この記事の要点
一周忌は没年の翌年の祥月命日 、三回忌は没年の2年後 。三回忌以降は数え年の数え方なので、名前の数字と経過年数は一致しません。
上映の尺は5〜8分 が扱いやすく、写真1枚5〜7秒で計算すると50〜80枚 が目安になります。
写真は選んでから配分せず、年代ごとの枚数を先に割り振ってから 選ぶと晩年への偏りを防げます。
闘病や病床の写真は「入れない」を初期値 にし、上映2週間前までに写真リストを親族へ共有して合意を取ります。
寺院・料亭・自宅で再生環境が違うため、当日は本番の機材で再生確認 し、予備ディスクをもう1枚用意しておきます。
式や イベントの 映像を、 配れる ディスクに。
1枚から 作れます。 同じ 内容の 追加は 1枚1,000円 (税抜)です。
1枚1,500円(税抜)から・ 1枚から注文できます
一周忌の案内状を出し終えて、料理の手配も済んだあたりで「当日、写真か映像を流したい」と思い立つ方は少なくありません。葬儀のときに作った映像が手元にあり、それをそのまま流せばいいのか迷っている方もいるでしょう。ただ、一年が経った場は、葬儀直後の場とは性格が変わっています。参列する人の顔ぶれも、その場に流れる空気も違うため、同じ映像をそのまま持ち込むと、しんとした空気だけが残って会食が進まなくなることがあります。
全員で見る形で流すなら、長さは5〜8分が扱いやすく、写真1枚を6秒で計算すると50〜80枚になります。写真は、選ぶ前に幼少期から直近までの年代ごとの枚数を決めておくと、晩年への偏りを防げます。闘病中の写真は、まず入れない前提で考え、迷う数枚だけを上映の2週間前までに親族へ見せて、一人でも反対があれば外します。会場では、DVDとブルーレイのどちらが再生できるかを分けて聞き、当日は本番の機材で再生を確かめます。
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葬儀直後と一周忌以降では場が違う|一周忌は没年の翌年、三回忌は没年の2年後 上映は5〜8分に収め、献杯後の時間から逆算して枚数を決める 写真は年代ごとに枚数を先に割り振る|晩年に偏るのはデジタル写真の性質 闘病・病床の写真は「入れない」を初期値にし、上映2週間前までに親族の合意を取る 寺院・料亭・自宅で再生環境が違う|DVDを基本にし、当日は本番の機材で再生確認する 遠方の親族への共有はディスクが確実|共有URLは期限とダウンロード操作でつまずく 法要の30日前から始める準備表 よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
葬儀直後と一周忌以降では場が違う|一周忌は没年の翌年、三回忌は没年の2年後
年忌法要は、亡くなった日を起点に営む年が決まっています。一周忌は没年の翌年の祥月命日、三回忌は没年の2年後にあたります。三回忌以降は数え年の数え方になるため、名前についている数字と実際の経過年数は一致しません。七回忌は没年の6年後です。この「もう一年、あるいは二年が経っている」という時間の差が、映像に求められるものを葬儀のときから変えます。
三回忌は没年の2年後。三回忌からは名前の数字と経過年数がずれる
通夜や葬儀で流す映像は、参列者がまだ現実を受け止めきれていない場に置かれます。人数が多く、会社関係や近所の方など、故人と深く付き合いのなかった方も含まれます。そのため内容は「どういう人生を送った方だったのか」を伝える紹介に近くなり、生い立ちから順に追う構成が自然でした。
一周忌や三回忌は違います。参列するのは親族と、故人と特に近かった方に絞られることが多く、その場にいる全員が故人を具体的に知っています。紹介は要りません。求められているのはむしろ、集まった人同士が「そういえばこのとき」と話し始めるきっかけです。映像を見ている最中に誰かが小さく笑ったり、隣の人に話しかけたりするなら、その映像は場に合っています。
参列者名簿を先に確定させてから写真を選ぶ
