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大会・コンクールの映像審査|提出規定の読み方と失格を防ぐ手順

2026 9/27
大会・コンクールの映像審査|提出規定の読み方と失格を防ぐ手順

この記事の要点

  • 映像審査の要項は「メディア・形式・撮影・表記・期限」の5層に分けて書き写すと、指定の抜けと事務局へ確認すべき点がその場で見えるようになります。
  • 「DVD-R」はメディア名、「DVD-Video」は形式名であり、MP4をディスクにコピーしただけの状態では後者の指定を満たしません。
  • 形式の確認はディスク内にVIDEO_TS(Blu-rayならBDMV)フォルダがあるかを見るところから始めると、データディスクとの取り違えを防げます。
  • ラベル表記は「氏名を記載」と「個人が特定される情報を入れない」という正反対の指定が実在するため、要項の文言どおりに作り分けます。
  • 締切からは「予備1日+配送日数+制作日数」を引いて着手日を決めると、必着指定の大会でも作り直す余地を残せます。

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コンクールや大会の要項を開いて、「映像審査用のDVDを提出」「DVD-Video形式で」「編集は不可」といった行を前に手が止まっている、という状況で読まれることの多いテーマです。演技や演奏の準備は進んでいるのに、提出物の作り方だけが判断できない。しかも規定を外すと、内容以前のところで審査対象から外れてしまうかもしれない。ここが一番不安になるところだと思います。

映像審査の要項には、業界共通の書式がありません。DVDを郵送させる大会もあれば、DVDでの提出を明確に断っている大会もあります。同じ「編集不可」という言葉でも、曲間のカットだけを指しているのか、音と映像を別々に録ることまで含むのかは大会ごとに違います。だから「一般的にはこうです」という知識だけで作ると外します。

この記事では、要項の文章を5つの層に分けて読む方法、指定された形式を満たしているかをディスクやファイルの中身で確かめる手順、再生確認をどこまでやれば実務上足りるか、ラベル表記の作り分け、そして締切から逆算した発送計画までを順に扱います。実在する大会の要項から具体的な文言も引きながら進めます。

提出規定は主催者ごとに違う|要項は「メディア・形式・撮影・表記・期限」の5層に分けて読む

映像審査の要項に決まった書式はありません。同じ「映像審査」という言葉でも、中身は大会ごとにかなり違います。ミスダンスドリルチーム大会の映像審査撮影ガイドラインは「MP4 もしくは MOV 形式限定。(DVD 等のメディア形式は不可)」と書いており、物理ディスクでの提出を受け付けていません。日本体操協会の第80回全日本個人総合選手権の映像審査(男子)は「USB メモリによる提出は受け付けません」としてギガファイル便での提出に一本化しています。一方で日本吹奏楽指導者協会千葉県部会の映像審査注意事項は、DVDでの提出を認めたうえで、ファイナライズ処理と複数機種での再生確認を求めています。「映像審査といえばDVD」という前提そのものが、大会によっては成立しません。

読み違いを防ぐ一番早い方法は、要項の該当箇所を次の5つの層に分けて書き写すことです。実際の要項では同じ段落の中に別の層の指定が混ざって書かれていることが多く、通しで読むだけだと拾い落とします。

層 要項での書かれ方の例 書き写して確認すること
提出メディア 「DVD-Rで提出」「USBメモリ不可」「ギガファイル便で送付」 物理ディスクか、データファイルか、共有URLか
データ形式 「DVD-Video形式」「mp4またはmov」「フルHD/1080」 形式名・解像度・ファイルサイズの上限
撮影と編集 「編集なし」「一次撮影のみ」「カメラは定点」 撮り直しの可否、カットの可否、撮影時期の指定
表記 「盤面に氏名と所属を記載」「個人情報は入力しない」 何に、何を、どう書くか
期限 「必着」「審査日の2日前まで」「15時締切」 締切の種類と時刻、時差や営業日の扱い

5つの層を埋めていくと、空欄がそのまま事務局へ問い合わせるべき項目になります。空欄になりやすいのは「データ形式」と「期限の種類」です。要項に「DVDで提出」としか書かれていない場合、DVD-Video形式を求めているのか、動画ファイルを1つ入れたデータディスクでよいのかは文面からは決まりません。ここを自分の都合で補完すると、そのまま不備になります。

