この記事の要点
サムスンの公表のビットレートから計算すると、HEVC(HDR)の1分はUHD 60で約390MB、8K 30で約720MBです。APVの422 HQはUHD 60で約11.9GB、8K 30で約23.9GBになります。
APVはS26 Ultraだけが撮れる編集向けの形式で、ほかの機器では再生がカクつくことがあります。家族に渡す動画は、ギャラリーでHEVCに変換してから送ります。
APV Logは色を後で作る前提の映像で、そのままでは灰色に見えます。LUTを当てて普通の色に戻し、SDRで書き出してから人に渡すかディスクにします。
外部SSDに直接録るには、USB 3.0以上のケーブル、exFAT、UHD 60以下で毎秒200MB以上、8K 30とUHD 120で毎秒400MB以上の書き込みが要ります。
DVDは720×480、ブルーレイは1920×1080で作るので、8KやAPVで撮っても盤の画質は上がりません。行事と旅行はUHD 30かUHD 60のHEVCで足ります。
自分で 焼く 手間も、 失敗の 心配も なく。
動画ファイルを 送るだけで、 家の プレーヤーで 見られる ディスクに してお届けします。
1枚1,500円(税抜)から・ 1枚から注文できます
年末にGalaxy S26 Ultraへ買い替えて、冬休みの旅行や12月の発表会の前にカメラを開いてみる。動画の画面の上にある表示を押すと、FHD、UHD、8Kと選択肢が切り替わり、設定の奥には「APV」という見慣れない項目があります。せっかくの新しい機種だから一番上の設定で撮りたい。けれど、それで撮った動画が祖父母の家のテレビで見られるのか、本体の容量が足りるのか、あとでDVDにできるのかは、設定の画面には書かれていません。
行事と旅行を撮って家族に渡し、いずれDVDやブルーレイにするつもりなら、UHD 30かUHD 60をHEVCで撮り、APVはオフのままにしておくのが無理のない選び方です。サムスンが開発者向けのページで公表しているビットレートから計算すると、HEVC(HDR)の1分はUHD 60で約390MB、8K 30で約720MBです。APVの422 HQにすると、UHD 60で1分約11.9GB、8K 30で約23.9GBに増えます。APVはS26 Ultraだけが撮れる形式で、ほかの機器では再生がカクつくことがあり、Logを選ぶと映像は灰色に見えます。
ディスクにする段では、DVDは720×480、ブルーレイは1920×1080の大きさで作るので、8KやAPVで撮っても盤の画質は上がりません。本文は2026年11月時点で、サムスンの公開している情報(開発者向けページ、サポートページ、仕様表)と、ソフトバンクが公開している取扱説明書に基づいています。画面の項目名はOne UIのバージョンで変わることがあります。当社は大阪・梅田で、動画のデータを受け取ってDVDやブルーレイにする小さな店です。
サムスンが公表したビットレートを1分あたりに直した計算上の値
この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります
撮る前に決めるのは4つ。画面の上の表示と、カメラ設定の中にある 1分あたりの容量|HEVCの8K 30は約720MB、APVは1分で数GB 空き容量を「分」に直す。256GB・512GB・1TBのどれでも計算は同じ 8K 30は、撮ったあとで一場面を切り出すための設定 UHD 60とUHD 30は、動きの速さと会場の暗さで決める APVとは何か。HEVCは見るための形、APVは編集するための形 APV LogとHDR。灰色の映像と白っぽい映像は、渡す前に直す 外部SSDに直接録るなら、ケーブル・exFAT・書き込みの速さを先にそろえる 残りの15項目を見る APVの動画を開ける機器、開けない機器。人に渡す前に変換する DVD・ブルーレイにすると、8K・APV・Log・HDRはどこへ行くか 送るときは、ギガファイル便の上限とアップロードの時間を先に見積もる 冬休みの旅行と年末の行事で起きやすいこと スキーやスノーボード、雪の景色を撮るときの設定 旅行と行事の前から逆算する、設定と容量の段取り 失敗の型|録画が止まる・灰色に見える・開けない・設定が違う 撮ったあとに容量を減らす方法と、減らさなくてよい場面 パソコンで編集してからディスクにするとき 旅行の動画を共有する前に、位置情報と写り込みを見る 撮ったままの元のファイルと、渡す用のコピーを分けて残す 係として動画を集めるとき、S26 Ultraで撮る人に伝えること 自分でディスクにする場合と、当社に頼む場合の境目 撮ったあとの確認と、当社へ送るときの手順 よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
撮る前に決めるのは4つ。画面の上の表示と、カメラ設定の中にある
S26 Ultraの動画の設定は、カメラの画面の上に出ている表示と、歯車から開くカメラ設定の2か所に分かれています。決めることは、解像度とfps、記録の形式(HEVCかAPVか)、HDRかLogか、どこに保存するか、の4つです。このうち解像度とfpsは毎回の撮影で目に入りますが、残りの3つは一度決めると画面にほとんど出てきません。前の持ち主の設定や、試しに触った設定がそのまま残っていて、行事の当日に気づかず撮ってしまう、ということが起きやすいのはこちらです。
解像度とfpsは、動画の画面の上の表示で選ぶ
カメラを「動画」のモードにすると、画面の上に解像度の表示が出ます。これはサムスンの案内で「解像度のアイコン」と呼ばれる表示で、押すとFHD、UHD、8Kと、30や60といったfps(1秒あたりのコマ数)の組み合わせが並びます。FHDは1920×1080、UHDは3840×2160で、一般に4Kと呼ばれる大きさです。8Kは7680×4320で、サムスンの仕様表では30fpsまでです。
スローモーションは別のモードで、仕様表ではFHDの240fpsと120fps、UHDの120fpsが挙がっています。普段の「動画」のモードで選ぶ組み合わせと、スローモーションのモードの組み合わせは別に覚えておくと迷いません。どの組み合わせが一覧に出るかは、記録の形式やレンズの選び方で変わることがあるので、行事の前に一度、自分の画面で並びを見ておきます。
カメラ設定の「動画形式」と、そのまわりの項目
カメラ設定の中で動画に関係する項目は、ソフトバンクの取扱説明書(2026年3月の第1版)の一覧では「動画形式」「自動FPS」「動画手振れ補正」「デュアル録画」「オーディオのオプション」「外部ストレージに保存」「設定を保持」です。「動画形式」の説明は「動画の撮影形式などを選択します」の一行で、APVの切り替えはこの中にあります。英語版の案内では、Video formatの画面の「Professional video capture」という見出しの下にAPVの項目が置かれています。
以前のGalaxyでは、HDR10+の動画を「高度な動画オプション」でオンにする案内でした。S26 Ultraの取扱説明書の一覧にはこの名前の項目が無く、撮影の形式を選ぶ項目は「動画形式」です。中に並ぶ項目の名前と順番はソフトのバージョンで変わるので、ここでは働きで説明します。形式の切り替え、HDRとLogの切り替え、保存先の切り替えの3つが、カメラ設定の中に分かれて入っている、と覚えておけば足ります。
項目の名前は取扱説明書の一覧に合わせた。中の並びはソフトのバージョンで変わる
「自動FPS」は、取扱説明書では「動画撮影時にフレームレートを自動的に最適化することで、暗い場所でも明るい動画を撮影できます」と説明されています。暗い場所では、選んだfpsのまま記録されないことがある、という意味です。これは発表会のホールやイルミネーションで撮るときに影響するので、後の節で扱います。「設定を保持」は、カメラを前回と同じ撮影モードで起動するかなどを決める項目です。
APVをオンにする順番
APVは、オンにしただけでは撮れません。米国のサポートページに載っている手順では、カメラ設定でAPVをオンにしてプロファイルを選んだあと、カメラの画面に戻り、画面の上に出るAPVのアイコンを押してから録画します。設定の中のスイッチと、撮影画面のアイコンの2段になっています。アイコンを押し忘れると、APVをオンにしたつもりでもHEVCで撮れています。逆に、試しにアイコンを押したまま戻すのを忘れると、次の行事もAPVで撮ることになります。
設定の中のスイッチと、撮影画面のアイコンの2段になっている
APVの詳細設定では、プロファイル(422 HQか422 LQ)と、撮り方(HDRかLog)を選びます。初めの状態はAPVのHDRだと、開発者向けページに書かれています。Logで撮るときの切り替えも、この詳細設定です。米国のサポートページには、Logを「動画」と「プロ動画」のどちらのモードで使うかを選ぶ手順も載っています。
プロ動画のモードは、家族の行事では使わなくてよい
撮影モードの「プロ動画」は、取扱説明書では「ISO感度の値などを手動で設定し、動画を撮ります」と説明されています。明るさやピントを自分で固定したいときのモードで、暗いホールで露出が勝手に変わるのを避けたいときには役に立ちます。ただ、舞台の照明が曲ごとに変わる発表会や、屋外と屋内を行き来する旅行では、手で合わせ直す手間のほうが大きいでしょう。家族の記録なら「動画」のモードで撮り、設定の4つを前日に決めておく、という形で十分です。
1分あたりの容量|HEVCの8K 30は約720MB、APVは1分で数GB
サムスンは、APVの説明のページに、APVの422 HQと422 LQ、それに比べる相手としてHEVC(HDR)のビットレートを、解像度とfpsごとに表で載せています。ビットレートは1秒あたりのデータの量で、単位のMbpsは1秒あたりのメガビットです。8で割ると1秒あたりのMB(メガバイト)になり、60を掛けると1分あたりの容量が出ます。
たとえばUHD 60のHEVC(HDR)は表で52Mbpsなので、52÷8で1秒あたり6.5MB、60を掛けて1分あたり約390MBです。この記事の容量はすべてこの計算で出した値で、1GBを1,000MBとして数えています。パソコンの表示では1GBを1,024MBで数えることがあるので、同じファイルが少し小さく表示されます。ディスクの容量の「4.7GB」も1,000で数えた値なので、この記事の計算と同じ数え方です。
HEVC(HDR)で撮った場合の1分あたり
