この記事の要点
止まる位置が毎回同じか違うか で原因は二つに割れます。同じディスクを3回再生し、止まった時間とチャプター番号を書き留めるところから始めてください。
同じ場面で1〜2秒だけ止まってすぐ戻るなら2層ディスクの層の切り替え で、故障ではありません。ノイズや音の乱れを伴わないことが見分け方です。
傷は深さより向きが効きます。トラックと同じ円周方向の傷 は訂正できないエラーになりやすく、中心から外周へ走る傷よりはるかに深刻です。
拭くときは中心から外周へ直線 に。円を描いて拭くのは、いちばん訂正しにくい向きの傷を自分の手で作る行為にあたります。
モザイクが見えた時点でエラー訂正の余力は使い切られています 。読める部分が残っているうちにパソコンへ吸い出し、元データから作り直してください。
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再生を始めた直後は問題なく映るのに、ある場面まで来ると画面が固まる。あるいは映像が四角いモザイク状に崩れて、数秒するとまた何事もなかったように戻る。結婚式や発表会の記録のような、代わりのないディスクでこれが起きると、いま何をすべきなのか判断がつかなくなります。
この記事は、症状から原因を切り分けるところから始めます。やることは難しくありません。同じディスクを3回再生して、止まった位置を書き留めるだけで、原因はディスク側か機器側かの二つに絞れます。そのうえで、盤面の見方、拭き方の正解と禁じ手、別の機器での確認方法、どこまで救い出せるか、そして作り直すべき境界線までを順に説明します。
先に結論を言うと、症状が目に見えて出ている時点で、そのディスクのエラー訂正の余力はすでに使い切られています。読める部分が残っているうちが、中身を別のかたちへ移す最後の機会です。
まず3回再生して位置を記録する|止まる場所が同じか違うかで原因は二つに割れる
原因を探る前に、事実を採ります。用意するのは紙とペン、そしてプレーヤーの時間表示(カウンター)だけです。次を3回繰り返してください。
ディスクを頭から再生し、止まった、あるいはノイズが出た時点の再生時間とチャプター番号を書き留める
いったん停止してディスクを取り出し、10秒ほど置いてから入れ直し、また頭から再生する
3回分の位置を並べて見比べる
3回の位置が数秒以内に揃うなら、原因はディスクの記録面にあります。位置がばらつくなら、疑うのは機器側か環境側です。この一点だけで、以降にやるべきことが完全に分かれます。盤面を磨くべき状況なのか、それともプレーヤーの通気を確保すべき状況なのかを、ここで決めてしまいます。
同時に、止まり方の種類も書き留めておきます。「止まる」と一言で言っても、内部で起きていることは違います。
症状
起きていること
その場で固まり、操作も受け付けない
プレーヤーが同じ位置の読み直しを繰り返している
四角いモザイクが出て数秒で元に戻る
ごく短いデータ欠損。訂正しきれなかった分が絵に出ている
映像だけ固まり、音は流れ続ける
多重化された映像側のストリームだけが読めていない
コマ送りのようにカクつく
読み取り速度が再生に追いつかず、バッファが枯れている
その場面で先頭に戻る、電源が落ちる
読み直しの限界に達し、プレーヤーが処理を諦めている
モザイクが出るという症状は、実は悪い知らせばかりではありません。あとで詳しく説明しますが、絵が崩れて数秒で戻るということは、失われたデータが短時間で済んでいることを意味します。いちばん重いのは、同じ場所で固まったまま先へ進まないケースです。
なお、ディスクを入れても読み込みが始まらない、「ディスクを確認してください」といった表示で終わってしまう場合は、ここで説明する切り分けとは別の系統になります。ファイナライズやフォーマット、記録方式そのものが関わっている可能性があるので、読み込めないDVDを復活させる方法|原因の見分け方と、裏ワザの効き目 のほうから確認してください。この記事が対象にしているのは、途中までは再生できているディスクです。
毎回同じ場面で止まる|盤面のその位置に原因がある。2層の切り替え点なら故障ではない
