この記事の要点
推し活でCDや円盤(ライブのブルーレイ・DVD)を買うのは、手元に残り、ジャケットごと飾れて、特典が付き、買うことが売上として作り手に届くからです。
配信の時代でも、2025年の国内のCDの売上推計は約1,686億円で、定額制の配信の約1,377億円を上回りました(日本レコード協会)。
ライブのブルーレイは、DVDプレーヤーでは見られません。PS5(ディスクドライブ付き)とPS4はブルーレイもDVDも再生できますが、音楽CDは再生できません。
長く楽しむには、ケースに入れて立て、涼しく乾いた暗い場所に置きます。寿命の目安は、市販のCDで50〜100年、市販のDVD・ブルーレイで10〜20年です(カナダ保存研究所)。
自分たちのライブを円盤にして売る側は、曲の手続き(JASRAC・NexTone)、原盤、出演者と撮影者の同意、会場の撮影の決まりを、ディスクを作る前に確かめます。
式や イベントの 映像を、 配れる ディスクに。
1枚から 作れます。 同じ 内容の 追加は 1枚1,000円 (税抜)です。
1枚1,500円(税抜)から・ 1枚から注文できます
推し活でCDや円盤(ライブや作品のブルーレイ・DVD)を買う理由は、大きく4つあります。手元に残ること、ジャケットや盤面のデザインごと飾れること、初回限定盤や店舗特典のように特典が付くこと。そして、買うことがそのまま売上になり、作り手への応援として届くことです。
配信で聴ける時代になっても、ディスクの市場は小さくありません。日本レコード協会の推計では、2025年の国内のCDの売上は約1,686億円で、定額制の配信(約1,377億円)を上回りました。ライブ映像などの音楽ビデオも約507億円あります。
ライブのブルーレイはDVDプレーヤーでは再生できず、ディスクドライブ付きのPS5やPS4は、円盤を再生できても音楽CDは再生できません。自分たちのライブを円盤にして物販で売る側(自主制作のアイドルやバンドなど)は、曲・原盤・出演者の権利と会場の決まりを、ディスクを作る前に確かめます。
この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります
推し活でCD・円盤を買う4つの理由 「円盤」「初回限定盤」「特典」とは?推し活のディスクの言葉 ライブのブルーレイはDVDプレーヤーでは見られない|円盤を見る機器、CDを聴く機器 買ったCDをスマホに取り込む、円盤をコピーする|私的使用の範囲 飾る・しまう|保管の仕方と寿命の目安 手放すなら、売る・譲るのは自由。捨てるときは自治体の分け方で 自分たちのライブを円盤にして売るとき、先に確かめること JASRAC・NexToneへの申し込みは、ディスクを作る前に ライブの円盤を作る前に確かめる順番 よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
推し活でCD・円盤を買う4つの理由
配信で聴ける曲のCDを買い、配信のアーカイブで見たライブの円盤を予約する。推し活をしていない人には不思議に見えるかもしれませんが、ディスクには配信にない役割があります。
まず、手元に残ることです。配信の曲や映像は、サービスを通して聴いたり見たりするものです。買ったCDや円盤なら、ディスクと再生する機器があれば、サービスに入っていなくても自分の手で再生できます。グループの卒業や解散のあとも、その日の記録が棚に残ります。
ジャケットや盤面、ケースのデザインまで含めて飾れるのも、ディスクならではです。推しのグッズを並べる棚(「祭壇」と呼ぶ人もいます)に、ほかのグッズと一緒に立てて並べられます。飾るときに気をつけたい置き場所は、「飾る・しまう」の節に書きました。
特典が付くことも、買う理由になります。初回限定盤に付く特典映像の円盤や冊子、買った店ごとに違う店舗特典、応募に使うシリアルコードのように、ディスクの商品には本編の音楽や映像のほかに付くものがあります。何が付くかは商品ごとに違うので、公式サイトや商品ページの案内で確かめてください。
もう一つは、買うことがそのまま売上になり、作り手への応援として届くことです。CDの売れ行きは数字にもなります。日本レコード協会は、発売日からの累計の正味出荷枚数(店などへの出荷から返品を引いた枚数)が10万枚以上になった作品を、ゴールドディスクに認定しています。
