この記事の要点
ディスク1枚=1フォルダ が最も誤解が少なく、親フォルダ1つ+ディスク別フォルダの2段構成にすると収録内容の指示が構造だけで伝わります。
フォルダ名には通し番号・内容・必要枚数 の3点を入れ、Windowsで使えない記号(< > : ” / \ | ? *)と末尾の空白・ピリオドは避けます。
収録順はファイル名の昇順 で決まるため、01_ 02_ とゼロ埋めした番号を先頭に付けないと1・10・2の順に並んでしまいます。
使わない素材や旧バージョンを同じ階層に置くとどれが正データか判断できず 確認の往復が生まれるので、親フォルダの外に出します。
入稿前に共有URLを別のブラウザで開き ログインなしでダウンロードできるか自分で確かめると、権限不足や期限切れによる差し戻しを防げます。
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運動会と発表会をそれぞれ別のディスクにしたい。1枚は家族用、もう1枚は祖父母に送る用。写真も何枚か入れたい――こういう依頼をしようとして、素材フォルダを前に手が止まる人は少なくありません。何をどう分けて渡せば意図どおりに仕上がるのか、はっきりした正解が見つからないからです。
結論から言うと、いちばん誤解が少ないのは「ディスク1枚につきフォルダ1つ」という分け方です。この形にしておくと、収録内容も、枚数も、順番も、文章で説明しなくてもフォルダの構造そのものが指示書として機能します。逆にここが曖昧だと、制作側は必ず一度は聞き返すことになり、その往復のぶんだけ納品が遅れます。
この記事では、フォルダの階層の切り方、フォルダ名とファイル名に何を書くか、写真と動画が混ざるときの分け方、圧縮して送るときの落とし穴、そして入稿ボタンを押す前に自分で確かめておく項目までを、実際に手を動かせる粒度でまとめます。
フォルダ分けは指示書そのもの|構造が正しければ文章の指示は一行で足りる
複数枚のディスクをまとめて頼むとき、時間を食うのは焼く作業そのものではありません。「どのファイルを、どの盤に、どの順番で入れるのか」を確定させるやり取りです。メール本文に長く書いた指示と、届いたフォルダの中身が食い違っていると、制作側は手を止めて聞き返すしかなくなります。この確認が一往復入るだけで、進行は半日から一日ずれると考えてよいでしょう。
逆に、フォルダの構造が意図どおりに組まれていれば、文章での指示は「収録順はファイル名の番号どおりです」の一行で済みます。フォルダを開いた瞬間に、何枚のディスクを作るのか、それぞれに何が入るのかが目で読み取れるからです。
構造で伝わること、文章でしか伝わらないこと
この二つを分けて考えると、どこまでフォルダで表現すべきかがはっきりします。
構造で伝わる …ディスクの枚数、各ディスクの収録内容、収録する順番、素材の種類(本編・写真・印刷用データ)
文章が必要 …メニュー画面の有無とデザインの希望、チャプターを切る位置、盤面やケースに入れる文字、納期、宛先
動画ファイルをディスクに入れるとき、実際にはファイルをコピーするだけでは家庭用プレーヤーで再生できません。再生できる形式に組み立てる工程が挟まります。この工程では、映像をどの順に並べるか、どこでチャプターを区切るか、メニューから何を選べるようにするかを一つずつ決めていきます。詳しい仕組みはDVDオーサリングとは何か で解説していますが、要は「並び順と区切りの情報」が必要になるということです。フォルダとファイル名でそれを表現しておけば、そのまま設計図として使えます。
やりがちな失敗は「全部を同じ階層に置く」
撮影したファイルを一つのフォルダにまとめて共有URLを送り、本文に「運動会と発表会で2枚に分けてください」と書く――これがいちばん多いパターンです。しかしファイル名が MVI_0341.MOV のような撮って出しのままだと、どれが運動会でどれが発表会なのか、受け取った側には判断できません。結局は「このファイルはどちらですか」という確認が発生します。ファイルを移動させるだけで消える手間なので、送る前に分けておく価値は十分にあります。
ディスク1枚=1フォルダ|階層は2段までに抑えると誤解が消える
