この記事の要点
- まず式典の会場に、ムービーを流せる時間と、再生する機器(DVDプレーヤー・ブルーレイの機器・パソコン)、音の出し方を聞きます。会場の機器がDVDプレーヤーなら、ブルーレイは映りません。
- 社史や記念誌、社内報、卒業アルバム、社員や卒業生の手元の写真を集め、OBや卒業生の話を撮ります。古い写真・フィルム・ビデオテープは、読める機器があるうちに取り出してデジタルにします。
- 長さを先に決め、創業・創立から今までを時代の順に並べます。写真の枚数は「長さ(秒)÷1枚の秒数」で逆に数え、10分を1枚7秒で並べると約86枚です。
- 写真も著作物(著作権法第10条)なので、撮った人や写真館、制作会社に使い方を確かめます。写る社員・卒業生・取引先には上映と配布を伝えて了解を取り、曲は式典で流すか、ディスクにして配るかで扱いを分けます。
- 式典のあとに配るなら、相手の機器が分からないかぎりDVDにして、1枚目を何台かの機器で試してから枚数をそろえます。元の動画と集めた素材は2か所以上に残し、次の周年に引き継ぎます。
創業10年・30年・50年の記念式典、学校の創立記念式典、起業から節目を迎えた記念のパーティ。こうした会で流すムービーの係になると、会場で流すところまでに加えて、社員や卒業生、取引先に配るところまで受け持つことがあります。古い写真を探し、昔を知る人に話を聞き、曲を選び、式典のあとにはディスクを配る。確かめることは、写真の選び方だけでは済みません。
進める順番は、会場への確認、素材集めと古い媒体の取り出し、時代の順の構成、権利と了解の確認、配るディスクづくりの5つです。このうち日数がかかるのは、古い写真やビデオテープの取り出しと、昔を知る人への取材、曲の手続きの3つです。式典の日が決まったら、ここから手をつけます。
日数がかかる取り出し・取材・曲の手続きは、式典の日が決まったら手をつける
周年記念ムービーを作る順番と、式典の日から逆に数える段取り
ムービーの係は、会社なら総務や広報など、学校なら記念事業の実行委員会の中から、1人か2人に決めておきます。写真と動画の受け取り口も、その係に絞ります。受け取り口を広げると、誰の写真がどこにあるかを追いきれなくなるからです。ムービーそのものを作るのは、社内や学校の係か、頼んだ映像の制作会社です。そのうえで、式典の日から後ろ向きに予定を立てます。
- 式典の日と会場を決める
- 会場に、流せる時間・再生する機器・音の出し方を聞く
- 式典のあとに誰に何を配るかを決め、枚数と渡し方(手渡しか郵送か)を見込む。店に頼むなら、発送までとお届けまでの日数も入れる
- 上映に使うディスクを、会場の機器で試す日を取る
- 曲の手続きが要るなら、ディスクを作る前に許諾を得る日を決める
- 書き出しと見直しを終える日を置く
- 社員・OB・卒業生に写真や動画の締め切りを伝え、取材の日を決める
- 古い写真・フィルム・ビデオテープの取り出しを始める
いちばん先に手をつけるのは、最後の2つです。写真は、呼びかけてから届くまでに日にちがかかります。ビデオテープを自分で取り込むなら、見直しまで入れて映像の長さの約3倍の手間がかかります(カナダ保存研究所・CCI)。昔を知る人への取材は相手の都合に合わせることになるので、日程の相談は早めに始めます。
会社の周年式典・学校の創立記念・起業記念のパーティで違うところ
手順は同じでも、呼ぶ人と配る相手、素材のありかは、催しによって違います。先に書き出しておくと、作る枚数と了解を取る相手が分かります。
| 催し |
呼ぶ人と、 配る相手の例 |
会社の 周年式典 |
社員と役員、 OB、取引先、 来賓を呼ぶ。 配るのは、 来られなかった 社員やOB、 取引先など。 |
学校の 創立記念 |
在校生と教職員、 卒業生、来賓、 地域の人を呼ぶ。 配るのは、 在校生の家庭や 卒業生、来賓など。 |
起業記念の パーティ |
取引先や株主、 社員と家族を呼ぶ。 配るのは、 来られなかった人と、 社内に残す分。 |
素材のありかと、記念誌を一緒に作るかどうかも、催しで分かれます。
| 催し |
素材のありかと、 記念誌との組み合わせ |
会社の 周年式典 |
社史や前の記念誌、 社内報の写真と、 OBの手元の写真。 記念誌も作るなら、 写真の取り込みを 一本にする。 |
学校の 創立記念 |
資料室の写真、 卒業アルバムの控え、 同窓会や旧職員の 手元の写真。 記念誌と同じ写真を 使うなら、了解も 一緒に取る。 |
起業記念の パーティ |
創業からの写真を、 社員のスマホや クラウド、会社の SNSから集める。 当日を撮る人も 決めておく。 |
起業記念のパーティは、会の当日そのものが素材になります。来賓のあいさつや乾杯など、撮る場面を式次第から選んで、撮る人を決めておきます。あとでディスクにして配るなら、登壇する人には、撮って配ることを先に伝えます。
会社や学校の式典では、流すムービーとは別に、式次第をすべて撮った式典の記録を残すこともあります。記録も配るなら、長さとチャプターの付け方も先に考えておきます。
映像の制作会社に頼むなら、先に確かめること
- 制作の料金に、取材や撮影、式典当日の記録が入っているか(見積もりで確かめる)
- 渡す写真や資料の形(プリントかデータか)と、預けた現物が戻る日
- 曲を式典で流すだけか、配るディスクにも入れるか。曲の手続きは誰がするか
- 仕上がりを確かめる日と、直してもらえる範囲
- できあがった動画のファイルを受け取れるか。配るディスクを増やす、次の周年で使い直す、といった使い方ができるか
