この記事の要点
メインカメラはどちらも48MP。18 Proは可変絞り(ƒ/1.48・1.8・2.8・4.0)で24mm、Duoはƒ/1.6固定で26mm。超広角は13mm・ƒ/2.2の同じ部品
18 Proはƒ/1.48からƒ/4.0まで絞ると、計算上は約2.9段、光の量が約7分の1になる。集合写真や料理で手前から奥まで写したいときに絞れるのは18 Proだけ
センサーの大きさは両機種とも公表されておらず、画素の大きさもDuoは記載が無い。Duoは発売前なので、画質は仕様から見込める違いまでしか言えない
ProRAW(DNG)、プロレベルのコントロール、Appleリファレンス画像、望遠は18 Proだけ。スマート撮影、Duo Preview、キッズキューはDuoだけにある
写真をDVDにすると720×480、ブルーレイでも1920×1080になり、24MPと48MPの差は残らない。残るのはピント・ぶれ・構図など、撮る瞬間に決まる差
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予約が10月16日(金)の21時に始まるiPhone Duoと、9月18日から店頭に並んでいるiPhone 18 Pro。子どもの写真をよく撮る人が、折りたたみの大きな画面に惹かれつつ「写真の写りで損をしないか」と、Appleの仕様ページを二つ並べて見比べている。そういう場面を思い浮かべて書きます。並べてみると、メインカメラの画素数はどちらも48MPで、超広角カメラは同じ部品、写真の処理の名前もほとんど同じです。違いはメインカメラのレンズまわりと、撮ったあとに手を入れるための機能に集まっています。
仕様から差が出ると見込めるのは、四つの場面です。ひな壇の集合写真や料理のように手前から奥まで写したい写真(18 Proはƒ/4.0まで絞れ、Duoはƒ/1.6で固定)、離れたものを大きく撮る写真(望遠は18 Proだけ)、撮ったあとにRAWで調整したい写真(ProRAWは18 Proだけ)、そして暗い室内です。明るい屋外で人を撮る、超広角で景色を撮るといった場面は、部品が同じか、差が写りに出にくい場面と考えられます。一方でDuoには、撮られる人が外側の画面で構図を確かめられるDuo Previewや、全員の準備ができたら撮るスマート撮影があり、家族写真の表情とタイミングにかかわる機能はDuo側にあります。
2026年10月時点の情報です。Duoは発売前のため、Appleの仕様ページと発表資料から分かる範囲で書いており、撮り比べた結果は含みません。画面・電池・重さ・接続など写真以外の違いもまとめて見たいときは、iPhone Duoと18 Proの違いを全項目で比べた記事 から読むと全体がつかめます。
この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります
先に答え|メインカメラの部品が違い、超広角と処理は同じ 発売前の比較で言えること、言えないこと 18 Proの可変絞り|6枚の羽根でƒ/1.48からƒ/4.0まで4段階 絞りが固定のDuoで、できることとできないこと 画素の大きさ|18 Proは2.44µm、Duoは数値の記載が無い 24mmと26mmの差は、同じ場所から撮ると写る幅で約8% 望遠が無いDuoの2倍と、18 Proの4倍・8倍 手ぶれ補正とピント合わせは、表記の世代と方式が違う 残りの14項目を見る 画像処理|同じ名前の処理と、処理では補えない部分 18 Proだけの写真機能|ProRAW・プロのコントロール・リファレンス画像 Duoにしかない、撮られる側に向いた機能 人を撮る場面で見込める差|家族写真・集合写真・動く子ども 風景・料理・夜の街では、どこが分かれるか 撮った写真を確かめる画面の違い 買ってから「思っていたのと違う」となりやすい点 写真の画質で選ぶなら|撮るものから決める道すじ 今のiPhoneから替えると、写真で増えるものと減るもの 届いた日に決めておく写真の設定 発売後のレビューを読むときに見るところ 家族に渡すときに写真の画質を下げない経路 写真をテレビで見る1枚にするまで よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
先に答え|メインカメラの部品が違い、超広角と処理は同じ
写真の写りを決めるものは、大きく分けて三つあります。光を集めるレンズ(焦点距離と絞り)、光を受けて信号にするセンサー(画素の数と大きさ)、その信号を写真に仕上げる処理(チップと画像処理)です。手ぶれ補正とピント合わせの仕組みは、レンズとセンサーのあいだで働く部品として、ここに加わります。Duoと18 Proを、この順に仕様ページの表記で並べたのが次の表です。右の列には、差が写りに出やすいと見込める場面を書き添えました。
項目
iPhone 18 Pro
iPhone Duo
差が出やすいと見込める場面
メインの画素数
48MP
48MP
同じ
メインの絞り
可変絞り ƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0
ƒ/1.6(固定)
集合写真、料理、夜景の光源
メインの焦点距離(Appleの表記)
24mm
26mm
狭い部屋での家族写真
メインの画素の大きさ
2.44µmクアッドピクセル(1つは1.22µm)
記載なし
暗い室内(数値では比べられない)
メインの手ぶれ補正
第2世代のセンサーシフト光学式
センサーシフト光学式
暗い場所での手持ち撮影
メインのピント合わせ
100パーセントFocus Pixels
Hybrid Focus Pixels
動く子ども
超広角
48MP・13mm・ƒ/2.2・120°
同じ
差は出にくい
望遠
48MP・100mm(4倍)。8倍は200mm
なし(2倍はメインで52mm)
舞台、運動会、遠くの景色
写真のフォーマット
HEIF・JPEG・DNG(ProRAW)
HEIF・JPEG
撮ったあとに調整する写真
写真の処理
Photonic Engine・Deep Fusion・スマートHDR 5
同じ
差は出にくい
片方だけの機能
プロレベルのコントロール、Appleリファレンス画像、空間写真
スマート撮影、Duo Preview、キッズキュー
手で決めたい人か、表情を待ちたい人か
表の上半分、メインカメラの行はほとんどが違います。画素数の48MPだけが同じで、絞り、焦点距離、手ぶれ補正の世代、ピント合わせの方式が分かれています。18 Proの仕様ページはメインを「可変絞り対応48MP Fusionメイン」と書き、Duoのメインの欄には可変絞りの言葉がありません。名前に同じFusionが付いていても、レンズとセンサーの組み合わせは同じではないと読むのが自然です。
超広角は事情が違います。どちらも48MP Fusion超広角で、13mm、ƒ/2.2、視野角120°、ピント合わせはHybrid Focus Pixels。Duoの英語版の発表文は、この超広角を「iPhone 18 Proモデルと同じ」と書いています。0.5倍で撮る景色や、狭い場所の集合写真は、同じ部品で撮ることになります。写真の処理も、Photonic Engine、Deep Fusion、スマートHDR 5、ナイトモード、フォトグラフスタイル 3と、仕様ページの並びは同じです。チップも両方A20 Proで、CPU・GPU・Neural Engineの構成まで一致しています。
つまり「どちらの写真がきれいか」という問いは、多くの場合「メインカメラで撮る写真で、絞り・画素・手ぶれ補正・ピントの差がどれだけ表に出るか」と言い換えられます。そこへ、18 Proだけの望遠と、撮ったあとに使うProRAWなどの機能、Duoだけの撮られる側の機能が加わります。図1は、表のうち写りに直接かかわる部品だけを抜き出したものです。
違いはメインカメラのまわりに集まり、超広角は両機種で同じ部品
この記事で扱うのは写真の写りです。動画の機能の違い(DuoにProResや空間ビデオの記載が無いことなど)は、iPhone Duoの動画性能を仕様から整理した記事 とiPhone 18 Proの動画の新機能の記事 に分けて書いています。動画のメインカメラも同じ部品を使うので、この記事の絞りや画素の話は動画の写りにもつながりますが、容量や記録形式の話はそちらに任せます。
発売前の比較で言えること、言えないこと
比べる材料は、Appleの技術仕様ページ(日本語版と英語版)、製品ページ、2026年9月9日の発表文です。18 ProとPro Maxのカメラは、背面も前面も仕様ページの欄が共通なので、この記事で18 Proと書くところはPro Maxにもそのまま当てはまります。違うのは画面の大きさと解像度、本体の寸法と重さ、電池で、写真の写りには関係しません。
時期も確かめておきます。18 Proと18 Pro Maxは2026年9月18日(金)に発売され、Duoは10月16日(金)の21時に予約が始まり、10月23日(金)に発売される予定です。どちらもiOS 27を搭載しています。Duoはサポートサイトの技術仕様の一覧にまだ載っておらず、仕様はapple.comの仕様ページで確かめました。発売後に表記が書き足されることもあるので、気になる項目は購入の前に仕様ページを見直してください。
はっきりしないことも書いておきます。一つはセンサーの大きさで、Appleは両機種とも型やmmの数値を公表していません。Duoの発表文に「大型センサー」という言葉はありますが、数値は無く、18 Proより大きいのか小さいのかは分かりません。もう一つは画素の大きさで、18 Proは製品ページに2.44µmと書かれ、Duoは日本語版にも英語版にも記載がありません。写りの差を決める大きな要素が片側だけ空欄になっている、という状態です。
三つ目は、Duoの実際の写真です。発表会場で触った記事はいくつか出ていますが、作例の画質を評価したものは見つかっていません。18 Proは9月18日の発売後にレビューが出ており、この記事でもDXOMARK、デジカメ Watch、GIGAZINEなどの評価を「〜とされる」の形で引きます。ただし、それは18 Proの写りの話で、Duoと並べて撮ったものではありません。
こうした事情から、この記事の比べ方は「仕様の数字が違うところで、写りに何が起きると一般に考えられるか」に限ります。Duoの欄が「記載なし」の項目は、できないと決めつけず、仕様ページに書かれていないという事実として扱います。動画の4K・1080pといった大きさやフレームレートを機種ごとに確かめたいときは、iPhone動画の仕様一覧 が早見表になっています。
18 Proの可変絞り|6枚の羽根でƒ/1.48からƒ/4.0まで4段階