推奨する形はごく単純です。いちばん外側に注文者名の親フォルダを1つ作り、その直下にディスクごとのフォルダを並べ、その中に動画ファイルを入れる。これで終わりです。3段目以降のサブフォルダは作りません。
実際のフォルダ構成の例
山田太郎_20260815入稿
01_運動会2026_5枚
01_開会式.mp4
02_徒競走.mp4
03_ダンス.mp4
02_発表会2026_2枚
お願い事項.txt
この形なら、ディスクは2種類・合計7枚で、それぞれの収録順は番号どおり、と読み取れます。テキストファイルを親フォルダの直下に一つ置いて、メニュー画面やチャプター、盤面に入れる文字の希望をそこに書いておけば、指示の置き場所も迷いません。
1枚に入る量の目安から逆算する
フォルダを分ける前に、そもそも1枚に収まるのかを確かめておくと二度手間が減ります。DVDの記録容量は片面1層で4.7GB、片面2層で8.54GB、ブルーレイは1層25GB、2層50GBです。
DVD-Video規格の映像はMPEG-2で、最大多重化レートは10.08Mbpsと定められています。4.7GBをこの最大レートで埋め切ると計算上は約1時間、映像と音声を合わせて5Mbps前後に抑えれば約2時間が目安になります(いずれも容量とレートからの単純計算です)。長時間の記録会や発表会をDVD1枚に押し込もうとすると画質を落とす必要が出てくるため、2枚に分けるか、容量が5倍以上あるブルーレイに切り替えるかの判断が要ります。両者の違いはDVDとブルーレイの違い にまとめています。
同じ内容を複数枚焼く場合はフォルダを増やさない
「同じ内容を5枚」は、フォルダを5つ作るのではなく、フォルダ名に枚数を書くのが正解です。フォルダを複製すると、中身が同一なのか微妙に違うのかを受け取った側が全ファイル照合して確かめることになり、余計な時間がかかります。内容が違う盤だけフォルダを分け、同一内容の枚数は名前で示す。この使い分けを守るだけで、構造の読み違いはほとんど起きません。
フォルダ名には通し番号・内容・必要枚数の3点を書く
フォルダ名に入れる情報は、多すぎても少なすぎても機能しません。次の3点があれば実務上は足ります。
通し番号 …ディスクの順番。01_ 02_ のようにゼロ埋めした2桁
内容 …何のディスクか。日付や行事名など、注文者本人があとで見ても分かる言葉
必要枚数 …そのフォルダの内容を何枚焼くか。「5枚」と単位まで書く
組み合わせると「01_運動会2026_5枚」のようになります。日付を入れる場合は 20260815 か 2026-08-15 の形にしておくと、8/15 のようなスラッシュ表記と違ってファイル名に使えます。
使ってはいけない文字がある
Windowsのファイル名・フォルダ名では、次の9文字が予約されていて使えません。macOSで作ったフォルダをWindows側で開くときにも影響するため、避けておくのが無難です。
区分
内容
使えない記号
< > : ” / \ | ? *
使えない名前
CON、PRN、AUX、NUL、COM1〜COM9、LPT1〜LPT9(拡張子を付けても同じ扱い)
末尾に置けない文字
半角スペース、ピリオド
安全に使える記号
アンダースコア _ 、ハイフン – 、全角の中黒 ・
特に注意したいのがスラッシュとコロンです。「8/15」「第1部:前半」のように日常的に書いてしまう表記が、そのままではフォルダ名にできません。「8-15」「第1部_前半」に置き換えます。
名前は短くする。パスの長さに上限がある
Windowsのパス(ドライブ名からファイル名までをつないだ文字列)には、標準で260文字という上限があります。Windows 10バージョン1607以降ではレジストリ設定とアプリ側の対応があれば解除できますが、既定では有効になっていません。つまり、階層を深くしてフォルダ名を長くすると、解凍やコピーの途中でエラーになることがあります。
実務的には、フォルダ名は20〜30文字以内、階層は前述のとおり2段まで、と決めておけばまず引っかかりません。「2026年度_○○小学校第45回運動会_午前の部_保護者配布用_5枚」のような名前は、情報量は多くても事故のもとです。要素を削って「01_運動会午前_5枚」にし、詳細はテキストファイルに書きます。