最後の項目は、契約で決めておきます。文化庁の著作権テキストは、著作物の制作を他の会社に頼んだ場合、料金を払ったかどうかにかかわらず、実際に作った受注者側が著作者になるとし、納品のあとに増刷などで使うには、そのための契約を前もって交わしておく必要があると書いています。動画のファイルを受け取り、使える範囲を決めておけば、式典のあとに配るディスクも、次の周年で流す分も、同じ内容で用意できます。
最初に式典の会場へ聞くこと|流せる時間・再生する機器・音
社内で試して映ったディスクが、会場の機器で同じように映るとは限りません。ソニーの説明書にも、記録済みのDVD-Rなどは、記録状態や記録した機器・ソフトの特性などで再生できないことがあると書かれています。ホテルの宴会場やホール、学校の体育館や講堂など、式典の会場を押さえるときに、次のことを聞いておきます。
| 聞くこと |
中身 |
| 流せる時間 |
式次第の中で、 何分流せるか。 |
再生する 機器 |
DVDプレーヤー、 ブルーレイの機器、 パソコンのどれか。 |
| 映す画面 |
プロジェクターか、 テレビか。 横長(16:9)か。 |
| 音 |
会場の スピーカーから 流せるか。 |
| 試写 |
本番と同じ機器で、 前もって試せるか。 |
| 流す人 |
会場の係か、 映像や音響を 頼んだ業者か。 どの合図で 始めるか。 |
学校の体育館で流すなら、学校の機器を使うのか、映像や音響を頼む業者が機器を持ち込むのかで、聞く相手が変わります。会場の機器がDVDプレーヤーなら、ブルーレイは映りません(ソニー)。ブルーレイを再生できる機器があり、スクリーンが大きいなら、1920×1080で入るブルーレイも選べます。DVDの映像は720×480までです。上映用はブルーレイ、配る分はDVD、と同じ内容を分けて作ることもできます。
ディスクで流すなら、DVDビデオの形に組み立てたディスクにします。MP4などの動画ファイルをそのままDVDに書き込んだものは、一般的な家庭用DVDプレーヤーでは再生できません(パナソニック)。パソコンで流すなら、動画のファイルのまま流せます。当日は、ディスクと、パソコンで再生できる動画のファイルの2つを持っていくと、1つがうまく動かなくても流せます。試写で見ることは、同窓会の上映ムービーの作り方|当時の写真の集め方・曲・欠席者に渡すDVDの会場の節に並べています。
当日はディスクと動画のファイルの2つを持っていくと、1つが動かなくても流せる
周年記念の素材の集め方|社史・記念誌・卒業アルバムと、社員や卒業生の手元
節目までの写真と映像は、1か所にまとまっているとは限りません。探し始める前に、残っていそうな場所を書き出します。
- 会社なら、社史や前の周年の記念誌、社内報、広報の資料、総務や各部署の棚
- 学校なら、資料室や校長室、卒業アルバムの控え、前の周年の記念誌
- OBや卒業生、旧職員の家のアルバムと、袋に入ったままのプリント
- 社員や卒業生のスマホ、パソコン、iCloud 写真やGoogle フォトなどのクラウド
- 会社のウェブサイトやSNSに載せた写真と動画。起業から年数の短い会社は、ここが中心になることもある
- 前の周年や行事を撮ったビデオテープ、8ミリフィルム、家やレコーダーで焼いたDVD
- 新聞や広報誌に載った写真、地域の写真館や図書館が持つ写真
呼びかけるときは、「何年ごろの、何の写真か」を名指しすると、探してもらいやすくなります。「旧社屋の前で撮った集合写真」「開校したころの運動会」のように場面で挙げ、1人あたりの枚数の目安と締め切り、借りた現物を返す日も、最初の呼びかけで伝えます。新聞社や写真館、図書館が持つ写真を使うなら、持っているところに使い方を伝えて確かめます。
写真も動画も、元の画質で送ってもらう
送ってもらう方法は、ひとつに絞って伝えます。LINEのトークで受け取った動画は、元のファイルと同じとは限りません。トークで送った動画の画質がどう変わるかはLINEのヘルプに書かれていないので、確かめるなら、撮った人の手元にあるファイルと大きさを比べます。iPhoneの写真アプリの共有アルバムは、iOS 26以前で作ったアルバムだと写真が長辺2048ピクセルに、ビデオが720pまでに縮められ、iOS 27以降で作ったアルバムなら元の形式のまま縮めずに保存されます(Apple)。ギガファイル便で送ってもらうなら、保持期限は何も変えなければ5日で、アップロードしたあとで延ばせないので、届いた日のうちにダウンロードします。
記念誌と映像を一緒に作るなら、写真の取り込みは一度で
記念誌も作るなら、記念誌の係とムービーの係で、写真の受け取り口と取り込みを一本にします。同じアルバムを別々に借りてスキャンすると、持ち主への頼みごとも手間も二重になるからです。取り込む細かさは、記念誌を刷る印刷会社に、写真に要る解像度を先に聞いて決めます。映像で顔を大きく見せたい写真は細かめに取り込んでおくと、誌面と映像の両方に使えます。
写真を借りるときは、「記念誌に載せる」「式典で流す」「ディスクにして配る」を一度に並べて伝えておけば、あとで持ち主に確かめ直さずに済みます。卒業生や旧職員に聞いた話は、映像に使う分とは別に全体を文字に起こしておくと、記念誌の記事にも使えます。
集めた素材は、年ごとのフォルダと一覧にまとめる
集めた写真と動画は、1つのフォルダの下に年代や出来事ごとのフォルダを作って入れます。「1996_新社屋落成」「1978_開校式」のように、年と出来事をフォルダの名前に入れておくと、あとで探せます。米国国立公文書館(NARA)の手引きも、フォルダの名前に日付と出来事を入れると見つけやすいとしています。