絞りは、レンズの中で光の通り道の大きさを変える部分です。ƒの後ろの数字(ƒ値)は焦点距離を開口部の直径で割ったもので、数字が小さいほど開口部が大きく、多くの光が入ります。スマートフォンのカメラの多くは絞りが固定で、レンズごとに一つのƒ値しか持っていません。18 Proのメインカメラは、これを撮影中に切り替えられるようにしたものです。
Appleの発表文によると、仕組みは6枚のレーザーカット加工の羽根を、新しいローター機構で動かして開口部の大きさを変えるというものです。選べるのはƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0の4段階で、英語版の製品ページでは初期値がƒ/1.8と示されています。可変絞りが付いているのはメインカメラだけで、超広角と望遠は固定です。
絞りの数字と光の量
写真の世界では、光の量が半分になることを「1段絞る」と言います。ƒ値が√2倍(約1.41倍)になるごとに1段です。この決まりで18 Proの4つの絞りを計算すると、ƒ/1.48からƒ/1.8で約0.6段、ƒ/1.8からƒ/2.8で約1.3段、ƒ/2.8からƒ/4.0で約1.0段。いちばん開いた状態からいちばん絞った状態までは、計算上は約2.9段になります。デジカメ Watchの新製品レビュー(2026年9月29日)も、約2.9段の減光とする同じ値を示しています。
2.9段を光の量に直すと、ƒ/4.0で入る光はƒ/1.48の約7分の1です。ƒ/1.48を100とすると、ƒ/1.8で約68、ƒ/2.8で約28、ƒ/4.0で約14。図2はこの計算値を棒で並べたものです。初期値のƒ/1.8から暗い場所用のƒ/1.48に開くと、光は約1.5倍になります。
ƒ/1.48を100とした計算値。同じセンサーでの比で、Duoのƒ/1.6とは比べられない
この比は、同じ18 Proの同じセンサーの中で絞りを変えたときの話です。センサー1か所あたりに届く光の量はƒ値で決まりますが、写真全体で集める光はセンサーの面積にもよります。センサーの大きさが公表されていないので、Duoのƒ/1.6をこの図に入れて「どちらが何段明るい」と比べることはしません。理由は次の節でもう少し詳しく書きます。
絞ると写りの何が変わるか
絞りを変えると、明るさのほかに、ピントが合って見える奥行きの範囲(被写界深度)が変わります。開くと範囲が浅くなって背景が大きくぼけ、絞ると範囲が深くなって手前から奥までくっきり写ります。Appleの発表文は使い分けの例として、暗いところではƒ/1.48、ポートレートはƒ/1.8、グループ写真で被写界深度を深くしたいときはƒ/4に絞る、と書いています。
発売後のレビューも、この方向の評価がそろっています。GIGAZINE(2026年9月26日)は、ƒ/1.48で背景が大きくぼけ、ƒ/4.0では手前と奥の両方がくっきり写るとしています。同じ記事は、ƒ/1.8から街灯などの光源に光芒(光の筋)が出始め、ƒ/4.0で長くなるとも書いています。夜景で光源を星のように写したいときには、絞りの選び方が表現の一部になるということです。
ぼけの質については、デジカメ Watch(2026年9月29日)が、絞りで作る光学的なぼけは処理で作るぼけより自然だとしています。iPhone in Canada(2026年9月16日)が紹介したレビューは、開放側で背景のぼけがやや自然になるが、差は劇的ではないとしています。比べた相手はiPhone 15 Proです。
細かさ(解像)の評価は控えめです。Fstoppers(2026年9月19日)は、400%に拡大して比べてもƒ/1.48とiPhone 17 Proのƒ/1.78で画面中央の解像はほぼ同じ、周辺は開放でやや甘いとし、ƒ/4がƒ/1.48よりわずかにシャープで、選ぶならƒ/2.8としています。ただし、差は通常の写真では分からない程度だとも書いています。可変絞りの値打ちは細かさより、奥行きの範囲と光芒と暗い場所にある、と読むのが妥当です。
自動に任せたときの動き
普段は絞りを意識しなくても撮れます。Appleの説明では、暗いところでは絞りを自動で調整して光を多く取り込みます。デジカメ Watchのレビューは、自動露出では絞りに合わせてISO感度が変わるため、絞っても写真が暗くなるとは限らないとしています。絞った分の光の不足を、感度を上げるかシャッターを長く開けるかで埋める、という一般的なカメラの動きです。
埋め方には代わりのものが付いてきます。感度を上げればざらつき(ノイズ)が増え、シャッターを長く開ければ手ぶれや被写体のぶれが出やすくなります。明るい屋外なら、ƒ/4.0に絞っても光は十分にあり、この影響はほとんど出ません。反対に、夜のリビングでƒ/4.0を選ぶと、ƒ/1.48と比べて光が約7分の1になる分をどこかで補うことになります。同じレビューは、ƒ/4でも明るすぎる場面ではNDフィルター(光を減らすフィルター)が要ることがあるとも書いています。
手動で選ぶ方法と、選んだ絞りが残る設定
4つの絞りは、カメラアプリで手動でも選べます。iOS 27のユーザガイドでは、レンズ絞り、シャッタースピード、ホワイトバランス、ヒストグラム表示などのプロレベルのコントロールが18 Proモデルの機能として書かれ、「写真」「ビデオ」「シネマティック」「スローモーション」「タイムラプス」の各モードで使えます。仕様ページとユーザガイドが「iPhone 18 Proモデル」に限っているので、iOS 27にしても古いiPhoneやDuoで絞りが変えられるようになるわけではありません。
手で選んだ絞りを次にカメラを開いたときも使うかどうかは、「設定」>「カメラ」>「設定を保持」で決まります。18 Proではここに「レンズ絞り」の項目があります。オンにしておけば、行事の日に決めた絞りが次回もそのまま残り、オフなら保持されません。集合写真のためにƒ/4.0にしたまま、夜の室内で子どもを撮ってしまう、というのが起きやすい行き違いです。設定を保持のほかの項目はiPhoneカメラの設定を保持の記事にまとめています。
もう一つ知っておきたいのが、可変絞りが働かない場面です。可変絞りはメインカメラにしか無いので、0.5倍の超広角や4倍・8倍の望遠に切り替わると使えません。デジカメ Watchのレビューは、マクロ撮影で超広角へ自動で切り替わると可変絞りが働かなくなる、としています。料理や小物にぐっと近づいて撮るときは、マクロに切り替わった時点で絞りの選び分けは使えない、と考えておくと迷いません。
絞りが固定のDuoで、できることとできないこと
Duoのメインカメラはƒ/1.6で固定です。ƒ値の数字だけを並べると、18 Proのƒ/1.48とƒ/1.8のあいだにあたります。Appleの発表文は、Duoのメインカメラについて、大型センサー、明るい絞り値、センサーシフト光学式手ぶれ補正によって暗い場所でも優れた性能を発揮する、という趣旨で説明しています。明るい絞りを持つカメラとして作られているのは確かで、数値の裏付けは示されていません。
固定であることの意味は、撮る人がレンズの側で奥行きの範囲を変えられない、という一点です。ƒ/1.6より絞ることも、開くこともできません。18 Proなら集合写真でƒ/4.0にする場面でも、Duoはƒ/1.6のまま撮ることになり、奥行きの範囲を広げたいときは、立つ位置、レンズの切り替え、処理という別の手段を使います。
なぜƒ値だけで明るさを比べられないのか
ƒ値が決めるのは、センサーの1か所あたりに届く光の濃さです。写真1枚として集める光の総量は、その濃さにセンサーの面積を掛けたものになります。同じƒ値でも、センサーが大きければ写真全体の光は多く、小さければ少なくなります。写真のざらつきの出方は、この総量と、画素の大きさと、処理で決まります。
18 ProもDuoもセンサーの大きさを公表していないので、Duoのƒ/1.6が18 Proのƒ/1.48やƒ/1.8より写真として明るいのか暗いのかは、仕様からは決められません。ぼけ方も同じ事情で、背景のぼけの大きさは、ƒ値に加えてセンサーの大きさと実際の焦点距離によって変わります。Appleの24mm・26mmという表記が実際のレンズの焦点距離ではない可能性もあり、Duoのƒ/1.6が18 Proのどの絞りに近いぼけ方をするかも言えません。
数字の小さいƒ/1.6を見て「18 Proの初期値ƒ/1.8より明るい」と受け取りたくなりますが、それはセンサーの大きさが同じだった場合に限る読み方です。発売後に作例が出そろうまでは、Duoの暗い場所での写りは「Appleが暗所に強いと説明している」という段階にあります。
固定でもできる奥行きの調整
Duoで手前から奥まで写したいときに使える手段は三つあります。一つ目は、被写体から離れることです。同じレンズと絞りでも、ピントを合わせる距離が遠いほど、ピントが合って見える範囲は前後に広がります。2列の集合写真なら、少し下がって全員を小さめに写し、あとで周りを切り詰めるほうが、前の列と後ろの列の両方に合いやすくなります。
二つ目は、0.5倍の超広角に切り替えることです。超広角は焦点距離が短く、一般に奥行きの範囲が深く写ります。しかもこの超広角は18 Proと同じ部品なので、ここで撮る写真に機種の差はありません。ただし画面の端に近い人ほど顔が引き伸ばされて見えやすいので、並ぶ人を画面の中央寄りに集めます。両機種の仕様ページには「レンズ補正(Fusion超広角)」の記載があり、ゆがみを処理で直す仕組みは共通です。
三つ目は処理です。両機種とも「フォーカス機能と被写界深度コントロールが使える次世代のポートレート」に対応していて、ぼけの強さを処理で調整できます。ただし、Appleの説明はポートレートで背景をぼかすための機能としてのもので、ƒ/1.6で浅くなった奥行きの範囲を処理で深くする機能としては書かれていません。前の列と後ろの列の両方にピントを合わせたい写真では、Duoは距離と超広角で対応する、と覚えておくと現場で迷いません。
固定であることが助けになる場面
絞りが変えられないことは、弱みだけではありません。18 Proでは、集合写真のために選んだƒ/4.0が残ったまま暗い部屋で撮ってしまう、という行き違いが起こりえます。Duoにはその心配がありません。いつもƒ/1.6の明るい絞りで撮るので、夜の室内や曇りの日に、知らないうちに光を減らしてしまうことはありません。
カメラの操作に慣れていない家族に渡して撮ってもらう場面でも、設定の分かれ道が少ないのは助けになります。祖父母に預けて運動会を撮ってもらう、子どもに撮らせる、といった使い方なら、絞りを意識する必要のない作りは扱いやすいはずです。渡すときに「ズームは2倍まで」と一言添えておけば十分です。
画素の大きさ|18 Proは2.44µm、Duoは数値の記載が無い