数字で見るCDと円盤
日本レコード協会が2026年3月に公表した推計では、2025年の国内の売上は次のとおりでした。
種類
2025年の売上推計
CD
約1,686億円
音楽ビデオ
約507億円
配信(定額制)
約1,377億円
配信(広告収入)
約202億円
ダウンロード
約114億円
音楽ビデオは、ライブ映像などのDVDやブルーレイです。音楽ソフトと音楽配信を合わせた推計は3,988億円で、表にないアナログレコードなども含みます。
同じ協会の2025年度の調査(12〜69歳を対象にしたインターネット調査)では、直近1年以内に新品の音楽CDを買った人が18.9%、音楽ビデオ(DVD・ブルーレイなど)を買った人が14.0%でした。好きなアーティストのためにこの1年でしたことに「CDやDVDなどのパッケージ商品の購入」を選んだ人は、20代の女性で30.9%です。
「円盤」「初回限定盤」「特典」とは?推し活のディスクの言葉
「円盤」は、ライブや作品を収めたブルーレイ・DVDを指して使われる呼び方で、CDを含めて言う人もいます。呼び方は、人や商品によって少しずつ違います。
言葉
意味
円盤
ライブや作品のブルーレイ・DVD。CDを含めて言うこともある
通常盤
基本の仕様の盤。限定盤とは中身や付くものが違うことがある
初回限定盤
最初に作る分に限った仕様の盤。特典映像の円盤や冊子が付くことがある
特典
本編の音楽や映像のほかに付くもの。中身は商品ごとに違う
店舗特典
買った店ごとに付く特典。店によって種類が違うことがある
シリアルコード
盤に封入された番号。応募やダウンロードに使うものがある
BD
ブルーレイの英語の名前 Blu-ray Discの略
ブルーレイ +DVD
1つの商品にブルーレイとDVDの両方が入ったもの
同じライブが、ブルーレイ版とDVD版、初回限定盤と通常盤のように、いくつもの形で出ることがあります。特典映像の円盤がブルーレイかDVDかも商品で違うので、家の機器で見られる形かどうかの確認は欠かせません。
ライブのブルーレイはDVDプレーヤーでは見られない|円盤を見る機器、CDを聴く機器
ライブのブルーレイ・DVDを見る
DVDプレーヤーでは、ブルーレイを再生できません。赤色のレーザーでは、ブルーレイの細かな記録を読めないためです(ソニーの説明)。反対に、ブルーレイのプレーヤーやレコーダーの多くはDVDも再生できます。家にDVDプレーヤーしかないなら、選ぶのはDVD版か、ブルーレイとDVDの両方が入ったセットです。
機器
再生できるディスク
DVDプレーヤー
DVD。ブルーレイは再生できない
ブルーレイのプレーヤー・レコーダー
ブルーレイとDVD。音楽CDは機種の仕様で確かめる
PS5
4Kの円盤、ブルーレイ、DVD。音楽CDは再生できない
PS4
ブルーレイとDVD。音楽CDは再生できない
パソコン
対応するドライブと再生ソフトが要る
PS4は、初回だけインターネットにつないで、ディスクの再生機能を有効にします。PS5のうち、はじめのデジタル・エディション(CFI-1000)はディスクに対応していません。CFI-2000のデジタル・エディションとCFI-7000は、別売のディスクドライブを付けると使えます(PlayStationのサポート)。
4Kの円盤(Ultra HD ブルーレイ)を4Kのまま見るには、対応するプレーヤーかPS5と、4Kテレビが要ります。パソコンで見るなら、ブルーレイに対応したドライブと、ブルーレイの再生に対応したソフトの両方が必要です。機器ごとの違いはDVDとブルーレイの違い に、ドライブのないパソコンでの見方はパソコンでDVDを見る方法 にまとめています。
買う前に、家の機器で見られる版かを確かめる
音楽CDを聴く
音楽CDは、CDプレーヤーのほか、ブルーレイのプレーヤーでも聴けることがあります。ソニーのBDP-S1700/KとパナソニックのDMP-BD90は、どちらも再生できるメディアに音楽CDが入った機種です。一方、PlayStationのサポートは、PS5とPS4で再生できないディスクにCDを挙げています。手元の機器の仕様表で、「再生可能メディア」の欄にCDがあるかを確かめてください。
スマホで聴きたいときは、パソコンにCDを取り込んでから移します。Macなら「ミュージック」でCDの曲を読み込めて、ドライブのないMacでも、外付けのドライブにCDをセットすれば読み込めます。