良い例と避けたい例
良い例
避けたい例
理由
01_運動会2026_5枚
運動会
順番と枚数が読み取れない
02_発表会_2枚
2/11発表会
スラッシュが使えない
03_祖父母用_1枚
新しいフォルダー (2)
中身を開かないと分からない
収録順はファイル名の昇順で決まる|01_ とゼロ埋めしないと1・10・2に並ぶ
フォルダの中で動画をどの順に再生させたいかは、ファイル名で指定するのがいちばん確実です。ほとんどの環境でファイルは名前の昇順に並ぶため、その並びをそのまま収録順として読んでもらえます。
ゼロ埋めしないと順番が崩れる
ここで多いのが、1_開会式.mp4、2_徒競走.mp4 …… 10_閉会式.mp4 のように桁数をそろえない付け方です。この場合、名前を文字として比較する並べ替えでは「1」「10」「2」の順になります。10番目のファイルが2番目に割り込むわけです。
ファイルが9本以下でも 01_ 02_ 03_ と2桁でそろえる
10本を超えそうなら最初から 001_ 002_ の3桁にする
番号は必ず先頭に置く。「開会式_01.mp4」では並べ替えの基準にならない
撮って出しのファイル名は残してもよい
カメラやスマートフォンが付けた MVI_0341.MOV、DSC_0012.MP4 といった名前は、意味は読めませんが、元データとの対応を追うときに役立ちます。全部を付け替えるのが面倒なら、先頭に番号だけ足す方法で十分です。
01_MVI_0341.MOV
02_MVI_0352.MOV
03_MVI_0360.MOV
これなら並び順は確定しますし、元ファイルを探すときも迷いません。なお拡張子は変更しないでください。.MOV を .mp4 に書き換えても中身の形式は変わらず、逆に判別を誤らせます。形式ごとの違いはMOVとMP4の違い|動画ファイル形式の種類(AVI・MKVほか)と使い分け にまとめてあります。
チャプターの区切りをファイルの切れ目に合わせる
「種目ごとにチャプターを分けたい」という希望があるなら、その単位でファイルを分割しておくと指示が要りません。1本の長い動画に対して「12分30秒、28分10秒、41分05秒で区切ってください」と時間を指定する方法もありますが、ファイルが分かれていればその指定自体が不要になります。逆に、1本の連続した映像として見せたい部分は、無理に分割せずそのまま渡します。ファイルの切れ目は、そのまま「ここで区切ってよい場所」という意味を持つと考えてください。
写真と動画が混ざるときは「使い道」でフォルダを分ける
写真の扱いは、動画より判断が分かれます。同じJPEGでも、依頼者が期待していることは三通りあるからです。
スライドショーにして映像として再生したい …写真を順に表示する映像を作る作業が発生します
データとしてディスクに入れておきたい …パソコンで開くためのファイルとして収録します
盤面やケースの印刷に使いたい …収録するのではなく印刷データとして使います
この三つを同じフォルダに入れてしまうと、どれがどれなのか判別できません。用途ごとにフォルダを分けるのが確実です。
用途別フォルダの例
01_発表会2026_3枚
01_本編動画(.mp4 が数本)
02_スライドショー用写真(.jpg が数十枚)
03_データ収録用写真(.jpg が数百枚)
99_印刷データ(盤面用・ジャケット用の画像)
階層は2段までと書きましたが、素材の種類が混在する場合に限っては、このように用途別の一段を挟むほうが誤解が減ります。判断基準は「開いた人が用途を推測しなければならないか」です。推測が必要なら分ける、不要なら分けない。それだけで足ります。
スライドショーにする写真は順番と秒数を添える
スライドショー用フォルダの中は、動画と同じくファイル名の昇順が表示順になります。01_ から番号を振り直しておくと確実です。加えて、同じフォルダにテキストファイルを1つ置き、1枚あたりの表示秒数の希望とBGMの有無を書いておきます。「1枚5秒」「BGMは同封の music.mp3 を使用」といった短い記述で足ります。何も指定がない場合は制作側の標準設定で組むことになるため、こだわりがあるなら書いておくほうが結果的に早いです。
