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  3. 4K動画をブルーレイにする方法|画質はどうなるか、1080に縮めるときの設定

4K動画をブルーレイにする方法|画質はどうなるか、1080に縮めるときの設定

2026 10/09
4K動画をブルーレイにする方法

この記事の要点

  • 4Kの動画を家庭のブルーレイプレーヤーで見るディスクにするなら、1920×1080のふつうのブルーレイ(BD-Video)にします。規格団体BDAの資料で、ふつうのブルーレイの映像は1920×1080までです。
  • 4Kのまま収めるUltra HD ブルーレイは、BDAの規格の一覧では再生専用のディスクの規格です。仕様を確かめたオーサリングソフト(TMPGEnc Authoring Works 7)でも、ブルーレイの出力は1920×1080まででした。
  • ブルーレイに入れる映像は1920×1080に縮め、フレームレートも規格にある値(1920×1080なら23.976・24・29.97fps)にします。書き出しの段階で合わせておくと、焼く前に仕上がりを確かめられます。
  • HDRで撮った動画は、編集ソフトでSDRに変換し、色を確かめてから焼きます。DVDとふつうのブルーレイには、HDRを収める仕組みがありません。
  • 1枚に入る時間は、4Kのファイルの大きさではなく、長さとビットレートで決まります。25GBのBD-Rに24Mbpsで約2時間20分が計算上の目安で、4Kの細かさは撮ったままの元のファイルに残ります。

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運動会や発表会をスマホやミラーレスカメラの4Kで撮り、家のテレビで見られるブルーレイにしたい。そのとき作るのは、1920×1080のふつうのブルーレイ(BD-Video)です。ブルーレイの規格団体Blu-ray Disc Association(BDA)の資料で、ふつうのブルーレイの映像は1920×1080までと決まっていて、4K(3840×2160)の動画はフルHDに縮めて収めます。

4Kのまま収める規格もあります。市販の4K映画に使われるUltra HD ブルーレイです。ただ、BDAの規格の一覧でUltra HD ブルーレイは再生専用のディスクの規格で、オーサリングソフト(動画をプレーヤーで再生できる形に組み立てるソフト)の仕様表を見ても、ブルーレイの出力は1920×1080まででした。ふつうのブルーレイなら、Ultra HD ブルーレイのプレーヤーでも再生できるよう、規格で決められています。

書き出しでは、映像を1920×1080に縮め、フレームレートをブルーレイの規格にある値に合わせます。HDRで撮った動画なら、編集ソフトでSDRに変換するのが先です。

この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります

  1. 4Kのままブルーレイに焼けるか|ふつうのブルーレイは1920×1080まで
  2. 4Kの動画をブルーレイにすると、画質はどう変わるか
  3. 1枚に入る時間は、4Kのファイルの大きさではなく長さで決まる
  4. フレームレートはどれに合わせる?撮った設定ごとの早見表
  5. 1920×1080に縮めて書き出す|ソフトごとの設定の場所
  6. HDRで撮った4Kは、SDRにしてから焼く
  7. 自分で焼くときの流れ
  8. 4Kのまま残したいなら、元のファイルを保管する
  9. 書き込み代行に頼むとき
  10. よくある質問

撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る

4Kのままブルーレイに焼けるか|ふつうのブルーレイは1920×1080まで

ふつうのブルーレイに入れられる映像の大きさは、BDAの白書(BD-ROMの映像の規格・2011年7月)に並んでいます。ハイビジョンは1920×1080・1440×1080・1280×720の3つで、標準画質は720×480など。4K(3840×2160)は入っていません。映像の圧縮の方式はMPEG-2・H.264・VC-1のどれかで、映像のビットレートは最大40Mbpsです。

4K(3840×2160)、ふつうのブルーレイの1920×1080、ブルーレイで選べる1280×720の3つの画面の大きさを、同じ縮尺で重ねた図。1920×1080は4Kの縦横が半分で、画素の数は4分の1になる
ふつうのブルーレイの映像は1920×1080まで。4Kは画素の数が4分の1に縮む

4Kの映像を収めるのは、BDAが2015年5月に規格を完成させたUltra HD ブルーレイです。3840×2160までの解像度に、明るさの幅を広げたHDRと、より広い色の範囲が加わりました。規格の白書によると、映像はH.265(HEVC)で最大100Mbps、色の深さは1サンプルあたり10ビットです。