買ったCDをスマホに取り込む、円盤をコピーする|私的使用の範囲
自分で聴くために、コピーガードのないCDをスマホやパソコンに取り込むのは、著作権法の「私的使用のための複製」(第30条)にあたります。文化庁の説明では、家庭内など限られた範囲で、仕事以外で使うために、使う本人が複製することが条件です。文化庁は、コピーガードの用いられていないCDを私的使用の目的で携帯用の音楽プレーヤーに取り込むことは、著作権侵害にならないとしています。
市販のDVDやブルーレイは、事情が違います。市販の円盤の多くにはCSSやAACSといったコピーガードがかかっていて、外して複製することは、自分や家族で見るためでも私的使用の例外に入りません(第30条1項2号)。 文化庁は、そのことを知りながら行えば複製権の侵害になり、損害賠償などの民事上の責任を負うとしています(刑事罰はありません)。見分け方と仕組みは、コピーガードとは|DVD・ブルーレイの見分け方と著作権法の決まり にまとめました。
推しの曲を友達に広めたくても、取り込んだデータや焼いたディスクを渡すことはできません。人に渡すための複製は、使う本人が複製するという私的使用の条件から外れます。私的使用のために作ったコピーを配ると、複製をしたものとみなされます(第49条)。すすめるなら、公式の配信や、買える店を伝えるのが近道です。
自分で使う範囲でも、ガードを外す複製は例外に入らない
飾る・しまう|保管の仕方と寿命の目安
保管の基本は、1枚ずつケースに入れて本のように立て、涼しく乾いた暗い場所に置くことです(米国国立標準技術研究所とカナダ保存研究所の資料)。温度と湿度の目安は10〜25℃・40〜60%で(JIS Z 6017など。国立国会図書館の報告書)、再生したらすぐケースに戻します。
飾るなら、直射日光の当たる窓際は避けてください。夏の車内も同じで、ケースに入れていても熱は防げません。盤面にはシールを貼らないでおきます。PlayStationも、シールや紙のラベルを貼ったディスクは使わないよう案内しています。
寿命の目安は、カナダ保存研究所(CCI)の資料で、音楽CDのような市販のCDが50〜100年、市販のDVDとブルーレイが10〜20年です。温度と湿度だけをもとにした比べるための平均で、置き場所しだいで変わります。置き場所の選び方はDVD・CDの正しい保管方法 に、劣化のサインと読めなくなる前の対策はCD・DVD・ブルーレイの寿命 に詳しく書きました。
寿命の目安は市販のCDで50〜100年、DVD・ブルーレイで10〜20年。置き場所で変わる
手放すなら、売る・譲るのは自由。捨てるときは自治体の分け方で
買ったCDや円盤を売ったり譲ったりすることは、著作権の上では自由です。文化庁の著作権テキストは、店で買った音楽CDは譲渡権がすでに消えているので転売は自由としています。市販のDVDなどについても、いったん適法に売られたあとに売り直すことについては頒布権が消える、とした最高裁の判決(2002年)を紹介しています。
市販のCDや円盤には、自分の個人情報は入っていません。捨てるなら、壊さずに自治体の分け方で出します。CD・DVDをどのごみに出すかは自治体で違い、ケースが別の区分になることもあります。調べ方はCD・DVDの捨て方|何ごみかの調べ方と、読めないように壊す方法 にまとめました。
自分たちのライブを円盤にして売るとき、先に確かめること
ここからは作る側の話です。自主制作のアイドルやバンドが、自分たちのライブを撮った映像をDVDやブルーレイにして物販で売る、特典として配る。そのときに確かめるのは、曲、音源(原盤)、出演者と撮影者、会場の4つです。無料で配る特典の円盤も、有償か無償かを問わず複製物を公衆に譲り渡す「頒布」(著作権法第2条)にあたります。
売る円盤も、無料で配る特典の円盤も、同じ4つを先に確かめる
曲の手続き|カバー曲も、管理を任せたオリジナル曲も
歌った曲がカバー曲なら、作詞者・作曲者の著作権の手続きが必要です。JASRACは映像ソフト(DVD・ブルーレイなど)の製作を、NexToneはライブ映像などをDVDなどに録画する場合を、それぞれ手続きの対象に挙げています。申し込み先は、JASRACの管理曲ならJASRAC、NexToneの管理曲ならNexTone。どちらも、ディスクを作る前に申し込みます。