手を動かす順番として、最初にやるのは写真集めではなく参列者名簿の確定です。誰が来るかが決まると、入れるべき写真が決まります。
一緒に旅行に行った従兄弟が来るなら、その旅行の写真を1枚入れる
同じ職場だった方が来るなら、職場の集合写真を入れる
参列者一人ひとりについて「この人が写っている写真が1枚はあるか」を確認していくと、選定の基準が具体的になり、迷う時間が減ります。
逆に、当日来ない方だけが写っている写真を何枚も入れても、場は動きません。また、故人ひとりだけが写った写真ばかりを並べると、記録としては整いますが会話は生まれにくくなります。故人と誰かが一緒に写っている写真を全体の半分以上にすると、上映後の歓談が続きやすくなると考えられます。
葬儀の映像をそのまま流したい場合は、冒頭の数枚と最後の締めの言葉だけを差し替えれば使えることが多いので、全部を作り直す必要はありません。ただし、葬儀の映像には「お別れ」「安らかに」といった、見送るときの言葉が入っていることがあります。その文言が残っていると、一年前の空気を会食の席に持ち込むことになります。文字が入っている画面だけを洗い出して、そこを直すところから始めるのが早道です。
上映は5〜8分に収め、献杯後の時間から逆算して枚数を決める
尺を決める前に、会場から当日の進行表をもらってください。読経と焼香、法話が終わって会場を移したあとの会食の中で、映像を差し込める空き時間がどこに何分あるかが、そのまま上映できる長さになります。進行表がない小規模な会なら、料理を出す時間を会場に確認するだけでも判断できます。
差し込みやすいのは、施主の挨拶と献杯が済んで、最初の料理が出るまでの数分です。全員が席についていて、まだ箸が動いていない時間帯なので、視線が画面に集まります。ここに10分を超える映像を置くと、料理が冷めるか、映像の途中で配膳が始まって集中が切れます。
上映は、献杯のあと最初の料理が出るまでの数分に置く
写真1枚あたり5〜7秒で計算する
スライドショーは、1枚を5〜7秒表示するのが読みやすい速さです。3秒だと写真の中の人物を認識する前に切り替わり、10秒だと待ち時間が生まれます。1枚6秒で計算すると、枚数と尺の関係は次のようになります。
上映の位置づけ
目安の尺
写真枚数(1枚6秒)
会食の開始前に背景として流しておく
15〜20分(繰り返し再生)
150〜200枚
献杯の後、全員で見る
5〜8分
50〜80枚
法要から会食への移動の合間
3分前後
30枚
全員で見る形にするなら、5〜8分が最も外しにくい長さです。8分を超えると、後半で席を立つ方が出はじめます。高齢の参列者が多い法要では、長時間じっと画面を見続けること自体が負担になる場合もあります。
長い版がほしいときは上映用と持ち帰り用を分ける
写真が200枚あって削れない、という事態はよく起きます。そのときは1本にまとめようとせず、当日の上映用に6分の短い版を作り、別に20分の長い版を作って、後日ディスクで配る形にします。当日は短い版だけを流し、「もっと長いものを作ったので、後でお送りします」と挨拶で触れておけば、削った写真も無駄になりません。
1本のディスクに両方を入れて、メニュー画面から選べるようにする方法もあります。チャプターで年代ごとに区切っておくと、後で見返すときに「孫が生まれた頃だけ見たい」といった探し方ができます。
BGMは曲の長さに構成を引きずられないようにする
一般的な楽曲は1曲4〜5分なので、2曲つなげるとちょうど8〜10分になります。曲の切れ目で年代を切り替えると構成がまとまりますが、曲を最後まで鳴らしたいという理由で写真を水増しすると、後半が間延びします。尺は写真の枚数で決めて、曲は途中でフェードアウトさせるほうが結果は良くなります。