比べる点 ふつうの
ブルーレイ
Ultra HD
ブルーレイ
解像度 1920×1080
まで
3840×2160
まで
映像の
方式
H.264か
MPEG-2など
H.265
(HEVC)
映像の
上限
40Mbps 100Mbps
HDR なし あり
ディスク BD-Rで
自分で焼ける
再生専用の
ディスク

自分で焼くブルーレイとの関係は、BDAの規格の一覧(BDA License Officeの公開情報)から読み取れます。Ultra HD ブルーレイの規格(BD-ROM Version 4)は、再生専用のディスクのためのものです。記録用のBD-Rにふつうのブルーレイの形(BDMV)が採り入れられたのは2006年9月のVersion 2で、2017年12月のVersion 4で加わった4Kは、放送の録画(BDAV)の機能です。

ソフトと機器の仕様も同じです。オーサリングソフトTMPGEnc Authoring Works 7の仕様表では、ブルーレイの出力はBDMVで、解像度は1920×1080まで。CyberLinkのPowerDirector 365の対応ディスク形式にも、Ultra HD ブルーレイの記載はありません。Ultra HD ブルーレイに対応したパナソニックのプレーヤーDP-UB45の仕様表でも、Ultra HD ブルーレイはBD-ROM(再生専用)の欄にあり、BD-Rの欄に並ぶのはBD-MVとBD-AVです。

無料のtsMuxeRは、HEVCの動画を読み込むと、Ultra HD ブルーレイ用の形式で組み立てる設定に自動で切り替わります。これはUltra HD ブルーレイに対応していないプレーヤーでは再生できない形式で、焼いた盤を対応のプレーヤーが再生できるかどうかも、メーカーの資料では確かめられませんでした。家のプレーヤーで見るディスクは、1920×1080のふつうのブルーレイで作ります。ブルーレイとDVD、Ultra HD ブルーレイの違いはDVDとブルーレイの違いで比べています。

4Kの動画をブルーレイにすると、画質はどう変わるか

4Kで撮った動画をふつうのブルーレイにすると、次の点が変わります。いちばん大きいのは解像度で、画素の数は4分の1になります。

変わる点 ブルーレイでは
解像度 3840×2160から
1920×1080へ。
画素は約829万から
約207万に
フレームレート 1920×1080で
選べるのは
23.976・24・29.97。
60fpsは29.97などに
映像の方式 iPhoneなどの
H.265(HEVC)は、
H.264かMPEG-2に
ビットレート 映像は最大40Mbps。
長く入れるほど
平均は下がる
明るさ・色 HDRの動画は
SDRに変換。
色の範囲はBT.709

4Kテレビで見ると、どう映るか

1920×1080のブルーレイを4Kテレビで見ると、テレビが映像を4K相当に変換(アップコンバート)して映します。パナソニックは、4K画質ではないブルーレイやDVDの映像も4Kテレビが自動で変換すると説明したうえで、元の映像の解像度や画質によって仕上がりに違いが出る場合があると注記しています。ディスクに入っていない細かさを、テレビが元どおりに足すわけではありません。4Kの細かさを見たいときは、撮ったままの元のファイルを4Kのテレビやパソコンで再生します。

縮め方の設定で、細部の残り方が変わる

4Kから1920×1080に縮める処理の仕上がりは、ソフトの設定しだいです。AdobeはPremiereの「最高レンダリング品質を使用」について、4KのシーケンスをHDの大きさで書き出すときなどに、細部を保ち、ギザギザ(エイリアス)を避けるのに役立つと説明しています。DaVinci Resolveのマニュアルも、縮める処理(Resize Filter)の選択肢のうち「Sharper」は、HDの大きさへ縮めるときにたいていいちばんよい画質になると書いています。

「4Kで撮って縮めると、はじめからフルHDで撮るより一段精細になる」という説明を見かけることがあります。ソフトの会社の説明で確かめられたのは、縮める処理の選び方で細部の残り方が変わる、というところまでです。同じ4Kの動画でも、縮める設定とビットレートで見え方は変わります。

