この記事の要点
Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了。個人向けの拡張セキュリティ更新(ESU)は2027年10月12日までで、登録しないと修正が届かない
サポートの終わったOSは、後から見つかった弱点が直らない。IPAは、悪用が確認された2024年以降のWindowsの弱点が2025年9月末時点で41件あり、ランサムウェアに使われたものもあるとしている
使い続けるなら、ESUに登録したうえで、銀行や証券の操作とメールの添付を開く作業を新しい機器へ移し、ふだんは標準ユーザーで使う
買い替えや初期化の前に、ピクチャ・ビデオ・ダウンロード・OneDrive・Dドライブにある動画と写真を探し、外付けのドライブへ丸ごとコピーしてから整理する
コピーの後は、数と大きさ、開けるか、最後まで再生できるかで確かめる。2つ目の控えはDVD-RやBD-Rに焼き、ドライブから出して保管する
大切な 映像は、 ディスクにも 残しておくと 安心です。
動画ファイルを 送るだけで、 DVD・ ブルーレイに してお届けします。
1枚1,500円(税抜)から・ 1枚から注文できます
居間の棚に置いたノートパソコンが、まだWindows 10のまま動いています。子どもの運動会の動画や旅行の写真が何年分も入っていて、買い替えは考えているけれど、中身の移し方が分からずに先延ばしになっています。2026年10月の時点で、こうしたパソコンは珍しくありません。Webの閲覧データにもとづく集計サイトStatCounterの2026年9月分では、日本のデスクトップのWindowsのうち、Windows 10は約2割を占めていました。
Windows 10のサポートは2025年10月14日に終わりました。パソコンはそのまま動きますが、マイクロソフトの個人向けの拡張セキュリティ更新(ESU)に登録していなければ、Windowsの弱点を直す修正は届きません。ESUは2027年10月12日までです。使い続けるならESUに登録し、お金や本人確認に関わる操作と、メールの添付を開く作業をそのパソコンから外します。買い替えや初期化をするなら、その前に動画と写真を外付けのドライブとディスクの2か所へコピーし、開けることを確かめてから古いパソコンを片づけます。
移す作業は、探す、コピーする、確かめる、ディスクに焼く、の4つに分けると迷いません。いちばん時間がかかるのは探す段階で、動画はピクチャやビデオのフォルダーだけでなく、ダウンロード、デスクトップ、OneDriveの中、Dドライブにも散らばっています。なお、ここで挙げる事例と数字は、2026年10月時点で公表資料と報道によって確かめられた範囲のものです。国内の個人のパソコンで、Windows 10がまだ何台残っているかを示す公的な調査は見当たりませんでした。
この記事の目次見出しを押すと、その場所へ移ります
2025年10月14日に止まったもの、まだ届いているもの なぜ、サポートの終わったOSが狙われるのか 修正の届かない機器で起きたこと|WannaCryと半田病院 いまのパソコンを、3つの画面で確かめる Windows 11に上げるか、買い替えるか、ESUで待つか ESUに登録する|3つの方法と、同期の設定で気をつけること ESUがあっても、ネットで使う作業は絞る ネットから切り離して使い続けるときの決まり 残りの15項目を見る 買い替えと初期化の前に|動画と写真を2か所へ移す段取り 写真と動画は、パソコンのどこにたまっているか 見落としやすい場所と、拡張子での探し方 量を測ってから、外付けのドライブを用意する まず丸ごとコピーし、整理はコピーの側で コピーできたかは、数と中身で確かめる 2つ目の控えを、ディスクに焼く 焼いた盤を確かめて、置き場所を決める 新しいパソコンへ戻し、古いパソコンを手放すまで Windows 10のまま、しばらく控えを続けるなら 失敗しやすいところと、見分け方 家庭、数人の事務所、団体で違うところ 見るための動画は、再生できるディスクにしておく 今週やることと、2027年10月12日までにやること よくある質問 撮った動画は、1枚1,500円(税抜)からDVD・ブルーレイにできます。料金を見る
2025年10月14日に止まったもの、まだ届いているもの
マイクロソフトの日本語の案内によると、2025年10月14日を過ぎても、Windows 10のパソコンは引き続き機能します。止まったのは、テクニカル サポート、ソフトウェアの更新、セキュリティの更新と修正の3つです。電源を入れればいつもの画面が出て、写真も見られるので、何かが変わったようには見えません。変わったのは、これから見つかる弱点に修正が届くかどうかです。同じ案内は、更新が続かないパソコンは「ウイルスやマルウェアのリスクが高くなります」と書いています。
EdgeとMicrosoft 365は、更新の続く期間が違う
OSとその上で動くソフトは、サポートの終わる日が別々です。マイクロソフトの技術文書(Microsoft Learn)によると、ブラウザのMicrosoft Edgeと、アプリの中でWebの画面を表示するWebView2ランタイムは、Windows 10のバージョン22H2で少なくとも2028年10月まで更新を受け取ります。そのためにESUは要りません。Microsoft 365のアプリも、Windows 10の上で2028年10月10日までセキュリティ更新が続くと案内されています。
一方で、買い切りのOffice 2016とOffice 2019は、2025年10月14日にどのOSの上でもサポートが終わりました。つまり、Windows 10のパソコンの中には、更新が続くソフトと止まったソフトが混ざっています。ブラウザが新しいからといって、パソコン全体が守られているとは限りません。Windowsそのものの弱点は、ESUに登録しない限り直りません。
残っている台数は、閲覧データの割合でしか分からない
StatCounterの2026年9月分の数字を細かく見ると、日本のデスクトップのWindowsのうち、Windows 11が77.6%、Windows 10が21.04%、Windows 7が0.99%でした。Webを閲覧したときのデータにもとづく割合なので、パソコンの台数そのものではありません。ネットにつながずに使われているパソコンは、この数字には入ってきません。
目を引くのは、2020年1月にサポートが終わったWindows 7が、6年以上たっても閲覧データに残っていることです。サポートが終わったOSは、ある日いっせいに無くなるわけではなく、何年もかけて少しずつ減っていきます。その間ずっと、直らない弱点を抱えたままネットにつながる機器が残る、ということでもあります。
ESUの期限は2027年10月12日に延びた
個人向けのESUは、初めは2026年10月13日までの予定でした。マイクロソフトは2026年6月25日(現地時間)に2027年10月12日まで提供すると発表し、IPA(情報処理推進機構)も翌26日に注意喚起のページへその旨を書き足しています。すでに登録していたパソコンは、手続きをしなくても新しい期限まで延びます。まだ登録していないパソコンも、2027年10月12日まではいつでも登録できます。
古い記事や広告には「ESUは2026年10月まで」と書いたものが残っています。その日付を見て慌てて買い替える必要はありませんが、残りはおよそ1年です。買い替えの予算と、新しいパソコンへ動画や写真を移す作業の時間を、この1年の中に置いておきます。ここまでの日付の流れを図にまとめます。
OSの修正はESUの期限まで。ブラウザとMicrosoft 365は別の日付で続く
なぜ、サポートの終わったOSが狙われるのか
見つかった弱点が、もう直らない
ソフトの作りの弱点を、脆弱性(ぜいじゃくせい)と呼びます。OSには、作った側も気づいていない脆弱性が残っていて、見つかるとマイクロソフトが修正を作り、毎月の更新で配ってきました。サポートが終わると、この流れのうち「配る」が止まります。見つかること自体は止まらないので、時間がたつほど、知られているのに直っていない弱点が積み重なっていきます。
IPAは2024年10月に掲載した注意喚起で、サポート終了後に新たな脆弱性が見つかっても修正されないため、それを悪用した攻撃による情報漏えいや、意図しないサービスの停止の可能性が高まる、と説明しています。根本の対策は、サポートが続くOSへの移行で、時間がかかる場合にESUを使う、という順番です。IPAはESUを、あくまで暫定の措置と位置づけています。
攻撃する側から見ると、修正の届かない機器は、一度用意した手口が長く使える相手です。修正を当てた機器には通じなくなった手口でも、当てていない機器には通じ続けます。同じ手口で届く相手は、Windows 10の機器が多く残るほど多くなります。冒頭の集計の数字は台数ではありませんが、小さな割合ではありません。
悪用が確かめられた弱点は、2024年以降のものだけで41件
IPAの注意喚起は、米国のサイバーセキュリティ・インフラストラクチャ安全保障庁(CISA)が公開している「悪用が確認された脆弱性」の一覧を引いています。2025年9月末の時点で、2024年以降に公開されたWindowsの脆弱性が41件登録されていて、2024年10月から26件増えました。その中には、ランサムウェアに感染させる目的で悪用されているものも含まれます。
この41件は、Windows 10だけの数ではなく、Windows全体の数です。一覧に載るのは、実際の攻撃で使われたことが確かめられたものだけで、理屈の上で危ないという段階のものは入っていません。ESUに登録していないWindows 10には、この先一覧に加わる脆弱性の修正も届きません。
OSの上のソフトも、順にサポートが終わっていく
IPAは、OSのサポートが終わると、その上で動くブラウザやメールソフトなどもサポートが終わる場合があり、それらの脆弱性も直らないおそれがある、とも書いています。前のWindowsで実際に起きた例があります。Microsoft Learnの記録では、Windows 7とWindows 8.1の上のMicrosoft Edgeは、2023年1月のバージョン109でサポートが終わりました。Windows 7のサポートが終わったのは2020年1月なので、ブラウザはOSより3年ほど長く更新されたことになります。