なお、市販の楽曲を複製したディスクを親族に配る場合、私的な使用の範囲を超えて権利処理が必要になることがあります。判断に迷うようであれば、権利処理の不要なロイヤリティフリー音源を使うほうが確実です。制作を業者に依頼する場合も、市販音源の持ち込みは受けられないことがあるため、依頼前に確認しておくと手戻りがありません。
写真は年代ごとに枚数を先に割り振る|晩年に偏るのはデジタル写真の性質
手元の写真を眺めながら「これは入れたい」と選んでいくと、ほぼ確実に晩年に偏ります。偏るのは、思い入れの問題ではなく、写真の残り方の問題です。スマートフォンで撮った直近10年の写真は数千枚あって探す手間もかからない一方、若い頃の写真は紙焼きでアルバムに貼られており、押し入れから出してこないと見られません。手を伸ばしやすい写真だけを選ぶと、結果として晩年ばかりになります。
晩年に偏った映像は、参列者にとって記憶が新しい時期の繰り返しになります。それ自体は悪くありませんが、法要の場で「そんな頃もあったね」という会話を生むのは、たいてい誰も見たことのない古い写真のほうです。
枚数の枠を先に決めてから写真を探す
順番を逆にします。まず年代の枠と枚数を決め、その枠を埋めるために写真を探しにいく。60枚構成なら、たとえば次のような配分になります。
年代の枠
60枚のうちの目安
集めるときの注意
幼少期〜学生時代
8枚
紙焼きのみ。実家のアルバムから探す
就職〜結婚
10枚
結婚式の写真は台紙から外す必要がある場合がある
子育ての時期
15枚
子や孫の世代が持っていることが多い
親族が増えた時期
15枚
法事や旅行の集合写真が使いやすい
直近5年
12枚
枚数が多いので枠を超えやすい。上限を守る
この表を親族に配って「この枠の写真を探してください」と頼むと、集まり方が変わります。「何かいい写真ない?」と聞くより、「幼稚園から高校までの写真を8枚探してほしい」と頼んだほうが、相手も動きやすくなります。
紙焼き写真は300dpi以上でスキャンする
古い写真はスキャンが必要です。L判(89×127mm)を300dpiで取り込むと、およそ1050×1500ピクセルになります。フルHDの映像は1920×1080ピクセルなので、縦方向は十分に足ります。ゆっくり寄っていくズームを掛けたい場合や、写真の一部だけを切り出したい場合は600dpiで取り込んでおくと、およそ2100×3000ピクセルになり、拡大に耐えます。
300dpiでも縦は足りる。寄るズームや切り出しには600dpi
スマートフォンのスキャンアプリでも実用になりますが、光が反射して白い帯が入りやすいので、蛍光灯の真下を避け、窓際の明るい日陰で撮ると失敗が減ります。アルバムの粘着シートに貼り付いた写真は、無理に剥がすと表面が持っていかれます。剥がれないものはアルバムのページごとスキャンして、後から切り出すほうが安全です。
集めた写真は、撮影年が分かるものだけでもファイル名の先頭に年を入れておくと、並べ替えの手間が大きく減ります。年が分からない写真は、写っている子どもの年齢や、背景の車、服装から親族に聞くと絞り込めます。この作業は一人でやると時間がかかるので、写真を出してもらうときに一緒に頼んでしまうのが早道です。
闘病・病床の写真は「入れない」を初期値にし、上映2週間前までに親族の合意を取る
入院中の写真、車椅子の写真、痩せてしまった時期の写真を入れるかどうかは、施主が一人で決めないほうがいい項目です。判断が分かれるからではなく、分かれたときに当日の会場で気まずさが出るからです。
初期値は「入れない」にしておくことをおすすめします。理由は二つあります。一つは、その時期を看取った家族と、遠方にいて最期の姿を見ていない親族とで、写真の受け取り方が大きく違うこと。看病した側にとっては日常の延長でも、久しぶりに会う親族にとっては衝撃になり得ます。
もう一つは、故人自身が弱った姿を人に見せたがらなかった場合、本人の意思に反する可能性があることです。生前に「こんな顔、写さないで」と言っていたなら、それは意思表示として扱うのが自然です。
合意の取り方は「リストを回して、一人でも反対なら外す」
