この記事の要点
- 家では映るDVDが車で映らない原因は、走行中は映像を出さないナビの仕様、ディスクの作り方、ディスクの種類と機器の対応、盤の汚れ・傷や車内の熱、機器の設定や故障の5つに分かれます。
- 音は出るのに映像が出ないなら、まず走行中の仕様です。パイオニアの楽ナビやパナソニックのストラーダの説明書は、安全な場所に止めてパーキングブレーキをかけてから見るよう書いています。
- スマホのMP4をファイルのまま焼いたデータのDVDや、ファイナライズしていないDVDは、車で映らないことがあります。レコーダーのVRモードで録画したDVDは、機器がVRモードに対応しているかで決まります。
- DVD-RW・2層・ブルーレイ・8cmのディスクは、機種で扱いが違います。ナビの取扱説明書の「再生できるディスク」の欄で、盤の種類と記録方式を確かめます。
- 前は映ったのに映らなくなったなら、汚れや傷、車内の熱や結露を疑います。市販のDVDも映らないなら機器の側で、配線や故障は取り付けた販売店に相談します。
家のプレーヤーでは映ったDVDを、出かける前に車のナビへ入れてみた。音は流れるのに映像が出ない、あるいは「再生できないディスクです」と出て先へ進まない。車でDVDが再生できないとき、原因は5つに分かれます。走行中は映像を出さないナビの仕様、ディスクの作り方、ディスクの種類と機器の対応、盤の汚れ・傷や車内の熱、機器の設定や故障です。
見分ける手がかりは、症状と、ナビの取扱説明書にある「再生できるディスク」の欄です。同じメーカーの同じシリーズでも、型番が違えば、ディスクを入れる口の有無から違います。音だけ出るなら、安全な場所に止めてパーキングブレーキをかけ、映像が出るかを見ます。止めても映らない、読み込まない、前は映ったのに映らなくなった、というときは、次の順番で一つずつ確かめると原因が絞れます。
車でDVDが再生できない原因は5つ|症状から見当をつける
原因が1つとは限らないので、表で見当をつけたら、次の節の順番で確かめます。
| 症状 |
疑う原因 |
音は出るのに 映像が出ない |
走行中は映像を 出さない仕様。 止めても映らないなら、 配線や設定。 |
「再生できない ディスクです」 |
機器が読めない 作り方や種類。 データのMP4、 ブルーレイなど。 |
読み込まない、 途中で止まる |
汚れ・傷・そり。 ファイナライズを していない。 |
前は映ったのに 映らなくなった |
汚れ・傷と、 車内の熱や結露。 |
夏の昼や 冬の朝だけ 映らない |
機器の中の温度、 冷暖房の直後の結露。 |
市販のDVDも 映らない |
機器の設定・ 配線・故障。 |
後席の画面だけ 映らない |
入力の切り換えや、 つなぎ方。 |
家で映るかどうかは、車で映るかどうかの証明になりません。楽ナビの説明書にも、パソコンで記録したディスクは、正しい形式なら再生できるものの、ソフトの設定や環境によって再生できない場合があると書かれています。
まず確かめる順番|止めて映るか、市販のDVDは映るか
ディスクに手を加える前に、機器の状態とディスクの作りを、軽い順に確かめます。
- 安全な場所に車を止め、パーキングブレーキをかけてから再生する。映像が出れば、走行中の仕様です
- 画面に出た表示を読む。意味は説明書のメッセージの一覧(楽ナビは「メッセージと対処方法」、ストラーダは「こんなメッセージが出たときは」)で調べられます
- 市販のDVDを、同じ車で再生する。市販のDVDも映らないなら、ディスクより機器の側を疑います
- 映らないディスクを、焼いた機器とは別のプレーヤーやレコーダーで再生する。家の別の機器でも映らないなら、ディスクの作り方か盤の状態を疑います
- パソコンでディスクを開き、VIDEO_TSというフォルダがあるかを見る。動画のファイル名(〜.mp4など)がそのまま見えるなら、ファイルをそのまま焼いたデータのDVDです
