーのプレーヤーやレコーダーで読めるのはそのためです。盤を作った会社がやめても、焼いた盤が読めるかどうかは、盤の種類と状態、再生機の対応で決まり、発表の前と変わりません。
その一方で、アイオーデータとVerbatim Japanの発表は、背景として、国内外で関連製品の生産・販売を縮小する動きが広がり、ブルーレイドライブやレコーダーの取り扱い終了の発表が相次いでいると書いています。作る会社が減り、選べる製品が少なくなっていることは、作る側のメーカー自身が書いている事実です。
何年後にブルーレイの機器や盤が買えなくなるかは、公式の発表からは読み取れません。予想の数字を頼りに動くより、手元のディスクと機器と元のデータが、いまどういう状態にあるかを確かめるほうが、打つ手がはっきりします。盤・レコーダー・パソコン用のドライブ・M-DISCの4つについて、止まったものと続いているものを分けると、次の図のようになります。
どの分野でも止めた会社と続ける会社が分かれている
プレーヤーについては、ここで挙げた発表の中に、生産や出荷を終えるという案内はありませんでした。ただ、売り場に並ぶ機種や型番は年ごとに変わります。買い替えを考えるときは、メーカーのサイトの商品一覧で、そのときに生産終了の表示が付いていないかを確かめてください。
見出しより公式の案内の本文を読む
ニュースの見出しは短くするために、どの製品の話かをまとめて書くことがあります。公式の案内の本文を開くと、対象は「ブルーレイディスクレコーダー 全モデル」や「ブルーレイディスクメディア」のように限られていて、市販のディスクやプレーヤーのことは書かれていません。気になる発表を見たら、メーカーのサイトの「お知らせ」や「ニュースリリース」の欄で、本文を確かめるのが確実です。
本文で見るところは出した会社と日付、対象の製品、「生産」「出荷」「販売」のどれを終えるのか、いつからか、後継機種があるか、の5つです。この5つを書き留めておけば、あとで別の報道を見たときも、同じ発表のことか、新しい発表かを見分けられます。
手元のレコーダーとプレーヤーは発表の日から使えなくなるわけではない
家にあるレコーダーやプレーヤー、パソコンのドライブは、動いている限り、出荷終了や生産終了の前と同じように使えます。ディスクを読む、HDDに録画する、盤にダビングする、といった働きは機器の中で完結していて、メーカーが新しい製品を出さなくなっても止まりません。ソニーのレコーダーを使っている家でも、2026年2月の案内を境に何かが変わったわけではありません。
変わっていくのは、機器が故障したときの選択肢です。同じ機種の新品は、店の在庫が尽きれば手に入らなくなります。修理は、メーカーが部品を持っている間は頼めますが、部品の期間が終われば、直せないと言われることが増えていきます。発表が手元に及ぼす影響は、この2つにほぼ絞られます。
修理用の部品は製造を打ち切ってから8年
ソニーは修理のページで、製品の補修用性能部品を、その機種の製造打ち切り後も一定期間持っていると説明し、製品ごとの期間を表にしています。テレビのブラビアと、ブルーレイディスクレコーダー、ブルーレイディスク/DVDプレーヤーが8年、DVDプレーヤーが5年です。故障の状況などによっては、修理の代わりに製品の交換になる場合がある、とも書いています。
パナソニックも補修用性能部品の保有期間を製品の種類ごとに示していて、ブルーレイディスクレコーダー/プレーヤーは8年です。これは最低限の保有期間で、期間の始まりはその製品の製造を打ち切ったとき、と説明しています。2社の期間を並べると、次の図のようになります。
どれもその機種の製造を打ち切ったときから数える期間
図の年数は発表の日や買った日から数えるものではありません。数え始めるのは、メーカーがその機種を作るのをやめた日です。製造を打ち切った日は、出荷終了の案内などにはたいてい書かれていないので、正確に知りたいときは、メーカーの修理の窓口に型番を伝えて聞いてください。
おおよその見当をつけるなら、生産終了や出荷終了の案内が出た年に8年を足す方法があります。ただし、製造を打ち切った日が案内より前なら、部品の期間もそのぶん早く終わります。発売から何年も経った機種は、案内の時点で製造をとっくに終えている場合もあるので、足した年はあくまで遅いほうの見積もりとして扱います。
機械の修理と中身は別に考える
レコーダーの修理で気をつけたいのは、機械が直っても、HDDの中の番組や映像が戻るとは限らないことです。HDDを交換したり、修理の途中で初期化したりすれば、中に入っていた録画は消えます。ソニーの修理の案内にある「製品交換」になった場合も、手元に戻るのは別の本体です。
修理に出す前に、残したい映像を盤にダビングしておけるなら、それが一番確実です。故障してダビングもできない状態なら、修理の受付で中身を残したいと最初に伝え、残せるかどうかを聞いてから頼むかを決めます。故障したレコーダーのHDDに残った映像の扱いは、ブルーレイレコーダーが故障したときの判断と次の置き場所の記事で詳しく書いています。
メーカーのサービスに頼る機能は先に終わることがある
機器そのものは動いていても、メーカーやほかの会社のサービスとつながって動く機能は、サービスが終われば使えなくなることがあります。スマホのアプリで外から録画番組を見る機能や、ネット経由で録画の予約をする機能がその例です。こうした機能は、機器の生産や出荷とは別の時期に終わりの案内が出ます。
家族の映像を見るのに使っている機能が、アプリやネットのサービスに頼っていないかは、一度確かめておくと安心です。スマホのアプリで見られるから大丈夫、と思っていた映像が、実はレコーダーのHDDにしか無かった、ということもあります。アプリは映像を見るための道具で、映像の置き場所は別にある、と考えておくと整理しやすくなります。
「DVDプレーヤーはあと何年」に年数で答えられない理由
「DVDプレーヤーはなくなるのか、あと何年使えるのか」という問いには、何年と一つの数字では答えられません。手元の映像を見られる期間は、少なくとも4つの別々の条件で決まっていて、そのどれもが家ごと、機器ごと、盤ごとに違うからです。
1つ目はいま使っている機器の寿命です。ディスクを読むレンズや、トレイを動かす部品は、使った回数や置いた場所の温度・ほこりで傷み方が変わります。読み込みが遅い、特定のディスクだけ読まない、といった症状が出たときに、盤と機器のどちらを疑うかは、DVDプレーヤー・レコーダーの寿命と、読み込まないときの見分け方の記事で切り分け方をまとめています。
2つ目は前の節の修理用の部品の期間です。ソニーの表では、DVDプレーヤーは5年、ブルーレイディスク/DVDプレーヤーとレコーダーは8年で、どちらも製造を打ち切ったときから数えます。古い機種ほど、故障したら直すより買い替える、という場面に近づきます。
3つ目は盤そのものの寿命です。カナダ保存研究所(CCI)は温度と湿度の条件だけに基づく目安として、DVD-Rは10〜20年、BD-Rは5〜10年という数字を示しています。家で焼いた盤は、銘柄や書き込みの状態、置き場所で差が出るので、目安より早く読めなくなる盤もあれば、もっと長く読める盤もあります。盤の種類ごとの目安と、劣化したときに出る症状は、CD・DVD・ブルーレイの寿命の記事 にまとめています。
4つ目が新しい機器や盤を買えるかどうかで、ここまで見てきた各社の発表が関わるのはこの部分です。手元の機器が動き、盤が読める間は、新しい機器や盤が買えなくなっても映像は見られます。逆に、新品がいくらでも売られていても、元のファイルが無く、唯一の盤が読めなくなれば、その映像はそこで終わります。
自分の家の「あと何年」を書き出す
一般論の年数を探すより、自分の家の機器と盤について、4つの条件を書き出してみるほうが役に立ちます。用意するのは紙1枚かスマホのメモで、機器ごとに1行ずつ、次の表の項目を埋めていきます。
見るもの:機器の型番
確かめ方:本体の裏や側面のラベル
書いておくこと:メーカー名と型番
見るもの:買った年
確かめ方:保証書・購入の記録
書いておくこと:年だけでよい
見るもの:生産終了の表示
確かめ方:メーカーの商品一覧
書いておくこと:表示の有無と確かめた日
見るもの:部品の期間
確かめ方:メーカーの修理のページ
書いておくこと:製品の種類と年数
見るもの:盤の種類
