この記事の要点
盤面印刷はインクジェット・シルクスクリーン・オフセット の三方式に分かれ、版を作るかどうかで頼める部数と単価の下がり方が決まります。
版が不要なインクジェット は1枚から刷れて写真やグラデーションに強く、1枚ごとに絵柄を変えた名入れや通し番号にも対応できます。
シルクスクリーンは色ごとに版を作り 、調合した指定色のインクを厚く盛る孔版方式なので、ベタ面や蛍光色・金銀の発色で有利になります。
版方式に切り替える目安は版代の合計÷1枚あたりの差額 で計算でき、その枚数を超えて初めて版を作るほうが総額で安くなります。
CDは印刷面のわずか10µm下に記録層 があるため、盤面へのボールペン書き込みやシール貼りは再生不良につながる可能性があります。
DVDも ブルーレイも、 1枚から 作れます。
配る 相手の プレーヤーが わからない ときは、 DVDプレーヤーでも ブルーレイプレーヤーでも 見られる DVDが 安心です。
1枚1,500円(税抜)から・ 1枚から注文できます
ディスクの盤面デザインを作ったものの、いざ発注しようとすると「インクジェット」「シルク」「オフセット」といった聞き慣れない言葉が並んでいて、どれを選べばいいのか分からない。見積もりを比べても、片方は版代が計上されていて片方は入っていない。そんな状態でこのページにたどり着いた方が多いはずです。
結論から言うと、三つの方式の違いは仕上がりより先に「版を作るかどうか」で整理できます。版を作る方式は初期費用がかかるかわりに枚数が増えるほど単価が下がり、版のいらない方式は1枚目から同じ単価で刷れます。つまり、どの方式が向いているかは作る枚数でほぼ決まります。
この記事では、三方式それぞれの原理と得意・不得意、部数の分岐点を電卓で出す方法、下地の白色度が仕上がりに与える影響、入稿データを作るときの寸法と設定、そして印刷面の扱いを間違えるとディスクが読めなくなる理由までをまとめました。読み終えたときに、業者へ渡すべき条件が具体的に書き出せる状態を目指しています。
盤面印刷は主に三方式|版を作るかどうかで、頼める部数と単価の下がり方が決まる
ディスクの盤面、いわゆるレーベル面に絵柄を入れる方法は、大きく分けてインクジェット、シルクスクリーン、オフセットの三つです。仕上がりの違いを並べた解説は多いのですが、実際に見積もりを取る段階で効いてくるのは、見た目より先に「版を作るかどうか」という一点です。
版とは、その絵柄専用に用意する印刷用の型のことです。シルクスクリーンとオフセットは版を作ります。版の製作費は最初に一度だけ発生するので、同じ絵柄を何枚刷っても総額はほとんど変わりません。枚数が増えるほど1枚あたりに乗る版代が薄まり、単価が下がっていきます。対してインクジェットは版を作らないかわりに、1枚目も100枚目も同じ手間がかかるため、単価はほとんど下がりません。
この構造を先に押さえておくと、「どれが一番きれいか」ではなく「何枚作るか」から候補を絞れることが分かります。下の表は方式ごとの性格をまとめたものです。部数の目安は一般的に言われている範囲で、業者の設備によって前後します。
方式
版
色の作り方
部数の目安
写真・グラデーション
ベタ・指定色
インクジェット
不要
CMYKなどのインクを微細な粒で吹き付ける
1枚〜数十枚
得意
やや不利(インクの層が薄い)
シルクスクリーン
色ごとに1版
調合した指定色のインクを厚く盛る
数百枚〜
不利(網点が粗くなりやすい)
得意
オフセット
色ごとに1版
CMYKの網点を重ねて色を作る
数百〜数千枚
得意
下地の白引きが前提
表にある「ベタ」とは、一色で塗りつぶした面のことです。真っ黒な背景や、企業カラー一色で埋めた盤面がこれにあたります。インクジェットは細かい粒を並べて面を作るため、広いベタでは粒状感やわずかなムラが見えることがあります。シルクスクリーンはメッシュの穴からインクを押し出す孔版で、インクの層が厚く残るぶん、ベタが強く出ます。
方式を決めた時点で、同時に決まってしまうものがもう二つあります。納期と、刷り出したあとの修正のしやすさです。版を作る方式は版が仕上がってから印刷に入るため立ち上がりに日数がかかり、刷り始めてから文字の誤りが見つかれば版の作り直しになります。版のいらないインクジェットは、データを直してもう一度刷るだけです。日程が詰まっている案件や、内容がまだ固まりきっていない案件では、この差が金額差より重く効いてきます。
