この記事の要点
貼り付きは水分・密着圧・接触している材質 の三つがそろったときに起きます。押し入れの床に直置きした段ボールと、平積みが典型です。
CDは記録層とアルミがラベル面のすぐ下 にあるため、貼り付いた紙やラベルを引き剥がすと、その部分は復元できなくなります。
外すときは箱ごと室温に一日置いてから 、ディスクを反らせず、指の腹で押してずらす程度の力に留めます。
盤面を拭くときは中心から外周へ直線に 動かし、円周方向には拭きません。トラックと同じ向きの傷は、訂正不能エラーになりやすいためです。
保管し直す目安は、ISO 18925で相対湿度20〜50% と、ケースに立てて置くことです。長年の平積みは、NISTのガイドでも避けるよう書かれています。
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押し入れの奥から出してきた箱を開けて、ケースの蓋を起こしたところでディスクが動かない。爪をかけて持ち上げようとすると、盤面がケースの内側やジャケットの紙に貼り付いていて、いやな抵抗がある。ここで力を入れてしまうかどうかで、そのディスクが読めるまま残るか、この瞬間に読めなくなるかが決まります。
乾いた状態のまま引き剥がすのは、いちばんやってはいけない対処です。とくにCDは、記録層と反射のアルミがラベル面のすぐ下にあり、薄いラッカーだけで守られています。貼り付いた紙を剥がす行為は、その層をはがす行為とほぼ同じになります。外すときは、箱ごと室温に一日置いてから、ディスクを反らせず、指の腹で押してずらす程度の力に留めます。
数値は、米国NISTが公開している光ディスクの取り扱いガイド(SP 500-252)で確認できたものだけを使います。
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ディスクがベタつく・貼り付くのは、水分・密着圧・接触材の三つがそろったとき 引き剥がすと何が起きるか|CDは剥がれた部分を修復できない 貼り付いたディスクを外す手順|室温に一日置き、力ではなく面をずらして外す 盤面に残った跡は、乾いた布→水→アルコールの順に、中心から外へ拭く 不織布ケース・紙スリーブは湿気を呼び込みやすい|長期の保管はプラケースに立てる 1枚で起きたら、同じ箱の他のディスクも点検する 保管し直す条件は「湿度20〜50%・立てて置く・急な温度変化を避ける」 外したあと再生が不安定なら、読めているうちに中身を別の形に移す よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
ディスクがベタつく・貼り付くのは、水分・密着圧・接触材の三つがそろったとき
ケースの中でディスクが動かなくなる現象は、単独の原因では起きません。次の三つが重なった場所だけで起きます。
水分があること
面と面が押し付けられ続けていること
接触している相手が、湿気や圧力で変化する材質であること
逆に言うと、条件を一つ崩せば止まります。
水分の影響について、NISTの取り扱いガイドは、ディスクの基板であるポリカーボネートを、水分に弱い高分子だと説明しています。こぼれた液体・湿った空気・水没などに長時間さらされると、水がディスクの内部に吸収される、とも書いています。保管湿度の目安としてISO 18925は相対湿度20〜50%を挙げていますが、日本の住宅の押し入れや物置、とくに外壁に接した下段は、梅雨から夏にかけて、この範囲を上回ることがあると考えられます。
貼り付きが起きやすい置き方
外壁に接した押し入れの下段や物置の床に、段ボールごと直置きしている
ケースを平積みにして、その上にさらに別の箱を載せている
軟質ビニール製のアルバム型リフィルに、押し込むように入れている
ケースの中に歌詞カードや説明書を何枚も入れたまま、何年も開けていない
窓際や車内など、一日のうちで温度が大きく上下する場所に置いている
圧力については、NISTの「やってはいけないこと」の一覧に、ディスクを何年も水平に寝かせたまま保管しない、という項目があります。平積みにすると、上に載っている枚数の重さがそのまま下に伝わります。盤面とケースの内側、あるいは盤面とジャケットの紙が押し付けられた状態が、何年も続きます。ここに湿気が加わると、離れなくなります。
