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iPhone 16 Pro・17 Pro・18 Proの動画の違い|買い替えで変わる機能一覧

2026 9/24
iPhone 16 Pro・17 Pro・18 Proの動画の違い|買い替えで変わる機能一覧

この記事の要点

  • 三世代とも4K/120fps・ProRes・USB 3・HDR(ドルビービジョン)は同じ。これらが目的なら、買い替えても動画の仕様は動かない
  • 16 Proから17 Proで増えたのはProRes RAW・Apple Log 2・Genlock・18MPのセンターフレームカメラ・8倍の光学品質ズーム・デュアルキャプチャ
  • 17 Proから18 Proで増えたのは4K/60fpsのシネマティック・撮影後のエフェクト・4Kタイムラプス・24倍ズーム・可変絞り・4KでのFPS自動調整
  • 家庭の記録で効く順は、ズームの伸び、60fpsのシネマティック、暗い場面の挙動の3つ。Log・ProRes RAW・Genlockは仕事で撮る人だけの差
  • 1分あたりの容量は世代で変わらず、4K/60fps・HDRオンで約440MB(iOS 18.6の設定画面の目安)。ディスクにするとHDR・4K・120fpsは規格の外

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iPhone 16 Proを2年使って、そろそろ次を考えている。あるいは17 Proを1年使っていて、18 Proの発表で「動画はどれだけ変わったのか」が気になっている。子どもの発表会や旅行を撮って、あとでディスクにして祖父母に渡す、という使い方だと、Appleの仕様ページに並ぶ機能名のどれが自分に関係あるのかは読み取りにくいところです。そこを整理します。

三世代の技術仕様ページの「ビデオ撮影」欄を一行ずつ突き合わせると、撮れる解像度とフレームレートの上限は同じです。4K/120fps、ProRes、USB 3、HDR(ドルビービジョン)は16 Proの時点で揃っていて、17 Proでも18 Proでも動いていません。変わったのは2段です。16 Proから17 ProでProRes RAW・Apple Log 2・Genlock・18MPのフロントカメラ・8倍の光学品質ズーム・デュアルキャプチャが加わり、17 Proから18 Proで4K/60fpsのシネマティック・撮影後のシネマティックエフェクト・4Kタイムラプス・24倍のデジタルズーム・可変絞り・4KでのFPS自動調整が加わりました。

この2段のうち、家庭の記録で毎回のように効くのは、ズームの伸びと、シネマティックの60fps、暗い場面の挙動の3つです。Log・ProRes RAW・Genlockは、仕事で撮る人以外には差になりません。以下、世代ごとの差分、用途別の優先順、容量、買い替えの判断、ディスクにしたときに残るものの順に書きます。機種と仕様は2026年9月時点の情報で、Appleの技術仕様ページとiOS 27のユーザガイドの記載に基づいています。

この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります

  1. 先に答え。三世代の違いは表の範囲に収まり、撮れる解像度とfpsは同じ
  2. 変わらないものを先に確かめる
  3. ProとPro Maxの違いは、動画には無い
  4. 16 Proから17 Proで変わったこと|ProRes RAW・Apple Log 2・Genlock・18MPのフロントカメラ
  5. 17 Proから18 Proで変わったこと|4K60シネマティック・4Kタイムラプス・4KのFPS自動調整
  6. 18 Proで増えた撮り方の幅。24倍ズーム・可変絞り・低照度・プロビデオストレージ
  7. 用途で並べ替える。家庭の記録、舞台と発表会、仕事の撮影で効く順が違う
  8. ズームの差はどこで出るか。光学5倍と8倍、デジタル15倍と24倍
残りの14項目を見る
  1. シネマティックの30fpsと60fps、撮ったあとにかけるエフェクト
  2. Log・ProRes RAW・Genlock|仕事で撮る人だけに関係する3つと、家庭で触ると困る理由
  3. ProResの条件は三世代で同じか。128GBの16 Proと、18 Proのプロビデオストレージ
  4. フロントカメラ。12MPのTrueDepthから18MPのセンターフレームへ
  5. なぜ18 Proは暗い場面で4Kでも24fpsに落ちるのか
  6. 場面別に設定を組む。運動会・発表会・七五三・旅行で、世代の差が出る場面と出ない場面
  7. 容量は世代で変わらない|設定別の1分あたりの目安と、256GBで撮れる時間
  8. 買い替えるか見送るか。16 Proから、17 Proから、目的別の判断表
  9. 買い替えの前後で動画に起きること。容量の選び方、旧機種からの移し方、iOS 27
  10. 三世代の動画をディスクにすると、差はどこまで残るか
  11. 買い替え直後に起きる失敗の型
  12. 入稿メモに機種と設定を書く理由
  13. 今の機種で撮り続ける人と、替える人のそれぞれの次の一歩
  14. よくある質問

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先に答え。三世代の違いは表の範囲に収まり、撮れる解像度とfpsは同じ

ProとPro Maxは、同じ世代ならビデオ撮影欄が同じ内容です。18 Proと18 Pro Max、17 Proと17 Pro Max、16 Proと16 Pro Maxを突き合わせて確かめたので、この記事の「18 Pro」「17 Pro」「16 Pro」はそれぞれPro Maxも含みます。違うのは本体の大きさと電池、それから容量の構成で、容量はあとの節で扱います。

仕様ページの記載で三世代のどこかが違う項目を、下の表にまとめました。「記載なし」は仕様ページのビデオ撮影欄にその項目が無いという意味で、当社が実機で試して「できない」と確かめたものではありません。そこは線を引いておきます。18 Pro・17 Proの「同左」は、その左の列と同じ記載です。

項目 iPhone 16 Pro iPhone 17 Pro iPhone 18 Pro 家庭の記録での意味
シネマティックモード 最大4K・30fps 最大4K・30fps 最大4K・60fps 走る子どもやダンスでも背景ぼかしを使える
撮影後のシネマティックエフェクト 記載なし 記載なし あり(Fusionメインで撮った最大60fpsのビデオ) ぼかすかどうかを撮ったあとに決められる
ビデオのデジタルズーム 最大15倍 最大15倍 最大24倍 後方席からの寄り。倍率が上がるほど画素の引き伸ばし
望遠(写真側の表記) 5倍の光学ズームイン、10倍の光学ズームレンジ 8倍光学品質ズームイン、16倍の光学品質ズームレンジ 同左 舞台で顔がどの大きさに写るかに直接効く
タイムラプス あり あり(解像度の記載なし) 最大4Kドルビービジョン。設定に「タイムラプス撮影」 会場の準備や空の変化を4Kで残せる
FPS自動調整 4Kでの記載なし 4Kでの記載なし 4Kで録画するときにも動作 暗い会場では4Kでも24fpsに落ちる
絞りと手動の調整 記載なし 記載なし 可変絞り(ƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0)、絞り・シャッタースピード・ホワイトバランス・ヒストグラム表示 明るさと色を自分で固定できる
デュアルキャプチャ(前後同時) 記載なし 最大4Kドルビービジョン・30fps 同左 子どもの顔と自分の顔を同時に撮る
ProRes RAW 記載なし あり(対応するアプリが必要) 同左 仕事の撮影向け。家庭では触らない
Log Logビデオ撮影 Apple Log 2 同左 色をあとで作る人向け。そのままだと灰色
Genlock 記載なし あり(対応する他社製ハードウェアおよびソフトウェアが必要) 同左 複数カメラの同期。放送・映画向け
フロントカメラ 12MPカメラ(TrueDepth) 18MPセンターフレームカメラ 同左 縦に持ったまま横向きで自撮りできる
低照度とフォーカス 記載なし 記載なし 改良された低照度ビデオ(1080p)、スマートフォーカストラッキング 暗い室内の1080pと、動く被写体の追従
音 空間オーディオとステレオ録音、4つのスタジオ品質のマイク、風切り音の低減、オーディオミックス、オーディオズーム 同左 同左に加えて、オーディオミックスの新しいアルゴリズムと「音楽を分離」 録音そのものの仕様は三世代とも同じ

表の下から3行、音とフロントカメラと低照度は、動画の「撮れる範囲」というより撮りやすさの差です。上のほうの行、シネマティックとズームと絞りが、撮れる映像そのものを変える項目にあたります。どちらを重く見るかで、買い替えの答えは変わります。

表に載っていない項目は三世代で同じ記載です。列挙します。4Kの上限が120fps(Fusionメイン)、1080pの上限が120fps、ProResが最大4K・120fps(外部ストレージでの記録時)、スローモーションが1080p最大240fpsと4K最大120fps、アクションモードが最大2.8K・60fps、空間ビデオが1080p・30fps、マクロビデオ、QuickTakeビデオが最大4Kドルビービジョン・60fps、4Kビデオの撮影中に8MPの静止画、ACES(アカデミーカラーエンコーディングシステム)、そしてUSB 3です。次の節で一つずつ確かめます。

シネマティック、撮影後エフェクト、デジタルズーム、望遠ズーム、ProRes RAW、Log、フロントカメラの7項目を、iPhone 16 Pro・17 Pro・18 Proの仕様ページの記載で並べた表
仕様ページのビデオ撮影欄で三世代のどこかが違う項目。解像度とfpsの上限は同じ

三世代の差を全機種の並びの中で見たいときは、iPhone動画の仕様一覧(18 Pro・Duo・17・Air・17e・16)に、Proでない機種も含めた1枚の表があります。Proと無印の差そのものはiPhone Proと非Proの動画の違いに分けて書いているので、この記事はPro三世代の中の差だけに絞ります。

変わらないものを先に確かめる

買い替えを迷うとき、まず確かめたいのは「今の機種でできていることが、新しい機種でもそのままできるか」です。動画については、この答えが三世代ともほぼ同じなので、ここを先に片づけておくと、あとの差分を落ち着いて読めます。逆に言えば、この節に出てくる項目のどれかを目当てに買い替えを考えているなら、その目当ては今の機種で足りている、ということでもあります。

解像度とフレームレートの上限は16 Proで出そろっている

技術仕様ページの「ドルビービジョン対応ビデオ撮影」の行は、16 Pro・17 Pro・18 Proで同じです。4Kが24・25・30・60・100・120fps、1080pが25・30・60・120fps、720pが30fps。100fpsと120fpsにはどの世代も「Fusion」または「Fusionメイン」の注記がついていて、メインカメラで撮るときだけ選べます。25fpsと100fpsは、設定の「PALフォーマットを表示」をオンにしたときに出る海外のテレビ向けの値で、日本で家族に見せる動画なら使いません。