DVDのデータは、中心の穴に近い側から外周に向かって、1本の長い螺旋として記録されています。米国立標準技術研究所(NIST)と米国議会図書館がまとめた光学ディスクの取り扱い資料も、レーザーはディスクの中心から始まり外周へ向かって螺旋状にデータを読み書きすると説明しています。
つまり、再生時間と盤面の半径は対応しています。「23分あたりで止まる」というのは「盤面のその半径の帯に問題がある」と言い換えられるということです。序盤で止まるなら内周寄り、終盤で止まるなら外周寄り。あとで盤面を目視するとき、どのあたりを重点的に見ればよいかがこれで決まります。
先に除外したい「故障ではない停止」
DVDには片面1層で4.7GB、片面2層で8.54GBという規格があります。2層のディスクは1層目を読み終えると2層目へ切り替わり、このときレーザーの焦点を移す動作が入ります。日本語版ウィキペディアのDVDの項目には「一部の再生機ではレイヤーの切り替えの際に時間がかかってビデオ再生が一瞬停止したような状態になることがある」と記されています。市販の映画ディスクの中盤で一瞬だけ引っかかるのは、多くの場合これです。
停止は1〜2秒程度で、そのあとは何事もなく続く
モザイクや音の乱れをともなわない
映画などの長尺作品で、ちょうど中盤にあたる位置で起きる
別のプレーヤーでは気づかない程度に短くなる
これらに当てはまるなら、対処は不要です。ディスクにもプレーヤーにも異常はありません。
当てはまらない場合に考えること
止まったまま戻らない、あるいはモザイクをともなうなら、その半径帯の記録面が読めていません。原因は大きく三つに絞られます。ひとつはその位置に傷や汚れがあること。ふたつめは、その位置に書き込み時の不良があること。みっつめは、その位置の記録層が経年で劣化していることです。
自分で焼いたディスクで、終盤だけおかしいという相談は少なくありません。外周側は記録の余裕が少なく、書き込み品質のばらつきが出やすい部分と考えられます。ディスクの容量ぎりぎりまで詰め込んだ場合、その影響が出るのはいちばん最後に書かれた外周側です。書き込みに使ったドライブが古い、あるいは高速で焼いたといった心当たりがあるなら、盤面の外周を重点的に確認してください。
止まる位置が毎回変わる|ディスクではなくドライブ・熱・電源を疑う
3回の再生で止まる位置がばらついたなら、盤面をいくら磨いても改善しません。この場合に潰していくのは次の順です。上から順に、確認の手間が軽く、当たりやすいものから並べています。
熱 :連続再生を30分ほど続けてから症状が出るなら、まず熱を疑います。ラックの扉を開ける、プレーヤーの上に載せた機器をどける、通気口の前を空ける。冷えた状態から再生して最初の10分は問題ないのに、その後崩れ始めるという傾向が出るなら、ほぼこれです
他のディスクでも起きるか :手元にある別のディスク、できれば市販品と自作品の両方を再生します。どれでも同じように症状が出るなら、原因はディスクではなくプレーヤーのピックアップ側にあります
レンズの汚れ :クリーニングディスクには内部をブラシで擦る仕様のものがあり、機種によってはメーカーが使用を推奨していません。取扱説明書で可否を確認してから使ってください
ディスクの反り :水平に積んだまま長期間置いたディスクは恒久的に反ることがあります。前掲の資料は、反ってしまったディスクについて「データ自体は無事でも、ドライブが正しく動作せず、レーザーがトラックを追えなくなることがある」と述べています。平らな机に置き、目線を下げて隙間の有無を見てください
パソコンで再生している場合 :USB接続の外付けドライブは、バスパワーだけだと回転が不安定になることがあります。ACアダプタで給電するタイプに替える、別のポートに挿し替える、といった変更で改善する例があります。再生ソフト側のハードウェアデコードの設定を切り替えるのも試す価値があります
電源環境 :同じ電源タップに消費電力の大きな家電がつながっているなら、系統を分けます
ここまで試して改善せず、しかも他のディスクは問題なく通るという場合は、そのディスクとその機器の組み合わせの問題として扱います。次のセクション以降で、盤面の状態と別機器での挙動を確認していきます。
盤面を光にかざす|傷は深さより向きが効く。円周方向の傷がいちばん訂正しにくい