接触材で問題になりやすいのは、軟質の塩化ビニールと紙です。可塑剤はポリマーの分子鎖に結合しているわけではなく、時間とともに材料から移行して抜け出ていく添加剤です。やわらかいビニール製のリフィルやケースの内張りが、年月を経て表面だけべたついてくるのは、このためだと考えられます。
紙については、NIST自身が、ケースの中に入れた冊子やインレイカードが湿気を集め、接触によってディスクに湿気を移す可能性を指摘しています。ただしNISTは、この指摘を、特定の試験結果に基づくものではない「考慮事項」だと断っています。紙の量が多い場合と、推奨より高い湿度の場合に意味を持つ、という書き方になっています。押し入れに何年も入れていた箱は、まさにその両方の条件に当てはまります。
引き剥がすと何が起きるか|CDは剥がれた部分を修復できない
力ずくで剥がした結果は、CDとDVDで大きく違います。この違いを知らないまま同じ力で扱うと、CDだけが取り返しのつかない壊れ方をします。
CDは、反射のアルミ層とデータ層がラベル面のすぐ下にあり、その上を薄いラッカーが覆っているだけの構造です。NISTのガイドは、ボールペンや細いペン先、鋭利なものによるわずかなへこみやピンホールでも、その部分のアルミの反射が失われ、読み取り側からはデータが読めなくなると明記しています。この損傷は修復できない、とも書かれています。
さらに粘着ラベルの項目では、ラベルを剥がそうとするとCDのラッカー層と金属層を傷めるおそれがあるとして、貼ったラベルを剥がしたり貼り直したりしないよう書かれています。ケースの内張りやジャケットの紙がラベル面に貼り付いた状態で引っ張るのは、これとまったく同じ操作です。
DVDは事情が違います。0.6mmの基板を二枚貼り合わせた構造で、金属層はディスクのほぼ中央にあります。NISTは、DVDのラベル面の傷はCDほど問題にならず、ラベルを剥がしてもCDと同じ悪影響は生じないと書いています。
ただし、安心はできません。同じ箇所では、ラベルやその一部が盤面に残ると、回転のバランスが崩れて読めなくなると指摘されています。しかもDVDは、CDよりわずかなアンバランスで読み取り不良を起こしやすい、とも指摘されています。つまりDVDでは「剥がした瞬間に壊れる」のではなく「紙がまだらに残ったまま回すと読めなくなる」という壊れ方をします。
CDは剥がした瞬間に壊れ、DVDは紙がまだらに残ったまま回すと読めなくなる
記録面(読み取り面)側が貼り付いていた場合の危険は、擦り傷の向きです。NISTは、ディスクの中心から外へ向かう傷はエラー訂正で救われる見込みがある一方、トラックと同じ向き、つまり円周方向に走る傷は訂正できないエラーになりやすいとしています。この訂正不能エラーは、CDの規格ではE32、DVDの規格ではPO Errorと呼ばれます。貼り付いたディスクを回すように少しずつ引っぱると、まさに円周方向の擦り傷を作ることになります。
もう一つ、ハブ(中央の爪)に固着している場合に多いのが、ディスクを反らせて壊す失敗です。NISTは外し方として、ハブの爪を押し下げながら外周を指で持ち上げること、持ち上げるときにディスクを曲げないことを書いています。反りは目に見えて残らなくても、読み取りの安定性に影響します。読めなくなったディスクの原因の切り分けについては読み込めないDVDを復活させる方法 も合わせて確認してください。
貼り付いたディスクを外す手順|室温に一日置き、力ではなく面をずらして外す
実際の作業は、開けてすぐ触らないところから始まります。押し入れや物置は室内より温度が低く湿度が高いことが多く、暖かい部屋に持ち込んだ直後は表面に結露が起きます。NISTのガイドも、使用環境より大幅に低い温度で保管していたディスクは、環境になじませてから使うことで、応力と結露を減らせるとしています。
1. 箱ごと室温に移し、一日置く。 この間ケースは開けません。急に開けて冷えた盤面に湿った室内空気が触れると、結露が増えます。