あわせて、素材の一覧をつけておきます。誰から借りた何の写真か、現物を返した日、どこまで使ってよいと了解をもらったか。この一覧があれば、写真を返すときにも、次の周年の係が同じ写真を使うときにも迷いません。担当が替わっても続く台帳の作り方は、自治体向けの記事ですが公文書・自治体の電子記録の長期保存|保存期間・形式・媒体と光ディスクの使い方に書きました。
古い写真・ネガ・8ミリフィルム・ビデオテープから取り出す
古い媒体は、読む機器があるうちに取り出します。CCIは、再生する機器がなくなれば、状態のよい媒体でも中身を取り出せなくなると書いています。
| 出てきたもの |
取り出し方 |
アルバムの 写真 |
スキャナーで300dpi。 大きく見せる写真は 600dpiで。 |
| 白黒の写真 |
グレースケールの 300dpiが目安。 |
貼り付いた 写真 |
無理にはがさず、 アルバムの ページごと読む。 |
| ネガ |
フィルムを読める スキャナーか、 業者で読む。 |
| 8ミリフィルム |
映写機が要る。 傷んだものは 専門家に相談する。 |
| ビデオテープ |
デッキとキャプチャーで パソコンに取り込む。 機器がなければ、 業者に頼む。 |
前に焼いた ディスク |
中心から外へ拭き、 別のドライブでも 試して、読める ファイルから写す。 |
エプソンは自社のスキャナーの説明で、300dpiを写真の複製やスライドショー、共有に、600dpiを引き伸ばしやトリミングに向くとしています。集合写真から一人ずつの顔を大きく見せたいなら、600dpiで取り込んでおくと余裕があります。白黒の写真のグレースケールで300dpiという目安は、キヤノンのスキャナーの説明書によるものです。貼り付いた写真については、熱や水、溶剤を写真に使うと取り返しのつかない傷みになると、NARAが注意しています。写真の裏に書かれた名前や日付も手がかりになるので、表と一緒に裏も読んでおきます。
写真店の袋に入ったネガが出てきたら、捨てずにとっておきます。富士フイルムによると、ネガの本体(ベース)はプラスチックの樹脂で、写真プリントの紙より丈夫です。プリントが見つからない写真も、フィルムを差し込むホルダーの付いたスキャナーでネガから読めます。
「8ミリ」には、ビデオカメラで撮った小さなカセットの8ミリビデオと、リールに巻かれた映画用の8ミリフィルムの2種類があります。8ミリビデオは、同じ方式のビデオカメラで再生して、ほかのビデオテープと同じように取り込みます。8ミリフィルムを映す機器は、たいていの人も機関も持っていない、とNARAは書いています。手入れされていない映写機や傷んだフィルムでは、映すだけでフィルムを傷めかねず、缶を開けて酢のようなにおいがするものは、専門家に見てもらうよう勧めています。写真・ネガ・フィルムの扱いは実家じまいで出てきた写真・ビデオテープの整理とデータ化|急ぐものの順番と残し方にまとめました。
同じ「8ミリ」でも、再生する機器と取り出し方がまったく違う
前の周年や行事を撮ったビデオテープは、再生できるデッキやビデオカメラとビデオキャプチャーをパソコンにつないで、再生しながら取り込むか、ダビングサービスに頼みます。白い粉のようなカビやベタつきがある、再生中にきしむ音がする、といったテープは再生せず、専門の業者に相談します。磁気テープの寿命は、NARAがアーカイブの条件でもおおむね10〜50年、CCIが平均10〜30年としています。つなぎ方と、業者に確かめる点はビデオテープをデジタル化する方法|自分でやる手順と、業者に頼むときの確かめ方で説明しています。
家やレコーダーで焼いたDVD-R、前の周年で作ったディスクは、記録面を柔らかい布で中心から外へ拭き、読めなければ別のドライブや別のパソコンで試します。読めたら、読めるファイルから先にパソコンへ写してください。研磨や歯磨き粉は試しません。どの媒体でも、取り出せたらその日のうちにパソコンへ写し、外付けのドライブかクラウドにも置いておきます。業者に頼むなら、料金と仕上がりまでの日数、元の媒体が戻る日を、申し込む前に見積もりで確かめます。
卒業生・OB・社員への取材は、使い方を伝えてから横向きで撮る
創業や開校のころを知る人の話は、写真だけでは伝わらないところを埋めてくれます。取材を頼む相手は、会社なら創業にかかわったOBや長く勤めた社員、学校なら卒業生や旧職員です。同窓会やOB会を通して頼むと、連絡先を持つ人から声をかけてもらえます。
頼むときは、話を撮ること、式典で流すこと、ディスクにして配ること、記念誌も作るなら記念誌に載せることを、話を聞く前に伝えます。話してほしいことは、「入社したころの仕事場のようす」「開校した年の教室」のように、場面を2つほど添えると答えやすくなります。遠くに住む人や、出かけるのが難しい人には、係がうかがって撮るか、家族にスマホで撮って送ってもらう方法もあります。
撮るときは、明るくて静かな部屋で、スマホやカメラを横に構えます。縦に構えて撮った動画(縦横の比が9:16)を、横長(16:9)の画面に形を崩さずに収めると、映像の幅は画面の約3分の1になり、左右は黒い帯になります(計算上)。iPhoneは、対応するモデルなら、設定を変えなければドルビービジョンのHDRでビデオを撮ります(Apple)。DVDとふつうのブルーレイにはHDRを収める仕組みがないので、ディスクにすると明るさや色の見え方が変わることがあります。取材の日だけ、「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」の「HDRビデオ」(モデルによっては「HDR」)をオフにしておく方法もあります。
ムービーで使うのが1人あたり短い時間でも、撮った話は全部残しておきます。使わなかった部分が、記念誌や次の周年で役に立つこともあるからです。あとで使い方を広げるときは、話してくれた人に確かめ直します。