解像度 16 Pro 17 Pro 18 Pro 条件
4K 24・25・30・60・100・120fps 同じ 同じ 100・120fpsはFusionメインのみ。25・100fpsはPAL表示をオンにしたとき
1080p 25・30・60・120fps 同じ 同じ 120fpsはFusionメインのみ
720p 30fps 同じ 同じ 設定画面では「領域節約」と表示

4Kの実寸(3840×2160かどうか)は、Appleの日本語の仕様ページに書かれていません。一般には3840×2160として扱われるので、この記事でも画素数の計算はその前提で書き、断定は避けます。720pの行に「領域節約」とあるのは設定画面の表記で、DVDにするだけなら720pでも足りる場面がありますが、その判断は容量の節に回します。

HDR(ドルビービジョン)は120fpsまで、三世代とも同じ

三世代ともHDRビデオは10ビットのドルビービジョンで、初期設定はオンです。iOS 18.6の設定画面の説明文には、4K120対応機の場合「ビデオ、スローモーション、およびシネマティックモードでは、最高120 fpsのドルビービジョンを含む、10ビットのハイダイナミックレンジでビデオを撮影します。」とあり、上限の120fpsは仕様表のfpsと一致します。HDRで撮るには「フォーマット」が「高効率」(HEVC)である必要があり、「互換性優先」(H.264)にするとHDRも4K/60fps以上もシネマティックも選べなくなります。この条件も世代で変わりません。

HDRの動画は、iOS 13.4・iPadOS 13.4・macOS 10.15.4より前の機器に共有すると、同じ動画のSDR版が届きます。DVDや通常のブルーレイの規格にHDRが無いことも含めて、ディスク化との相性はあとの節でまとめます。

スローモーション・アクションモード・空間ビデオ・マクロ

スローモーションは背面が1080p最大240fpsと4K最大120fps(Fusionメイン)、前面が1080p 120fpsで、三世代とも同じ記載です。ビデオモードで「120 FPS」を選ぶとスローモーションになる挙動も、iOS 27のユーザガイドが16 Pro・17 Pro・18 Proを並べて書いています。アクションモードは最大2.8K・60fpsで同じ。Apple Vision Pro用の空間ビデオは1080p・30fpsで、1分約130MB(iOS 18.6の設定画面の文言)。マクロビデオ撮影、ナイトモードのタイムラプス、4Kビデオの撮影中に8MPの静止画も三世代とも記載があります。

手ぶれ補正の構成も同じです。メインカメラが第2世代センサーシフト光学式、望遠が3Dセンサーシフト光学式、それに4K・1080p・720pの映画レベルのビデオ手ぶれ補正。仕様ページの表記が16 Proでは「Fusion」、17 Pro以降では「Fusionメイン」と変わっていますが、これはセンサーの呼び方の変更で、構成そのものは同じ書き方です。

USB 3と映像出力

USB-Cの速度は三世代ともUSB 3(最大10Gb/s)で、「10Gb/sの速度のUSB 3ケーブルが必要です。」という注記もそろっています。DisplayPortによる映像出力の記載も三世代ともあります。計算上は、10Gb/sは理論上の上限で毎秒1,250MB、USB 2の480Mb/sは毎秒60MBなので、Proでない機種と比べると約20倍の差がありますが、Pro三世代の中では差がありません。同梱のUSB-C充電ケーブルの転送速度は仕様ページに書かれていないので、10Gb/sで転送したいときはUSB 3(10Gb/s)対応と明記されたケーブルを別に用意します。

この節をまとめて言うと、「4K120で撮れて、ProResが使えて、USB 3で速く出せる」というPro系の土台は、16 Proの時点で完成しています。これらが目的で買い替えを考えているなら、18 Proにしても動画の仕様は動きません。差が出るのは、世代ごとの差分を書く節から先です。

ProとPro Maxの違いは、動画には無い

同じ世代のProとPro Maxで迷う人のために、先に書いておきます。ビデオ撮影欄は同じ内容です。解像度もfpsもシネマティックもProResもズームも、Pro Maxだからといって増えるものはありません。違うのは本体と画面の大きさ、それから容量の構成です。手持ちで長く撮るときの重さは体感の差として残りますが、撮れる映像の仕様は変わりません。

容量の構成は世代で少しずつ違います。16 Proが128GB・256GB・512GB・1TB、16 Pro Maxが256GB・512GB・1TB。17 Proが256GB・512GB・1TB、17 Pro Maxが256GB・512GB・1TB・2TBで、2TBはiPhoneではこの機種が初めてです。18 Proと18 Pro Maxはどちらも256GB・512GB・1TB・2TBで、容量の構成の差は無くなりました。つまり16 Pro Maxは「128GBが選べないPro」、17 Pro Maxは「2TBが選べるPro」で、18 Proの世代ではその区別も消えています。

2TBが動画で意味を持つのは、ProResを本体に記録する人です。2TBから約24GBを引いた1,976GBは、ProResの4K/30fps(1分約6GB)で計算上は約5.5時間分、通常ビデオの4K/60fps・HDRオン(1分約440MB)なら約75時間分にあたります。1080p/30fpsで日常を撮る人には、2TBはまず使い切れない量です。動画の側からPro Maxを選ぶ理由があるとすれば、容量の1点だけで、それも18 Proの世代ではProでも同じ容量が選べます。

16 Proから17 Proで変わったこと|ProRes RAW・Apple Log 2・Genlock・18MPのフロントカメラ

16 Proと17 Proの差は、仕事で撮る人向けの項目が多い世代です。家庭の記録に関係するのは、望遠の伸び、フロントカメラ、デュアルキャプチャ、それから容量の下限が変わったことの4つで、残りは「名前は聞くが自分では使わない」項目に入ります。発売日は16 Proが2024年9月20日(金)、17 Proが2025年9月19日(金)で、ちょうど1年の差です。

ProRes RAW・Apple Log 2・Genlockが加わった

17 Proの「ビデオ撮影フォーマット」欄には、HEVC・H.264・ProResに加えてProRes RAWが並びます。仕様ページの注記は「有効化には対応するアプリが必要」で、標準のカメラアプリの設定だけでは使えません。Logは16 Proが「Logビデオ撮影」、17 Proが「Apple Log 2」という記載です。iOS 27のユーザガイドでは、17 Proと18 Proは「設定」>「カメラ」>「フォーマット」>「ProRes Logビデオエンコーディング」で「Log」と「Log 2」を選べると書かれていて、古いLogも残っています。

Genlockは、複数のカメラの映像のタイミングを外部の信号でそろえる仕組みです。仕様ページの注記は「対応する他社製ハードウェアおよびソフトウェアが必要」で、放送や映画の現場で複数台を同期させる用途に向けたものです。運動会や発表会を1台で撮る使い方には関係がありません。この3項目の中身と、家庭で誤って触ったときに起きることは、あとの節で改めて書きます。

フロントカメラが12MPのTrueDepthから18MPのセンターフレームへ

16 Proのフロントカメラは12MPカメラ(TrueDepth)、17 Proは18MPセンターフレームカメラです。17 Proのプレスリリースは、センターフレームカメラを「iPhoneを縦向きに持ったまま、写真とビデオを縦向きでも横向きでも撮影できる」と説明しています。子どもと一緒に自撮りで動画を撮る場面で、本体を横に倒さずに横長の映像が撮れるのは、実際の使い勝手として大きい差です。フロントのシネマティック(最大4K・30fps)とスローモーション(1080p 120fps)は両世代とも同じ記載です。

16 Proのフロントカメラの解像度とフレームレートについては、ここでは比べません。16 Proの仕様ページはフロントカメラ欄にも「Fusion」の注記がついた背面と同じ行を載せていて、背面の記載の重複とみられ、読み分けられないためです。17 Pro・18 Proのフロントは4Kが24・25・30・60fps、1080pが25・30・60fpsと明記されています。

望遠が5倍から8倍の光学品質ズームに

仕様ページの写真側の表記で、16 Proは「5倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、10倍の光学ズームレンジ」、17 Proは「8倍光学品質ズームイン、2倍光学ズームアウト、16倍の光学品質ズームレンジ」です。Appleが17 Pro以降で「光学品質」という言葉を使っている点はそのまま受け取ってください。ビデオのデジタルズームの上限は両世代とも最大15倍で変わっていません。舞台の後方席から撮るときに、この差がどう出るかは、ズームの節で場面ごとに書きます。

デュアルキャプチャ(前後同時撮影)

17 Proには「デュアルキャプチャ」の記載があり、最大4Kドルビービジョン・30fpsで前後のカメラを同時に撮れます。16 Proには記載がありません。子どもの発表を撮りながら自分の反応も残す、旅行で景色と自分の顔を1本に収める、という使い方に向いた機能です。ただし、Appleのガイドは「自分自身と自分の前で起きている動きを同時に撮影できます」と説明するだけで、出来上がるファイルの形(前後の映像が1本にまとまるのか、あとで片方だけ取り出せるのか)は当社では確かめていません。片方だけを使う前提なら、普通のビデオモードで撮るほうが確実です。

もう一つ、ビデオ撮影欄には出ない差があります。16 Proの発売時の容量は128GB・256GB・512GB・1TB、17 Proは256GB・512GB・1TB(17 Pro Maxは2TBまで)で、128GBの構成が無くなりました。AppleのProResの記事では、128GBのモデルは本体に記録するProResが1080p HD・30fps(と25fps)に限られるとされています。128GBの16 ProでProResの4Kが選べなかった人は、機種ではなく容量の制約に当たっていたことになります。詳しくはProResの節で表にします。

そしてこの節の差分は、17 Proと18 Proの間ではそのまま引き継がれています。17 Proの人が18 Proを見るときに関係するのは次の節の差分だけで、この節の項目は「すでに持っている」ものです。なお17 Pro・17 Pro Maxと16 Pro・16 Pro Maxは、2026年9月時点でAppleの販売ページから外れています。技術仕様のページは残っているので、中古や通信会社の在庫で手に入れる人も同じ表で比べられます。

17 Proから18 Proで変わったこと|4K60シネマティック・4Kタイムラプス・4KのFPS自動調整

17 Proと18 Proの差は、前の節と逆で、家庭の記録に関係する項目が多い世代です。仕事向けのProRes RAW・Apple Log 2・Genlock・ACESは17 Proと同じ記載で、変わったのは撮り方の幅と暗い場面の挙動、それにProResを使う人の準備の手順です。18 Proの発売日は2026年9月18日(金)で、17 Proから1年です。それぞれの機能の使い方はiPhone 18 Proの動画新機能に一つずつ書いているので、ここでは17 Proとの差が何かに絞ります。