2. 開けたら、まず引っ張らずに観察する。 どこが貼り付いているのかを見ます。中央のハブだけか、内周のリングだけか、盤面全体か、あるいはラベル面がジャケットの紙に付いているのか。それによって対処が変わります。
3. ハブだけなら、爪を押しながら外周を持つ。 指で外周をつまみ、もう一方の手でハブの爪を押し下げます。ディスクを反らせないことが条件です。片手で引き抜こうとすると必ず反ります。
4. 盤面全体が密着している場合は、垂直に引かず、面をずらす。 指の腹で盤面を軽く押しながら、数ミリだけ横に動かして境目に空気を入れます。動かないなら止めて次へ進みます。
5. 紙が貼り付いている場合、乾いたまま剥がさない。 読み取り面側なら、ぬるま湯を少量つけて紙をふやかし、浮いてきた分だけ取ります。ラベル面側の紙は、無理に取らずに残したまま読み出しを試すほうが安全です。CDのラベル面は、剥離そのものが損傷になります。
6. 熱と刃物は使わない。 ドライヤーで温める、カッターや爪で境目をこじる、という方法はどちらもディスク側を壊します。ポリカーボネートは熱で反り、刃物はラッカー層を切ります。
7. 外れたら、乾いた状態で立てて数時間から一日置く。 湿った状態でドライブに入れないためです。
どうしても外れない場合、いちばん現実的な判断は「ケースを壊してディスクを助ける」ことです。ケースは数十円で買い替えられますが、中身は買い直せません。プラケースの背側を割って蓋を分離すれば、ディスクを引っ張らずにトレイごと取り出せます。取り出したあとに入れる新しいケースについてはCD・DVDケースの種類と選び方 にまとめています。
箱ごと室温に一日置いてから。乾いたまま引き剥がさず、熱と刃物も使わない
なお、濡らしてしまった場合でも、すぐに終わりではありません。NISTのテストでは、きれいな水に24時間完全に浸したCDは、取り出して表面を拭いた直後は読めなかった、と報告されています。そのCDも、およそ21℃・相対湿度50%の通常の室内条件で24時間乾かしたあとは、正常に再生できたと書かれています。焦って濡れたままドライブに入れることのほうが危険です。
盤面に残った跡は、乾いた布→水→アルコールの順に、中心から外へ拭く
外したあとの盤面には、紙の繊維、糊のような跡、白い曇り、指紋などが残ります。ここでの拭き方が、次に読めるかどうかを分けます。NISTのガイドに具体的な手順が書かれているので、それに沿って並べます。
まず埃をブロアーで飛ばす。乾いた埃を布で押し広げると、それ自体が傷になります。
柔らかい綿の布かセーム革を使う。ティッシュやレンズペーパーを含む紙製品は使いません。研磨性のあるものも使いません。
いきなり洗浄液を使わず、乾いた布で試す。
拭く方向は、中心から外周へ向かう直線。円周をなぞる方向には拭きません。トラックと同じ向きの傷は、訂正できないエラーになりやすいためです。
汚れが多いときは、まず水ですすぐ。落ちなければ、光ディスク用の水性洗浄剤、あるいはイソプロピルアルコールかメタノールを使います。
アセトンやベンゼンといった強い有機溶剤は使いません。ポリカーボネートを溶かし、修復できない損傷になります。
注意したいのは、許容されているイソプロピルアルコールやメタノールでも、ラベル面の印刷やコーティングを溶かしたり傷めたりすることがある、とNISTが同じ箇所で断っている点です。つまりアルコールを使ってよいのは読み取り面だけで、ラベル面には使いません。ラベル面に残った紙の跡や糊は、原則として触らずそのままにしておくほうが安全です。
拭いても消えない見た目の変化もあります。盤面の内側から出ている白い曇り、虹色のムラ、外周やセンターホール寄りから進む金属層の変色は、表面の汚れではなく層そのものの変化なので、拭いて戻ることはありません。NISTは、湿気に運ばれた汚染物質がCDのラベル面や外周から金属層に届くこと、高湿度と高温の組み合わせが酸化を加速させることを説明しています。この段階まで進んでいるディスクは、きれいにすることより、まだ読めるうちに中身を取り出すことを優先してください。