オリジナル曲でも、曲を書いた人がJASRACやNexToneに管理を任せていれば、手続きは省けません。JASRACは、管理を任せた作家が自分の作品を使う場合でも、原則として手続きと使用料が要るとしています(条件を満たす使い方には、管理を任せている作家が届け出る「自己利用」の扱いがあります)。
NexToneも、届け出た作品は著作権者自身が使う場合も使用料を払う、と案内しています。外部の作家に曲を書いてもらったなら、管理の状況を作家や事務所に先に確かめてください。
編曲(アレンジ)や替え歌、訳詞のように曲を変えて使うなら、作詞者・作曲者の意向の確認が別に要ります(JASRAC)。NexToneは、音楽出版社などの許諾を先に得てから申し込むよう案内しています。外国の曲の使用料は、原則として音楽出版社の指定する額(指し値)です(JASRAC)。
気をつけたいのは、動画サイトとの違いです。YouTubeのように、JASRACやNexToneと契約している動画投稿サービスでは、投稿者は一定の範囲で手続きなしに動画を上げられます。これはそのサービスに投稿するときの取り扱いで、同じ映像をディスクにして売る・配るなら、映像ソフトの手続きが別に必要です。
原盤|市販のCDやカラオケの音をそのまま使うなら
曲の手続きとは別に、音そのものの権利があります。音を最初に録音したもの(いわゆる「原盤」)には、それを作ったレコード製作者の権利があり(第96条。文化庁)、市販のCDや配信の音源には、歌手や演奏家の権利も含まれます(NexTone)。JASRACやNexToneが許諾するのは曲の著作権なので、市販の音源をそのまま使うなら、レコード会社や所属事務所などの許諾が別に必要です。
ライブでは、伴奏の音源(オケ)を流して歌うことがあります。その音源が市販のCDや配信、カラオケのものなら、原盤の持ち主はレコード会社などです。NexToneも、カラオケなどを含め、第三者が作った音源を使うときは、原盤の権利者(レコード会社など)の許諾が別に要ると案内しています。主なレコード会社の窓口は日本レコード協会が一覧にしていますが、許諾するかどうかは各社の判断です。
オリジナル曲の伴奏も、録音して作った人(事務所や制作者など)が原盤を持っていることがあります。円盤にして売ってよいかを、原盤を持つ人と取り決めておいてください。市販の音源を使わない生演奏なら、原盤の許諾は要らず、曲の手続きが中心です。市販の曲に含まれる権利の分かれ方は、結婚式ムービーのBGMと著作権 でも説明しています。
出演者と、撮影・編集を頼んだ人
出演者には、自分の実演を録音・録画する権利があります(第91条)。メンバーはもちろん、ゲストやサポートの演奏者、対バンの出演者が映るなら、円盤にして売ることへの同意が必要です。所属事務所がある人は、事務所の決まりも確かめてください。
文化庁の著作権テキストは、芸能プロダクションに所属する芸能人の多くは、プロダクションがパブリシティ権(著名人の名前や姿が持つ、人を引きつける価値に基づく権利)を管理していると思われる、としています。
振付師に作ってもらった振付を踊る演目は、振付の権利にも注意が必要です。著作権法は、著作物の例に「舞踊又は無言劇」を挙げています(第10条)。円盤にしてよいか、振付師にも確かめておくと、あとで迷いません。
撮影や編集を知人やカメラマンに頼んだなら、その映像を円盤にして売ってよいか、使える範囲を相手と取り決めておきます。
会場の撮影の決まりと、客席の映り込み
撮影できるかどうかは、会場ごとの決まりで変わります。ライブの前に、次の点を会場に確かめてください。
撮ってよいか
カメラを置ける位置と台数
申請や費用が要るか
客席を撮ってよいか
会場で曲を演奏することの手続きと、収録した映像をディスクにする手続きは別で、JASRACも、イベントの様子を収録したCD・DVDを作る場合を、演奏とは別の手続きとして案内しています。
客席が映るなら、撮影が入ることを前もって告知し、映りたくない人に配慮します。肖像権は、法律に定めのない、判例で確立されてきた権利です(文化庁)。開演前や転換中に会場で流れた市販の曲が映像に入っていれば、その曲と音源の手続きも要るので、その部分は円盤から外すか、音を消します。
JASRAC・NexToneへの申し込みは、ディスクを作る前に