表のHEVC(HDR)の値を1分あたりに直すと、FHD 30が約90MB、FHD 60が約150MB、UHD 30が約263MB、UHD 60が約390MB、UHD 120が約510MB、8K 30が約720MBです。UHD 30からUHD 60にすると約1.5倍、UHD 30から8K 30にすると約2.7倍になります。8Kは画素の数がUHDの4倍あるのに、容量は4倍まで増えていません。表のビットレートが、画素の数に比例して決められてはいないためです。
サムスンの表のビットレートを8で割り、60を掛けた計算上の値
表では、UHD 24とUHD 30がどちらも35Mbpsで、同じ値になっています。映画のような雰囲気にしたくて24fpsを選んでも、容量の面では得をしません。容量を抑えたいなら、fpsを24に下げるより、解像度をFHDに下げるほうが効果があります。FHD 30はUHD 30の約3分の1です。
APVの422 HQと422 LQ
APVは同じ計算で、桁が一つ上がります。422 HQはFHD 30で198Mbps、1分あたり約1.5GBで、この値はサムスンのページにも「FHD 30fpsのHQで1分約1.5GB」と書かれています。UHD 30は約6.0GB、UHD 60は約11.9GB、8K 30は約23.9GBです。422 LQはHQのおよそ半分で、FHD 30が約760MB、UHD 30が約3.0GB、UHD 60が約6.1GB、8K 30が約12.2GBになります。
LQはHQのおよそ半分。それでもUHD 60ではHEVC(HDR)の約15倍
UHD 60で比べると、APVの422 HQはHEVC(HDR)の約30倍です。HEVCで30分撮れる空きがあっても、APVのHQでは1分ほどで埋まる計算です。APVの422 LQでもHEVCの約15倍あります。LQはデータの量を抑えたほうと説明されていても、普段の動画の感覚からすれば十分に重い形式です。
表に無い設定は、1分撮って確かめる
公表の表に載っているのは、APVと、比べる相手のHEVC(HDR)だけです。HDRを使わないHEVCや、H.264で撮った場合の値は公表されていません。HDRを使わないと容量が減るのか、どれだけ減るのかは、自分の端末で確かめるのが確実です。旅行や行事の数日前に、使う予定の設定で1分ほど撮り、「マイファイル」のアプリでファイルの大きさを見ます。マイファイルは、アプリ一覧の「Samsung」のフォルダの中にあります。
試しに撮るときは、本番に近い場面を選びます。動きの少ない机の上を撮った1分と、走り回る子どもや雪の舞う景色を撮った1分では、HEVCのファイルの大きさが変わります。計算の値はあくまで表のビットレートが1分続いたときのもので、実際のファイルは場面によって前後します。撮ったファイルの解像度やfps、ビットレートを詳しく見たいときは、パソコンのMediaInfoというソフトで開く方法もあります。
動きの多い場面と少ない場面で、同じ設定でもファイルの大きさは変わる
iPhoneから買い替えた人は、iPhoneの設定画面に出ていた「1分あたり約◯MB」の感覚と比べたくなるかもしれません。iPhoneの値は設定画面の目安で、こちらはビットレートの表からの計算なので、出し方が違います。iPhoneの4K 60fpsの容量と再生の話はiPhoneで4K 60fpsを選ぶと何が起きるか にまとめてあります。数字を並べて比べるより、両方の端末で同じ場面を1分撮って比べるほうが、実際の差を確かめやすい方法です。
空き容量を「分」に直す。256GB・512GB・1TBのどれでも計算は同じ
容量の表を見ても、旅行の3日間で足りるのかはすぐには分かりません。分に直す式は一つで、空き容量のGBに1,000を掛け、1分あたりのMBで割ります。空きが100GBなら、UHD 60のHEVC(HDR)は100×1,000÷390で約256分、4時間16分ほど撮れる計算です。空き容量は、「設定」の「デバイスケア」から「ストレージ」を開くと確かめられます。
同じ空き100GBで並べると、HEVC(HDR)のFHD 30が約1,111分(約18時間半)、UHD 30が約381分(約6時間20分)、UHD 60が約256分、8K 30が約139分(約2時間19分)です。APVにすると、422 LQのUHD 60で約16分、422 HQのUHD 60で約8分、422 HQの8K 30では約4分になります。HEVCの8K 30でも、2時間の発表会を通して撮ると空き100GBの大半を使います。
HEVCの値はHDRの計算。APVは本体に1割の空きを残す条件もある
APVで本体に録るときは、空きを1割残す
APVには、もう一つ条件があります。開発者向けページによると、APVで本体に録り続けるには、本体のストレージに10%以上の空きが要ります。256GBのモデルで、この1割を本体の容量に対する割合と考えると、25GBほどは録画に使えない計算です。空きが100GBあっても、APVで使えるのは75GB前後になり、422 HQのUHD 60なら6分あまりで止まります。
本体の容量の数字と、実際に使える量も同じではありません。サムスン電子ジャパンの法人向けの製品ページでは、512GBのモデルの使える容量は479.9GBと書かれています。OSやはじめから入っているアプリが場所を取るためで、256GBや1TBのモデルでも同じように差があります。買ったばかりの端末でも、表示の容量をそのまま動画に使えるわけではありません。
2時間の発表会を、設定ごとに計算する
12月の発表会やクリスマス会は、開演から終演まで2時間ほどのことがよくあります。通して撮るとして120分で計算すると、HEVC(HDR)のUHD 30で約31.5GB、UHD 60で約46.8GB、8K 30で約86.4GBです。APVの422 HQのUHD 60では約1,433GB(約1.4TB)で、1TBのモデルの本体にも入りません。APVで行事を通して撮る、という使い方は、本体の容量の面で初めから成り立たないと考えてください。
休憩や転換で止めれば減るが、通して撮るならこの量を見込む
実際には、休憩や転換の間は止めることが多いので、録る時間は120分より短くなります。それでも、出番が後半の子を待つ間に前の演目を撮り続ける、ということはよくあります。家族の分だけ撮るのか、全体を記録するのかで、必要な空きが倍ほど変わります。係から全体の記録を頼まれているなら、UHD 30かFHD 30で通して撮り、容量に余裕を残すほうが安全です。
2泊3日の旅行を計算する
2泊3日のスキー旅行で、1日に30分ずつUHD 60のHEVC(HDR)で撮るとすると、1日約11.7GB、3日で約35.1GBです。山頂からの景色を8K 30で合わせて10分撮り足すと約7.2GB増えて、40GBを少し超えます。写真も撮ることを考えると、出発前に50〜60GBの空きがあれば足りる計算です。毎晩その日の分をパソコンやSSDに移せるなら、必要な空きは1日分と少しで済みます。
S26 Ultraには、カードを足して空きを増やす道が無い
楽天モバイルの仕様表では、S26 Ultraの外部メモリは「非対応」で、microSDカードを入れる場所がありません。空きが足りないときは、本体の写真や動画をパソコン、外付けのドライブ、クラウドへ移すか、外部SSDに直接録るかのどちらかです。旅行の前日に慌てないよう、空きの作り方は1週間ほど前に決めておきます。写真や動画を消さずに空ける手順はスマホの容量不足を解消する方法 に書いています。
8K 30は、撮ったあとで一場面を切り出すための設定
8Kの7680×4320は、画素の数にすると約3,318万です。UHDの約829万の4倍、FHDの約207万の16倍にあたります。DVDの720×480は約35万なので、8Kの1コマにはDVDの1コマの約96倍の画素があります。テレビで見る大きさに縮めるだけなら、この画素のほとんどは使われません。
8Kの1コマには、DVDの1コマの約96倍の画素がある
8Kの値打ちが出るのは、撮ったあとで一部を切り出すときです。8Kで撮った動画は、ギャラリーで再生しながら切り取りのアイコン(英語の案内ではQuick crop)を押すと、高い解像度の写真として保存できます(サムスンの案内)。録画中にも、フレームのキャプチャのボタンで1コマを写真にできます。雪山の景色の中に家族が小さく写っている場面から、顔の入った一枚を切り出す。舞台の全景を撮っておき、あとで我が子の立ち位置だけを大きく切り出してFHDの動画にする。こうした使い方なら、8Kの画素が役に立ちます。
8Kで撮らないほうがよい場面
反対に、速く動くものを撮る場面には向きません。8Kは30fpsまでなので、スキーで滑り降りる姿や、子どものダンスの速い振り付けは、60fpsより動きが粗く見えます。容量はHEVC(HDR)でも1分約720MBで、2時間の行事を通して撮るには重すぎます。家族のグループに送るにも、パソコンで編集するにも、ファイルが大きく処理も重いぶん時間がかかります。8Kについてのサムスンの案内にも、大きなファイルは保存に数分かかることがある、と書かれています。S26 Ultraの画面そのものも、サムスン電子ジャパンの製品ページの仕様では縦3,120×横1,440の画素なので、本体で見る限り、8Kの映像は大きく縮めて表示されています。撮った直後に本体の画面で見比べても、UHDとの差が分かりにくいのはこのためです。
8Kは30fpsまでで、容量はHEVC(HDR)でも1分約720MB
8Kの1コマと、写真のモードで撮った写真
8Kの動画から1コマを写真として保存すると、約3,318万画素の写真になります。S26 Ultraの広角カメラは約2億画素で(サムスン電子ジャパンの製品ページ)、写真のモードで撮れば、画素の数はずっと多くなります。じっとしている家族の集合写真や、雪山の景色を写真として残したいなら、動画から切り出すより、写真のモードで撮るほうが向いています。
動画の1コマが役に立つのは、どの瞬間が良いかを撮ったあとで選びたい場面です。ジャンプの一番高いところ、ろうそくを吹き消した瞬間、振り向いた顔。写真のシャッターでは間に合わない一瞬を、30分の1秒ごとのコマから選べます。ただし動画のコマは、動きの速いものがぶれて写ることがあり、写真のモードの1枚と同じ仕上がりになるとは限りません。
ディスクにすると、8Kは縮めて使われる
当社でDVDにするときは720×480、ブルーレイにするときは1920×1080の大きさで作ります。8Kの動画は、DVDなら約96分の1、ブルーレイなら16分の1の画素に縮めることになり、8Kで撮ったから盤の画質が上がる、ということはありません。縮める前の映像がきれいなほど、縮めたあとの輪郭がすっきりする差はありますが、UHDで撮った動画と比べて目に見えて変わるほどではありません。大きな映像をDVDの大きさに縮めたときの見え方は4K動画をDVDに焼くとどう見えるか で説明しています。