シネマティックモードが4K/60fpsまで。撮ったあとにもかけられる

シネマティックモードの上限が、17 Proの最大4K・30fpsから、18 Proは最大4K・60fpsになりました。iOS 27のユーザガイドでは「設定」>「カメラ」>「シネマティック撮影」に4K(60fps)と1080 HD(60fps)が加わったと書かれています。それに加えて18 Proは、普通のビデオモードでFusionメインで撮った最大60fpsの動画に、撮影後からシネマティックエフェクトをかけられます。17 Proにはこの記載がありません。

この2つは、実際の撮り方を変えます。17 Proまでは「背景をぼかすかどうか」を撮る前に決めて、シネマティックモードに切り替える必要がありました。18 Proでは、いつものビデオモードで撮っておいて、あとで写真アプリで決められます。子どもの動きが速い場面で30fpsのシネマティックは残像が気になりやすく、60fpsになったことで使える場面も広がりました。

タイムラプスが4Kに。設定に「タイムラプス撮影」が増えた

18 Proのタイムラプスは「最大4Kドルビービジョン」の記載で、iOS 27のユーザガイドでは設定に「タイムラプス撮影」という項目が加わっています。17 Proのタイムラプスは「あり」で解像度の記載がありません。運動会の会場設営、旅先の空の変化、工事の記録のような用途で、4Kのタイムラプスをそのままブルーレイの1920×1080に縮めて収めると、細部まで残ります。

4Kで録画するときにもFPS自動調整が働く

iOS 27のユーザガイドには「iPhone 18 Proモデルでは、4Kで録画するときにもFPS自動調整が動作します」とあります。FPS自動調整は、暗い場面でフレームレートを24fpsに落として見やすくし、60fpsの動画は場面の動きに合わせてフレームレートを調整する機能です。ユーザガイドの書き方からは、17 Proまでは4Kで撮っていればこの調整の対象外だったと読めますが、18 Proでは4Kでも働きます。便利になったというより、暗い発表会で4Kで撮る人が知らずにいると困る変化なので、あとで1つの節を割きます。

あわせて読みたい

iPhone動画の仕様一覧|18 Pro・Duo・17・Air・17e・16の違いを1枚で

18 Proで増えた撮り方の幅。24倍ズーム・可変絞り・低照度・プロビデオストレージ

前の節の3つが「撮れる設定」の変化だとすると、ここからの4つは「撮り方」の変化です。数字で見える差はズームだけで、残りは撮る人の手の入れ方が変わる項目です。使わなければ何も起きません。逆に、使い方を知っていると、17 Proまででは撮れなかった場面が撮れます。

ビデオのデジタルズームが15倍から24倍に

ビデオのデジタルズームの上限が、17 Proの最大15倍から18 Proは最大24倍になりました。望遠側の光学品質ズームは17 Proと同じ8倍で、伸びたのはその先のデジタルの部分です。8倍を超えた分は画素の引き伸ばしなので、24倍で撮った映像が「8倍で撮ってから拡大した映像」より細部を持っているとは限りません。ズームの節で、どの倍率までなら顔が読めるかの考え方を書きます。

可変絞りと、絞り・シャッタースピード・ホワイトバランスの手動設定

Fusionメインカメラに可変絞り(ƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0)がついたのも18 Proからで、仕様ページに「レンズ絞り、シャッタースピード、ホワイトバランス、ヒストグラム表示などのプロレベルのコントロール」の記載があります。iOS 27のユーザガイドでは、これらは「写真」「ビデオ」「シネマティック」「スローモーション」「タイムラプス」の各モードで使えます。17 Proまでは、明るさを固定したいときは画面の露出の調整に頼るしかありませんでした。舞台の照明に露出を合わせて固定する、という撮り方が、18 Proでは数値で決められます。

改良された低照度ビデオ(1080p)、スマートフォーカストラッキング、音楽を分離

もう2つ、三世代の中で18 Proの仕様ページだけにある記載が、「改良された低照度ビデオ(1080p)」と「スマートフォーカストラッキング」です。1080pに限った低照度の改良で、4Kでの記載はありません。音については、録音の仕様(空間オーディオとステレオ録音、4つのスタジオ品質のマイク、風切り音の低減、オーディオミックス、オーディオズーム)は三世代で同じですが、18 Proのプレスリリースにはオーディオミックスの新しいアルゴリズムと「音楽を分離」が挙がっています。会場のBGMと子どもの声を分ける用途で試す価値はありますが、どこまで分かれるかは当社では確かめていません。

ProResを初めて使うときの「プロビデオストレージを構成」

ProResを使う人には、初回の手順が1つ増えました。18 ProでProResを初めてオンにするときは、「設定」>「カメラ」>「フォーマット」>「Apple ProRes」から「プロビデオストレージを構成」で確保する容量を決め、「プロビデオストレージをアップデート」する手順が加わりました。確保した量の変更や削除も同じ画面です。17 Pro以前は、ProResをオンにすればそのまま撮れました。ProResを使わない人には関係のない変更ですが、使う人は行事の当日に初めてオンにすると、この手順で時間を取られます。

ここまでの2段の差分を、表に戻って眺めると、16 Proの人が18 Proを見るときは両方の段が加算され、17 Proの人が見るときはこの節の分だけ、ということになります。同じ「買い替え」でも、出発点の世代で得られるものの量がかなり違うのが、Pro三世代の実情です。

用途で並べ替える。家庭の記録、舞台と発表会、仕事の撮影で効く順が違う

仕様ページの並び順は、機能の重要度の順ではありません。読者の使い方に合わせて並べ替えると、同じ差分表がまったく違う顔になります。ここでは家庭の日常の記録、舞台や発表会の撮影、仕事の撮影の3つに分けて、効く順に並べます。自分の使い方が2つにまたがる人は、撮る回数の多いほうを先に読んでください。

家庭の日常の記録

公園や家の中、旅行で子どもや家族を撮る使い方では、効く順は次のとおりです。1つめは撮影後のシネマティックエフェクト(18 Pro)。ぼかすかどうかを撮ったあとで決められるので、迷って撮り逃す場面が減ります。2つめは60fpsのシネマティック(18 Pro)。3つめはセンターフレームのフロントカメラ(17 Pro以降)で、自撮りの動画を縦持ちのまま横向きで撮れます。4つめはデュアルキャプチャ(17 Pro以降)。5つめが改良された低照度ビデオ(1080p・18 Pro)です。順位はここまでです。

この用途では、ズームの伸びは順位が低くなります。日常の記録で15倍や24倍まで寄ることはほとんど無く、寄るなら近づけばよいからです。Log・ProRes RAW・Genlockは、この用途では順位がつきません。可変絞りも、日常の記録では「触らない」が答えになりやすい項目です。自動で撮って困っていない場面で、手動の設定に手を出すと、明るさの失敗が増えます。

舞台と発表会の撮影

客席から舞台を撮る使い方では、順位が入れ替わります。1つめは望遠の光学品質ズームが5倍から8倍になったこと(17 Pro以降)。後方席から顔の大きさが決まる差です。2つめは可変絞りと手動の露出(18 Pro)。舞台の照明で顔が白く飛ぶのを、数値で止められます。3つめはデジタルズームの24倍(18 Pro)ですが、これは「使える場面がある」程度で、8倍を超えた先は画素の引き伸ばしです。4つめは4KでのFPS自動調整(18 Pro)で、これは効くというより「オフにしておく判断が要る」項目として順位に入ります。

舞台の撮影では、音の仕様が三世代で同じことも安心材料です。4つのスタジオ品質のマイクと風切り音の低減、オーディオズームは16 Proから変わりません。マイクの数が違う機種と比べるときの話は、Proと無印の比較記事に書いています。

仕事の撮影

映像を仕事にしていて、色を後で作る、複数台を同期する、RAWで残す、という使い方なら、順位は16 Proから17 Proの差分に集中します。Apple Log 2、ProRes RAW、Genlockの3つは17 Proで揃い、18 Proでも同じ記載です。ここに18 Proの可変絞りと手動のコントロールが加わります。ProResの外部記録の条件(USB 3の10Gb/sケーブル、exFAT、4K60で毎秒220MB以上・4K120で毎秒440MB以上の書き込み速度)は三世代とも同じで、18 Proだけ「プロビデオストレージを構成」の手順が増えます。

用途が決まったら、あとは自分の出発点の世代を当てはめるだけです。16 Proの人は2段の差分が両方、17 Proの人は後の段だけ。次の節から、家庭と舞台で効く項目を一つずつ場面ごとに書きます。仕事の撮影の3項目は、その次にまとめて1つの節にしました。

ズームの差はどこで出るか。光学5倍と8倍、デジタル15倍と24倍

三世代の中で、家庭でも舞台でもいちばん体感しやすい差はズームです。数字が4つ出てくるので、先に整理します。仕様ページの写真側の表記で、16 Proは「5倍の光学ズームイン」、17 Pro・18 Proは「8倍光学品質ズームイン」。ビデオのデジタルズームの上限は16 Pro・17 Proが最大15倍、18 Proが最大24倍です。つまり望遠の伸びは16 Proから17 Proで起き、デジタルの伸びは17 Proから18 Proで起きています。

16 Proの光学5倍、17 Pro・18 Proの光学品質8倍、16 Pro・17 Proのビデオのデジタルズーム最大15倍、18 Proの最大24倍を横棒で比べた図
望遠の伸びは16 Proから17 Proで、デジタルの伸びは17 Proから18 Proで起きた

5倍と8倍で、後方席の顔の大きさはどう変わるか

同じ席から同じ舞台を撮ったとき、8倍は5倍に対して縦横それぞれ1.6倍に大きく写ります。面積なら2.56倍。数字にすると小さく見えますが、顔の読めかたは別物です。計算上は、5倍で画面の高さの10分の1に写っていた子どもの顔が、8倍ではおよそ6分の1になります。フルHD(1920×1080)の高さで考えると、108画素の顔が約173画素になる差で、DVDの720×480に縮めたときは48画素と約77画素の差です。48画素と77画素では、目鼻が読めるかどうかの印象がはっきり違うので、5倍と8倍の差は、ディスクにしたときにこそ出ます。

体育館の後方や、ホールの2階席からだと、8倍でも顔は小さいままです。その先はデジタルズームになり、8倍を超えた分は画素を引き伸ばして画面を埋めています。15倍と24倍の差は「引き伸ばしの上限」の差で、24倍のほうが細部を持っているわけではありません。後方席からスマホで舞台を撮るに、席の距離ごとに顔がつぶれる目安と、望遠レンズやビデオカメラとの使い分けを書いています。

デジタルズームの24倍は何に使えるか

24倍が効くのは、記録として「そこに誰がいたか」が分かれば足りる場面です。運動会の入場行進で自分の子どもがどこにいるかを追う、遠くの看板の文字を読む、といった使い方では、粗くても寄れることに意味があります。反対に、ディスクにして大きなテレビで見る前提の映像では、15倍でも24倍でも粗さが先に立ちます。デジタルズームの粗さがどこから来るかは発表会をスマホで撮ると画質が荒いで仕組みから書いています。

