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映像テロップのフォントは商用利用できるか|ライセンス確認の手順

2026 9/27
映像テロップのフォントは商用利用できるか|ライセンス確認の手順

この記事の要点

  • フォントの可否を決めるのは著作権法ではなくフォントに付属する使用許諾契約で、読む場所はreadme.txtと配布元の規約ページとOSの使用許諾の3か所です。
  • Microsoftは動画の字幕・テキストについて、ビットマップ画像として描かれ、フォントファイル自体が動画ファイルに埋め込まれていなければ画像ファイルと同じ扱いだと明記しています。
  • 通常の書き出しで埋め込みは起きず、実際に危ないのは編集プロジェクトにフォントファイルを添えて外注先へ渡す行為で、これは多くの規約が禁じる再配布に当たります。
  • フォントの埋め込み許諾はOS/2テーブルのfsTypeに記録され、値2のRestricted Licenseは権利者の明示的な許可なしに埋め込めない設定です。
  • ディスク配布で増える確認は販売の有無と印刷データの2点で、レーベルやジャケットはアウトライン化すれば埋め込みの論点そのものが消えます。

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編集を終えてテロップを入れ、書き出す直前になって「このフォント、勝手に使っていいんだったか」と手が止まる。結婚式のプロフィールムービー、社内研修動画、イベントの記録映像——どれも身内向けのつもりで作っていたものが、途中から「配る」「売る」に変わっていくと、急に気になり始めます。

調べ始めると、今度は情報が噛み合いません。「商用利用可」と書かれたフォントもあれば、「埋め込み禁止」という条項もある。動画は埋め込みに当たるのか当たらないのか、そこがはっきりしないまま時間だけが過ぎていきます。

この記事では、フォントの規約をどこから読み、何を確認し、判断がつかないときに何をすればいいかを、実際の作業手順の形で整理します。Microsoft や Apple の使用許諾、SIL Open Font License の条文、OpenType 仕様の埋め込みフラグといった一次情報を引きながら、映像テロップからディスク配布までの流れに沿って説明します。

最初に読むのは著作権法ではなく使用許諾契約|判断材料はreadme.txtとLICENSEファイル

使っているフォントを映像に載せてよいかを調べ始めると、多くの人がまず著作権法にあたります。ところが実務では、そこから答えが出てきません。書体のデザインそのものがどこまで法的に保護されるかは議論のある領域で、個別の案件を判断する材料になりにくいからです。

判断の根拠になるのは、フォントに付いてくる使用許諾契約のほうです。Windows に入っているフォント、macOS に入っているフォント、Google Fonts、個人が配布しているフリーフォント——どれにも、何をしてよくて何が禁止かが文章で書かれています。その条件を読んで、自分の使い方が範囲に入っているかを照合する。これが最短の手順です。

規約が置かれている3か所

  • フォントのZIPに同梱されている readme.txt / LICENSE.txt / OFL.txt
  • 配布元サイトの利用規約ページ(同梱ファイルと食い違うときは、どちらが新しい版かを確認する)
  • OS やサブスクリプションサービスの使用許諾契約(OS標準フォントや月額型フォントサービスの場合)

そして「商用利用OK」という一行だけを見て終わりにしないことです。確認する軸は4つあります。商用利用の可否、改変の可否、再配布の可否、埋め込みの可否。映像テロップで引っかかるのは、ほとんどの場合、後ろの2つです。商用と改変は多くの規約で結論がはっきり書かれているのに対し、再配布と埋め込みは条件付きの書き方になっていることが多く、読み飛ばすと後で問題になります。

逆に言えば、この4つに答えが出れば、そのフォントについての調査は終わりです。規約全文を法律家のように読み込む必要はありません。

パソコン付属フォントはテロップに使える|Windowsの条件は「フォントファイルを動画に埋め込まないこと」

いちばん身近なのは、OSに最初から入っているフォントです。Microsoft は Windows 同梱フォントについて再配布FAQを公開していて、映像への使用を名指しで扱っています。