8Kで撮っておく意味が残るのは、切り出しの余地です。舞台の全景から一人を大きく切り出した映像をディスクにしたいなら、8Kで撮った素材は切り出したあともFHDの大きさを保てます。この切り出しは編集の作業で、撮った人が編集ソフトでFHDの動画に書き出してから、その動画をディスクにします。
UHD 60とUHD 30は、動きの速さと会場の暗さで決める
多くの行事と旅行では、UHD 30かUHD 60のどちらかを選ぶことになります。違いは1秒あたりのコマの数で、UHD 60は1秒に60コマ、UHD 30は30コマです。スキーやスノーボード、走る子ども、テンポの速いダンスのように動きの大きい場面では、60のほうが動きがなめらかに見えます。編集で速度を半分に落としてスローにするときも、60で撮っておけば1秒30コマを保てます。
容量はHEVC(HDR)でUHD 30が1分約263MB、UHD 60が約390MBで、60にすると約1.5倍です。旅行の3日間を細切れに撮る程度なら、この差で困ることは少ないでしょう。2時間の発表会を通して撮るなら、約31.5GBと約46.8GBの差になります。空きに余裕があるかどうかで決めて構いません。
記録はAPVを選ばない限りHEVC。迷ったらUHD 30から考える
60fpsで撮っても、ディスクでは同じ滑らかさにならない
ディスクにする段では、DVDは29.97fpsで作るので、60fpsで撮った動画は1秒あたりのコマの数が計算上半分になります。ブルーレイは1920×1080で作りますが、ブルーレイの規格で選べる形式には決まりがあり、60fpsの滑らかさがそのまま残るとは限りません。くわしくはBlu-rayに入る動画の形式と上限にまとめています。60fpsで撮る値打ちは、スマホやパソコンで見るときと、編集でスローにするときに出ると考えてください。
暗い会場では「自動FPS」がfpsを変える
12月の発表会のホール、夜のイルミネーション、年越しの神社の境内。こうした暗い場所では、カメラ設定の「自動FPS」がオンだと、明るく撮るためにフレームレートが変わることがあります。取扱説明書には、どのfpsまで下がるかの数字は書かれていません。明るい場面と暗い場面でfpsが入れ替わる動画は、パソコンで編集すると音と映像がずれる原因になることがあります。
舞台を最初から最後まで同じfpsで撮りたいなら、行事の日は自動FPSをオフにします。オフにすると暗い場面は少し暗く、ざらついて写りますが、コマの数は一定に保たれます。逆に、夜景を明るく撮りたい旅行の夜はオンのままにする、という分け方もできます。fpsが途中で変わる動画で何が起きるかはスマホ動画の可変フレームレートとはで説明しています。
スローモーションのモードを使うとき
動きをゆっくり見せたいときは、撮影モードの「スローモーション」を使う方法もあります。仕様表では、FHDの240fpsと120fps、UHDの120fpsで撮れます。UHD 60で撮って編集で速度を落とす方法と比べると、スローの度合いを大きくできるのが利点です。一方で、スローの区間がファイルの中でどう記録されているかによって、パソコンや編集ソフトで開いたときの見え方が変わることがあります。ディスクにする前に、パソコンで再生してスローのまま見えるかを確かめてください。
APVとは何か。HEVCは見るための形、APVは編集するための形
APVはAdvanced Professional Videoの略で、サムスンが開発した動画の圧縮の方式(コーデック)です。中身は公開されていて、動画の変換に広く使われるFFmpegなど、主な仕組みが対応しています。サムスンは、見た目では劣化がほとんど分からない画質を保つ方式で、同じ画質のほかの方式と比べて圧縮の効率が約10%高い、と説明しています。これは同じ画質を保つ方式どうしで比べた話で、普段の動画のHEVCと比べれば、前の節のとおり何十倍も大きなファイルになります。
なぜそこまで大きいのかは、用途の違いから説明できます。HEVCは、見るときに気づかない情報を大きく省いて、ファイルを小さくする方式です。スマホで見る、送る、保存するにはこれで足ります。APVは、撮ったあとに明るさや色を大きく動かしても映像が崩れないよう、情報を多く残して記録します。色の情報も、APVは4:2:2という、HEVCの普段の動画でよく使われる4:2:0より細かい持ち方です。色を作り込む編集をしない人にとっては、残した情報の多くが使われないまま容量だけを取ることになります。
撮れる機種は限られています。サムスンの開発者向けページで、APVに対応する機種として挙がっているのはGalaxy S26 Ultraだけで、Android 16以降が条件です。同じS26のシリーズでも、S26とS26+は対応機種に入っていません。家族でGalaxyをそろえていても、APVの設定があるのはUltraだけ、ということになります。
APVは情報を多く残すぶん大きい。見る・送るにはHEVCが扱いやすい
422 HQと422 LQの違い
APVのプロファイルは、422 HQ、422 LQ、422 SQ、444 UQの4つがページに載っていますが、S26 Ultraで選べるのは422 HQと422 LQの2つです。HQは高い画質の中間素材として、LQは編集の作業用に容量を抑えたものとして説明されていて、LQのファイルはHQのおよそ半分の大きさです。UHD 60なら、HQが1分約11.9GB、LQが約6.1GBになります。
どちらを選ぶかは、編集でどこまで色を動かすかで決まります。暗い室内の映像を大きく明るくする、夕方の色を大きく作り替える、といった強い調整をするならHQのほうが余裕があります。明るさを少し整える程度ならLQでも足りることが多いでしょう。ただ、その程度の調整なら、そもそもHEVCで撮っても困りません。HQかLQかで迷う前に、本当にAPVが要るのかを先に考えるほうが、容量の面でも手間の面でも得です。
APVで撮れる解像度とfps
APVで撮れる組み合わせは、サムスンのページで8Kが24〜30fps、UHD、FHD、HDが24〜120fpsです。UHDの120fpsもAPVで撮れますが、422 HQでは1分約23.9GBで、8K 30と同じ値になります。初めの状態は「APV HDR」で、HDRの映像として記録されます。Logに切り替える場所は、前の節で書いた詳細設定です。
サムスンの開発者向けページの記載による
APVを選ぶ値打ちがある人
APVが向いているのは、撮った映像をパソコンの編集ソフトに入れて、色を作り込んでから作品にする人です。編集に使えるソフトとしては、DaVinci Resolve(20.2以降)とLumaFusionが挙がっています。外部SSDを用意して、短い場面を一つずつ撮る撮り方なら、容量の問題も小さくできます。家族の行事を記録して祖父母に渡す、旅行の思い出をまとめる、という使い方では、APVが残す情報を使う場面がほとんどありません。HEVCで撮って、空いた容量と時間を撮る量に回すほうが、記録としては多くを残せます。
APV LogとHDR。灰色の映像と白っぽい映像は、渡す前に直す
APVには、HDRとLogの2つの撮り方があります。サムスンの説明では、HDRは明るい所と暗い所の両方を残し、色を鮮やかに記録する撮り方です。Logは、Samsung Logという明るさの記録の仕方(ガンマカーブ)で、明るさの幅をできるだけ広く残し、あとで色を作る前提の撮り方です。どちらも、撮ったままの状態で人に渡したりディスクにしたりすると、相手の画面で思ったとおりに見えないことがあります。
Logは、そのままでは灰色に見える
Logで撮った映像は、コントラストが低く、色の薄い灰色っぽい画になります。米国のサポートページにも、色の補正をしないとくすんで見えることがある、と書かれています。これは失敗ではなく、明るさの幅を残すために、わざと平らに記録しているためです。編集で色の変換表(LUT)を当てると、普通のコントラストと色に戻ります。
S26 Ultraでは、ギャラリーの編集でAPV LogのファイルにLUTを当てられる、とサムスンのページにあります。パソコンなら、DaVinci Resolve(20.2以降)でAPVのファイルを編集できます。動画の編集アプリのCapCutは、サムスンのページの記載の時点ではAPVのHDRだけに対応していて、Logへの対応は予定とされていました。使う前にアプリの対応状況を確かめてください。Logの映像を戻す考え方は機種が違っても同じで、iPhoneのApple Logについて書いたiPhoneの動画が灰色っぽい原因 も参考になります。
人に渡すのは書き出したファイル。Logの元は手元に残す
LUTを当てたら、明るさと色を確かめ、SDR(普通の明るさの範囲の映像)で書き出します。書き出したファイルを、S26 Ultraの画面だけでなく、パソコンや家のテレビなど、HDRに対応していない画面でも一度見ておきます。スマホの画面は明るく鮮やかなので、ほかの画面で見ると暗く感じることがあります。人に渡すのは、この書き出したファイルです。
行事の記録にLogを使わないほうがよい理由
発表会の舞台は、曲ごとに照明の色と明るさが変わります。Logで撮ると、その場面ごとに色を合わせ直す作業が要り、2時間分の映像なら編集の時間もそれだけかかります。旅行も、雪の昼の屋外と、照明の暗い旅館の室内では合わせ方が違うのが普通です。編集に何時間もかけるつもりが無いなら、Logは使わずに撮るほうが、撮ったその日に家族へ送れる映像になります。
HDRの映像は、相手の画面によって白っぽく見える
HDRで撮った映像は、HDRに対応した画面では明るい所が輝いて見えます。対応していない画面や、変換の途中でHDRの情報が正しく扱われなかった場合は、全体が白っぽく薄い色になったり、逆に暗くくすんだ色になったりします。HDR10+の動画は対応していない機器では再生できない、と米国のサポートページにもあり、ギャラリーでSDRに変換する手順が案内されています。
その手順は、ギャラリーで動画を開いて編集を押し、その他のメニューから「サイズと形式」(英語の案内ではSize and format)を開いて、HDR10+の項目をSDRに切り替えて保存する、というものです。変換したものはコピーとして保存されます。項目の名前はバージョンによって変わることがありますが、編集の中にサイズと形式を変える項目がある、と覚えておけば探せます。HDRの動画をディスクにしたときに色が変わる理由はHDR動画をディスクにすると色が変わる? で説明しています。
灰色や白っぽい見え方は、渡す前の変換で防げる
ディスクにする動画は、SDRにしてから渡す