インクジェット|版がいらないので1枚から刷れ、写真とグラデーションに強い
インクジェットは、家庭用プリンターと同じ原理で、微細なインクの粒を盤面に吹き付ける方式です。刷る相手は「プリンタブルディスク」と呼ばれる、レーベル面にインクを受け止める層をあらかじめ塗ってあるディスクです。この層がないディスクに吹き付けてもインクは定着せずに流れてしまうので、盤面印刷をする前提であれば、使うディスクがプリンタブル仕様かどうかを最初に確認します。業者に任せる場合は自動的にプリンタブル盤が使われますが、自分で焼いた盤に印刷だけ頼むときは要確認です。
最大の利点は版がいらないことです。1枚だけでも刷れますし、デザインを差し替えても追加の型代は発生しません。1枚ごとに絵柄を変えることもできるので、出演者ごとに名前を入れる、通し番号を打つ、宛先を刷り込む、といった使い方が現実的な費用でできます。数十枚しか作らない用途では、版を作る方式は初期費用のぶんだけ割高になります。1枚から頼める小ロット対応の業者 が盤面印刷にインクジェットを採用しているのは、この事情によるものです。
ディスクメーカーの盤面レーベル印刷は、DVD・ブルーレイの注文に付けるオプションです。印刷の方式を指定できるかは、相談・問い合わせフォームで確かめてください。ディスクは基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円で、1枚から注文できます。盤面のほかにケースと背表紙の印刷、メニュー画面の作成、チャプター分けにも対応しているので、少部数の記録映像をそのまま配布物として仕上げたい場合に向いています。
インクジェットで注意しておく三点
ひとつめは水気です。受容層は水性インクを吸って定着させる仕組みなので、刷った直後に水滴がつくとにじみます。屋外のイベントで手渡しするような場面が想定されるなら、耐水性を高めたタイプの盤面を選ぶか、ケースに入れたまま渡す運用にしておくと安心です。
ふたつめは乾燥です。刷ってすぐ重ねると、上の盤の裏面にインクが移ることがあります。受け取ったその日にケース詰めをする予定なら、少し時間を置いてから作業してください。
三つめは色域です。蛍光色や金・銀といった特殊インクは基本的に使えません。CMYKの掛け合わせで近い色に寄せることはできますが、指定色そのものにはなりません。ブランドカラーが蛍光やメタリックで指定されている場合は、この時点で方式の選択肢が変わります。
シルクスクリーン|インクを厚く盛れて発色が強く、色数のぶんだけ版が要る
シルクスクリーンは孔版印刷の一種です。細かいメッシュの一部だけインクが通るように塞いだ版を作り、その上からスキージと呼ばれるヘラでインクを押し出して、下にある盤面に転写します。メッシュを通すため一度に置けるインクの量が多く、層に厚みが残ります。この厚みが、ベタ面の力強さや、白の隠蔽力につながります。
ここで重要なのは、色ごとに版が必要になるという点です。二色使えば版は二つ、四色使えば四つ。しかも刷る順番どおりに位置を合わせて重ねていくため、色数が増えるほど版代も工程も増えます。逆に言えば、一色や二色のシンプルなデザインなら、版方式のなかでも安く上がります。ロゴとタイトルだけの盤面をきっちり出したい、というケースはシルクスクリーンの得意分野です。
もうひとつの特徴が指定色を扱えることです。オフセットやインクジェットはCMYKの掛け合わせで色を作りますが、シルクスクリーンはその色のインクそのものを調合して刷ります。DICやPANTONEの番号で色を指定でき、蛍光色や金銀のような掛け合わせでは出せない色も、専用インクがあれば再現できます。企業ロゴの色をディスク盤面でも合わせたい、といった要求にはこの方式が向いています。
不得意なのは階調です。写真やグラデーションを刷るには絵柄を細かい網点に分解する必要がありますが、メッシュを通す都合上、オフセットほど細かい点は再現しづらく、粗さが目立ちやすくなります。小さな文字や細い線も、インクが太って潰れることがあります。写真をそのまま盤面いっぱいに敷きたいデザインであれば、シルクスクリーン単独ではなく別の方式を検討することになります。
なお、シルクスクリーンは設備がオフセットほど大掛かりでないぶん導入しやすいという事情があり、ディスク以外でも布やプラスチックなど幅広い素材に使われています。ディスクの現場では、白い下地を作る「白引き」の版だけシルクスクリーンで刷り、その上に別方式で絵柄を重ねるという組み合わせが使われることもあります。
