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HDR動画をディスクにすると色が変わる?|明るさ・色の違和感の正体と対策

2026 9/07
HDR動画をディスクにすると色が変わる?|明るさ・色の違和感の正体と対策

運動会の徒競走を、iPhoneでばっちり撮った。ゴールの瞬間も、応援席の歓声もちゃんと入っている。これをDVDにして、日曜日にリビングの大きなテレビで家族みんなで観よう——そうして再生ボタンを押した瞬間、「あれ?」と声が出ます。スマホで見たときは抜けるように青かった空が、白っぽく飛んでいる。子どもの顔は、どこか灰色がかって眠たい。撮り直したわけでも、安いディスクを使ったわけでもないのに、色だけが別人のようになっている。

この違和感の正体は、ほぼ間違いなく「HDR」です。iPhone 12以降のiPhoneや、近年の多くのAndroidスマホは、初期設定のまま撮影すると自動的にHDR(ハイダイナミックレンジ)という方式で動画を記録します。一方、DVDやブルーレイはSDR(スタンダードダイナミックレンジ)という従来方式の世界。HDRの動画をそのままSDRの器に流し込むと、白飛びや色あせといった「HDR動画の色がおかしい」現象が起きるのです。

この記事では、その仕組みを一度だけきちんと理解して、二度と同じ失敗をしないための知識をまとめました。白飛びする場合と眠い色になる場合の見分け方、自分の動画がHDRかどうかの確かめ方、これから撮るときの予防設定、そして撮ってしまったHDR動画をきれいにディスク化する方法まで、順番にお話しします。

読み終わる頃には、「色が壊れたわけではなかった」と分かって、少しほっとしているはずです。元のデータの中には、あの日の空の青がちゃんと残っています。

先に、この記事全体の答えを要約します。HDR動画をDVDやブルーレイにすると色が変わるのは、HDR(規格上は最大10,000ニト・10bit)からSDR(基準100ニト・8bit)への変換——トーンマッピング——が正しく行われていないためです。空や照明が真っ白に飛ぶのは明るい部分の情報が切り捨てられた結果、全体が灰色がかって眠くなるのはHDRの信号をSDRとして誤解釈した結果で、どちらも適切な変換処理で防げます。これから撮る動画については、スマホのカメラ設定でHDRビデオをオフにしておくことが、最も確実で費用のかからない予防策です。

テレビに映した瞬間の「こんな色だったっけ」——症状はだいたい3つ

ディスクメーカーには、色に関するご相談が定期的に届きます。ある年の6月、こんなお問い合わせをいただいたことがあります。

運動会の動画をDVDにしてもらったのですが、テレビで観ると空が全部真っ白なんです。これは焼きミスでしょうか。それとも、うちのテレビが古いからでしょうか。

結論から言うと、焼きミスでもテレビの故障でもありませんでした。元データを拝見すると、iPhoneのHDR(ドルビービジョン)で撮影されたファイルで、DVD化の途中の変換処理に問題があったのです。こうした「色の違和感」は、症状で分けるとおおよそ次の3つに集約されます。

  • 白飛び——空・窓・体育館の照明・白いシャツなど、明るい部分が真っ白に塗りつぶされ、雲の形や布のしわといったディテールが消える。いちばん相談の多い症状です。
  • 眠い色——映像全体に薄い灰色のフィルターをかけたように、コントラストと彩度が落ちる。「色あせて見える」「もやがかかったみたい」と表現されることが多い症状です。
  • 色の抜け——明るさは正常なのに、赤や緑の鮮やかさだけが妙に薄い。運動会の万国旗や紅白帽が「くすんだ色」になるパターンです。

厄介なのは、これらの症状が「スマホで見る限りはまったく起きない」ことです。撮った本人のスマホでは完璧に美しいのに、テレビやディスクに出た途端におかしくなる。だから多くの方が、ディスクや再生機器を疑います。でも本当の原因は、もっと手前——撮影した瞬間に、すでに始まっていました。

犯人はHDR——スマホが黙って始めていた高画質化

HDR(ハイダイナミックレンジ)とは、ひとことで言えば「明るさの幅を広く記録・表示する方式」です。人間の目は、木陰の暗がりと真夏の空を同時に見分けられます。従来の映像方式(SDR)はこの幅をかなり狭めて記録していましたが、HDRは暗部から強い光まで、目で見た印象に近い幅で残せます。夕焼けのグラデーション、イルミネーションの輝き、逆光の中の表情——HDRで撮った動画がスマホで美しいのは、演出ではなく実力です。