確かめ方:盤の印刷面と袋の表記
書いておくこと:BD-R・DVD-Rなど
見るもの:焼いた年
確かめ方:盤の手書き・ケースのメモ
書いておくこと:分からなければ空欄
書き出してみると、15年前に買ったDVDプレーヤーで見ている盤が、実は唯一の1枚だった、というように、急いだほうがよい組み合わせが見えてきます。年数で焦るより、どの映像が「古い機器×唯一の盤」の組み合わせでしか見られないかを見つけるのが、この作業の目的です。
たとえば、2012年ごろに買ったブルーレイレコーダーで、2016年にパソコンで焼いたBD-Rを見ている家を考えます。その機種の製造が2013年ごろに打ち切られていたなら、修理用の部品の期間は8年を足した2021年ごろに終わっている計算です。BD-Rも焼いてから10年たち、CCIの目安の5〜10年の上限に届いています。この組み合わせの映像は元のファイルを探すか、盤が読めるうちに中身を控えるのが先です。
型番から生産終了と部品の期間を調べる
表の「生産終了の表示」と「部品の期間」の欄は、メーカーのサイトで埋められます。サイトの検索欄に型番を入れ、製品ページかサポートのページを開くと、生産を終えた機種には「生産終了」「生産完了」などの表示が付いていることがあります。TVS REGZAのように、生産終了商品の一覧を別に設けているメーカーもあります。
部品の期間はメーカーの修理の案内のページに、製品の種類ごとの表として載っていることが多く、ソニーとパナソニックはそうした表を出しています。型番のページに表示が無いときや、製造を打ち切った日を知りたいときは、修理の窓口に型番を伝えて聞いてください。調べた日も表に書いておくと、翌年に見直すときの目安になります。
発表を見て慌ててやらなくてよいこと
「生産終了」「撤退」という見出しを見ると、何か手を打たなければと気持ちが急きます。ただ、急いで動いたことが、あとから見ると役に立っていなかった、ということもあります。家族の映像を守るのに直接つながらない動きを、先に外しておくと、本当にやることに時間を回せます。
レコーダーやプレーヤーを何台も買い置きする
同じ機種が買えなくなる前に、と本体を何台も買い置きしても、修理用の部品の期間は買った日ではなく製造を打ち切った日から数えます。箱に入れたまま何年もしまっておけば、そのぶん、故障したときに直せる見込みは減っていきます。必要なのは、手元の盤を読める機器がいま使っている1台のほかにもう1台あることで、何台もそろえておくことではありません。
中古の本体を確かめずに買う
ソニーのレコーダーが新品で買えなくなっても、中古の本体は出回ります。けれども、中古の本体は、どれだけ使われてきたかが分からず、修理用の部品の期間が終わりに近い機種もあります。買うなら、型番からメーカーのサイトで発売の時期と生産終了の表示を見当づけ、手元の盤の種類が仕様表の再生できるディスクに載っているかを確かめてからにします。
読める盤まで急いで全部を作り直す
手元の盤を全部データにしなければ、全部を新しい盤に焼き直さなければ、と考える必要もありません。いま読める盤は、それ自体が控えの1つです。急ぐのは、元のファイルが無く、古い機器と唯一の盤の組み合わせでしか見られない映像と、レコーダーのHDDにしか無い映像です。それ以外は年に1回の確認の中で、順に手を入れていけば間に合います。
手元の映像は置き場所で打つ手が変わる
同じ「ブルーレイの映像」でも、どこに入っているかによって、各社の発表の影響の受け方も、今やるべきことも違います。家族の映像の置き場所は大きく分けて6つです。自分やほかの家族が焼いたディスク、レコーダーのHDD、レコーダーでダビングした盤、園や学校・式場からもらったディスク、市販のディスク、そして元の動画ファイルです。
この6つのうち、ほかの機器へ移しやすく、作り直しもできるのは元の動画ファイルです。反対に、レコーダーのHDDの中身は、その本体の中でしか扱えないことが多く、本体が故障すると一緒に見られなくなるおそれがあります。置き場所ごとに、何に頼っていて、何を先にやるかを見ていきます。
自分で焼いたディスク(BD-R・DVD-R)
パソコンや以前のレコーダーで焼いたBD-RやDVD-Rは、読める機器がある限り見られます。頼っているのは、盤の状態と、盤の種類と書き込み方に合った再生機の2つです。パソコンで焼いたブルーレイが、古いプレーヤーでは読めない、ということは今でも起きていて、原因の切り分けは古いブルーレイプレーヤーでBD-Rが再生できないときの記事に書いています。
この種類の盤で先にやることは、元の動画ファイルがまだどこかに残っていないかを探すことです。パソコンの古いフォルダ、外付けHDD、ビデオカメラのSDカードなどに元が残っていれば、盤が読めなくなっても作り直せます。元が見つからない映像は、盤が読めるうちにパソコンで中身を読み出して、ファイルとして控えておきましょう。自分で作った盤なら、DVDはVIDEO_TS、ブルーレイはBDMVのフォルダを、フォルダごとコピーしておけば、作り直しの材料になります。
レコーダーのHDDと、レコーダーでダビングした盤
レコーダーのHDDに録った番組や、ビデオカメラから取り込んだ映像は、その本体に強く結びついています。外付けのUSB-HDDも、ふつうの登録で録画したものは、登録した本体でしか再生できない作りが一般的です。くわしくは次の節で書きますが、本体が動いているうちに盤へダビングしておくのが、ほぼ唯一の手段になります。
レコーダーでダビングしたブルーレイは、多くの場合、ほかのメーカーのブルーレイレコーダーやプレーヤーでも再生できます。一方で、テレビ放送をダビングした盤は著作権を守る仕組みで記録されていて、パソコンで見るには対応したソフトが要るなど、再生できる機器が限られます。4K放送を4Kの画質のままダビングした盤は、4Kに対応していない機器では再生できない場合があります。
人からもらったディスクと市販のディスク
卒園式や結婚式のディスクは、作った園や業者、式場の映像です。家族が写っていても、映像の著作権は撮影し編集した側にあるのがふつうで、控えを作るときは注意が要ります。家庭内などの限られた範囲で、使う本人が複製するのは私的使用の範囲とされますが、コピーガードの付いた盤のガードを外して複製することは、私的使用でも認められていません。
店にディスクの作成を頼むと、複製するのが使う本人ではなくなるため、私的使用の例外にはあたりません。もらったディスクの控えがほしいときは、まず作った園や業者、式場に、予備の盤や元のデータを分けてもらえるかを聞くのが筋です。元のデータをいつまで保管するかは業者ごとに違うので、思い立ったときに早めに問い合わせてください。
映画やライブの市販のディスクは、コピーガードが付いているものがほとんどで、控えは作れません。見続けるために必要なのは、そのディスクを再生できる機器を手元に残しておくことです。ブルーレイの市販ディスクを持っているなら、ブルーレイのプレーヤーかレコーダーを、DVDだけならDVDも再生できる機器を1台確保しておけば足ります。
元の動画ファイル(スマホ・ビデオカメラ・パソコン)
スマホで撮った動画や、ビデオカメラのSDカード、パソコンに取り込んだファイルは、6つの中でいちばん自由がききます。DVDにもブルーレイにも作り直せ、ほかのパソコンや外付けHDD、クラウドにも移せます。ブルーレイの機器や盤がこの先どうなっても、元のファイルが無事なら、そのとき手に入る媒体で作り直せます。
その代わり、ファイルは1か所に置いたままだと、スマホの故障や紛失、パソコンのHDDの故障で一度に失われます。元のファイルを2か所以上に置いておくことが、ブルーレイの話の前に、まず手を付けたいことです。置き場所ごとに、最初に何をするかを判断の順に並べると次のようになります。
作り直しのしやすい順に問い、動くうちにしか手を打てないものを先に
図の順番は作り直しのしやすさの順でもあります。元のファイルがある映像はいつでも作り直せるので、2か所に控えるだけで、ほかの心配はほとんど消えます。レコーダーのHDDにしか無い映像と、唯一の盤にしか無い映像は、いまの機器が動いているうちにしか手が打てないので、こちらを先に片づけるのが順当です。
レコーダーのHDDにある映像は動くうちに盤へ移す