家庭のWindows 10のパソコンには、年賀状のソフト、家計簿や会計のソフト、プリンターやスキャナーを動かすソフト、カメラに付いてきた取り込みのソフトなど、ほかの会社のソフトも入っています。それぞれの会社がいつまでWindows 10を対象にするかは、会社ごとの案内で確かめるしかありません。対応する環境の一覧からWindows 10が外れたソフトは、Windowsと同じく、弱点が見つかっても直らない部品になります。
ウイルス対策ソフトだけでは足りない
ウイルス対策ソフトを入れているから大丈夫、と考える人は少なくありません。マイクロソフトはWindows 10のサポート終了のページで、この問いにそのまま答えています。ウイルス対策ソフトウェア(Microsoft Defenderやほかの会社の製品)は役立つけれど十分ではなく、定期的なセキュリティ更新が無ければ、OSは新しい脅威に対して無防備になる、という説明です。
ウイルス対策ソフトは、知られている悪いファイルや怪しい動きを見つけて止める仕組みで、OSの脆弱性そのものを直す働きはありません。ウイルス対策ソフトが新しい手口に対応するまでの間にも、修正の無い弱点はそのまま残っています。OSの更新とウイルス対策は、片方で片方の代わりにはならない二つの守りです。
修正の届かない機器で起きたこと|WannaCryと半田病院
2017年のWannaCryでは、修正が2か月前に出ていた
パソコンのデータを暗号化して開けなくし、元に戻す代わりに金銭を求めるウイルスを、ランサムウェアと呼びます。2017年5月12日(米国時間)から、ランサムウェアのWannaCry(マイクロソフトの呼び名はWannaCrypt)が各国の組織で被害を出しました。日本マイクロソフトが5月15日に公開した案内によると、英国をはじめ複数の国の医療機関や企業が影響を受け、日本でも攻撃の報告がありました。
悪用されたのは、Windowsのファイル共有の仕組み(SMB v1)の脆弱性で、修正は2017年3月の更新で配られていました。サポート中のWindowsでも、2か月のあいだ更新を当てていなかった機器は、狙われる側に残っていたことになります。さらにマイクロソフトは、すでにサポートが終わっていたWindows XP、Windows 8、Windows Server 2003にも、例外として修正を公開しました。Windows XPのサポートは2014年に終わっていたので、終了から3年後の修正でした。
英国の病院で起きたこと
英国の会計検査院は2017年10月27日に公表した調査で、イングランドの国民保健サービスにある236のトラスト(病院などを運営する組織)のうち、少なくとも81が影響を受けたと報告しています。取り消された診療の予約は、確認できた分だけで6,912件、全体では1万9,000件を超えたと推計されました。報告書は、感染した組織が、修正を当てていないか、サポートの終わったWindowsを使っていたため、このランサムウェアに弱い状態だったと書いています。
家庭や小さな職場が学べることは二つあります。一つは、修正が出てから当てるまでの期間も、狙われる時間になること。もう一つは、サポートの終わったOSへの例外の修正は、被害が世界に広がった後に作る側の判断で出されたもので、あてにして待てるものではないことです。同じ例外がWindows 10で出るかどうかは、誰にも分かりません。
更新の止まった機器が侵入口とみられた、半田病院
国内では、徳島県のつるぎ町立半田病院が2021年10月31日にランサムウェアの被害を受け、電子カルテが使えなくなりました。有識者会議が2022年6月に公開した調査報告書は、侵入はリモート保守用に置かれていたVPN装置の脆弱性を悪用したものと思われる、としています。この装置は、導入してからソフトウェアが更新されていませんでした。通常の診療を再開できたのは2022年1月4日で、約2か月かかっています。
これはWindowsではなく、ネットワーク機器の話です。それでも、更新の止まった機器が一台あると、そこが外からの経路になり、中のパソコンやサーバーまで被害が及ぶことがある、という点は同じです。報告書には、もう一つ大事な記録があります。院内のバックアップの装置は暗号化されましたが、2018年までにオフラインで保管していたバックアップは影響を受けず、復旧に使えました。国内の大きな被害の経過は大手企業のランサムウェア被害に学ぶ にまとめています。
戻れたのは、つながっていなかった控え
警察庁が2026年3月に公表した令和7年(2025年)のまとめでは、ランサムウェアの被害の報告は226件でした。被害に遭った組織へのアンケートでは、バックアップを取っていたのは有効回答116件中105件だったのに、バックアップから復元できたのは有効回答99件中20件です。復元できなかった理由でいちばん多かったのは、バックアップも暗号化されたことでした。
IPAが2026年9月に公開した、ランサムウェアの被害から学ぶ教訓集も、侵入が始まるより前に取ったバックアップは安全だとしています。家庭に置き換えると、パソコンにつなぎっぱなしの外付けのドライブは、パソコンと同じ日に同じ被害を受けることがある、ということです。この後の手順で、外付けのドライブを使い終えたら外し、2つ目の控えを取り出せるディスクにするのは、このためです。
いまのパソコンを、3つの画面で確かめる
使い続けるか、買い替えるかを決める前に、手元のパソコンの状態を確かめます。見るのは、Windows 10のバージョン、ESUの登録の状態、Windows 11に上げられるかどうかの3つです。どれも数分で終わるので、家族の誰かのパソコンを見るときも、この順で進めると話が早く進みます。
バージョンは「システム」の「バージョン情報」で見る
スタートボタンを右クリックして設定を開き、「システム」の中の「バージョン情報」を選びます。「Windows の仕様」の欄に、エディション(HomeやPro)とバージョンが表示されます。ESUの対象は、マイクロソフトの案内ではバージョン22H2のHome、Professionalなどで、最新のWindows Updateが当たっていることも条件です。22H2でなければ、そのままではESUに登録できません。
ESUの登録の状態は「Windows Update」で見る
設定の「更新とセキュリティ」から「Windows Update」を開きます。登録の状態は、マイクロソフトの案内どおりこの画面でいつでも確かめられ、条件を満たしたパソコンには、ESUに登録するためのリンクが表示されます。家族の誰かが以前に登録を済ませていることもあるので、ここを見てから先に進みます。1台を登録すれば、そのパソコンを使うほかのユーザーも守られます。
Windows 11に上げられるかは「PC 正常性チェック」で見る
マイクロソフトの「PC 正常性チェック」というアプリを開き、「今すぐチェック」を選ぶと、そのパソコンがWindows 11の要件を満たすかどうか、満たさないならその理由が表示されます。Windows 11には、TPM 2.0という部品やセキュア ブートへの対応などの最小の要件があります。満たしていれば、Windows Updateから無料でWindows 11に上げられます。
満たしていないと出たとき、原因がメモリや記憶装置の不足なら、マイクロソフトの要件のページは、パソコンのメーカーのサイトか販売店に問い合わせて、手頃な方法があるかを確かめるよう案内しています。何年も前のパソコンなら、部品の交換にかかる手間と、買い替えにかかる手間を並べてから決めます。どちらに決めても、次の節から書く動画と写真のコピーは、先に済ませておきます。
暗号化と回復キーも、ここで見ておく
3つの画面に加えて、ドライブが暗号化されているかも気にかけておきます。マイクロソフトのヘルプによると、デバイスの暗号化は、この機能に対応したパソコンをMicrosoftアカウントで初めてサインインして設定すると自動でオンになり、回復キーはそのアカウントに保存されます。自分で暗号化した覚えが無くても暗号化されていることがあるのは、このためです。
暗号化そのものは、パソコンを盗まれたときに中身を読まれにくくする、ありがたい仕組みです。困るのは、初期化や修理の場面で回復キーを求められ、どこにあるか分からないときです。別のスマホやパソコンでMicrosoftアカウントにサインインし、回復キーの一覧にこのパソコンの分があるかを見ておくと、後の作業が止まりません。家族のアカウントで設定したパソコンなら、その家族と一緒に確かめます。
Windows 11に上げるか、買い替えるか、ESUで待つか
3つの画面を見たら、進む道はおおむね4つに分かれます。Windows 11の要件を満たすなら、今のパソコンをWindows 11に上げる。満たさないなら、新しいパソコンに買い替える。買い替えまで時間が要るなら、ESUに登録し、2027年10月12日までの間に準備を進める。そして、ネットにつながず特定の作業だけに使う専用の機械として残す、という道です。迷ったときの順番を図にしました。
どの道を選んでも、最初に動画と写真を外へコピーしておく
どの道を選んでも、最初にやることは同じで、パソコンの中の動画と写真を外へコピーすることです。今のパソコンをWindows 11へ上げる場合も、油断はできません。マイクロソフトのサポートページには「Windows のアップグレード後に失われたファイルを見つける」という案内があり、更新の後にファイルが見当たらなくなる場面が実際にあることが分かります。更新の途中で電源が切れたり、空き容量が足りずに止まったりすることもあります。
買い替えなら、古いパソコンはいずれ初期化して手放します。ESUで待つなら、待っている間にパソコンが故障することもあります。数年使ったパソコンの内蔵のドライブは、ある日突然読めなくなっても不思議ではない部品です。コピーは、どの道を選ぶかとは別に、今週のうちに済ませておく作業と考えてください。
Windows 11に上げる前にすること
Windows 11に上げると決めたら、動画と写真のコピーに加えて、三つを済ませておきます。一つは、Cドライブの空き容量を確かめることです。更新には作業のための空きが要るので、空きがわずかなら、何が容量を使っているかを先に見ます。動画を消して空きを作るのは、外付けのドライブとの照らし合わせが済んだ後です。二つ目は、プリンターやスキャナー、年賀状や会計のソフトが、Windows 11に対応しているかをそれぞれの会社の案内で確かめることです。