- 盤面やケースの表示(DVD-R・DVD-RW・DL・BD-Rなど)を、車の説明書の「再生できるディスク」の欄と照らし合わせる
- 記録面に指紋や汚れがないかを見て、汚れていれば柔らかい布で中心から外へまっすぐ拭く
3と4は、ディスクと機器のどちらに原因があるかを分ける手順です。カナダ政府の保存研究機関であるカナダ保存研究所(CCI)も、1台で再生できないディスクが、別の機器ではふつうに再生できることがあると書いています。
パソコンでは見られるのにテレビで映らないときの切り分けは、パソコンでは見られるのにテレビで映らないDVD|原因の見分け方と直し方にまとめました。ドライブのないパソコンでディスクを開く方法も、パソコンでDVDを見る方法にまとめました。
止めて映るか、市販のDVDは映るか、別の機器で映るかで原因を分ける
画面に出るメッセージで見当をつける
表示の文言は機種で違います。パイオニアの楽ナビのユーザーズガイドには、映像のディスクで出るメッセージと原因が、次のように書かれています。
| 表示 |
説明書にある原因と対処 |
再生できない ディスクです |
この機器で 再生できないディスク、 または再生できない 音声の形式が 入っている。 |
| 再生できません |
ディスクがひどく 汚れている。 キズやそりがある。 |
リージョンコードが 違います |
リージョン番号に 2を含まない ディスク。 |
高温、または 低温のため、 再生できません |
機器の中の温度が 高い、または低い。 ディスクを出して、 温度が戻るまで待つ。 |
同じ説明書の「故障かな?と思ったら」には、ほかの症状の対処もあります。ディスクを入れても自動で再生が始まらないときは、ディスクメニューを操作するか、オートプレイをオンにする。再生中に画面が止まって操作を受け付けないときは、停止してからもう一度再生する、という案内です。
カーナビでDVDの音だけ出て映像が映らないのは、走行中の仕様
走っているあいだ前の画面に映像を出さないのは、故障ではなくナビの仕様です。パイオニアの楽ナビのユーザーズガイドは、DVDビデオの再生について「走行中は、安全のため映像は表示されません。停車中またはパーキングブレーキをかけているときのみ、ディスプレイで映像を視聴できます。」としています。
音は流れ続けます。トヨタの販売店装着のナビ(NMZK-W75DEなど)の公式サイトの注記には、テレビ放送・DVD再生・SD動画再生などは、安全のため走行中は前席の画面に映像が表示されず、音声だけになるとあります。
パナソニックのストラーダも、ブルーレイ再生の案内に「安全のため、走行中は音声のみで、映像は表示されません。」と書いてあります。ホンダの純正ナビ(ギャザズ LXM-264ZFLi)の製品ページにも、地デジなどの映像について、走行中は映像を表示せず音声のみを楽しめる、という注記があります。
見るときは、安全な場所に止めてパーキングブレーキをかけます。パナソニックのストラーダ(CN-F1X10C1D)の使い方ガイドも、映像のソースに共通する「音声は出るが、映像が出ない」ときの原因に、パーキングブレーキをかけていないことを挙げています。同じ項目には、画面を一時的に消す「画面OFF」になっている場合もあり、ボタンを押すか画面に触れると戻ると書かれています。
運転する人が走行中に画面を見ないことは、法律でも決まっています。警察庁は道路交通法第71条第5号の5を示し、車が止まっているときを除いて、車に取り付けた、または持ち込んだ画像表示用装置の画像を、運転者が注視してはいけないと案内しています。
止めても「走行中は映りません」と出るとき
パーキングブレーキをかけても映らないなら、配線か車の仕組みを疑います。楽ナビの説明書は、テレビやUSBなどの映像が見られない原因に、走行中であることと並べて「パーキングブレーキ線を接続していない」を挙げ、取付説明書を見て正しくつなぐよう書いています。ストラーダの使い方ガイドには、サイドブレーキコードの接続が外れていないかを確かめる項目もあります。