レコーダーの出荷終了の話で、いちばん影響を受けやすいのがHDDの中の映像です。東芝のレグザブルーレイ、パナソニックのディーガ、ソニーのレコーダーの取扱説明書は、いずれも、その本体で録画したUSB-HDDの番組は、ほかの機器につないでも再生できないと書いています。内蔵のHDDも同じで、HDDだけを取り外してパソコンにつないでも、映像は出てきません。
例外はSeeQVaultという仕組みに対応したHDDに、その形式で録画した場合です。そのHDDを、対応するもう1台の機器につないで再生する使い方が、ソニーの説明書に載っています。ただ、手元のHDDがその形式で使われているかは、買ったときの設定しだいなので、まずはふつうの登録だと考えて段取りを組むほうが安全です。
HDDの中身を守る手順は、次の3つの順に進めます。中身を洗い出す、元のファイルがあるものを外す、残ったものを盤にダビングする。いきなり全部をダビングしようとすると、盤の枚数も時間もかかりすぎて途中で止まりがちです。
中身を「ホームビデオ」と「番組」に分ける
録画一覧を開き、ビデオカメラから取り込んだ映像と、テレビ番組を分けて書き出します。ホームビデオは、取り込んだ日付やカメラの名前が題名になっていることが多く、一覧の並べ替えやフォルダ分けの機能で探しやすくなります。番組は、残す理由があるものだけに絞ります。録りためた番組の大半は、見返さないまま本体と一緒に手放しても困らないはずです。
ホームビデオは、元のファイルがほかに残っていないかを先に探します。取り込んだあとのビデオカメラのSDカードや、同じ映像をパソコンにも取り込んでいた記録が見つかれば、その映像はレコーダーからダビングしなくても済みます。カメラのSDカードを次の撮影のために消していた場合は、レコーダーのHDDの中身がもう唯一の控えになっています。
ダビングする映像が多いときは、古い年のものから始めます。古い映像ほど、元のファイルが残っている見込みが低く、HDDの中で長く置かれてきた分、ほかに控えが無いことが多いからです。1枚に入れる行事を年ごとにまとめておくと、盤の印刷面に書く題名も決めやすくなります。
ホームビデオを盤にダビングする
レコーダーにはふつう、HDDの映像をファイルとしてパソコンへ書き出す機能が付いていません。HDDにしか無いホームビデオを外へ出す方法は、ブルーレイやDVDへのダビングがほぼ唯一です。画質を保つなら、ブルーレイへ、取り込んだときの画質のままダビングします。長時間のモードに変換すると、1枚に多く入る代わりに画質が落ちます。
画質を変えずにダビングする設定なら、多くの機種で、再生の時間より短い時間でダビングが終わります。長時間のモードに変換しながらダビングすると、変換の分だけ時間がかかることがあります。何十本もあるときは、1回に1枚ずつ、寝る前や出かける前にダビングを始めておくと、ひと月ほどで片づきます。
保存のためのダビングには一度だけ書き込めるBD-Rを使います。書き換えのできるBD-REは、録り直しには便利ですが、誤って消したり上書きしたりするおそれがあります。DVDにダビングした盤をほかの機器で見るには、ファイナライズという仕上げの操作が要る場合があり、ブルーレイでも機種によって同じ名前の操作があります。どの盤にいつ要るかは使っているレコーダーの説明書の「ファイナライズ」の項で確かめてください。
ダビングが終わったら、その盤を、ダビングしたレコーダーとは別の機器で再生してみます。家にあるブルーレイのプレーヤーやゲーム機、パソコンなど、どれか1台で最初から最後まで映れば、本体が故障しても見られる控えになったと考えてよいでしょう。盤の印刷面には盤面用のペンで行事の名前と年を書き、ケースにも同じことを書いておきます。
テレビ番組のダビングには回数の決まりがある
デジタル放送の録画は著作権を守るための決まりで、ダビングできる回数が限られています。多くの番組はダビング10で、コピーが9回と、HDDから盤へ移すムーブが1回です。1回だけ移せるコピーワンスの番組もあり、移した時点でHDDの録画は消えます。DVDにダビングするには、CPRMに対応した盤が要ります。
番組の録画を盤にするのは、家族で見るために自分でダビングする範囲にとどめます。録画した番組を知人に配ることや、業者にディスクの作成を頼むことは、私的使用の範囲を超えます。別の家に住む親戚に渡す分も、私的使用にあたるかは一律には言えません。残したい番組が多いときは、見返す見込みのあるものだけに絞るほうが、盤の枚数もダビングの時間も現実的になります。
買い替えの前に移せるものと移せないものを分ける
パナソニックとソニーのレコーダーには、録りためた番組をネットワーク経由で新しい本体へ移す「お引越しダビング」という機能があります。ソニーの説明書は、ほかの機器で撮ったMP4などの映像や写真は移せないこと、通信の不良でダビング元の番組が消えてしまう場合があることを断っています。
ソニーのレコーダーは後継機種が無いので、次に買う本体はほかのメーカーになります。メーカーをまたいでどこまで移せるかは機種によるので、新しい本体と古い本体の両方の説明書で確かめてください。確かめられないものや、移せないと書かれているものは、古い本体が動いているうちに盤へダビングしておくのが確実です。
ソニーやレグザのレコーダーを使っている家で確かめておくこと
ソニーのレコーダーやレグザブルーレイを使っている家でも、今日からできなくなることはありません。ただ、同じメーカーの後継機が出ないので、いまの本体が故障したら、次はほかのメーカーの本体になります。そのときに慌てないよう、動いているうちに確かめておきたいことが3つあります。型番と部品の期間、外付けHDDの使い方、次の本体へ持っていけるものです。
型番と部品の期間を控える
本体の型番は背面や底面のラベルに書かれています。ソニーなら「BDZ-」、レグザブルーレイなら「DBR-」で始まる型番が多く見られます。型番が分かれば、メーカーのサイトで発売の時期や、生産終了の表示を確かめられます。ソニーのブルーレイディスクレコーダーの部品の期間は、製造打ち切りから8年です。レグザブルーレイの部品の期間はTVS REGZAの修理の案内で、型番を添えて確かめてください。
買った店の長期保証に入っているなら、保証書と期間も一緒に控えます。保証の期間中でも、部品が無ければ修理の代わりに別の対応になることがあるので、保証があるから中身も安心、とは考えないほうが安全です。ソニーの修理の案内にも、故障の状況などによっては製品の交換になる場合があると書かれています。
外付けHDDの中身を先に盤へ
レコーダーにつないだ外付けのUSB-HDDに録りためている家は、本体が故障したとき、そのHDDの中身もまとめて見られなくなるおそれがあります。ソニーの説明書は、本体に登録した外付けハードディスクを、SeeQVaultに対応していないものは、ほかの機器につないでも再生できないとしています。新しい本体につなぎ直して登録すると、HDDは初期化されます。
外付けHDDの中に家族の映像があるなら、内蔵のHDDの映像と同じように、本体が動くうちに盤へダビングしておきましょう。番組とホームビデオを分け、元のファイルがほかにあるものを外し、残ったものだけをダビングする、という前の節の順番がここでも役に立ちます。
次の本体へ持っていけるもの
ソニーやレグザのレコーダーで焼いたブルーレイは、多くの場合、ほかのメーカーのブルーレイの機器でも再生できます。盤に焼いておいた映像は、次の本体がどのメーカーになっても持っていける控えです。ただ、4K放送を4Kの画質のまま焼いた盤や、2層・3層の盤は、新しい本体の仕様表で、再生できるディスクの欄を確かめてから買います。
HDDの中身をネットワークで新しい本体へ移す機能は、同じメーカーどうしを前提にしたものが多く、メーカーをまたいで移せるかは機種によります。移せるかどうかが分からないものは、移せないものとして扱い、古い本体で盤にしておくのが確実です。新しい本体を買ってから古い本体を手放すまでの間に、盤が新しい本体で再生できるかも試しておきましょう。
再生機は動くうちに次の1台を考える
棚のディスクが何枚あっても、再生できる機器が1台しかなければ、その1台が故障した日にすべてが見られなくなります。ブルーレイの機器を作る会社が減っているいま、故障してから慌てて探すより、動いているうちに、手元の盤を読める機器がほかにあるかを確かめておくほうが落ち着いて選べます。