オフセット|CMYKの網点で写真が素直に出て、数百枚を超えると単価が効いてくる
オフセットは、版に付けたインクを一度ゴムのブランケットに移し、そこから盤面へ転写する方式です。版が直接ディスクに触れないため版が傷みにくく、シャープな画像や細かい文字を安定して刷れます。色はシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの四色を網点で重ねて作るので、写真やグラデーションを含むデザインとの相性が良いのが特徴です。
この方式は、高品質な印刷物を大量に作る手段として広く使われています。速度が出るので、枚数が増えるほど1枚あたりの費用が下がっていきます。反面、設備の規模が大きく、少部数の案件では版代と段取りの費用が単価に重くのしかかります。少部数ではデジタル印刷が使われるようになっているのは、この費用構造が理由です。
ディスクの盤面は透明でも白でもなく、記録層の銀色が下地になっています。そのまま四色を刷ると色が沈むため、先に白をベタで刷って下地を作り、その上に絵柄を重ねる工程を挟むのが一般的です。この白の層をシルクスクリーンで刷り、絵柄をオフセットで刷る、という組み合わせもあります。見積もりに「白引き1版」といった項目が出てくるのは、この工程を指しています。
オフセットで盤面を刷る案件は、ディスクそのものも一枚ずつ焼くのではなく、金型から成型するプレスであることがほとんどです。プレスは初期費用がかかるかわりに、数百枚・数千枚単位では1枚あたりが下がり、盤面印刷もその流れに合わせて版方式になります。焼くのか成型するのかで見積もりの形が根本的に変わるので、プレスとコピーの違い を先に押さえておくと、届いた見積もりの読み方が変わります。
注意点は、修正がきかないことです。版を出したあとに誤字が見つかれば、版の作り直しから始まります。少部数のインクジェットなら数時間で刷り直せる内容が、版方式では日数と費用の両方に跳ね返ります。文字校正を印刷指示より前に終わらせておく段取りが、そのまま費用管理になります。
部数の分岐点は電卓で出せる|版代の合計÷1枚あたりの差額
「何枚からシルクやオフセットにすべきか」という問いには、業界の相場感ではなく、手元の見積もりで答えを出せます。使うのは次の一行だけです。
版代など初期費用の合計 ÷(インクジェットの1枚単価 − 版方式の1枚単価)= 総額が逆転する枚数
たとえば版方式の見積もりに版代と型代の合計が計上されていて、1枚単価がインクジェットより下がっているとします。この差額で初期費用を割った枚数を超えたところから、版方式のほうが総額で安くなります。逆に、その枚数に届かないなら、どれだけ単価が安く見えても総額は上回りません。見積もりを二社から取ったら、比較する前にまずこの計算をしてください。コピーの料金が何で決まるかはDVDのコピー・焼き増しを頼む料金 で確認できます。
計算に入らない三つの判断材料
金額だけで決めきれない要素もあります。ひとつめは増刷の可能性です。版は保管されることが多く、同じ絵柄で追加発注する場合は版代がかからないことがあります。初回だけを見ると割高でも、二回目以降を含めると逆転することがあるので、増刷の予定があるなら「版の保管期間」と「再版時の費用」を確認しておきます。
ふたつめは納期です。版を起こす工程が入ると、刷り始めるまでに日数がかかります。締切から逆算して版の製作期間が取れないなら、部数が多くてもインクジェットを選ぶ判断はあり得ます。
三つめは内容の確定度です。出演者名や日付が直前まで動く案件は、版方式との相性が悪いといえます。校了が遅れるほど版の作り直しリスクが上がるため、確定が遅い案件ほど版のいらない方式が現実的です。
なお、数十枚規模の案件で版方式の見積もりが返ってきた場合、その業者が大ロット向けの設備を持っている可能性があります。1枚から受ける業者と数千枚を得意とする業者では、同じ内容でも見積もりの形が変わります。小ロット対応の業者の探し方 を押さえたうえで、部数に合った相手に問い合わせるほうが早く進みます。
白色度|同じデータでも下地の白が違えば刷り上がりの色は変わる
盤面印刷では、紙と違って「下地が白であること」が前提ではありません。ディスクのレーベル面は、もともと記録層の銀色が透けています。ここにどう白を作るかで、同じデータでも仕上がりの色が変わります。