三つ目は、ドライブがBitLockerで暗号化されているパソコンで、回復キーの控えがあるかを確かめることです。更新がうまくいかずに初期状態へ戻すことになったとき、暗号化されたパソコンでは回復キーが要り、控えが見つからないとそこで作業が止まります。三つが済んでから、Windows Updateの画面でWindows 11への更新を始めます。更新が終わったら、写真と動画のフォルダーを開き、数と再生を確かめるところまでを一続きの作業にします。
買い替えるなら、新しいパソコンで確かめること
買い替えると決めたら、新しいパソコンを選ぶときに、動画と写真の移し先として見ておく点があります。内蔵のドライブの容量が、今ある写真と動画の量に足りるか。USBの口の数と形が、手持ちの外付けのドライブとつなげるか。そして、ディスクのドライブが付いているかです。ディスクのドライブが付いていないノートパソコンでも、外付けのドライブをつなげばディスクを読み書きできます。
ディスクに焼いた控えを読み返す日のために、外付けのドライブをどうするかも、このときに決めておきます。古いパソコンにドライブが付いていたなら、そのパソコンを手放すと、家で盤を読める機械が無くなることがあります。ディスクのドライブを選ぶときは、書き込みに対応しているか、つなぐ口が合うかを先に見ます。
ESUに登録する|3つの方法と、同期の設定で気をつけること
登録の方法は3つある
マイクロソフトの日本語のESUのページでは、登録の方法が3つ示されています。パソコンの設定を同期していれば追加の費用なし、Microsoft Rewardsのポイント1,000ポイントとの交換、1回限りの購入(30米ドル、または現地の通貨で相当する額に税を加えた額)です。どの方法でも、1回の登録で、同じMicrosoftアカウントの最大10台までESUのライセンスを使えます。
ESUで届くのは、マイクロソフトが「必須」と「重要」に分類するセキュリティ更新です。新しい機能や、セキュリティ以外の不具合の修正、技術的なサポートは含まれません。ESUに登録した後でも、パソコンが要件を満たせばWindows 11へ上げられます。ESUは、Windows 10のままでセキュリティの修正を受け取り続けるための延長で、動作の不具合の修正は2025年10月で止まったままです。
登録の手順
設定の「更新とセキュリティ」から「Windows Update」を開くと、条件を満たしたパソコンには、ESUに登録するためのリンクが表示されます。「今すぐ登録」を選ぶと登録が始まり、ローカル アカウントでWindowsに入っている場合は、Microsoftアカウントへのサインインを求められます。すでにパソコンの設定をバックアップしていれば、そのまま登録の案内が出ます。していなければ、設定のバックアップを始めるか、ポイントを使うか、購入するかを選びます。
条件にも目を通しておきます。サインインするMicrosoftアカウントがそのパソコンの管理者であること、子ども用のアカウントでないこと、「Windows 10 ESU ライセンス準備パッケージ(KB5126256)」が入っていることなどです。会社や学校の管理の仕組み(Active DirectoryやMicrosoft Entra、MDM)に参加しているパソコン(一部の例外を除く)と、キオスク モードのパソコンは、個人向けのESUの対象から外れます。リンクが出ないときは、Windows Updateで更新を最後まで当ててから、もう一度画面を開きます。
設定の同期を選ぶなら、フォルダーの項目を見てから
費用のかからない方法は、Windows バックアップというアプリで、パソコンの設定をMicrosoftアカウントへ同期するものです。このアプリはWindows 10にもあり、マイクロソフトのヘルプによると、スタートメニューで「backup」と入力すると開けます。アプリには、設定やアプリの一覧のほかに、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージックのフォルダーをOneDriveへバックアップする項目もあります。
気をつけたいのは容量で、無料のMicrosoftアカウントに付くOneDriveは5GBです。家族の動画を何年分もためたピクチャやビデオのフォルダーは、5GBにはまず収まりません。フォルダーのバックアップは、フォルダーをOneDriveと同期する仕組みで、容量が足りないとバックアップの途中でエラーが出ることがあります。ESUのために設定の同期を選ぶときは、フォルダーの項目のスイッチがどうなっているかを見て、オンにするかどうかを自分で決めます。
写真や動画のフォルダーがすでにOneDriveと同期されていて、パソコンの中のファイルに雲の印が付いている、という状態から始まる家庭もあります。その場合の確かめ方と、パソコンの中へ戻す手順はパソコンの写真・動画がOneDriveに移って消えたときに書いています。
仕事に使うパソコンは、条件を読んでから
マイクロソフトのESUのページは家庭向けの案内です。個人向けに登録したパソコンが、登録の条件で挙げた会社や学校の管理の仕組みに参加している場合、個人向けの登録は、商用のデバイスとして使われなくなるまで一時停止される、と書かれています。数人の事務所や店で使うパソコンは、このページの条件と、法人向けの案内の両方を読んでから決めます。
法人向けのESUは別の仕組みで、Microsoft Learnによると、ボリューム ライセンスを通じて1台あたり初年度61米ドルで買え、価格は年ごとに倍になり、最長3年です。なお、長期サービス チャネル(LTSC)と呼ばれる長期サポート版のWindows 10は、サポートの期間が別で、IPAによると今回の終了の対象ではありません。お店のレジや機械の操作盤のように、専用の機器に組み込まれたWindowsは、機器のメーカーに確かめます。
ESUがあっても、ネットで使う作業は絞る
ESUに登録すれば、Windowsのセキュリティ更新は2027年10月12日まで届きます。それでも、Windows 10のパソコンで何をするかは絞っておくほうが安心です。ほかの会社のソフトはそれぞれの都合でWindows 10の対応を終えていき、期限が来れば、Windowsの更新もまた止まります。役目を少しずつ新しい機器へ移しておけば、期限の日に慌てずに済みます。
お金と本人確認の操作は、新しい機器へ移す
最初に移すのは、ネットバンキング、証券口座、クレジットカードの明細の確認、行政のオンライン手続きなど、お金と本人確認に関わる操作です。こうした操作は、盗んだIDやパスワードがそのまま金銭に結びつくので、攻撃する側が狙う作業です。スマホや新しいパソコンで行うことにし、移し終えたら、Windows 10のパソコンのブラウザに保存してあるそのサイトのパスワードを消しておきます。
家族で1台を使い回している家庭では、誰がどのサイトにログインしたままになっているかが分からないことがあります。ブラウザの保存されたパスワードの一覧を家族で一緒に見て、銀行や買い物のサイトが並んでいたら、その人のスマホや新しいパソコンに移す相談をします。一覧を見るだけでも、そのパソコンが何に使われてきたかが分かります。
メールの添付と、知らない相手のファイルを開く場所にしない
メールに付いてきたファイル、チャットで送られてきた圧縮ファイル、知らないサイトからダウンロードしたソフトは、修正の届かないOSに、外から悪いものが入ってくる経路になります。メールの送受信はスマホや新しいパソコンに任せ、Windows 10のパソコンでは、自分で撮った写真や動画、自分で作った書類だけを扱う、と決めておくと線を引きやすくなります。
画面に突然、警告の音とともに「ウイルスに感染しました」「サポートに電話してください」と出て、遠隔で操作されてしまう被害も続いています。IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」の個人編にも、サポート詐欺(偽警告)による金銭被害が入っています。偽の警告が出たときの動き方と、遠隔で操作された後の手順はサポート詐欺の偽警告で遠隔操作されたら にまとめています。
ふだんは標準ユーザーで使う
Windowsのアカウントには、設定を変えたりソフトを入れたりできる管理者と、それができない標準ユーザーがあります。マイクロソフトは、管理者はシステムを完全に制御できるので、管理者の数を限るよう案内しています。写真の整理や動画の再生のような日々の作業を標準ユーザーで行えば、うっかり怪しいソフトを開いても、パソコン全体の設定まで変えられてしまう場面を減らせます。
切り替えは、管理者のアカウントで入り、コントロール パネルの「ユーザー アカウント」から、アカウントの種類を変える項目を開いて行います(表記は版で少し違います)。ESUの登録には管理者のMicrosoftアカウントが要るので、管理者は一つ残しておきます。管理者が一つしか無いパソコンでそれを標準ユーザーに変えると、後で設定を変えられなくなるので、先に管理者をもう一つ作ってから進めます。
Windows セキュリティと更新を止めない
Windows 10に入っているWindows セキュリティ(Microsoft Defender)は、ほかの会社のウイルス対策ソフトを入れていなければ働いています。「ウイルスと脅威の防止」の画面で、保護が有効か、最後にいつスキャンしたかを月に一度見ておきます(表記は版で少し違います)。ESUに登録したパソコンは、同じく月に一度、Windows Updateの画面で更新が当たり続けているかを確かめます。EdgeやMicrosoft 365の更新を止める設定にしていないかも、このときに見ます。
ネットから切り離して使い続けるときの決まり
ESUの期限が過ぎた後も、そのパソコンでしか動かない古いソフトや、新しいWindowsに対応していない機器のために、Windows 10のパソコンを残したい場合があります。そのときは、ネットワークにつながない専用の機械として残す道があります。修正が届かなくても、外とつながる経路を減らせば、弱点を狙われる経路もそれだけ減ります。
決めておくことは三つです。保存してあるWi-Fiの接続先を消して、勝手につながらないようにする。LANケーブルを抜く。そのパソコンでする作業を紙に書いて、パソコンのそばに貼る。「古い年賀状ソフトで住所録を開く」「スキャナーで書類を読み取る」だけ、と書いておけば、家族が何気なくブラウザを開くことも減ります。