ビットレートは映像で最大40Mbps

ブルーレイの映像に使えるビットレートは最大40Mbpsで、1枚に長く入れるほど、平均の値は下がります。ビットレートが足りないときにブロック状のノイズが出やすいのは、群舞や紙吹雪のように画面全体が一斉に動く場面です。長い行事を1枚に収めるときに画質を守るなら、2層のディスクにするか、2枚に分けます。ビットレートと画質の関係はビットレートとはで説明しています。

iPhoneの「高効率」の設定で撮った動画はHEVC(H.265)で記録されていて、ふつうのブルーレイではH.264かMPEG-2に作り直します。H.265は同じ画質をH.264より少ないデータで表せる方式で、違いはH.264とH.265の違いにまとめました。

1枚に入る時間は、4Kのファイルの大きさではなく長さで決まる

プレーヤーで見るブルーレイにするとき、動画は1920×1080の形に作り直されます。そのため、1枚に入るかどうかは元の4Kのファイルが何GBあるかではなく、動画の長さと、ディスクに収めるときのビットレートで決まります。計算の式は「収録できる時間(分)=容量(GB)×8,000÷ビットレート(Mbps)÷60」です。

画質 BD-R
25GB
BD-R DL
50GB
約40Mbps
上限近く
1時間25分 2時間45分
約24Mbps
BS相当
2時間20分 4時間40分
約16Mbps
XR相当
3時間30分 7時間
約8Mbps
SR相当
7時間 14時間

ビットレートは映像と音声を合わせた平均の値で、表の時間は計算上の目安です。計算どおりにいかないこともあるので、1割ほど余裕を見ておきます。

たとえば、ビットレートが100Mbpsの4K動画は、1時間で約45GBになる計算です。25GBのBD-Rよりずっと大きなファイルですが、ブルーレイにするときは作り直すので、長さが1時間なら、上限に近い約40Mbpsの行(1時間25分)にも収まります。24Mbpsで2時間20分を超える長さなら、2層の50GBにするか、2枚に分けます。GBと分を行き来する計算と画質ごとの早見表はDVDに何分入る?ブルーレイに何時間入る?|容量・画質別の早見表と計算式にまとめました。

ファイルのままコピーするデータディスクだけは、話が別です。変換をしないのでファイルの大きさがそのまま要り、25GBのBD-Rにパソコン上で入るのは約23.3GBまでです。

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DVDとブルーレイの違い|画質・容量・再生機器と、どっちがいいか

フレームレートはどれに合わせる?撮った設定ごとの早見表

ブルーレイのフレームレート(1秒のコマ数)も、解像度との組み合わせで決まっています。BDAの白書とTMPGEnc Authoring Works 7の仕様表では、国内向け(NTSC)の側で1920×1080に選べるのは23.976・24・29.97fpsです。29.97fpsは規格の上ではインターレース(1秒59.94フィールド、いわゆる1080i)の形で、1秒59.94コマのプログレッシブを選べるのは1280×720だけ。1920×1080のまま60fpsで収める形は、ふつうのブルーレイにありません。

撮った設定 ブルーレイでの形
4K・24fps
(23.976)
1920×1080の
23.976。
コマ数は変わらない
4K・30fps
(29.97)
1920×1080の
29.97。
規格では1080iの形
4K・60fps
(59.94)
1920×1080の
29.97にする。
1秒のコマ数は半分。
1280×720なら
59.94のまま
4K・25fps、
50fps
ヨーロッパなどの
方式の値。
国内で見るなら
29.97などに

60fpsで撮った4Kを1920×1080にすると、1秒のコマ数は半分の29.97になります。走る・踊る場面のなめらかさを優先するなら、1280×720の59.94fpsで作る方法も規格にはありますが、画素の数は1920×1080の半分以下です。どちらにしても、60fpsのなめらかさと4Kの細かさは、元のファイルに残ります。

25fps・50fpsはヨーロッパなどの方式に合わせた値で、BDAの白書には、50Hzの形式に対応しないプレーヤーもあると書かれています。国内の機器で見るディスクなら、29.97fpsなどにしておきます。方式の違いはPALとNTSCの違いで説明しました。

iPhoneは、暗い状況でフレームレートを自動で24fpsにすることがあります(「FPS自動調整」。Appleの説明では、iPhone 18 Proモデルは4Kで撮るときにもはたらきます)。1本の中でコマ数が変わる動画(可変フレームレート)は、書き出しで固定フレームレートにしておきます。見分け方と直し方は動画がカクカクする原因と30fps・60fpsの違いにまとめました。