インクジェットで使うプリンタブルディスクには、大きく分けて白い受容層のものと、銀色のままインクだけ受けるものがあります。白い受容層のディスクにも、白の濃さ、いわゆる白色度に差があります。白色度が高いほど写真の白飛びしない部分がきちんと白く見え、淡い色も濁りません。白色度が低いと、全体にわずかな灰色や黄色が乗ったように見えます。淡い色を多用したデザインほど、この差が結果に出ます。
もうひとつ確認したいのが印刷範囲です。プリンタブルディスクには、中心の穴の近くまで印刷できる「ワイドプリンタブル」と、そこまで寄れないものがあります。デザインの内側に絵柄や色をどこまで置けるかが変わるので、内周まで色を敷きたい構図なら、受注側がどちらの盤を使うかを先に聞いておきます。
表面の質感も選択肢です。光沢のあるタイプは写真の発色が良く見え、マットなタイプは指紋が目立ちにくく落ち着いた印象になります。どちらが正解ということはなく、ケースの中で他の印刷物と並べたときに浮かないほうを選ぶのが実用的です。
シルクスクリーンやオフセットでは、この白を印刷工程で作ります。前の章で触れた「白引き」がそれで、白を刷ってから絵柄を重ねるか、白を刷らずに銀の地を活かすかで印象がまったく変わります。白引きなしで薄い色を刷ると、下の銀が透けて金属的な色味になります。狙ってやれば効果的ですが、意図せずそうなると「色が指定と違う」という結果になります。白引きの有無は、見積もりの版数にも直結する項目なので、デザインを渡すときに口頭でも伝えておくと行き違いが減ります。
入稿データ|直径120mm・中心穴15mmで作り、内周と外周には余白を残す
盤面のデータは円形です。12cmディスクの外径は120mm、中心の穴は15mmと規格で決まっており、厚さは1.2mmです。この寸法を基準に、外周側と内周側それぞれに印刷できない帯があります。どこまで印刷できるかは業者の設備で変わるため、自分で数値を決め打ちせず、依頼先が配布しているテンプレートをダウンロードして、その上でデザインするのが確実です。
データを作るときに押さえる項目
色はCMYKで作る。RGBのまま入稿すると、鮮やかな青や緑が印刷時に沈みます
塗り足しを付ける。断裁ではなく円形の見当合わせですが、外周ぎりぎりまで色を敷く場合はテンプレートの指定に従って外側へ色を伸ばします
解像度は原寸で350dpi前後を目安にする。スマートフォンで撮った写真を拡大して使うと、盤面のサイズでも粗さが出ます
文字はアウトライン化する。フォントが環境にないと別の書体に置き換わります
細い線と小さい文字を内周付近に置かない。中心に近いほど円周が短く、文字が詰まって読みにくくなります
黒はK100の単色か、リッチブラックかを決めておく。写真の上に乗る大きな黒ベタは単色だと薄く見えることがあります
もうひとつ、盤面のデータを作る人が見落としがちなのが、ディスクを持つときに触る範囲です。盤面の中心寄りは指がかかる場所なので、そこに重要な情報を置くと擦れて読みにくくなります。タイトルや日付は、内周から少し離した位置に置くほうが実用的です。
ケースの表紙や背表紙をあわせて作る場合は、盤面とはサイズも塗り足しも別物になります。背表紙は幅が数ミリしかないため、文字を入れるなら余白の設計がシビアです。盤面・ジャケット・背表紙をまとめて発注するなら、それぞれのテンプレートを先に集めてから作業に入ると手戻りが減ります。具体的な作り方はDVD・CDのレーベルとジャケットの入稿データの作り方 にまとめてあります。
データ形式は、業者の指定があればそれに従います。指定がない場合、レイアウトが崩れにくいPDFで渡し、あわせて元データも添えておくと、修正が必要になったときに早く対応してもらえます。画像だけで渡すと、文字の差し替えが効かなくなります。
レーベル面は思ったより弱い|CDは印刷面の10µm下に記録層がある
盤面印刷を考えるうえで、知っておくと判断が変わる構造の話があります。ディスクは読み取り面のほうが傷に弱いと思われがちですが、CDに関しては逆です。
CDは下から樹脂の基盤、反射層である記録層、保護のラッカー層、印刷層という四層構造になっています。記録層は印刷面からわずか10µm、つまり0.01mmの位置にあります。読み取り面側からは約1.2mm離れているのに対して、印刷面側からはこの薄さです。だからレーベル面に油性ボールペンなど硬い筆記具で書き込むと、その圧力が記録層まで届き、音飛びなどの症状が出ることがあります。