記録面、つまりレーベルが印刷されていない側を上に向け、蛍光灯やLEDの光を斜めに反射させながら、ゆっくり傾けて見ます。真上から覗いても細かい傷は見えません。反射の中に線として浮かび上がる角度を探すのがコツです。
見るべきは傷の向き
NISTと米国議会図書館の資料には、はっきりとこう書かれています。中心から外周へ放射状に走る傷から生じたデータエラーは、ドライブのエラー訂正で回復できる見込みが高い。一方で、トラックと同じ方向、つまりレーザーが読み進む方向に沿って走る傷は、訂正できないエラーを引き起こしやすい。DVDではこの訂正できないエラーをPOエラーと呼びます。
理由は単純で、円周方向の傷は連続したデータをまとめて壊してしまうからです。放射方向の傷は、螺旋のあちこちを少しずつかすめるだけなので、訂正の仕組みが吸収できます。深さよりも向きのほうが効くというのは、直感に反しますが実務上とても重要です。
指紋と皮脂は傷より厄介
同じ資料は、指紋や汚れは傷よりも多くのエラーを引き起こし、エラー訂正の能力を超えやすいと述べています。広い面積のデータを一度に覆ってしまうためです。裏を返せば、拭くことで直る可能性がいちばん高い原因でもあります。目に見える指の輪郭があるなら、そこから手をつけてください。
DVDのラベル面はCDと事情が違う
DVDは0.6mm厚のポリカーボネートを2枚貼り合わせた構造で、記録層はその中央にあります。そのため同資料は、片面ディスクのラベル面の傷は問題になりにくく、ディスクの中心にあるデータ層に達するほど深い傷でない限り影響を受けにくいとしています。CDは記録層がラベル面のすぐ下にあるので、事情がまったく逆になります。DVDのラベル面に細かい擦り傷があっても、それが再生停止の原因である可能性は低いと考えてよいでしょう。
見え方
疑うもの
次の一手
細かい線が中心から外周へ放射状に走る
通常の使用痕
訂正されている見込みが高い。まず拭く
同心円を描くような線
円を描いて拭いた跡、ケース内での擦れ
訂正不能に直結しやすい。研磨は慎重に
白い曇り、指の輪郭
皮脂、ヤニ、湿気
次のセクションの手順で拭く
外周から内側へ入り込む虹色や銀色の斑
記録層の劣化や剥離
拭いても戻らない。複製を急ぐ
光にかざすと点状に光が透ける
記録層のピンホール
同上
平らな机でガタつく
反り
以後は縦置き保管へ。復元は難しい
白濁や斑点のように、拭いても落ちない変化が出ているなら経年劣化を疑います。記録型と市販のプレス品では持ちの考え方が違うので、CD・DVD・ブルーレイの寿命 で自分のディスクがどちらに当たるかを確認しておくと、急ぐべきかどうかの判断がつきます。
拭き方には正解がある|中心から外周へ直線。円を描いて拭くのは禁じ手
前掲の資料の「してはいけないこと」の一覧には、ディスクの円周方向に沿って拭くことがはっきりと挙げられています。円を描いて拭くという何気ない動作が、いちばん訂正しにくい向きの傷を自分の手で作ることになるからです。正しい方法として示されているのは、清潔な綿の布で、ディスクの中心から外周へ向かって直線に拭く、というものです。
拭く前に考えること
同資料は、CDやDVDに日常的な清掃は不要で、必要なときだけにすべきだと釘を刺しています。ポリカーボネートは比較的柔らかい樹脂で、拭くたびに傷や汚染のリスクを負うためです。汚れが目に見えていて、なおかつ再生に支障が出ている。この二つが揃ったときだけ拭いてください。
順番
まずブロアーやエアダスターでほこりを飛ばす。ほこりが乗ったまま拭くと、そのほこり自体が研磨剤として働きます
乾いた柔らかい綿の布かセーム革で、中心から外周へ一方向に拭く。往復させず、一拭きごとに布の当たる面を変える
それでも落ちなければ水ですすぐ。同資料も、汚れの堆積がひどい場合はまず水で洗い流すことを勧めています
残るときだけ、光学ディスク用の水系洗剤、あるいはイソプロピルアルコールかメタノールを使う
使ってはいけないもの
アセトンやベンゼンなどの強い有機溶剤。ポリカーボネートを溶かし、修復できない損傷を与えると明記されています
ティッシュ、コピー用紙、レンズペーパーなどの紙製品。資料は紙製品を避けるよう明示しています。繊維が硬く、細かい傷の原因になります