1920×1080に縮めて書き出す|ソフトごとの設定の場所

1920×1080への縮小とフレームレートの変換は、編集ソフトの書き出しでも、オーサリングソフトでもできます。有料のオーサリングソフトは読み込むときにブルーレイの形へ変換するので、4Kのまま書き出したファイルからも焼けます。書き出しの段階で合わせておくのが向いているのは、縮め方やコマ数の変え方を自分で選び、焼く前に書き出したファイルで確かめたいときです。変換をしない無料のtsMuxeRで組み立てるなら、規格に合う形にしておくことが前提になります。

無料のtsMuxeRで組み立てるなら規格に合う形で書き出してHEVCはH.264にする。縮め方を自分で選び焼く前に確かめたいなら書き出しで1920×1080に縮める。どちらでもなければ4Kのままでも有料のオーサリングソフトが読み込むときに変換する、という判断の道すじ
有料のオーサリングソフトなら、4Kのまま書き出したファイルからも焼ける

1920×1080に縮めて書き出したファイルも、焼くソフトの中でもう一度変換されることがあります。書き出しは、画質に余裕のある設定にしておきます。ソフトごとの書き出しの基本はDVD・ブルーレイ用の動画書き出し設定にまとめました。画面の名前は、各社の公式のヘルプと、ソフトの公式の日本語の表示に合わせました。

Premiere Pro

  1. 「ファイル」>「書き出し」>「メディア」を選ぶ
  2. 「設定」の「フォーマット」を選ぶ(MP4にするならH.264)
  3. 「ビデオ」の「フレームサイズ」で「フル HD」(1920×1080)を選ぶ
  4. 「フレームレート」を、ブルーレイにある値(29.97など)にする。元と違う値にするときは、「補間」で変え方を選ぶ
  5. 「最高レンダリング品質を使用」をオンにして書き出す

「補間」の選択肢は、コマを複製したり削ったりする「フレームサンプリング」、隣のコマと混ぜる「フレームブレンド」、動きから中間のコマを作る「オプティカルフロー」の3つです。Adobeは、元と違うフレームレートを選ぶと不要な動きの乱れが出る場合があるとし、「最高レンダリング品質を使用」は、GPUが対応していないシステムでは書き出しの時間が大幅に延びる場合があると注意しています。

Final Cut Pro

  1. プロジェクトの設定で、「フォーマット」を「1080p HD」、「解像度」を1920×1080にする
  2. 「レート」を、ブルーレイにある値にする。タイムラインが空のうちに決める
  3. 大きさやコマ数の違うクリップは、「ビデオ」インスペクタの「空間適合」と「レート適合」で変え方を選ぶ(初期設定は「フィット」と「高速(フロア)」)
  4. 「ファイル」>「共有」>「ファイルを書き出す」を選び、「設定」で「フォーマット」を「ビデオとオーディオ」、「ビデオコーデック」を「Apple ProRes 422」にする

Appleのヘルプは、1080p HDとして共有したいならプロジェクトのビデオ情報を1080p HDに設定する必要がある、としています。「ファイルを書き出す」で解像度を変えられるのは公開用のフォーマットだけで、「ビデオとオーディオ」で書き出すとプロジェクトの解像度のままになるからです。フレームレートは、タイムラインが空の状態でなければ変えられません。Final Cut Pro 10.8以降はディスクに直接焼けないため、Appleの案内どおりApple ProRes 422で書き出したファイルを、ほかの会社のディスク作成ソフトで焼きます。

iMovie(iPhone・Mac)

iPhoneのiMovieは、「共有」ボタン>「ビデオを共有」>「オプション」で、解像度とフレームレートを選べます。解像度は「1080p HD」にし、HDRのビデオが入っていて「HDR」がオンになっていれば、オフにします。60fpsで保存する選択肢が加わるのは、60fpsの1080pや4Kのビデオがプロジェクトのメディアの半分より多いときです。60fpsのまま書き出したファイルも、有料のオーサリングソフトなら読み込むときに29.97fpsなどへ変換されます。