印刷用のデータは素材と絶対に混ぜない
盤面へのレーベル印刷や、ケースに入れる背表紙付きのジャケット印刷を頼む場合、その画像データは収録素材とは別物です。99_ のように末尾に来る番号を付けたフォルダに入れておくと、並びの最後に固まって分かりやすくなります。印刷用データには解像度や余白の考え方など収録素材とは別の要件があるので、作る前にDVD・CDのレーベルとジャケットの入稿データの作り方 を確認しておくと作り直しを避けられます。
使わない素材と旧バージョンは親フォルダの外に出す
入稿フォルダに入っているファイルは「使うもの」として読まれます。ここに迷いのある素材を混ぜると、制作側は判断できずに確認の連絡を入れるしかありません。
同じフォルダに複数バージョンを置かない
いちばん困るのが、こういう並びです。
発表会.mp4
発表会 のコピー.mp4
発表会_修正版.mp4
発表会_最終_v3_final.mp4
ファイル名からは、どれが最新で、どれを使うべきかを断定できません。更新日時が新しいものが正しいとも限らず(コピー操作で日時は変わります)、容量が大きいほうが良いとも限りません。入稿前に一つに絞り、残りは別の場所に退避させます。手元のバックアップとして残すのは問題ありませんが、共有フォルダには入れないでください。
予備素材を渡したいときは名前で否定する
「使うかどうかは任せます」という素材を渡したい場面もあります。その場合は、フォルダ名に収録しない旨をはっきり書きます。
先頭にアンダースコアを付けると並びの先頭か末尾にまとまるため、視覚的にも区別しやすくなります。ただし、この方法でも「本当に使わないのか」の確認は入りやすいので、渡さずに済むなら渡さないのがいちばん速い選択です。
消さなくてよい隠しファイル
フォルダの中に .DS_Store(macOSが作るもの)や Thumbs.db、desktop.ini(Windowsが作るもの)が見つかることがあります。これらはOSが表示設定やサムネイルを保持するために自動生成するファイルで、削除しても再び作られます。制作側は無視して扱いますから、気にする必要はありません。同様に、macOSで作ったzipを展開すると現れる __MACOSX フォルダも、中身に影響しない付随データです。
容量の確認は「合計」で見る
不要なファイルを外したあと、親フォルダを右クリックして情報(プロパティ)を開き、合計サイズを確認しておきます。DVDなら1フォルダあたり4.7GB、ブルーレイなら25GBが1枚の物理的な上限です。元素材はディスクに書き込む形式へ変換される過程でサイズが変わるため、素材が上限を少し下回っていれば必ず収まる、という単純な関係ではありませんが、大きく超えている場合は分割が必要だと事前に分かります。
圧縮するなら親フォルダごと1つ|分割zipとパスワードの扱いに注意
まとめて送るために圧縮する場合、分け方をもう一度悩む必要はありません。いちばん外側の親フォルダを丸ごと1つのzipにします。ディスクごとに別々のzipにすると、受け取った側で展開してから対応関係を組み直す手間が生まれ、せっかく作った構造の意味が薄れます。
動画はzipにしても小さくならない
MP4やMOVの動画は、すでに圧縮された状態のデータです。zipでさらに圧縮しても数パーセントしか縮まないことがほとんどで、代わりに圧縮と展開の時間だけがかかります。つまり動画を圧縮する目的は「小さくすること」ではなく「1つのファイルにまとめること」です。圧縮ソフトに設定があるなら、圧縮率は「無圧縮」または「格納」を選んで構いません。そのほうが処理が速く終わります。
分割zipは使わない
ファイルを .zip.001 / .zip.002 や .z01 / .z02 のように分割する機能がありますが、これは避けてください。一つでも欠けると全体が展開できず、しかも欠けていることに気づくのが展開時になります。転送サービス側にファイル個数の制限がない限り、分割する必要はありません。
ギガファイル便を使う場合