「Can I use the fonts to produce captions and text included in videos?(これらのフォントを使って、動画に入れる字幕やテキストを作ってよいか)」という問いに対する回答は、「We view this as the same as graphic files, providing the captions or text is rendered as a bitmap image, and the font files themselves are not embedded within the video file」です。字幕やテキストがビットマップ画像として描かれていて、フォントファイル自体が動画ファイルに埋め込まれていないなら、グラフィックファイルを作るのと同じ扱いだ、という整理になっています。

同じFAQでは、印刷物やグラフィックを売ることについて「we do not restrict you from selling the things you print and make using the Windows-supplied fonts」、ロゴ制作についても「we do not restrict you from making logos using the Windows-supplied fonts」と書かれています。ただし全体に前提が付いていて、「家庭用・学生向け・非商用に限定してライセンスされたアプリケーション」を使っている場合は別、とされています。プリインストールの制限付きソフトで作った素材は、そのソフト側の条件も見てください。

Windows付属フォントで認められていない行為

  • フォントファイルを他のコンピューターやサーバーにコピーすること
  • WOFF/WOFF2 などのWebフォント形式に変換して自分のサーバーに置くこと(self-hosting)
  • ビットマップ形式を含む他形式への変換、および改変
  • アプリ・ゲーム・機器へのバンドル(文書への埋め込み許諾はこれを含まないと明記されています)

macOS も考え方は近く、条文はより短いです。macOS のソフトウェア使用許諾契約には「お客様は、Appleソフトウェアの実行中にコンテンツを表示およびプリントするために、Appleソフトウェアに含まれるフォントを使用することができます。ただし、お客様は、当該フォントに付属する埋め込み制限で許可されている場合のみ、コンテンツ内にフォントを埋め込むことができます」とあり、その確認場所として「Font Book」>「プレビュー」>「フォント情報を表示」が指定されています。ヒラギノなどを案件で使う前に、この画面を一度開いておくと後の判断が早くなります。

書き出したMP4にフォントは残らない|注意すべきはプロジェクトファイルの受け渡し

規約に「埋め込み」という言葉が出てくると身構えますが、通常の映像編集では埋め込みは起きません。Premiere Pro や After Effects でテロップを付けて MP4 に書き出した時点で、文字はピクセルの絵になっています。動画ファイルの中にフォントデータは残りません。前章の Microsoft の回答が「ビットマップ画像としてレンダリングされている限り」と条件を付けているのは、この状態のことです。

埋め込みや再配布が実際に起きるのは、次の場面です。

  • PDF や PowerPoint など、文字を文字のまま保存する文書形式で書き出したとき
  • アプリ・ゲーム・キオスク端末などにフォントを同梱するとき
  • 編集プロジェクトを外注先や共同編集者に渡すときに、フォントファイルを一緒に添付するとき

最後がいちばん見落とされます。プロジェクトファイルは相手の環境にフォントがないと開いても組み直せないため、フォントファイルを同梱して渡したくなります。しかしこれはライセンス上「再配布」に当たり、多くの規約で禁止されています。外注先には使用フォント名を伝えて各自で入手してもらうか、テロップを画像として書き出して渡すのが無難です。

なお SRT や VTT の字幕ファイルを別途配る場合は、渡っているのは文字コードだけで、描画は再生側のフォントで行われます。これは埋め込みではありませんが、「相手の環境しだいで別の書体になる」という別の問題が発生します。デザインを固定したいなら映像に焼き込む一択です。

埋め込みが許されているかは fsType に書かれている

OpenType/TrueType のフォントファイルには OS/2 テーブルという領域があり、その中の fsType という値に埋め込み許諾が記録されています。仕様上の意味は次のとおりです。

fsType の値 名称 仕様上の意味
0 Installable embedding 埋め込み可。相手のシステムに恒久的にインストールされる使い方も許容され、相手は購入者と同じ権利・義務を負う
2 Restricted License embedding 権利者の明示的な許可を得ずに、改変・埋め込み・受け渡しをしてはならない
4 Preview & Print embedding 埋め込み可。相手側では表示と印刷のみで、文書は読み取り専用として開かれる
8 Editable embedding 埋め込み可。相手側での編集と保存も認められる
bit 8 No subsetting サブセット化してから埋め込むことは不可
bit 9 Bitmap embedding only フォント内のビットマップのみ埋め込み可。アウトラインデータは埋め込めない