実際の運用では、8倍までの光学品質ズームで「全体」を撮り、寄りが欲しい場面だけ12倍前後まで使う、という分け方が、あとでディスクにしたときの粗さを抑えます。ズーム倍率を上げたまま撮り続けると、手ぶれ補正が効いていても画面全体が揺れやすく、ディスクにしたときにブロック状のノイズの原因にもなります。

16 Proの人が知っておく、ズーム以外の「寄り」の手

16 Proの5倍でも、席を前に取る、通路側で三脚を使う、望遠レンズを外づけする、といった手で顔の大きさは稼げます。買い替えより先に試せる手が残っているなら、まずそちらです。逆に、席が選べない、後方席が固定、という条件なら、17 Pro以降の8倍は買い替えの理由として十分に大きい、というのが当社の見方です。

シネマティックの30fpsと60fps、撮ったあとにかけるエフェクト

シネマティックモードは、人物にピントを合わせて背景をぼかす撮り方です。16 Proと17 Proは最大4K・30fps、18 Proは最大4K・60fps。数字の差は1つですが、撮れる場面が変わります。30fpsでは、走る、踊る、手を大きく振るといった動きの速い被写体で、1コマごとの動きの幅が大きく、ぼかしの境目が追いつかない場面が出ます。60fpsなら1コマの動きが半分になり、ダンスの発表会や運動会の徒競走でも背景ぼかしが使いやすくなります。

もう一つの差は、18 Proの「撮影後にシネマティックエフェクト」です。仕様ページの記載は「ビデオのシネマティックモードエフェクト」で、Fusionメインで撮った最大60fpsのビデオが対象です。撮る前にモードを選ばなくてよいので、「シネマティックにしておけばよかった」と後で思う場面が減ります。ぼかしの深さの変更や取り消しは、写真アプリでできます。

設定画面の「シネマティック撮影」で選べる値

解像度とfpsは「設定」>「カメラ」>「シネマティック撮影」で決めます。初期設定は1080 HD(30fps)で、4K(24fps)と4K(30fps)に変えられます。これは三世代共通です。18 Proだけ、ここに4K(60fps)と1080 HD(60fps)が加わります。16 Pro・17 Proで走る子どもを撮るなら、1080 HD(30fps)より4K(30fps)を選んでおくと、ブルーレイにしたときの細部が残ります。DVD前提なら1080 HDで足ります。fpsは選べないので、動きの速い場面では、ぼかしを使うかどうかを撮る前に決めることになります。

シネマティックを選ぶと使えなくなるもの

シネマティックモードには「高効率」(HEVC)が必要で、「互換性優先」にすると選べません。これは三世代とも同じです。ProResもシネマティックでは使えません。設定画面の説明文には「シネマティックビデオ、4K/60 fps以上、およびHDRビデオを使用するには“高効率”が必要です。」とあります。Windowsで開くために互換性優先にしている人は、シネマティックが消えていることに行事の当日に気づきがちなので、前日に一度カメラアプリを開いて確かめておきます。

ディスクにしたとき、ぼかしは残るか

シネマティックのぼかしは、映像として焼き込まれた状態で書き出されていれば、ディスクにしても残ります。ただし、撮影後にエフェクトを変えた動画を書き出したファイルが、他社のソフトやディスク化の工程でどう扱われるかは、Appleの資料で確かめられていません。当社に入稿する前に、別の端末(パソコンやテレビ)で書き出したファイルを再生して、ぼかしが意図どおりかを一度見ておくと安全です。60fpsのシネマティックはDVDでは29.97fpsに、ブルーレイでは規格の範囲に収めるので、コマの滑らかさは残りません。ぼかしの見え方そのものは変わりません。

Log・ProRes RAW・Genlock|仕事で撮る人だけに関係する3つと、家庭で触ると困る理由

16 Proから17 Proで増えた項目の中で、名前だけが独り歩きしやすいのがこの3つです。どれも「あると高級」に見えますが、家庭の記録では使わないどころか、誤ってオンにすると困る側の機能です。何をするものかを働きから説明します。

Logは、色を後で作るために、わざと平坦に記録する

Logは、明るい部分と暗い部分の情報をできるだけ残すために、色の濃さやコントラストを抑えて記録する方式です。設定画面の説明文にも「調整処理を行う前のLogは平坦でグレイに見えます」とあります。撮ったままでは灰色がかった薄い映像で、編集ソフトで色を当てて初めて仕上がりになります。16 Proは仕様ページの記載が「Logビデオ撮影」、17 Pro・18 Proは「Apple Log 2」です。iOS 27のユーザガイドでは、17 Pro・18 Proは「フォーマット」>「ProRes Logビデオエンコーディング」で「Log」か「Log 2」を選び、Final Cut Camera 2.0ではApple Log 2をProResまたはHEVCで記録できるとされています。

家庭で困るのは一点です。この「灰色のまま」の動画を、そのままディスクにしてしまう場合です。当社に「色が薄い」「白っぽい」動画が届いたとき、Logで撮られている可能性を疑う材料になります。色を戻す作業は編集ソフト側の仕事で、当社のオーサリングでは行いません。Logの設定場所と、そのまま焼くとどう見えるかはiPhoneの動画が灰色っぽい原因に、色を戻してから焼く手順まで書いています。

ProRes RAWは、対応するアプリが要る

ProRes RAWは、センサーの情報をより加工の少ない状態で記録する方式で、17 Pro・18 Proのビデオ撮影フォーマットの欄に載っています。仕様ページの注記は「有効化には対応するアプリが必要」で、標準のカメラアプリの設定をいくら探しても出てきません。撮ったあとの扱いも特殊で、Windowsで再生するには「Apple ProRes RAW for Windows」が必要です。ProRes RAWのビット深度はAppleの日本語資料で確かめられていないので、ここでは触れません。何ができて何が要るかはiPhone ProRes RAWとはにまとめています。

Genlockは、複数のカメラを外の信号でそろえる

Genlockは、複数台のカメラの映像のタイミングを、外部の同期信号でそろえる仕組みです。仕様ページの注記は「対応する他社製ハードウェアおよびソフトウェアが必要」で、iPhone単体では何も起きません。放送や映画で複数台を1つの映像に組む現場の機能で、発表会を1台で撮る、あるいは家族が2台で撮って後で並べる、という使い方には関係がありません。2台で撮った映像を後で並べるとき、音の波形で合わせる方法のほうが、家庭では現実的です。

ACESは三世代とも同じ記載

アカデミーカラーエンコーディングシステム(ACES)は、映画の制作で色の管理に使う仕組みで、16 Pro・17 Pro・18 Proのすべてに記載があります。これも仕事の撮影向けで、家庭では触りません。この節の4つに共通するのは、「オンにした覚えがないのに映像がおかしい」という相談の原因になりうることです。買い替えたあと、最初に「設定」>「カメラ」>「フォーマット」を開いて、Apple ProResがオフ、Logの選択が無い状態を確かめておくと、行事の当日に灰色の映像を撮る事故を防げます。

ProResの条件は三世代で同じか。128GBの16 Proと、18 Proのプロビデオストレージ

ProResは、編集で画質の劣化を抑えるために、圧縮の少ない形で記録する方式です。設定画面の説明文では「10ビットHDR ProResによる1分間の撮影のサイズは、1080p/30 fpsで約1.7 GB、4K/30 fpsで約6 GBです。」とあり、AppleのProResの記事では「最大でHEVCファイルの30倍」の大きさになるとされています。三世代ともProRes撮影に対応し、上限は最大4K・120fps(外部ストレージでの記録時)で同じです。違いは、容量の構成と、初回の手順にあります。

本体に記録できる範囲は、機種ではなく容量で決まる

AppleのProResの記事の表では、128GBのモデルは本体への記録が1080p HD・30fps(と25fps)まで、256GB以上は1080p HD・60fpsと4K・30fps(と25・24fps)まで、とされています。4K・60fpsと4K・120fpsは、外付けストレージへの記録が前提です。つまり128GBの16 Proだけが、本体に4KのProResを記録できない構成にあたります。17 Pro・18 Proは256GBからなので、この制約はありません。16 Proでも256GB以上なら17 Pro・18 Proと同じです。

容量 本体に記録できるProRes 16 Pro 17 Pro 18 Pro
128GB 1080p HD・30fps(と25fps)まで 128GBの構成あり 128GBの構成なし 128GBの構成なし
256GB以上 1080p HD・60fpsまで、4K・30fps(と25・24fps)まで 256GB・512GB・1TB 256GB・512GB・1TB(Pro Maxは2TBまで) 256GB・512GB・1TB・2TB
外付けストレージ 4K・60fps(書き込み毎秒220MB以上)、4K・120fps(毎秒440MB以上) 対応 対応 iOS 27のユーザガイドで対応の記載

本体に記録するときは、空き容量が少なくとも10%必要で、撮影可能時間が5分を切るとカメラアプリが自動でストレージを解放することがある、というのがAppleの記事の説明です。4K/30fpsのProResは1分約6GBなので、256GBの本体で空きが60GBあっても、計算上は10分しか撮れません。ProResは「1本のためのモード」です。行事を通して回す設定ではありません。

外部ストレージに記録する条件は三世代で同じ

4K・60fps以上のProResを撮るときの外付けストレージの条件は、exFATでフォーマットされていること(パスワードで暗号化されたデバイスは非対応)、10Gbit/秒以上のUSB 3ケーブル、書き込み速度が4K60で毎秒220MB以上・4K120で毎秒440MB以上、最大消費電力4.5Wです。速度が足りないと「録画書き込みスピード不足」と表示されます。4K120は録画セッションごとに再フォーマットが必要とされています。Appleの記事(2026年3月公開)の表には18 Proがまだ載っていませんが、iOS 27のユーザガイドは4K120の外部記録の対象に16 Pro・17 Pro・18 Proのモデルを並べています。

18 Proだけ、初回に「プロビデオストレージを構成」する

18 ProでProResを初めてオンにするときは、確保する容量を決める画面が出ます。手順は「設定」>「カメラ」>「フォーマット」>「Apple ProRes」>「プロビデオストレージを構成」>「プロビデオストレージをアップデート」で、確保量の変更と削除も同じ画面です(iOS 27のユーザガイド。表記はバージョンで異なることがあります)。確保した分は普段の写真や動画には使えなくなるので、ProResを試すだけの人は、小さめに確保して、使わないなら削除しておくのが無難です。