問い合わせるときは「どうすればいいですか」ではなく、「DVD-Video形式(ディスクに直接VIDEO_TSが入る形式)でよろしいでしょうか。それとも動画ファイル1点をデータとして書き込む形でしょうか」のように、二択にして聞くと回答が早く返ります。事務局側も判断しやすくなります。

よくある指定項目|「DVD-Video形式」「フルHD/1080」「編集なし」「一次撮影のみ」の4つが頻出

実際の要項に出てくる指定を並べると、表現は違っても要求されている内容はかなり似ています。代表的なものを実例で見ておくと、自分の大会の要項も読みやすくなります。

大会・団体 要項に書かれている主な指定
ミスダンスドリルチーム大会(映像審査撮影ガイドライン) MP4またはMOV限定でDVD等のメディア形式は不可。フルHD/1080に設定して撮影。入場から演技、退場まで止めずに収録し、最初と最後に3秒ずつ余裕を持たせる。カメラは定点・三脚固定で、演技中のズーム等のカメラワークは行わない。
日本体操協会 第80回全日本個人総合選手権 映像審査(男子) 演技の開始から終了まで編集なし。指定日以降に撮影された映像であること。大会の映像の流用は認めない。ギガファイル便で提出し、USBメモリは受け付けない。規定と違うと判断された場合はND 0.50。
第4回世田谷音楽コンクール(ピアノ部門)動画審査 mp4またはmov。カメラを固定し、複数曲はカメラを止めずに続けて演奏する。動画の編集、音声と映像の別撮りは不可。曲間のカット編集も不可。残響などの人工的な加工は禁止。
日本吹奏楽指導者協会 千葉県部会 映像審査注意事項 DVDはファイナライズ処理を行い、複数の機種で再生確認する。MP4・M4V・MOV・WMV・AVI等のデータ提出やYouTube限定公開も可。三脚を使用し、再生開始から3〜5秒以内に曲が始まるように編集する。
ベーテン音楽コンクール 動画審査 YouTubeの限定公開でのみ提出。提出期間は審査日の10日前から2日前まで。二次撮影(画面を撮り直したもの)は不可。期日中に提出がない場合は動画未提出として欠席扱い。

ここで注意したいのは、指定が互いに衝突して見える場合があることです。「編集なし」と「再生開始から3〜5秒以内に曲が始まるように編集」は一見矛盾しますが、前者は演技・演奏の中身に手を入れないという意味、後者は前後の余白を整えるという意味で、指している範囲が違います。ダンス系の大会では逆に、映像に楽曲データを合わせる編集そのものが求められることもあります。「編集」という単語が要項のどの文脈に置かれているかを見てください。

形式指定でよく出るのがMP4とMOVです。この2つはコンテナ(入れ物)の種類で、中に入っている映像の圧縮方式とは別の話になります。MP4・MOV・AVIといった動画ファイル形式の違いを先に押さえておくと、書き出し設定のどこを触ればいいかが分かりやすくなります。撮影機材の設定については、フルHD(1920×1080)指定の大会で4K撮影のデータをそのまま出すと、前掲のダンスドリルのガイドラインが「4K で撮影した場合は動画サイズが大き過ぎて再生できない場合があります」と注意しているとおり、審査側で開けない可能性が出ます。指定解像度が明記されているなら、その解像度で書き出すのが安全です。

「DVD-R」はメディア名、「DVD-Video」は形式名|MP4をコピーしただけでは指定を満たさない

提出でつまずく原因として多いのが、この2語の混同です。DVD-Rは「記録できる円盤そのもの」の名前で、DVD-Videoは「その円盤にどういう構造でデータを並べるか」という規格の名前です。DVD-RにMP4ファイルをドラッグしてコピーすれば、たしかにDVD-Rは完成しますが、それはデータディスクであってDVD-Videoではありません。パソコンで開けば再生できるため本人は問題に気づかず、審査側の据置プレーヤーに入れて初めて「読み込めない」となります。

DVD-Video規格の中身は、日本で流通するNTSC方式の場合、映像がMPEG-2で720×480ピクセル・29.97fps、最大ビットレートは9.80Mbps以下、音声はドルビーデジタル(AC-3)が標準です。日本はリージョン2に属します。つまりDVD-Videoにするということは、手元のMP4をこの規格に合わせて変換し、ディスク上にVIDEO_TSというフォルダとして配置し直す作業を指します。この作業がオーサリングで、なぜ焼くだけでは再生できないのかを理解しておくと、要項の「DVD-Video形式」という一語が何を要求しているのかが具体的に見えます。