家の中を見回すと、ディスクを読める機器は意外に複数あることがあります。リビングのレコーダーのほかに、子ども部屋のゲーム機、パソコンにつなぐ外付けのドライブ、祖父母の家のプレーヤーなどです。手元の盤の種類ごとに、どの機器で再生できたかを1枚ずつ試して、さきほどの書き出しの表に加えておくと、次の1台が要るかどうかがはっきりします。
新しく買うときは自分の盤が読めるかを仕様表で見る
次の1台を買うときに見るのは、値段や録画の機能より、仕様表の「再生できるディスク」の欄です。BD-RとBD-RE、2層のBD-R DL、3層や4層のBD-R XL、DVD-RとDVD-R DL、CPRMで記録された盤、ビデオカメラのAVCHDの盤など、手元にある種類が並んでいるかを1つずつ照らし合わせます。
パソコンで焼いたブルーレイには、BDMVとBDAVという2つの記録の形があり、仕様表の書き方もメーカーによって違います。BD-RのLTHという種類と、大容量のBD-R XLは、比較的新しい規格なので古い機器では読み書きできない場合がある、とアイオーデータは説明しています。書き方で迷ったら、メーカーの窓口に、手元の盤の種類を伝えて聞くのが確実です。
見るだけならプレーヤーで足りる
テレビ番組を録る必要がなく、ディスクを見るだけなら、レコーダーでなくプレーヤーで足ります。ブルーレイのプレーヤーやレコーダーの多くはDVDも再生できますが、DVDプレーヤーではブルーレイを再生できません。手元にブルーレイの盤が1枚でもあるなら、次の1台はブルーレイに対応した機器にしておくと、どちらの盤も1台で見られます。
古いテレビにつなぐときは端子を先に見る
いまのブルーレイのプレーヤーやレコーダーは、テレビとHDMIのケーブルでつなぐ作りがふつうで、赤・白・黄色のケーブルの端子を持たない機種が多くなっています。祖父母の家のテレビが古く、HDMIの入力端子が無い場合は、新しい機器を買ってもそのままではつなげません。
次の1台を祖父母の家に置くつもりなら、先にテレビの裏や横の端子を写真に撮ってもらい、HDMIと書かれた端子があるかを確かめます。端子が無いなら、テレビの買い替えと合わせて考えるか、画面の付いたポータブルのプレーヤーで見る形にするかを決めてから、機器を選びます。
パソコンで読むには外付けのドライブとソフトが要る
いまのノートパソコンは、ディスクのドライブが付いていない機種が多く、盤の中身をパソコンへ読み出すには外付けのドライブが要ります。そのドライブも、エレコムが外付けのブルーレイドライブの販売を終え、バッファローは続けるものの追加の生産分が終われば在庫限りとしているように、選べる製品が減っています。盤を読み出す作業を先に済ませる予定があるなら、ドライブもその作業に間に合うよう用意しておきましょう。
ドライブがあっても、映像のディスクを見るにはソフトが要ります。Windows 11は標準の機能だけではDVDのビデオを再生できず、ブルーレイの映像を見るにも対応した再生ソフトが必要です。ドライブの選び方は外付けDVD・ブルーレイドライブの選び方、パソコンでブルーレイを見る条件はパソコンでブルーレイを再生する条件の記事で説明しています。
元の動画ファイルを2か所に置く
ブルーレイの機器や盤がこの先どうなっても、元の動画ファイルが無事なら、そのとき手に入る媒体で作り直せます。逆に、元のファイルを1台のスマホや1台のパソコンにだけ置いていると、ブルーレイの話とは関係なく、故障や紛失の1回で失われます。今回の発表をきっかけに手を付けるなら、まずここからです。
2か所に置くといっても、特別な機材は要りません。パソコンの中と、外付けのHDD(またはSSD)の2か所が、家庭では始めやすい組み合わせです。クラウドのストレージを3か所目に加えると、家が火事や水害にあったときにも残ります。手順は次の図の6つの段階です。
ディスクは最後の段階。先に元のファイルを2か所にそろえる
スマホ、ビデオカメラ、古いパソコンから集める
最初の段階は散らばっている動画を1か所に集めることです。夫婦のスマホ、ビデオカメラのSDカード、昔のパソコン、外付けHDDと、家族の動画は思ったより多くの場所に分かれています。スマホの動画は写真アプリから直接パソコンへ取り込むと、元のファイルのまま移せます。SNSやメッセージのアプリで送り合った動画は、元のファイルのまま届いているとは限らないので、撮った本人の端末から取り込みます。
ビデオカメラのSDカードはカードの中のフォルダの構造ごとパソコンへコピーします。AVCHDで撮ったカメラは、映像のファイルが決まったフォルダの奥に入っていて、ファイルだけを抜き出すと、日付や順番の情報が失われることがあります。コピーが終わるまで、カードの中身は消さずに残しておいてください。
名前を付けて2か所にコピーする
集めた動画は年と行事の名前でフォルダを分けます。「2026_運動会」「2026_七五三」のように、年を頭に付けておくと、並べたときに時間の順になります。ファイル名まで1本ずつ付け直す必要はありません。フォルダの名前が整っていれば、あとで探すときも、ディスクにするときも困りません。
フォルダごと、パソコンと外付けHDDの両方にコピーします。コピーが終わったら、コピー先のフォルダで、ファイルの数と合計の容量が元と同じかを見て、何本かを開いて最後まで再生します。コピーしたつもりで、途中で止まっていた、という失敗は、この確認でほとんど見つかります。もっと確実に照らし合わせる方法は、バックアップの復元テストとハッシュで照らし合わせる方法の記事にまとめています。
外付けHDDもいつかは読めなくなる
外付けのHDDやSSDも、長く置けば読めなくなることがあります。2か所に置く意味は、どちらか1つが故障しても、もう1つから元に戻せることです。片方が故障したら、すぐに新しい置き場所を用意して、もう1つから写し直し、2か所の状態に戻します。年に1回、両方をつないで中身を開いてみる習慣があれば、故障に気づくのも早くなります。
クラウドを3か所目にするときは同期の仕組みに気をつける
スマホの写真や動画をクラウドに自動で保存する設定では、スマホで動画を消すと、クラウドの側からも消える仕組みのものがあります。この場合のクラウドはスマホと同じ中身を映しているだけで、消したものを守る控えにはなりません。スマホの容量を空けるつもりで消した動画が、クラウドからも消えていた、ということが起こります。
消した写真や動画は、しばらくのあいだゴミ箱に残ります。Google フォトのゴミ箱は30日、iPhoneの写真アプリの「最近削除した項目」も30日で、それを過ぎると戻せなくなります。クラウドを控えの1つに数えるなら、パソコンや外付けHDDにも同じ動画が入っていることを確かめてから、スマホの動画を消してください。
焼き増しして別の家にもう1枚置く
元のファイルを2か所に置いたら、次は、家族が手に取って見られる形の控えです。ディスクにした映像を、自分の家に1枚、離れて住む親や兄弟の家に1枚と、別々の家に置いておけば、火事や水害、引っ越しのときの紛失で、1枚しか無い盤を失うことを避けられます。同じ盤が2枚あれば、片方が読めなくなっても、もう1枚から見られます。
ディスクはパソコンやスマホを使わない家族にも、そのまま渡せる控えです。祖父母の家にあるプレーヤーで見られる盤にしておけば、預けた控えがそのまま向こうの家の楽しみにもなります。外付けのHDDを預けるより、相手に操作の手間をかけずに済みます。
見る用としまっておく用を分ける
同じ内容の盤を作るなら、ふだん見る盤と、しまっておく盤を分けると長持ちします。よく見る盤は、出し入れのたびに指紋や細かい傷が付き、プレーヤーの中で熱も受けます。しまっておく盤はケースに入れたまま、年に1回の確認のとき以外は出さないようにします。見る盤が読めなくなったら、しまっておいた盤から作り直します。
枚数の目安は見る用1枚、自分の家にしまう用1枚、別の家に預ける用1枚の3枚です。祖父母の家で見てもらう盤は、預ける用と兼ねてもかまいませんが、向こうで何度も見るなら、別にもう1枚あると安心です。兄弟の家ごとに1枚ずつ配るなら、その分を足します。
盤の中身を紙に書いて一緒に入れる
預ける盤のケースには中身の一覧を紙に書いて入れておきます。行事の名前と年、収録時間、DVDかブルーレイか、元のファイルが誰の家のどこにあるか、の4つがあれば足ります。10年後に盤を手に取った人が、何が入っていて、読めなくなったらどこに元があるのかを、その紙1枚で分かるようにするためです。