周年記念ムービーの構成と長さ|創業・創立から今までを時代の順に
長さに決まりはありません。式次第の中で何分流せるかを、会場や式典の係と先に決めておきます。構成にも決まった型はありませんが、創業・創立から今までを時代の順に並べると、節目までの歩みがそのまま伝わります。
- はじめに、今の社屋や校舎と、会社名・学校名、「創業30周年」のような題
- 創業・創立のころ(当時の写真と、創業にかかわった人や最初の卒業生の話)
- 年代ごとの出来事(社屋や校舎の移り変わり、事業や行事、製品や制服の変化など)
- 今のようす(社員や在校生のふだん)
- 社員・卒業生・取引先からのメッセージ
- 終わりに、社長や校長のひとことと、周年の題・日付
写真の少ない年代は、1枚を長めに見せるか、取材した人の話で埋めます。今のようすを撮っておくと、それが次の周年で使う昔の写真にもなります。
写真の枚数は、長さから逆に数える
写真の枚数は、手元にある枚数ではなく、長さから逆に数えます。計算は「長さ(秒)÷1枚あたりの秒数=枚数」です。1枚を何秒見せるかにも決まりはなく、iPhoneのiMovieは写真を初めの設定で6〜12秒表示し、PowerPointでスライドを動画にするときは、各スライドの所要時間の既定が5秒です(Apple・Microsoft)。
| 長さ |
1枚7秒で並べると |
5分 (300秒) |
約43枚。 30年分なら 1年に約1枚。 |
10分 (600秒) |
約86枚。 1年に約3枚。 |
15分 (900秒) |
約129枚。 1年に約4枚。 |
50年分なら、10分・約86枚で1年に約2枚です。取材した人の話や、昔の行事の動画も入れるなら、動画の合計の長さを先に引いてから、残りの秒数で写真の枚数を出します。10分のうち話と動画を3分入れるなら、写真に使えるのは7分(420秒)で、1枚7秒なら60枚です。年ごとに同じ枚数にそろえる必要はありません。候補の写真は決めた枚数より多めに集め、並べてから減らしていくと、流れの悪いところに気づけます。
1080pで書き出し、HDRはオフにする
写真と動画を並べて1本にしたら、1080p(1920×1080)の動画に書き出します。DVDにもブルーレイにも使える形で、DVDの720×480に縮めるのはディスクを作る段階の作業です。iPhoneのiMovieでは、HDRのビデオが入っていると書き出しの「HDR」が初めからオンになるので、オフにします。Appleも、ほとんどの機器との互換性を保つにはオフにするよう案内しています。
書き出しは1080p。DVDの大きさに縮めるのはディスクを作る段階
書き出したら、編集画面ではなく、書き出したファイルを最初から最後まで再生して確かめます。見るのは、会社名・学校名・人の名前の誤字、写真の向き、場面の変わり目の音の大きさです。年と出来事は、社史や記念誌の年表と照らし合わせておきます。
写真の権利と、写る社員・卒業生・取引先の了解
写真も、著作権法で守られる著作物です(第10条に「写真の著作物」が挙がっています)。周年のムービーに入れる写真は、誰が撮ったかで確かめる相手が変わります。
| 写真・映像 |
確かめる相手 |
社員や卒業生が 撮った写真 |
撮った本人。 使い方を伝えて 了解をもらう。 |
卒業アルバム、 写真館の写真 |
学校や、 アルバムを作った 写真館。 |
新聞や広報誌、 図書館の写真 |
新聞社や、 写真を持っている 図書館などに聞く。 |
仕事で撮った 社内の写真 |
会社が著作者に なる場合がある (第15条)。 社内の決まりと あわせて確かめる。 |
制作会社が 作った映像 |
制作会社。 使える範囲を 契約で決める。 |
会社の中で作った写真や映像は、少し事情が違います。著作権法第15条は、会社などの発意に基づいて、その業務に従事する人が職務上作り、会社の名義で公表する著作物は、作ったときの契約や勤務規則に別の定めがない限り、会社が著作者になると定めています。文化庁の著作権テキストによると、会社が著作者になるのは、この条件をすべて満たす場合に限られます。社内報に載せた写真のように仕事として撮ったものと、社員が個人で撮って持っていた写真とでは扱いが変わるので、社内の決まりとあわせて確かめ、個人の写真は撮った本人に聞きます。
家庭内など限られた範囲で、仕事以外で使うために、使う本人が複製するのは、著作権法の「私的使用のための複製」にあたります(第30条)。文化庁の説明は、この例外の条件に「仕事での利用は対象外」と書いています。会社や学校が式典で流したり、社員や卒業生に配ったりするムービーは家庭内の使い方ではないので、写真を借りるときに使い方を伝えて確かめます。
写る社員・卒業生・取引先の了解(肖像権)
周年のムービーには、社員や卒業生、取引先の人、来賓がたくさん写ります。肖像権は、自分の肖像をみだりに他人に公開されない権利で、法律に定めはなく、判例によって確立されてきた権利です。文化庁は学校向けの冊子で、他人の肖像を使うときは、あとでトラブルにならないよう、事前に本人や保護者の承諾を得ておくよう勧めています。
個人情報保護委員会のQ&Aは、会社の行事で撮った写真を社内で展示する例について、プライバシーの権利や肖像権の侵害にあたる場合もあると注意しています。望ましい取り組みとして挙げているのは、展示の期間を限ること、不特定多数に渡すときに本人の同意を得ることです。周年のムービーも同じ考え方で配る範囲を決め、写真の募集や取材の依頼と一緒に「式典で流し、ディスクにして配る」ことを知らせて、写っている人の了解を得ておきます。会社のウェブサイトや動画サイトに載せる予定があるなら、それも分けて伝えます。