つながない機械へファイルを渡すとき
切り離したパソコンとのファイルのやり取りには、USBメモリや外付けのドライブ、ディスクを使います。ここが、外から何かが入り込むほぼ唯一の道になります。USBメモリを通じて広がるマルウェアは実際にあり、マイクロソフトが2022年10月に分析を公表したRaspberry Robinは、USBメモリの中のフォルダーに見せかけたショートカットを開くと感染するもので、ランサムウェアの被害につながった例もあると同社は書いています。
持ち込むメモリは、ネットにつながる新しいパソコンで、先にウイルス対策のスキャンを済ませてから差します。Windows セキュリティなら、スキャンの種類を選ぶ画面の「カスタム スキャン」で、メモリのドライブを指定して調べられます。逆に、古いパソコンにつないだメモリを新しいパソコンへ差すときも、開く前に同じようにスキャンします。知らない人からもらったメモリは、どちらのパソコンにも差しません。
焼いて取り出した盤は、後から書き換えられない
切り離したパソコンから、そこで作った書類や取り込んだ写真を出すときは、追記型のディスク(DVD-RやBD-R)に焼いて閉じ、ドライブから取り出す方法もあります。追記型の盤は、一度記録した部分を物理的に書き換えたり消したりできないので、受け取る側のパソコンが後でおかしくなっても、盤の中身は焼いたときのまま残ります。ただし、焼く前のファイルがすでに感染していれば、その状態のまま盤に残るので、読み出す側のパソコンでもスキャンを通します。
切り離した機械の中身も、年に一度は外へ出す
つながない専用の機械にしても、中のドライブが故障すれば中身は失われます。修正が届かないことと、部品が古くなっていくことは別の話です。年に一度、たとえば年賀状を作り終えた後などの決まった時期に、住所録や取り込んだ写真を外付けのドライブかディスクへ写しておきます。写した先は、照らし合わせを済ませてから、機械から外して保管します。
買い替えと初期化の前に|動画と写真を2か所へ移す段取り
ここからは、買い替えや初期化の前に、パソコンの中の動画と写真を外へ移す手順です。行き先は2か所にします。1か所目は外付けのHDDやSSDで、全部をそのままの形で置きます。2か所目はDVD-RやBD-Rで、残したい年や行事の分を焼き、ドライブから出して棚に置きます。外付けのドライブは容量が大きく写すのも速い代わりに、つないだまま使うとパソコンと一緒に被害を受けます。盤は容量が小さい代わりに、取り出せばネットワークから届きません。
古いパソコンの初期化は、全部の手順の最後です。新しいパソコンで動画が開けることを確かめ、2か所の控えがそろってから行います。初期化を急ぐと、コピーし忘れたフォルダーに気づいたときには、もう取り戻す方法がありません。全体の順番を図にすると、次のようになります。
初期化は最後。2か所の控えがそろうまで、古いパソコンの中は消さない
新しいパソコンが届く日から逆に数える
新しいパソコンが届く日が決まっているなら、そこから逆に数えます。届く2週間前までに、探す作業と量の測定を終えて、足りる容量の外付けのドライブを用意します。1週間前までに丸ごとのコピーと照らし合わせを済ませ、届いた週に新しいパソコンへ戻します。ディスクに焼く作業は新しいパソコンが動き出してからでも構いませんが、古いパソコンを手放す日より前に終えます。
動画の量が数百GBあると、外付けのドライブへのコピーだけで数時間、量やつなぐ口の規格によってはそれ以上かかります。最初に一つのフォルダーで試し、かかった時間から全体を見積もると、週末の予定が立てやすくなります。ノートパソコンは電源につなぎ、スリープしない設定にしておけば、夜のうちに写し終えられます。途中でスリープすると、コピーはそこで止まります。
始める前に、家族に伝えておくこと
家族で使っているパソコンなら、作業を始める前に一声かけておきます。コピーの間は写真や動画を足したり消したりしないこと、作業が終わるまで初期化や処分の話を進めないこと、残したいものがほかの場所にあれば教えてほしいこと、の三つです。作業の途中で誰かがフォルダーを整理すると、控えた数と元の数が合わなくなり、照らし合わせがやり直しになります。
家族それぞれのアカウントの中には、本人しか見ていない写真や書類もあります。何をどこへ写すかは、それぞれの本人に決めてもらい、勝手に開いて選ばないようにします。写した先のドライブやディスクを誰が持つかも、このときに決めておくと、後で「あの写真はどこへ行ったか」と探し回らずに済みます。
写真と動画は、パソコンのどこにたまっているか
Windows 10のパソコンで写真と動画がたまる場所は、ピクチャとビデオのフォルダーだけではありません。スマホから取り込んだ写真、LINEやメールで受け取って保存した動画、編集ソフトが書き出した完成版、カメラの付属ソフトが作った取り込み先と、入ってきた経路ごとに置き場所が違います。探し漏れがいちばん多いのは、取り込んだ本人が場所を覚えていない分です。まず、図の場所を上から順に開いていきます。
上から順に開き、場所ごとのサイズとファイルの数を書き出す
アカウントごとのフォルダーを全部開く
家族で1台を使い、それぞれが自分のアカウントでサインインしている場合、写真と動画はアカウントごとのフォルダーに分かれて入っています。エクスプローラーでCドライブの「ユーザー」を開くと、アカウントの名前のフォルダーが並びます。ほかの家族のフォルダーを開こうとすると、アクセスの許可を求められることがあるので、その家族本人にサインインしてもらうか、一緒に画面を見ながら進めます。
同じ「ユーザー」の中には「パブリック」というフォルダーもあり、家族で共有するつもりで入れた写真が残っていることがあります。以前のパソコンから移してきた古いアカウントのフォルダーが、使われないまま残っている場合もあります。名前に見覚えが無いフォルダーも、中にピクチャやビデオがあるかだけは開いて確かめます。
ピクチャの中は、取り込んだ道具ごとに分かれている
Windowsのフォトアプリやエクスプローラーで、スマホやカメラから取り込んだ写真と動画は、多くの場合ピクチャの中に入ります。取り込んだ日付のフォルダー、スマホの機種名のフォルダー、カメラの付属ソフトが作ったフォルダーと、取り込み方を変えるたびに別の分け方のフォルダーが増えていくのがふつうです。スクリーンショットのフォルダーや、パソコンのカメラで撮った分のフォルダーもここにあります。
ビデオカメラから取り込んだ動画は、取り込みのソフトの作りによって、一本の動画が細かいファイルに分かれていたり、カメラの中と同じフォルダーの階層のまま残っていたりします。AVCHDという方式のカメラなら、「PRIVATE」から始まる階層の奥に、MTSという拡張子のファイルが並ぶ形です。この階層はフォルダーごと残すのが安全で、その理由と扱い方はビデオカメラの映像をフォルダごと残すにあります。
ダウンロード、デスクトップ、ドキュメントにも紛れている
LINEやメールで受け取って保存した動画、共有のURLから受け取った行事の動画、ブラウザで保存した写真は、ダウンロードのフォルダーに入っていることが多くあります。ダウンロードは要らないファイルを消す場所だと思われがちで、初期化の前に中を見ずに済ませてしまいやすい場所です。名前が「IMG_」「VID_」「DSC」などで始まるファイル、拡張子がMP4やMOVのファイルの多くは、写真か動画です。
デスクトップには、とりあえず置いた動画や、編集ソフトが書き出した完成版の動画が残っていることがあります。ドキュメントには、学校や園から配られた写真のデータや、スライドショーの材料を集めたフォルダーが入っていることがあります。どこまで探すかは、そのパソコンでしてきたことを家族で書き出し、作業ごとに保存先を思い出していくと決めやすくなります。
見落としやすい場所と、拡張子での探し方
ここまでの場所は、エクスプローラーを開けばすぐに目に入るところでした。見落としが起きやすいのは、ファイルの名前は見えているのに中身がパソコンに無い場所と、Cドライブの外にある場所です。どちらも、外付けのドライブへのコピーから漏れやすく、漏れに気づくのは新しいパソコンで探したときになりがちです。ここで一つずつ確かめておきます。
OneDriveの中と、雲の印のファイル
エクスプローラーの左側に「OneDrive」があり、その中にピクチャやドキュメントのフォルダーがあるなら、OneDriveと同期している分です。ファイルやフォルダーの横に青い雲のアイコンが付いていたら、マイクロソフトのヘルプの説明では、そのファイルはオンラインでのみ利用できます。名前は見えています。それでも中身はパソコンの中に無く、開いたときに初めてダウンロードされます。緑のチェックや、白いチェックの入った緑の円が付いたファイルは、パソコンの中に中身があります。
外付けのドライブへ確かに写すには、雲の印のファイルの中身を、先にパソコンへ置いておくのが安全です。フォルダーを右クリックして「このデバイス上で常に保持する」を選ぶと、中身がパソコンへダウンロードされます(表記は版で違うことがあります)。その分パソコンの空き容量が減るので、Cドライブの空きを見ながら、フォルダーを分けて少しずつ進めます。
もう一つ、OneDriveのフォルダーからファイルを外へ「移動」すると、OneDriveからは消えます。マイクロソフトのヘルプには、OneDriveフォルダーの外にファイルを移動すると、ファイルは新しいフォルダーにダウンロードされ、OneDriveから削除される、と書かれています。写すときは、必ずコピーを使います。
Dドライブと、つないだままの外付けドライブ
エクスプローラーで「PC」を開き、Cドライブのほかにドライブが並んでいないかを見ます。内蔵のドライブを区切ったDドライブや、2台目の内蔵ドライブに、写真や動画をまとめて置いていることがあります。パソコンを初期化したときにDドライブがどう扱われるかは、パソコンの作りや初期化のときの選び方で変わります。中身が残ると思い込まず、Cドライブと同じように外へコピーします。
何年もつないだままになっている外付けのドライブにも、昔の写真や動画が入っていることがあります。このドライブは、今回の控えの行き先にはしません。長く使ったドライブはいつ読めなくなってもおかしくないので、中身は新しい控えの側へ一緒に写し、古いドライブそのものの扱いは、移し終わった後で決めます。
拡張子を表示して、名前で探す