MacのiMovieは、「ファイル」>「共有」>「ファイル」の「解像度」で大きさを選べます。Appleのヘルプにあるこの画面の設定は、フォーマット・解像度・品質・圧縮などで、フレームレートの項目はありません。コマ数は、焼くソフトで合わせることになります。

DaVinci Resolve

DaVinci Resolveでは、フレームレートを素材の読み込みより前に決めます。名前は英語版のマニュアル(DaVinci Resolve 21.1)の表記で、日本語で表示しているときは訳語が出ます。

  1. 素材を読み込む前に、Project SettingsのMaster Settingsで、Timeline frame rateをブルーレイにある値にする(メディアプールにファイルを入れたあとは変えられない)
  2. Project SettingsのImage Scalingで、Resize Filterを選ぶ(HDへの縮小では、Sharperがたいていいちばんよい画質とマニュアルにある)
  3. Deliverページで、Resolutionを1920×1080 HDにして書き出す

DeliverページのFrame rateは、初期値がタイムラインのフレームレートです。マニュアルが挙げているのは23.98と24のような近い値に変える使い方で、ファイルに書き込む情報が変わる、という説明です。60fpsの素材は、1本のファイルに書き出すとき、タイムラインのフレームレート(29.97など)に合わせて変換されます。

HandBrake(無料の変換ソフト)

変換ソフトHandBrake(1.11.2)なら、プリセット「Fast 1080p30」で、4Kの動画を1920×1080までに縮めて書き出せます。ただ、このプリセットのフレームレートは上限を30にした可変の設定なので、ブルーレイ用には選び直します。

  1. プリセットで「Fast 1080p30」を選ぶか、「寸法」タブ(Mac版は「解像度」タブ)の「解像度制限」で「1080p HD」を選ぶ
  2. 「動画」タブ(Mac版は「映像」タブ)の「フレームレート(FPS)」で「29.97」など、ブルーレイにある値を選ぶ
  3. 同じタブで「固定フレームレート」を選んで書き出す

HDRで撮った4Kは、SDRにしてから焼く

HDR(明るさの幅を広く記録する方式)は、Ultra HD ブルーレイで加わった仕組みです。DVDとふつうのブルーレイにはHDRを収める仕組みがなく、HDRの動画はSDR(従来の明るさの幅)の映像に変換して収めます。変換のしかたによっては、明るい部分が白く飛んだり、色が薄く見えたりします。

AppleのiPhoneユーザガイドによると、対応するモデルが撮るビデオは、ドルビービジョンのHDRです。これから撮る分は、「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」で「HDRビデオ」(モデルによっては「HDR」)をオフにできます。撮ったHDRの動画は、編集ソフトでSDRに変換し、色を確かめてから焼きます。

  • iMovie(iPhone):書き出しの「オプション」で「HDR」をオフにする
  • Final Cut Pro:プロジェクトの色空間を「標準 – Rec. 709」にする
  • Premiere Pro:出力カラースペースは初期設定でRec.709。トーンマッピングも初期設定で自動
  • DaVinci Resolve:Project SettingsのColor Managementで、SDRの出力を選ぶ

Appleは「標準 – Rec. 709」を、ケーブルテレビのHD放送やブルーレイディスクで使われているHDTVの標準と説明しています。白飛び・色が薄い・暗いといった症状ごとの原因と直し方はHDR動画をディスクにすると色が変わる理由にまとめました。

ブルーレイ用の書き出しで確かめる6つの項目。解像度は1920×1080、フレームレートは23.976・24・29.97のどれか、可変のコマ数は固定に、縮める処理の設定、HDRはSDRに変換して色を確認、tsMuxeRで組むならHEVCをH.264に
解像度・コマ数・明るさの幅を、ふつうのブルーレイの規格に合わせておく
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自分で焼くときの流れ

4Kの動画から、家のプレーヤーで見るブルーレイを自分で作るときは、次の順に進めます。

  1. 撮ったままの4Kの元のファイルを、別の場所に残す
  2. 編集ソフトで、1920×1080・ブルーレイにあるフレームレート・SDRにして書き出す(焼くソフトが変換するなら4Kのままでもよい)
  3. 書き出したファイルを最後まで再生し、動き・色・音を確かめる
  4. オーサリングソフトで、ブルーレイ(BDMV)の形に組み立てる。「データディスク」は選ばない
  5. 容量の表示で、25GB(2層なら50GB)に収まっているかを確かめる
  6. BD-Rに焼き、実際に見るプレーヤーで最初から最後まで再生する