写ることを避けたい人がいれば、事情は聞かずに希望だけを受け取り、その人が大きく写る写真は外します。OBや卒業生の今の写真は、本人が選んで出してくれたものだけを使います。亡くなった創業者や旧職員、卒業生の写真を入れるかどうかは、係の間で相談し、できればご家族の意向を確かめてから決めます。同意の取り方と、使い道ごとに選べる文例は、園向けの記事ですが園の動画・写真を配るときの同意書|作り方と、使い道ごとに選べる文例にあります。
社員名簿や卒業生の名簿を、取材の依頼や送り先に使うとき
取材を頼む相手や、ディスクの送り先を探すのに、社員名簿や卒業生の名簿の住所を使うことがあります。個人情報保護法は、決めた使い道(利用目的)の外で個人情報を使うには、原則として、あらかじめ本人の同意が要るとしています(第18条)。本人から書面や画面で集めるときは、その場で使い道を示すことも求めています(第21条)。名簿を使う前に、集めたときの使い道に入っているかを確かめ、新しく住所を集めるなら、「記念のディスクをお送りするために使います」と、その場で書いておきます。
個人情報保護委員会は、同窓会のような非営利の団体も、名簿などを事業に使っていれば「個人情報取扱事業者」にあたりうるとしています(Q&A)。学校の場合は、公立か私立かで当てはまる決まりが違います。市区町村などが設置する公立の学校には、教育委員会などの「地方公共団体の機関」の決まり(法律の第5章)が当てはまります。
周年記念ムービーのBGMと著作権|式典で流すことと、ディスクにして配ることは別
社歌や校歌、創業したころに流行った曲を入れたいときに知っておきたいのは、式典の会場で曲を流すことと、曲を動画に入れてディスクにすることが、法律では別の行為として扱われる点です。会場の画面に映して流すのは上映、曲を動画に入れて焼くのは複製にあたります(著作権法第2条)。
| 使い方 |
曲の手続き |
式典の会場で 流す |
営利目的でなく、 料金を取らず、 出演者に報酬が なければ要らない (第38条)。 会社の催しは、 営利にあたるかを 確かめる。 |
流すための 動画を作る |
複製にあたり、 第38条の例外には 入らない。 |
社員・卒業生・ 取引先に配る |
家庭内の 私的使用ではない。 曲と音源の 手続きが要る。 無料で配っても、 公衆なら頒布。 |
ウェブサイトに 載せる |
公衆送信にあたり、 第38条の例外には 入らない。 |
式典の会場で流すとき
営利を目的とせず、観客から料金を取らず、出演者に報酬を払わない場合は、公表された曲を許諾なしに上映・演奏できます(第38条)。ただし、文化庁の著作権テキストは、この例外に「複製・譲渡」や「公衆送信」は含まれないとしています。会場で流すことが条件に当てはまっても、曲を入れた動画を作ることは、この例外では済みません。JASRACも、市販のCDやダウンロードした音源を使った映像を上映するときは、上映の手続きとは別に、その映像を作ることの手続きが要ると案内しています。
会社の式典や、取引先を招く記念のパーティでは、「営利を目的としない」にあたるかを会社だけでは決めにくいことがあります。文化庁は「営利」を、反復継続して、その利用そのものから直接に利益を得る場合のほか、その利用が間接的に利益に具体的に寄与していると認められる場合も含むと説明しています。会費を集める祝賀会なら、その会費が何の対価かでも扱いが変わり、文化庁は集めたお金を会場費に充てる場合も「料金」に含めています。会場で曲を流すことの扱いは、会場やJASRACに確かめてください。
社員・卒業生・取引先に配るディスクに曲を入れるとき
配るディスクに市販の曲を入れるなら、曲と音源の手続きが要ります。私的使用の例外は仕事での利用を対象外としていて、社員や卒業生、取引先に配るディスクは、家庭内の使い方でもありません。無料で配っても「頒布」にあたりえます。著作権法は、有償か無償かを問わず複製物を公衆に渡すことを頒布とし(第2条)、「公衆」には特定かつ多数の人も含まれます。何人から「多数」になるかに決まった人数はありません(文化庁)。
CDや音楽配信で売られている曲には、作詞者・作曲者の著作権、歌手や演奏家(実演家)の権利、その音を録音したレコード製作者の権利の、3つが含まれています(JASRAC)。JASRACやNexToneが許諾するのは作詞・作曲の著作権なので、CDの音をそのまま使うなら、レコード会社などの許諾が別に要ります。申し込みは次の順番です。
- 曲を管理している団体を調べる。JASRACは作品検索データベース「J-WID」、NexToneは「NexTone作品データベース」で調べる
- 市販のCDや配信の音をそのまま使うなら、レコード会社や歌手の所属事務所などに連絡して、音源の許諾を得る
- 曲の許諾を、JASRACはオンラインの窓口「J-RAPP」から、NexToneはクリアランスシステム「PlayN」から、ディスクを作る前に申し込む
JASRACはJ-RAPPなら許諾番号の通知まで通常2〜3営業日、書類で申し込むと最低1週間ほど、NexToneは申請から許諾まで通常5営業日ほどと案内しています。写真のスライドショーと映像ソフトで申し込みの区分が分かれるなど、細かな手順は写真のスライドショーをDVDにする方法|枚数の決め方・曲の手続き・当日の確認の曲の節にあります。
社歌や校歌を入れるなら