上映の2週間前までに、使う写真の一覧を親族に共有します。全画像を送る必要はなく、迷っている数枚だけを取り出して「これを入れようと思うがどうか」と聞く形で十分です。共有の相手は、配偶者、子、故人の兄弟姉妹といった、当日の席で前のほうに座る方々です。
ルールは先に決めておきます。
一人でも「見たくない」と言えば外す
多数決にしないこと
法要の場で誰か一人がつらい思いをするなら、その1枚は入れないほうがいいという判断です。この基準を最初に伝えておくと、反対する側も言い出しやすくなります。
施主が一人で決めず、一人でも反対があれば外す基準で合意を取る
2週間としたのは、返事を待つ時間と、外した場合に構成を組み直す時間、そして制作と発送の時間を確保するためです。上映3日前に写真の差し替えが出ると、特急お届けを使うことになるか、間に合わなくなります。
入れない代わりにできること
闘病の時期をなかったことにしたくない、という気持ちもあると思います。その場合、写真ではなく別の形で触れる方法があります。
その時期に故人が書いた手紙やメモの一部を、写真として撮って挿入する
病室の窓から見えた景色や、見舞いに持って行った花など、本人が写っていない写真を使う
映像には入れず、会食の挨拶の中で、看病を支えてくれた方への感謝として言葉で述べる
とくに三つ目は、映像に入れるより自然に伝わることが多いようです。挨拶であれば、その場の空気を見ながら長さを調整できます。映像は再生を始めたら止められません。
なお、葬儀のときの祭壇や参列風景の写真も、扱いが分かれる素材です。一周忌の会食で葬儀の写真が出ると、一年前のあの日に引き戻される方がいます。入れるなら1枚、それも短く流す程度に留めるのが無難です。
寺院・料亭・自宅で再生環境が違う|DVDを基本にし、当日は本番の機材で再生確認する
ここが当日いちばん失敗が起きるところです。映像そのものは完成しているのに、会場で再生できない。この失敗は、パソコンで再生確認しただけで安心してしまったときに起きます。
会場ごとに、確認すべきことが違います。
会場
事前に確認すること
起きやすいこと
寺院の広間・会館
プレーヤーとモニターがあるか、電源の位置、窓の遮光
そもそも機材がなく、持ち込みが前提になっている
料亭・ホテルの個室
備え付け機材の種類、持ち込みの可否と使用料、事前の動作確認ができるか
備え付けがDVD専用機で、ブルーレイが再生できない
自宅
テレビの入力端子、プレーヤーが今も動くか
何年も使っていないプレーヤーがディスクを読み込まない
予約の電話で「上映をしたいのですが、プレーヤーはありますか」と聞くと、多くの会場は答えてくれます。このとき、DVDが再生できるのかブルーレイまで再生できるのかを分けて聞いてください。「再生できます」という返事だけでは、どちらの意味か分かりません。
迷ったらDVDを選ぶ
画質だけを見ればブルーレイが有利です。DVD-Videoの映像はNTSC方式で720×480ピクセル、圧縮方式はMPEG-2と規定されており、画素数にすると約35万画素。ブルーレイは1920×1080ピクセルまで扱えるので約207万画素になり、およそ6倍の情報量があります。記録容量もDVDの片面1層4.7GBに対してブルーレイは1層25GBです。両者の違いはDVDとブルーレイの違い で詳しく整理しています。
それでも法要の場ではDVDを選ぶ判断が合理的なことが多い、というのが実情です。ブルーレイの機器でもDVDは見られることが多い一方、DVDのプレーヤーではブルーレイを再生できません。会場の機材が古い可能性がある以上、下側の規格に合わせるほうが当日の不確実性が減ります。
写真のスライドショーであれば、動きの少ない映像なのでDVDの解像度でも見劣りは大きくありません。会場が新しく、備え付けがブルーレイ対応と確認できているなら、ブルーレイを選んでも問題ありません。どちらの機器で何が再生できるかは家庭用プレーヤーの互換性 にまとめてあります。