ProResのファイルは、Windowsのパソコンや一部のアプリで開けないことがあり、対応していないアプリはH.264に変換することがあります。当社への入稿はProResのまま送ってもらって構いませんが、1分約6GBのファイルは共有URLのアップロードに時間がかかるので、HEVCで撮り直せる場面ならHEVCのほうが早く届きます。MOVがWindowsで開けない事情はMOVがWindowsで開けない・入稿できないにあります。

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iPhone 18 Proの動画新機能|4K60シネマティック・4Kタイムラプス・可変絞り

フロントカメラ。12MPのTrueDepthから18MPのセンターフレームへ

自撮りの動画をよく撮る人には、この差が三世代の中でいちばん日常的に効きます。16 Proは12MPカメラ(TrueDepth)、17 Pro・18 Proは18MPセンターフレームカメラです。センターフレームカメラは、17 Proのプレスリリースで「iPhoneを縦向きに持ったまま、写真とビデオを縦向きでも横向きでも撮影できる」と説明されています。片手で縦に持ったまま横長の動画が撮れるので、子どもと並んで撮る場面や、旅先で景色を背にして話す場面で、本体を横に倒して持ち替える手間が要りません。

17 Pro・18 Proのフロントの動画は4Kが24・25・30・60fps、1080pが25・30・60fpsで、シネマティックが最大4K・30fps、スローモーションが1080p 120fpsです。ProResは最大4K・60fps(外部ストレージでの記録時)、ProRes RAWとApple Log 2にも対応します。16 Proのフロントは、シネマティックの最大4K・30fpsとスローモーションの1080p 120fps、ProResの最大4K・60fps(外部)と「Logビデオ撮影」の記載までは読み取れますが、通常のビデオの解像度とfpsの行は背面と重複した書き方で、この記事の比較からは外しています。

ディスクにするときの横向きと縦向き

センターフレームで縦持ちのまま横向きに撮った動画は、普通の横長の動画としてディスクに収まります。縦向きで撮った動画は、DVDでもブルーレイでも左右に黒い帯が入る形になります。自撮りをディスクにする予定があるなら、撮るときに横向きを選んでおくと、テレビで見たときに画面いっぱいに映ります。フロントの4K/60fpsもHDRで記録されるので、ディスク化の扱いは背面の動画と同じです。

なぜ18 Proは暗い場面で4Kでも24fpsに落ちるのか

「FPS自動調整」は、設定画面の説明文によれば「低照度のビデオを見やすくするためにフレームレートを24 fpsに落とし、シーンの動きに基づいて60 fpsのビデオのフレームレートを最適化します。」という機能です。選択肢は「30 fpsを自動調整」「30 fpsと60 fpsを自動調整」「オフ」の3つ。暗い場面で1コマあたりの光を増やすために、コマ数を減らして明るく見せる仕組みで、iPhone 12以降に載っています。

ユーザガイドの書き方からは、17 Proまでは4Kで撮っているときはこの調整の対象外だったと読めます。iOS 27のユーザガイドには「iPhone 18 Proモデルでは、4Kで録画するときにもFPS自動調整が動作します」とあり、18 Proでは4Kでも暗い場面で24fpsに落ちます。ハードウェアと対になった変更なので、17 Pro以前をiOS 27にしても同じ挙動にはなりません。

行事で困る型と、前日にやること

困るのは、暗いホールの発表会を4K/30fpsで撮っていて、照明が落ちた場面だけ24fpsになる、という形です。1本の動画の途中でフレームレートが変わると、編集ソフトによっては音が少しずつずれる、コマの間隔が一定でないために滑らかさが場面で変わる、といったことが起きることがあります。当社のディスク化では、DVDは29.97fps、ブルーレイは規格の範囲のfpsに変換するので、可変のまま送ってもらっても作れますが、素材の段階で固定されているほうが仕上がりは安定します。

前日にやることは1つです。「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」>「FPS自動調整」を「オフ」にしておく。それだけです。16 Pro・17 Proの人も、1080pで撮るなら同じ判断が要ります。18 Proの人は4Kでも要る、というのがこの世代の差です。明るい屋外や昼の室内だけなら初期設定のままで構いません。判断の細かい分かれ目はiPhoneのFPS自動調整とはに、撮ってしまったあとの直し方はスマホ動画の可変フレームレートが音ズレを生むにあります。

暗い場面で18 Proが持っている、もう一つの手

18 Proには可変絞りと手動のシャッタースピードがあるので、暗い舞台で「フレームレートを落とさずに明るく撮る」手を、数値で組めます。絞りを開き(ƒ/1.48)、シャッタースピードをフレームレートに合わせて決め、ホワイトバランスを照明に固定する。17 Pro以前は露出の調整をスライダーで動かす操作になり、照明が変わるたびに追いかけることになります。舞台照明で白飛びや真っ暗になるときの、機種を問わない対処は暗いホールでスマホ撮影が白飛び・真っ暗になるに手順があります。

場面別に設定を組む。運動会・発表会・七五三・旅行で、世代の差が出る場面と出ない場面

機能を一つずつ見てきたので、今度は場面のほうから組み立てます。同じ行事でも、明るさ、距離、動きの速さ、撮る時間の長さで、効く機能と設定が変わります。それぞれの場面で、三世代共通の設定を先に書き、世代で差が出る点をそのあとに書きます。ディスクにする前提で、DVDかブルーレイかの向き不向きも添えます。

運動会。明るい、遠い、速い

屋外で明るく、被写体が遠くて速い場面です。三世代共通の設定は、フォーマットが「高効率」、解像度は4K/30fpsか4K/60fps、HDRはオンのまま。明るい屋外ならFPS自動調整は初期設定のままで困りません。60fpsは徒競走の足の動きを滑らかに残しますが、1分約440MBで、DVDにするなら29.97fpsに変換されるので、DVD前提なら4K/30fps(1分約190MB)で足ります。ブルーレイにするなら4Kの細部が1920×1080に縮んで残るので、4Kで撮る意味があります。

世代で差が出るのは望遠です。トラックの向こう側の子どもを撮るとき、16 Proの5倍と17 Pro・18 Proの8倍では、顔の大きさが縦横1.6倍違います。18 Proの24倍は、入場行進で自分の子どもを探すときの「見つける用」で、そのまま記録に使う倍率ではありません。走る子どもの背景をぼかしたいなら、18 Proの60fpsのシネマティックか、ビデオモードで撮っておいて撮影後にエフェクトをかける方法があり、16 Pro・17 Proは30fpsのシネマティックで残像を許容するか、ぼかしをあきらめるかです。

発表会・ホール。暗い、遠い、長い

照明が絞られた客席から、遠い舞台を長く撮る場面です。三世代共通の設定は、「高効率」、1080p/30fpsか4K/30fps、そして「FPS自動調整」を「オフ」。1080p/30fps・HDRオンなら1分約65MBで、5GBに達するのは約77分なので1時間前後の発表会なら5GBを超えず、DVDにするなら十分な解像度です。4Kで撮るなら、5GBに約26分で達することを頭に入れて、ブルーレイ前提にします。音は三世代とも同じ仕様で、4つのスタジオ品質のマイクと風切り音の低減が働きます。

世代の差は3つ出ます。1つめは望遠で、後方席では16 Proの5倍が厳しく、8倍でも足りないことがあります。2つめはFPS自動調整で、18 Proは4Kでも働くので、17 Proまで4Kで撮っていた人はオフにする判断が新しく要ります。3つめは可変絞りと手動のシャッタースピードで、18 Proだけが舞台照明に明るさを固定できます。16 Pro・17 Proは露出のスライダーで追いかけることになり、暗転と明転のたびに明るさが揺れやすい点は、機種の限界として受け入れるか、席で補うかです。

七五三・お宮参り。移動、自撮り、家族全員

屋外の参道から屋内の祈祷へ、明るさが大きく変わり、家族全員で写る場面が多い行事です。三世代共通の設定は「高効率」、1080p/30fpsか4K/30fps、HDRオン。ディスクにして親族に配ることが多い行事なので、DVDにするなら1080p/30fpsで撮る家庭も多く、その場合は1時間撮っても約3.9GBです。着物の柄や小物の寄りはマクロビデオで、これは三世代とも記載があります。

差が出るのは自撮りです。17 Pro・18 Proのセンターフレームカメラは縦に持ったまま横向きで撮れるので、家族全員で自撮りの動画を撮るときに、本体を横に倒して持ち替える手間がありません。16 Proでは横に持ち替えます。17 Pro・18 Proのデュアルキャプチャは、子どもの表情と親の顔を同時に撮るのに向きますが、出来上がるファイルの形は確かめていないので、あとで片方だけを使う前提なら通常のビデオモードのほうが確実なのは、前に書いたとおりです。

旅行。長い、重い、充電と転送

数日にわたって撮り続け、容量と電池と転送に追われる場面です。三世代共通の設定は「高効率」、日常は1080p/30fps、残したい景色だけ4K/30fps。4K/60fpsで撮り続けると1時間で約26GBになり、256GBの本体でも数日で足りなくなります。旅先で毎晩、USB 3(10Gb/s)のケーブルで外部ストレージに「未編集のオリジナルを書き出す」で退避すれば、本体を空けながら撮り続けられます。この転送速度は三世代とも同じです。

世代で差が出る場面は少ない行事です。強いて挙げれば、18 Proの4Kタイムラプスで宿の窓からの朝焼けを残す、17 Pro以降の8倍で遠くの景色を寄る、という程度です。ProResやLogは旅先では触りません。1本でも灰色の動画が混ざると、帰ってからの整理で困ります。旅行の動画をディスクにするときは、DVDなら1080p/30fps、ブルーレイなら4K/30fpsで撮った素材が、容量と仕上がりの釣り合いが取れます。

容量は世代で変わらない|設定別の1分あたりの目安と、256GBで撮れる時間

「新しい機種は動画が重くなるのか」という心配は、少なくともiOSの設定画面の目安で見る限り、要りません。重さは設定で決まります。「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」の下に出る「1分間のビデオのサイズは、およそ以下の通りです:」の数値は、解像度・フレームレート・フォーマット・HDRの組み合わせで決まり、機種の世代では変わりません。数字はすべてiOS 18.6の設定画面の文言に基づく目安で、iOS 27の画面では確かめていません。実際のファイルは場面の動きや明るさで上下します。

設定 高効率+HDRオン 高効率・HDRオフ 互換性優先(H.264) 三世代での扱い
720p/30fps(領域節約) 約45MB 約40MB 約60MB 同じ
1080p/30fps(デフォルト) 約65MB 約60MB 約130MB 同じ
1080p/60fps 約100MB 約90MB 約175MB 同じ
1080p/120fps(Fusionメイン) 約190MB 約170MB 約340MB 同じ
4K/24fps 約150MB 約135MB 約270MB 同じ
4K/30fps 約190MB 約170MB 約350MB 同じ
4K/60fps 約440MB 約400MB 選べない 同じ
4K/120fps(Fusionメイン) 約800MB 約740MB 選べない 同じ
ProRes 1080p/30fps 約1.7GB — — 同じ(128GBは本体に記録できる上限)
ProRes 4K/30fps 約6GB — — 同じ(256GB以上)