不織布ケース・紙スリーブは湿気を呼び込みやすい|長期の保管はプラケースに立てる
枚数が増えると、場所を取るプラケースから、不織布ケースや紙スリーブに入れ替えたくなります。省スペースとしては合理的ですが、貼り付きの面では条件が悪くなります。
NISTのガイドは、ディスクを個別の収納容器に入れておくこと、具体的にはCD・DVD用に規定されたプラスチックケースに、本のように立てて保管することを推奨しています。理由は、ケースは盤面がケースの内側に触れない設計になっていることと、容器が急激な環境変化を和らげる緩衝になることの二つです。不織布や紙のスリーブは、この二つをどちらも満たしません。盤面と収納材が面で接触している前提の構造なので、押し付けられた状態が続けば、そこが貼り付きや擦り傷の起点になります。
紙については、NISTがケースの中の紙の湿気に触れたうえで、長期保管ではインレイカードや冊子をケースの外に出し、別のスリーブに入れることを検討してもよい、としています。紙スリーブでの保管は、この「ケースの中の紙」を、さらにディスクへ密着させた形になります。
入れ替えを考えるときの優先順位は、枚数ではなく、代替可能性で決めるのが実務的です。
代わりが手に入らないもの(家族の記録、結婚式、発表会、業務用の納品物、原盤)はプラケースに立てて保管する
市販のパッケージ品など、また買えるものは不織布のままでも実害が小さい
どちらにしても、平積みと押し込みはやめる。密着圧が最大になる置き方です
棚に立てるスペースがない場合でも、少なくとも重量が下の段に集中する積み方は避けてください。収納材そのものよりも、面が押し付けられ続けているかどうかのほうが大きく影響します。ディスクの寿命を左右する要因の全体像はCD・DVD・ブルーレイの寿命 にまとめています。
代わりの無いものはプラケースに立てる。どちらでも平積みと押し込みはやめる
1枚で起きたら、同じ箱の他のディスクも点検する
貼り付きは、そのディスク固有の不良ではなく、置かれていた環境の結果です。1枚で起きたということは、同じ箱の他のディスクも、同じ湿度と同じ圧力を同じ年数だけ受けています。1枚を助けて箱を閉じるのではなく、その場で箱単位の点検に切り替えてください。
点検の順番
箱の外側から。 段ボールが波打っている、底が湿っている、カビの匂いがする場合は、中身も同じ環境にあったと考えて全数を見ます。
ケースを開けずに、まず立てて並べる。 この時点で室温になじませます。開けるのは翌日でかまいません。
ラベル面を光にかざす。 アルミの曇り、外周から内側へ進む変色、点状の抜けを探します。これらは拭いても戻りません。
読み取り面を斜めから見る。 白い曇り、円周方向の擦り跡、紙の繊維の付着を確認します。
ケース内の紙の状態を見る。 インレイやジャケットが波打っているものは、そのケースの中の湿度が高かった証拠になります。優先して中身を確認します。
点検で状態の悪いものが見つかっても、全部をいっぺんに再生しようとしないでください。読み出しが不安定なディスクは、再生を繰り返すこと自体がドライブ内での回転と発熱を増やします。代わりがないものから順に、一枚ずつパソコンで読み出してファイルとして保存し、成功したものから片付けていくのが確実です。
読み出しに使うドライブも、一つに決めつけないほうがよいでしょう。あるドライブで止まったディスクが、別のドライブでは最後まで読めることがあります。これはドライブごとにエラー訂正の粘り方や光学系の状態が違うためで、ディスク側が完全に壊れているとは限りません。プレーヤーやドライブによる読み取りの差については家庭用プレーヤーの互換性 で扱っています。
保管し直す条件は「湿度20〜50%・立てて置く・急な温度変化を避ける」
外して拭いて、中身を確認したら、同じ場所には戻さないでください。戻せば同じことが起きます。NISTのガイドには、技術文献ごとの推奨保管条件が表でまとめられています。主なものを抜き出します。
出典
対象
温度
相対湿度
ISO TC 171/SC(2002年1月)
CD-R / CD-ROM
5〜20℃
30〜50%