DVDは事情が違います。厚さ0.6mmのポリカーボネート板を2枚貼り合わせて1.2mmにしている構造なので、記録層は厚みのほぼ中央、レーベル面からおよそ0.6mmの位置にあります。Blu-rayは読み取り面側のカバー層が0.1mmと非常に薄く、記録層は読み取り面のすぐ下にあります。厚さ1.2mmから逆算すると、レーベル面側には1mm前後の基板が残る計算です。つまりBlu-rayは読み取り面側が繊細で、傷や指紋への対策としてハードコートが施されています。
この構造差から、実務的な扱いは次のようになります。CDの盤面には硬い筆記具で書かない。DVDやBlu-rayでも、レーベル面にシールを貼るのは避ける。シールは重心をずらして回転を不安定にすることがあり、時間が経つと剥がれや反りの原因にもなります。どうしても手書きが必要なら、フェルトペンで軽く書くにとどめます。
盤面印刷を業者に頼む利点のひとつは、この扱いにくい面をきれいに、かつ盤に負担をかけない形で仕上げられることです。印刷したディスクが再生できないという相談は、印刷そのものより、印刷後の取り扱いや保管に原因があることも少なくありません。読めなくなったときに何を疑うかは読み込めないDVDを復活させる方法|原因の見分け方と、裏ワザの効き目 に整理してあります。
受け取った直後の扱いも大事です。刷り上がりを重ねて置かない、直射日光と高温を避ける、ケースに入れて立てて保管する。この三つを守るだけで、配布後のトラブルはかなり減ると考えられます。
依頼前に決めておく七項目|方式・色数・白引き・部数・データ形式・納期・受け取り方
ここまでの内容を、業者に渡す条件の形に落とし込みます。次の七つが決まっていれば、見積もりの往復はほぼ一回で済みます。
問い合わせ時に書き出しておくこと
部数 。増刷の可能性があるなら、その見込み枚数も添えます
デザインの性質 。写真主体か、ロゴと文字だけか。これで向く方式が変わります
指定色の有無 。DICやPANTONEの番号があるなら最初に伝えます
白引きの要否 。版方式の場合、版数と金額に直結します
データの形式と、いつ渡せるか 。校了予定日を伝えると納期の逆算が早くなります
必要な日 。イベント当日ではなく、手元に届いていてほしい日で伝えます
ケースや背表紙も作るか 。同時に作るならテンプレートをまとめて受け取れます
納期については、方式の選択と同じくらい条件を細かく確認しておくと安心です。ディスクメーカーの場合、通常便のほか、お急ぎお届け(内容1種類につき)+1,500円(平日15時までの注文・入稿で翌々日までに発送)、特急お届け(内容1種類につき)+3,000円(平日15時までの注文・入稿で翌日発送)、当日店舗お渡し(内容1種類につき)+3,500円(平日12時までの注文・入稿で、大阪市北区・梅田の店舗で受け取り)から選べます。いずれも注文と入稿の両方が締め切り時刻までに揃っていることが条件になるので、データが間に合うかどうかを先に見てから納期プランを選ぶ流れになります。
入稿は、ダウンロードできる共有URLを送っていただく形です。ギガファイル便、Google Drive、Dropbox、OneDrive、WeTransfer、firestorage などが使えます。盤面のデータと動画データをまとめて一つのURLにしておくと、確認の行き違いが減ります。
ディスクメーカーは、動画のデータからDVD・Blu-rayを作る書き込み代行の店で、大阪市北区・梅田に実店舗があります。基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から、1枚から注文でき、再生できる形式へ組み立てるオーサリングは料金に含まれます。盤面のレーベル印刷、ケースと背表紙の印刷、メニュー画面の作成、チャプター分けに対応しています。
よくある質問
Q. 盤面印刷の種類は結局いくつあるのですか
A. 実務でよく使われるのはインクジェット、シルクスクリーン、オフセットの三つです。インクジェットは版を作らずインクを吹き付ける方式で1枚から刷れます。シルクスクリーンはメッシュの版からインクを押し出す孔版で、色ごとに版が必要になるかわりにインクを厚く盛れます。オフセットは版からゴムのブランケットを経て転写する方式で、CMYKの網点により写真を素直に再現できます。このほかに熱転写などもありますが、ディスク盤面では上の三つを押さえておけば見積もりは読めます。