置き場所の見当がつかないときは、ファイルの種類を表す拡張子で探します。Windows 10では、エクスプローラーの[表示]タブの[表示/非表示]グループで[ファイル名拡張子]にチェックを入れると、ファイル名の後ろに「.mp4」「.jpg」のような拡張子が出るようになります。写真ならJPGやPNG、iPhoneの写真ならHEIC、動画ならMP4、MOV、MTS、AVI、WMV、3GPなどがよく見る形です。
エクスプローラーの左側で[PC]を選んでから、右上の検索欄に「.mp4」と入れると、パソコン全体から、名前に.mp4を含むファイルが一覧になります。すべてのドライブを探すときに[PC]を選ぶのは、マイクロソフトのヘルプにもある方法です。見つかったファイルを右クリックして「ファイルの場所を開く」を選べば、置き場所のフォルダーが分かります。拡張子ごとに繰り返すと、思いがけない場所の動画が見つかります。
検索は、パソコンの中身の量によって時間がかかります。結果が出そろうまで待ち、見つかった場所を一覧に足していきます。古い写真の管理ソフトのアルバムや、動画の編集ソフトのプロジェクトのファイルは、写真や動画そのものではなく、材料の置き場所を記録したファイルであることが多い点にも気をつけます。プロジェクトだけを写しても、材料の動画が無ければ、開いたときに中身が出てきません。
量を測ってから、外付けのドライブを用意する
探した場所が分かったら、それぞれのフォルダーの量を測ります。フォルダーを右クリックして「プロパティ」を開くと、サイズと、中に入っているファイルとフォルダーの数が表示されます。場所ごとに、サイズとファイルの数を紙に書き写しておきます。この数はコピーの後に照らし合わせるときの基準になるので、プロパティの画面をスマホで撮っておくのも確かな方法です。
全部の合計が出たら、外付けのドライブの容量を決めます。今ある量がちょうど入る容量では、整理の途中で作業用のフォルダーを作る余裕も、これから増える分の余裕もありません。今ある量の2倍を目安にし、新しいパソコンでの自動の控えにも使うつもりなら、さらに余裕を見ます。容量の考え方と、新しいパソコンでの自動の控えの設定はファイル履歴とTime Machineで動画を控える方法で詳しく書いています。
これから1年で増える量も見積もる
このドライブは、新しいパソコンに移った後も使い続けることが多いので、これから増える分も見ておきます。iPhoneの設定画面の目安(iOS 18.6)では、初期設定の1080p/30fpsで、高効率とHDRがオンなら1分あたり約65MBです。1時間なら約3.9GBになります。4K/30fpsで同じ設定なら1分あたり約190MBで、1時間で約11.4GBです。
家族で1年に撮る動画を5時間とすると、1080p/30fpsなら約20GB、4K/30fpsなら約57GBが毎年足されていく計算です。去年1年分のフォルダーの大きさを測れば、もっと確かな数字が出ます。今ある量の2倍という目安に、この増える分を何年分か足し、新しいパソコンを使う年数に見合う容量を選びます。
4GBを超える動画が入らないドライブがある
外付けのドライブやUSBメモリには、FAT32という形式で用意されているものがあります。FAT32では、1つのファイルの大きさが4GB未満に限られるので、長い動画のファイルだけがコピーできずに止まります。買ってきたドライブをつないだら、エクスプローラーでドライブを右クリックして「プロパティ」を開き、「ファイル システム」の欄を見ます。NTFSかexFATなら、4GBを超える動画も入ります。
FAT32だった場合は、ドライブをNTFSかexFATでフォーマットし直します。フォーマットは中身を消す操作なので、買ったばかりの空のドライブのうちに済ませます。Macでも読み書きするならexFAT、Windowsだけで使うならNTFSを選ぶのが一般的です。長く使ってきたドライブがFAT32なら、そこに4GBを超える動画は最初から入っていないので、別の場所に置いてある長い動画が無いかも探し直します。
外付けのドライブを2台にするか
余裕があれば外付けのドライブを2台用意し、1台は丸ごとのコピー、もう1台は整理した後のコピーに使います。1台だけだと、そのドライブが故障したとき、古いパソコンを初期化した後では戻る先がありません。2台目を用意できないなら、そのぶんディスクに焼く範囲を広げるか、古いパソコンを手放す時期を遅らせて、元のデータが残っている期間を長くします。
まず丸ごとコピーし、整理はコピーの側で
整理しながら写すと、写す作業と選ぶ作業が混ざり、どこまで写したかが分からなくなります。最初は、探した場所のフォルダーを、中身に手を付けずにそのまま外付けのドライブへコピーします。外付けのドライブに「2026年10月_旧パソコン丸ごと」のような名前のフォルダーを作り、その中に元の場所ごとのフォルダーを並べます。家族のアカウントが複数あるなら、アカウントの名前でもう一段分けます。
移動は使わず、コピーで写す
エクスプローラーでフォルダーを選んで右クリックし「コピー」、外付けのドライブのフォルダーを開いて右クリックし「貼り付け」を選びます。ドラッグで写すと、同じドライブの中では移動に、別のドライブへはコピーになる、というように動きが変わるので、メニューから選ぶほうが確かです。元のパソコンの側は、照らし合わせが終わるまで一つも消しません。
コピーの途中で、同じ名前のファイルがあると知らせる画面が出たら、そこで手を止めて中身を確かめます。別々のフォルダーにあった「IMG_0001.JPG」が、同じ名前の別の写真であることは珍しくありません。よく見ずに置き換えを選ぶと、片方の写真が消えます。元の場所ごとにフォルダーを分けて丸ごと写せば、この画面はほとんど出ません。名前の重なりを防ぐ取り込み方は同じファイル名で上書きされるのを防ぐ取り込み手順にあります。
整理は、外付けのドライブの上で年ごとに
丸ごとのコピーが終わり、次の節の照らし合わせが済んだら、整理を始めます。整理は外付けのドライブの上で行い、丸ごとのコピーのフォルダーはそのまま残して、別に「写真と動画」のようなフォルダーを作り、そこへコピーしていきます。分け方は、年、その中を月や行事、という2段にすると、後から探すときも、ディスクに焼く単位を決めるときも扱いやすくなります。
丸ごとのコピーは残したまま、整理は別のフォルダーで進める
フォルダーの名前は、年月を先に半角の数字で書くと、名前の順に並べたときに時期の順に並びます。行事の名前は短く、後から家族が見ても分かる言葉にします。日付が分からない写真は、無理に年に振り分けず「未整理_日付不明」のフォルダーにまとめれば、整理がそこで止まりません。名前の付け方の考え方は20年後の自分が探せるフォルダ構成で詳しく書いています。
似た写真や重複は、この段階では消さない
整理を始めると、同じ写真が何枚もあることに気づきます。スマホから何度も取り込んだ、OneDriveとピクチャの両方にある、といった理由で重なっているものです。ここで消したくなります。それでも、古いパソコンを初期化するまでは消しません。見た目が同じでも、片方だけが元の大きさで、もう片方は縮小された写真ということがあるからです。重複を減らすのは、2か所の控えがそろい、新しいパソコンへ移った後の仕事にします。
コピーできたかは、数と中身で確かめる
コピーが終わったと表示されても、それだけで全部が写ったとは限りません。途中で止まったファイル、名前や階層が長すぎて写らなかったファイル、読み取れずに写らなかったファイルがあっても、気づかないまま終わっていることがあります。初期化の前に、写した側と元の側を照らし合わせます。確かめることを図にまとめました。
全部に印が付くまで、古いパソコンの中のファイルは消さない
数と大きさを比べる
前の節で控えた、場所ごとのファイルの数とサイズを使います。写した側の同じフォルダーを右クリックして「プロパティ」を開き、ファイルの数が元と同じか、サイズがほぼ同じかを見ます。ファイルの数が一つでも少なければ、どこかで写らなかったファイルがあります。サイズは、ドライブの形式の違いで「ディスク上のサイズ」の値が変わることがあるので、もう一方の「サイズ」の値で比べます。
数が合わないときは、フォルダーを一段ずつ下りて、どのフォルダーで数が違うかを探します。見つかったら、そのフォルダーだけをもう一度コピーします。よくある原因は、元のフォルダーが雲の印のままだった、4GBを超える動画がFAT32のドライブに入らなかった、ファイルの名前やフォルダーの階層が長すぎてコピーできなかった、のどれかです。
開いて確かめる。動画は最後まで
数が合っても、中身が読めるとは限りません。年ごとに写真を何枚か開き、表示されるかを見ます。動画は最後まで見ます。再生位置を後ろの方まで動かし、終わりの近くまで映像と音が出るかを確かめます。途中から読めなくなっているファイルは、最初の数秒だけは普通に再生されることがあるからです。
全部を開くのは無理なので、選び方を決めておきます。特に大事な行事の動画は全部、それ以外は年ごとに最初と最後のファイルと、真ん中あたりの数本、というように決めれば、数が多くても選んだ分だけで済みます。ここで開けなかったファイルが元のパソコンでは開けるなら、コピーをやり直します。元のパソコンでも開けないなら、そのファイルはもともと読めなくなっていたことになります。
ハッシュ値で、中身が同じかを確かめる
ファイルの中身から計算する、決まった長さの英数字の並びを、ハッシュ値と呼びます。ハッシュ値は、マイクロソフトの説明によると、ファイルの名前を変えても変わりませんが、中身が少しでも変われば変わります。二つのファイルのハッシュ値が同じなら、中身も同じです。計算には、Windows 10に入っているPowerShellというアプリのGet-FileHashという命令を使います。何も指定しなければ、SHA256という方式で計算されます。
スタートメニューで「PowerShell」と入力して開き、Get-FileHashに続けて半角の空白を一つ入れ、調べる動画のファイルの場所を「”」で囲んで入れてEnterキーを押します。たとえば Get-FileHash “D:\写真と動画\2019\2019-10_運動会\運動会.mp4” と入れると、長い英数字の並びが表示されます。同じファイルを元のパソコンの側でも計算して、並びが一致すれば、そのファイルは正しく写っています。