センサーの上には、光を受ける小さな区画(画素)が縦横に並んでいます。画素1つが大きいほど、受け止める光が多くなり、暗い場所でざらつきが出にくくなる、というのがカメラの一般的な考え方です。18 Proの製品ページは、メインカメラの画素を「2.44µmクアッドピクセル(個々のピクセルは1.22µm)」と書いています。
クアッドピクセルは、名前のとおり画素を4つ組にした作りです。計算上は、一辺1.22µmの画素を縦横2つずつ並べると一辺2.44µmになり、面積は4倍です。細かく写したい明るい場面では48MPの細かい画素として、光の少ない場面では4つ分をまとめた大きな画素として扱える、というのがこうした作りの一般的な考え方です。
Duoは、メインカメラの画素の大きさが日本語版にも英語版にも書かれていません。製品ページにも見当たらず、発表文の「大型センサー」という言葉だけがあります。48MPという画素数は同じでも、1つの画素の大きさが分からなければ、暗い場所でのざらつきの出方は比べられません。この記事の比較で、いちばん大きな空欄がここです。
画素数と画素の大きさが別の話だということは、18 Proの中でも確かめられます。18 Proのメインと望遠は、どちらも48MPです。それでも画素の大きさは、メインが2.44µmクアッドピクセル、望遠が1.4µmクアッドピクセルと書き分けられています。同じ48MPでも、光を受ける1つの区画の大きさは機種やカメラごとに違う、ということです。Duoの48MPがどちらに近いのかは、数値が出るまで分かりません。
超広角にも目を向けておきます。18 Proの超広角は「1.4µmクアッドピクセル(個々0.7µm)」で、メインの2.44µmと比べると、計算上は面積で約3分の1です。同じ機種の中でも、超広角はメインより小さな画素で光を受けていることになります。Duoの超広角は発表文で18 Proと同じとされていますが、µmの記載は18 Pro側にしかありません。どちらの機種でも、暗い室内では0.5倍よりメインの1倍で撮るほうが有利だと考えられます。
望遠の画素も見ておきます。18 Proの望遠は「1.4µmクアッドピクセル(個々0.7µm)」で、超広角と同じ大きさです。4倍で撮る写真は、メインより小さな画素で光を受けることになります。暗い会場で4倍を使うと、メインの1倍や2倍よりざらつきが出やすい、と考えておくと、撮る場面ごとに倍率を選ぶ目安になります。Duoは2倍までメインの画素を使い、その先はメインの中央を切り出すデジタルズームです。
画素数の扱いも確かめておきます。両機種とも、メインと超広角で「超高解像度の写真(24MPと48MP)」に対応しています。Duoの英語版の発表文には「24MPのデフォルト」とあり、初期設定では24MPで保存されます。18 Proの初期設定が24MPかどうかは、Appleの資料では確かめられませんでした。48MPで残したいときは、カメラの設定で画素数の選択を確かめます。項目の名前と場所はiOSのバージョンで変わるので、画面の表記で探してください。
24mmと26mmの差は、同じ場所から撮ると写る幅で約8%
メインカメラの焦点距離は、Appleの表記で18 Proが24mm、Duoが26mmです。焦点距離の数字が小さいほど広い範囲が写ります。仕様ページに「35mm判換算」という言葉は見当たりませんが、両機種とも同じ書き方なので、比を取れば比べられます。
計算上は、26÷24で約1.08です。同じ場所から同じものを撮ると、Duoでは被写体が約1.08倍大きく写り、写る範囲の幅は18 Proの約92%になります。高さも同じ割合で狭くなります。Duoで18 Proと同じ範囲を写すには、被写体から約8%遠くに立つ必要があり、3m離れて撮る並びなら、計算上は約3.25mまで下がる計算です。図3は、同じ距離から撮ったときに写る範囲の比を、長方形の大きさで示したものです。
Appleの焦点距離の表記から計算。Duoは同じ位置から幅で約92%を写す
差が表に出るのは、下がる余地の無い場所です。リビングで壁を背にして、ソファに並んだ家族4人を撮る。18 Proで両端ぎりぎりに収まる並びは、Duoでは左右合わせて幅の約8%が画面の外に出ます。端の人の肩が切れるくらいの差で、写真が撮れなくなるほどではありません。どうしても入らなければ0.5倍の超広角に切り替えます。反対に、少し離れた子ども1人を撮るときは、Duoのほうがわずかに大きく写り、2倍に切り替えるまでもない、という場面も出てきます。
2倍も同じ比になります。両機種の2倍はメインカメラで撮る2倍で(計算上は、48MPの縦横半分の範囲が12MPにあたります)、Appleの表記は18 Proが「12MPの光学品質2倍望遠:48mm」、Duoが「12MPの光学品質2倍望遠:52mm」です。52÷48も約1.08なので、2倍どうしで比べても、Duoのほうが約8%狭い範囲を写します。超広角はどちらも13mmで同じです。
0.5倍の超広角は、両機種とも13mmの同じ部品です。計算上は、Duoでは26mmのちょうど半分の13mmが0.5倍にあたり、18 Proでは24mmに対して約0.54倍の焦点距離になります。表示上の倍率はどちらも0.5倍で、写る範囲も同じです。同じ場所から撮るとすると、1倍の写る範囲はDuoが少し狭く、0.5倍に切り替えると両機種がそろう、という関係になります。
両機種の仕様ページには「カスタマイズできるデフォルトレンズ(Fusionメイン)」という項目もあります。カメラを開いたときにメインカメラで使う画角を選べる機能と読めますが、選べる値の一覧は仕様ページに書かれていません。ここでは初期の24mmと26mmで比べています。
望遠が無いDuoの2倍と、18 Proの4倍・8倍
Duoの背面カメラはメインと超広角の2つで、独立した望遠カメラはありません。Appleの表記は「48MP Dual Fusionカメラシステム」で、2倍はメインカメラで撮る「光学品質2倍」です。18 Proは「48MP Pro Fusionカメラシステム」で、メイン・超広角に加えて、48MP Fusion望遠(100mm・4倍、ƒ/2.8、テトラプリズム、3Dセンサーシフト光学式手ぶれ補正とオートフォーカス)を持ち、望遠で撮る12MPの8倍(200mm)まで光学品質で撮れます。
仕様ページの言い方では、18 Proは「16倍の光学品質ズームレンジ」、Duoは「4倍の光学品質ズームレンジ」です。0.5倍から8倍まで画質を保って切り替えられる18 Proに対して、Duoは0.5倍から2倍までで、その先はデジタルズーム(写真は最大10倍)になります。18 Proのデジタルズームは写真で最大40倍です。
デジタルズームは、画面の中央を切り出して引き伸ばす撮り方です。センサーの画素だけで数えると、計算上は、48MPのメインで4倍にすると縦横4分の1の範囲で約3MP分、10倍では約0.5MP分の画素しか使いません。処理で整えられるとはいえ、4倍で48MPの望遠を使える18 Proとの差は、写真の画質の違いとしてもっとも大きく出ると見込める部分です。18 Pro自身も、GIGAZINEのレビューでは2倍と8倍は高品質で、40倍では標識の文字が読めないほど粗いとされています。
両機種に共通する2倍も、中身の表記は少し違います。18 Proの2倍は48mmで、第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正と100パーセントFocus Pixels。Duoの2倍は52mm・ƒ/1.6で、センサーシフト光学式手ぶれ補正とHybrid Focus Pixelsです。どちらも12MPで、メインカメラの部品の差がそのまま2倍にも持ち込まれている、という並びです。4倍から先を望遠で撮る18 Proは、望遠のほうに3Dセンサーシフト光学式手ぶれ補正を持っています。拡大するほど小さな揺れが目立つので、遠くを撮る写真ほど手ぶれ補正の差が写りに出やすいと考えられます。
家庭の撮影でこの差が出るのは、発表会の客席から舞台を撮る、運動会の観覧席からゴールを撮る、旅行先で遠くの建物を撮る、といった場面です。客席の前列・中ほど・後方でどこまで写るかは、望遠が無いDuoで舞台は撮れるかを距離別に比べた記事で詳しく書いています。
手ぶれ補正とピント合わせは、表記の世代と方式が違う
手ぶれ補正は、両機種ともセンサーを動かして揺れを打ち消す「センサーシフト光学式」です。違いは表記の頭の言葉で、18 Proのメインは「第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正」、Duoのメインは世代の付かない「センサーシフト光学式手ぶれ補正」と書かれています。第2世代で何が変わったのかを、Appleは仕様ページで説明していません。
センサーシフト式の手ぶれ補正が役に立つのは、シャッターを長めに開ける暗い場所で、手持ちのまま撮る場面です。夜の室内や照明を暗くした会場で、ナイトモードを使って撮るときがそうです。ここで補正の世代の差がどの程度の写りの差になるかは、数値が無いので見込めません。言えるのは、18 Proのほうが新しい世代の部品だと表記されている、ということまでです。
手ぶれ補正で止められるのは、撮る人の手の揺れだけです。走ってくる子どもや、跳びはねる子どもの動きそのものによるぶれ(被写体ぶれ)は、補正では止まりません。被写体ぶれを抑えるのは短いシャッタースピードで、それには光の量が要ります。明るい屋外ならどちらの機種でも短いシャッターで撮れ、暗い体育館や夕方の公園ほど、光を集める部品の差が表に出ます。
ピント合わせは、18 Proのメインが「100パーセントFocus Pixels」、Duoのメインが「Hybrid Focus Pixels」です(仕様ページの表記はパーセントの記号)。Focus Pixelsは、センサーの上でピントのずれを測る仕組みにAppleが付けた名前で、違いの中身は仕様ページに書かれていません。目に付くのは、Duoのメインと同じ「Hybrid Focus Pixels」という表記が、18 Proでは超広角と望遠に使われていることです。18 Proはメインだけ表記が違う、という並びになっています。
動く被写体のための機能は、両機種に共通のものが多くあります。仕様ページには、どちらにも「スマートフォーカストラッキング」「バーストモード」「自動手ぶれ補正」が載っています。ピントの方式の差が、走る子どもを撮ったときの合い方にどれだけ出るかは、発売後のレビューを待つことになります。
画像処理|同じ名前の処理と、処理では補えない部分
センサーが受けた光を写真に仕上げる処理は、両機種で同じ名前が並びます。仕様ページの写真の欄には、どちらにもPhotonic Engine、Deep Fusion、スマートHDR 5、ナイトモード、フォーカス機能と被写界深度コントロールが使える次世代のポートレート、6つのエフェクトを備えたポートレートライティング、48MPマクロ写真撮影、最大63MPのパノラマ、フォトグラフスタイル 3が載っています。写真とLive Photosの広色域キャプチャ、超広角のレンズ補正、高度な赤目修正も共通です。