DVDは、もともとHDRを扱わない規格です。HDRやLogの映像をそのまま渡すと、ディスクにしたときの色が、スマホで見ていた色と違って見える原因になります。ディスクにする動画は、撮った人の手元で、HDRはSDRに、LogはLUTを当てたうえでSDRに書き出し、色を確かめてから渡してください。ディスクの色の元になるのは、撮った人が書き出したファイルの色です。
はじめからディスクと家族への配布が目当てなら、HDRを使わない設定で撮るのも一つの方法です。変換の手間が要らず、相手の画面で白っぽくなる心配もありません。S26 Ultraの画面で鮮やかに見たい映像だけHDRで撮り、行事の記録はHDRを使わない、という分け方もできます。どちらにしても、撮ったまま送るか、変換してから送るかを決めておけば、渡したあとに「色が変」と言われることは減ります。
外部SSDに直接録るなら、ケーブル・exFAT・書き込みの速さを先にそろえる
APVの容量を本体だけでまかなうのは難しく、S26 UltraにはmicroSDカードも入りません。そこでサムスンは、USBでつないだ外部のストレージに直接録る使い方を用意しています。開発者向けページによると、外部ストレージにはAPVのすべての解像度で録れます。カメラ設定の「外部ストレージに保存」をオンにすると、つないだSSDなどに動画が保存されます。
この使い方には、SSDとケーブルの条件があります。サムスンのページに挙がっているのは、USB 3.0以上のケーブル(10Gbps以上を推奨)、ファイルシステムがexFATであること、暗号化したドライブは使えないこと、書き込みの速さ、SSDの消費電力の5つです。書き込みの速さは、UHD 120と8K 30で毎秒400MB以上、UHD 60以下で毎秒200MB以上とされています。消費電力は4.5Wまでです。SSDは本体から電気を取って動くため、この上限があります。
毎秒400MBと200MBという数字の根拠
この2つの数字は、APVの422 HQのビットレートと合っています。8K 30のHQは3,184Mbpsで、8で割ると毎秒398MBです。UHD 60のHQは1,592Mbpsで、毎秒199MBです。つまり、HQで録った映像がそのまま途切れずに流れ込むだけの書き込みの速さが、最低限の条件になっています。SSDの箱に書かれた速さは読み込みの値であることが多いので、書き込みの速さを確かめて選びます。
本体のUSBの端子は、サムスン電子ジャパンの製品ページの仕様ではUSB 3.2 Gen 1で、規格の上限は5Gbps、1秒あたりに直すと625MBです。SSDやケーブルを10Gbps以上のものにしても、本体の側でこの上限がかかります。8K 30のHQで必要な毎秒400MBは、計算上はこの上限の内側にありますが、余裕は大きくありません。書き込みの速さが条件に届かないと録画が止まることがある、とも書かれています。ケーブルとSSDは条件を満たすものを選び、抜けにくいようにしっかりつなぎます。
条件はサムスンの開発者向けページによる。満たさないと録画が止まることがある
録画が止まる条件と、Safe save
サムスンのページには、外部のストレージがいっぱいになったとき、接続が外れたときは録画が止まる、と書かれています。外部のストレージをつないでいないときは、本体に保存されます。つないだつもりでSSDが認識されていなかった場合、APVの大きなファイルが本体に録られ、本体の空きがすぐに尽きる、ということも起こりえます。本番の前に数秒だけ試し撮りをして、SSDの側にファイルができているかを確かめてください。
急にケーブルが抜けたときに備える「Safe save」という設定もあります。抜けた瞬間までの映像を残すための仕組みですが、サムスンのページでは、録れる時間が限られることと、ファイルの形式が変わり、一部のプレーヤーや編集ソフトで扱いにくくなることがある、と注意が書かれています。行事のように撮り直せない場面で使うなら、事前に一度試し、撮ったファイルが自分のパソコンで開けるかを確かめておいてください。
2時間の行事を通して撮るには、HQでは1TBのSSDでも足りない
1TBのSSDでも、APVのHQなら1時間半ほど
1TBのSSDに録れる時間も計算しておきます。APVの422 HQのUHD 60は1分約11.9GBなので、1,000GBで約84分です。422 LQのUHD 60なら約164分、422 HQの8K 30なら約42分になります。2時間の行事を通して撮るには、1TBのSSDでもHQでは足りません。外部SSDを使う場合も、APVは場面を区切って短く撮る、と考えておくほうが現実的です。
SSDはパソコンでexFATに初期化(フォーマット)します。Windowsならエクスプローラーでドライブを右クリックしてフォーマットを選び、ファイルシステムでexFATを選びます。Macならディスクユーティリティでドライブを選んで消去を押し、フォーマットでExFATを選びます。初期化すると中のデータはすべて消えるので、ほかの用途で使っていたSSDなら、先に中身を移してください。SSDやHDDの寿命と保存先としての選び方はHDD・SSD・USBメモリ・光ディスクの寿命比較 にあります。
APVの動画を開ける機器、開けない機器。人に渡す前に変換する
APVで撮った動画は、S26 Ultraの中では普通に再生できます。困るのは、ほかの機器に移したときです。サムスンの開発者向けページによると、APVを滑らかに再生するには、機器の側でAPVを専用の回路で解く(ハードウェアでデコードする)必要があり、推奨されている機器はS26 Ultraです。その回路を持たない機器では、ソフトウェアで解くことになり、サムネイルが出ない、再生がカクつく、途中で止まる、といったことが起こりえます。
つまり、APVの動画を祖父母のスマホやタブレット、家族のパソコンにそのまま送ると、開けても滑らかに見られない可能性があります。サムスンはそのために、ギャラリーのメニューにAPVをHEVCに変換する項目を用意しています(英語の案内ではConvert from APV to HEVC)。変換のときに画質が落ちることがある、とも書かれていますが、見るための動画としては、変換したHEVCのほうが扱いやすくなります。
パソコンで開くときのソフト
パソコンでAPVの動画を再生するには、サムスンのページでは、FFmpegの8.0以降を使うプレーヤーが挙がっています。名前が出ているのはFFplay、MPV、PotPlayerです。編集するならDaVinci Resolveの20.2以降です。Windowsの「メディアプレーヤー」やMacのQuickTime Playerは、この一覧に名前がありません。家族のパソコンにこうしたソフトを入れてもらうより、送る側でHEVCに変換してから渡すほうが手間は少なくて済みます。
HEVCに変換した動画でも、Windowsでは開けないことがあります。WindowsでHEVCを再生するには、拡張機能を入れる必要がある場合があるためです。相手の環境が分からないときは、H.264で書き出し直した動画を渡すと開ける機器が広がります。HEVCとH.264の違いと、それぞれを再生できる機器の考え方はH.264とH.265の違い で書いています。
送る側で直せることが多い。元のファイルは消さずに残す
アプリやSNSに上げるとき
サムスンの米国のサポートページには、APVの動画を扱えるアプリとして、KakaoTalk、Instagram、Threads、Googleフォト、Googleメッセージ、YouTube、LumaFusion、Snapchatが挙がっています。開発者向けページでも、YouTubeやInstagramにはAPVのまま共有できるとされています。ほかのアプリで問題が出たときは、端末を再起動してもう一度試すように、という案内です。
家族の連絡に使うことが多いLINEは、この一覧に名前がありません。LINEで送れないと書かれているわけではありませんが、一覧に無いアプリで送るなら、先にHEVCに変換したものを送るのが確実です。受け取る側のスマホで再生できるかどうかは、送る側では確かめられないからです。
一覧に無いアプリで送るときは、先にHEVCへ変換しておく
8Kの動画も、相手の機器では重い
APVでなくても、8Kの動画はファイルが大きく、古いスマホやパソコンでは再生が追いつかないことがあります。撮ったあとの動画の解像度は、ギャラリーで編集を押し、その他のメニューの「サイズと形式」で変えられます。家族に送る分はUHDかFHDに縮めたコピーを作り、8Kの元のファイルは自分の手元に残しておく、という分け方が安全です。
パソコンにコピーするときのつなぎ方
本体からパソコンへ動画を移すときは、USBケーブルでつなぎ、本体を「メディアデバイス(MTP)」のモードにします。取扱説明書にもこのつなぎ方が載っています。APVや8Kのファイルは大きいので、コピーの途中でケーブルが抜けたり、パソコンがスリープに入ったりしないよう、電源につないだ状態で進めるのが安全です。コピーが終わったら、パソコン側でファイルの大きさが本体のものと同じかを確かめてから、本体のファイルを消すかどうかを決めます。
DVD・ブルーレイにすると、8K・APV・Log・HDRはどこへ行くか
ディスクにする動画は、プレーヤーで再生できる形に作り直します。当社では、DVDは720×480・29.97fps・MPEG-2の映像で、ブルーレイは1920×1080の映像で作り、音声はAC-3かLPCMにします。どんな設定で撮った動画も、変換したあとの形はこの2つです。変換の中で何が起きているかはエンコードとは何かで説明しています。
8KとUHDの大きさは、この変換で縮められます。60fpsの動画は、DVDでは1秒あたりのコマの数が計算上半分になります。APVの記録の形式は、ディスクの形式とは別のものなので、ディスクにする前にどこかで解いて作り直す必要があります。LogとHDRの色は、前の節で書いたとおり、撮った人の手元でSDRにしておくものです。つまり、S26 Ultraの上位の設定で撮った情報のほとんどは、ディスクの上には残りません。
当社に渡すのは、変換を済ませた普通の動画ファイル
当社が受け付けているのは、MP4・MOV・MTSなどの一般的な動画ファイルです。APVで撮ったファイルをそのまま受け付けられるかは、注文の前に相談・問い合わせフォームで確かめてください。迷うより確実なのは、ギャラリーでHEVCに変換したものか、編集ソフトでSDRのH.264かHEVCに書き出したものを送ることです。変換したファイルは、自分のスマホやパソコンで最初から最後まで再生できることを確かめてから送ります。
HEVCで撮った普通の動画なら、変換は要りません。HDRを使って撮ったものは、ギャラリーのサイズと形式でSDRにしたコピーを作るか、編集ソフトでSDRに書き出してから送ります。どの形で送るにしても、送る前に色と音を一度確かめておけば、ディスクになってから「思っていた色と違う」となることを防げます。