問題は、この方式がいつの間にか「初期設定」になっていたことです。iPhoneは2020年発売のiPhone 12から、標準カメラの動画撮影が初期状態でHDR(ドルビービジョン)になりました。Androidも、GalaxyのHDR10+撮影、Pixelの10ビットHDRなど、近年の中位機種以上では同様の流れです。つまり、「HDRで撮ろう」と選んだ覚えのない人が、毎日HDRで撮っているのが現在の状況です。

そしてスマホの画面は、HDRを再生する環境として実はとても恵まれています。最近のスマホのディスプレイはピーク輝度が1,000ニトを超えるものも珍しくなく、10bitの階調表示にも対応します。撮影した本人のポケットの中に、世界有数の上映環境が入っている——だからスマホの中で完結している限り、HDRの問題は一切表面化しません。

ここでひとつ、混同しやすい点を整理しておきます。

  • 写真のHDR——明るさの違う複数枚を合成して白飛びを防ぐ「撮影テクニック」。出来上がる写真は普通のJPEGなどで、互換性の問題はほぼ起きません。
  • 動画のHDR——記録と表示の「方式」そのものが変わる規格の話。ファイルの中身がSDRとは別物になるため、SDRの機器・ソフト・ディスクに持ち込むと今回のような問題が起きます。

「HDRなんて写真で見たことあるけど問題なかったよ」という感覚は、写真のHDRの話です。動画のHDRは、まったく別のレイヤーの出来事だと考えてください。

なぜHDR動画をディスクにすると色がおかしくなるのか——器が変わるから

HDRとSDRの関係は、一升瓶と一合枡に似ています。HDRという一升瓶には、明るさの情報がなみなみと入っている。DVDやブルーレイというSDRの一合枡に注ぎ替えるとき、そのまま傾ければあふれ、こわごわ注げば薄まる。あふれた状態が白飛び、薄まった状態が眠い色です。まず、器の違いを数字で見てください。

項目 SDR(DVD・ブルーレイ) HDR(スマホ撮影)
明るさの基準・上限 基準100ニト前後 規格上は最大10,000ニト(PQ方式)
階調(ビット深度) 8bit(約1,677万色) 10bit(約10億7,000万色)
色域(表現できる色の範囲) BT.709 BT.2020(またはP3)
明るさの記録方式 ガンマカーブ(2.4前後) PQ(HDR10・ドルビービジョン)/HLG
主な行き先 DVD、ブルーレイ、従来のテレビ放送 スマホ画面、HDR対応テレビ、動画配信

DVD-Videoの規格はSDRのみ。通常のブルーレイ(BDMV)もSDRのみです。つまりHDRで撮った動画をディスクにする以上、HDRからSDRへの変換は避けて通れません。この変換工程を「トーンマッピング」と呼びます。広い明るさの幅を、狭い幅の中に「どう写像するか」を決める作業です。

ここで大事なのは、変換そのものは悪ではない、ということです。映画の世界では、劇場やUHDブルーレイ向けのHDRマスターから、通常のブルーレイ用のSDR版を作る作業が日常的に行われています。ハイライトをなだらかに丸め、色域を丁寧に狭め、監督の意図した印象をSDRの枠内で再構成する。プロの手にかかれば、SDRになった映画も十分に美しいまま届きます。

だから、こう言い切れます。HDRからSDRへの変換は、劣化ではなく翻訳です。翻訳が上手ければ、言語が変わっても物語の感動は伝わる。翻訳を機械任せの直訳で済ませると、意味の通らない文章になる。ディスクの色がおかしくなるのは、翻訳の失敗であって、原文(元データ)が壊れたわけではないのです。

白飛びか、眠い色か——HDR動画の色の不調は症状から原因をたどれる

翻訳の失敗には型があります。自分の症状がどちらの型かを見分けられると、対処が具体的になります。

症状1: 白飛び——天井を超えた光が切り捨てられている

SDRの天井は約100ニトです。HDRの動画は、晴れた空を300ニト、水面の反射を800ニトといった調子で、天井をはるかに超える明るさで記録しています。変換時にこの超過分を単純に切り捨てる(クリッピングする)と、100ニト以上の情報は全部「真っ白」の一色に張り付きます。雲の陰影も、白いドレスの刺繍も、体育館の窓の外の景色も、まとめて白い紙のようになる——これが白飛びの正体です。

丁寧なトーンマッピングでは、天井付近の明るさを「なだらかに丸める(ロールオフ)」処理を入れます。300ニトの空を95ニト前後まで緩やかに圧縮して収める、といった具合です。空の青と雲の白の差は縮まりますが、消えはしません。切り捨てと丸め込みの差が、そのまま仕上がりの差になります。