処理を動かすチップも同じです。両機種ともA20 Proで、2つのスーパーコアと4つの高効率コアの6コアCPU、Neural Acceleratorsを搭載した7コアGPU、デュアル16コアNeural Engineという構成まで一致しています。同じチップで同じ名前の処理を動かすので、明暗差の大きい場面で明るい部分と暗い部分の両方を残す、細部の質感を整える、といった仕上げの方向は、両機種でそろっていると考えるのが自然です。
処理の面で新しく書かれているのは「新しいコンピュテーショナル画像パイプライン」です。18 Proの発表文では、メインカメラの写真がよりシャープで精細になると説明され、数値は示されていません。Duoの発表文にも、メインカメラがこの新しいパイプラインを活用するとあります。処理の仕組みは両機種で共通と読めるので、写りの差を生むのは、ここまで見てきた絞り・画素・手ぶれ補正といった部品の側です。
フォトグラフスタイルの質感(テクスチャ)とグレインの調整は、両機種で使えます。対象は、18 Proが「iPhone 18 Proモデル」、Duoが超広角・メイン・センターフレームカメラと書かれています。フィルムのような粒状感を足す機能で、iPhone in Canadaが紹介したレビュー(2026年9月16日)は、18 Proのグレインとハレーションをフィルム(Portra 400)と比べて説得力があるが、色とコントラストは一致しないとしています。
撮れる写真の種類も両機種でそろっています。横に長い会場の全景はパノラマ(最大63MP)で、花や小さな作品は48MPマクロ写真撮影で、背景をぼかした人物はポートレートで撮れます。ポートレートライティングの6つのエフェクトも共通です。この範囲では、どちらの機種を選んでも撮れる写真の種類は変わりません。
処理で補えるもの、補えないもの
処理が得意なのは、明るさの調整、ざらつきの低減、何枚かを重ねて明暗差を整えること、背景を処理でぼかすこと、超広角のゆがみを直すことです。このあたりは両機種が同じ名前の処理を持っているので、仕上がりの方向も近いと見込めます。差が出るのは、その手前の段階です。
処理で補えないのは、レンズとセンサーがその瞬間に受け取った光の量、絞りで決まる本当の奥行きの範囲、望遠で届く距離、焦点距離で決まる写る範囲、そしてピントの位置と被写体ぶれです。これらは撮る瞬間に決まり、あとから処理で作り直せません。18 ProとDuoの差は、ほとんどがこの「補えない側」に集まっています。
18 Proの写りの傾向を、レビューから一つ拾っておきます。DXOMARK(2026年9月19日)は18 Proのカメラを総合172点、世界ランキング2位としています。長所は露出の正確さと広いダイナミックレンジ、可変絞りが集合写真で被写界深度を自動で広げる点で、短所は逆光で顔が暗くなること、わずかな色かぶり、遠距離の望遠が一部の他社の上位機に及ばないこと、フレアとエイリアシング(細かい模様のちらつき)とされます。Duoと処理の名前が同じだからといって、この傾向がDuoにもそのまま当てはまるとは言えません。
18 Proだけの写真機能|ProRAW・プロのコントロール・リファレンス画像
撮ったあとに手を入れる人、撮る前に自分で決めたい人に向けた機能は、18 Proにだけ書かれています。仕様ページで確かめると、ProRAW、プロレベルのコントロール、Appleリファレンス画像、空間写真、LiDARスキャナ、アダプティブTrue Toneフラッシュの6つで、Duoの仕様ページには日本語版にも英語版にも記載がありません。家族の記録として撮る人にとって、どれが要るかを一つずつ見ます。
ProRAW(DNG)が要る人、要らない人
写真の保存形式は、18 ProがHEIF・JPEG・DNG、DuoがHEIF・JPEGです。DNGはRAW(センサーの情報をなるべく残した、仕上げ前に近いデータ)を保存する形式で、iPhoneではProRAWという名前で扱われます。HEIFやJPEGは、iPhoneの中で仕上げまで済んだ写真です。
RAWの値打ちは、撮ったあとに編集アプリで明るさ、色合い、白の基準(ホワイトバランス)を大きく動かしても、色の段差や崩れが出にくいところにあります。夕焼けの空を明るさを変えずに濃くしたい、照明の色が混ざった会場の写真で肌の色を整えたい、といった調整をする人には、18 ProだけにProRAWがあることが選ぶ理由になります。18 Proは前面カメラでもProRAWが使えます。
反対に、撮った写真をそのまま家族に送る、アルバムに並べる、フォトブックにする、という使い方なら、HEIFかJPEGで足ります。RAWは一般に同じ写真のHEIFやJPEGより大きなファイルになり、受け取った人がそのまま開けるとも限りません。ProRAWを使わない人にとっては、Duoに無いことは写りの差になりません。
ProRAWで撮った写真を家族に送るときは、RAWのまま渡さず、仕上げた写真として渡すのが無難です。写真アプリの共有の「オプション」で「互換性優先」を選ぶと、JPEGなどに変換される可能性があります。RAWのファイルは自分の手元に残し、配る分は見る人の機器で開ける形にする、という分け方です。
プロレベルのコントロールでできること
18 Proのプロレベルのコントロールは、レンズ絞り、シャッタースピード、ホワイトバランス、ヒストグラム表示などを手で決める機能です。自動では、カメラが場面ごとに決めます。手で決めたくなるのは、たとえば体育館で走る子どもを撮るときにシャッタースピードを短く保ちたい場面、電球色と白色の照明が混ざった部屋で色を固定したい場面、窓の外の明るい景色が白く消えていないかをヒストグラムで確かめたい場面です。
ヒストグラムは、写真の中の暗い部分から明るい部分までが、どれだけの量ずつあるかを山の形で表したグラフです。山が右の端に貼りついていれば明るい部分が白く消えかけ、左の端に貼りついていれば暗い部分が黒く埋もれかけています。撮る前にこれを見て明るさを決められるのは、仕様ページの上では18 Proだけです。
Duoの仕様ページには、このプロレベルのコントロールの記載がありません。写真の明るさの調整は、両機種に共通のカメラコントロール(露出、被写界深度、ズーム、カメラ、スタイル、トーンの機能が一覧にある)で行えますが、シャッタースピードやホワイトバランスを数値で決める操作は書かれていません。Duoでは、明るさと仕上げの好みを伝え、残りはカメラに任せる撮り方になります。
家族の記録で自動のままで困る場面は、それほど多くありません。それでも、毎年同じ体育館で同じ行事を撮る人や、子どものスポーツをよく撮る人は、シャッタースピードを決められるかどうかで、ぶれた写真の枚数が変わる可能性があります。体育館の行事が多い家庭ほど、ここは見ておく価値があります。
Appleリファレンス画像は「きれいに撮る」機能とは違う
Appleリファレンス画像は、写真が撮ったままで手を加えられていないことを確かめるための機能です。発表文によると、18 Proのメインカメラの新しいセンサーが取り込んだピクセルに署名を付けます。「リファレンス」モードで撮ると、署名付きのセンサーデータをプライベートクラウドコンピューティングで現像し、改変できないリファレンス画像を作ります。写真アプリでは、メインの画像と並べて、編集されたかどうかを見比べられます。
自分でオンにして使う機能(オプトイン)で、提供開始の時点では、中国では使えず、EUでは18 Proでの撮影ができません(閲覧と現像はできます)。iOS 27・iPadOS 27・macOS 27のAPIで、ほかの会社のアプリもリファレンス画像を表示できます。動画ではなく写真の機能です。
写りをよくする機能ではないので、家族写真の画質の比較では差になりません。建物や持ち物の状態を記録した写真のように、撮ったあとに手を加えていないことを示したい写真を撮る人には、18 Proだけの機能として意味があります。多くの家庭では、オンにしなくても困りません。
空間写真・LiDARスキャナ・フラッシュ
空間写真は、奥行きの情報を持った写真で、Apple Vision Proで立体的に見るための形です。ほかのAppleデバイスでは通常の写真と同じように表示・共有でき、平面の写真として見る分には、ふつうの写真と変わりません。Duoの仕様ページには記載がありません。
18 Proのセンサーの欄にはLiDARスキャナが載っていて、Duoにはありません。写真の撮影でLiDARがどう使われるかの説明は、仕様ページにはありません。フラッシュは、18 Proが「アダプティブTrue Toneフラッシュ」、Duoが「True Toneフラッシュ」で、アダプティブの中身も仕様ページでは説明されていません。名前が違うことだけを押さえておけば足ります。
Duoにしかない、撮られる側に向いた機能
Duoの仕様ページには、18 Proに無い写真の機能が3つあります。スマート撮影、Duo Preview、キッズキューです。どれも、絞りや画素とは別の、撮られる人の表情とタイミングにかかわる機能です。家族写真の出来は、写りの細かさだけでなく、目線がこちらを向いているか、全員が目を開けているか、笑った瞬間に撮れたかにも左右されます。
スマート撮影は、A20 Proの上で動くAIのモデルが場面をその場で分析して、全員の準備ができたときに撮る機能だと説明されています。シャッターを押す人が、子どもの視線や大人の表情がそろうのを待ち続けなくてよくなる、という狙いの機能です。仕様ページでは背面カメラの写真の欄と、外側のフロントカメラの欄の両方に載っています。
Duo Previewは、外側の画面にカメラのライブプレビューを映し、撮られる人がポーズや構図を確かめられる機能です。撮る人と撮られる人が、同じ構図を見ながら撮れることになります。家族を撮るときに「もう少し寄って」「端が切れている」を撮られる側が自分で見て直せるので、何度も撮り直す手間が減ると見込めます。
同じ仕組みで、背面のメインカメラを自撮りに使えます。18 Proの自撮りは前面の18MPカメラ(ƒ/1.9・オートフォーカス)で、Duoの外側のフロントカメラは12MP(ƒ/2.2)です。Duoは自撮りでも背面の48MPのメインカメラを選べるのが、写真の画質の面での違いになります。前面カメラの比較とビデオ通話は、Duoと18 Proの自撮り・ビデオ通話の記事で詳しく比べています。