HEVCのSDRで撮った動画なら、変換は要らない
5GBと25GBの境目は、設定によっては数分で越える
当社では、1つの内容のデータがDVDで5GB以上、ブルーレイで25GB以上のとき、エンコード手数料(大容量データ・内容1種類につき)として3,000円(税抜)がかかります。同じ内容の焼き増しの分にはかかりません。この境目に達するまでの時間は、撮った設定で大きく変わります。HEVC(HDR)の計算では、FHD 30で約56分、UHD 30で約19分、UHD 60で約12.8分、8K 30で約6.9分で5GBに達します。
DVDの5GBの境目に達する時間。HEVCの値はHDRの計算上の値
ブルーレイの25GBでは、UHD 30で約95分、UHD 60で約64分、8K 30で約35分です。APVの422 HQのUHD 60なら、5GBは約25秒、25GBでも約2分で越えます。ギャラリーでHEVCに変換すれば容量は大きく減りますが、変換のあとの大きさは場面によって変わるので、変換したファイルの大きさで判断してください。
長い行事は、1枚に入る時間の目安から決める
1層のディスクに入る時間の目安は、当社の料金表の表記で、DVDが約1.5〜2時間、ブルーレイが約2時間です。それより長い映像は、2層のディスクにするか、2枚に分けます。撮った設定が8KでもFHDでも、盤に入る時間の目安は同じで、決めるのは映像の長さです。収録時間の考え方と計算の式はDVDに何分入る?ブルーレイに何時間入る? にまとめています。
2時間を超える発表会なら、第1部と第2部で2枚に分けるのが分かりやすい分け方です。分けた2枚は内容の違うディスクになるので、注文フォームの「+別の内容を追加」で内容ごとにURLと枚数を入れます。どこで分けるかは撮る前に決めておくと、休憩の間に録画を止めるだけで、そのまま2本のファイルになります。
ディスクに入るビットレートと比べる
ディスクの規格には、1秒あたりに使えるデータの上限があります。DVDは映像と音声を合わせて約10Mbps、ブルーレイは映像で最大40Mbpsです。S26 UltraのHEVC(HDR)のUHD 60は52Mbps、APVの422 HQのUHD 60は1,592Mbpsなので、APVはDVDの上限の約160倍のデータで記録していることになります。ディスクにする変換は、この差を埋めるために情報を大きく省く作業でもあります。撮るときの設定を上げても、盤の上に残せる情報の量の上限は、規格で決まったままです。
反対に、FHD 30のHEVC(HDR)でも12Mbpsあり、DVDの上限より多くの情報を持っています。ディスクにする映像の元としては、HEVCのFHDやUHDで足りている、ということです。上位の設定の値打ちは、ディスクの外、つまりスマホやパソコンで見るときと、編集するときに出ます。
送るときは、ギガファイル便の上限とアップロードの時間を先に見積もる
当社への入稿は、動画をギガファイル便にアップロードし、そのURLを注文フォームに貼る形です。ギガファイル便は1ファイル300GBまでで、ファイルの数に上限はありません。保持期限は3・5・7・14・30・60・100日から選べて、初めの値は5日です。アップロードしたあとで期限を延ばすことはできないので、長く置きたいときはアップロードの前に選んでおきます。
300GBという上限は、HEVCの動画ならまず気にしなくてよい大きさです。APVの422 HQだと話が変わり、UHD 60で約25分、8K 30で約12.6分の1本が300GBに達します。APVのまま送ることはそもそも勧めませんが、外部SSDに録った長いAPVのファイルを、変換せずに誰かへ渡そうとすると、この上限に当たることがあります。
アップロードにかかる時間を、上りの速さから出す
アップロードの時間は、ファイルの大きさと、回線の上り(送る側)の速さで決まります。GBに8,000を掛けて、上りのMbpsで割ると、秒の数が出ます。10GBなら、上り100Mbpsで約800秒、13分ほどです。上り300Mbpsなら約4分半、30Mbpsなら約44分、10Mbpsなら約2時間13分です。回線の速さは時間帯や混み具合で変わり、計算どおりには進まないことが多いので、この値は少なめの見積もりと考えてください。
GBに8,000を掛けて上りのMbpsで割った計算上の値。実際はこれより長くかかることが多い
UHD 60のHEVC(HDR)で2時間撮った約46.8GBなら、上り100Mbpsでも計算上1時間を超えます。年末の帰省先の回線や、旅行先の宿のWi-Fiで送ろうとすると、思った以上に時間がかかることがあります。大きなファイルは、自宅の回線で、スマホを電源につないだまま送るのが確実です。スマホからギガファイル便で入稿する手順はAndroidスマホから動画を入稿する で書いています。
旅先のモバイル回線で送るとき
旅行の途中で家族に動画を送るなら、モバイル回線のデータ量にも気をつけます。UHD 60のHEVC(HDR)は1分約390MBなので、5分の動画を1本送るだけで約2GBになります。契約のデータ量が少ない場合は、旅先では短く切った場面だけを送り、長いものは帰ってから自宅の回線で送るほうが無難です。宿のWi-Fiは、ほかの宿泊客と分け合っていて、上りが遅いこともあります。
URLを貼る前に、別の端末で開けるかを確かめる
アップロードが終わったら、表示されたURLを別のスマホやパソコンで開き、ファイルの名前と大きさが手元のものと同じかを確かめます。大きなファイルは、途中で画面を閉じたり回線が切れたりすると、最後まで上がっていないことがあるからです。ギガファイル便でダウンロードのパスワードを付けた場合は、注文フォームにURLを貼ると、パスワードの入力欄が開き、入れたパスワードが合っているかをその場で確かめられます。
複数のファイルを送るときは、名前の頭に番号を付ける
旅行の3日間を1枚のディスクに収めるときなど、ファイルが何本もある場合は、ファイル名の頭に「01_」「02_」のように番号を付けると、その番号の順に収録します。S26 Ultraで撮ったファイルの名前は撮った日時でできていることが多いので、並びは日付の順になりますが、見せたい順に並べ替えたいときは番号で指定します。名前の付け替えは、パソコンに移してからのほうが間違えにくいでしょう。
内容の違うディスクを一度に頼むときは、注文フォームの「+別の内容を追加」を使い、内容ごとにギガファイル便のURLと枚数を入れます。たとえば旅行の分と発表会の分を別のディスクにするなら、それぞれ別にアップロードしてURLを作ります。同じURLを別の内容に貼ると、警告が出る作りです。
冬休みの旅行と年末の行事で起きやすいこと
新しい端末で迎える冬休みは、撮る機会が続きます。12月の発表会やクリスマス会、年末の帰省、スキーやスノーボードの旅行、イルミネーション、年越しと初詣、初日の出。どれも撮り直しのきかない場面で、冬は寒さ、暗さ、長さという、スマホの動画が苦手な条件がそろいやすい季節です。設定の選び方は前の節までで決まりますが、冬に特有の扱い方もあります。
寒い屋外では、撮るときだけ外に出す
ソフトバンクの取扱説明書では、S26 Ultraを使う環境を周囲の温度5℃〜35℃、湿度35〜85%の範囲としています。スキー場のゲレンデ、初日の出を待つ山の上、夜の屋外のイルミネーションは、この下限を下回ることがよくあります。撮るときだけポケットから出し、撮り終えたら内側のポケットに戻して体温で温めておく、という扱い方が無難です。雪の上や冷えた手すりの上に置いたまま長く撮り続けるのは避けます。
寒い場所では、電池の減りが早く感じられることがあります。初日の出のように撮り始めの時刻が決まっている場面では、待っている間に画面を何度も開いて電池を使わないようにし、モバイルバッテリーを持っていきます。外部SSDに録るときは、SSDも本体から電気を取って動くので、本体の電池はそれだけ早く減ります。
暖かい部屋に入ったら、すぐに使わない
取扱説明書には、寒い場所から急に暖かい場所に移したときに、本体の内部に水滴がつくことがある(結露)、と注意が書かれています。湿気による腐食や故障の原因になるため、寒い場所から暖かいお風呂場などに持ち込むときは、本体が常温になってから持ち込むように、とも書かれています。ゲレンデから宿に戻ってすぐ、暖房の前で動画を見返したり、パソコンにつないでコピーを始めたりするのも、この注意が当てはまる場面です。
宿に戻ったら、カバンの中などに入れたまましばらく置き、本体が部屋の温度になじんでから取り出します。外で雪に触れた場合は、端子に水が残っていないかも確かめ、水は柔らかい乾いた布でふき取ります(取扱説明書)。充電のケーブルやSSDをつなぐのは、端子が乾いてからです。
取扱説明書の使用温度は5℃〜35℃。急な温度の変化で結露することがある
12月の発表会とクリスマス会は、通して撮れる設定にする
発表会やクリスマス会は、暗いホールで2時間ほど続くことが多く、撮影の場所や撮り方に会場の決まりがあることもあります。撮ってよいかどうか、三脚を立ててよいかは、園や教室、会場の案内で先に確かめます。設定は、UHD 30かFHD 30のHEVCで、カメラ設定の自動FPSをオフにし、APVとLogは使わない、という組み合わせが扱いやすいでしょう。UHD 30で2時間撮ると、HEVC(HDR)の計算で約31.5GBです。
出番の前に設定を確かめる時間はあまりありません。前日のうちに設定を決め、カメラ設定の「設定を保持」で、カメラを開いたときに同じ撮影モードで起動するようにしておくと、当日の朝に設定が戻っていて慌てることを減らせます。会場に入ったら、開演前に画面の上の解像度の表示と、APVのアイコンが点いていないことだけを確かめます。
撮影してよいかや三脚の可否は、園や会場の案内で先に確かめる
帰省先で見せる動画は、変換したコピーで持っていく
年末に帰省して、祖父母に孫の発表会を見せる。S26 Ultraの画面で見せるなら、どの設定で撮った動画でも再生できます。困るのは、祖父母のスマホに送る、家のテレビで見せる、という場面です。APVや8K、HDRのままでは、相手の機器で開けない、色が白っぽい、ということが起こりえます。帰省の前に、見せたい場面をHEVCかH.264のSDRに変換したコピーを作っておくと、送るのも見せるのも迷いません。
実家のテレビの大きな画面で見せたいときは、Smart Viewという機能もあります。取扱説明書では、設定の「接続デバイス」にあり、テレビやモニターと接続して本機の画面を共有できる、と説明されています。使えるかどうかはテレビの側が画面の共有に対応しているかで決まるので、実家のテレビで使えるかは、行ってみるまで分からない場合もあるでしょう。また、画面を映している間はスマホがその場に要り、帰ったあとには何も残りません。