研磨剤を含むもの。傷取りクリームや研磨機は表面を削って光の通りを回復させる方法で、効果が出ることもありますが、削りすぎると戻せません。他の手段を試し尽くしたあとの最後の選択肢と考えてください
細字ペンやボールペンでの盤面への書き込み。表面を傷つけたり凹ませたりして、金属層とデータ層に恒久的な損傷を与えることがあるとされています。書き込むなら、データのない内周のクリアな部分にフェルトペンで、が原則です
拭き終えたら、最初のセクションと同じ手順でもう一度3回再生します。止まる位置が後ろへずれた、モザイクの出ている時間が短くなった、というのは改善の兆候です。まったく変わらないなら、原因は汚れではなく記録面そのものにあります。ここで見切りをつけて、次の確認へ進んでください。
別の機器で同じ場面を再生する|4通りの結果で原因が確定する
同じディスクを、別のプレーヤーやパソコンの光学ドライブで再生します。結果の組み合わせで、原因はほぼ確定します。
手元のプレーヤー
別の機器
判定と次の行動
同じ場面で止まる
同じ場面で止まる
ディスク側の問題で確定。記録面のその位置が読めていない
同じ場面で止まる
問題なく通る
盤面は生きている。手元機器の読み取り余力が足りていないだけ。今が複製の好機
毎回違う位置で止まる
問題なく通る
手元機器の不調。熱や電源、レンズの状態を疑う
読み込み自体が始まらない
読み込み自体が始まらない
記録方式や記録層そのものの問題。別系統の切り分けが必要
いちばんはっきりするのはパソコンでのコピー
光学ドライブのあるパソコンにディスクを入れ、再生ソフトで見るのではなく、ディスク内のVIDEO_TSフォルダ(Blu-rayならBDMVフォルダ)をまるごとデスクトップにコピーしてください。コピーはディスクの全域を実際に読みにいく操作なので、途中でエラーが出て止まれば、その位置が物理的に読めない箇所だと確定します。目視や再生の印象より、はるかに確かな情報が得られます。
逆に、コピーが最後まで通るなら盤面は読めています。プレーヤーで止まっていたのは読み取り余力の問題であって、データは無事だということです。このときコピーしたフォルダは消さずに取っておいてください。そのまま元データの代わりになります。
プレーヤーによって結果が割れるのは珍しいことではありません。機器ごとに読み取りの余力もエラーへの粘り方も違い、記録型ディスクへの対応の仕方にも幅があります。どの機器なら通りやすいのかという考え方は家庭用プレーヤーの互換性 で整理しているので、家に複数台ある場合はどれで試すかの参考にしてください。
救い出せる範囲を測る|モザイクは次のIフレームで消える。停止は送りで越えられることがある
DVD-Videoの映像はMPEG-2で圧縮されており、映像のビットレートは最大でおよそ9.8Mbps、標準的な解像度は720×480画素です。この圧縮方式では、単独で1枚の絵として復元できるIフレームと、前後の絵からの差分だけを持つPフレーム・Bフレームが並んでいます。
差分の基準になる絵が壊れると、それを参照する後続の絵も崩れ続けます。そして次のIフレームが来たところで、絵は自然に元へ戻ります。モザイクが数秒で消えるのはこの仕組みによるもので、裏を返せば、モザイクで済んでいる箇所の実際のデータ欠損はごく短いということです。画面上の見た目の派手さと、失われたデータの量は比例しません。
失われる長さを測る手順
止まったまま戻らない場合は、プレーヤーが同じ位置の読み直しを延々と繰り返しています。次の手順で、壊れている区間の長さを実測できます。
止まる位置の30秒ほど手前から再生する
止まったら、リモコンの10秒送り(またはスキップ)を1回押す
再生が続かなければもう1回押す。続くようになるまで繰り返し、何回押したかを数える
再生が復帰した地点の時間から、止まった時間を引く。それが失われる区間の長さです
10秒送りを1、2回で越えられるなら、壊れているのは十数秒ぶんです。式典の記録なら、その部分だけ切り落としても全体は成立します。チャプター単位で飛ばしてようやく続くなら分単位。飛ばしても飛ばしても復帰しないなら、そこから外周側がまとめて読めなくなっていると考えられます。
音だけ、映像だけという症状