要るのは、ブルーレイに書き込めるドライブ、記録用のBD-R、オーサリングソフトの3つです。iPhoneの「高効率」で撮ったHEVCの動画をtsMuxeRで組み立てると、Ultra HD ブルーレイ用の形式になってしまうので、先にH.264へ変換しておきます。ソフトの選び方と、WindowsやMacでの画面ごとの手順は動画をブルーレイに焼く方法に書きました。

4Kのまま残したいなら、元のファイルを保管する

ふつうのブルーレイにした時点で、映像は1920×1080・29.97fpsなどの、SDRの映像になります。4Kの細かさも、60fpsのなめらかさも、HDRの明るさも、残っているのは撮ったままの元のファイルです。元のファイルは、パソコンや外付けのドライブ、クラウドなどに、ディスクとは別に保管しておきます。

BD-Rにファイルのままデータとして焼く方法もあります。変換しないので4Kは4Kのまま残り、25GBのBD-Rにはパソコン上で約23.3GBまで入ります。ただ、データディスクはプレーヤーには映像の盤として読まれず、開くのはブルーレイを読めるドライブのあるパソコンです。テレビで見る分は、1920×1080のブルーレイで別に作ります。

ふつうのブルーレイとデータディスクを比べた表。ブルーレイは1920×1080・29.97fpsなど・SDRになりプレーヤーで見られ、入る量は長さとビットレートで決まる。データディスクは4K・60fps・HDRが元のまま残り、パソコンで開く
4K・60fps・HDRが残るのはデータディスク。ただしプレーヤーでは映像の盤として読まれない

書き込み代行に頼むとき

4Kの動画のディスクを店に頼むなら、ブルーレイを何の解像度で作るか、4KやHEVC、HDRの動画をどう扱うか、大きなデータに追加の料金があるかを、注文の前に確かめておくと迷いません。

当社(ディスクメーカー)は、大阪・梅田にあるDVD・ブルーレイの書き込み代行の小さな店で、ブルーレイは1920×1080で作ります。受け付けているのはMP4・MOV・MTSなど一般的な動画ファイルで、ディスクの形への変換は受け取ったあとのオーサリングで行うので、撮ったまま・編集したままのファイルを縮めずに送ってください。HDRで撮った動画のときも、送っていただくのは撮ったままの元のファイルです。動画の共有URL(ギガファイル便、Google ドライブ、Dropbox など)を注文フォームに貼れば、スマホからも入稿できます。書き込んだあとは実際のプレーヤーで再生を確かめ、ケースに入れて発送するか、店舗でお渡しします。

料金は、基本料金(Blu-ray・1枚あたり)1,500円(税抜)です。長い動画を1枚に通しで入れるなら、2層ディスク(1枚目)2,500円も選べます(基本料金との差額は、同じ内容の2枚目以降にもかかります)。1つの内容のデータがブルーレイで25GB以上のときは、エンコード手数料(大容量データ・内容1種類につき)3,000円がかかり、同じ内容の焼き増し分にはかかりません。ビットレートが100Mbpsの4K動画なら、約33分で25GBに届く計算です。

よくある質問

Q1. 4K動画をそのままブルーレイに焼くことはできますか?

プレーヤーで見る盤にするなら、4Kの動画はフルHDに縮めて収めます。ふつうのブルーレイ(BD-Video)の映像は1920×1080までだからです。4KのままのUltra HD ブルーレイは、BDAの規格の一覧では再生専用のディスクの規格です。ファイルのままデータとして焼けば4Kは残りますが、プレーヤーでは映像の盤として読まれません。

Q2. 4Kで撮った動画をブルーレイにすると、画質は落ちますか?

解像度は3840×2160から1920×1080になり、画素の数は4分の1です。そのうえで見え方を左右するのが、縮め方の設定とビットレートです。Premiereの「最高レンダリング品質を使用」やDaVinci ResolveのSharperのように、縮める処理の選び方で細部の残り方が変わります。4Kテレビは映像を4K相当に変換して映しますが、ディスクにない細かさまでは戻りません。

Q3. 4K・60fpsで撮った動画は、60fpsのままブルーレイにできますか?