ブルーレイの盤を預けるなら、相手の家にブルーレイを再生できる機器があるかも、あわせて確かめておきましょう。DVDプレーヤーしか無い家に預けたブルーレイは、控えにはなっても、向こうでは見られません。頼み方や、帰省に合わせた入れ替えの段取りは、実家や親戚宅にバックアップを預けるときの記事に書いています。
遠くの家には郵便で送ってもよい
預ける家が遠いときは、帰省を待たずに郵便で送る方法もあります。盤は必ずケースに入れ、ケースごと厚紙や緩衝材ではさんで、封筒の中で動かないようにします。曲げに弱いので、薄い封筒にケースを入れずに送るのは避けてください。中身の一覧の紙を同じ封筒に入れ、届いたら最初の1枚だけ再生してみて、と一言添えておくと、向こうで読めることの確認にもなります。
ディスクを長く読める状態に置く
盤の寿命は置き場所の温度と湿度で大きく変わります。保存の条件として示されている数字は資料ごとに違うので、どの資料の値かを分けて見ておきます。国立国会図書館の報告書(光ディスクを対象とした媒体劣化状況分析調査報告書【概要】、令和2年2月)は、JIS Z 6017などで長期保存に適した環境を、温度10〜25℃、湿度40〜60%としていると紹介しています。
JIS X 6257はオフィスの環境を5〜30℃・15〜80%、長期保存の環境を10〜25℃・40〜60%としています。米国国立標準技術研究所(NIST)の手引きは、20℃未満で湿度20〜50%とし、18℃・40%という値も示しています。カナダ保存研究所(CCI)が紹介するISO 18925は、推奨を23℃までとし、32℃を超えないこととしています。
家の中で選ぶなら温度の上下が小さい場所
家庭で温度と湿度を一定に保つのは難しいので、数字を目安に、条件の悪い場所を避けることから始めます。夏の車の中、窓ぎわ、テレビやレコーダーの上、暖房の吹き出し口の近く、結露しやすい外壁側の押し入れの奥は避けてください。日が当たらず、1年を通して温度の上下が小さい部屋の、床から少し上の棚や引き出しが向いています。
盤はケースに入れ、本のように立てて置きます。何枚も重ねて寝かせたり、ケースに入れずに積んだりすると、盤が反ったり、表面がこすれたりします。家の中のどこに置くかを決める考え方は、DVD・CDの正しい保管方法の記事 にまとめています。
持ち方と書き込み方
盤はふちと中心の穴を持ち、記録面に指を触れないようにします。印刷面に何かを書くときは、盤面用のペンか、ペン先の柔らかいフェルトペンを使います。ボールペンのように先の硬い筆記具で強く書くと、印刷面の下の層を傷めることがあります。シールを貼るのも、はがれかけたシールがプレーヤーの中で引っかかるおそれがあるので避けてください。
BD-Rの種類はパッケージの表記で見分ける
BD-Rには、記録層の材料が違うHTLとLTHという種類があります。マクセルのよくある質問はLTHを金色と説明していますが、国立国会図書館の報告書(令和4年6月)は、目で見ただけで見分けるのは難しく、確実なのは印刷面などの表記だとしています。焼いたあとに見分けたくなったときのために、買った袋やパッケージの表記を、盤と一緒に残しておくと迷いません。
長い保存を考えた盤として、色素を使わないM-DISCもあります。ただ、書き込みにはM-DISCに対応したドライブが要ります。どの盤を選んでも、置き場所の条件と、別の場所の控えの代わりにはなりません。
これから盤やドライブを買うときに見ること
ソニーの記録用ブルーレイの盤は2025年2月で生産を終えています。売り場に残っていた在庫が無くなれば、次に買うのはほかのメーカーの盤です。店の棚に並ぶ銘柄が変わっても、見るところは同じで、盤の種類(BD-RかBD-REか、1層か2層か)、録画用かデータ用か、パッケージに書かれた対応の速度の3つです。
録画用とデータ用の違いは、記録の性能の差よりもテレビ番組の録画を前提にした表示と、それにまつわる仕組み(DVDならCPRMへの対応、私的録画補償金)の違いです。パソコンで自分の動画を焼くなら、データ用でも録画用でもかまいません。表示の読み方と、試し焼きの手順は、録画用とデータ用のDVD-R・BD-Rの違いの記事にまとめています。
録画用のブルーレイ(「録画用」「保存用」「For Video」などと表示された盤)とブルーレイのレコーダーは、2025年12月1日から、私的録音録画補償金管理協会(SARAH)が補償金を集める対象になっています。盤では基準価格の1%です。
パッケージでは、ほかにも、1回だけ書けるBD-Rかくり返し書けるBD-REか、1層の25GBか2層の50GBか、書き込みの速度、印刷面がインクジェットプリンターに対応しているかを見ます。保存の控えに使うなら、BD-Rで、自分のドライブやレコーダーが対応している層の数と速度のものを選びます。
新しい銘柄の盤は1枚だけ試してから
使い慣れた銘柄の盤が買えなくなり、別の銘柄に替えるときは、まとめて焼く前に1枚だけ試します。いつものドライブやレコーダーで書き込み、終わったら、家にある別の再生機で最初から最後まで再生できるかを見ます。書き込みでエラーが出る、別の機器で途中から読めなくなる、といった様子があれば、その組み合わせは避け、書き込みの速度を下げるか、別の銘柄を試します。
買い置きは使う予定に合わせる
作る会社が減っていると聞くと、盤をまとめて買い置きしたくなります。けれども、盤を使うのは、手元の映像をダビングしたり焼き増ししたりするときです。いつ、どの映像を、何枚に焼くかを先に決めて、その枚数と、失敗したときの予備を少し足した分を買うほうが、使わない盤を何年もしまい込まずに済みます。
盤を買う前に、手元の映像の量を見積もっておくと、枚数を決めやすくなります。1層のブルーレイなら約2時間、1層のDVDなら約1.5〜2時間が、1枚に入れる時間の目安です。HDDの中のホームビデオが合わせて20時間なら、ブルーレイで10枚前後、と見当がつきます。
ドライブは使う予定の作業から選ぶ
パソコン用の外付けドライブも作業の予定から逆に考えます。盤の中身をパソコンへ読み出すだけなのか、これから盤を焼くのか、M-DISCや100GBの盤を使うのか、Macにつなぐのかで、仕様表で見る行が変わります。ドライブの販売を終える会社と続ける会社があるいまは、買う前にメーカーのページで、その機種に生産終了や在庫限りの表示が付いていないかも見ておきましょう。
ブルーレイより先に手を付けたいテープと古いディスク
家族の映像の中にはブルーレイよりも先に、読める機器が少なくなっている媒体があります。ビデオテープ、ビデオカメラ用の8cmのDVD、DVD-RAMなどです。ブルーレイの話をきっかけに押し入れを見直すなら、こちらを先に片づけるほうが、失うおそれの大きい映像から守れます。
テープについては、メーカーの発表で確かめられる例がいくつもあります。パナソニックはDVテープ方式のビデオカメラの販売を2010年に終え、ソニーはベータのビデオデッキの販売を2002年に、ベータのカセットの出荷を2016年3月に終えました。ミニDVカセットも、ソニーが2025年2月で生産を終えています。テープを再生できるカメラやデッキが動くうちに、中身をファイルにしておく必要があります。
テープそのものも、長くはもちません。米国国立公文書館はアーカイブの条件で保管しても10〜50年、カナダ保存研究所は平均で10〜30年という目安を示しています。テープをデジタルにする手順と、業者に頼むときに確かめることは、ビデオテープをデジタル化する方法の記事 にまとめています。
テープの種類はカセットの大きさと表記で見分けます。VHS、ビデオカメラ用の8mmやHi8、デジタル8、ミニDVなど、種類によって再生できる機器が違います。手元のテープの種類と本数を書き出し、再生できるカメラやデッキがまだ動くか、動かないなら、自分で機器を用意するのか業者に頼むのかを決めるところから始めます。
8cmのDVDとDVD-RAM
2000年代に売られたDVDのビデオカメラには、直径8cmの小さなDVDに直接記録する機種がありました。8cmの盤は、トレイの内側のくぼみに置けば読める機器が多い一方で、差し込み式(スロットイン)のドライブやカーナビには入れられないものがあります。無理に差し込むと取り出せなくなるので、トレイ式の機器で読み出します。