映像が止まったまま音が流れ続ける、あるいは音だけ途切れる場合は、多重化された片方のストリームだけが読めていない状態です。プレーヤーが読み直しの動作に入らないぶん、そのまま最後まで通ることが多く、パソコンでのコピーも成功しやすい傾向があります。この症状なら、救い出せる範囲は広いと見てよいでしょう。
ここまでで、原因がディスク側か機器側か、壊れている区間はどこで何秒ぶんか、パソコンで全域を読み出せるか、という3点が分かっているはずです。この3つが揃えば、直すのか作り直すのかの判断ができます。
作り直す判断ライン|まだ読める部分があるうちが最後の機会
光学ディスクの読み取りエラーは、ある日いきなり症状として現れるわけではありません。NISTと米国議会図書館の資料は、利用者が初期の劣化に気づかないのは、エラー訂正が一定量のエラーを訂正してしまうためであり、訂正しきれなくなって初めて問題として認識されると説明しています。
これは重要な意味を持ちます。画面にモザイクが出た時点で、そのディスクの訂正の余力はもう使い切られている、ということです。同じ環境に置いたまま様子を見るという選択肢は、実質的にありません。
三つの判断ライン
別のプレーヤーやパソコンでは通る :いちばん条件の良い状態です。今日のうちにパソコンへ吸い出してください。そのうえで、元の映像データが手元にあるならそれを使って新しいディスクを作り直します
どの機器でも同じ場面で崩れるが、前後は通る :読める範囲を先に確保します。壊れた区間を切り落として作り直すのが現実的な着地点です
どの機器でも読み込み自体が始まらない :一般的な機器では手が出ません。専門のデータ復旧業者の領域になります
ディスクを直すより、元データを探すほうが早い
見落とされがちなのがこれです。撮影に使ったカメラのSDカード、編集ソフトのプロジェクトファイル、当時受け取った共有URL、業者に渡した元ファイル。どれかが残っていれば、傷んだディスクと格闘するより、そこから作り直すほうが早く、しかも画質が落ちません。ディスクから吸い出したものを再圧縮すると世代を重ねることになるので、元データがあるならそれが最善です。世代を重ねない場合に画質がどうなるかは画質が劣化しないコピー で説明しています。
当店では、動画データからDVD・Blu-rayを基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から、1枚単位でお作りしています。再生できる形に組み立てるオーサリングは料金に含まれており、盤面へのレーベル印刷、ケースと背表紙の印刷、メニュー画面の作成、チャプター分けにも対応しています。データはダウンロードできる共有URLでお送りいただければ十分で、ギガファイル便、Google Drive、Dropbox、OneDrive、WeTransfer、firestorage などがご利用いただけます。お急ぎの場合は、お急ぎお届け(内容1種類につき)+1,500円(平日15時までの注文・入稿で翌々日までに発送)、特急お届け(内容1種類につき)+3,000円(平日15時までの注文・入稿で翌日発送)、当日店舗お渡し(内容1種類につき)+3,500円(平日12時までの注文・入稿で、大阪市北区・梅田の店舗で受け取り)があります。
ひとつ注意があります。市販やレンタルのディスクのようにコピー制御がかけられているものは、私的な目的であっても、その制御を回避して複製することが著作権法第30条第1項第2号によって私的複製の対象から外されています。お作りできるのは、ご自身が権利をお持ちの映像に限られます。
作り直したあとの置き場所も決めておく
同じ資料は、ディスクを本のように立てて保管すること、涼しく乾燥した暗所に置くこと、長期間の水平置きを避けることを勧めています。長期保管の目安としては、18℃・相対湿度40%程度という数字が示されています。生活空間でそこまで管理するのは現実的ではありませんが、押し入れの段ボールに寝かせて積むのをやめて、棚に立てるだけでも状況は変わります。そして、同じ映像をディスク1枚だけに戻すのではなく、パソコンとクラウドにも置いておく。その具体的な組み方は3-2-1バックアップの実践 にまとめました。今回のような症状に二度悩まされないための、いちばん確実な備えです。