この値はソフトが機械的に読むためのもので、規約本文の代わりにはなりません。仕様書自体にも「Font vendors are responsible to set these bits correctly」と書かれていて、値を正しく設定する責任は配布元にあるとされています。値と規約文が食い違ったときは規約文を優先し、判断に迷うなら配布元に確認してください。

無料フォントは「作った物」と「フォントファイル」を分けて読む|OFLは制作物に条件を及ぼさない

フリーフォントの規約は書き方がばらばらですが、読むときの視点は共通です。そのフォントで作った物と、フォントファイルそのものを分けて読むこと。制限のほとんどは後者、つまりフォントファイルの取り扱いにかかっています。

代表例が SIL Open Font License(OFL)です。条文には「Neither the Font Software nor any of its individual components, in Original or Modified Versions, may be sold by itself」とあり、禁じられているのはフォントを単体で売ることです。公式FAQでは、OFLフォントで作ったグラフィックについて「You remain the author and copyright holder of that newly derived graphic or object」と説明されていて、成果物にOFLの条件は及びません。文書への埋め込みについても「Yes, either in full or a subset」と明記されています。改変版に元の名前(Reserved Font Name)を使えない点だけ押さえておけば、映像テロップでの利用で困る場面はほとんどありません。

Google Fonts をまとめて「OFLだから安心」と考えるのは早計です。公式リポジトリの説明は「Most of the fonts in the collection use the SIL Open Font License, v1.1. Some fonts use the Apache 2 license. The Ubuntu fonts use the Ubuntu Font License v1.0」となっていて、ライセンスは1種類ではありません。同じ文書に「It is important to always read the license for every font that you use」と書かれているとおり、フォントごとの表記を見る必要があります。

日本語フォントでは IPAフォントライセンス v1.0 も見かけます。商用・非商用を問わず利用でき、埋め込みについては「デジタル・ドキュメント・ファイル内のデジタル・コンテンツをレンダリングするためにのみ使用される場合」に配布時の義務を負わないと整理されています。一方、改変して再配布する場合の条件は細かく、名称の変更も求められます。

個人が配布しているフォントは、同梱の readme.txt が正本です。たとえば「たぬき油性マジック」の規約では、Webサイト・印刷物・動画・ゲーム・アプリでの利用が個人・商用ともに無償で認められ、使用報告も不要とされている一方で、フォントファイル自体の無断販売と、改変やトレースしたものをフォントとして販売する行為が禁止されています。使ってよい範囲は広く、縛られるのはフォントファイルの扱いだけ——この構造は、多くの個人配布フォントに共通しています。

「無料」と「商用利用可」は別の話

Microsoft のFAQにも「Some font foundries may give away "free" versions of fonts with limited licenses and make their money selling extended rights」という注意書きがあります。無償版は用途を絞り、商用利用や埋め込みは別途有償ライセンス、という配布のしかたは珍しくありません。ダウンロードページの「フリーフォント」という表記だけで判断せず、規約本文の中に商用について書かれた行を探してください。

ディスクにして配る段階で増える確認は2つ|販売の有無と印刷データのフォント

完成した映像を DVD や Blu-ray にして配る段になると、確認項目が2つ増えます。販売するのかどうかと、ディスクの印刷物にフォントを使うかどうかです。

映像本編については、追加の心配はほとんどありません。テロップはすでに映像に焼き込まれていて、ディスクに入るのは動画と音声のデータです。DVDオーサリング(プレーヤーで再生できる形式への組み立て)の工程で扱うのも映像と音声のストリームで、フォントファイルが混入することはありません。メニュー画面の文字も、静止画として書き出されていれば同じです。

確認が要るのは印刷物のほうです。盤面のレーベル印刷やケースの背表紙は、印刷用データとして入稿します。Illustrator や PDF のまま渡すとフォント情報が埋め込まれるため、fsType が Restricted License(値2)のフォントを使っていると工程で止まる可能性があります。文字数が限られている印刷物であれば、レーベル・ジャケットの入稿データを作る段階でアウトライン化しておくのが確実です。アウトライン化した文字はフォントではなく図形になるので、埋め込みという論点そのものが消えます。