キッズキューは、外側の画面にピーナッツのアニメーションを映して、子どもの視線をカメラの方へ向けさせる機能です。仕様ページでは外側のフロントカメラの欄に載っています。カメラの横でおもちゃを振って子どもの目を引く、という家庭でよくする工夫を、画面のアニメーションで行う機能です。どのカメラで撮るときに使えるか、どの程度の時間映るかといった細部は、発売後にユーザガイドで確かめる必要があります。
18 Proで家族写真や自撮りを撮るときは
18 Proには、撮られる側の画面も、準備がそろうのを待つ機能もありません。家族写真のタイミングは、撮る人が声をかけて合わせます。バーストモードで続けて撮り、目を閉じていない1枚を選ぶ、というのが両機種に共通する手です。Duoのスマート撮影は、この選ぶ手間を撮る前に減らすための機能です。
自撮りは、前面の18MPセンターフレームカメラ(ƒ/1.9)で撮ります。仕様ページの前面カメラの欄でオートフォーカスが書かれているのは18 Proだけで、写真のセンターフレームにも対応しています。Duoの外側の12MPも、同じ名前のセンターフレームカメラです。センターフレームカメラは、iPhone 17 Proの発表文の説明では、iPhoneを縦向きに持ったまま、写真を縦向きでも横向きでも撮れる仕組みです。腕を伸ばして家族を横長に収める自撮りでは、この仕組みが役に立ちます。
人を撮る場面で見込める差|家族写真・集合写真・動く子ども
ここからは、部品の差を場面に当てはめます。家族の記録で撮る写真の多くは人が写っているので、人を撮る三つの場面から始めます。どの場面も、Duoの写りは仕様から見込めることで、作例で確かめたものではありません。図4は、この節と次の節で扱う六つの場面を、両機種の撮り方の違いとして並べたものです。
仕様から見込める撮り方の違い。Duoは発売前で、作例では確かめていない
家族写真|夜のリビングで、ソファに並んだ数人を撮る
夕食のあと、天井の照明だけのリビングで、ソファに並んだ祖父母と子どもたちを撮る。家族写真でいちばん多いのは、こうした室内の場面です。室内の照明は、晴れた屋外よりずっと光が少なく、カメラは光を集めるために絞りを開き、感度を上げ、シャッターを長めに開けます。18 Proは、Appleの説明どおりなら暗いところで自動的にƒ/1.48まで開いて光を多く取り込みます。Duoはƒ/1.6のまま、センサーと処理で明るさを作ります。
この場面で気をつけたいのは、開いた絞りで奥行きの範囲が浅くなることです。ソファに座る大人と、その前の床に座る子どものように、前後の位置がずれていると、どちらかのピントが甘くなりやすくなります。18 Proなら、光に余裕がある部屋でƒ/2.8を選ぶ手があります。光は初期値のƒ/1.8から約1.3段、ƒ/1.48からなら計算上は約1.8段減るので、感度が上がってざらつきが増える分と引き換えです。Duoでは絞りを変えられないので、全員をソファの同じ線に並べる、前に座る子どもを大人の横に移す、といった並べ方で前後のずれを減らします。
壁際まで下がっても全員が入らないときは、24mmの18 Proのほうが余裕があります。Duoの26mmは写る幅が約92%なので、同じ位置からは両端が少し切れます。どちらも0.5倍の超広角に切り替えれば入りますが、超広角は画素が小さく(18 Proで1.4µm)、暗い室内ではメインよりざらつきやすいと考えられます。部屋の照明を全部つける、カーテンを開ける、といった光を増やす工夫は、どちらの機種でも写りの差より大きく効果があります。
Duoの強みが出るのもこの場面です。スマート撮影は全員の準備ができたときに撮る機能で、Duo Previewを使えば並んだ家族が外側の画面で自分たちの写り方を確かめられます。子どもがよそ見をしている、祖父の顔が半分隠れている、といった撮り直しの原因を、撮る前に家族の側で直せます。写りの細かさとは別の軸ですが、家族写真の満足度に直接かかわる差です。
集合写真|2列以上に並んだ10人を、手前から奥まで写す
親族の集まり、子どものチーム、クラスの記念撮影のように、2列、3列と前後に並んだ集合写真は、可変絞りの差がいちばんはっきり出ると見込める場面です。Appleは発表文でグループ写真のときにƒ/4に絞る使い方を挙げ、DXOMARKも可変絞りが集合写真で被写界深度を自動で広げる点を長所に挙げています。18 Proは、前の列から後ろの列までピントが合って見える範囲を、絞りで広げられます。
屋外の昼間なら、18 Proはƒ/4.0にしても光が足ります。屋内の会場、たとえば公民館のホールや式場の控室では、ƒ/4.0ではƒ/1.48と比べて光が約7分の1になる分、感度が上がるかシャッターが長くなります。全員が止まっていられる集合写真なら、三脚に立ててシャッターを長めにするのが確実です。手持ちなら、ƒ/2.8あたりで折り合いをつけるのが現実的です。
Duoはƒ/1.6のままなので、奥行きの範囲を広げるには距離を取ります。並ぶ人の列の前後の間隔をできるだけ詰め、ピントは真ん中の列の顔に合わせ、いつもより一歩か二歩下がって撮ります。48MPで撮っておけば、下がった分だけ周りが広く写っても、あとで切り詰めて人の大きさを戻せます。人数が多くて下がれない場所では、0.5倍の超広角を使います。超広角は両機種で同じ部品なので、この写真に限れば機種の差は出ません。
集合写真で失敗しやすいのは、後ろの列の顔がわずかにぼけることです。スマートフォンの画面で見ている間は気づかず、大きく引き伸ばしたときや、印刷したときに分かります。撮ったその場で後ろの列の顔を拡大して確かめる、という一手間は、どちらの機種でも同じように役に立ちます。
動く子ども|公園の芝生、体育館、運動会のトラック
走る、跳ねる、回る子どもを撮るときに写りを決めるのは、ピントが合うかと、被写体ぶれが出ないかの二つです。明るい屋外の公園なら、カメラは短いシャッタースピードを選べるので、どちらの機種でも止まった写真が撮りやすい場面です。ピントの方式の表記は、18 Proのメインが100パーセントFocus Pixels、DuoのメインがHybrid Focus Pixelsで違いますが、スマートフォーカストラッキングとバーストモードは両機種にあります。動き続ける場面では、連続で撮って良い1枚を選ぶ撮り方が、どちらでも使えます。
差が出やすいのは、体育館や室内の遊び場のように光が少ない場所です。光が足りないと、カメラはシャッターを長めにして明るさを保とうとし、そのぶん子どもの動きがぶれて写ります。18 Proなら、プロレベルのコントロールでシャッタースピードを短く決め、ƒ/1.48で光を取り込み、明るさの不足は感度で補う、と手で組み立てられます。Duoにはシャッタースピードを決める操作の記載が無いので、カメラの判断に任せることになります。
運動会のように子どもとの距離が離れる場面では、ピントやぶれより先に、望遠の有無が写りを決めます。観覧席からトラックの向こう側を撮ると、Duoは2倍の先がデジタルズームになり、18 Proは4倍・8倍の望遠で撮れます。場所取りから撮る位置まで、運動会の撮り方の基本は運動会の撮影のコツの記事 にまとめています。
キッズキューとスマート撮影は、動く子どもにも役に立つと見込めます。止まってくれない年齢の子どもでも、視線が一瞬カメラに向いたところを撮れれば、細かさの差より大きな違いになります。動きを止めた鮮明な写真を優先するなら18 Pro、目線と表情の瞬間を優先するならDuoの機能、という見方ができます。
成長の記録|毎年同じ場所で撮る1枚
入学式の校門の前、誕生日のケーキの前、玄関の柱の横。毎年同じ場所で同じ構図の写真を撮っている家庭では、機種を替えた年に写り方が変わります。18 Proのような24mmの機種から26mmのDuoに替えると、同じ位置から撮っても写る幅が約92%になり、背景の校門の両端が少し切れます。前の年と同じ範囲に収めたいなら、計算上は約8%下がって撮ります。3m離れて撮っていたなら、約3.25mです。
18 Proで絞りを手で選ぶなら、毎年同じ絞りにすると背景のぼけ方がそろいます。Duoは絞りが固定なので、その点では毎回同じ条件です。どちらの機種でも、フォトグラフスタイルを毎年同じものにしておくと、色合いの差が機種の差と混ざりません。元のファイルを年ごとのフォルダに残しておけば、何年分かを並べて見比べられます。
風景・料理・夜の街では、どこが分かれるか
人が主役でない写真は、場面によって差の出方が大きく変わります。差がほとんど出ないと見込める場面と、はっきり分かれる場面が混ざっているので、一つずつ確かめます。分かれ目は、光の量と被写体までの距離です。
風景と旅行の写真
晴れた日の景色は、カメラにとって光が十分な場面です。遠くの山や街並みにピントを合わせると、奥行きの範囲は自然に深くなり、絞りの差は写りに出にくくなります。メインはどちらも48MP、超広角は同じ部品、パノラマも両機種とも最大63MPです。24mmと26mmの約8%の差は、景色ではほとんど気にならないでしょう。昼間の風景に限れば、両機種の写りは近いと見込めます。
分かれるのは、遠くのものを大きく撮りたいときです。展望台から見る遠くの塔、旅先の城の天守、野鳥や船のように、近づけないものを画面いっぱいに撮るなら、18 Proの4倍(100mm)・8倍(200mm)の望遠が働きます。Duoは2倍(52mm)の先はデジタルズームです。旅行の写真で遠景をよく撮る人には、望遠の有無が写真の画質の差としていちばん大きいと考えられます。
あとから空の色や明るさを整えたい人は、ProRAWの有無も見ます。夕焼けの空と、手前の暗い建物を、RAWで撮って編集アプリで別々に調整する、という仕上げ方は18 Proだけのものです。HEIFやJPEGでもスマートHDR 5が明暗差を整えるので、そのまま見る写真ならDuoでも困らない場面が多いはずです。
料理と小物の接写
レストランのテーブルで料理を撮る、子どもの作品や手紙を撮る、といった近い距離の写真では、奥行きの範囲が浅くなります。近づくほど範囲は狭くなるので、ƒ/1.48やƒ/1.6で斜め上から皿を撮ると、手前の料理にピントが合って奥の皿がぼける、という写り方になりやすい場面です。ぼけを生かした写真が好みならそのままでよく、皿全体をくっきり見せたいなら、18 Proはƒ/2.8かƒ/4.0に絞れます。
Duoでは絞れないので、撮る角度で調整します。真上から撮れば、皿の手前と奥がカメラからほぼ同じ距離になり、浅い範囲でも全体にピントが合いやすくなります。少し離れて撮り、あとで周りを切り詰める方法も、48MPで撮っておけば使えます。料理の写真でフラッシュを使うと、皿の表面が光って質感が分かりにくくなることが多いので、どちらの機種でも、明るい席に移るか、窓の光を使うほうが向いています。