祖父母の家のテレビで繰り返し見てもらうなら、DVDやブルーレイにしておくのも一つの方法です。年末に撮った発表会の動画を、正月の帰省に持っていくなら、注文の時期を逆算する必要があります。当社の通常便は受付から5営業日で発送し、お届けは発送から2〜3日です。発送までの日数は土日祝と休業日を除いた営業日で数えるので、年末年始の休みが挟まる時期は、その分を見込んでください。
スキーやスノーボード、雪の景色を撮るときの設定
冬の旅行で撮る機会が多いのが、ゲレンデを滑る家族の姿です。動きが速く、画面の大部分が白い雪で、手袋をしたまま操作する、という条件が重なります。設定は、解像度をUHD 60にして、記録はHEVCのままにする組み合わせが扱いやすくなります。60fpsにしておけば、編集でスローにして見せられるのも利点です。寒さへの備えは前の節のとおりで、撮るとき以外は内側のポケットに入れておきます。
手ぶれは、動画手振れ補正とスーパー手振れ補正で抑える
カメラ設定の「動画手振れ補正」は、動画を撮るときの手ぶれ補正のオンとオフを決める項目です。滑りながら撮る、リフトの上から撮る、といった揺れの大きい場面では、動画のモードの画面からスーパー手振れ補正をオンにする方法もあります(取扱説明書)。手ぶれ補正の種類を切り替えたあとは、画面の上の解像度の表示も見直してから撮り始めます。ゲレンデで落とすと拾いに行けない場所も多いので、ストラップなどで落とさない工夫もしておきます。
手袋のまま撮るなら、音量ボタンを使う
手袋をしたままでは、画面の録画のボタンを押しにくいことがあります。取扱説明書には、カメラ設定の「撮影方法」で「音量ボタンを押して実行する操作」を「写真や動画を撮影」にしておくと、動画のモードでは音量ボタンで録画を始めたり終えたりできる、と書かれています。ゲレンデに出る前に設定して、宿で一度試しておきます。録画中かどうかが画面で見えにくいときは、撮り終えたあとにギャラリーで撮れているかを確かめる、という習慣をつけておくと取りこぼしが減ります。
雪の白さと、風の音
雪の景色は画面の大部分が明るく、人物が暗く写ったり、雪の明るい部分が真っ白になって模様が消えたりしやすい場面です。サムスンの説明では、HDRは明るい所と暗い所の両方を残す撮り方です。HDRで撮ってあとでSDRに変換するか、はじめからHDRを使わずに撮るかは、前の節の考え方で決めます。明るさを一定にしたいなら、プロ動画のモードで露出を手で決める方法もあります。
山の上で困るのは、風の音です。ギャラリーの動画の編集画面には「オーディオ消しゴム」という機能があり、取扱説明書では、動画の中の不要なノイズを抑えるなどの処理ができると説明されています。家族に送る前に、風の音が気になる場面で試してみてください。保存するときは元の動画を残せる方法を選んでおくと、処理が合わなかったときに戻れます。
持ち物は前の晩に、構えは横向きに
ゲレンデに持っていく物も、設定と一緒に前の晩にそろえておきます。リフトの上や山頂で足りない物に気づいても、取りに戻れないことが多いからです。
リフトの上や山頂では取りに戻れない。前の晩にそろえる
ディスクやテレビで見る予定があるなら、スマホは横向きに構えて撮ります。縦向きで撮った動画をDVDやブルーレイにすると、横長の画面の中央に細長く映り、左右に黒い帯が入ります。滑ってくる子どもを斜面の下で待って撮るなら、横向きで少し広めに構えておくと、速く近づいてきても画面から外れにくくなります。
旅行と行事の前から逆算する、設定と容量の段取り
動画の設定で失敗するのは、たいてい当日の朝に慌てて決めたときです。容量の空きを作る、試しに撮る、設定を決めて保持する、という3つは、前の週から少しずつ進めておけます。旅行も行事も、撮影の日から逆に数えて準備します。
当日の朝は確かめるだけにして、決めることは前日までに済ませる
1週間前には、本体の空きを確かめ、足りなければ写真と動画をパソコンかクラウドへ移します。3日前には、使うつもりの設定で1分ほど試しに撮り、マイファイルでファイルの大きさを見て、空きから撮れる時間を計算します。外部SSDを使うなら、この日に試し撮りをして、SSDにファイルができること、そのファイルが自分のパソコンで開けることまで確かめます。
前日には、解像度とfps、記録の形式、HDRかどうか、自動FPSのオンとオフを決め、「設定を保持」をオンにします。本体とモバイルバッテリーを充電しておくのもこの日です。当日の朝は、カメラを開いて表示を確かめるだけにします。撮影中は、長い1本で撮り続けるより、場面ごとに区切って撮るほうが、途中で止まったときの損失が小さく済みます。
その日の夜には、撮った分をパソコンかSSDに移しておきます。旅行の途中でスマホをなくしたり、落として壊したりしても、前の日までの分は残ります。帰ってから1週間ほどのうちに、家族に渡す分を変換して送り、ディスクにする分を選びます。撮ったまま何か月も置くと、どの設定で撮ったのか、どれが変換済みなのかが分からなくなります。
試したAPVやLogの設定は、前日に戻しておく
買ったばかりの端末では、APVやLog、8Kを試しに触ってみることが多いものです。その設定が残ったまま行事の日を迎えると、気づかないうちにAPVのLogで撮っていた、ということが起こります。前日の準備のときに、カメラ設定の「動画形式」でAPVがオフになっているか、画面の上にAPVのアイコンが出ていないかを確かめます。どこを触ったか分からなくなったときは、カメラ設定の一番下のほうにある「設定をリセット」で、カメラの設定を初めの状態に戻す方法もあります。リセットしたら、使いたい設定を改めて選び直します。
失敗の型|録画が止まる・灰色に見える・開けない・設定が違う
S26 Ultraの上位の設定で起きる失敗は、症状を見れば原因の見当がつくものがほとんどです。症状、原因、確かめ方、直し方の順に並べます。撮り直しがきかない行事のあとで気づいた場合も、直せるものと直せないものがあります。
APVで録画が途中で止まった
本体に録っていたなら、まず本体の空きを見ます。サムスンのページは、APVで本体に録り続けるには10%以上の空きが要るとしているので、空きが残っているように見えても止まることがあります。外部SSDに録っていたなら、ケーブルが緩んでいなかったか、SSDがいっぱいになっていなかったかを確かめてください。外部のストレージがいっぱいになったときや、接続が外れたときも、録画は止まります。
止まったところまでのファイルが残っているかは、ギャラリーかマイファイルで確かめます。SSDをパソコンにつないで、ファイルがあるか、最後まで再生できるかを見ます。次に録るときは、APVをやめてHEVCにするか、場面を区切って短く撮るようにしてください。SSDの書き込みの速さが条件に届いていない可能性もあるので、仕様の書き込みの値も見直してください。
相手の画面で灰色、または白っぽく見える
灰色で色が薄いなら、Logで撮った映像をそのまま渡した可能性が高いです。カメラ設定のAPVの詳細設定を開けば、撮り方がLogになっていたかが分かります。LUTを当てて普通の色に戻し、SDRで書き出したものを渡し直します。白っぽく薄い、または暗くくすんで見えるなら、HDRの映像が相手の機器で正しく扱われていないことが考えられます。ギャラリーのサイズと形式でSDRに変換したコピーを作り、別の画面で色を確かめてから送り直します。
撮り直しのきかない行事でも、渡す前なら直せるものが多い
送ったファイルが開けない、カクつく
APVのまま送った場合、相手の機器にAPVを解く仕組みが無いと、サムネイルが出ない、再生がカクつく、止まる、といった症状が出ます。ギャラリーでHEVCに変換したものを送り直します。HEVCのファイルがWindowsで開けない場合は、HEVCの再生の環境が無い可能性があるので、H.264で書き出し直したものを渡すか、相手に拡張機能を入れてもらいます。8Kの動画が重くて止まるなら、UHDかFHDに縮めたコピーを送ります。
ファイルが途中で切れている場合もあります。共有のサービスでアップロードが終わる前に画面を閉じた、パソコンへのコピーの途中でケーブルが抜けた、といった場合です。送る前のファイルと、相手が受け取ったファイルの大きさを比べると、最後まで届いたかが分かります。
撮ったつもりの設定と違っていた
8Kで撮ったつもりがUHDだった、60fpsのつもりが一部の場面だけ違っていた、という失敗もあります。前者は、撮影の前に解像度の表示を確かめなかったか、カメラを開き直したときに設定が変わっていた場合です。「設定を保持」の項目を見直します。後者は、暗い場面で自動FPSがfpsを変えた可能性があります。撮ったファイルの解像度やfpsは、パソコンのMediaInfoなどで確かめられます。撮ってしまった映像のfpsは撮り直さない限り元に戻らないので、次の行事に向けて自動FPSをオフにしておきます。
撮ったあとに容量を減らす方法と、減らさなくてよい場面
撮り終えてから容量が気になったときに、S26 Ultraの中でできるのは、前後の要らない部分を切る、APVをHEVCに変換する、8Kの動画をUHDかFHDに縮める、の3つです。どれもギャラリーの中でできますが、減らせる量と、その代わりに失うものがそれぞれ違います。
前後を切ると、ファイルは目に見えて小さくなる
撮り始めの手ぶれ、演目の間の待ち時間、撮り終わりに床を写したままの数十秒。こうした部分を切るだけで、ファイルは目に見えて小さくなります。発表会を通して撮った動画なら、我が子の出番の前後だけを残すと、2時間が数分になることもあります。ギャラリーの編集で切るときは、元の動画を残したまま、切ったものを別に保存するようにしておくと、あとで切りすぎに気づいたときに戻れます。
変換と縮小は、そのたびに画質が少し下がる
APVからHEVCへの変換も、8KからUHDやFHDへの縮小も、映像を一度解いて、もう一度圧縮し直す作業です。APVからHEVCへの変換で画質が落ちることがある点は、サムスンのページにも書かれています。1回の変換で目に見えて悪くなることは少なくても、変換を何度も重ねると、そのたびに細部が少しずつ失われます。変換は、渡す相手や用途が決まったときに1回だけ行い、元のファイルは別に残しておくのが基本です。
ディスクにする動画を自分でDVDの大きさ(720×480)まで縮めてから送るのは避けてください。ディスクにする段でもう一度変換が入るので、縮小と変換が二重になり、輪郭がにじみやすくなります。HEVCのUHDやFHDのまま送れば、ディスクの形に合わせる縮小は一度で済みます。
容量を減らさなくてよい場面