フォルダーの中の全部のファイルをまとめて計算し、一覧として残すこともできます。Get-ChildItem -Path “D:\写真と動画\2019” -Recurse -File | Get-FileHash | Export-Csv -Path “D:\写真と動画\hash_2019.csv” -Encoding UTF8 -NoTypeInformation と入れると、ファイルごとのハッシュ値がCSVのファイルに書き出されます。ディスクに焼くときはこの一覧も一緒に入れ、別の場所にも控えを置いておけば、何年か後に盤を読んだとき、焼いたときから中身が変わっていないかを確かめられます。
ハッシュ値が一致するのは、写したときから中身が変わっていないことの確認で、ウイルスが無いことの証明にはなりません。元のファイルがすでにおかしくなっていれば、一致しても意味がありません。定期的に確かめる段取りと、戻せるかを試す方法は復元テストとハッシュで破損を見つける方法にまとめています。
確かめた記録を、紙とファイルに残す
照らし合わせが済んだら、その結果を記録に残します。外付けのドライブの「写真と動画」のフォルダーの中に「_一覧と確認の記録」というフォルダーを作り、場所ごとのファイルの数とサイズ、確かめた日付、開けなかったファイルの名前を書いたメモと、ハッシュ値の一覧を入れます。名前の頭に「_」を付けておくと、名前の順に並べたときに年のフォルダーと混ざりません。
同じ内容を紙にも書き、外付けのドライブの箱か、ドライブを置く引き出しに入れておきます。新しいパソコンへ戻すとき、ディスクに焼くとき、何年か後に入れ替えるとき。どの場面でも、この数字が基準です。家族の誰が作業を引き継いでも、紙を見ればどこまで済んだかが分かるので、作業を何回かに分けて進める家庭ほど役に立ちます。
2つ目の控えを、ディスクに焼く
記録まで残したら、2つ目の控えをディスクに焼きます。外付けのドライブ、ディスク、クラウドは、どれか一つで全部を守れるものではなく、それぞれ得意なことと弱いところが違います。書き換えられるか、ネットワークから切り離せるか、読むのに何が要るかで並べると、次のようになります。
どれか一つに頼らず、性質の違う2か所以上に分けて持つ
公的機関も、性質の違う媒体と場所にコピーを分け、1つは切り離して持つことを勧めています。米国のCISAが中小企業向けのページで紹介している「3-2-1」は、コピーを3つ、媒体を2種類、1つは別の場所に、という経験則です。今回の手順なら、元のパソコン、外付けのドライブ、ディスクで3つになり、ディスクを別の場所に置けば最後の1つも満たせます。初期化した後は、新しいパソコンが元の1つになります。
何を焼くかは、年と行事の単位で決める
全部を盤に焼くと、枚数が多くなりすぎることがあります。DVD-Rは1層で4.7GB、BD-Rは1層で25GBで、表記のGBは10億バイトの単位なので、パソコンの表示では4.7GBの盤は約4.38GB、25GBの盤は約23.3GBと少なく見えます。実際に入る量は、管理のための領域の分だけさらに減ります。整理した年ごとのフォルダーの大きさを見て、1年分が1枚に収まるか、行事ごとに分けるかを決めます。
スマホの動画が中心の家庭では、1年分の動画が数十GBになることも珍しくありません。その場合は全部の年を焼くより、運動会や発表会、家族の節目の行事のように、もう撮り直せない動画を先にします。写真は動画より小さいので、写真だけなら1年分が1枚のBD-Rに収まることもあります。何を先に焼くかを家族で決め、焼かなかった分は、外付けのドライブと新しいパソコンの2か所に残っていることを確かめます。
控えに使うのは、追記型の盤
盤を買うときは、追記型か書き換え型かを表示で確かめます。総務省の説明では、DVD-RとDVD+R、BD-Rは1回だけ書き込める盤で、DVD-RWやDVD+RW、DVD-RAM、BD-REは書き換えられる盤です。書き換え型は何度も消して使える代わりに、焼いたときの状態を書き換えられない形で残す役には向きません。控えには、DVD-RかBD-Rを選びます。
容量は、総務省の説明でDVDが1層4.7GB・2層8.5GB、ブルーレイが1層25GB・2層50GBです。動画が多い家庭ほどBD-Rのほうが枚数は少なくて済みますが、読むにはブルーレイに対応したドライブが要ります。手元のパソコンやドライブがDVDしか読めないなら、DVD-Rで枚数を増やすか、ブルーレイを読めるドライブを用意するかを、焼く前に決めておきます。
ファイルのまま焼く盤と、プレーヤーで見る盤
控えとして焼くのは、写真と動画のファイルをファイルのまま入れた盤で、データディスクと呼ばれる形です。パソコンで開けば、元のファイルがそのまま出てきます。一方、テレビにつないだDVDプレーヤーで再生するディスクは、動画をプレーヤーで読める形に組み立てて焼いたもので、中身の形が違います。ファイルのまま焼いた盤をプレーヤーに入れても、たいていは再生されません。二つの違いはデータDVDと映像DVDの違い にまとめています。
Windows 10の標準の機能で焼くときは、方式を選ぶ
Windows 10には、ディスクに書き込む機能が入っています。空の盤をドライブに入れると、盤の使い方を選ぶ画面が出ます。控えにする盤は「CD/DVD プレーヤーで使用する」の方式を選び、焼くファイルを集めてから一度に書き込みます(表記は版で違うことがあります)。もう一方の「USB フラッシュ ドライブと同じように使用する」は、後からファイルを足したり消したりできる形になるので、控えの盤には向きません。
書き込みが終わったら、盤をドライブから取り出します。追記型の盤は、一度記録した部分を物理的に書き換えたり消したりできませんが、閉じていない盤をドライブに入れたままにしておくと、後から書き足すことで、中身が書き換わったように見える状態にできてしまいます。書いたら閉じ、ドライブから出す、が基本です。ブルーレイに焼く手順と、うまくいかないときの確かめ方はWindowsでブルーレイに書き込む方法 にあります。
焼いた盤を確かめて、置き場所を決める
焼き終えた盤は、棚に置く前に一度読んで確かめます。焼いた直後のパソコンで読めても、ほかのドライブで読めるとは限らないからです。確かめ終えたら、盤に何の記録かを書き、置き場所を決めます。1枚を家の外に置くかどうかも、ここで決めておきます。
別のパソコンで読んでから棚へ
読むのは、できれば新しいパソコンなど、焼いたのとは別のパソコンです。フォルダーを開き、写真を何枚か表示し、動画を最後まで再生します。ハッシュ値の一覧を入れてあるなら、盤の上のファイルで計算し直して一覧と照らし合わせます。読めることを確かめてから、盤面用のペンで題名と日付を書き、ケースに入れて棚に置きます。
置き場所の温度と湿度、寿命の目安
置き場所は、直射日光が当たらず、温度と湿度の変化が少ない場所にします。国立国会図書館の報告書は、JIS Z 6017などが長期保存に適した環境として、温度10〜25℃、湿度40〜60%を挙げていると紹介しています。寿命の目安は、カナダ保存研究所によると一般的な(銀系の)DVD-Rで10〜20年、BD-Rで5〜10年で、温度と湿度だけにもとづく値です。何年かごとに読めるかを確かめ、読めるうちに新しい盤へ焼き直します。詳しくはCD・DVD・ブルーレイの寿命は何年か にあります。
読めるかを確かめる時期は、暮らしの中の決まった日に合わせると忘れません。年末の大掃除、子どもの誕生日、ESUの期限の前のように、年に一度の日を一つ決め、その日に盤を何枚か取り出して読みます。読み込みに時間がかかるようになった盤や、一部のファイルが開けなくなった盤は、外付けのドライブの控えから焼き直し、古い盤と入れ替えます。
1枚は別の家に置く
ディスクを自宅の棚にだけ置くと、火事や水害、盗難のときに、パソコンや外付けのドライブと一緒に失うことがあります。同じ内容を2枚焼けるなら、1枚は実家や離れて暮らす家族の家など、別の建物に置きます。預ける先には、何の盤か、置いてほしい場所、年に一度入れ替えに来ることを伝え、盤のケースにも連絡先を書いておきます。
預ける盤にも、家族の顔や家の様子が写っています。預け先で開いて見るのは構わない家族の写真だけを入れるか、見られて困るものが入るなら、そのことを預け先にも伝えて置き場所を決めます。盤の数と置き場所は、自宅にも一覧を残しておくと、何年後かに入れ替えるときに迷いません。
ディスクにしても守れないこと
ディスクの控えにも限界があります。焼く前のファイルがすでに暗号化されたり、おかしくなったりしていれば、その状態のまま盤に残ります。焼く前に元のファイルが開けることを確かめるのは、そのためです。盤は割れたり、傷が付いたり、なくなったりもします。家族の写真には子どもの顔や家の様子が写っているので、盤の置き場所は家族で決め、むやみに持ち出しません。
読むためのドライブも要ります。最近のノートパソコンにはディスクのドライブが付いていないものが多く、外付けのドライブも、メーカーの撤退や販売の終了が続いて選択肢が減っています。盤そのものは2026年10月の時点で量販店で買えますが、読めるドライブを一台手元に残しておくことも、控えの一部と考えます。ディスクだけに頼らず、外付けのドライブと新しいパソコンと組み合わせて、どれか一つが使えなくなっても残る形にしておきます。
新しいパソコンへ戻し、古いパソコンを手放すまで
Windows バックアップで移るのは、主に設定と小さなファイル
マイクロソフトは、Windows バックアップを使えば、ファイルや写真、設定、アプリを新しいパソコンへ移せると案内しています。新しいパソコンの設定の途中で、バックアップを作ったときと同じMicrosoftアカウントでサインインすると、復元するかどうかを選ぶ画面が出ます。便利な仕組みですが、ファイルの行き先はOneDriveで、無料の容量は5GBです。動画が何十GBもある家庭では、写真と動画は外付けのドライブから戻すほうが確かです。
新しいパソコンへ戻して、開けるかを見る
新しいパソコンに外付けのドライブをつなぎ、整理した「写真と動画」のフォルダーを、ピクチャやビデオなど決めておいた場所へコピーします。ここでも移動は使いません。コピーが終わったら、数とサイズを外付けのドライブの側と比べ、年ごとに何本か動画を最後まで再生します。照らし合わせの方法は、古いパソコンから写したときと同じです。