18 Proで増えた4K/60fpsのシネマティック、4Kのタイムラプス、撮影後のシネマティックエフェクトを使った動画の1分あたりの容量は、公式の文言を確かめられていません。通常ビデオの4K/60fpsが約440MBなので、それに近い大きさを見込んでおくのが実務的な線ですが、数字としては未確認です。ビットレートに直すと、4K/60fps・HDRオンの440MBは計算上は約58.7Mbps(1MB=100万バイト、MB/分×8÷60)で、1080p/30fpsの65MB(約8.7Mbps)の約6.8倍です。設定ごとの一覧はiPhone動画の1分あたり容量に、10分・1時間への換算まで載せています。

256GBで何分撮れるか(計算値)

17 Pro・18 Proの最小構成は256GBです。Appleの仕様ページの注記では、iOS 27と削除可能なApple製アプリで約12GBから24GBがすでに使われていて、Apple Intelligenceのオンデバイスモデルが約7GBを使うとされています。ここでは多めに24GBを引いて、232GBを動画に使えると仮定して計算します。写真やアプリで使う分はさらに引いてください。

設定(高効率+HDRオン) 1分あたり 232GBで撮れる時間(計算値) 5GBに達する長さ 25GBに達する長さ
1080p/30fps 約65MB 約59時間 約77分 約6.4時間
1080p/60fps 約100MB 約39時間 約50分 約4.2時間
4K/30fps 約190MB 約20時間 約26分 約2.2時間
4K/60fps 約440MB 約8.8時間 約11分 約57分
4K/120fps 約800MB 約4.8時間 約6分 約31分
ProRes 4K/30fps 約6GB 約39分(空き10%の条件を引くとさらに短い) 1分未満 約4分

右の2列の「5GB」「25GB」は、当社のエンコード手数料の境目です。1つの内容のデータがDVDで5GB以上、ブルーレイで25GB以上になると、エンコード手数料(大容量データ・内容1種類につき)3,000円(税抜)がかかります。4K/60fpsで撮った発表会が12分あれば、DVDにするときはこの境目を超えます。同じ発表会を1080p/30fpsで撮れば、1時間15分ほどまでは超えません。撮る前に「これはディスクにする動画か」を決めておくと、設定と手数料の両方が決まります。

16 Proの128GBの人が買い替えで得るもの

128GBの16 Proを使っている人にとって、買い替えの効果でいちばん大きいのは、機能よりも容量かもしれません。128GBから24GBを引いた104GBは、4K/60fps・HDRオンで計算上は約3.9時間分、4K/30fpsで約9.1時間分です。256GBの2.2倍の余裕が生まれ、ProResの4Kも本体に記録できるようになります。反対に、1080p/30fpsで撮る習慣の人は、128GBでも約27時間分あるので、容量を理由に替える必要はありません。

容量の話で見落としがちなのが、動画をディスクにしたあとの本体の空きです。当社でディスクにした動画も、元データは手元に残しておくのが原則で、ディスクを「本体から消してよい許可証」にしないでください。ディスクは再生用、元データはパソコンや外部ストレージに、という二重の置き方が、長い目で見て安全です。

買い替えるか見送るか。16 Proから、17 Proから、目的別の判断表

ここまでの差分を、出発点の世代と目的で表にします。「替える価値がある」は、その目的なら買い替えで動画が変わる、という意味で、費用や電池の持ちの話は含めていません。動画以外の理由で替える人は、この表を「替えたら動画で何が変わるか」の確認に使ってください。

目的 16 Proから18 Pro 17 Proから18 Pro 根拠になる差分
後方席から舞台や発表会を撮る 替える価値がある 変化は小さい 光学品質ズームが5倍から8倍(17 Pro以降)。デジタルの15倍から24倍は引き伸ばしの上限
走る子どもやダンスを背景ぼかしで撮る 替える価値がある 替える価値がある シネマティックが最大4K・30fpsから60fps。撮影後のエフェクト(18 Pro)
暗いホールで明るさを固定して撮る 替える価値がある 替える価値がある 可変絞りと絞り・シャッタースピード・ホワイトバランスの手動設定(18 Pro)
自撮りの動画を縦持ちのまま横向きで撮る 替える価値がある 変化なし 18MPセンターフレームカメラ(17 Pro以降)
Log・ProRes RAW・Genlockで仕事の撮影 替える価値がある 変化なし Apple Log 2・ProRes RAW・Genlock(17 Pro以降)
4K/120fps・ProRes・USB 3が目的 変化なし 変化なし 三世代とも同じ記載
1080p/30fpsで日常を撮ってディスクにする 変化なし(128GBなら容量の余裕は増える) 変化なし 解像度・fps・容量の目安は同じ

表を見ると、17 Proの人が18 Proで得るものは、シネマティックの60fpsと撮影後のエフェクト、可変絞り、4Kタイムラプス、24倍のデジタルズームに集中しています。走る子どもの背景ぼかしと暗い会場の露出固定に価値を感じるなら替える理由になり、そうでなければ17 Proで足ります。16 Proの人は、望遠の8倍とセンターフレームのフロントカメラが加わるので、舞台と自撮りの両方で差が出ます。

仕事の撮影か、後方席からの撮影が多いか、シネマティックを60fpsで撮りたいか、4K120やProResが目的かを順に問い、はい・いいえで替えるか見送るかが決まる図
出発点が16 Proか17 Proかで、同じ「はい」でも得るものの量が違う

見送る判断が正しい人

次のどれかに当てはまるなら、動画を理由に替える必要はありません。撮る設定が1080p/30fpsか4K/30fpsで固定されている。舞台を撮るときは席を前に取れる。シネマティックを使ったことがない。ProResやLogを触らない。この4つに当てはまる人は、16 Proでも17 Proでも、撮れる動画の中身は18 Proとほぼ同じです。ディスクにしたときの差はさらに小さく、DVDにするなら720×480、ブルーレイにするなら1920×1080に収めるので、世代の差はほぼ消えます。

替える判断が正しい人

反対に、後方席からの撮影が多くて顔の大きさに毎回不満がある(16 Proの人)、ダンスや運動会で背景ぼかしを使いたい、暗いホールで白飛びを数値で止めたい、自撮りの動画を横向きで撮りたい(16 Proの人)、という人は、替えたあとに撮れる動画が実際に変わります。急ぐ判断ではありません。次の買い替えの時期まで持ち越しても構いません。18 Proは2026年9月18日(金)に出たばかりで、17 Pro・16 Proの技術仕様ページも残っているので、1年後に同じ表で見比べても答えは変わりません。

18 Proの代わりにiPhone Duoを考える人へ

18 Proと同じ2026年9月に発表されたiPhone Duo(折りたたみ)は、10月23日発売予定で、この記事の時点では未発売です。Appleの仕様ページの記載だけで比べると、4K/120fps、最大4K・60fpsのシネマティック、撮影後のシネマティックエフェクト、最大4Kドルビービジョンのタイムラプス、USB 3は18 Proと同じです。一方で、ProRes・Log・空間ビデオの記載が無く、ビデオのデジタルズームは最大6倍、望遠は2倍の光学品質ズームインです。

つまり、舞台を後方席から撮る人と、仕事でProResやLogを使う人にとって、Duoは16 Proよりも動画の幅が狭くなります。家庭の日常の記録と、18 Proの新しいシネマティックが目的なら、仕様の上では候補に入ります。実機の挙動は発売後にしか分からないので、ここでは仕様ページの記載までにとどめます。

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買い替えの前後で動画に起きること。容量の選び方、旧機種からの移し方、iOS 27

替えると決めたあと、動画に関して迷う点は4つあります。どの容量を選ぶか、旧機種の動画をどう移すか、iOS 27で何が変わるか、そして旧機種を手放す前に何を確かめるかです。どれも機種の性能の話ではありませんが、ここでつまずくと、新しい機能を使う前に動画を失います。順に書きます。

容量は「1分あたりの目安×撮る時間」で決める

18 Proの容量は256GB・512GB・1TB・2TBです。決め方は、自分がよく使う設定の1分あたりの容量に、1年で撮る時間を掛けて、iCloud写真やパソコンへの退避をどのくらいの頻度でするかで割り引く、という順です。4K/60fps・HDRオンで年に20時間撮る人は、計算上は約528GBになるので、こまめに退避しないなら512GBでは足りません。1080p/30fpsで年に20時間なら約78GBで、256GBで余裕があります。ProResを本体で使うなら、空き10%の条件と1分約6GBの重さから、512GB以上が現実的です。

旧機種の動画を元の画質のまま移す

新しい機種への移行で動画が劣化することは通常ありませんが、移す前に「元データがどこにあるか」を確かめておくと安全です。iCloud写真で「ストレージを最適化」がオンだと、本体には省スペース版だけがあり、オリジナルはiCloudにあります。オリジナルを本体に置きたいときは、iOS 27の場合「設定」>自分の名前>「iCloud」>「写真」>「iPhoneストレージ」>「オリジナルをダウンロード」です(表記はバージョンで少し違います)。

旧機種から別の場所に退避するときは、写真アプリで選択>共有ボタン>「未編集のオリジナルを書き出す」>「場所」で外部ストレージを選んで「保存」。編集済みでも未編集のオリジナルが書き出されます。AirDropで新機種や家族の端末に送るなら、共有>「オプション」>「すべての写真データ」をオンにすると、元のファイルと編集履歴・メタデータごと送れます。「すべての写真データ」はAirDropでのみ使えます。パソコンにケーブルで取り込むときは「設定」>「アプリ」>「写真」>「MacまたはPCに転送」を「元のフォーマットのまま」にしておくと、勝手にH.264へ変換されません。

Pro三世代はすべてUSB 3(最大10Gb/s)なので、旧機種から外部ストレージへ、外部ストレージから新機種へ、という移し方が速く済みます。ここで効くのは10Gb/sのUSB 3ケーブルで、同梱の充電ケーブルの転送速度は仕様に書かれていません。動画の退避で時間がかかると感じたら、ケーブルを疑うのが先です。