本体やSSDの空きに余裕があり、渡す相手も自分のパソコンも開けるなら、無理に減らす必要はありません。HEVCで撮ったUHDの動画は、ディスクにするにも、家族に送るにも、そのまま使える形です。当社のエンコード手数料の境目(DVDで5GB、ブルーレイで25GB)を下回るためだけに強く圧縮すると、画質が落ちたうえに、ディスクにする段でもう一度変換が入ります。境目を越えるかどうかと、画質をどこまで保ちたいかは、分けて考えてください。
パソコンで編集してからディスクにするとき
APVやLogで撮った映像は、編集を前提にした素材です。ディスクにするなら、パソコンの編集ソフトで色を整え、切ってつなぎ、普通の動画ファイルとして書き出すところまでを、撮った人の側で済ませることになります。サムスンのページで、パソコンでAPVを編集できるソフトとして挙がっているのはDaVinci Resolveの20.2以降です。古いバージョンのResolveや、ほかの編集ソフトでは、APVのファイルを読み込めないことがあります。
取り込む前に、ファイルをパソコンへ移す
本体に録ったファイルは、USBケーブルでつないで「メディアデバイス(MTP)」のモードでパソコンへコピーします。外部SSDに録ったファイルは、SSDをパソコンにつないでコピーします。編集ソフトの中から直接スマホやSSDのファイルを読み込むと、編集の途中でつなぎ方が変わったときにファイルが見つからなくなるので、パソコンの中のフォルダへ移してから読み込みます。APVのファイルは大きいので、コピー先のドライブの空きも先に確かめます。
Logの色を戻し、SDRで書き出す
Logで撮った素材は、編集ソフトの色の調整の画面でLUTを当て、普通のコントラストと色に戻します。DaVinci Resolveなら、色を調整する「カラー」のページで行います。HDRで撮った素材を混ぜる場合は、すべての素材をSDRとして扱うように整えてから書き出します。HDRとSDRの扱いに慣れていないなら、HDRの素材は先にギャラリーでSDRに変換してから編集に使うと、迷う点が一つ減ります。
書き出しは、SDRの1920×1080か3840×2160で、H.264かHEVCにします。DVDにする場合でも、ここでDVDの大きさまで縮める必要はありません。fpsは撮ったときの値のまま書き出し、29.97fpsへの変換はディスクにする段に任せます。書き出したファイルは、最初から最後まで再生して、色、音、つなぎ目を確かめてから送ります。
設定の違う素材が混ざるとき
旅行の動画では、8K 30で撮った景色、UHD 60で撮ったスキー、FHD 30で撮った宿の夜、のように設定の違う素材が混ざることがよくあります。編集ソフトでは、書き出したい大きさとfpsに合わせて作業の設定を決め、ほかの素材はそれに合わせて縮めたり、コマを間引いたりして並べます。fpsが混ざると動きの滑らかさが場面ごとに変わるので、ディスクにする映像なら、主に使う素材のfpsにそろえておくと見やすくなります。
書き出しのビットレートから、ファイルの大きさを見積もる
編集ソフトで書き出すときは、ビットレートを決めると1分あたりの大きさが決まります。計算は撮るときと同じで、たとえばFHDを20Mbpsで書き出すと1分約150MB、2時間で約18GBです。ブルーレイの25GBの境目には収まり、DVDの5GBの境目は約33分で越えます。UHDのまま書き出すと、同じくらいの画質に見せるにはビットレートを上げることになり、ファイルはそれだけ大きくなります。ディスクにすることだけが目的なら、FHDで書き出せば、ブルーレイの1920×1080と同じ大きさです。
旅行の動画を共有する前に、位置情報と写り込みを見る
カメラ設定には「位置情報タグ」という項目があり、取扱説明書では、撮った写真や動画に位置情報を追加するかを決める項目と説明されています。オンにしていれば、旅行先の宿や帰省先の実家で撮った動画のファイルに、撮った場所の情報が付くことになります。元のファイルのまま人に渡せば、その情報も一緒です。
SNSや共有のサービスによって、位置情報を消してから公開するものと、そのまま残すものがあり、扱いはサービスごとに違います。家族だけで見るなら気にしなくてよい場面も多いのですが、誰でも見られる場所に上げるなら、位置情報タグをオフにして撮るか、共有の前に位置情報が付いていないかを確かめます。
8KとUHDは、細かいものまで読める
8KやUHDで撮った映像は、拡大すると、背景に写った車のナンバー、家の表札、ほかの家族の子どもの顔まで、はっきり読み取れることがあります。スマホの画面で全体を見ているときには気づかないものです。発表会の客席や、旅行先の人の多い場所で撮った映像を、家族の外へ広く公開するなら、写り込んだ人や物が分からないよう、切り出すか、ぼかしを入れるかを考えます。人が写った映像を公開してよいかの判断は場面によって違うので、学校や園の行事なら、まず園や学校の決まりを確かめてください。
ディスクにして祖父母や親族に配る映像でも、ほかの家族の子どもが大きく写っている場面は、配る範囲を考えます。行事の映像の配り方は、係から全体の決まりが出ていることもあります。決まりが無いときは、我が子が中心の場面を選んで使うと、配ったあとに困ることが少なくなります。
ファイルのまま送ると、位置情報も一緒に渡る
ギガファイル便のようなファイルを送るサービスや、USBメモリで渡す場合は、撮ったときのファイルがそのまま相手に届きます。位置情報タグをオンにして撮ったファイルなら、その情報も付いたままです。家族や親しい人に渡すなら困ることは少ないのですが、面識の少ない相手に渡す、共有のリンクを広く知らせる、といった場合は、送る前に位置情報が付いているかを確かめ、必要なら外したコピーを作ります。
8KやUHDは拡大すると細かいものまで読めることがある
撮ったままの元のファイルと、渡す用のコピーを分けて残す
APVや8Kで撮ったファイルは、変換したコピーを作ったあとも、元のものを残しておく値打ちがあります。あとで別の切り出し方をしたくなったとき、色を作り直したくなったときに、元のファイルからやり直せるからです。ただし大きいので、本体に置いたままにすると、次の行事の空きが無くなります。元のファイルは外付けのHDDかSSDに移し、できれば2か所に置きます。
フォルダは、元のファイル、渡す用に変換したコピー、ディスクにする分、の3つに分けておくと、どれを送ればよいかで迷いません。撮った設定と、何を変換したかを短いメモにして同じフォルダに入れておくと、1年後に開いたときにも分かります。「1日目は8K、スキーはUHD 60、夜はAPV LQ」のように書くだけで足ります。
元のファイルは外付けのドライブにも置き、2か所に残す
クラウドに置くとき、データディスクに焼くとき
Googleフォトは、サムスンの案内でAPVの動画を扱えるアプリに挙がっています。ただ、APVの元のファイルをクラウドに置くと、保存できる量の上限にすぐ届きます。クラウドには渡す用のHEVCのコピーを置き、APVの元のファイルは手元のドライブに置く、という分け方が現実的です。
動画のファイルをそのままの形でブルーレイに焼く、データディスクという残し方もあります。1層のBD-Rは25GBなので、HEVC(HDR)のUHD 30なら約95分ぶん入る計算ですが、APVの422 HQのUHD 60では約2分ぶんにしかなりません。データディスクは自分のパソコンで焼く前提です。当社に頼めるかは、相談・問い合わせフォームで確かめてください。4Kの素材をどこに残すかの比べ方は4K素材をどう残すか にまとめています。
変換したコピーは、名前で見分けられるようにする
元のファイルと変換したコピーは、ファイル名だけでは見分けにくいものです。ギャラリーで変換したコピーは、元と似た名前で保存されることが多く、あとでどちらがAPVでどちらがHEVCか分からなくなります。パソコンに移したときに、渡す用のフォルダに入れたものの名前の後ろに「_hevc」「_sdr」のような印を付けておくと、送るファイルを取り違えません。
係として動画を集めるとき、S26 Ultraで撮る人に伝えること
クラスの発表会や部活の大会の動画を、保護者から集めて1本にまとめる係になることがあります。集まる動画は、iPhone、Galaxy、ほかのAndroidと機種がばらばらで、設定もそれぞれです。その中にS26 Ultraで撮った8KやAPV、Logの動画が混ざると、まとめる人の手間が大きく増えます。開けない、色が灰色、容量が大きすぎて受け取れない、といったことが起きるからです。
頼むときは、撮る前に設定をそろえてもらうのが、いちばん手間の少ない方法です。UHD 30かFHD 30、HEVCかH.264、HDRは使わない、APVとLogは使わない、の4つを伝えておけば、ほとんどの機種でそろえられます。撮ったあとに集める場合は、APVで撮った人にはギャラリーでHEVCに変換してから、Logで撮った人には色を戻してから送ってもらいます。8Kで撮った人には、UHDかFHDに縮めたコピーをお願いすると、受け取る側の空きと時間を節約できます。
fpsをそろえる理由
30fpsの動画と60fpsの動画を1本につなぐと、場面によって動きの滑らかさが変わって見えます。暗い会場で自動FPSが働いた動画が混ざると、さらにばらつきます。複数の人が撮った動画をまとめる編集の手順は、fpsと色の合わせ方を含めて考えることになるので、頼むときに「30fpsで、自動FPSはオフで」と一言添えておくと、あとの作業が楽になります。集めた動画をどう受け取るかは、係の決まりや学校の決まりに従ってください。
集める側の容量を計算しておく
集める側の空きも、先に計算しておきます。保護者10人がUHD 60のHEVC(HDR)で2時間ずつ撮った動画を送ってくると、1人約46.8GB、合わせて約468GBです。FHD 30なら1人約10.8GB、合わせて約108GBで、4分の1以下に収まります。全体の記録を撮る人を1人か2人に決め、ほかの人には我が子の出番だけを送ってもらう、という分け方も、集める量を減らします。
自分でディスクにする場合と、当社に頼む場合の境目
自分でDVDやブルーレイを作るには、パソコンと書き込みのできるドライブ、プレーヤーで再生できる形に組み立てる(オーサリングする)ソフトが要ります。S26 Ultraの動画を使う場合は、その前にAPVの変換、Logの色戻し、HDRからSDRへの変換を済ませておく必要があります。作ったディスクが、配る相手の家のプレーヤーで再生できるかを確かめるのも、自分で作る側の仕事です。