Blu-rayを指定された場合も構造は同じで、BDMVという規格の形に組み直す必要があります。Blu-ray Discの記録容量は1層25GB・2層50GB、BDMVで使える映像圧縮はMPEG-2、H.264/MPEG-4 AVC High Profile、VC-1 Advanced Profileの3種類で、解像度は1080i(または1080p)/60、720p/60が上限です。ビデオカメラで撮ったAVCHDのデータをそのまま持ち込む場合、AVCHDはH.264をMPEG2-TSで多重化した形式なので、Blu-rayとは親和性が高い一方、DVD-Video指定の大会に出すならMPEG-2への変換が必要になります。

要項の文言から必要な作業を判断する

  • 「DVD-Video形式」「市販のDVDプレーヤーで再生できる形」→ オーサリングが必要
  • 「DVDにデータを入れて」「MP4ファイルを1点収録」→ データディスクでよい
  • 「Blu-rayで提出」「BDMV」→ Blu-ray用のオーサリングが必要
  • 「AVCHDディスク」→ DVDメディアにBlu-ray系の構造を書く形式で、再生できる機器が限られる点に注意

判断がつかない書き方の場合は、前節のとおり二択にして事務局に確認してください。なお当サイトを運営するディスクメーカーでは、この組み立て作業(オーサリング)を書き込み料金に含めており、基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から、1枚単位で注文を受けています。

形式指定を満たしているかの確認方法|VIDEO_TSフォルダの有無と解像度・尺・音声を1項目ずつ照合する

完成したディスクやファイルが規定を満たしているかは、感覚ではなく中身を開いて確認します。手順は決まっていて、5分もかかりません。

物理ディスクの場合

パソコンにディスクを入れ、再生ソフトを起動せずにフォルダとして中身を表示します。DVD-Videoなら、直下にVIDEO_TSというフォルダがあり、その中にVOB・IFO・BUPという拡張子のファイルが並びます。Blu-rayならBDMVフォルダとCERTIFICATEフォルダが見えます。ここにMP4ファイルが1つだけ置かれているなら、それはデータディスクです。VIDEO_TSがあるかどうか、この一点で取り違えの大半は見つかります。

Windowsでは初期設定だと拡張子が隠れていることがあるので、エクスプローラーの表示設定で拡張子を表示してから確認してください。Macの場合、DVD-Videoディスクをマウントすると中身が見える状態になります。

データ提出の場合

ファイルを右クリックしてプロパティ(Macでは情報を見る)を開き、解像度・長さ・ファイルサイズを確認します。より詳しい情報が必要なら、MediaInfoやVLCメディアプレーヤーのようなツールで映像コーデック・フレームレート・音声トラックの有無まで一度に見られます。要項に「フルHD/1080」とあるのに1280×720と表示されるなら、撮影設定の段階から見直しが必要です。

照合するときのチェック項目

  • 解像度は指定どおりか(1920×1080、720×480など)
  • 尺は制限時間内か。演技前後の余白を含めた長さで測る
  • 音声が入っているか。片方のチャンネルだけ無音になっていないか
  • 再生開始から本編が始まるまでの秒数が指定に合っているか
  • 途中でカットが入っていないか。指定があれば入場から退場まで通しか
  • ファイル名・動画タイトルが指定の書式か

ファイル名の指定は軽く見られがちですが、体操協会の映像審査のように「所属名から全角一文字分スペースを空ける」「種目名の前に①〜⑥と英字2文字を入れる」といった細かい形式まで指定されている例があります。半角と全角、丸数字の有無まで、記入例と1文字ずつ突き合わせてください。逆に世田谷音楽コンクールのように「演奏者が特定される個人情報は入力しないでください」と、名前を入れないことを求める大会もあります。

再生確認はどこまでやるか|書き込んだ機械以外で最低1台、可能なら据置プレーヤーでも通す

自分で書き込んだパソコンでの再生確認は、確認になりません。書き込みに使ったドライブは自分が書いた信号を最も読みやすい状態にあり、他の機械で読めるかどうかの情報がほとんど得られないからです。前掲の日本吹奏楽指導者協会千葉県部会の注意事項も、DVD提出について複数の機種での再生確認を求めています。