旧機種の動画の複製、iCloud写真のオリジナル、AirDropのオプション、USB 3ケーブル、容量の計算、フォーマット、FPS自動調整、試し撮りの8つを順に確かめる一覧
上の4つは旧機種を手放す前に、下の4つは新機種の最初の行事の前に

iOS 27で三世代に共通して変わること

iOS 27は16 Pro・17 Pro・18 Proのどれにも入ります。2026年9月14日から提供されていて、動画に関係する共通の変更は、共有と転送の側にあります。iOS 27以降で作った共有アルバムはオリジナル形式・フル解像度になり(iOS 26以前で作ったアルバムはビデオが最長15分・最大720pのまま)、AirDropの転送は最大80パーセント速く(Appleのテスト条件は合計30MBの写真の転送)、メッセージで大きなビデオを送っている間も返信を続けられます。写真アプリの「すぐに同期」(Appleの資料によっては「今すぐ同期」)で、iCloud写真の同期を1日だけ優先させることもできます。

反対に、18 Pro固有の機能(4K60シネマティック、撮影後のエフェクト、4Kタイムラプス、4KでのFPS自動調整、可変絞り、プロビデオストレージ)は、iOS 27にしても16 Pro・17 Proでは使えません。ユーザガイドが「iPhone 18 Proモデルでは」と限定しているものは、ハードウェアと対になった機能です。「アップデートで追いつく」と期待して買い替えを見送ると、そこは追いつきません。

旧機種を手放す前に、動画のことだけ確かめる

下取りや家族への譲渡で旧機種を手放すとき、動画に関して確かめておくことは3つです。1つめは、旧機種にしか無い動画が残っていないか。iCloud写真をオフにして使っていた期間の動画、「非表示」アルバムの動画、メッセージやLINEで受け取っただけの動画は、新機種への移行で漏れやすいものです。2つめは、iCloud写真の「ストレージを最適化」で本体に省スペース版しか無い動画が、iCloud側にオリジナルとして残っているか。3つめは、外部ストレージやパソコンに退避した動画が、実際に再生できるかです。

この確認は、旧機種を初期化する前にしかできません。動画を1本でも失うと、どの機能の差よりも大きな損失になります。旧機種を「動画のバックアップ機」として1か月ほど手元に置いてから手放す、という順番が、いちばん安全です。下取りの期限がある場合でも、退避先で再生できることを確かめる1日は取ってください。

三世代の動画をディスクにすると、差はどこまで残るか

当社で作るDVDは720×480(NTSC 29.97fps・MPEG-2)、ブルーレイは1920×1080で、音声はAC-3またはLPCMです。この枠に収める時点で、三世代の差の多くは消えます。何が残って何が消えるかを、項目ごとに書きます。

4Kを3840×2160とした長方形の中に、ブルーレイの1920×1080とDVDの720×480の長方形が重ねて描かれ、面積がそれぞれ4分の1と約24分の1になることが分かる図
三世代のどの4Kも、ディスクにするときはこの枠に縮める

消えるもの。4Kの細部、HDR、60fps以上の滑らかさ、120fps、空間オーディオ

4Kを3840×2160とした場合の画素数は約830万で、DVDの720×480は約35万(約24分の1)、ブルーレイの1920×1080は約207万(4分の1)です。これは16 Proでも18 Proでも同じ縮小で、可変絞りで撮った映像も、24倍ズームで撮った映像も、同じ枠に入ります。HDR(ドルビービジョン)は、DVD-Videoと通常のブルーレイの規格に無いので、SDRの映像に変換して収めます。60fpsや120fpsのコマの滑らかさは、DVDでは29.97fpsに、ブルーレイでは規格の範囲のフレームレートに変換されます。空間オーディオの立体感も、ディスクの音声はAC-3かLPCMなので、そのままの形では入りません。

この「消えるもの」の一覧は、機種の世代に関係なく、Proでない機種の動画でも同じです。ディスクにする目的だけで見ると、Pro三世代の差はほとんど残りません。それが実情です。細かい行方はiPhone動画をディスクにすると消えるものに、HDRの色の変わり方はHDR動画をディスクにすると色が変わる?に書いています。

残るもの。画角、ぼかし、露出の正しさ、手ぶれの少なさ

答えは短いです。残るのは「撮った時点で映像に焼き込まれているもの」。8倍の望遠で撮った顔の大きさは、DVDに縮めても相対的な大きさは変わりません。画面の高さの6分の1に写った顔は、480の高さの中でも6分の1です。シネマティックのぼかしも、映像として焼かれていれば残ります。可変絞りで白飛びを止めた映像は、SDRに変換したあとも階調が残ります。手ぶれの少なさ、ピントの正しさ、水平の取れた構図も、そのまま残ります。

だから、ディスクにする前提でPro三世代を比べるなら、「撮った時点で映像に入る差」だけを見れば足ります。望遠の8倍、シネマティックの60fps、可変絞りの露出固定、センターフレームの横向き自撮り。この4つが、ディスクにしても残る差です。4K/120fpsやProRes、Apple Log 2は、ディスクの枠の外にある差です。

4Kのままブルーレイにする価値は、世代を問わず同じ

4Kで撮った動画は、DVDにすると約24分の1の画素になりますが、ブルーレイなら4分の1で済みます。テレビで見たときの細部の残り方は、この差がそのまま出ます。18 Proの4Kも16 Proの4Kも、ブルーレイに収めたときの見え方は同じ枠なので、「新しい機種で撮ったからブルーレイのほうがきれいになる」ということはありません。DVDとブルーレイのどちらにするかは、渡す相手の再生機と、細部を残したいかで決めます。4KをDVDにしたときの見え方は4K素材をDVDにするとどう見えるかに実例があります。

買い替え直後に起きる失敗の型

機種を替えた直後の動画で起きやすい失敗には型があります。症状から原因を見分けて直す順に並べます。どれも新機種の不具合ではなく、設定の引き継ぎと初期値の違いから起きるものです。行事のあとで気づいても撮り直しはできないので、替えた最初の週に、家の中で1分ずつ撮って写真アプリの「情報」で解像度・フレームレート・ファイルサイズを見ておくと、ここに書く型のほとんどは事前に見つかります。

灰色がかった薄い映像が撮れている

症状は、色が薄く、黒が浮いて、全体が灰色がかっている動画です。原因は、17 Pro・18 ProでApple ProResをオンにしたうえで「ProRes Logビデオエンコーディング」がLogまたはLog 2になっていることが考えられます。確かめ方は、「設定」>「カメラ」>「フォーマット」を開いて、Apple ProResとLogの状態を見ること。直し方は、ProResをオフにするか、Logの選択を外すことです。すでに撮ってしまった動画は、編集ソフトで色を当ててから書き出し、それを入稿します。当社のオーサリングでは色を戻しません。

シネマティックが選べない、4K/60fpsが消えた、前日の設定が朝に戻っている

症状は、カメラアプリにシネマティックが出ない、ビデオの解像度の選択肢に4K/60fps以上が無い、HDRの項目が「HDRビデオ(高効率)」と表示される、という形です。原因は「フォーマット」が「互換性優先」になっていることで、旧機種でWindows向けに互換性優先にしていた設定が引き継がれた場合に起きます。直し方は「高効率」に戻すこと。Windowsで開けない問題は、撮影の設定で解決するのではなく、取り込みや変換の側で解決するほうが、撮れる動画の幅を狭めません。

似た型に、前日に決めた解像度やモードが、当日カメラアプリを開くと元に戻っている、というものがあります。原因は「設定」>「カメラ」>「設定を保持」の該当する項目がオフになっていることです。確かめ方は「設定を保持」を開いて、「カメラモード」「Apple ProRes」、18 Proなら「レンズ絞り」などの項目がオンかを見ること。直し方はそれをオンにすることですが、根本の対策は、行事の当日の朝にカメラアプリを開いて解像度とfpsの表示を目で確かめる習慣です。

暗い会場の動画だけコマが粗く、音が少しずれる

症状は、明るい場面は問題ないのに、照明が落ちた場面だけ動きがカクつく、長い動画で音が後半にずれる、という形です。原因はFPS自動調整で、18 Proは4Kでも働くので、17 Proまで4Kで撮っていて気にならなかった人が、18 Proに替えて初めて出会う型です。確かめ方は、写真アプリの「情報」でフレームレートを見るより、前日の設定画面を見るほうが確実です。直し方は「FPS自動調整」を「オフ」にすること。撮ってしまった動画は、固定フレームレートに変換してから編集や入稿に回します。

ProResをオンにしたら空き容量が一気に減った

症状は、行事の途中で「空き容量が足りない」の表示が出る、あるいは撮影中にカメラアプリがストレージを解放する、という形です。原因はProResが1分約1.7GBから約6GBという大きさで、HEVCの最大30倍にあたることです。確かめ方は、写真アプリの「情報」でファイルサイズを見ること。直し方は、ProResをオフにして通常のHEVCで撮り直せる場面は撮り直し、必要なProResの動画は「未編集のオリジナルを書き出す」で外部ストレージに逃がしてから本体を空けることです。18 Proのプロビデオストレージを確保したままだと、その分は普段の動画に使えないので、使い終わったら削除します。

入稿メモに機種と設定を書く理由

当社に動画を入稿するとき、注文フォームの備考に機種名と設定を一言書いてもらえると、変換の判断が早くなります。Pro三世代の動画は、見た目の拡張子が同じでも、中身がHEVCかProResか、HDRのオンかオフか、fpsが固定か可変かで、当社側の工程が変わるためです。

書いてほしいのは、機種名(例: iPhone 18 Pro)、解像度とfps(例: 4K/60fps)、HDRのオンかオフ、ProResやLogを使ったか、それからディスクの種類(DVDかブルーレイか)と希望する枚数です。Logの動画は色を戻してから入稿すること、可変フレームレートの動画は固定してから入稿するとより安定すること、この2つは前の節で書いたとおりです。入稿の手順そのものはiPhoneの動画をディスクに(HEVC設定とPCなし入稿の手順)に、スマホだけで完結する形でまとめています。

備考の書き方の例と、当社側で決まること

備考は1行で足ります。たとえば「iPhone 18 Pro/4K/30fps/HDRオン/ProRes・Logなし/FPS自動調整オフ/DVD 3枚」。これだけで、当社側では次のことが決まります。4KはDVDの720×480に縮めること、HDRはSDRに変換すること、30fpsは29.97fpsに整えること、色の調整は要らないこと、フレームレートは固定で音ズレの心配が小さいこと。逆に「FPS自動調整は分からない」と書いてあれば、フレームレートが可変かもしれない素材として最初から扱えます。

書かなくても作れます。ただ、書いてあるかどうかで、確認のやり取りが1往復減ります。特にLogとProResは、ファイルを開くまで分からないことがあるので、使った覚えがあるなら一言添えてください。使った覚えが無いのに色が薄い動画は、入稿の前に「フォーマット」の画面を一度見直してください。