販売する場合は、規約に商用利用や再頒布の条項があるかを見ます。Microsoft も自社供給以外のフォントについて「Some font licenses may restrict commercial use, require attribution, and restrict redistribution or commercial redistribution of documents that include embedded versions of the font」と注意を促しています。無償で配る記念ディスクと、値段を付けて売る作品集とでは、読むべき条項が変わります。部数と販売の有無を先に決めてから規約を読むと、判断が一度で済みます。

ディスクメーカーでは動画データからのDVD・Blu-ray制作を基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から承っており、オーサリングは料金に含まれます。盤面へのレーベル印刷、ケースと背表紙の印刷、メニュー画面の作成、チャプター分けにも対応しています。入稿はギガファイル便などのダウンロードできる共有URLで受け付けています。フォントの権利関係はデータをお預かりする側では判断できないため、印刷データをアウトライン化しているかどうかだけ、入稿前にご自身で確認しておいてください。

規約は改定される|フォントごとに「取得日・規約本文・配布元URL」を1フォルダに残す

規約は改定されます。ダウンロードした時点では商用利用可だったフォントが、数年後に条件を変えていることも、配布サイトごと消えていることもあります。後から「当時どういう条件だったか」を示す手段は、自分で残した控えしかありません。

手間をかけずに残すなら、フォントごとに1フォルダを作り、次の5点を入れておきます。

  • フォントファイル本体(配布時のZIPのまま)
  • 同梱の readme.txt / LICENSE.txt
  • 配布元の規約ページを保存したPDF、またはスクリーンショット
  • 配布元URLと取得日を書いたテキストファイル1枚
  • そのフォントを使った案件名(後から追記でかまいません)

フォルダ名を「フォント名_取得日」にしておくと、版が変わったときに古い版と並べて置けます。案件数が増えてきたら、スプレッドシートで一覧を作ると照会が速くなります。列は、フォント名/配布元/取得日/ライセンス種別/商用可否/改変/再配布/埋め込み/使用案件の9列で足ります。新しいフォントを使うたびに1行足すだけなので、作業は数十秒で終わります。

この控え自体が消えては意味がないので、保存場所は分けておきます。作業用PC、外付けドライブ、クラウドの3か所に置く3-2-1バックアップの考え方は、フォントの規約控えにもそのまま使えます。テキストとPDFが中心で容量は小さいので、追加コストはほとんどかかりません。

判断がつかないときの逃げ道は3つ|OFLへの差し替え・アウトライン化・書面での確認

調べても結論が出ないフォントは出てきます。規約が英語だけだったり、配布元の連絡先が見当たらなかったり、そもそも入手経路を思い出せなかったり。そのときに取れる手は3つです。

1. OFLのフォントに差し替える

制作物に条件が及ばず、埋め込みも認められているOFLフォントに替えてしまうのが、いちばん早い解決です。日本語であれば、Adobe が公開している源ノ角ゴシック(Source Han Sans)が SIL Open Font License 1.1 で配布されています。Google Fonts にも日本語フォントが揃っていますが、前述のとおりライセンスは1種類ではないため、各フォントのページで表記を確認してから使ってください。差し替えは文字幅が変わるので、テロップの改行位置を見直す時間を見込んでおきます。

2. アウトライン化して図形にする

テロップの点数が少なければ、デザインソフトでアウトライン化して図形として扱う手があります。フォントデータを持ち回らずに済むので、外注先へのデータ受け渡しでも問題が起きません。ただし後から文字を修正できなくなるため、アウトライン化前の編集可能なファイルは手元に残しておきます。

3. 権利者に書面で確認する

そのフォントでなければ成立しないデザインなら、配布元に問い合わせます。返事が早く、かつ具体的な答えが返ってくる聞き方は、条件を先に全部書いてしまうことです。用途(映像のテロップ)、媒体(DVD・Blu-ray)、配布形態(販売か無償配布か)、制作枚数、公開期間、クレジット表記の要否。この6点を書いて送り、返ってきたメールをそのまま控えとして保存します。「使っていいですか」だけの問い合わせは、追加質問が往復して時間がかかります。