ハイビジョンのビデオカメラの中には撮った映像をAVCHDという形でDVDの盤に焼く機能を持つものもありました。この盤は、見た目はDVDでも中身はハイビジョンの映像で、多くのDVDプレーヤーでは再生できず、AVCHDに対応したブルーレイの機器などで再生します。手元にあるなら、読める機器がどれかを先に確かめておきましょう。
DVD-RAMはレコーダーやパソコンでくり返し書き換えられる盤として使われてきました。読めるかどうかはドライブの仕様しだいなので、仕様表の読み込みの欄にDVD-RAMがあるかを確かめてから作業します。どちらの盤も中身をファイルに移せたら、元のファイルと同じように2か所に置き、必要ならDVDやブルーレイに作り直します。
いま家族に配るならDVDかブルーレイか
運動会や発表会の映像を祖父母や兄弟に配るとき、各社の発表を見て「ブルーレイはやめてDVDにしたほうがよいのか」と迷う人もいるはずです。決め手になるのは、ブルーレイの将来の見通しより、受け取る家にどの再生機があるかです。DVDの盤は、DVDプレーヤーでもブルーレイの機器でも見られることが多く、ブルーレイの盤は、ブルーレイに対応した機器でしか見られません。
ここで挙げた各社の発表は、ブルーレイの盤・レコーダー・ドライブについてのもので、DVDの盤やDVDプレーヤーの生産を終えるという案内は含まれていません。だからといって、DVDのほうが長く残るとも言えません。2つの盤の違いを、配るときに見る点に絞って並べると次のようになります。
比べるところ:画面の画素数
DVD:720×480
ブルーレイ:1920×1080
比べるところ:1層の盤の容量
DVD:4.7GB
ブルーレイ:25GB
比べるところ:1枚に入れる目安
DVD:約1.5〜2時間
ブルーレイ:約2時間
比べるところ:見られる機器
DVD:DVDとブルーレイの機器
ブルーレイ:ブルーレイの機器
比べるところ:CCIの寿命の目安
DVD:DVD-Rで10〜20年
ブルーレイ:BD-Rで5〜10年
画質を比べれば、ブルーレイはフルHDの1920×1080のまま入り、DVDはその約6分の1の画素の720×480になります。大きなテレビで見る家ならブルーレイの良さが分かりやすく、小さなテレビやポータブルのプレーヤーで見る家なら、DVDでも差を感じにくいことがあります。2つの盤の違いはDVDとブルーレイの違いの記事 で詳しく書いています。
受け取る家の機器は聞き方を決めて確かめる
「ブルーレイは見られる?」と聞くと、DVDプレーヤーをブルーレイだと思っている人や、録画用のレコーダーで見られるか分からない人もいて、答えがあいまいになりがちです。聞くなら、テレビの下にある機械のメーカー名と、ディスクを入れる口の近くにあるロゴの文字(DVDか、Blu-ray Discか)を、スマホで写真に撮って送ってもらうのが確実です。
受け取る家が何軒もあるときは、家ごとに機器と、見る人の年齢や操作に慣れているかを一覧にして、DVDとブルーレイの枚数を決めます。質問のしかたと、答えから枚数を決める判断表は、配る相手の再生機器を先に聞く記事にまとめています。
1枚に入れる時間で画質も変わる
盤の容量は決まっているので、1枚に長い時間を入れるほど、1秒あたりに使えるデータの量は減り、動きの多い場面で画が粗くなりやすくなります。1層の盤に入れる時間の目安は、DVDで約1.5〜2時間、ブルーレイで約2時間です。それより長い映像は2層の盤にするか、2枚に分けます。配る前に、どの行事を何枚に分けるかを決めておくと、受け取る側も見たい盤を探しやすくなります。
迷ったら両方を作って分ける
自分の家にはブルーレイ、祖父母の家にはDVD、というように、同じ映像を両方の盤にして分ける方法もあります。ブルーレイは高い画質で見る用と保存の控えに、DVDはどの家でも見られる配布用に、と役目を分ければ、どちらか一方に決めきれない迷いがなくなります。どちらの盤にするにしても、元の動画ファイルは別に2か所に置いておくので、盤の選び方で映像の残り方が決まってしまうことはありません。
ディスクで残す・配ることにいま意味はあるか
家族の動画はスマホで撮り、クラウドで共有し、テレビにはスマホから映す、という家も増えています。その中でディスクにする意味は、アカウントやネットにつながらなくても、盤と再生機があれば見られることです。スマホの操作に慣れていない祖父母でも、盤を入れてボタンを押せば見られます。
一方で、ディスクにも弱いところがあります。再生機が無ければ見られず、その再生機を作る会社は減っています。盤も置き場所によっては10年ほどで読みにくくなることがあります。どの置き場所にも得意と不得意があるので、1つに決めるより、弱いところが重ならないように組み合わせるのが現実的です。
置き場所:スマホの本体
頼っているもの:その1台
弱いところ:故障・紛失・機種変更
置き場所:クラウド
頼っているもの:アカウントと契約
弱いところ:支払いやログインが止まる
置き場所:外付けHDD
頼っているもの:その1台
弱いところ:故障に気づきにくい
置き場所:ディスク
頼っているもの:盤と再生機
弱いところ:機器が減る・盤の劣化
アカウントに頼らない控え
クラウドの写真や動画は、管理している人のアカウントに結びついています。その人が病気や事故で操作できなくなったり、支払いの方法が切れて契約が止まったりすると、ほかの家族はログインの方法が分からず、中身に手が届かないことがあります。棚に置いたディスクは誰のアカウントにも頼らず、手に取った人がそのまま再生できます。
だからといって、クラウドをやめてディスクに戻す必要はありません。クラウドは、家が被災しても残る3か所目の置き場所として役に立ちます。ディスクは、アカウントが使えなくなったときにも家族の手元に残る控えとして、それぞれの弱いところを補い合う関係です。
仕上がった形で渡せる
クラウドのフォルダに並んだ数十本の動画は、撮った本人には分かっても、祖父母にはどれから見ればよいのか分かりません。ディスクにすると、行事ごとに順番を決め、区切りの場所を付けた、仕上がった形で渡せます。親戚が集まった日にテレビで一緒に見る、という使い方も、盤なら手間がかかりません。
配ることそのものが控えを増やすことにもなります。祖父母の家、兄弟の家に同じ盤が1枚ずつあれば、自分の家の盤やファイルに何かあっても、どこかの家に残っています。見てもらうために配った盤が、気づけば家族の中の分散した控えになっている、という形が、ディスクのいちばん無理のない使い方です。
家族のだれがどの控えを持つか
控えを何か所かに分けたら、だれがどれを持っているかを、家族の中で分かるようにしておきます。元のファイルをまとめて管理する人を1人決め、その人がパソコンと外付けHDDの場所、クラウドのアカウントの名前を紙に書いておきます。パスワードそのものは紙を封筒に入れて別にしまうなど、家族で決めた方法で扱います。
ディスクを預けた家には何を何枚預けたかを、預けた側と預かった側の両方が分かる形で残します。中身の一覧の紙をスマホで撮っておくだけでも十分です。管理する人が引っ越したり、操作できなくなったりしても、ほかの家族がたどれる状態にしておくのが、控えを分けて置く目的です。
控えを作ったつもりで失敗する4つの型
各社の発表をきっかけに控えを作り始めると、作ったつもりで実は控えになっていなかった、という失敗がいくつかの型に分かれて起きます。症状、原因、確かめ方、直し方の順に並べておきます。作業の途中で、自分の作業が同じ型に当たっていないかを確かめてください。
パソコンで焼いた盤がテレビのプレーヤーで映らない
症状はパソコンで動画ファイルをDVDやブルーレイに焼き、テレビにつないだプレーヤーに入れたら「再生できないディスクです」と出る、というものです。原因の多くは、MP4などのファイルをそのまま盤に書き込んだデータの盤になっていることです。DVDプレーヤーが読めるのは、DVDビデオの形に組み立てた盤で、ファイルを並べただけの盤は、多くのDVDプレーヤーでは再生できません。