共有URLで送るときの容量の目安

入稿は、動画の共有URL(ギガファイル便、Google ドライブ、Dropbox、OneDrive、WeTransfer、firestorageなど)を注文フォームに貼る形です。4K/60fps・HDRオンの動画は1分約440MBなので、20分の発表会で約8.8GB。回線によってはアップロードに1時間以上かかることもあります。ギガファイル便は保持期限が3・5・7・14・30・60・100日から選べて初期値は5日、アップロード後に期限は変えられないので、長めに置きたいときはアップロードの前に選びます。複数ファイルは、ファイル名の頭に「01_」「02_」をつけて収録順を指定してください。

今の機種で撮り続ける人と、替える人のそれぞれの次の一歩

16 Proや17 Proで撮り続けると決めた人は、この記事の差分表のうち「変わらないもの」の節に戻ってください。4K/120fps、ProRes、USB 3、HDR、スローモーション、アクションモードは手元の機種で使えます。舞台の顔の大きさに不満があるなら、席と三脚と外づけの望遠レンズで、買い替えより先に試せる手があります。暗い会場ではFPS自動調整をオフにする、Windowsで開くために互換性優先にしない、この2つを守るだけで、撮れる動画の質は保てます。

18 Proに替える人は、届く前に旧機種の動画を退避し、届いた日に「フォーマット」と「設定を保持」を確かめ、行事の2週間前に新しい機能を家の中で一度試す、という段取りが安全です。60fpsのシネマティックと可変絞りは、当日に初めて触ると迷います。家で試すのが先です。

届く前の退避、届いた日の設定確認、2週間前の試し撮り、前日の会場に合わせた設定、当日の撮影、翌日の書き出し、入稿までを時系列に並べた図
新機種で増えた判断は前日までに済ませ、当日は撮ることだけにする

撮った動画をディスクにするときは、DVD注文かブルーレイ注文のページから、共有URLを貼って注文します。基本料金(DVD・1枚あたり)は1,500円、基本料金(Blu-ray・1枚あたり)も1,500円で、オーサリングと書き込みとケース入れ込みが含まれます。通常便は受付から5営業日で発送し、お届けは発送から2〜3日です。15時以降のご注文は翌営業日の受付になります。機種の世代がどれでも、入稿の手順と料金は同じです。備考に機種名と設定を書いてもらえれば、当社側で変換の方針を決めて、実際のプレーヤーで再生確認をしてからお届けします。

買い替えの答えは、動画に関しては「目的で決まる」の一言に尽きます。表を自分の用途で読み直して、替えるなら替えたあとの段取りを、見送るなら今の機種でできることを、それぞれ確かめてから次の行事に向かってください。どちらを選んでも、撮った動画を1枚にする工程は同じで、ディスクにしたときに残る差は、望遠とぼかしと露出の3つだけです。

よくある質問

Q. iPhone 17 Proと18 Proの動画は何が違うのか

A. 仕様ページの記載で違うのは、シネマティックが最大4K・30fpsから60fpsになったこと、撮影後にシネマティックエフェクトをかけられること、タイムラプスが最大4Kドルビービジョンになったこと、4Kで録画するときにもFPS自動調整が働くこと、ビデオのデジタルズームが15倍から24倍になったこと、可変絞りと手動のコントロールがついたことです。解像度とfpsの上限、ProRes、USB 3は同じです。

Q. iPhone 16 Proと17 Proの動画は何が違うのか

A. 17 Proで増えたのは、ProRes RAW、Apple Log 2、Genlock、18MPのセンターフレームのフロントカメラ、デュアルキャプチャ(前後同時撮影)、望遠が5倍の光学ズームから8倍の光学品質ズームになったことです。4K/120fps、ProRes、USB 3、HDR、スローモーション、アクションモードは両世代とも同じ記載です。容量の下限は128GBから256GBになりました。

Q. iPhone 16 Proで4K 120fpsは撮れるか

A. 撮れます。16 Pro・16 Pro Maxの仕様ページの4Kの行には100fps(Fusion)と120fps(Fusion)があり、メインカメラで撮るときに選べます。17 Pro・18 Proも同じ上限です。4K/120fpsは「高効率」(HEVC)でしか撮れず、1分あたりの容量はiOS 18.6の設定画面の目安でHDRオンの場合約800MBです。

Q. iPhone 16 ProのProResは4Kで撮れないのか

A. 容量によります。AppleのProResの記事の表では、128GBのモデルは本体への記録が1080p HD・30fps(と25fps)までで、256GB以上なら4K・30fpsまで本体に記録できます。4K・60fps以上は外付けストレージへの記録が前提で、これは三世代とも同じ条件です。128GBの16 Proだけが、本体で4KのProResを選べない構成にあたります。

Q. 17 ProのLogと18 ProのLogは同じか

A. 仕様ページの記載はどちらも「Apple Log 2」で同じです。iOS 27のユーザガイドでは、17 Pro・18 Proは「設定」>「カメラ」>「フォーマット」>「ProRes Logビデオエンコーディング」で「Log」と「Log 2」を選べます。16 Proの記載は「Logビデオ撮影」です。Logの動画は色を当てる前は平坦で灰色に見えるので、家庭の記録では使いません。

Q. iPhone 18 Proのシネマティックは4K 60fpsで撮れるか

A. 撮れます。18 Proのシネマティックモードは最大4K・60fpsで、iOS 27の場合「設定」>「カメラ」>「シネマティック撮影」に4K(60fps)と1080 HD(60fps)があります。17 Pro・16 Proは最大4K・30fpsです。フォーマットが「互換性優先」だとシネマティック自体が選べないので、「高効率」にしておきます。

Q. iPhone 18 Proのズームは17 Proとどう違うか

A. 望遠の光学品質ズームは両方とも8倍で同じです。違うのはビデオのデジタルズームの上限で、17 Proが最大15倍、18 Proが最大24倍です。8倍を超えた分は画素の引き伸ばしなので、24倍で撮った映像が細部を多く持っているわけではありません。16 Proは望遠が5倍の光学ズームで、デジタルは最大15倍です。

Q. Genlockは家庭の撮影に必要か

A. 必要ありません。Genlockは複数のカメラの映像のタイミングを外部の同期信号でそろえる仕組みで、17 Pro・18 Proの仕様ページには「対応する他社製ハードウェアおよびソフトウェアが必要」と注記されています。放送や映画の現場で複数台を組む機能で、発表会や運動会を1台で撮る使い方には関係がありません。

Q. iOS 27にすれば17 Proでも18 Proの動画機能が使えるか

A. 使えません。4K/60fpsのシネマティック、撮影後のシネマティックエフェクト、4Kタイムラプス、4KでのFPS自動調整、可変絞り、プロビデオストレージは、iOS 27のユーザガイドが「iPhone 18 Proモデルでは」と限定している機能で、ハードウェアと対になっています。iOS 27自体は16 Pro・17 Proにも入り、共有アルバムのフル解像度やAirDropの高速化は共通です。

Q. Pro三世代で動画の1分あたりの容量は違うのか

A. iOSの設定画面の目安で見る限り同じです。容量は解像度・フレームレート・フォーマット・HDRの組み合わせで決まり、1080p/30fps・HDRオンで約65MB、4K/30fpsで約190MB、4K/60fpsで約440MB、4K/120fpsで約800MB(iOS 18.6の設定画面の数値。iOS 27の画面は未確認)です。18 Proの新しい設定の容量は公式の数値がありません。

Q. 18 Proで撮った4K 60fps HDRの動画をDVDにするとどうなるか

A. DVDは720×480・29.97fpsの規格なので、4Kの細部は約24分の1の画素に縮み、60fpsの滑らかさは29.97fpsに、HDRはSDRに変換されます。これは16 Proや17 Proの4Kでも同じ変換です。細部を残したいならブルーレイ(1920×1080)にすると、画素は4分の1で済みます。4K/60fps・HDRオンは1分約440MBなので、約11分を超えるとDVDの5GBの境目にかかり、エンコード手数料の対象になります。

Q. 16 Proから18 Proに動画を移すと画質は落ちるか

A. 通常は落ちません。落ちるとすれば、iCloud写真の「ストレージを最適化」で本体に省スペース版しか無い状態や、AirDropで「すべての写真データ」をオフのまま送った場合、パソコン経由で「自動」の転送設定にしてH.264に変換された場合です。「未編集のオリジナルを書き出す」で外部ストレージに退避し、新機種に戻す方法なら元のファイルのままです。

Q. 舞台を後方席から撮るなら16 Proから替える価値はあるか

A. あります。16 Proの望遠は5倍の光学ズームイン、17 Pro・18 Proは8倍の光学品質ズームインで、同じ席から撮ると縦横それぞれ1.6倍に大きく写ります。DVDの720×480に縮めたときは、48画素の顔と約77画素の顔の差になり、目鼻が読めるかどうかに直接効きます。席を前に取れるなら、買い替えより先にその手を試します。

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この記事の目次

  1. 先に答え。三世代の違いは表の範囲に収まり、撮れる解像度とfpsは同じ
  2. 変わらないものを先に確かめる
  3. ProとPro Maxの違いは、動画には無い
  4. 16 Proから17 Proで変わったこと|ProRes RAW・Apple Log 2・Genlock・18MPのフロントカメラ
  5. 17 Proから18 Proで変わったこと|4K60シネマティック・4Kタイムラプス・4KのFPS自動調整
  6. 18 Proで増えた撮り方の幅。24倍ズーム・可変絞り・低照度・プロビデオストレージ
  7. 用途で並べ替える。家庭の記録、舞台と発表会、仕事の撮影で効く順が違う
  8. ズームの差はどこで出るか。光学5倍と8倍、デジタル15倍と24倍
  9. シネマティックの30fpsと60fps、撮ったあとにかけるエフェクト
  10. Log・ProRes RAW・Genlock|仕事で撮る人だけに関係する3つと、家庭で触ると困る理由
  11. ProResの条件は三世代で同じか。128GBの16 Proと、18 Proのプロビデオストレージ
  12. フロントカメラ。12MPのTrueDepthから18MPのセンターフレームへ
  13. なぜ18 Proは暗い場面で4Kでも24fpsに落ちるのか
  14. 場面別に設定を組む。運動会・発表会・七五三・旅行で、世代の差が出る場面と出ない場面
  15. 容量は世代で変わらない|設定別の1分あたりの目安と、256GBで撮れる時間
  16. 買い替えるか見送るか。16 Proから、17 Proから、目的別の判断表
  17. 買い替えの前後で動画に起きること。容量の選び方、旧機種からの移し方、iOS 27
  18. 三世代の動画をディスクにすると、差はどこまで残るか
  19. 買い替え直後に起きる失敗の型
  20. 入稿メモに機種と設定を書く理由
  21. 今の機種で撮り続ける人と、替える人のそれぞれの次の一歩
  22. よくある質問

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