古いパソコンで再生できた動画が、新しいパソコンで再生できないことがあります。動画の形式に対応するアプリや拡張機能が、新しいパソコンにまだ入っていないことが原因の場合があり、その場合はファイルそのものはおかしくなっていません。ファイルを消したり変換したりする前に、別の再生アプリで開けるか、古いパソコンではまだ開けるかを試します。
自動の控えを、新しいパソコンで始める
戻し終えたら、新しいパソコンで自動の控えを始めます。Windowsのファイル履歴は、ファイルとフォルダーを見張り、外付けのドライブかネットワークの場所へ定期的に控える機能で、コントロール パネルの「システムとセキュリティ」にある「ファイル履歴を使用してファイルのバックアップ コピーを保存する」から始められます。つなぎっぱなしのドライブはパソコンと一緒に被害を受けるので、外しておく日を決めるか、ディスクの控えと組み合わせます。
古いパソコンは、最後に初期化して手放す
新しいパソコンで動画と写真が開けること、外付けのドライブとディスクの2か所に控えがあることを確かめたら、古いパソコンの片づけに入ります。ドライブがBitLockerで暗号化されたパソコンを初期状態に戻すには、マイクロソフトのヘルプによると回復キーが要ります。先に回復キーの控えがあるかを確かめておきます。回復キーの控え方はCrowdStrike障害に学ぶ回復キーの保管 に書いています。
Windowsの「PC を初期状態に戻す」では、個人用のファイルを残すか、すべて削除するかを選べ、どちらを選んでもアプリと設定は削除されます。人に譲る、売る、捨てるときは、ファイルを残すほうは選びません。中のデータを読めないようにする消し方と、パソコンのリサイクルへの出し方は、古いパソコンを処分する前にで順に書いています。起動しなくなったパソコンから中身を取り出す方法も、同じ記事にあります。
Windows 10のまま、しばらく控えを続けるなら
買い替えまで1年近くWindows 10を使い続ける家庭では、その間に撮った動画と写真にも控えが要ります。今回の丸ごとのコピーで作った外付けのドライブに、月に一度、その月の分を足していく形が手軽です。日を決めてドライブをつなぎ、新しいフォルダーをコピーし、数を確かめて外す。この4つを毎月同じ日に行えば、つなぎっぱなしにせずに続けられます。
ファイル履歴を使う場合も、控え先のドライブはつないだままにしません。ドライブを長く外していると、ファイル履歴はつなぎ直すよう知らせてきます。つなぎ直した後は、次の予定の控えを待つか、コントロール パネルのファイル履歴で「今すぐ実行」を選べばすぐに控えが取れる、とマイクロソフトのヘルプは案内しています。月に一度つないで「今すぐ実行」を選び、終わったら外す、という使い方ができます。
これから撮る動画は、Windows 10のパソコンに入れない
新しく撮る動画は、そもそもWindows 10のパソコンに入れない、という選び方もあります。先に新しいパソコンを1台用意してそちらへ取り込むか、スマホの動画は外付けのドライブとクラウドで控えておき、古いパソコンには足さない形です。古いパソコンにある分は今回まとめて外へ出し、これから増える分は新しい側にためていけば、古いパソコンの役目は少しずつ減っていきます。
2027年10月12日を過ぎた後に残すなら
ESUの期限を過ぎると、Windows 10のセキュリティ更新はまた止まります。Edgeの更新は少なくとも2028年10月まで続くと案内されていますが、ブラウザが更新されてもWindowsそのものの弱点は直りません。期限の後もそのパソコンを残すなら、ネットにつながない専用の機械に切り替える日を、期限の前に決めておきます。
切り替える日までに、そのパソコンでしていたネットの作業を全部ほかの機器へ移し、保存してあるWi-Fiの接続先を消します。写真と動画は、すでに外付けのドライブとディスクにそろっているはずなので、最後の月の分だけを足して照らし合わせます。期限の日を、控えの点検の日にも重ねておくと、作業が一度で済みます。
失敗しやすいところと、見分け方
コピーが途中で止まる、いつまでも終わらない
残り時間の表示が増えたり減ったりしたまま進まない、途中で知らせが出て止まる、という形です。原因として考えられるのは、雲の印のファイルの中身を待っている、4GBを超える動画をFAT32のドライブへ写そうとしている、読めなくなりかけたファイルで手間取っている、途中でパソコンがスリープした、の四つです。止まったときに表示されていたファイルの名前を控え、そのファイルだけを開けるかで見分けます。
開けないファイルが一つだけなら、そのファイルを外して残りを先にコピーし、開けないファイルは後で別に扱います。同じフォルダーで何度も止まるときは、そのフォルダーが雲の印になっていないか、コピー先のドライブがFAT32でないかを確かめます。内蔵のドライブの読み込みが遅くなり、コピーのたびに止まる場所が変わるときは、ドライブ自体が弱っていることがあるので、大事なフォルダーから先に写します。
写真の並び順が、コピーした日でそろってしまう
写真を日付の順に並べたら、何年分もの写真が全部コピーした日のものに見える。移した後のパソコンで、ときどき起きることです。並べ替えに使っている日付が、ファイルを作った日の情報になっていると起きます。撮影した日時は、多くの写真の中に別の情報として記録されています。写真のアプリやエクスプローラーで、撮影した日時で並べる設定に切り替えると、元の順に戻ります。
外付けのドライブで、フォーマットを求められる
外付けのドライブを新しいパソコンにつなぐと、使うにはフォーマットが必要だという知らせが出ることがあります。ここでフォーマットを選ぶと、中身が消えます。いったん取り外し、古いパソコンにつないで読めるかを確かめます。元のパソコンでは読めるなら、ドライブの形式を新しいパソコンが読めていない場合があります。どちらでも読めないなら、それ以上つなぎ直しを繰り返さず、ディスクの控えや元のパソコンから写し直します。
古いパソコンが、作業の途中で起動しなくなった
移す作業の途中で古いパソコンが起動しなくなっても、内蔵のドライブの中身まで消えたとは限りません。何度も電源を入れ直すと、弱ったドライブにさらに負担がかかります。電源を入れるのを止め、すでに外付けのドライブへ写せた分と、写せていない分を書き出します。写せていない分が大事なものなら、ドライブを取り出して別のパソコンで読む方法か、データの復旧を受ける業者に頼む方法を考えます。
家庭、数人の事務所、団体で違うところ
家庭のパソコン、とくに親のパソコン
家庭のパソコンでは、親のWindows 10のパソコンに、孫の写真や動画、旅行の写真が何年分もたまっていることがあります。親がひとりで作業すると、どこに何があるかが分からず、途中で止まってしまいがちです。帰省のときなどに一緒に画面を見て、探す作業と量の測定だけでも済ませておくと、その後のコピーは子どもの側で引き受けられます。銀行の操作をスマホへ移す相談も、このときに一緒にします。
場面で考える|帰省の2日間で、実家のパソコンの10年分を移す
1日目の昼、親と一緒に「バージョン情報」と「Windows Update」を見て、22H2であること、ESUにまだ登録していないことを確かめます。続けてピクチャ、ビデオ、ダウンロード、デスクトップを開き、場所ごとのサイズと数を紙に書きます。ダウンロードに孫の運動会の動画が何本も残っていた、Dドライブに10年前の旅行の写真があった、という見つかり方をすることがあります。
1日目の夜は、持ってきた外付けのドライブをつなぎ、場所ごとのフォルダーを丸ごとコピーして、スリープしない設定のまま朝まで置きます。2日目の朝、プロパティで数とサイズを比べ、年ごとに動画を何本か最後まで再生します。合わなかったフォルダーだけをコピーし直したら、ドライブを外して箱に入れ、紙の記録を一緒に入れます。
2日目の午後は、これからの使い方を親と決めます。銀行の操作はスマホに移し、パソコンは写真を見ることと年賀状の作成に使う、ESUは帰る前に一緒に登録する、新しいパソコンは来年の春までに選ぶ。ドライブは子どもが持ち帰り、自宅で整理してディスクに焼き、1枚を次の帰省のときに実家へ届けます。親のパソコンの中のものは、本人が良いと言うまで消しません。
数人の事務所や店のパソコン
顧客の名簿、見積書、業務の写真が入ったパソコンは、家族の写真とは別の重さがあります。IPAが2026年3月に公開した「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」第4.0版では、基本の「情報セキュリティ6か条」の最初に「OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!」があり、この版から「バックアップを取ろう!」が加わりました。業務で使うWindows 10のパソコンは、ESUの条件を読んだうえで、移行の時期を先に決めます。
業務のデータを外付けのドライブやディスクに写すときは、置き場所と持ち出しの決まりを先に決めます。個人情報が入る控えは鍵のかかる場所に置き、誰がいつ持ち出したかが分かるようにします。古いパソコンの中のデータを消すのは、新しいパソコンで業務が回ることを確かめ、控えの置き場所を決めた後です。家庭と小さな職場で先に手を付ける対策の全体は情報セキュリティ10大脅威2026を家庭と小さな職場で読む にまとめています。
学校、園、自治会、PTAのパソコン
団体のパソコンは、役員や担当が替わるたびに引き継がれ、誰の持ち物か、管理者のパスワードを誰が知っているかが分からなくなっていることがあります。行事の写真や動画が年度ごとのフォルダーに残っていて、そこには多くの子どもや会員が写っています。このまま使い続けるかを決める前に、持ち主、管理者のパスワード、残すデータの範囲、処分を決める人を、役員会などで確かめておきます。
年度ごとの写真と動画は、照らし合わせを済ませてから、年度ごとにディスクに焼いて団体の決まった場所に置く形が扱いやすくなります。盤の数が年度の数と同じになるので、どの年度が欠けているかがひと目で分かります。処分は、新しい担当が新しいパソコンで写真を開けることを確かめてからにします。
見るための動画は、再生できるディスクにしておく
当社ディスクメーカーは、大阪・梅田にある、完成した動画のデータからDVDとブルーレイを作る書き込み代行の店です。受け取った動画をプレーヤーで再生できる形に組み立て、書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか店舗でお渡しします。1枚から注文できます。