停車中なのに「走行中は映りません。」と表示されるときについて、ストラーダの使い方ガイドは、電子パーキングブレーキの車では停車中でも操作の制限がかかる場合があるとして、販売店への相談を案内しています。配線を確かめるのは、機器を取り付けた販売店です。
後席モニターは、走行中も映像を出せる組み合わせがある
後ろの席の画面は扱いが別です。ストラーダ(CN-F1X10C1D)の使い方ガイドには「後席用モニターには、走行中でも映像が出力されます。」とあります。後席モニターの選び方と、子どもに見せるときの注意は車で子どもにDVDを見せる方法にまとめました。
家では映るのに車で映らないディスク|データのMP4・VRモード・ファイナライズ
家のレコーダーやパソコンでは映るのに車だけ映らないなら、ディスクの作り方が、車の機器の読める形と合っていないのかもしれません。
スマホのMP4をそのまま焼いたデータのDVD
スマホやビデオカメラの動画(MP4など)を、ファイルのままDVD-Rに書き込んだディスクは、データのDVDです。パナソニックも、パソコン内の動画をそのままDVDに書き込んでも、一般的な家庭用DVDプレーヤーでは再生できないと説明しています。Windows 11のエクスプローラーで書き込むときに「CD/DVD プレーヤーで使用する」を選んでも、できるのはデータのDVDです。VAIOのサポートページも、この方法ではDVD-Videoを作れないとしています。
車の機器も同じ向きです。楽ナビの説明書の表では、データを書き込んだDVD-Rから再生できる動画は .avi と .mpg・.mpeg だけで、.mp4 はUSBメモリーとSDカードの欄にあります。ケンウッドのMDV-M912Fの仕様表も、ディスクで再生できるファイルは音楽の形式だけを挙げ、動画の形式(MPEG-4 AVCなど)はUSB・SDの欄に並べています。
見分けるには、パソコンでディスクを開きます。映像のDVD(DVD-Video)にはVIDEO_TSというフォルダがあり、MP4のファイル名がそのまま見えるならデータのDVDです。
車で見るなら、オーサリングソフトでDVD-Videoに組み立て直して焼きます。ナビがUSBメモリーの動画に対応していれば、説明書で形式を確かめてUSBメモリーで流す方法もあります。ただしUSBの映像も、走行中は前の画面に出ません(楽ナビの説明書)。違いと作り直し方はデータDVDと映像DVDの違いにまとめました。
ディスクをパソコンで開き、VIDEO_TSが無ければデータのDVD
ファイナライズしていないDVD
レコーダーやパソコンで書き込んだDVD-R・DVD-RWは、ファイナライズという閉じる処理をして、ほかの機器でも読める形になります。パナソニックは、ファイナライズをしていないDVDは、作ったパソコンやレコーダー以外の機器では再生できないと説明しています。
楽ナビの説明書にも、ファイナライズしていないDVD-R・DVD-RWは、再生できない場合や、再生が始まるまでに時間がかかる場合があるとあります。「故障かな?と思ったら」の表でも、再生できない原因の一つが「ファイナライズされていないディスク」です。
対処は、焼いた機器に戻してファイナライズすることです。メーカー別の手順と、録画した機器が手元にないときの考え方はファイナライズとはにまとめました。
レコーダーで録画・ダビングしたDVD(VRモード・CPRM)
レコーダーでテレビ番組をダビングしたDVDは、VRモードで記録され、CPRMという著作権保護がかかったディスクです。ソニーは、同社のレコーダーでダビングしたDVDは、CPRMとVRに対応した機器でしか再生できないとしています。2004年以前に発売された機器では、デジタル放送を記録したDVDを再生できない可能性がある、とも書いています。