自分たちで歌った社歌や校歌の録音なら、市販のCDにある歌手やレコード会社の権利は関わりません。それでも曲に作詞者・作曲者がいれば、曲の著作権の手続きは要ります(NexTone)。JASRACの管理曲かどうかは、作品検索データベース「J-WID」で確かめられ、JASRACは校歌についてもこの方法を案内しています。管理曲でなければ、権利を持つ人に直接確かめます。作詞者と作曲者のどちらも、亡くなった年の翌年から数えて70年を過ぎていれば、歌詞と曲の著作権の保護期間は終わっています(第51条・第57条)。創立から長い学校の校歌なら、作った人と年を確かめてみてください。
手続きをしないで作るなら
- ムービーには曲を入れずに作る。式典では、第38条の条件に当てはまり、会場が応じるなら、上映に合わせて曲を流す
- 利用規約で、動画に入れて配ることが認められた音源を使う
- 取材した人の声や、式典や行事のその場の音を生かす
「著作権フリー」とされる音源も、使える範囲は規約しだいです。文化庁もイラストの例で、「著作権フリー」などの表示があっても利用の条件が決められている場合があるとして、条件をよく確かめるよう呼びかけています。編集アプリに付いている音楽も同じで、Google フォトで作る動画に付く音楽は「非営利目的の個人使用のみ」、Mac版iMovieの使用許諾契約は、付属のオーディオの用途を「個人的、非営利的な用途のみ」に限っています。会社の式典や配布は、この範囲に入りません。
周年記念のDVDを配るなら、1枚目を試してから枚数をそろえる
DVDプレーヤーでは、ブルーレイを再生できません(ソニー)。反対に、ブルーレイのプレーヤーはDVDも再生できるものが多いので、社員や卒業生、取引先の家の機器が分からないならDVDにします。社内や学校に残す分と、ブルーレイの機器があると分かっている相手の分はブルーレイ、ほかはDVD、と同じ内容を分けて作ることもできます。
流したムービーと式典の記録は、長さで1枚か2枚かを決める
式典で流した10分や15分のムービーなら、DVD-R(4.7GB)1枚に収まります。1層のDVD-Rに無理なく入るのは、レコーダーのSPモードと同じくらいの画質で約2時間です。式次第をすべて撮った式典の記録も一緒に配るなら、合計の長さを先に出します。2時間を超えるなら、ブルーレイにするか、DVDを2枚に分けるか、2層のDVD-R DL(8.5GB)にします。CCIは、1層のディスクのほうが2層より機器との互換性がよいとしていて、ソニーの説明書には、2層のディスクは層が切り換わるときに映像と音声が一瞬途切れることがあるとあります。相手の機器が分からないまま大勢に配るなら、区切りのよいところで1層の2枚に分けるほうが確かです。
式典の記録には、式次第の区切りでチャプターを付けておくと、あいさつや表彰など見たい場面へ飛べます。当社の注文ページでは、「チャプター分け」を選ぶと「チャプター位置の指定」の欄が開き、2つ目以降の区切りの位置を時刻で入れます(1つ目は冒頭に自動で入り、最大50チャプター)。区切りの時刻は、完成した動画を再生しながら、式次第の項目ごとにメモしておきます。
1枚目を何台かの機器で試し、配る先を書き出して数える
DVDビデオの形で作ったディスクでも、記録状態や記録した機器・ソフトの特性で再生できないことがある、とソニーの説明書は書いています。そこで、先に1枚を作り、係の何人かの家や、会議室・職員室の機器で最初から最後まで再生します。DVDだけのプレーヤー、ブルーレイのレコーダー、ゲーム機など、種類の違う機器が含まれていると、確かめられる範囲が広がります。見るのは、ディスクを入れて始まるか、止まらずに流れるか、音が出るか、画面の端で社名や名前の文字が欠けていないか、チャプターで飛べるかです。
渡す相手の機器の型番が分かれば、説明書や仕様表の「再生できるディスク」の欄で、DVD-Rの行を見ます。シャープは、ほかのDVDプレーヤーで再生できないとき、まずそのプレーヤーがDVD-R・DVD-RWを再生できるかを確かめ、分からなければプレーヤーのメーカーに聞くよう案内しています。CCIは、とくに古い機器では、DVD-RのほうがDVD+Rより互換性がよいとしています。配る前の確かめ方と、機種ごとの再生できるディスクは配るDVDを、どの家のプレーヤーでも見られるように作るには|形式・ディスク・確認に書きました。
係の家や会議室の機器で、最初から最後まで再生して確かめる
枚数は、配る先を書き出してから数えます。先に枚数を決めると、配る先が漏れたり、余ったりするからです。1人に1枚か、1つの部署や家庭に1枚かも、このときに決めます。
- 会社の周年式典: 来られなかった社員とOB、ほかの拠点、取引先、社内に残す分
- 学校の創立記念: 在校生の家庭、卒業生、来賓、学校に残す分
- 起業記念のパーティ: 来られなかった取引先や株主、社内に残す分
卒業生のように人数のつかみにくい相手には、記念誌の申し込みや式典の受付で希望を聞き、分かっている分を先に作って、あとから作り足す方法もあります。何十枚、何百枚と作るなら、同じ仕様で見積もりを並べて比べます。見積もりで確かめる項目は、DVD・ブルーレイ作成を業者に頼むとき|選び方と見積もり、1枚からの注文に表にしてあります。
盤面に題と日付を入れ、受け取る人へのお願いを添える
盤面には、会社名や学校名と「創業30周年記念」のような題、式典の日付を入れておくと、何年かたって棚から出てきたときも、何のディスクかがすぐ分かります。紙のラベルやシールは貼らないでください。PlayStationの公式の案内は、シールや紙のラベルが貼られたディスクを、本体の故障の原因になる場合があるとして使わないよう書いています。
配るディスクには、ほかの社員や卒業生、取引先の人も写っています。受け取る人には、見る範囲を限り、SNSや動画サイトには載せないようお願いを添えます。ケースに入れるカードの文の一例です。◯◯の部分は書き換えてください。