確かめるには、その盤をパソコンで開いてみます。MP4やMOVのファイルがそのまま並んでいれば、データの盤です。直し方は映像をプレーヤーで再生できる形に組み立てる作業(オーサリング)をして、DVDビデオやブルーレイの映像の盤として作り直すことです。ファイルを並べた盤はパソコンで開ける控えとしては役に立つので、捨てずに、テレビで見る盤とは別に保管しておきます。
書き換えのできる盤にダビングして上書きした
レコーダーでBD-REやDVD-RWにダビングした盤に、あとから別の番組を録ってしまい、残したかった映像が消えた。家族のだれかが「空いている盤」だと思って使った、という形でも起きます。原因は書き換えのできる盤を、保存の控えに使ったことです。
確かめ方は盤の印刷面にあるREやRWの表記です。残したい映像の入ったREやRWの盤は、いまのうちにBD-RやDVD-Rへダビングし直すか、ケースに「保存用・録画しない」と大きく書いておきます。これから作る控えは最初から一度だけ書けるBD-RかDVD-Rにしましょう。BD-RとBD-REの違いは、印刷面の表記で見分けるのが確実です。
元のファイルのつもりが元ではなかった
SNSやメッセージのアプリから保存した動画を、元のファイルだと思って控えにしていた、という失敗です。送り合った動画は元のファイルのまま届いているとは限らず、画面の大きさやデータの量が元より小さくなっている場合があります。ディスクにすると、テレビの大きな画面で粗さが目立つことがあります。
確かめるには、パソコンで同じ動画のファイルの容量と、画面の大きさ(1920×1080など)を、撮った本人の端末にあるものと見比べます。元の端末にまだ残っていれば、そちらから取り込み直します。外付けHDDに移したあとでスマホの元の動画を消し、外付けHDDの1か所だけになっていた、というのも同じ型の失敗です。消す前に、2か所に入っていることを確かめてください。
新しい機器にしたら古い盤が読めない
レコーダーやプレーヤーを買い替えたら、前の機器で見られていた盤の一部が読めなくなった、という症状です。原因は盤の種類(BD-R XL、LTH、2層など)や記録の形(BDAV、BDMV、AVCHD、DVDのVRモードなど)に、新しい機器が対応していないことが多く、盤の劣化が原因のこともあります。
確かめるには、読めない盤の種類と記録の形を、新しい機器の仕様表の「再生できるディスク」の欄と照らし合わせます。古い機器が手元にあれば、同じ盤がまだ読めるかも試します。古い機器で読めるなら、その機器が動くうちに中身をファイルへ移すか、新しい機器で読める盤に作り直します。古い機器を手放すのは、手元の盤がすべて新しい機器で読めると分かってからにしてください。
1年に1回決まった日に確かめる
控えは作った日から少しずつ古くなります。盤は劣化し、外付けHDDは故障し、使っている機器にはいつか生産終了の表示が付きます。年に1回、決まった日に確かめる習慣があれば、どれかが傷み始めても、ほかの控えが無事なうちに気づけます。正月の休みや子どもの誕生日など、家族が忘れにくい日を確認の日に決めておくと続きます。
確かめる中身は毎年同じで構いません。しまっておいた盤を再生する、2か所のファイルを開く、その年の新しい動画を2か所に足す、機器と盤の書き出しの表を更新する、の4つが柱です。1時間もあれば終わる量に収めておくと、翌年も同じように続けられます。項目を並べると次のようになります。
正月や誕生日など、忘れにくい日に1時間ほどで済ませる
読み込みが遅くなった盤は早めに作り直す
確認のときに、盤を入れてから再生が始まるまでに前より時間がかかる、途中で映像が止まる、ブロック状の乱れが出る、といった様子があれば、その盤は傷み始めているかもしれません。プレーヤーのレンズの汚れが原因のこともあるので、ほかの盤もいつもどおり読めるかをあわせて試します。
盤の傷みが疑われたら、しまっておいた盤か元のファイルから、新しい盤を作り直します。読みにくくなった盤から無理に読み出そうとするより、控えから作り直すほうが確実で、そのために控えを2か所に置いてあります。作り直した盤には焼いた年を書き、古い盤は、新しい盤が最後まで再生できたのを確かめてから処分します。
確かめた結果は書き出しの表の端に、日付と「全部再生できた」「1枚だけ遅い」などの一言で残します。翌年の確認で、去年は遅いだけだった盤が止まるようになっていれば、劣化が進んでいると分かります。記録が1行あるだけで、年ごとの変化を比べられます。
確認の日に、使っている機器のページに生産終了の表示が付いているのを見つけても、すぐに買い替える必要はありません。表に、表示を見つけた年と、その年に8年を足した年を書き込み、手元の盤を読めるもう1台があるかを確かめます。もう1台が無ければ、次の確認の日までに用意する、と予定に入れておけば十分です。
その年の動画を年の終わりに1枚にまとめる
確認の日に、その1年に撮った動画を2か所に足すついでに、1年分を1枚のディスクに収めると、家族の記録が年ごとの盤として棚に並んでいきます。ブルーレイ1枚に約2時間が目安なので、運動会や発表会、旅行など、残したい場面を選んで2時間ほどに収めると、1枚に入れやすくなります。
今週から始めるならこの順番で
ここまでの話を、今週から1か月の段取りに並べ直すと、次の順番になります。最初の数日で全体を見渡し、急ぐもの(レコーダーのHDDにしか無い映像、唯一の盤)から手を付けて、ひと月のうちに、元のファイルの2か所の控えと、別の家に置く盤までをそろえます。
1日目: 棚のディスクとレコーダーの録画一覧を見て、どんな映像がどこにあるかを紙に書き出す(30分ほど)
2〜3日目: 使っている機器の型番を控え、メーカーのサイトで生産終了の表示と、修理用の部品の期間を確かめる
週末: スマホ、ビデオカメラのSDカード、古いパソコンから元の動画ファイルを集め、パソコンと外付けHDDの2か所にコピーする
2週目: レコーダーのHDDにしか無いホームビデオを、BD-Rにダビングし、別の機器で再生できるか試す
3週目: 唯一の盤しか無い映像を、読めるうちにパソコンへ読み出して2か所に置く
1か月以内: 見る用・しまう用・預ける用のディスクを作り、中身の一覧の紙を添えて別の家に預ける
全部を一度にやろうとしなくて大丈夫です。順番の意味は取り返しのつかないものから片づけることにあります。1日目の書き出しだけでも、どの映像が「古い機器と唯一の盤」の組み合わせでしか見られないかが見えて、次に何をすればよいかがはっきりします。
1日目の書き出しはこんな形で足りる
書き出しはきれいな表にしなくてかまいません。紙に、置き場所ごとに1行ずつ、思いつく順に書いていきます。たとえば「リビングのブルーレイレコーダー(2014年ごろ購入)のHDDに、上の子の幼稚園の行事」「棚のBD-R 12枚(2015〜2019年の運動会と発表会。元のファイルは不明)」「夫のスマホに2023年以降の動画」といった書き方です。
書きながら、兄弟や祖父母の家にも同じ映像の盤や控えが無いかを聞いておくと、思わぬところに控えが見つかることがあります。結婚式や子どもの小さいころの盤を、親の家が大事にしまっていた、ということもあります。聞いた答えも同じ紙に書き足しておきます。
家族の動画を配れるディスクにして2か所へ
元のファイルがそろったら、見る用と預ける用のディスクを作ります。自分で作るなら、ブルーレイやDVDに書き込めるドライブと、映像をプレーヤーで再生できる形に組み立てるソフトが要ります。盤ができたら、家のプレーヤーやゲーム機など、何台かで最後まで再生できるかを試してから配ります。手間はかかりますが、道具がそろっていて、作る枚数が少ないなら、自分で進める方法も十分に現実的です。
店に頼むかどうかの境目は、道具をそろえる手間と、失敗したときの損失です。ドライブとソフトを買い、書き込みに失敗した盤を何枚か無駄にし、再生の確認に時間を取られるより、店に頼んだほうが早い、と感じる場面もあります。期日までに親戚の人数分を配りたいときも、店に頼む理由になります。
どちらの方法でも、ディスクにする前に、動画そのものを仕上げておきます。要らない場面を切る、何本かを1本にまとめる、題名の画面を入れる、といった編集は、パソコンやスマホの編集アプリで済ませておきます。1年分の動画を1枚にするなら、行事の順に並べて1本の動画に書き出すと、盤にしたときの見やすさが変わります。