車の機器の対応は機種で違います。楽ナビの説明書は、ビデオモードとVRモードで記録したDVD-R・DVD-RWに対応すると書いています。ケンウッドのMDV-M912Fの仕様表は、対応ディスクに「DVD-VR(CPRM)」を挙げています。録画したDVDを車で見るときは、説明書の「再生できるディスク」の欄で、VRモードとCPRMの記載を探します。
どちらの方式で記録したかは、ソニーのレコーダーなら、ディスクを入れたときのホーム画面の表示(DVD-R VR、DVD-R ビデオなど)で分かります。レーベル面に「CPRM」とあれば、デジタル放送用のディスクです。
DVD-RW・2層・ブルーレイは、車の機器が対応しているかで決まる
記録型ディスクの種類ごとの対応も、機種で分かれます。公式の説明書と仕様表で確かめた機種では、次のとおりです。
| 機種 |
説明書・仕様表の書き方 |
パイオニア 楽ナビ AVIC-RQ722-DC |
DVDビデオ。 DVD-R・DVD-RWは、 ビデオモードか VRモードで記録し、 ファイナライズ済みの ものだけ。 DVD-R DLにも対応。 8cmとAVCHDは 再生できない。 |
ケンウッド MDV-M912F |
DVD-Video、 DVD-VR(CPRM)、 DVD±R/±RW/±R DL。 8cmディスク非対応。 動画のファイルは USB・SDの欄だけ。 |
パナソニック CN-F1X10BGD |
ブルーレイと DVDの両方。 一覧の表記は、 BD-R/RE、 DVD-R/RW。 |
パナソニック CN-F1X10GD、 CN-HA02Dなど |
DVD(DVD-R/RW)まで。 ブルーレイの プレーヤーはない。 |
パナソニック CN-F1X10C1D |
一覧では ブルーレイ・DVD・ CDとも対応しない。 |
パイオニア 楽ナビ AVIC-RF722-DC |
品名に 「DVD/CD」が 入っていない。 |
車の機器には、DVDを入れる口が無い機種もある
同じメーカーの同じシリーズでも、型番が違えば、ディスクを入れる口の有無から違います。表の機種のうち、DVDを入れる口のある機種の一覧には、どれもDVD-Rが並んでいます。確かめるのは、自分の車に付いている機器の型番の説明書です。
同じシリーズでも型番で違う。自分の車の機器の説明書で確かめる
カーナビでブルーレイを見られるのは、ブルーレイのプレーヤーを積んだ機種だけ
DVDしか読めない機器では、ブルーレイは再生できません。ソニーは、DVDプレーヤーの赤色レーザーではブルーレイの細かな記録を読めず、ブルーレイの映像を解読する仕組みも積んでいないと説明しています。
カーナビでは、パナソニックがCN-F1X10BGDを、国内の市販のAV一体型ナビで唯一ブルーレイのプレーヤーを積む機種としています(同社調べ・2023年10月末現在)。同じシリーズのCN-F1X10GDは、仕様表に「ブルーレイプレイヤーはF1X10Bのみ」とあり、DVDまでです。CN-F1X10BGDでも、ブルーレイの映像を後席のモニターで見るにはHDMIでつなぐ必要があり、RCA端子のつなぎ方では映像が出ません。
DVD-RWと2層のDVD-R DL
DVD-RWと2層のDVD-R DLは、楽ナビの説明書でもケンウッドのMDV-M912Fの仕様表(DVD±R/±RW/±R DL)でも、対応するディスクに含まれます。ただ、家庭の機器についてソニーは、ビデオモードのDVD-RWがほかの機器で映らないとき、再生する機器がDVD-RWに対応していない可能性を挙げています。CCIも、記録型のDVDは1層のほうが2層より機器との互換性がよいとしています。
2層を使うなら、説明書で「DVD-R DL」「DVD-R(DL)」「片面2層」などと書かれた行を探します。ソニーのレコーダーの説明書には、2層のディスクは層が切り換わるときに映像と音声が一瞬途切れることがある、とも書かれています。選び方はDVD-RとDVD-RWの違いと2層式DVD・ブルーレイとはで説明しています。