IT9.25 および ISO 18925(2002年2月)
CD / DVD
-10〜23℃
20〜50%(変動は±10%を超えない)
NARA(米国国立公文書記録管理局、2001年4月)
CD / DVD
20℃
40%
同じ表には、温度は1時間あたり4℃、湿度は1時間あたり10%といった変化速度の上限も併記されています。数字を丸めると、居室と同じくらいの温度で、湿度は50%を超えない場所、そして一日のうちで大きく振れない場所、ということになります。押し入れの下段や物置よりも、ふだん人がいる部屋の本棚のほうが条件を満たしやすいのが実情です。
開けてすぐ触らず、読めたら同じ場所には戻さない
戻すときにやること
ケースに立てて並べる。平積みにしない
直射日光の当たる窓際と車内は避ける。記録型ディスクの色素層や相変化膜は熱と紫外線で劣化が進みます
ケースの中の冊子や紙は、枚数が多ければ外に出す
段ボールの床置きをやめる。床から離すだけでも受ける湿気が変わります
除湿剤を入れる場合は、液体がたまるタイプを箱の中でディスクの上に置かない
保管場所を決めるときの考え方と、季節ごとの注意点はDVD・CDの正しい保管方法 にまとめています。すでに冷暗所にしまい込んでいる場合は、取り出してすぐ再生せず、室温になじませてから使う手順も合わせて決めておくと、失敗が減ります。
外したあと再生が不安定なら、読めているうちに中身を別の形に移す
貼り付きから救出したディスクは、そのあとしばらく読めていても、同じ湿気を吸った状態には変わりありません。いちばん危ないのは「今回は読めたから大丈夫」と判断して、また同じ場所に戻すことです。
実務としては、パソコンのドライブで読み出してファイルとして保存するところまでを、その日のうちに終わらせてしまうのが確実です。映像ディスクならVIDEO_TSフォルダやBDMVフォルダを丸ごとコピーしておけば、あとから作り直せます。途中で止まる場合は、別のドライブを試す、コピー先を空きの多いドライブにする、といった順で切り分けます。保存先を一か所にしないこと、置き場所を分けることについては3-2-1バックアップの実践 を参考にしてください。
そのうえで、ディスクの形でもう一度残しておきたい場合があります。テレビのプレーヤーで再生したい、家族や関係者に配りたい、記録として棚に置いておきたい、といった用途です。手元に動画データが取り出せていれば、そこから新しいディスクを作り直せます。
当社では、動画データからDVD・ブルーレイを制作しています。基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)からで、1枚だけの注文にも対応しています。プレーヤーで再生できる形式に組み立てるオーサリングは、料金に含まれています。メニュー画面の作成やチャプター分け、盤面へのレーベル印刷、ケースと背表紙の印刷にも、オプションで対応しています。
入稿は、ギガファイル便のURLで受け付けています。納期は、通常便のほかに次の3つから選べます。
お急ぎお届け(+1,500円・平日15時までの注文と入稿で翌々日までに発送)
特急お届け(+3,000円・平日15時までの注文と入稿で翌日発送)
当日店舗お渡し(+3,500円・平日12時までの注文と入稿、大阪市北区の店舗で受け取り)
コピーしたVIDEO_TS・BDMVのフォルダのままで当社に頼めるかは、注文の前に相談・問い合わせフォームで確かめてください。救出したデータの状態に不安がある場合や、読み出せた範囲だけでディスクにできるかどうか判断がつかない場合も、状況を書いて同じフォームで確かめてください。
よくある質問
Q. DVDがケースに貼り付いて外れません。ドライヤーで温めてもいいですか? A. 温めないでください。ディスクの基板であるポリカーボネートは熱で反りやすく、反りは読み取りの安定性に直接影響します。まず箱ごと室温に一日置いて温度と湿度をなじませ、そのうえで垂直に引き上げるのではなく、盤面を指の腹で軽く押しながら数ミリ横にずらして境目に空気を入れます。それでも動かないときは、ディスクではなくケースのほうを割って開けてください。ケースは買い直せますが、中身は買い直せません。