JASRACは、申請は複製物の製造前までに必要としていて、NexToneも手続きを製造前に行うよう求めています。
映像に入る曲を、曲名と作詞者・作曲者で書き出す。JASRACの作品データベース「J-WID」で、管理状況のうち「複製」の「映像ソフト」の区分を確かめる
J-WIDで見つからなければ、NexToneの作品データベースで「ビデオ」の欄を見る。「◯」はNexToneの管理、「△」は一部を管理。どちらにもない曲は、音楽出版社や作者に問い合わせる
市販の音源やカラオケの音が入る部分は、先にレコード会社などの許諾を得る
JASRACの管理曲は、オンラインの窓口「J-RAPP」から申し込む。許諾番号は通常2〜3営業日でメールが届く(書類なら1週間前後)
NexToneの管理曲は、初回に利用者登録をしてから、「PlayN」の「利用許諾申請(ビデオグラム)」で申し込む。許諾までは通常5営業日ほど
許諾の表示を入れて、ディスクを作る。JASRACはロゴマーク(または「日本音楽著作権協会」)と許諾番号、NexToneは許諾マークを製品の1か所に表示する(許諾番号は要らない)
使用料の概算は、JASRACは「使用料計算シミュレーション」で、NexToneはPlayNの申請画面の見積もりで確かめられます。JASRACの請求書が届くのは、許諾番号の通知から2〜3か月後です。売れて追加で作るとき、NexToneは追加の申請が要るとしているので、枚数を増やす前に申し込み先の案内を読んでください。
手続きをせずに作った場合について、NexToneは、無断で作られたパッケージの回収・廃棄を求めることがあるほか、民事・刑事上の責任を問われることがあるとしています。J-WIDの見方や申し込みの流れは、学校行事の記事ですが学校行事の録画・DVD配布と著作権 でも説明しています。
ライブの円盤を作る前に確かめる順番
撮る前にすることと、作る前にすること。物販に並べる日から逆に数えて、この2つを分けておくと、手続きの漏れに早く気づけます。
撮る前に、会場の撮影の決まりを確かめ、出演者・対バン・撮影を頼む人の同意を得て、客席に撮影を告知する
セットリストの曲ごとに、オリジナルかカバーか、音が生演奏か伴奏の音源(オケ)かを書き出す
曲の管理状況を調べ、JASRAC・NexToneへの申し込みと、音源の許諾が要るかを決める
映像を仕上げ、許諾を得られなかった曲や会場のBGMなど、使えない部分を外す
許諾が出てから、許諾の表示を入れた盤面やジャケットの画像を用意して、ディスクを作る
当社(ディスクメーカー・大阪市北区梅田)は、動画データからDVD・ブルーレイを1枚から作る小さな店です。お引き受けできるのは、自分で撮影・制作した動画と、権利者の許可がある動画だけです。ライブの映像なら、撮った本人か権利者の許可があることが前提で、市販のDVDやテレビ番組の録画など、他人の著作物の複製はお引き受けできません。
完成した動画は、ギガファイル便の共有URLを注文フォームに貼って入稿でき、スマホからも入稿できます。DVDは720×480、ブルーレイは1920×1080で作り、通常便は受付から5営業日で発送します。
料金は、基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)、基本料金(Blu-ray・1枚あたり)1,500円です。同じ内容のディスクの2枚目からは、追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)1,000円です。
許諾番号やロゴマークを盤面に入れるなら、盤面レーベル印刷(1枚あたり)+1,000円を選びます。ジャケットを付けるなら、ケース+背表紙印刷(1枚あたり)+1,500円を選びます。どちらも、印刷する画像を入稿します。注文の手順は盤面印刷のデータの作り方と頼み方 で確かめてください。
よくある質問
Q1. 推し活でCDを買うのはなぜですか? 主な理由は4つです。手元に残ること、ジャケットごと飾れること、初回限定盤や店舗特典のように特典が付くこと、買うことが売上として作り手に届くことです。配信の時代でも、日本レコード協会の推計では、2025年の国内のCDの売上は約1,686億円で、定額制の配信(約1,377億円)を上回りました。