8cmのディスクと、ビデオカメラのAVCHD
楽ナビの説明書は、8cmのディスクは再生できないとし、アダプターを付けた8cmディスクも使わないよう注意しています。ケンウッドのMDV-M912Fの仕様表も「8cmディスク非対応」です。ハイビジョン画質(AVCHD・AVCREC規格)で記録したディスクも、楽ナビでは再生できません。ビデオカメラで8cmのディスクやAVCHDの形で残した映像は、映像のDVDに作り直してから車で流します。
車でDVDを読み込まない・前は映ったのに映らないなら、汚れ・傷と車内の熱
前は映っていたディスクが映らなくなったなら、盤の状態と車内の環境を疑います。楽ナビの説明書は、ビデオモードやVRモードで記録したDVD-R・DVD-RWでも、ディスクの特性や傷・汚れ、機器の中にあるレンズの汚れや露によって再生できない場合があるとしています。「再生できません。」と表示される原因にも、ディスクのひどい汚れ、傷、そりが挙がっています。
記録面に指紋や汚れがあれば、メガネ拭きのような柔らかい布で、中心から外へまっすぐ拭きます。中心から外へ拭くことと、ベンジンやシンナーなどの溶剤を使わないことは、ソニー・パナソニック・マクセルの案内に共通しています。マクセルは、円を描くように拭くと、傷が入ったときにデータが失われるおそれがあるとしています。拭き方の詳しい手順とカビの手当て、どの機器でも読めないときの見分け方は、読み込めないDVDを復活させる方法にまとめました。
夏の車内に置いたディスクと、機器の温度
JAFが8月の晴れた日(外の気温35℃)に行ったテストでは、窓を閉めた黒いミニバンの車内が、エンジンを止めて30分後に約45℃、15時ごろには55℃を超えました。楽ナビの説明書は、直射日光や高温など、車内での保管の状況によってディスクが再生できなくなる場合があるとしています。車で見るディスクは乗るときに持ち込み、車に置いたままにしません。元のディスクは家に置き、車にはコピーを持っていきます。
窓を閉めた車内はすぐ熱くなる。ディスクは車に置いたままにしない
機器の側にも、使える温度の範囲があります。仕様表の動作温度(使用温度範囲)は、パナソニックのCN-F1X10BGD・CN-HA02Dも、ケンウッドのMDV-M912Fも、−10〜+60℃です。楽ナビでは、機器の中が高温か低温になると「高温、または低温のため、再生できません。」と表示され、ディスクを取り出して温度が戻るまで待つよう書かれています。同じ説明書は、周りの温度が極端に高いときや低いときは、使用温度範囲になるまでエアコンなどで調整するよう案内しています。
冬の朝は、結露で読めないことがある
寒い日は、露(結露)にも気をつけます。楽ナビの説明書は、機器の中にあるレンズの汚れや露などで再生できない場合があると書いています。ストラーダの使い方ガイドも、冷暖房を使った直後は結露で画面が曇ったり、正しく表示されなかったりすることがあるとして、解消するまで待つように、という案内です。
ディスクについては、米国国立標準技術研究所(NIST)の手引きが、冷えた場所に置いていたディスクはケースに入れたまま、使う場所の温度に少しずつなじませるよう勧めています。車内が暖まるまで待ってから、もう一度入れます。
市販のDVDも映らないなら、機器の設定や故障を疑う
市販のDVDも同じ車で映らないなら、ディスクより機器の側を疑います。ソニーも家庭の機器について、すべてのDVDが再生できないときは本体に不具合が生じている可能性があるとしています。まず、説明書にある次の点を確かめます。
- 画面を一時的に消す機能(ストラーダの「画面OFF」、楽ナビのナビスタンバイ)になっていないか。画面に触れると戻る
- パーキングブレーキ線(サイドブレーキコード)が外れていないか。確かめるのは取り付けた販売店