照明を暗めにしたレストランでは、別の釣り合いも出てきます。18 Proは暗いと絞りを開いて光を取り込むので、奥行きの範囲はかえって浅くなります。皿全体にピントを合わせたくてƒ/2.8に絞ると、今度はƒ/1.48から計算上は約1.8段、光が減ります。Duoはいつもƒ/1.6なので、この釣り合いを考える場面はありません。どちらの機種でも、窓際やテーブルの照明の真下に皿を寄せるのが、いちばん手軽に写りをよくする方法です。
さらに近づくと、両機種とも48MPマクロ写真撮影になります。デジカメ Watchのレビューによれば、18 Proはマクロで超広角に自動で切り替わり、そのときは可変絞りが働きません。Duoの発表文には、同じ超広角カメラでマクロ写真を撮れるとあります。超広角は両機種で同じ部品なので、マクロの領域では機種の差は小さくなると見込めます。
夜の街と暗い室内
暗い場所は、光を集める部品の差がそのまま出る場面です。18 Proについては、メインの画素が2.44µm、絞りがƒ/1.48まで開く、手ぶれ補正が第2世代、と材料がそろっていて、製品ページには前の世代と比べて約50%向上した低照度性能とあります。Duoについては、大型センサー、明るい絞り値、センサーシフト光学式手ぶれ補正で暗い場所でも優れた性能、というAppleの説明があるものの、数値はありません。ナイトモードは両機種にあります。
夜の街で光源をどう写すかは、18 Proにだけ選択肢があります。GIGAZINEのレビューでは、ƒ/1.8から光源に光芒が出始め、ƒ/4.0で長くなるとされています。街灯やイルミネーションを星のように写したいときは絞り、光芒を出したくないときは開く、という選び方です。Duoはƒ/1.6で固定なので、光源の写り方を絞りでは選べません。体育館やホールの照明の下での写りは、暗いホールや体育館で撮るときの両機種の比較で、舞台照明やスポットライトの場面ごとに詳しく書いています。
逆光の窓辺
窓を背にした人、夕日の前に立つ子どもの写真は、明るい背景と暗い顔の差が大きい場面です。両機種ともスマートHDR 5で明暗の差を整えますが、DXOMARKは18 Proの短所として、逆光で顔が暗くなることを挙げています。Duoがこの場面でどう写るかは、作例が無いので分かりません。
どちらの機種でも使える対策は、立つ位置を変えることです。窓に対して横向きに座ってもらう、撮る人が窓の側に回る、といった位置の工夫で、明暗差そのものを小さくできます。カメラコントロールの露出の機能は両機種にあるので、顔の明るさを見ながら少し明るめに直すこともできます。18 Proならヒストグラムで、窓の外が白く消えていないかを確かめながら調整できます。
撮った写真を確かめる画面の違い
写真の写りは、撮ったその場で画面を見て判断します。画面の性能の数値は両機種でほとんど同じで、最大輝度は1,000ニト(標準)・1,600ニト(HDRのピーク)・3,000ニト(屋外のピーク)、最小1ニト、ProMotionは最大120Hz、広色域(P3)とTrue Toneにも対応しています。Duoはこの値が内側と外側の共通の欄に一度だけ書かれています。
違うのは大きさと画素の密度です。18 Proは6.3インチで460ppi、Pro Maxは6.9インチで460ppi、Duoは内側が7.6インチで430ppi、外側が5.4インチで460ppiです。Appleは内側の画面を「iPhone 18 Pro Maxより50%大きい」と説明しています。計算上は、内側の画面は18 Proより1インチあたり30ピクセル粗い並びですが、それが見え方にどう出るかの公式の資料はありません。集合写真の後ろの列の顔を拡大して確かめるような使い方では、画面が大きいほど一度に見える範囲が広く、確かめやすいと考えられます。
画面の画素数も計算しておきます。18 Proの画面は2,622×1,206で約316万画素、Duoの内側は1,878×2,670で約501万画素です。24MPの写真を画面いっぱいに表示すると、計算上は18 Proで約8分の1、Duoの内側でも約5分の1の画素に縮めて見ていることになります。どちらの画面でも、写真の細かさやピントの甘さは、拡大しないと分かりません。撮った直後に後ろの列の顔を指で広げて見る、という確かめ方が要るのはこのためです。
屋外での見やすさにかかわる最大輝度は、両機種とも屋外のピークで3,000ニトです。運動会の日差しの下で撮った写真を確かめるときに、明るさの面で差はありません。違いが出るのは、次に書くDuoの内側の画面の表面です。
Duoの内側の画面にはNano-texture仕上げがあり、映り込みと反射を抑え、折り目を目立ちにくくするマットな表面だと説明されています。発表会場で触った記事では、折り目は照明によっては見え、黒い画面では分かるとされています(MacRumors・2026年9月9日、週刊アスキー・2026年9月11日)。画面の比較は折りたたみの大画面が撮影に役立つかを比べた記事で詳しく扱っています。
買ってから「思っていたのと違う」となりやすい点
仕様の差は、使い始めてから戸惑いとして表に出ることがあります。発売後によく起きると見込める行き違いを、症状、原因、確かめ方、直し方の順に並べます。どれも、設定か撮り方で直せます。
18 Proでƒ/4.0にしたのに暗くならず、ざらついた
集合写真のためにƒ/4.0を選んだら、写真は暗くならず、そのかわり顔のあたりにざらつきが出た。これは自動露出が、絞った分の光の不足を感度で補った結果です。デジカメ Watchのレビューが書くとおり、絞っても暗くなるとは限らず、かわりに感度が上がります。確かめるには、写真アプリで写真を開いて上にスワイプし、「情報」に出るシャッター速度などの撮影情報を見ます。
直し方は、光を増やすか、絞りを一段戻すかです。屋内ならƒ/2.8に戻すだけで、光はƒ/4.0の約2倍になります。三脚に立てて止まった集合写真を撮るなら、ƒ/4.0のままシャッターを長めにする手もあります。次にカメラを開いたときもƒ/4.0のままだったら、「設定を保持」の「レンズ絞り」がオンになっています。行事が終わったら自動に戻しておくと、夜の室内で思わぬざらつきに気づく、ということが減ります。
Duoで4倍や10倍にしたら、細部が粗い
発表会や運動会で、Duoのズームを4倍、10倍と上げて撮ったら、顔の輪郭や背景の文字が粗くなった。Duoの光学品質のズームは2倍(52mm)までで、その先はデジタルズームです。計算上は、4倍で約3MP分、10倍で約0.5MP分の画素しか使わないので、細部が粗くなるのは仕様どおりの結果です。
直し方は、2倍で撮って近づくか、2倍で撮った写真をあとで切り詰めるかです。2倍までなら12MPで撮れるので、画面いっぱいに大きくしたい気持ちを抑えて、2倍で撮っておくほうが細部は残ります。遠くを大きく撮る場面が多いなら、18 Proの望遠を検討する理由になります。
48MPで撮ったつもりが、24MPで保存されていた
Duoの初期設定は24MPです(Appleの英語版の発表文に「24MPのデフォルト」とある)。旅行の風景をあとで大きく切り出すつもりで撮ったのに、ファイルを見たら24MPだった、ということが起こりえます。18 Proの初期設定は資料で確かめられなかったので、届いたら設定を見ておきます。
確かめ方は、写真アプリの「情報」です。撮影デバイス、撮影日時、レンズ、シャッター速度、ファイルサイズなどが表示されます。48MPで残したい場面が決まっているなら、その前に設定で画素数を切り替えます。48MPの写真は1枚あたりの容量が大きくなるので、毎日のスナップは24MP、切り出す予定の景色や集合写真は48MP、と使い分けると本体の容量も持ちます。
送った写真が、相手の手元で小さくなっていた
祖父母に送った集合写真を拡大したら、後ろの列の顔がぼやけて見えた、と言われる。これは撮った機種の差より、渡し方の差であることが多い症状です。iOS 26以前で作ったiCloudの共有アルバムでは写真の長辺が2048ピクセルに縮められ、48MPの写真も小さくなって届きます。送る経路ごとの違いと直し方は、このあとの「家族に渡すとき」の節にまとめます。
写真の画質で選ぶなら|撮るものから決める道すじ
ここまでの差を、選ぶときの問いに並べ直します。写真の画質だけで決めるなら、問いは四つで足ります。撮った写真をRAWで編集するか。遠くのものを大きく撮ることが多いか。集合写真や料理のように手前から奥まで写したい写真が多いか。そして、家族の目線や表情の瞬間を何より優先したいか。図5は、この順に答えていくと、どちらの部品や機能が役に立つかに行き着く道すじです。
上の三つのどれかが「はい」なら18 Proに仕様の裏付けがある
上の三つのどれかに「はい」と答えた人は、写真の画質の面では18 Proのほうが仕様の裏付けがあります。ProRAW、望遠、可変絞りはDuoの仕様ページに無く、あとから足せる機能でもありません。三つとも「いいえ」で、家族の表情を待って撮りたい人には、スマート撮影、Duo Preview、キッズキューのあるDuoが向いています。どの問いにも強いこだわりが無い人にとっては、写真の写りの差は大きくないと見込め、画面の大きさや重さ(Duoは254g、18 Proは211g)、電池の持ちで選ぶほうが満足につながります。
写真以外の項目まで含めた判断は、撮るものと使い方別にどちらを選ぶかをまとめた判断表にあります。舞台や運動会の撮影、暗い会場、電池や重さの比較もそちらから順にたどれます。この記事は、その判断表の写りの項目を詳しく書いたものにあたります。
今のiPhoneから替えると、写真で増えるものと減るもの
Duoか18 Proかを考えている人の多くは、いま別のiPhoneを使っています。比べる相手は、手元の機種でもあります。各機種の技術仕様ページから、ズームの表記、メインの手ぶれ補正の表記、前面カメラを並べたのが次の表です。ズームは写真の欄の言い方で、手ぶれ補正は仕様ページのビデオの欄の表記です。
機種
ズームの表記(Appleの言い方)
メインの手ぶれ補正
前面カメラ
iPhone 18 Pro/18 Pro Max
8倍の光学品質ズームイン、16倍の光学品質ズームレンジ
第2世代のセンサーシフト光学式
18MPセンターフレーム
iPhone Duo
2倍の光学品質ズームイン、4倍の光学品質ズームレンジ
センサーシフト光学式
外側12MP、内側はアンダーディスプレイ
iPhone 17 Pro
8倍の光学品質ズームイン、16倍の光学品質ズームレンジ
第2世代のセンサーシフト光学式
18MPセンターフレーム
iPhone 16 Pro
5倍の光学ズームイン、10倍の光学ズームレンジ
第2世代のセンサーシフト光学式
12MP(TrueDepth)
iPhone 17
2倍の光学ズームイン、4倍の光学ズームレンジ
センサーシフト光学式
18MPセンターフレーム