Q. 少ない枚数ならどの方式が安いですか
A. 数枚から数十枚であればインクジェットが有利です。シルクスクリーンとオフセットは色ごとに版を作るため、初期費用が発生します。この初期費用は枚数を刷っても変わらないので、少部数では1枚あたりに重く乗ってしまいます。目安は「版代など初期費用の合計÷1枚あたりの単価差」で出せます。この計算で出た枚数を超えて初めて版方式が総額で安くなるので、見積もりを比べる前にまずこの一行を計算してください。ディスクメーカーは基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から、1枚単位で承っています。
Q. シルクスクリーンとオフセットはどちらがきれいですか
A. デザインの内容によって答えが変わります。写真やグラデーションを含むなら、細かい網点を安定して再現できるオフセットのほうが素直に仕上がります。ロゴとタイトルだけ、企業カラーのベタ面を強く出したい、蛍光色や金銀を使いたいという場合はシルクスクリーンが向きます。シルクスクリーンは指定色のインクそのものを調合して刷るため、CMYKの掛け合わせでは出せない色を再現できるからです。色数が少ないほど版が減り、費用も抑えられます。
Q. レーベル印刷は料金に含まれますか、別料金ですか
A. 業者によって扱いが異なるため、見積もり時に確認してください。ディスクメーカーでは、再生できる形式へ組み立てるオーサリングは料金に含まれ、盤面レーベル印刷(1枚あたり+1,000円)とケース+背表紙印刷(1枚あたり+1,500円)は別料金です。印刷の要否や仕様は注文時にお選びいただく形です。他社の見積もりを比較するときは、盤面印刷の費用、白引きの版代、ケース類の印刷費が本体価格に入っているのか別建てなのかを揃えてから比べないと、総額が実際より安く見えることがあります。
Q. 入稿データはどのサイズで作ればいいですか
A. 12cmディスクの外径は120mm、中心の穴は15mmです。ただし、外周側と内周側には印刷できない帯があり、その範囲は業者の設備によって変わります。自分で数値を決めるのではなく、依頼先が配布しているテンプレートをダウンロードして、そのガイドの上でデザインしてください。色はCMYKで作り、原寸350dpi前後の解像度を確保し、文字はアウトライン化しておきます。中心寄りは持つときに指が触れる場所なので、タイトルや日付は内周から少し離して配置すると読みやすさが保てます。
Q. 盤面にボールペンで書いても大丈夫ですか
A. おすすめできません。CDは印刷面から10µm、つまり0.01mmという極めて浅い位置に記録層があるため、硬い筆記具の圧力が記録層まで届き、音飛びなどの症状につながることがあります。DVDは0.6mmの板を2枚貼り合わせた構造で記録層が厚みの中央にあるためCDよりは余裕がありますが、それでも強い筆圧は避けたほうが安全です。手書きが必要なときはフェルトペンで軽く書くにとどめ、シールを貼るのは避けてください。回転バランスが崩れたり、時間が経って剥がれや反りの原因になることがあります。
Q. 白色度とは何のことですか、選ぶ必要がありますか
A. ディスクのレーベル面は本来、記録層の銀色が下地になっています。そこにどれだけ白い面を作れるかが白色度です。インクジェットでは白い受容層を塗ったプリンタブルディスクを使いますが、その白の濃さには差があります。白色度が高いほど淡い色が濁らず、写真の白い部分もきちんと白く見えます。シルクスクリーンやオフセットでは、白を刷る「白引き」の工程で下地を作ります。淡い色や白を多く使うデザインなら、白引きの有無や盤の白色度を事前に業者へ確認しておくと、想定と違う色になる事故を防げます。
Q. デザインを1枚ごとに変えることはできますか
A. インクジェットなら、版を作らない方式なので、出演者ごとの名前入り、通し番号入り、宛先入りといった1枚ずつ内容の違う盤面を、現実的な費用で作れます。シルクスクリーンやオフセットは絵柄ごとに版が必要になるため、種類が増えるほど版代が積み上がり、少部数で内容が分かれる用途には向きません。1枚ずつ内容の違う盤面を当社に頼めるかは、注文の前に相談・問い合わせフォームで確かめてください。