よくある質問
Q. DVDが毎回同じところで止まります。直せますか?
A. 毎回同じ位置で止まるなら、原因はディスクの記録面のその位置にあります。汚れや指紋が原因なら、中心から外周へ直線に拭くことで改善する可能性があります。傷や記録層の劣化が原因の場合は、拭いても戻りません。その場合は直すのではなく、読める範囲をパソコンへ吸い出し、元の映像データから作り直すのが現実的です。なお、1〜2秒だけ止まってすぐ元に戻り、ノイズもともなわない場合は、2層ディスクの層の切り替えによるもので故障ではありません。
Q. モザイクのようなノイズが出るのは、ディスクの寿命が来たということですか?
A. 寿命の可能性はありますが、その前に汚れと傷を確認してください。モザイクは、圧縮された映像の差分の基準になる絵が壊れたときに出るもので、次のIフレームが来ると自然に消えます。つまりデータの欠損自体はごく短時間です。ただし、症状が見えている時点でエラー訂正の余力は使い切られているため、放置は勧められません。白濁や虹色の斑が出ている、外周から内側へ変色が進んでいるといった場合は経年劣化を疑い、読めるうちに複製してください。
Q. ディスクの傷を研磨で消すのは効果がありますか?
A. 効果が出ることはありますが、最後の手段です。研磨は表面を削ってレーザーの光の通り道を回復させる方法なので、削りすぎると元に戻せません。順序としては、ほこりを飛ばす、乾いた綿の布で中心から外周へ拭く、水ですすぐ、光学ディスク用の水系洗剤かイソプロピルアルコールを使う、と試したうえで、それでも改善しない場合に検討します。アセトンやベンゼンなどの強い溶剤はポリカーボネートを溶かすので使わないでください。
Q. 映画の中盤で一瞬だけ止まるのは故障ですか?
A. 多くの場合は故障ではありません。片面2層のディスクは1層目を読み終えると2層目へ切り替わり、このときレーザーの焦点を移すための時間がかかります。再生機によっては、この切り替えの際に映像が一瞬停止したような状態になることがあると説明されています。見分け方は、停止が1〜2秒で終わること、モザイクや音の乱れをともなわないこと、毎回ほぼ同じ位置で起きることです。当てはまるなら対処は不要です。
Q. 拭いたら前より症状がひどくなりました。何がいけなかったのですか?
A. 円を描くように拭いた可能性が高いです。ディスクのデータは中心から外周への螺旋なので、円周方向の傷はデータを連続して壊し、エラー訂正が効きにくくなります。中心から外周へ放射状に走る傷のほうが、はるかに訂正されやすいのです。正しくは、清潔な綿の布で中心から外周へ直線に、往復させず一方向に拭きます。またティッシュやコピー用紙などの紙製品は繊維が硬く傷の原因になるため、使用は避けてください。
Q. プレーヤーでは止まるのに、パソコンでは最後まで再生できます。どちらが壊れているのですか?
A. ディスク自体は読める状態にあり、プレーヤー側の読み取り余力が足りていない、と考えるのが自然です。機器によって読み取りの粘り方は違います。この状態はいちばん条件が良いので、パソコンでVIDEO_TSフォルダをまるごとコピーして、データを確保してください。コピーが最後まで通れば盤面は生きています。そのうえで元の映像データを探し、見つかればそこから新しいディスクを作り直すのが確実です。
Q. 止まる部分だけカットして、残りで作り直せますか?
A. 元の映像データ、またはディスクから吸い出したデータが手元にあれば可能です。まず10秒送りやチャプタースキップで、どこからどこまでが再生できないのかを実測してください。欠損が十数秒程度なら、その部分を切り落としても記録としては十分に成立します。当店では動画データからのDVD・Blu-ray制作を基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から、1枚単位でお受けしており、チャプター分けやメニュー画面の作成も対応しています。編集済みのデータを共有URLでお送りください。
Q. 市販のDVDが止まります。同じ内容で作り直してもらえますか?
A. 市販やレンタルのディスクは承れません。コピー制御がかけられている作品は、私的な目的であっても、その制御を回避して複製することが著作権法第30条第1項第2号により私的複製の対象から外されているためです。お作りできるのは、ご自身で撮影された映像や、権利をお持ちの映像に限られます。市販ディスクが止まる場合は、盤面の汚れを拭く、別のプレーヤーで試すといった対処のほか、販売元の交換対応を確認してみてください。