iPhone 16
2倍の光学ズームイン、4倍の光学ズームレンジ
センサーシフト光学式
12MP(TrueDepth)
iPhone Air
記載なし(背面は1つのカメラ)
センサーシフト光学式
18MPセンターフレーム
iPhone 17e
記載なし(背面は1つのカメラ)
光学式
12MP TrueDepth
16 Pro・17 Proから替える場合
17 Proから18 Proに替えると、ズームの表記は同じで、手ぶれ補正の表記も同じ第2世代です。増えるのは、可変絞りと、レンズ絞り・シャッタースピード・ホワイトバランスを手で決めるプロレベルのコントロール、Appleリファレンス画像で、どれも「iPhone 18 Proモデル」に限った機能です。Fstoppersのレビュー(2026年9月19日)は、18 Proのƒ/1.48と17 Proのƒ/1.78で画面中央の解像はほぼ同じとしています。昼間の細かさより、絞りを選べることのほうが大きな変化です。
16 Proや17 ProからDuoに替えると、望遠がなくなります。16 Proの5倍、17 Proの8倍で撮っていた発表会や運動会の写真は、Duoでは2倍の先がデジタルズームです。いつも客席の後ろのほうから撮っている人にとっては、写真の画質がはっきり下がる乗り換えになりえます。そのかわり、内側7.6インチの画面、Duo Preview、スマート撮影、キッズキューが手に入ります。何をよく撮るかで、増えるものと減るものの重さが入れ替わります。
17・16・Air・17eから替える場合
17や16からDuoに替える場合、ズームの表記は「2倍」「4倍のレンジ」で並びます。iPhone 17の2倍もAppleの言い方では「光学品質2倍望遠」で、メインカメラで撮る2倍という点は同じです。ズームの表記の上では、乗り換えても届く範囲は変わりません。前面カメラは、17の18MPから、Duoの外側では12MPになります。自撮りの画質を気にするなら、Duo Previewを使って背面のメインカメラで撮る使い方を覚えておくと、前面の画素数の差を気にせずに済みます。
17や16から18 Proに替えると、望遠が加わり、ズームの表記は8倍・16倍のレンジになります。可変絞りとプロレベルのコントロールも加わります。背面のカメラが1つのAirや17eから替えるなら、どちらの機種でも超広角の0.5倍が加わります。17eのメインの手ぶれ補正は仕様ページの表記が「光学式」で、Duoは「センサーシフト光学式」、18 Proは「第2世代のセンサーシフト光学式」です。
大きい画面が目当てなら、18 Pro Maxも同じカメラ
Duoを考える理由が大きな画面にあるなら、18 Pro Maxも候補に入ります。18 Pro Maxのカメラは背面も前面も18 Proと同じで、画面は6.9インチ・460ppi、重さは249gです。Duoは254gで、内側の画面は7.6インチ・430ppi、Appleは「iPhone 18 Pro Maxより50%大きい」と説明しています。
写真の画質を優先しつつ大きな画面もほしい人は、Pro Maxなら可変絞りと望遠とProRAWを持ったまま画面を大きくできます。より大きな画面と、撮られる側の機能を優先するならDuoです。重さの差は計算上5gで、違いは主に形にあります。Duoは閉じると幅84.1mm・厚さ11.3mm、開くと幅164.6mm・厚さ5.2mmになり、18 Pro Maxは幅78.0mm・厚さ8.75mmです。
届いた日に決めておく写真の設定
どちらを選んでも、最初の行事の前に決めておきたい設定があります。設定の表記はiOSのバージョンで変わるので、ここではiOS 27の場合の項目名を、意味と合わせて書きます。図6は、届いた日に確かめる項目を並べたものです。
最初の行事の前に一度決めて、試し撮りまで済ませておく
フォーマットと画素数
一つ目は、「設定」>「カメラ」>「フォーマット」の「高効率」と「互換性優先」です。高効率は写真をHEIF、ビデオをHEVCで、互換性優先は写真をJPEG、ビデオをH.264で保存します。写真をJPEGにしたくて互換性優先を選ぶと、ビデオもH.264になり、HDRビデオや4K/60fps以上が使えなくなります。写真のためだけに切り替える前に、互換性優先で使えなくなる設定と容量の記事 で影響を確かめてください。
二つ目は、画素数の24MPと48MPの切り替えと、18 Proなら「設定を保持」の「レンズ絞り」です。三つ目は、「設定」>「カメラ」の「グリッド」と「水平」で、集合写真や風景で画面を傾けずに撮るのに役立ちます。グリッドは画面を縦横に区切る線で、並んだ人の列や水平線をまっすぐに合わせる目安になります。
仕上がりの好みは、スタイルとトーンで決める
写真の色合いや明暗の好みは、両機種に共通のフォトグラフスタイル 3で決めます。質感(テクスチャ)とグレインの調整も両機種で使え、カメラコントロールの機能の一覧にも「スタイル」と「トーン」があります。部品の差が出にくい昼間の写真では、スタイルの選び方のほうが、見た目の違いとして大きく出ることもあります。
家族で2台のiPhoneを使い分けるなら、行事の前にスタイルをそろえておくと、同じ日の写真を並べたときに色合いがばらつきません。18 ProとDuoを1台ずつ持つ家庭でも同じです。グレインのようなフィルム風の効果は好みが分かれるので、行事の記録は控えめにして、遊びの写真で試す、と分けておくと失敗しても困りません。
本体の空きと、写真の置き場所
本体の容量は、両機種とも256GB・512GB・1TB・2TBです。仕様ページの注によると、標準構成で約12〜24GBがすでに使われていて、そのうちApple Intelligenceのオンデバイスモデルが約7GB、削除できるApple製のアプリが約4.5GBです。48MPの写真やProRAWは1枚あたりのファイルが大きくなるので、使う場面が多い人ほど、容量に余裕のある構成が向いています。
iCloud写真の保存方法は、iOS 27では「設定」>自分の名前>「iCloud」>「写真」>「iPhoneストレージ」で選びます。「ストレージを最適化」と「オリジナルをダウンロード」の二つです。最適化がオンだと、本体には省スペースの版が置かれ、オリジナルはiCloudに保管されます。家族に元の写真を渡す予定があるなら、どちらで運用するかを決めておきます。本体から外へ逃がす先としては、外付けSSDやUSBメモリが使えます。データの区画が1つで、APFS、exFAT、FAT32などの形式になっていることが条件で、外付けHDDは多くの場合、外部の電源が要ります。
Duoのスマート撮影、Duo Preview、キッズキューの入れ方は、発売前の時点ではユーザガイドで確かめられていません。届いたら、カメラアプリと「設定」>「カメラ」の項目を一通り見て、最初の行事の前に一度試しておくと、当日に操作で迷わずに済みます。
発売後のレビューを読むときに見るところ
Duoの写りは、10月23日の発売後にレビューや作例が出そろってから、はじめて確かめられます。そのときに見ると判断に役立つ点があります。まず、18 Proと同じ時間に同じ場所で撮った比較かどうか。光の条件が違えば、カメラの差より光の差が写ります。次に、18 Proがどの絞りで撮っていたか。自動のままならƒ/1.48やƒ/1.8で撮っている場面が多いはずで、ƒ/4.0の集合写真と比べた作例とは意味が違います。
暗い場所の作例では、等倍に拡大した顔や髪の毛のざらつきと、感度とシャッター速度の値を見ます。動く子どもの作例では、何枚中何枚にピントが合ったか、という書き方をしているかを見ます。Appleが製品ページやサポートの技術仕様に、Duoの画素の大きさやセンサーの大きさを書き加えることがあれば、この記事で空欄にしたところが埋まります。
点数で比べる評価も参考になります。DXOMARKは18 Proを総合172点とし、内訳を写真171、ビデオ176、ズーム161、ポートレート169などとしています。Duoが同じ方法で評価されたら、総合点より、写真とズームの内訳を並べて見るほうが、この記事で見てきた部品の差と結びつけやすくなります。望遠の無いDuoは、ズームの項目で18 Proと差が開くと見込めます。
家族に渡すときに写真の画質を下げない経路
48MPで撮った集合写真も、渡し方しだいで相手の手元では小さな写真になります。機種の差を気にして選んだのに、渡す途中で細かさが失われるのでは意味がありません。両機種ともiOS 27で動くので、ここからの手順は18 ProでもDuoでも同じです。
写真アプリの共有ボタンから送るときは、画面上部の「オプション」を確かめます。選択肢には「自動」「現在」「互換性優先」と、元のファイルと編集履歴・メタデータをそのまま送る「すべての写真データ」があり、互換性優先を選ぶとファイルはJPEGかMOVに変換される可能性があります。すべての写真データはAirDropでのみ使えます。どの場面でどれを選ぶかは共有オプションの違いの記事にまとめています。
AirDropで送るには、送る側と受け取る側の両方でWi-FiとBluetoothをオンにし、インターネット共有をオフにします。連絡先に入っていない相手には、相手のiPhoneでコントロールセンターから「すべての人(10分間のみ)」を選んでもらいます。双方がiOS 26.2以降だと、AirDropコードの入力を求められます。iOS 27では、Appleの試験の条件のもとでAirDropの転送が最大80パーセント速くなったと発表されていますが、大きなファイルでどれだけ速くなるかは書かれていません。
iCloudの共有アルバムは、作ったときのiOSで扱いが分かれます。iOS 27以降で作った共有アルバムは、写真もビデオもオリジナルの形式・フル解像度で共有され、そのぶん持ち主のiCloudストレージを使います。iOS 26以前で作った共有アルバムは、写真が長辺2048ピクセルに縮められ、ビデオは最大720p・最長15分です。祖父母と前から使っているアルバムに入れているなら、作った時期を確かめ、必要なら新しく作り直します。
iOS 27では、30日で削除される有効期限付きの共有アルバムも作れます。iCloudストレージを使わず、1アルバムあたり写真とビデオの合計5,000件まで入り、Apple製のデバイスを持たない親族もWebから参加して写真を追加できます。運動会や親族の集まりの写真を、参加した家族どうしで集めるときに向いた形です。ただしAppleの案内には、共有アルバムはデータのコピーをアップロードし、ダウンロードした写真に元と同じ情報が含まれるとは限らない、とあります。