【記念映像のDVDについて】
このDVDは、◯◯の創業◯周年記念式典で上映した映像と、式典の記録をまとめたものです。
映像には、社員やご来賓の方も写っています。社内やご家庭でご覧になる範囲でお使いいただき、SNSや動画サイトには載せないでください。
DVDプレーヤーや、ブルーレイのレコーダーに入れてご覧ください。
元の動画と素材は、次の周年のために残す
ディスクは、テレビで見るための複製です。映像はDVDやブルーレイの大きさに作り直されるので、撮ったままの細かさは元のファイルにしか残りません。書き出したムービー、式典の記録、取り込んだ写真、取材の全編は、パソコンと外付けのドライブ、クラウドなど、2か所以上に置きます。NARAの手引きは、複製を3つ、種類の違う媒体に、できれば別々の場所に持つよう勧め、クラウドだけに頼らないよう書いています。カナダ保存研究所の資料では、平均の寿命の目安は、一般的なDVD-Rで10〜20年、BD-Rで5〜10年です。
次の周年の係に渡すのは、元のファイルと、素材の一覧です。誰から借りたどの写真を、どこまで使ってよいと言われたかが残っていれば、次の係は同じ写真を使えるかどうかと、確かめ直す相手が分かります。借りた現物を返すか、預かったデータを消すかも、式典のあとに決めておきます。
当社に頼むとき|完成した周年記念ムービーをDVD・ブルーレイにする
当社(ディスクメーカー・大阪市北区梅田)は、1枚から注文できる、DVD・ブルーレイの書き込み代行の小さな店で、撮影や編集はしていません。周年記念ムービーを作るのは、社内や学校の係か、映像の制作会社です。できあがったムービーの動画をギガファイル便、Google ドライブ、Dropbox、OneDrive などにアップロードし、その共有URLを注文フォームに貼っていただければ、スマホからも入稿できます。動画のファイルは、MP4・MOV・MTSなど一般的な形式に対応しています。
式典で流したムービーと式典の記録のように動画が複数あるときは、ファイル名の頭に「01_」「02_」と付けて、収める順番を指定してください。受け取った動画はプレーヤーで再生できる形に組み立て(オーサリング)、書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか、大阪・梅田の店舗でお渡しします。仕上がりはDVDが720×480(NTSC 29.97fps・MPEG-2)、ブルーレイが1920×1080です。
ギガファイル便にダウンロードパスワードを付けてアップロードしたときは、URLを貼ると開く「ダウンロードパスワード」の欄に入れてください。入れないと注文に進めません。盤面レーベル印刷とケース+背表紙印刷は、選ぶと開く欄に、画像をアップロードするか、ギガファイル便のURLを入れます。チャプターの位置は「チャプター分け」を選ぶと開く欄に時刻で入れ、会場の再生機器や配る日など、ほかの希望は注文フォームの備考欄に書いてください。
料金は、基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)、基本料金(Blu-ray・1枚あたり)1,500円です。同じ内容のディスクを何枚も作るときは、2枚目からが追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)1,000円になります。盤面レーベル印刷(1枚あたり)+1,000円と、ケース+背表紙印刷(1枚あたり)+1,500円は基本料金に含まれないオプションで、付けた枚数分かかります。配る分はDVD、社内や学校に残す分はブルーレイのように同じ内容を両方で作る場合や、式典で流したムービーと式典の記録を別々のディスクにする場合は、それぞれ1枚目から数えます。1枚目を試してから残りを頼むときのように、後日に追加で注文する分も、新しい注文の1枚目から数えます。ほかの項目の金額は料金表に載せています。
通常便は受付から5営業日で発送し、お届けは発送から2〜3日です。15時以降のご注文は翌営業日の受付で、発送までの日数は、土日祝・休業日を除いた営業日で数えます。急ぐときは、当日店舗お渡し(平日12時までの注文・入稿)、特急お届け(平日15時までの注文・入稿で翌日発送)、お急ぎお届け(平日15時までの注文・入稿で翌々日までに発送)の短納期のオプションがあります。土日祝の注文・入稿は、翌営業日からの作業です。使う日から逆に数えた締切はDVDを急いで作るには|当日受け取り・翌日発送の締切と、使う日からの逆算にまとめました。お引き受けできるのは、撮った本人か権利者の許可がある動画です。
よくある質問
Q1. 周年記念ムービーは、何から準備すればいいですか?
式典の会場に、流せる時間と、再生する機器・音の出し方を聞くことから始めます。そのうえで式典の日から逆に数え、古い写真やビデオテープの取り出し、昔を知る人への取材の日程、曲の手続きに先に手をつけます。写真の募集や取材の依頼と一緒に、式典で流すこととディスクにして配ることを伝えておくと、了解の確かめと素材集めが一度に進みます。
Q2. 周年記念ムービーは何分にして、写真は何枚用意すればいいですか?
長さに決まりはなく、式次第の中で流せる時間で決めます。写真の枚数は「長さ(秒)÷1枚の秒数」で出せます。10分を1枚7秒で並べると約86枚で、30年分なら1年に約3枚です。取材した人の話や昔の動画を入れるなら、その長さを先に引きます。並べ方は、創業・創立から今までを時代の順にすると、節目までの歩みが伝わります。
Q3. 起業記念パーティの映像は、どうやって残して配ればいいですか?