ギガファイル便は1ファイルあたり300GBまで、個数は無制限とされています。フォルダをそのままドラッグしてアップロードすることもでき、その場合は自動的にzipとしてまとめられます。手元で圧縮する手間を省けるので、この方法が手軽です。
気をつけるのは保持期限です。既定は5日で、アップロード時に変更できます。制作が完了して発送されるまでリンクが生きている必要があるため、日数には余裕を持たせてください。ダウンロードパスワードを設定した場合は、共有URLとは別のメッセージで伝えます。同じメールに並べて書くと、そのメールが誰かに転送されただけで意味がなくなります。操作手順はギガファイル便での入稿ガイド で画面に沿って解説しています。
Googleドライブ・Dropboxなどを使う場合
クラウドストレージを使うなら、圧縮せずフォルダのまま共有するほうが分かりやすくなります。作った階層がそのまま相手に見えるからです。
Googleドライブでは、対象フォルダの共有設定で「一般的なアクセス」を「リンクを知っている全員」に変更し、ロールは「閲覧者」を選びます。閲覧者の権限でもダウンロードは可能なので、編集者にする必要はありません。設定を変えないまま共有URLだけ送ると、相手側でアクセス権限の申請画面が出て止まります。これは差し戻しの原因として非常に多いパターンです。DropboxやOneDrive、WeTransfer、firestorage を使う場合も同様に、リンクを持っている人が閲覧・ダウンロードできる状態になっているかを確認してください。
入稿前の最終確認|共有URLは自分で一度ダウンロードして確かめる
送信ボタンを押す前に、次の6項目を上から順に確認します。所要時間は10分ほどですが、ここを飛ばすと差し戻しで数日単位の遅れが出ます。
確認項目
見るところ
枚数の合計
各フォルダ名に書いた枚数の合計と、注文した枚数が一致しているか
収録順
各フォルダを名前順で表示し、意図した並びになっているか
ファイルの中身
各動画の先頭・中間・末尾を再生し、途中で切れていないか
容量
フォルダごとの合計サイズが1枚の容量に対して妥当か
不要ファイル
旧バージョンや予備素材が残っていないか
共有URL
他人の環境からダウンロードできるか
共有URLは必ず自分でテストする
最後の項目がいちばん重要です。自分のパソコンでリンクを開くと、すでにログインしているアカウントの権限で表示されるため、他人からは見えない状態でも問題なく開けてしまいます。次のどちらかの方法で確かめてください。
ブラウザのシークレットウィンドウ(プライベートウィンドウ)でURLを開く
スマートフォンなど、そのアカウントにログインしていない端末で開く
開いたら表示を確認するだけでなく、実際にダウンロードを開始してファイルサイズが想定どおりかまで見ます。パスワードを設定したなら、それも入力して通ることを確かめます。
元データは納品まで消さない
アップロードが終わっても、手元の元データは残しておいてください。ファイルの一部が破損していた、収録順を変更したい、追加で焼きたい――といった場面で再送が必要になります。転送サービスの保持期限が切れると、こちらから取り出す手段はなくなります。
納期から逆算して入稿する
ディスクメーカーでは基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)から、1枚単位で注文を受け付けています。再生できる形式へ組み立てるオーサリングの費用は料金に含まれるため、素材を渡していただければそのまま進みます。納期は通常便のほか、お急ぎお届け(内容1種類につき)+1,500円(平日15時までの注文・入稿で翌々日までに発送)、特急お届け(内容1種類につき)+3,000円(平日15時までの注文・入稿で翌日発送)、当日店舗お渡し(内容1種類につき)+3,500円(平日12時までの注文・入稿で、大阪市北区・梅田の店舗で受け取り)から選べます。いずれも起算点は「注文と入稿がそろった時点」です。共有URLの権限設定でつまずくとその分だけ後ろにずれるため、急ぐ案件ほど前項のテストを省かないことをおすすめします。
1枚のご依頼から複数枚の分割制作まで、この記事の構成でお送りいただければ、確認のやり取りを挟まずに着手できます。
よくある質問
Q. 動画ファイルは1本につなげてから送るべきですか