パソコンへ移すときは、「設定」>「アプリ」>「写真」の「MacまたはPCに転送」を「元のフォーマットのまま」にします。「自動」のままだと、互換性のある形式に変換されて取り込まれることがあります。Windowsでは、Microsoft Storeの「Appleデバイス」アプリを入れてからつなぎます。設定の意味は元のフォーマットのままの記事で詳しく書いています。外付けSSDやUSBメモリに移すなら、写真アプリで選んで共有ボタンから「未編集のオリジナルを書き出す」を選び、「場所」で保存先を決めます。両機種のUSB-CはUSB 3(最大10Gb/s)で、その速度にはUSB 3対応のUSB-Cケーブルが要ります。
LINEやメッセージのアプリで送った写真は、元のファイルのまま届くとは限りません。集合写真の元の画質を残したいときは、上のどれかの経路で元のファイルを渡し、LINEは連絡用と分けて考えると確実です。写真を共有すると、撮影日時や場所などのメタデータも一緒に渡ります。よその家の子どもが写った集合写真をSNSに載せる前には、写っている家族の了解と、位置情報の扱いを確かめます。
写真をテレビで見る1枚にするまで
撮った写真を、祖父母の家のテレビで見られる形にしたい。そう考えたときに知っておきたいのが、ディスクの映像の画素数です。DVDの映像は720×480で約35万画素、ブルーレイは1920×1080で約207万画素です。24MPを2,400万画素として計算すると、DVDはその約70分の1、ブルーレイでも約12分の1の画素しかありません。写真は画面に合わせて縮めて表示されるので、24MPと48MPの差も、18 ProとDuoの細かさの差も、ディスクの上ではほとんど残りません。
残るのは、撮る瞬間に決まった差です。後ろの列の顔にピントが合っているか、走る子どもがぶれていないか、暗い室内で顔が暗すぎないか、端の人が切れていないか、目線と表情がそろっているか。この記事で見てきた部品と機能の差は、ディスクにしたときはこの形で表に出ます。DVDの画質がどう決まるかはDVDにすると画質が落ちる理由の記事で詳しく説明しています。
写真の縦横の比も、テレビで見るときには影響します。テレビの画面は横長の16:9なので、縦に撮った写真や、16:9より縦の長い写真をそのまま並べると、左右や上下に黒い帯が出ます。スライドショーを作る段階で、写真を画面に合わせて切り詰めるか、黒い帯のまま見せるかを決めておくと、ディスクにしてから慌てずに済みます。
写真をテレビで見るディスクにするには、写真を並べたスライドショーの動画を先に作ります。当社は、動画のデータからDVD・ブルーレイを作る書き込み代行の店で、受け付けるのは完成した動画のデータです。曲の手続き、1枚あたりの秒数、縦と横の写真の混ぜ方まで含めた作り方は写真のスライドショーをDVDにする方法 にまとめています。スライドショーの動画ができたら、ギガファイル便やGoogleドライブなどの共有URLを注文ページのフォームに貼って入稿します。スマホからも入稿でき、複数のファイルはファイル名の頭に「01_」「02_」と付けると、その番号の順に収録します。
料金は、同じ内容の2枚目から追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)の1,000円(税抜)で、祖父母と親族に同じものを配るときはこの数え方になります。1枚目は基本料金(DVD・1枚あたり)の1,500円、ブルーレイにするなら基本料金(Blu-ray・1枚あたり)の1,500円です。テレビが大きく、写真の細かさを少しでも残したいならブルーレイ、相手の家の再生機がDVDプレーヤーだけならDVD、と再生機に合わせて選びます。
行事の動画と写真のスライドショーを1枚に入れるなら、チャプターを付けると見る人が場面を選びやすくなります。注文ページで「チャプター分け」を選ぶと「チャプター位置の指定」の欄が開き、2つ目以降のチャプターの位置を00:00:01以降の時刻で入れます(1つ目は動画の冒頭の00:00:00に自動で入ります)。チャプター分け(1枚あたり)は+1,500円で、最大50チャプターまでです。
写真のファイルそのものは、ディスクとは別に残します。元のファイルを外付けSSDやパソコンなど二か所に置き、見る用のディスクと保管用のファイルを分けておけば、どちらの機種で撮った写真でも、48MPの細かさは手元に残ります。写真のファイルをそのまま焼くデータ用のディスクは自分のパソコンで作る方法があり、当社に頼めるかは相談・問い合わせフォームで確かめてください。DuoやiPhone 18 Proで撮った動画もディスクにするなら、記録形式と容量の違いを動画の記事で確かめてから入稿の準備を進めると、当日の写真と動画をまとめて1枚に残せます。
よくある質問
Q. iPhone Duoと18 Proで写真の画質は違いますか A. メインカメラの部品が違います。画素数はどちらも48MPですが、18 Proは可変絞り(ƒ/1.48〜ƒ/4.0の4段階)で24mm、第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正、Duoはƒ/1.6固定で26mmです。超広角と写真の処理の名前は同じです。差が出ると見込めるのは集合写真、暗い室内、遠くのもの、RAWで調整する写真で、Duoは発売前のため作例での比較はまだできません。
Q. iPhone Duoに可変絞りはありますか A. ありません。Duoのメインカメラはƒ/1.6で固定です。可変絞りは18 Proと18 Pro Maxのメインカメラだけで、ƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0を自動または手動で切り替えます。Duoで手前から奥まで写したいときは、少し下がって撮る、0.5倍の超広角を使う、並ぶ人の前後の間隔を詰める、といった撮り方で補います。
Q. 18 Proの絞りをƒ/4にすると写真は暗くなりますか A. 自動露出のままなら、暗くなるとは限りません。計算上はƒ/1.48からƒ/4.0で約2.9段、光の量は約7分の1になりますが、カメラが感度を上げて明るさを保つので、かわりにざらつきが増えることがあります。屋外の昼間なら影響は小さく、夜の室内ではƒ/2.8に戻すか、三脚を使ってシャッターを長めにします。
Q. iPhone DuoでProRAWは撮れますか A. Duoの仕様ページの画像撮影フォーマットはHEIFとJPEGで、ProRAW(DNG)の記載は日本語版にも英語版にもありません。ProRAWは18 Proと18 Pro Maxの機能で、前面カメラでも使えます。撮った写真をそのまま家族に送る使い方ならHEIFかJPEGで足り、編集アプリで明るさや色を大きく動かす人に向いた機能です。
Q. iPhone Duoのセンサーは18 Proより大きいですか A. 分かりません。Appleは両機種ともセンサーの大きさ(型やmm)を公表していません。Duoの発表文には「大型センサー」という言葉がありますが数値は無く、画素の大きさも18 Proの2.44µmに対してDuoは記載がありません。そのため、Duoのƒ/1.6と18 Proの絞りのどちらが写真として明るいかも、仕様からは決められません。
Q. iPhone Duoの写真は何画素で保存されますか A. メインと超広角は24MPと48MPの超高解像度の写真に対応していて、Appleの英語版の発表文では初期設定が24MPとされています。あとで大きく切り出す予定の景色や集合写真は、撮る前に設定で48MPに切り替えます。2倍で撮った写真は12MPです。保存されたファイルの大きさは、写真アプリで写真を上にスワイプして出る「情報」で確かめられます。
Q. 集合写真を撮るならDuoと18 Proのどちらが向いていますか A. 2列以上に並んだ集合写真は、18 Proのほうが仕様の裏付けがあります。Appleはグループ写真でƒ/4に絞って被写界深度を深くする使い方を挙げ、DXOMARKも可変絞りが集合写真で被写界深度を自動で広げる点を長所としています。Duoはƒ/1.6固定なので、少し下がる、前後の間隔を詰める、0.5倍の超広角を使う、で補います。
Q. iPhone Duoに望遠カメラはありますか A. ありません。Duoの背面はメインと超広角の2つで、2倍はメインで撮る「光学品質2倍」(52mm・12MP)です。その先は写真のデジタルズームで最大10倍になります。18 Proは100mm(4倍)の望遠を持ち、8倍(200mm)まで光学品質で撮れ、デジタルズームは写真で最大40倍です。舞台や運動会を遠くから撮るなら、この差がいちばん大きく出ます。
Q. 超広角カメラの画質に違いはありますか A. 仕様の上では同じです。両機種とも48MP Fusion超広角で、13mm、ƒ/2.2、視野角120°、Hybrid Focus Pixelsです。Duoの発表文も「iPhone 18 Proモデルと同じ」超広角と書いています。0.5倍で撮る景色や、狭い場所での集合写真は同じ部品で撮ることになるので、機種の差は出にくいと見込めます。
Q. Appleリファレンス画像とは何ですか A. 写真が編集されていないことを確かめられるようにする18 Proの機能です。メインカメラのセンサーが取り込んだピクセルに署名し、「リファレンス」モードで撮ると、署名付きのデータをプライベートクラウドコンピューティングで現像して、改変できない画像を作ります。自分でオンにする機能で、写りをきれいにするものではありません。Duoの仕様ページには記載がありません。
Q. iPhone Duoのキッズキューとは何ですか A. 外側の画面にピーナッツのアニメーションを映して、子どもの視線をカメラの方へ向けさせるDuoの機能です。仕様ページでは外側のフロントカメラの欄に載っています。同じくDuoだけの機能に、全員の準備ができたら撮るスマート撮影と、撮られる人が外側の画面で構図を確かめられるDuo Previewがあります。細かな使い方は発売後のユーザガイドで確かめます。
Q. 料理の写真はどちらがきれいに撮れますか A. 皿全体をくっきり写したいなら、ƒ/2.8やƒ/4.0に絞れる18 Proのほうが撮り方の選択肢が多くあります。Duoはƒ/1.6固定で奥行きの範囲が浅くなりやすいので、真上から撮る、少し離れて撮ってあとで切り詰める、といった撮り方で補います。ぼけを生かした写真が好みなら、どちらの機種でもそのまま撮れます。
Q. 写真をDVDにすると画質はどうなりますか A. DVDは720×480(約35万画素)、ブルーレイは1920×1080(約207万画素)の映像なので、24MPや48MPの写真も画面に合わせて縮めて表示されます。24MPと比べると、計算上はDVDで約70分の1、ブルーレイでも約12分の1の画素です。機種による細かさの差はほぼ残らず、ピント、ぶれ、明るさ、構図の差が残ります。