当日を撮る人を決め、来賓のあいさつや乾杯など、撮る場面を式次第から選んでおきます。登壇する人には、撮ってディスクにして配ることを先に伝えます。創業からの写真は、社員のスマホやクラウド、会社のSNSから元の画質で集めます。来られなかった取引先や株主に配るなら、相手の機器が分からないかぎりDVDにして、1枚目を試してから枚数をそろえます。
Q4. 学校の創立記念の映像と記念誌は、一緒に作れますか?
作れます。記念誌の係と映像の係で写真の受け取り口と取り込みを一本にし、記念誌を刷る印刷会社に写真に要る解像度を先に聞いてから取り込みます。写真を借りるときは「記念誌に載せる」「式典で流す」「ディスクにして配る」を一度に伝えて了解をもらいます。卒業生や旧職員に聞いた話は、全体を文字に起こしておくと記念誌の記事にも使えます。
Q5. 社員が仕事で撮った昔の写真や、社内報の写真は使ってもいいですか?
会社の発意に基づいて社員が職務上作り、会社の名義で公表するものは、契約や勤務規則に別の定めがない限り、会社が著作者になります(著作権法第15条)。文化庁は、この条件をすべて満たす場合に限るとしています。仕事で撮ったものか、社員が個人で撮った写真かで扱いが変わるので、社内の決まりとあわせて確かめ、個人の写真は撮った本人に聞きます。写っている人の了解は、これとは別に取ります。
Q6. 制作会社に作ってもらったムービーを、あとからDVDにして配ってもいいですか?
契約で決めた範囲で使えます。文化庁の著作権テキストは、制作を他の会社に頼んだ場合、実際に作った受注者側が著作者になり、納品のあとに増刷などで使うには、そのための契約を前もって交わしておく必要があるとしています。頼むときに、動画のファイルを受け取れるか、配るディスクを作る、次の周年で使い直す、といった使い方ができるかを決めておきます。
Q7. 写っている社員や取引先、卒業生の了解は要りますか?
配る前に、写っている人の了解を得ておきます。文化庁は学校向けの冊子で、他人の肖像を使うときは、事前に本人や保護者の承諾を得ておくよう勧めています。個人情報保護委員会も、会社の行事で撮った写真を社内で展示する例について、不特定多数に渡すときは本人の同意を得るなどの取り組みを望ましいとしています。写真の募集や取材の依頼の段階で、式典で流すことと配ることを知らせます。
Q8. 会社の式典で、市販の曲を流してもいいですか?
営利を目的とせず、観客から料金を取らず、出演者に報酬を払わない場合は、公表された曲を許諾なしに上映・演奏できます(著作権法第38条)。ただ、文化庁は「営利」に、利用が間接的に利益に具体的に寄与していると認められる場合も含めていて、取引先を招く会社の催しは、会社だけでは決めにくいことがあります。曲を入れた動画を作ることは、この例外に入りません。会場で流すことの扱いは、会場やJASRACに確かめます。
Q9. 社歌や校歌をムービーに入れるときも、手続きは要りますか?
自分たちで歌った録音なら、市販のCDにある歌手やレコード会社の権利は関わりません。それでも曲に作詞者・作曲者がいれば、配るディスクには曲の著作権の手続きが要ります(NexTone)。JASRACの管理曲かどうかは、作品検索データベース「J-WID」で確かめられます。作詞者と作曲者のどちらも、亡くなった年の翌年から数えて70年を過ぎていれば、保護期間は終わっています。
Q10. 式典の記録を丸ごとDVDにして配れますか?
長さで決めます。1層のDVD-Rに無理なく入るのは、レコーダーのSPモードと同じくらいの画質で約2時間です。超えるなら、ブルーレイにするか、DVD2枚に分けるか、2層のDVD-R DLにします。相手の機器が分からないまま大勢に配るなら、1層の2枚に分けるほうが確かです。式次第の区切りでチャプターを付けると、あいさつや表彰へ飛べます。写っている人の了解と曲の扱いは、ムービーと同じです。
Q11. 周年記念のほかに、表彰式や社内イベントの記録を撮って社員に配るときは、何を確かめればいいですか?
周年記念と同じく、写る社員の了解(Q7)、会場で流した曲をディスクに入れるときの手続き(Q8)、社員が仕事で撮った写真や動画の扱い(Q5)を確かめます。配る範囲(社員だけか、家族や取引先にも渡すか)を先に決め、社外に出さないものは盤面やケースにその旨を入れて、配った部署と枚数を記録しておくと、作り直すときに追いかけられます。毎年の記録を元のファイルのまま残しておけば、次の周年記念の素材にもなります。
Q12. 閉校・閉園の記念の映像と記録は、どう作って残せばいいですか?
周年記念と同じ進め方で作れます。式典の日から逆に数えて、卒業生や地域の人の手元にある写真と動画を集め、元の画質で送ってもらい、年ごとに並べます。式典で流すことと、ディスクにして卒業生に配ることで曲の扱いが変わるのも同じです(Q8・Q9)。閉校・閉園では、最後の1年の日常の様子も撮っておくと、式典だけでは残らない場面が残ります。記録そのものは、教育委員会や地域の図書館・資料館に引き継げるよう、元の写真・動画と一覧を2か所に残しておきます(地域のデジタルアーカイブの作り方|郷土資料と伝統芸能の記録・権利・保存・公開)。
参考にした公式の情報
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法律の運用や各団体の手続き、アプリやサービスの画面は、改正や更新で変わります。この記事は、2026年9月23日から27日にかけて確かめた法令と各公式ページの記載をもとにしたものです。写真の使い方は撮った人や写真館、制作会社に、曲の扱いはJASRAC・NexTone、レコード会社などの権利者に、会場で流すときの機器は会場に確かめてください。
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