当社は大阪・梅田にある、動画のデータからDVD・ブルーレイを作る書き込み代行の店です。当社が受け付けるのは、完成した動画のデータです。動画のデータを受け取り、プレーヤーで再生できる形に組み立て(オーサリング)、書き込んだあと、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか、店舗でお渡しします。ブルーレイは1920×1080、DVDは720×480で作ります。1枚から注文できます。
お引き受けできるのは、自分で撮影・制作した動画と、権利者の許可がある動画です。テレビ番組の録画や市販のディスク、他人のYouTubeの動画など、他人の著作物の複製はお引き受けできません。手元の動画のデータから、プレーヤーで再生できる盤を作るのが当社の仕事です。
料金は、基本料金(Blu-ray・1枚あたり)が1,500円(税抜)、基本料金(DVD・1枚あたり)も1,500円です。2か所に置くために、同じ内容を祖父母の家や兄弟の家の分も作るなら、2枚目からは追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)の1,000円になります。DVDとブルーレイの組み合わせや、内容の違うディスクは、それぞれの1枚目から数えます。後日あらためて注文する分も、新しい注文の1枚目から数えます。
1年分の動画を1枚にまとめる盤なら、運動会、発表会、旅行など、行事の変わり目にチャプターを付けると、見たい場面へすぐ移れます。チャプター分け(1枚あたり)は+1,500円で、最大50チャプターです。注文で「チャプター分け」を選ぶと「チャプター位置の指定」の欄が開くので、2つ目以降の位置を00:00:01以降の時刻で入れます。1つ目は動画の冒頭の00:00:00に自動で入ります。
年ごとの盤を何年分か一度に頼むときや、家ごとに中身を変えるときは、注文フォームの「+別の内容を追加」を使い、内容ごとにギガファイル便のURLと枚数を入れます。同じURLを別の内容に貼ると警告が出るので、内容ごとに別々にアップロードしてURLを作ってください。
入稿は動画をギガファイル便にアップロードし、そのURLを注文フォームに貼って行います。注文フォームが受け付けるのは、ギガファイル便のURLだけです。ギガファイル便の保持期限はアップロードの前に3日から100日までの7通りから選び、初期値は5日です。アップロードしたあとで期限は延ばせないので、余裕のある日数を選んでおきます。スマホからも入稿でき、ファイルが複数あるときは、名前の頭に「01_」「02_」と付ければ、その番号の順に収録します。
通常便は、受付から5営業日で発送し、お届けは発送から2〜3日です。配る家の再生機器や、渡したい日などは、注文フォームの備考欄に書いてください。DVDとブルーレイのどちらにするか迷う、ファイルの形式がこれでよいか確かめたい、というときは、注文の前に相談・問い合わせフォーム から聞いてください。ブルーレイはブルーレイの書き込みの注文ページ から、DVDはDVDの注文ページから進めます。
よくある質問
Q. ソニーの盤で焼いたブルーレイは、この先見られなくなりますか A. 生産終了は、ソニーが新しい盤を作るのをやめたという意味で、すでに焼いた盤の中身が消えるわけではありません。読める再生機があり、盤が傷んでいなければ見られます。ただ、BD-Rの寿命はCCIの目安で5〜10年なので、元の動画ファイルを2か所に置き、大事な盤は焼き増しして別の場所にも置いておくと安心です。
Q. ソニーのレコーダーはもう修理してもらえませんか A. 2026年2月の案内は、新しいレコーダーの出荷を順次終えるという内容です。ソニーはブルーレイディスクレコーダーの修理用の部品を、製造打ち切りから8年持つとしています。修理できるかはソニーブルーレイご相談センターに型番を伝えて確かめてください。修理でHDDの中身が戻るとは限らないので、残したい映像は先に盤へダビングしておきます。
Q. ブルーレイは何年後になくなりますか A. 何年後に機器や盤が買えなくなるかは、各社の公式の発表からは読み取れません。ソニーやTVS REGZAはレコーダーをやめましたが、パナソニックは2026年9月に新機種を発表し、アイオーデータとVerbatim Japanは盤とドライブの提供を続けられるよう努めると発表しています。年数を待つより、手元の機器と盤と元のファイルの状態を確かめておくほうが確実です。
Q. DVDプレーヤーはあと何年使えますか A. 一つの年数では答えられません。いま使っている機器の傷み具合、修理用の部品の期間、盤の寿命、新しい機器を買えるかどうかの4つで決まります。ソニーの表では、DVDプレーヤーの部品の期間は製造打ち切りから5年です。機器の型番と買った年、盤の種類を書き出し、古い機器と唯一の盤の組み合わせになっている映像から控えを作ってください。
Q. レグザのレコーダーはいつ生産終了になりましたか A. TVS REGZAの公式サイトでは、レコーダー・プレーヤーの商品一覧で4Kレグザブルーレイに「生産終了」の表示が付き、生産終了商品一覧にレグザブルーレイの機種が並んでいます。2026年11月に確かめた範囲では、生産を終えた日付は公式のページに書かれていませんでした。使っている機種の修理については、TVS REGZAの窓口に型番を伝えて確かめてください。
Q. 録画用のブルーレイディスクは、これからも買えますか A. ソニーは2025年2月で盤の生産を終えましたが、アイオーデータとVerbatim Japanは2026年4月に、ブルーレイのディスクとドライブの提供を続けられるよう努めると発表しています。何年まで続けるという約束ではないので、買うときは店頭や製品ページで、そのときの扱いを確かめてください。使う予定の枚数に合わせて買うのが無駄がありません。
Q. レコーダーのHDDの映像は、パソコンに移せますか A. 多くのレコーダーはHDDの映像をファイルとしてパソコンへ書き出す作りになっていません。HDDを取り外してパソコンにつないでも、映像は出てきません。外へ出す方法はブルーレイやDVDへのダビングがほぼ唯一です。SeeQVault形式のHDDに録った場合は、対応するもう1台の機器につないで再生する使い方が、ソニーの説明書に載っています。
Q. パソコン用のブルーレイドライブもなくなりますか A. エレコムは外付けのブルーレイドライブを、2026年6月30日を販売終了日として在庫限りで販売を終えると案内しました。バッファローは一度販売終了を案内したあと、部材を確保して販売を続けていますが、追加の生産分が終われば在庫限りとしています。アイオーデータはVerbatim Japanと、提供を続けられるよう努めると発表しています。
Q. 家族に配るなら、DVDとブルーレイのどちらがよいですか A. 受け取る家にある再生機で決めます。DVDはDVDプレーヤーでもブルーレイの機器でも見られることが多く、ブルーレイはブルーレイに対応した機器でしか見られません。ブルーレイは1920×1080のまま入るので、大きなテレビで見る家に向きます。迷うときは、自分の家用はブルーレイ、祖父母の家にはDVD、と両方を作って分ける方法もあります。
Q. M-DISCなら、生産終了の心配はありませんか A. 国内では、DVDタイプのM-DISCが2022年4月27日に生産終了と、アイオーデータの製品ページに表示されています。ブルーレイのM-DISCは、2026年11月の時点で同社の一覧に載っていますが、書き込みには対応したドライブが要ります。M-DISCを使っても、元のファイルを別の場所に置く控えの代わりにはなりません。
Q. ディスクの保管に向いている温度と湿度はどれくらいですか A. 国立国会図書館の報告書は、JIS Z 6017などで長期保存に適した環境を温度10〜25℃、湿度40〜60%としていると紹介しています。家庭では一定に保つのが難しいので、車の中や窓ぎわ、テレビの上、暖房の近くを避け、温度の上下が小さい部屋で、ケースに入れて立てて置くことから始めてください。
Q. もらった卒園DVDの控えを、店で作ってもらえますか A. 店にディスクの作成を頼むと、複製するのが使う本人ではなくなるため、私的使用の例外にはあたりません。当社がお引き受けできるのは、撮った本人か権利者の許可がある動画です。控えがほしいときは、まず作った園や業者に、予備の盤や元のデータを分けてもらえるかを聞いてください。