- ディスクのメニューで止まっていないか。楽ナビは、メニューを操作するか、オートプレイをオンにする
- 視聴制限がかかっていないか。楽ナビの説明書では、視聴制限のメッセージが出て再生できないことがある
それでも直らないときは、エンジンをかけ直します。ストラーダの使い方ガイドは、正常に動かないときはいったんエンジンを止めてかけ直し、それでも戻らなければ本体リセットをするよう書いています(一部の設定が初期化されます)。
機器の中にあるレンズの汚れも読めない原因になりますが(楽ナビの説明書)、レンズクリーナーを使ってよいかは機器によって案内が違い、マクセルも機器のメーカーに問い合わせるよう書いています。ストラーダの使い方ガイドは、自分で修理しないよう求め、販売店か修理相談窓口に依頼するよう案内しています。
後席の画面にだけ映らないとき
前の画面では映るのに後ろの画面だけ映らないなら、つなぎ方と入力の切り換えを確かめます。ストラーダ(CN-F1X10C1D)の使い方ガイドは、後席用モニターの入力モード(「ビデオ」など)を、つないだ方法に合わせて切り換えるよう書いています。一部の映像は、HDMIでしか出せないとしています。トヨタの販売店装着の後席ディスプレイ(V13T-R72F)の注記には、後席の映像の表示はDVD再生機能がある車種のみ対応で、前席でSDの機能を使っているときは後席に映像が出ない、とあります。
車で見るDVDをこれから作るなら
これから車で見るDVDを作るなら、次の順に決めておくと、車で映らないことを減らせます。
- 車の機器の取扱説明書で「再生できるディスク」の欄を開き、DVD-R、DVDビデオ(ビデオモード)、2層の行を確かめる
- 動画はオーサリングソフトで映像のDVD(DVD-Video)に組み立て、日本のテレビ方式のNTSCで作る。楽ナビの説明書もケンウッドの仕様表も、NTSCのディスクが前提です
- 書き込んだら、ファイナライズまで済ませる
- ディスクは説明書に載っている種類から選ぶ。1層のDVD-R(4.7GB)に入るのは、レコーダーのSPモードと同じくらいの画質で約2時間です。長ければ2枚に分けるか、2層に対応しているかを説明書で確かめてから使う
- 出かける前に、その車で最初から最後まで再生する
人に配ったDVDを相手の車で見てもらうときの作り方は配るDVDを、どの家のプレーヤーでも見られるように作るにはにまとめています。
当社(ディスクメーカー)は、大阪・梅田にあるDVD・ブルーレイの書き込み代行の小さな店で、注文は1枚から承ります。動画を上げたギガファイル便のURLを注文フォームに貼れば、スマホからでも入稿できます。DVDは720×480(NTSC 29.97fps・MPEG-2)の映像のDVDに組み立てて書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか店舗でお渡しします。
料金は基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)で、車用に同じ内容をもう1枚作るなら、追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)1,000円です。車の機器で映るかは機種によるので、届いたら出かける前に、その車で試してください。
よくある質問
Q1. カーナビにDVDを入れると、音だけ出て映像が映らないのはなぜですか?
走行中は前の画面に映像を出さない仕様だからです。楽ナビの説明書は「走行中は、安全のため映像は表示されません」とし、停車中かパーキングブレーキをかけているときだけ見られるとしています。トヨタの販売店装着のナビの注記でも、走行中のDVD再生は音声だけになります。止めてパーキングブレーキをかけても映らないなら、画面OFFや配線を確かめます。
Q2. 止まっているのに「走行中は映りません」と表示されるのはなぜですか?