当日は本番の機材で、最初と最後を必ず通す
会場に到着したら、会食が始まる前に実機で再生確認をしてください。確認するのは次の4点です。
ディスクが読み込まれ、メニュー画面または本編が表示されるか
音が出るか、音量は会場の広さに合っているか
最後まで再生し切れるか(末尾で止まるディスクがまれにある)
画面の端が切れていないか(テレビの設定によっては外周が切れる)
時間がないときでも、冒頭の30秒と末尾の30秒だけは確認してください。中盤で止まる不具合は少なく、問題が出るのは読み込み時か末尾です。
そして、ディスクは2枚用意しておきます。1枚は当日の上映用、もう1枚は予備です。指紋や小さな傷で読み込まなくなることは実際にあり、その場で代わりを用意する手段はありません。ディスクの作成を当社に頼む場合は、基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から、1枚単位で注文できます。予備の1枚は保険として現実的な金額です。
遠方の親族への共有はディスクが確実|共有URLは期限とダウンロード操作でつまずく
体調や距離の事情で参列できない親族がいる法要は珍しくありません。当日流した映像を後から届けたい、という要望はここで出てきます。
手段としてまず思いつくのはファイル共有サービスのURLを送ることですが、相手が高齢の場合、ここでつまずくことが多くあります。つまずく理由は二つあり、一つは保存期限です。たとえばギガファイル便は、アップロード時の保持期限が初期設定で5日となっています。届いたメールを見落としたまま1週間が過ぎれば、ファイルは消えています。
もう一つは操作です。次の4段階のどこかで止まる方は少なくありません。
URLを開く
ダウンロードボタンを押す
保存先を選ぶ
保存した動画をプレーヤーで開く
ディスクなら、封筒から出してプレーヤーに入れるだけです。テレビの前まで持っていけば再生できるという点で、操作の段数が圧倒的に少なくなります。年配の親族に届けるなら、この差が大きくものを言います。
枚数は参列者名簿と欠席者リストから出す
必要枚数は、次の合計で見積もると過不足が出にくくなります。
欠席した親族の世帯数(1世帯1枚)
当日「後で見たい」と言われそうな参列者の分(少し多めに)
自宅保管用(2枚。1枚は再生用、1枚は仕舞っておく用)
1枚から注文できる業者を使えば、まず必要な分だけ作り、後から追加する形にできます。法要の後に「うちにも1枚ほしい」と言われることは実際によくあるので、最初から多く作りすぎず、追加できる状態にしておくほうが無駄がありません。
ディスクの作成を頼む場合、動画データの渡し方は共有URLが一般的です。ダウンロードできるURLであれば、ギガファイル便、Google ドライブ、Dropbox、OneDrive、WeTransfer、firestorageなどが使えます。ギガファイル便を使う場合の手順はギガファイル便での入稿ガイド にまとめてあります。
ここでも保持期限には注意してください。入稿してから制作が始まるまでの間にファイルが消えると、やり直しになります。期限は長めに設定しておくのが安全です。
送るときは一言添える
ディスクだけが封筒で届くと、受け取った側は何のディスクか分からないことがあります。盤面に「〇〇 一周忌 2026年」と印刷しておくと、後から見返すときにも探しやすくなります。ケースの背表紙にも同じ表記があれば、棚に並べたときに背表紙だけで見分けられます。
加えて、短い手紙を1枚入れてください。「一周忌の折に上映したものです。お身体の具合がよろしいときにご覧ください」といった数行で十分です。映像の内容によっては、受け取った方が一人で見て涙することもあります。心の準備ができる一文があるだけで、受け取り方が変わります。
枚数は名簿と欠席者から出し、何のディスクか分かる表記と手紙を添える
法要の30日前から始める準備表