Q2. 推し活でいう「円盤」とは何ですか? ライブや作品を収めたブルーレイ・DVDを指して使われる呼び方で、CDを含めて言う人もいます。同じライブでも、ブルーレイ版とDVD版、初回限定盤と通常盤のように、いくつもの形で出ることがあります。ブルーレイはDVDプレーヤーでは見られないので、買う前に家の機器を確かめてください。
Q3. 初回限定盤と通常盤は、何が違いますか? 初回限定盤は、最初に作る分に限った仕様の盤で、特典映像のブルーレイ・DVDや冊子が付くことがあります。通常盤は基本の仕様の盤です。付くものや収録内容は商品ごとに違うので、公式サイトや商品ページで確かめます。特典映像の円盤がブルーレイかDVDかも、あわせて見ておきます。
Q4. ライブのブルーレイは、DVDプレーヤーで見られますか? 見られません。DVDプレーヤーの赤色のレーザーでは、ブルーレイの細かな記録を読めないためです(ソニーの説明)。ブルーレイを見るには、ブルーレイのプレーヤーやレコーダー、PS5(ディスクドライブ付き)、PS4などが要り、これらの多くはDVDも再生できます。DVDプレーヤーしかないなら、DVD版か、両方が入ったセットを選びます。
Q5. PS5で音楽CDは聴けますか? 聴けません。PlayStationのサポートは、PS5とPS4で再生できないディスクにCDを挙げています。ブルーレイとDVDは再生でき、PS5は4KのUltra HD ブルーレイにも対応しています。音楽CDを聴くなら、CDプレーヤーか、ソニーのBDP-S1700/K、パナソニックのDMP-BD90のように、仕様表で音楽CDに対応しているブルーレイのプレーヤーです。
Q6. 買ったCDをスマホに入れて聴いてもいいですか? コピーガードのないCDを、自分で聴くために取り込むなら、私的使用のための複製(著作権法第30条)にあたります。文化庁は、コピーガードの用いられていないCDを私的使用の目的で携帯用の音楽プレーヤーに取り込むことは、著作権侵害にならないとしています。取り込んだデータを友達に渡すのは、私的使用の範囲の外です。
Q7. 買ったライブのブルーレイをコピーして、友達に渡してもいいですか? できません。市販の円盤の多くにはCSSやAACSといったコピーガードがあり、外して複製することは、自分で見るためでも私的使用の例外に入りません(第30条1項2号)。人に渡すための複製は、使う本人が複製するという私的使用の条件からも外れます。見せたいときは、一緒に見るか、買える店や公式の配信を伝えます。
Q8. CDや円盤は何年もちますか? カナダ保存研究所(CCI)の資料では、音楽CDのような市販のCDの平均の寿命が50〜100年、市販のDVDとブルーレイが10〜20年です。温度と湿度だけで比べた目安で、置き場所で変わります。ケースに入れて立て、10〜25℃・湿度40〜60%(JIS Z 6017など)の暗い場所に置き、窓際や夏の車内は避けてください。
Q9. 自分たちのライブをDVDにして物販で売るには、どんな手続きが要りますか? カバー曲は、JASRACならJ-RAPP、NexToneならPlayNの「利用許諾申請(ビデオグラム)」で、ディスクを作る前に申し込みます。市販のCDやカラオケの音源を流した部分は、レコード会社などの許諾も必要です。出演者の同意と会場の撮影の決まりは、撮る前に確かめます。無料で配る特典の円盤も同じです。
Q10. オリジナル曲だけなら、JASRACやNexToneの手続きは要りませんか? 曲を書いた人がJASRACやNexToneに管理を任せていれば、必要です。JASRACは、管理を任せた作家が自分の作品を使う場合でも、原則として手続きと使用料が要るとし、条件を満たす使い方に「自己利用」の扱いを設けています。NexToneも、届け出た作品は著作権者自身が使う場合も使用料を払うと案内しています。まずは作家に、管理の状況を聞いてみてください。
参考にした公式の情報
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法律の運用や、各団体の手続き、機器の仕様は、改正や更新で変わります。この記事は、2026年9月25日時点の法令と各公式ページの記載をもとにしたものです。個別の判断は、JASRAC・NexTone、レコード会社などの権利者や、会場・所属事務所に確かめてください。
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