できません。ふつうのブルーレイには、1920×1080のまま60fpsで収める形がないからです。1920×1080で選べるのは23.976・24・29.97fpsで、60fpsの動画は29.97fpsなどにします。1秒59.94コマを選べるのは1280×720だけで、画素の数は1920×1080の半分以下です。60fpsのなめらかさは、元のファイルに残しておきます。

Q4. 4Kの動画は、ブルーレイ1枚に何分入りますか?

元のファイルの大きさではなく、長さとビットレートで決まります。25GBのBD-Rなら、BS放送と同じ24Mbpsで約2時間20分、16Mbpsで約3時間30分が計算上の目安で、50GBの2層はその倍です。式は「容量(GB)×8,000÷ビットレート(Mbps)÷60」。計算どおりにいかないこともあるので、1割ほど余裕を見ておきます。

Q5. Ultra HD ブルーレイを自分で作ることはできますか?

確かめた範囲では、家のプレーヤーで見られる盤を自分で作る方法は見つかりませんでした。BDAの規格の一覧でUltra HD ブルーレイは再生専用のディスクの規格で、TMPGEnc Authoring Works 7のブルーレイの出力も1920×1080までです。無料のtsMuxeRはHEVCの動画からUltra HD ブルーレイ用の形式を組み立てますが、焼いた盤をプレーヤーが再生できるかは、メーカーの資料で確かめられませんでした。

Q6. 書き出すときは、4Kのままと1920×1080に縮めるのと、どちらがいいですか?

どちらでもブルーレイは作れます。有料のオーサリングソフトは読み込むときに1920×1080へ変換するので、4Kのまま渡しても問題ありません。書き出しの段階で縮め、フレームレートも合わせておくと、焼く前に仕上がりを確かめられ、ファイルも小さくなります。変換をしない無料のtsMuxeRで組むなら、規格に合う形にしておくのが前提です。

Q7. iPhoneで撮った4KのHEVCの動画は、そのままブルーレイにできますか?

HEVC(H.265)のままでは入りません。ふつうのブルーレイの映像はH.264かMPEG-2などで、HEVCの動画はディスクを作る段階でこれらに作り直します。HEVCを読み込めるオーサリングソフトなら、前もって変換しておく必要はありません。tsMuxeRで組むなら、HEVCのままだとUltra HD ブルーレイ用の形式になるので、先にH.264にしておきます。

Q8. HDRで撮った4K動画をブルーレイにすると、色はどうなりますか?

ふつうのブルーレイにはHDRを収める仕組みがないため、SDRの映像に変換して収めます。明るい部分が白く飛ぶ、色が薄く見えるといった変わり方は、変換のしかたしだいです。自分で焼くなら、編集ソフトでSDRに変換し、色を確かめてから焼きます。iPhoneのiMovieなら書き出しの「オプション」で「HDR」をオフに、Final Cut Proならプロジェクトの色空間を「標準 – Rec. 709」にします。

Q9. 4Kの動画をデータとしてBD-Rに焼けば、4Kのまま残せますか?

残せます。ファイルのまま焼くデータディスクは変換をしないので、4Kも60fpsもHDRも元のままです。25GBのBD-Rにパソコン上で入るのは約23.3GBまでで、開くにはブルーレイを読めるドライブのあるパソコンが要ります。ブルーレイのプレーヤーでは映像の盤として読まれないため、テレビで見る分は1920×1080のブルーレイで別に作ります。

Q10. 4Kの動画のブルーレイを頼むときは、何を送ればいいですか?