現実的な線引きとしては、書き込んだ機械以外でもう1台、可能ならテレビにつないだ据置プレーヤーやレコーダーでも通す、というところです。審査会場でどんな機器が使われるかは分かりません。パソコンだけで確認して送るより、家庭用プレーヤーで頭から終わりまで再生できたという事実がある方がずっと安心できます。ファイナライズ処理を忘れると、書き込んだ機器では再生できて他の機器では認識されないという典型的な症状が出ます。レコーダーで作成した場合は特に、この処理が済んでいるかを確認してください。

確認の手順

  • ディスクの読み取り面(印字のない側)に指紋や傷がないか、明るい場所で見る
  • 書き込んだ機械以外で開き、フォルダ構造を確認する
  • 再生ソフトではなく、先頭から通しで再生する。チャプター指定があれば頭出しも試す
  • 据置プレーヤーやレコーダーがあれば、そこでも先頭から再生する
  • 音声が両チャンネルから出ているか、テレビのスピーカーで聞く

2層ディスクは1層より層の切り替え位置で読み取りが不安定になりやすいと言われており、尺が収まるなら1層に収める方が無難だと考えられます。DVDの1層は約4.7GB、Blu-rayの1層は25GBです。海外のコンクールに送る場合は、日本のDVDがリージョン2・NTSCである点も確認しておいてください。提出先の国によっては再生できない可能性があるため、リージョンの扱いを事務局に確認しておくと安全です。

それでも読めないという連絡を受けることはあります。原因はディスクの品質、ドライブの劣化、書き込み速度、フォーマットの不一致など複数あり、送り主の側から特定するのは困難です。だからこそ、次に述べる「予備を1枚持っておく」ことが効きます。

ラベル表記の指定|「氏名を記載」と「個人情報を入れない」の正反対が実在するので文言どおりに作る

ラベル表記は要項の中でも取り違えが起きやすい項目です。日本吹奏楽指導者協会千葉県部会の映像審査注意事項は、DVDの表面に氏名・所属学校名・演奏楽器・曲名を記載するよう求めています。一方で第4回世田谷音楽コンクールの動画審査規定は、動画のタイトルに級・曲目・作曲者名を入れたうえで、演奏者が特定される個人情報は入力しないよう求めています。前者では名前を書かないと不備、後者では名前を書くと不備になります。匿名で審査する方式かどうかで、正解が反転するわけです。

したがって、ここは一般論で判断せず、要項の文言をそのまま書き写して作ります。書き写した文言と、実際に作った盤面・ケース・ファイル名を並べて、1項目ずつ消し込むのが確実です。

盤面に書く場合の実務

手書きするなら、レーベル面(印字がある側)に油性のフェルトペンで軽く書きます。ボールペンや鉛筆のような硬い筆記具は避けてください。CDは記録層がレーベル面のすぐ下にあるため筆圧に弱く、DVDは0.6mmの基板2枚を貼り合わせた構造で記録層が中央にあります。構造が違うので同じ感覚で扱わない方がよいということです。紙のシール式ラベルは、貼り位置がずれると回転バランスが崩れる要因になると考えられるため、指定がなければ使わない選択もあります。

枚数が複数だったり、団体名・演目・提出年月日まで入れる指定があったりする場合は、盤面へ直接印刷する方が読みやすく、書き損じもありません。ケースの背表紙に演目名を入れる指定がある大会もあります。印刷を外注するなら、レーベルとジャケットの入稿データの作り方を先に見て、塗り足しや中心穴の扱いを合わせておくと差し戻しが減ります。ディスクメーカーでは盤面へのレーベル印刷、ケースと背表紙の印刷に対応しています。

ケース同梱物の指定を見落とさない

盤面表記とは別に、申請書や演技構成表の同梱を求める大会があります。体操協会の映像審査では、映像とあわせて演技構成申請書をExcelファイルで提出し、ファイル名にも所属と氏名を入れるよう指定されています。映像だけ整えて書類を忘れると、映像の出来に関係なく受理されません。要項の「提出物」の項を、映像とは別に一度読み直してください。