当社に頼む場合は、変換を済ませた動画のデータを送れば、オーサリング、書き込み、実際のプレーヤーでの再生確認までを当社で行い、ケースに入れて発送するか、店舗でお渡しします。基本料金(DVD・1枚あたり)は1,500円で、基本料金(Blu-ray・1枚あたり)も1,500円です。HDRやLogの色の変換は、どちらの場合も撮った人の手元で済ませておく作業なので、その作業を自分でできるかどうかは境目になりません。
HDRやLogの色の変換は、どちらの場合も撮った人の手元で済ませる
境目になるのは、オーサリングのソフトとドライブを用意する手間と、配る枚数です。1枚だけなら自分で作る手間も小さく済みますが、祖父母と親族に何枚も配るなら、同じ盤を作り続ける時間がかかります。同じ内容の2枚目からは、追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)として1,000円です。チャプターや盤面の印刷など、ほかの項目の料金は注文ページで確かめられます。
自分で作るとき、S26 Ultraの動画で起きやすいこと
オーサリングのソフトによっては、HEVCの動画や、HDRの10ビットの動画をうまく読み込めないことがあります。APVはなおさらです。自分で作るなら、ソフトに読み込む前にH.264のSDRで書き出しておくと、読み込みで止まる心配が減ります。ブルーレイを作るには、ブルーレイに書き込めるドライブが要ります。DVDのドライブではブルーレイは焼けません。
作ったディスクは、配る前に何台かのプレーヤーで試してください。DVDは多くの家庭で見られますが、再生できるディスクの種類は機種ごとに違い、DVDプレーヤーではブルーレイを再生できません。祖父母の家にあるのがDVDプレーヤーなのか、ブルーレイの機器なのかを、作る前に確かめておくと、盤の選び方で迷いません。
年末の帰省に間に合わせたいとき
12月の発表会の動画を正月の帰省に持っていきたい、という場合は、注文の日から逆に数えます。通常便は受付から5営業日で発送し、お届けは発送から2〜3日です。15時以降の注文は翌営業日の受付になり、土日祝の注文と入稿は翌営業日からの作業です。急ぐときは、平日15時までの注文と入稿で翌日に発送する特急お届け(内容1種類につき)を+3,000円で選べます。翌々日までに発送するお急ぎお届けもあります。
大阪・梅田の店舗で受け取る当日店舗お渡しは、平日12時までの注文と入稿が条件です。店頭での受け取りに予約は要らず、準備完了のメールが届いたあと、営業時間内ならいつでも受け取れます。店頭でお支払いを選んだ場合は、現金、PayPay、クレジットカードが使えます。年末は休業日が挟まることもあるので、日付が迫っているときは、注文の前に相談・問い合わせフォームで確かめてください。
撮ったあとの確認と、当社へ送るときの手順
撮った動画をディスクにすると決めたら、送る前に確かめることを順に済ませます。APVで撮った動画はギャラリーでHEVCに変換し、Logで撮った動画はLUTを当ててSDRで書き出し、HDRの動画はSDRにした上で色を見ます。それぞれ最初から最後まで再生して、途中で止まらないか、音がずれていないかを確かめてください。元のファイルは、変換したものとは別の場所に残しておきます。
変換と再生の確認が済んだあと、URLを貼る前に見る
確認が済んだら、ファイル名の頭に「01_」「02_」を付けて収録の順を決め、ギガファイル便にアップロードします。保持期限はアップロードの前に選びます。DVDならDVDの注文ページ 、ブルーレイならブルーレイの注文ページ で、ギガファイル便のURLを注文フォームに貼ります。配る相手の再生機器など、伝えておきたいことは注文フォームの備考欄に書きます。
注文フォームの欄と備考欄に書くこと
旅行の3日間を1枚にまとめるなら、日ごとにチャプターを付けると、見る人が2日目の初めにすぐ移れます。チャプターは、注文ページで「チャプター分け」を選ぶと開く「チャプター位置の指定」の欄に、時刻で入れます。1つ目は動画の冒頭(00:00:00)に自動で入るので、指定するのは2つ目からです。配る相手の家の再生機器がDVDプレーヤーかブルーレイの機器か、いつまでに配りたいか、といったことは、注文フォームの備考欄に書きます。注文のあとは、当社でプレーヤーで再生できる形に組み立て(オーサリング)、書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、クリックポストで発送するか、店舗でお渡しします。
入稿は、注文フォームにギガファイル便のURLを貼る形
APVのファイルを変換せずに送りたい、ギガファイル便を使えない事情がある、データディスクにしたい、といった場合は、注文の前に相談・問い合わせフォーム で確かめてください。S26 Ultraで撮った冬休みの動画も、HEVCのSDRにして送れば、ほかのスマホで撮った動画と同じ手順でディスクにできます。
よくある質問
Q. Galaxy S26 Ultraの4K 60fpsは1分で何MBになりますか A. サムスンの開発者向けページのビットレートから計算すると、HEVC(HDR)のUHD 60(3840×2160・60fps)は52Mbpsで、1分あたり約390MBです。1時間なら約23.4GBになります。HDRを使わない設定の値は公表されていないので、使う設定で1分撮り、マイファイルでファイルの大きさを確かめてください。
Q. 8K 30で撮ると1分あたりの容量はどれくらいですか A. HEVC(HDR)の計算で1分約720MB、1時間で約43.2GBです。APVの422 HQにすると1分約23.9GB、422 LQで約12.2GBになります。8KはUHDの4倍の画素がありますが、HEVCの容量はUHD 30の約2.7倍です。2時間の行事を通して撮るなら、空き容量から撮れる時間を先に計算してください。
Q. APVとは何ですか、普段の撮影で使う必要はありますか A. サムスンが開発した編集向けの動画の形式で、S26 Ultraだけが撮れます。色の情報を多く残すので、撮ったあとに明るさや色を大きく変える編集に向いています。その分ファイルが大きく、UHD 60の422 HQで1分約11.9GBです。家族の行事や旅行の記録なら、HEVCで撮るほうが扱いやすくなります。
Q. APVの422 HQと422 LQはどちらを選べばよいですか A. 422 LQのファイルは422 HQのおよそ半分の大きさで、UHD 60ならHQが1分約11.9GB、LQが約6.1GBです。暗い映像を大きく明るくするような強い色の調整をするならHQ、軽い調整ならLQで足りることが多いでしょう。どちらもHEVCよりずっと大きいので、APVが本当に要るかを先に考えてください。
Q. APVで撮った動画を家族のスマホに送ると再生できますか A. サムスンの案内では、APVを滑らかに再生するには機器の側のハードウェアの対応が要り、推奨されている機器はS26 Ultraです。ほかの機器では、サムネイルが出ない、カクつく、止まることがあります。家族に送る前に、ギャラリーのメニューにあるAPVをHEVCに変換する項目で、変換したコピーを作ってください。
Q. Logで撮った動画が灰色に見えるのは故障ですか A. 故障ではありません。Logは明るさの幅を広く残すために、コントラストを低く平らに記録する撮り方で、そのままでは灰色っぽく見えます。ギャラリーの編集やDaVinci ResolveでLUTを当てると、普通の色に戻ります。人に渡すときやディスクにするときは、SDRで書き出したものを使ってください。
Q. 外部SSDに直接録るにはどんなSSDが必要ですか A. サムスンの開発者向けページでは、USB 3.0以上のケーブル(10Gbps以上を推奨)、exFATで初期化したもの、暗号化していないもの、消費電力4.5Wまでが条件です。書き込みはUHD 60以下で毎秒200MB以上、8K 30とUHD 120で毎秒400MB以上が要ります。条件に届かないと録画が止まることがあります。
Q. S26 UltraにmicroSDカードを入れて容量を増やせますか A. 楽天モバイルの仕様表では外部メモリが「非対応」で、microSDカードは入りません。空きが足りないときは、写真や動画をパソコンや外付けのドライブ、クラウドへ移すか、外部SSDに直接録る方法になります。旅行や行事の1週間ほど前に、空きの作り方を決めておくと慌てずに済みます。
Q. 8Kで撮ればDVDやブルーレイの画質は上がりますか A. 上がりません。当社ではDVDを720×480、ブルーレイを1920×1080で作るので、8Kの映像はDVDなら約96分の1、ブルーレイなら16分の1の画素に縮めます。8Kで撮る値打ちは、撮ったあとで一部を切り出すときにあります。ディスクにすることが目的なら、UHDかFHDのHEVCで足ります。
Q. HDRで撮った動画をディスクにすると色が変わるのはなぜですか A. DVDはHDRを扱わない規格で、HDRの映像をそのまま変換すると明るさや色の扱いが変わり、白っぽく見えたり暗く見えたりすることがあります。ディスクにする動画は、ギャラリーのサイズと形式や編集ソフトでSDRにして、色を確かめてから渡してください。
Q. 2時間の発表会をUHD 60で撮ると何GBになりますか A. HEVC(HDR)の計算で約46.8GBです。UHD 30なら約31.5GB、8K 30なら約86.4GBです。APVの422 HQのUHD 60では約1.4TBになり、1TBのモデルの本体にも入りません。暗い会場では自動FPSでfpsが変わることがあるので、fpsをそろえたいときはオフにして撮ってください。
Q. 暗いホールで撮るとき自動FPSはオンとオフのどちらがよいですか A. 取扱説明書では、自動FPSは暗い場所でも明るく撮るためにフレームレートを自動で調整する機能と説明されています。舞台を通して同じfpsで撮りたい発表会では、オフにしておくと、編集で音と映像がずれる心配が減ります。夜景を明るく撮りたい旅行の夜はオンのままにする、という分け方もできます。
Q. APVで撮った動画をそのまま入稿できますか A. 当社が受け付けているのは、MP4・MOV・MTSなどの一般的な動画ファイルです。APVのファイルをそのまま受け付けられるかは、注文の前に相談・問い合わせフォームで確かめてください。迷わず進めるなら、ギャラリーでHEVCに変換したものか、編集ソフトでSDRに書き出したものをギガファイル便で送る方法が確実です。
Q. 寒いスキー場でS26 Ultraを使うときに気をつけることは A. 取扱説明書では使う環境を周囲の温度5℃〜35℃としているので、撮るとき以外は内側のポケットで温めておきます。寒い場所から暖かい部屋に急に移すと内部が結露することがあるので、宿に戻ったらカバンの中で常温になじませ、端子が乾いてから充電やSSDをつなぎます。