ここまでの控えは、元のファイルを残すためのものでした。もう一つの残し方が、見るためのディスクです。パソコンを買い替えると、古いパソコンで見ていた動画を、家族がどこで見ればよいか分からなくなることがあります。運動会や発表会、家族の節目の動画を再生用のディスクにしておけば、テレビとプレーヤーで見られ、パソコンやアカウントの状態に左右されません。焼いた盤はネットワークにつながっていないので、後からパソコンに起きたことの影響も受けません。
再生用のディスクは見るための控えで、元のファイルの代わりにはなりません。DVDは720×480の画素数に変換して記録するので、撮ったときの画質のままではありません。ブルーレイなら1920×1080で作れます。元の動画のファイルは、ここまでの手順どおり外付けのドライブとデータの盤に残しておきます。料金は、基本料金(DVD・1枚あたり)が1,500円(税抜)です。ブルーレイで作る場合も、基本料金(Blu-ray・1枚あたり)は1,500円です。
祖父母の家や離れて暮らす家族にも渡すなら、同じ内容を何枚か作れます。2枚目からは、追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)の1,000円です。自宅と実家に1枚ずつ置けば、片方の家で何かあっても映像は残ります。盤面レーベル印刷(1枚あたり)の+1,000円で、題名や年を入れた画像を盤面に印刷できます。デザインと文字入れは当社では行わないので、題名や日付も入れた画像を作って入稿してください。
1年分の行事を1枚にまとめるなら、チャプター分け(1枚あたり)の+1,500円で、行事ごとに頭出しできる位置を入れられます。位置は、注文ページでチャプター分けを選ぶと開く「チャプター位置の指定」の欄に時刻で入れます(最大50チャプター)。複数の動画を収録の順に並べたいときは、ファイル名の頭に「01_」「02_」と付けて入稿すると、その番号の順に収録します。収録時間の目安は、1層の盤でDVDが約1.5〜2時間、ブルーレイが約2時間です。
DVDにするかブルーレイにするかは、見る場所の機械で決めます。祖父母の家にDVDプレーヤーしか無いならDVDで、DVDプレーヤーではブルーレイは再生できません。どちらの家にもブルーレイの再生機があり、スマホで撮った細かい表情まで残したいなら、1920×1080で作れるブルーレイが向いています。迷うときは、渡す先の再生機の種類を先に確かめておくと、作り直しになりません。
入稿は、動画の共有URLを注文フォームに貼る形です。ギガファイル便の共有URLが使え、スマホからも入稿できます。共有URLは、送る相手と期限を決めて作ります。ギガファイル便を使うなら、保持期限はアップロードの前に選び(後から変えたり延ばしたりはできません)、ダウンロードパスワードを付けておくと、注文フォームにURLを貼ったときにパスワードの入力欄が開き、その場で合っているかが確かめられます。
通常便は受付から5営業日で発送し、お届けは発送から2〜3日です。15時以降の注文は翌営業日の受付になります。書類や写真をファイルのまま焼くデータの控えを頼めるかどうかや、個人情報が映る動画を預けるときの扱いで気になる点は、注文の前に相談・問い合わせフォーム で確かめてください。お引き受けできるのは、撮った本人か、権利者の許可がある動画です。注文はDVDの注文ページ から進められます。
今週やることと、2027年10月12日までにやること
最後に、今週のうちにすることと、ESUの期限の2027年10月12日までにすることを分けて並べます。今週の4つは、動画の量にもよりますが、合わせて一日か二日の作業です。動画の量が多い家庭では、コピーを夜のうちに進めると、昼の作業は探すことと確かめることだけになります。
今週:「バージョン情報」と「Windows Update」で、22H2かどうかとESUの登録の状態を見る
今週:PC 正常性チェックで、Windows 11の要件を満たすかを確かめる
今週:ピクチャ、ビデオ、ダウンロード、デスクトップ、OneDrive、Dドライブを開き、写真と動画の場所と量を紙に書く
今週:外付けのドライブへ丸ごとコピーし、数と再生で照らし合わせてから外す
期限まで:ESUに登録するか、Windows 11か新しいパソコンへ移るかを決める
期限まで:お金の操作とメールを、新しい機器へ移す
期限まで:年ごとの写真と動画をDVD-RかBD-Rに焼き、別のパソコンで読んでから棚に置く
期限まで:新しいパソコンで開けることを確かめてから、古いパソコンを初期化して手放す
Windows 10のパソコンは、サポートが終わった日に動かなくなったわけではありません。変わったのは、これから見つかる弱点が直らなくなったことと、残された時間に期限が付いたことです。中の動画と写真を2か所へ出し、開けることを確かめておけば、使い続けるか、買い替えるかは、落ち着いて決められます。
よくある質問
Q. Windows 10はサポートが終わった後も使えますか A. パソコンは引き続き動きます。止まったのはテクニカル サポート、ソフトウェアの更新、セキュリティの更新です。個人向けの拡張セキュリティ更新(ESU)に登録すれば、2027年10月12日までセキュリティ更新が届きます。登録していなければ、これから見つかる弱点は直らないので、使う作業を絞り、動画や写真は外へ控えておきます。
Q. ESUの期限は2026年10月ではなかったのですか A. 初めは2026年10月13日まででしたが、マイクロソフトが2026年6月25日(現地時間)に、2027年10月12日まで提供すると発表しました。すでに登録していたパソコンは手続きなしで延び、まだ登録していないパソコンも、期限まではいつでも登録できます。古い記事や広告の日付には気をつけてください。
Q. ESUに費用をかけずに登録する方法はありますか A. マイクロソフトのページでは、パソコンの設定を同期していれば追加の費用なしで登録できるとしています。ほかに、Microsoft Rewardsの1,000ポイントとの交換と、1回限りの購入があります。設定の同期を選ぶときは、Windows バックアップのフォルダーの項目がオンになっていないかを見て、OneDriveの容量と合わせて考えます。
Q. ウイルス対策ソフトがあればESUは要りませんか A. マイクロソフトは、ウイルス対策ソフトウェアは役立つけれど十分ではなく、定期的なセキュリティ更新が無ければOSは新しい脅威に対して無防備になると説明しています。ウイルス対策は悪いファイルや動きを見つける仕組みで、OSの弱点そのものは直せません。更新とウイルス対策は両方要ります。
Q. ESUに登録すればネットバンキングを続けてもよいですか A. ESUで届くのは「必須」と「重要」のセキュリティ更新で、ほかの会社のソフトはそれぞれの都合でWindows 10の対応を終えていきます。お金と本人確認に関わる操作は、スマホや新しいパソコンへ早めに移すほうが、期限の日に慌てずに済みます。移し終えたら、古いパソコンのブラウザに保存したパスワードも消しておきます。
Q. パソコンの中の動画がどこにあるか分かりません A. ピクチャとビデオのほか、ダウンロード、デスクトップ、ドキュメント、OneDriveの中、Dドライブ、家族のアカウントのフォルダーを順に開きます。見当がつかないときは、エクスプローラーで[PC]を選び、検索欄に「.mp4」「.mov」などの拡張子を入れて探し、見つかったファイルを右クリックして場所を開きます。
Q. 外付けのドライブへ移動してから整理してもよいですか A. 移動は使わず、コピーにします。OneDriveのフォルダーから外へ移動すると、OneDriveからは削除されます。まず元の場所ごとのフォルダーを丸ごとコピーし、数とサイズ、再生で照らし合わせてから、外付けのドライブの上で年ごとに整理します。古いパソコンの中は、照らし合わせが済むまで消しません。
Q. 長い動画だけが外付けのドライブにコピーできません A. 外付けのドライブがFAT32という形式だと、1つのファイルが4GB未満に限られるので、長い動画だけが写りません。ドライブを右クリックして「プロパティ」の「ファイル システム」を見て、FAT32なら、空のうちにNTFSかexFATでフォーマットし直します。フォーマットは中身を消す操作なので、中身のあるドライブでは行いません。
Q. コピーできたかどうかはどう確かめればよいですか A. 場所ごとのファイルの数とサイズを、元と写した側のプロパティで比べます。そのうえで写真を年ごとに数枚開き、動画は終わり近くまで送って再生します。大事なフォルダーは、PowerShellのGet-FileHashでハッシュ値を計算して元と比べます。一致はコピーが正しいことの確認で、ウイルスが無いことの証明ではありません。
Q. 外付けのドライブがあればディスクは要りませんか A. 外付けのドライブは、つないだまま使うとパソコンと同じ日に同じ被害を受けることがあり、故障すれば中身をまとめて失います。追記型のDVD-RやBD-Rは、焼いた部分を書き換えられず、取り出せばネットワークから届きません。性質の違う2か所に分けておけば、どちらか一つが使えなくなっても残ります。
Q. 焼いたディスクはどのくらいの年数もちますか A. カナダ保存研究所の目安では、一般的な(銀系の)DVD-Rで10〜20年、BD-Rで5〜10年で、温度と湿度だけにもとづく値です。直射日光の当たらない、温度と湿度の変化が少ない場所に置き、年に一度は読めるかを確かめて、読めるうちに新しい盤へ焼き直します。
Q. 古いパソコンはいつ初期化すればよいですか A. 新しいパソコンで動画と写真が開けること、外付けのドライブとディスクの2か所に控えがあることを確かめた後です。BitLockerで暗号化されているなら、先に回復キーの控えを確かめます。人に譲る、売る、捨てるときは、ファイルを残すほうの初期化は選ばず、データの消し方とリサイクルへの出し方を確かめてから手放します。
Q. 家族の動画を再生用のディスクにするのは頼めますか A. 当社が受け付けるのは完成した動画のデータで、プレーヤーで再生できるDVDとブルーレイを作ります。1枚から注文でき、同じ内容の焼き増しもできます。書類や写真をファイルのまま焼く控えを頼めるかは、注文の前に相談・問い合わせフォームで確かめてください。お引き受けできるのは、撮った本人か権利者の許可がある動画です。