提出期限と発送の逆算|「必着」なら予備1日+配送日数+制作日数を締切から引く

期限で最初に確認するのは、締切の種類です。郵送なら「必着」か「消印有効」か、オンラインなら日付だけか時刻指定があるか。この一語で使える日数が2日以上変わります。次に、締切から順に引き算していきます。

引く項目 目安 確認方法
予備日 1日 不備が見つかったときの作り直しと再発送のための余白
配送日数 差出地と宛先で変動 利用する配送会社の日数検索で、実際の住所同士を入れて調べる
制作・書き込み日数 依頼先による 外注なら発送日ベースの納期を確認する
入稿データの準備 0.5〜1日 書き出し、確認、アップロードの時間

配送日数は地域と時期で変わるので、感覚で置かず各社の検索で実際に調べてください。年末年始や大型連休をまたぐ場合は、営業日の扱いも見ておきます。「必着」指定なら、締切日に届く便ではなく前日に届く便を選ぶのが基本です。

オンライン提出の場合は、リンクの有効期限が落とし穴になります。ギガファイル便は1ファイル300GBまで扱えてダウンロードパスワードも設定できますが、保持期間は初期設定が5日です。ベーテン音楽コンクールのように「審査日の10日前から2日前まで」という提出ウィンドウがある大会では、早めに送るほど審査時点でリンクが切れるリスクが上がります。提出時に保持期間を長めに設定しておくのが実務的です。ギガファイル便での送り方は、制作を外注するときの入稿でも同じ手順が使えます。

ディスク制作を外注する場合、締切まで日がないケースは珍しくありません。ディスクメーカーの納期は通常便のほか、お急ぎ(+1,500円/15時までの注文・入稿で翌々日までに発送)、特急(+3,000円/15時までの注文・入稿で翌日発送)、当日店舗お渡し(+3,500円/平日12時までの注文・入稿で、大阪市北区の店舗にて受け取り)から選べます。数多くの注文を完了しています。入稿はダウンロードできる共有URLで受け付けており、ギガファイル便、Google Drive、Dropbox、OneDrive、WeTransfer、firestorageなどが使えます。納期の考え方はDVDを急いで作るときの締切と逆算にまとめてあります。

不備があったときの対応|作り直す前に、症状と締切を書いて事務局へ連絡する

「再生できない」「形式が違う」と連絡が来たとき、いきなり作り直して送り直すのは順序が違います。再提出を受け付けるかどうか、受け付けるとして期限がいつまでかは大会の規定で決まっており、そこを確認せずに動くと二重に時間を失います。

連絡するときは、次の情報を1通にまとめると往復が減ります。エントリー番号または氏名・所属、提出したメディアと形式、こちらで行った再生確認の内容と結果、そして再提出が可能な場合の希望期限です。「こちらでは据置プレーヤーとパソコンの2台で最後まで再生できています」という事実があるだけで、事務局側も原因の切り分けがしやすくなります。

再提出が認められない場合や、期限を過ぎた場合の扱いも規定に書かれています。ベーテン音楽コンクールは期日中に提出がない場合を動画未提出として欠席扱いとしていますし、体操協会の映像審査は規定と違うと判断された場合にND 0.50という減点を明示しています。ペナルティの内容が事前に書かれているということは、その線引きで運用されるということです。要項のこの部分は、提出前に読んでおく価値があります。

不備を減らすための備え

  • 提出したものと同じ内容の予備を手元に1枚残す。同一データから同時に作れば内容の差が出ない
  • 提出したデータファイルは削除せず、ファイル名に提出日を入れて保管する
  • 差し替えたときは旧版のファイル名を変えて、送り間違いを防ぐ
  • 盤面表記の写真を撮っておく。表記の指摘があったとき現物を見ずに答えられる

予備を1枚追加するコストは、作り直しと再発送にかかる時間に比べれば小さいものです。ディスクメーカーでは基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から、1枚単位で注文できるので、提出用と手元保管用の2枚を同時に作っておくという使い方ができます。指定形式でのオーサリングは料金に含まれ、メニュー画面の作成やチャプター分けにも対応しているため、「チャプターを打って課題ごとに頭出しできるように」といった指定にもそのまま合わせられます。要項の文言をそのまま伝えていただければ、その形で組み立てます。