ここまでの作業を、法要当日を起点に並べ直します。日付は目安であり、写真がすでに手元に整理されている場合はもっと短くできます。逆に、親族に写真を探してもらう工程が入るなら、30日でも足りないことがあります。
時期
やること
遅れたときの影響
当日の30日前
参列者名簿の確定、年代枠の決定、親族への写真依頼
写真が集まらず、晩年中心の構成になる
20日前
紙焼きのスキャン、ファイル名に年を入れる
並べ替えに時間を取られる
14日前
迷う写真(闘病時期など)を親族に共有し合意を取る
直前の差し替えが発生する
10日前
会場に再生機材を確認、DVDかブルーレイかを決定
会場で再生できない
7日前
映像を書き出して入稿
通常納期に間に合わない
3日前
ディスクを受け取り、自宅のプレーヤーで通し再生
不具合が見つかっても作り直せない
前日
本編ディスクと予備ディスクを鞄に入れる
当日忘れる
当日
会場の実機で冒頭と末尾を再生確認
上映開始時に止まる
データをコピーしただけでは家庭用プレーヤーで再生されない
入稿の前に理解しておきたいのが、動画ファイルをディスクにコピーすることと、DVDプレーヤーで再生できるディスクを作ることは別の作業だという点です。MP4ファイルをそのままDVD-Rにコピーしても、パソコンでは開けますが、家庭用のDVDプレーヤーでは再生されないのが通常です。再生できる形式に組み立てる工程はオーサリングと呼ばれ、この仕組みはオーサリングとは?DVD・ブルーレイを再生できる形にまとめる作業と手順 で説明しています。当社では、オーサリングは料金に含まれています。
当社が受け付けるのは完成した動画のデータなので、写真のスライドショーも、編集を終えてMP4などの動画ファイルに書き出してから入稿します。動画ファイルは1本で構いません。
メニュー画面の作成とチャプター分けは、注文ページでオプションを選ぶと付けられます。年代でチャプターを分けるなら、チャプター分けを選ぶと開く「チャプター位置の指定」の欄に、区切りの時刻を入れます。盤面へのレーベル印刷、ケースと背表紙の印刷も、法要用のディスクでは実用的です。どちらもオプションで、印刷する画像を入稿してもらう形です。
日程が詰まっているときの選択肢
法要の日程は動かせません。準備が押した場合に使えるのが納期オプションです。当社の通常便は、受付から5営業日で発送です。急ぐときは、次のオプションを選べます。
お急ぎお届け(+1,500円/平日15時までのご注文・ご入稿で翌々日までに発送)
特急お届け(+3,000円/平日15時までのご注文・ご入稿で翌日発送)
大阪市北区の店舗で受け取る当日店舗お渡し(+3,500円/平日12時までのご注文・ご入稿)
通常便は、発送からお届けまでさらに2〜3日かかるので、準備表の7日前の入稿で間に合わないときは、このうちお急ぎお届けか特急お届けを選びます。納期の考え方はDVDを急いで作るときの締切と逆算 に詳しく書いています。
ただし、特急お届けを前提に計画を立てるのはおすすめしません。特急お届けでも、入稿したデータに不備があれば確認のやり取りが発生し、その分だけ後ろにずれます。前日に届いて再生確認をする余裕がない状態は、会場でのトラブルにそのままつながります。3日前に手元にある状態を目標に組むのが、結果として楽です。
よくある質問
Q. 一周忌で流す映像は何分くらいが適切ですか? A. 会食の中で全員が着席して見る形なら、5〜8分が扱いやすい長さです。写真1枚を6秒表示すると、5分で約50枚、8分で約80枚になります。8分を超えると後半で席を立つ方が出はじめ、高齢の参列者には負担にもなります。会食の開始前に背景として流しておくだけなら15〜20分の繰り返し再生でも構いません。まず会場から当日の進行表をもらい、映像を差し込める空き時間が何分あるかを確認してから尺を決めてください。