症状2: 眠い色——信号を別の辞書で読んでいる

HDRの動画は、明るさをPQやHLGという特殊なカーブで符号化しています。これをSDRの機器やソフトが「普通のガンマカーブだろう」と誤解釈して表示すると、中間の明るさが持ち上がり、コントラストが失われ、全体が灰色っぽい眠たい映像になります。暗号文を別の辞書で解読しているようなもので、一文字ずつは読めても、文章全体の意味が崩れるのです。

この症状は、編集ソフトに読み込んだ時点で起きることが多いのが特徴です。「素材を並べただけなのに、プレビューがもう色あせている」という場合は、ほぼこのパターン。そのまま書き出してディスクにすれば、眠い色のまま焼き上がります。

その動画がHDRかどうか、確かめる方法

対処の前に、まず自分の動画がHDRかどうかを確認しましょう。方法はいくつかあります。

  • iPhoneなら設定を見る——「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」を開き、「HDRビデオ」がオンなら、それ以降に撮った動画は基本的にHDRです。
  • 再生時の画面の変化を見る——HDR動画をスマホで再生すると、画面全体が一段明るくなる機種があります。再生の前後で明るさが切り替わる感覚があれば、HDRの可能性が高いです。
  • MediaInfoなどの無料ソフトで調べる——パソコンに取り込んで確認する確実な方法です。色情報の欄に「BT.2020」「PQ」「HLG」といった表記があればHDR、「BT.709」ならSDRです。
  • ファイル形式のヒント——HDR動画はHEVC(H.265)で記録されるのが普通です。ただしHEVCでもSDRの動画はあるので、これだけでは断定できません。形式の見分け方はiPhoneで撮った動画をDVD・ブルーレイにする方法でも詳しく解説しています。

症状と原因、対処の方向を早見表にまとめます。

症状 主な原因 対処の方向
空や照明が真っ白に飛ぶ ハイライトのクリッピング(切り捨て) ロールオフを効かせたトーンマッピングで元ファイルから変換し直す
全体が灰色がかって眠い PQ/HLG信号のSDR誤解釈 色設定を正しく指定できる環境で変換し直す
赤や緑の鮮やかさだけ薄い 広色域(BT.2020)を狭い色域(BT.709)のまま解釈 色域変換を含むトーンマッピングを行う
暗い場所が黒く潰れる 変換時の暗部圧縮・表示環境の差 変換設定の調整。撮影時はやや明るめの露出を意識する

これから撮る人へ——最高の色補正は撮影前の30秒

ここからは予防の話です。運動会も発表会も七五三も、撮り直しは利きません。そして、あとから何時間かけて色を調整するより、撮る前の30秒の設定変更のほうが確実に効きます。ディスクに残すと決めている撮影なら、HDRビデオはオフにしておく——これが、ディスクメーカーが一番おすすめしたい予防策です。

機種 HDRをオフにする場所(目安)
iPhone(12以降) 「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」→「HDRビデオ」をオフ
Galaxy カメラアプリの設定 →「詳細な動画撮影オプション」など →「HDR10+動画」をオフ(機種により名称・場所が異なります)
Pixel カメラアプリの動画設定 →「10ビットHDR」をオフ(対応機種のみ)
その他のAndroid 動画撮影の設定内で「HDR」「HDR10+」といった項目を探してオフに

iPhoneの場合は、あわせて「設定」→「カメラ」→「フォーマット」も見ておくと安心です。「高互換性」を選ぶと動画がH.264で記録されるようになり、HDRビデオ撮影自体が無効になります。古いパソコンやテレビ、編集ソフトまで含めて一番トラブルの少ない組み合わせです。

正直にお伝えすると、HDRをオフにすることにはデメリットもあります。

  • スマホで見たときの輝きは控えめになる——夕日やイルミネーションの「まぶしさの再現」は、HDRのほうが確かに上です。
  • 将来のHDR環境では平凡に見える可能性——HDRテレビがさらに普及した将来、SDRで撮った映像は「普通の映像」として再生されます。
  • 逆光への粘りがわずかに変わる場合がある——機種によっては、HDRオフで明暗差の激しい場面の階調が硬くなることがあります。

それでも、テレビでの再生、DVD・ブルーレイ化、LINEでの共有、パソコンでの編集——スマホの外に出る予定がある動画なら、互換性の利益が上回る場面が多いはずです。おすすめの使い分けはシンプルで、「スマホの中だけで完結する日常はHDRのまま、ディスクに残すと決めている行事はオフ」。入学式の朝、カメラを構える前に設定アプリを30秒だけ開く。それが、この記事でいちばん費用対効果の高いアドバイスです。