よくある質問

Q. 「DVD-Video形式で提出」と書かれています。MP4をDVDに書き込めばいいですか
A. それだけでは指定を満たしません。DVD-Rにファイルをコピーしただけの状態はデータディスクで、DVD-Video形式とは別物です。DVD-Videoは映像をMPEG-2・720×480に変換し、ディスク上にVIDEO_TSフォルダとして配置し直したもので、この組み立て作業をオーサリングと呼びます。作ったディスクをパソコンでフォルダとして開き、VIDEO_TSがあるかどうかで判別できます。MP4が1つ見えるだけならデータディスクなので、作り直しが必要です。

Q. 映像審査にBlu-rayで提出してもいいですか
A. 要項にBlu-rayの記載がなければ、勝手に置き換えない方が安全です。DVD指定の大会にBlu-rayを送ると、審査側の機器で再生できない可能性があります。Blu-rayが認められている場合は、BDMVという規格の形に組み直したディスクが必要で、記録容量は1層25GB・2層50GB、解像度は1080i(または1080p)/60、720p/60が上限です。画質を優先したい事情があるなら、まず事務局に可否を確認してください。

Q. 「編集不可」とありますが、前後の余分な部分を切るのもだめですか
A. 大会によって範囲が違うため、要項の文脈で判断します。世田谷音楽コンクールのように「曲間のカット編集は不可」「音声と映像の別撮りは不可」と、演奏内容への手入れを禁じている書き方が多い一方、日本吹奏楽指導者協会千葉県部会のように再生開始から3〜5秒以内に曲が始まるよう整えることを求める例もあります。演技・演奏の連続性を壊さない前後の余白調整は許容されることが多いものの、明記がなければ事務局に確認してください。

Q. DVDのラベルには何を書けばいいですか
A. 要項の文言どおりに作り分けます。氏名・所属学校名・楽器・曲名を盤面に記載するよう求める大会がある一方、演奏者が特定される個人情報を入れないよう求める大会もあり、正解が反転します。手書きする場合はレーベル面に油性のフェルトペンで軽く書き、ボールペンなど硬い筆記具は避けてください。項目数が多いときや複数枚あるときは、盤面への直接印刷にすると読みやすく書き損じもありません。

Q. ギガファイル便で提出する場合、保存期間は何日に設定すればいいですか
A. 審査日までリンクが生きている日数を確保してください。ギガファイル便の保持期間は初期設定が5日で、提出から審査までが空く大会ではこの期間内に切れてしまう可能性があります。提出期間が「審査日の10日前から2日前まで」のように定められている場合は、審査日から逆算して余裕のある日数に設定します。ダウンロードパスワードを設定した場合は、パスワード自体を提出先へ伝えることも忘れないでください。

Q. 提出したDVDが「再生できない」と連絡がきました。どうすればいいですか
A. 作り直す前に事務局へ連絡し、再提出の可否と期限を確認してください。連絡時には、提出したメディアと形式、こちらで行った再生確認の内容と結果を書き添えると切り分けが早くなります。原因として多いのはファイナライズ処理の未実施と、データディスクとDVD-Video形式の取り違えです。手元の予備ディスクを、書き込んだ機械とは別の機器で再生してみると、どちらが原因かの手がかりになります。

Q. 4Kで撮影した動画をそのまま提出してもいいですか
A. 要項に解像度の指定があるなら、その解像度で書き出してください。ミスダンスドリルチーム大会のガイドラインはフルHD/1080での撮影を指定したうえで、4Kで撮影するとファイルサイズが大きすぎて再生できない場合があると注意しています。審査側の再生環境が高解像度に対応しているとは限りません。4Kで撮影済みの素材しかない場合は、編集ソフトで1920×1080に書き出してから提出するのが実務的です。

Q. 締切まで日がありません。どのくらいで作れますか
A. 外注する場合は、発送日ベースの納期と配送日数を分けて計算してください。ディスクメーカーの場合、特急(+3,000円)は15時までの注文・入稿で翌日発送、お急ぎ(+1,500円)は15時までの注文・入稿で翌々日までの発送です。大阪市北区の店舗で受け取れる当日店舗お渡し(+3,500円)は、平日12時までの注文・入稿が条件になります。郵送提出で「必着」の大会なら、これに配送日数と予備1日を足して逆算してください。

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