当社に頼む場合は、撮ったまま・編集したままのファイルを縮めずに送ってください。1920×1080への変換は、受け取ったあとのオーサリングで行います。HDRで撮った動画のときも、送っていただくのは撮ったままの元のファイルです。ギガファイル便などの共有URLを注文フォームに貼っていただく形で、複数のファイルはファイル名の頭に「01_」「02_」と付けると、その順で収録します。

参考にした公式の情報

出典の一覧(30件)を開く
  • Blu-ray Disc Association:White Paper Audio Visual Application Format Specifications for BD-ROM Version 2.5(2011年7月。解像度・フレームレート・映像の最大ビットレート。BDAの旧サイトの文書をInternet Archiveの保存版で参照)
  • Blu-ray Disc Association:White Paper Ultra HD Blu-ray Audio Visual Application Format Specifications for BD-ROM Version 3.0(2015年7月。同上)
  • Blu-ray Disc Association:Ultra HD Blu-ray 規格の完成(2015年5月12日)
  • Blu-ray Disc Association License Office:ROM4 Format Specification(Ultra HD Blu-ray・再生専用のディスク)
  • Blu-ray Disc Association License Office:R2 Format Specification(BD-RへのBDMVの採用・2006年9月)
  • Blu-ray Disc Association License Office:R4 Format Specification(2017年12月・BDAVでの4K放送の録画)
  • ペガシス:TMPGEnc Authoring Works 7 仕様(BDMVの出力・解像度・フレームレート・最大ビットレート)
  • CyberLink:PowerDirector 365 動作環境(対応ディスク形式)
  • パナソニック:DP-UB45 仕様(再生可能メディア)
  • tsMuxeR:USAGE(HEVCでのUltra HD ブルーレイ用の形式)
  • パナソニック:4Kテレビはデジタル放送やブルーレイ、DVDもキレイに見えるの?
  • Adobe:Premiere ヘルプ「動画ファイルとオーディオファイルの保存と書き出し」
  • Adobe:Premiere ヘルプ「基本ビデオ設定」(フレームサイズ・フレームレート・最高レンダリング品質を使用・補間)
  • Adobe:Premiere ヘルプ「シーケンスのカラーマネジメントの設定」
  • Adobe:Premiere Pro のトーンマッピング
  • Apple:Final Cut Pro ユーザガイド「フレームサイズとフレームレートを適合させる」
  • Apple:Final Cut Pro ユーザガイド「Final Cut Proのプロジェクトの設定」
  • Apple:Final Cut Pro ユーザガイド「「ファイルを書き出す」と「Appleデバイス」の出力先」
  • Apple:Final Cut Pro ユーザガイド「Wide Gamut HDRカラー処理を使用する」
  • Apple:Burn a disc of your Final Cut Pro project or Compressor file
  • Apple:iMovie ユーザガイド(iPhone)「ムービーをビデオファイルとして共有する」
  • Apple:iMovie ユーザガイド(Mac)「ムービー、予告編、またはクリップをファイルとして書き出す」
  • Apple:iPhone ユーザガイド「iPhoneのHDRカメラ設定を調整する」
  • Apple:iPhone ユーザガイド「iPhoneのビデオ撮影設定を変更する」(FPS自動調整)
  • Blackmagic Design:DaVinci Resolve 21.1 Reference Manual(英語・Project Settings、Image Scaling、Deliverページ、Resolve Color Management)
  • HandBrake:Windows版の日本語の画面(Resources.ja.resx・1.11.2)
  • HandBrake:Mac版の日本語の画面(ja_JP.lproj・1.11.2)
  • HandBrake:公式プリセットの設定値(1.11.2)
  • ソニー:ブルーレイディスクレコーダー 使いかたマニュアル「録画モードと録画/ダビング可能時間について」(BS放送24Mbps・XR・SR)
  • マクセル:パソコンのプロパティ上で片面4.7GBのDVDの容量が4.38GBと表示されるのはなぜですか?(容量の表示の違い)

規格の資料の版、ソフトの画面の名前と機能、機器の仕様は変わります。この記事は、2026年9月25日時点の各団体・各社の公式ページと公式の資料の記載をもとにしたものです。

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  • プレスリリース1

この記事の目次

  1. 4Kのままブルーレイに焼けるか|ふつうのブルーレイは1920×1080まで
  2. 4Kの動画をブルーレイにすると、画質はどう変わるか
  3. 1枚に入る時間は、4Kのファイルの大きさではなく長さで決まる
  4. フレームレートはどれに合わせる?撮った設定ごとの早見表
  5. 1920×1080に縮めて書き出す|ソフトごとの設定の場所
  6. HDRで撮った4Kは、SDRにしてから焼く
  7. 自分で焼くときの流れ
  8. 4Kのまま残したいなら、元のファイルを保管する
  9. 書き込み代行に頼むとき
  10. よくある質問

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