Q. 三回忌は亡くなってから何年目に営みますか? A. 三回忌は没年の2年後にあたります。一周忌が没年の翌年の祥月命日であるのに対し、三回忌以降は数え年の数え方になるため、名前についている数字と実際の経過年数が一致しません。七回忌は没年の6年後です。映像を作る場合、一周忌から一年しか経っていないので、一周忌で使った素材をそのまま流用すると「前と同じ」と受け取られることがあります。写真を数枚入れ替えるか、構成の順番を変えると印象が変わります。
Q. 葬儀のときに作った映像をそのまま一周忌で流してもいいですか? A. 流すこと自体に問題はありませんが、そのままだと場に合わないことがあります。葬儀用の映像には「お別れ」「安らかに」といった見送るときの言葉が入っていることが多く、一年経った会食の席では空気が重くなりがちです。文字が表示される画面だけを洗い出し、そこを差し替えるだけでもかなり変わります。冒頭の数枚と締めの言葉を直す程度で使えることが多いので、全部を作り直す必要はありません。
Q. 闘病中や病床の写真は入れるべきでしょうか? A. 「入れない」を初期値にすることをおすすめします。看取った家族と、最期の姿を見ていない遠方の親族とでは受け取り方が大きく違い、その場でつらい思いをする方が出る可能性があります。故人が弱った姿を見せたがらなかったのであれば、それも判断材料になります。どうしても迷う場合は、上映の2週間前までに該当の写真を親族に共有し、一人でも反対があれば外すというルールを先に決めておくと、当日の気まずさを避けられます。
Q. 会場のプレーヤーで再生できるか、どう確認すればいいですか? A. 会場に電話して「上映をしたいのですが、プレーヤーはありますか」と聞き、そのときDVDが再生できるのかブルーレイまで再生できるのかを分けて確認してください。「再生できます」だけではどちらか分かりません。当日は会食が始まる前に、本番の機材でディスクを入れ、冒頭30秒と末尾30秒を再生してみてください。不具合が出るのは読み込み時か末尾がほとんどです。指紋や傷で読めなくなることもあるため、予備のディスクをもう1枚持参すると安心です。
Q. DVDとブルーレイのどちらで作ればいいですか? A. 会場の機材が確認できない場合はDVDが無難です。ブルーレイの機器でもDVDは見られることが多い一方、DVD専用機ではブルーレイを再生できないため、下側の規格に合わせるほうが当日の不確実性が減ります。画質はDVDが720×480ピクセル(約35万画素)、ブルーレイが1920×1080ピクセル(約207万画素)で差がありますが、写真のスライドショーは動きが少ないためDVDでも見劣りは大きくありません。会場がブルーレイ対応と確認できているなら、ブルーレイを選んでも問題ありません。
Q. 古い紙焼き写真はどのくらいの解像度でスキャンすればいいですか? A. L判(89×127mm)を300dpiで取り込むと約1050×1500ピクセルになり、フルHD映像の1920×1080に対して縦方向は足ります。ゆっくり寄るズームを掛けたい場合や一部を切り出したい場合は600dpiにすると約2100×3000ピクセルになり、拡大に耐えます。スマートフォンのアプリでも実用になりますが、蛍光灯の真下だと反射で白い帯が入るので、窓際の明るい日陰で撮ると失敗が減ります。アルバムに貼り付いて剥がれない写真は、ページごと撮って後から切り出すほうが安全です。
Q. 参列できなかった親族に映像を送るには何がいいですか? A. 高齢の方に送るなら、共有URLよりディスクのほうが確実です。ファイル共有サービスは保存期限があり、たとえばギガファイル便は保持期限の初期設定が5日です。メールを見落とすと消えてしまいます。またURLを開いてダウンロードし、保存先を選んで再生する、という手順のどこかで止まる方も少なくありません。ディスクなら封筒から出してプレーヤーに入れるだけです。盤面に「〇〇 一周忌 2026年」と印刷し、短い手紙を添えて送ると受け取る側の負担が減ります。