どの手を選ぶにしても、判断は量産前に済ませておくほうが安上がりです。1枚から注文できる制作を使えば、テロップの見え方と印刷面の仕上がりを実際のディスクで確認したうえで、本数を決められます。

よくある質問

Q. Windowsに最初から入っているフォントで作ったテロップの動画を、販売してもいいですか?
A. Microsoftの再配布FAQでは、動画の字幕やテキストはグラフィックファイルと同じ扱いとされ、ビットマップ画像として描かれていてフォントファイル自体が動画ファイルに埋め込まれていないことが条件とされています。印刷物やグラフィックの販売についても制限しないと明記されています。ただし、家庭用・学生向け・非商用に限定してライセンスされたアプリケーションを使って制作した場合は別扱いとされているため、使った編集ソフトのライセンス種別もあわせて確認してください。

Q. 動画にフォントを埋め込んだことになるのは、どんなときですか?
A. 一般的な編集ソフトでテロップを付けてMP4などに書き出す場合、文字はピクセルの画像として焼き込まれるため、動画ファイルの中にフォントデータは残りません。埋め込みが実際に起きるのは、PDFやPowerPointのように文字を文字のまま保存する形式で書き出したとき、アプリや機器にフォントを同梱するとき、そして編集プロジェクトと一緒にフォントファイルを他人に渡すときです。最後のケースはライセンス上の再配布に当たり、多くの規約で禁止されています。

Q. 編集を外注するとき、使っているフォントのファイルを一緒に渡してもいいですか?
A. フォントファイルを他人に渡す行為は再配布に当たり、多くの規約で認められていません。相手にフォント名を伝えて各自で入手してもらうか、テロップ部分を画像として書き出して渡す方法が無難です。OFLのようにフォントの再配布が許されているライセンスもありますが、その場合もライセンス本文を同梱するなどの条件が付きます。渡す前に、そのフォントの規約で再配布についてどう書かれているかを確認してください。

Q. フォントが埋め込みを許しているかどうかは、どこで確認できますか?
A. macOSであれば、Appleの使用許諾契約が確認場所として「Font Book」>「プレビュー」>「フォント情報を表示」を指定しています。技術的には、OpenTypeやTrueTypeのフォントファイル内にあるOS/2テーブルのfsTypeという値に埋め込み許諾が記録されており、0は自由な埋め込み、2は権利者の許可が必要、4は表示と印刷のみ、8は編集も可能という意味です。ただしこの値は規約本文の代わりにはならないため、最終判断は規約の文章で行ってください。

Q. フリーフォントを使った動画をYouTubeなどで収益化してもいいですか?
A. 配布元の規約に商用利用についてどう書かれているかで決まります。SIL Open Font Licenseのフォントは、そのフォントで作った成果物に条件が及ばないとFAQで説明されているため問題になりにくい一方、個人配布のフォントでは無償版の用途を絞り、商用や埋め込みは別途有償ライセンスとしている例もあります。Microsoftの資料でも、無償版に限定的なライセンスを付けて拡張権利を販売する事業者がある旨が注意書きとして書かれています。

Q. DVDのジャケットやレーベルにフォントを使う場合、アウトライン化は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、しておくと確認事項が減ります。Illustrator形式やPDFのまま入稿すると、印刷データの中にフォント情報が埋め込まれます。埋め込みを制限しているフォントを使っていると、この段階で条件に触れる可能性があります。アウトライン化した文字はフォントではなく図形として扱われるため、埋め込みという論点そのものがなくなります。文字数が限られる印刷物では手間も小さいので、入稿前に済ませておくのがおすすめです。

Q. フォントの規約が英語しかない場合、どこを重点的に読めばいいですか?
A. commercial(商用利用)、modify/derivative(改変・派生)、redistribute/distribute(再配布)、embed/embedding(埋め込み)、sell(販売)の5語を検索して、その前後を読むと必要な情報にたどり着けます。SIL Open Font Licenseであれば「may be sold by itself」の一文が単体販売の禁止を示し、公式FAQに埋め込みや制作物の扱いが平易な英語でまとめられています。判断が割れる書き方だった場合は、配布元に条件を列挙して問い合わせ、返信を控えとして保存してください。

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