撮ってしまったHDR動画を、きれいにSDRへ「翻訳」する

「もう撮ってしまった動画が何十本もあるんですが」——大丈夫です、慌てる必要はありません。繰り返しになりますが、白飛びして見えても、元ファイルの中にはハイライトの階調がきちんと残っています。表示と変換の問題であって、データの欠損ではないからです。正しい手順で「翻訳」し直せば、スマホで見た印象にかなり近い色を取り戻せます。

自分で変換する場合の基本的な流れは次の通りです。

  1. 元ファイルをパソコンに移す——AirDropやUSB接続で、撮影したままのファイルを送ります。LINEやメールで送ると自動的に再圧縮されて情報が失われるため、素材のやり取りには使わないでください。
  2. 編集ソフトの色設定を確認する——プロジェクトやタイムラインをRec.709(SDR)に設定したうえで、HDR素材の変換(トーンマッピング)機能を有効にします。Premiere Proには自動トーンマッピング機能があり、DaVinci Resolve(無償版でも可)ならカラーマネジメント設定で入力をHLGやPQに合わせるのが基本です。
  3. プレビューで3点を確認する——「空」「肌」「白い服」。白飛びの丸まり具合と顔色の自然さは、この3か所にいちばん表れます。
  4. SDRの標準形式で書き出す——MP4(H.264)など、ディスク化や共有に向いた形式で書き出します。書き出し設定の詳細は編集ソフト別・ディスク化に最適な書き出し設定にまとめています。
  5. スマホ以外の画面で最終確認する——テレビかパソコンのモニターで通し確認を。スマホの画面は「HDRが正しく見えてしまう」ので、最終チェックには不向きです。

iPhone単体でも、写真アプリからの書き出しやiMovie経由でSDRに変換される場合がありますが、変換の品質はOSのバージョンや経路によって差があり、仕上がりの調整も利きません。「とりあえず観られればいい」なら選択肢になりますが、記念の映像なら編集ソフトでの変換か、変換ごと業者に任せるのが確実です。

ひとつだけ、強く注意しておきたいことがあります。すでに眠い色で書き出してしまったファイルを、明るさや彩度の調整でごまかすのはおすすめしません。一度失われた階調は補正では戻らず、無理に持ち上げるとざらつきや色の段差が出ます。以前、「自分で変換したら余計おかしくなった」というお客さまから元のHDRファイルを送り直していただき、そこから変換し直したところ一度で解決した、ということがありました。合言葉は「直すなら、いつも元ファイルから」です。

ブルーレイならHDRのまま残せるのか——規格の現実

「じゃあ高画質なブルーレイにすれば、HDRのまま残せるのでは?」——自然な発想ですが、答えは少し意外かもしれません。通常のブルーレイ(BDMV)はSDR・BT.709の規格で、HDRのままは収録できません。HDRに対応するのはUltra HD Blu-rayという別規格ですが、対応プレーヤーの普及率、制作環境、ディスク単価のどれをとっても、家庭の記念映像の受け皿としては現実的とは言いがたいのが2026年時点の状況です。

ただし、だからブルーレイに意味がないかというと、まったく逆です。同じ「SDRへの翻訳」でも、翻訳先の紙質が違います。

  • 解像度——DVDは720×480、ブルーレイは1920×1080。スマホの4K HDR素材の情報を活かせる度合いがまるで違います。
  • ビットレート——ブルーレイはDVDの数倍のデータ量を割けるため、トーンマッピング後の微妙なグラデーション(夕空や肌の陰影)が段差になりにくくなります。
  • 色の忠実さ——丁寧に変換したSDR映像の実力を、そのまま出し切れる器です。4K素材の畳み込み方は4K動画をブルーレイに収める方法で詳しく解説しています。

DVDとブルーレイのどちらを選ぶかは、再生環境と用途次第です(詳しくはDVDとBlu-rayの違い徹底比較へ)。そしてもうひとつ、おすすめしたいのが二段構えの考え方です。観るためのディスクはSDRで美しく作り、元のHDRファイルはそのまま別に保管しておく。将来HDR対応の環境が当たり前になったとき、あの日の輝きをそのまま再生できる原本が手元に残ります。ディスクは今日の家族のため、元データは10年後の家族のため——両方を残せるのが、この問題のいちばん幸せな着地点です。

ディスクメーカーでHDR動画をディスクにする場合

ここまでの作業を「なるほど、でも自分でやるのは不安だ」と感じた方のために、ディスクメーカーでの実務の流れをお話しします。というのも、HDR絡みのご相談は年々増えていて、いまや入稿ファイルの確認項目として定着しているからです。