A. つなげる必要はありません。むしろ場面ごとにファイルが分かれているほうが、その切れ目をチャプターの区切りとして扱えるため指示が減ります。連続した1本の映像として見せたい部分だけまとめておき、種目や演目など区切りたい単位はファイルを分けたまま送ってください。編集ソフトで書き出し直すと画質が落ちる場合もあるので、不要な再書き出しは避けたほうが安全です。順番はファイル名の先頭にゼロ埋めした番号を付けて示します。
Q. フォルダ名やファイル名は日本語でも大丈夫ですか
A. 日本語で問題ありません。むしろ「01_運動会2026_5枚」のように内容が読み取れる名前のほうが、確認のやり取りが減ります。ただし記号には制限があり、Windowsではスラッシュ、コロン、疑問符、アスタリスク、山かっこ、縦棒、ダブルクォートが使えません。日付を入れるときは「8/15」ではなく「20260815」や「2026-08-15」の形にしてください。名前の末尾に半角スペースやピリオドを置くのも避けます。
Q. 複数のディスクで一部の内容が重複する場合はどうすればいいですか
A. 重複するファイルは、それぞれのフォルダに同じものをコピーして入れてください。「01のフォルダにある開会式を02にも入れてください」と文章で指示する方法もありますが、フォルダを見ただけでは判断できなくなるため、確認の連絡が入りやすくなります。動画ファイルの実体が二重になって容量は増えますが、転送サービスの容量制限に引っかからない限り、構造が明快であることのほうが優先されます。
Q. ファイル名で収録順を示せば、別途指示は書かなくていいですか
A. 収録順についてはファイル名で足ります。ただし、メニュー画面をつけるかどうか、そのデザインの希望、盤面やケースに入れる文字、チャプターに付ける名前は、フォルダ構造では表現できません。親フォルダの直下にテキストファイルを一つ置き、そこにまとめて書いておくのが確実です。ファイル名は「お願い事項.txt」など、開かなくても内容が推測できるものにしてください。
Q. 何枚から頼めますか。複数枚だと入稿方法は変わりますか
A. 1枚から注文でき、基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)からです。複数枚でも入稿方法は変わりません。同じ内容を複数枚焼く場合はフォルダを一つだけ作り、名前に「_5枚」のように枚数を書き添えてください。内容が異なる盤を同時に頼む場合だけ、内容ごとにフォルダを分けます。この使い分けを守れば、何種類・何枚の組み合わせでも一度の入稿で伝わります。
Q. スマートフォンで撮った動画をそのままアップロードしてもいいですか
A. 問題ありません。ただしスマートフォンのファイル名は DSC_0012 や IMG_3401 のような連番で、内容が読み取れないものがほとんどです。パソコンに移してからフォルダを分け、先頭に「01_」「02_」と番号を付けてください。スマートフォンから直接アップロードする場合はフォルダ分けの操作が難しいことが多いため、いったんパソコンかクラウドストレージに集約してから整理するほうが結果的に速く終わります。
Q. 入稿したあとで内容を差し替えたくなったらどうなりますか
A. 制作に着手する前であれば差し替えは可能です。ただし、新しいファイルだけを追加で送ると、どちらを使うのかが分からなくなります。差し替えるときは、どのフォルダのどのファイルを何に置き換えるのかを明記してください。変更が複数ある場合は、修正済みの状態でフォルダをもう一度作り直し、新しい共有URLとして送り直すほうが確実です。手元の元データを残しておくと、こうした場面ですぐ対応できます。
Q. zipにパスワードをかけたほうがいいですか
A. 個人が写っている映像であれば、かけておくと安心です。ただしパスワードは共有URLとは別の手段で伝えてください。同じメールの本文に並べて書くと、そのメールが転送されただけで保護の意味がなくなります。メールでURLを送り、パスワードは電話や別のメッセージで伝える、といった分け方が実用的です。なお分割zipは、一つでも欠けると展開できなくなるため使わないでください。