Q. 剥がしたら盤面に紙が残りました。取ったほうがいいですか? A. どちらの面かで判断が変わります。読み取り面に残った紙はぬるま湯でふやかし、浮いた分だけ取り除いてから、乾いた綿の布で中心から外周へ直線に拭きます。ラベル面に残った紙は、無理に取らずそのままにしてください。CDは反射のアルミ層とデータ層がラベル面のすぐ下にあり、NISTのガイドもラベルを剥がすとラッカー層と金属層を傷めるおそれがあると明記しています。ただしDVDでは、紙がまだらに残ると回転バランスが崩れて読めなくなることがあるため、平らに残っているかどうかは確認してください。
Q. ベタベタは中性洗剤で洗ってもいいですか? A. 光ディスク用に作られた水性の洗浄剤か、水性のレンズクリーナーであれば問題ないとNISTのガイドは記しています。落ちない場合はイソプロピルアルコールかメタノールも使えますが、これらはラベル面の印刷やコーティングを溶かすことがあるため、読み取り面だけに使ってください。アセトンやベンゼンなどの強い有機溶剤はポリカーボネートを溶かし、修復できない損傷になります。拭くときはティッシュなどの紙製品を避け、柔らかい綿の布で中心から外へ直線に動かします。
Q. 円周方向に拭いてはいけないのはなぜですか? A. データが記録されているトラックと同じ向きに傷が入るからです。NISTのガイドは、ディスクの中心から外へ向かう傷はドライブのエラー訂正で救われる見込みがある一方、トラックと同じ向きに走る傷は訂正できないエラーを起こしやすいと説明しています。この訂正不能エラーはCDの規格でE32、DVDの規格でPO Errorと呼ばれます。貼り付いたディスクを回すように少しずつ引っぱる動作も、同じ向きの擦り傷を作ることになるので避けてください。
Q. 水をかぶったディスクはもう駄目ですか? A. すぐに諦める必要はありません。NISTのテストでは、きれいな水に24時間完全に浸したCDは、取り出して表面を拭いた直後は読めませんでしたが、およそ21℃・相対湿度50%という通常の室内条件で24時間乾かしたあとは正常に再生できたと報告されています。危険なのは濡れたままドライブに入れることです。立てた状態で十分に乾かしてから読み出してください。ただし水に溶けた色素や鉱物などの汚れが内部に残る場合があり、必ず元どおりになるとは限りません。
Q. 押し入れの他のディスクも点検したほうがいいですか? A. 点検してください。貼り付きはそのディスク固有の不良ではなく、置かれていた環境の結果なので、同じ箱の他の枚数も同じ湿度と圧力を同じ年数だけ受けています。ラベル面のアルミの曇りや外周からの変色、読み取り面の白い曇り、ケース内の紙の波打ちを順に確認し、代替の手に入らないものから一枚ずつ読み出して保存します。読み出しが不安定なディスクを何度も再生すること自体が負担になるので、まとめて再生せず一枚ずつ進めてください。
Q. 不織布ケースから入れ替えたほうがいいですか? A. 代替のきかないディスクは入れ替えたほうが安全です。NISTのガイドはCD・DVD用に規定されたプラスチックケースに本のように立てて保管することを推奨しており、理由として、ケースは盤面が内側に触れない設計であること、急な環境変化を和らげる緩衝になることを挙げています。不織布や紙のスリーブは盤面と収納材が面で接触する構造なので、押し付けられた状態が続くと貼り付きや擦り傷の起点になります。入れ替えが難しい場合でも、平積みと押し込みだけはやめてください。
Q. 読めるうちにやっておくべきことは何ですか? A. パソコンのドライブで読み出し、映像ディスクならVIDEO_TSやBDMVのフォルダを丸ごとファイルとして保存しておくことです。途中で止まる場合は別のドライブでも試してください。ドライブによってエラー訂正の粘り方が違うため、片方で読めなくてももう片方で最後まで読めることがあります。保存できたデータは置き場所を分けて持ち、ディスクの形でも残したい場合は、そのデータから新しいディスクを作り直すのが確実です。