パーキングブレーキの配線が原因のことがあります。楽ナビの説明書は、パーキングブレーキ線をつないでいないと映像が見られないとし、ストラーダの使い方ガイドはサイドブレーキコードの接続を確かめるよう書いています。電子パーキングブレーキの車では停車中でも操作の制限がかかる場合があるとして、販売店への相談を案内しています。
Q3. 家のプレーヤーでは見られるDVDが、車で再生できないのはなぜですか?
車の機器が読めない作り方や種類のディスクかもしれません。MP4をそのまま焼いたデータのDVDやファイナライズしていないDVDは、車で映らないことがあり、VRモードで録画したDVDは機器の対応しだいです。DVD-RW・2層・8cmのディスクも機種で扱いが違います。ナビの取扱説明書の「再生できるディスク」の欄で確かめます。
Q4. スマホの動画をDVDに焼いたのに、車で映らないのはなぜですか?
ファイルのまま焼いたデータのDVDだからかもしれません。楽ナビの説明書の表では、データのDVD-Rから再生できる動画は .avi と .mpg・.mpeg で、.mp4 はUSBメモリーとSDカードの欄にだけあります。オーサリングソフトで映像のDVD(DVD-Video)に作り直すか、ナビが対応していればUSBメモリーで再生します。
Q5. レコーダーでダビングしたテレビ番組のDVDは、車で見られますか?
車の機器がVRモードとCPRMに対応しているかで決まります。ソニーは、同社のレコーダーでダビングしたDVDはCPRMとVRに対応した機器でしか再生できないとしています。ケンウッドのMDV-M912Fの仕様表には「DVD-VR(CPRM)」とあります。自分の車の機器の説明書で、「再生できるディスク」の欄にVRモードとCPRMの記載があるかを確かめます。
Q6. カーナビでブルーレイは再生できますか?
ブルーレイのプレーヤーを積んだ機種に限られます。パナソニックは、国内の市販のAV一体型ナビでブルーレイのプレーヤーを積むのは同社のCN-F1X10BGDだけとしています(同社調べ・2023年10月末現在)。DVDしか読めない機器では、ブルーレイは再生できません。CN-F1X10BGDでも、後席のモニターでブルーレイを見るにはHDMIでつなぎます。
Q7. 夏の昼や冬の朝に、車でDVDを読み込まないのはなぜですか?
機器の温度か、結露が原因のことがあります。楽ナビでは、機器の中が高温か低温だと「高温、または低温のため、再生できません。」と表示され、ディスクを取り出して温度が戻るまで待ちます。冷暖房を使った直後は結露が起きることがあり、ストラーダの使い方ガイドは解消するまで待つよう案内しています。ディスクは車に置いたままにしません。
Q8. 車のDVDプレーヤーにレンズクリーナーを使ってもいいですか?
機器の説明書とメーカーの案内に従います。レンズの手入れの案内は、メーカーで分かれます。ソニーは家庭用の機器について、レンズ用のクリーニングディスクを、故障のおそれがあるとして使わないよう書いています。マクセルも、レンズクリーナーを使うかは機器のメーカーに問い合わせるよう案内しています。車の機器なら、取り付けた販売店にも相談できます。
Q9. 後席モニターにだけDVDが映らないのはなぜですか?
まず、つなぎ方と入力の切り換えを疑います。ストラーダの使い方ガイドは、後席用モニターの入力モードを、つないだ方法に合わせて切り換えるよう書いています。ブルーレイの映像はHDMIでつながないと後席に映らない機種もあります(CN-F1X10BGD)。トヨタの後席ディスプレイは、前席でSDの機能を使っていると後席に映像が出ません。
参考にした公式の情報
出典の一覧(36件)を開く
機器の仕様や説明書の内容は、機種や時期で変わります。この記事は、2026年9月26日時点の各社・各機関の公式ページの記載をもとにしたものです。
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