お客さまからファイルをお預かりしたら、まず中身の色情報を確認します。BT.2020やHLG・PQといった表記があるかどうかは、ファイルを見れば分かります。HDRだと分かれば、ハイライトのロールオフと色域変換を含めた変換を行ったうえで、DVDまたはブルーレイの規格に合わせてオーサリングします。お客さまの側で「これはHDRかもしれない」と判定していただく必要はありません。撮ったままのファイルを送っていただくのが、実はいちばん安全です。

  • 入稿はURLを送るだけ——ギガファイル便などのファイル転送サービスは、ファイルを無加工のまま運びます。LINEのトークに直接添付する場合と違って再圧縮が起きないため、HDRの情報も欠けずに届きます。手順はギガファイル便での入稿ガイドをどうぞ。GoogleドライブやDropboxのリンクでも構いません。
  • DVD・Blu-rayの基本制作は1枚1,500円、同内容の追加コピーは1枚1,000円(税抜)です。盤面印刷は追加オプションで、基本料金に含まれません。印刷・ケース・メニュー等の必要項目と、消費税・送料を含む支払総額を料金表・注文画面で確認してください。
  • 最短翌日発送——「週末の集まりに間に合わせたい」というご相談にも対応しています。ディスクは長期保存評価の高いバーベイタム製を使用しています。
  • 大阪梅田の店舗受け取りも可能——お近くの方は送料なしで直接お受け取りいただけます。

数多くのご依頼のなかには、「他店で作ったら色が変になった」「自分で変換したら白飛びした」という作り直しのご相談も含まれます。その場合も、お願いすることはひとつだけ。スマホの中の、撮影したままの元ファイルを送ってください。翻訳のやり直しは、いつでも原文から始めるのがいちばん確実です。判断に迷う場合は、ディスク化の前にお問い合わせフォームからファイルの状況をご相談いただければ、HDRかどうかの確認からお手伝いします。

よくある質問

Q. iPhoneで撮った動画をDVDにしたら色が白っぽくなりました。元のデータは壊れていますか?
A. 症状だけで元データの破損の有無は断定できません。HDRからSDRへの変換や、プレーヤーの色管理・表示設定が影響する場合があります。元ファイルから適切なトーンマッピングで変換し直せば、スマホで見た印象に近い色を取り戻せます。作り直す場合も、書き出し済みのファイルではなくスマホ内の元データから始めてください。

Q. HDRビデオをオフにすると画質は下がりますか?
A. 解像度やフレームレートは変わりません。失われるのは「明るさの幅」で、スマホ画面で見たときの輝きは控えめになります。一方で、テレビ・DVD・ブルーレイ・パソコン編集との相性は大きく向上します。ディスクに残す予定の撮影なら、オフにするメリットのほうが上回る場面が多いはずです。

Q. ブルーレイにすればHDRのまま残せますか?
A. 通常のブルーレイ(BDMV)はSDR規格のため、HDRのままは残せません。HDR対応はUltra HD Blu-rayという別規格ですが、対応プレーヤーや制作環境の面で一般向けには現実的とは言えないのが実情です。現実解は「ブルーレイ用に丁寧にSDR変換し、元のHDRデータは別に保管しておく」という二段構えです。

Q. スマホでは普通なのに、テレビやパソコンだと色がおかしいのはなぜですか?
A. 撮った本人のスマホが、HDRの「正しい観賞環境」になっているためです。最近のスマホ画面はHDR表示に対応しており、撮影したままの信号を正しく再生できます。HDR非対応のテレビやソフトに持ち込むと信号が誤解釈され、白飛びや色あせが起きます。方式や表示設定が原因の場合がありますが、動画の状態と機器の対応を確認して切り分けてください。

Q. 編集ソフトに読み込んだ時点で色が薄いのですが、どうすればいいですか?
A. プロジェクトやタイムラインの色設定を確認してください。HDR素材をSDR(Rec.709)のタイムラインに置くと、変換機能が働いていない場合に灰色がかった映像になります。Premiere Proなら自動トーンマッピングを有効に、DaVinci Resolveならカラーマネジメント設定で入力色空間をHLGやPQに合わせるのが基本です。

Q. 過去に撮ったHDR動画がたくさんあります。全部変換しないとダメですか?
A. いいえ、全部の変換は不要です。変換が必要なのは「ディスクにする」「SDR環境で配る」ときだけで、スマホやクラウドに置いておく分にはHDRのままで問題ありません。むしろ元データはHDRのまま保管し、必要になった分だけその都度変換するほうが、将来のHDR環境の普及まで見据えた合理的な管理と言えます。

Q. ディスク化を依頼するとき、HDRで撮ったと伝えたほうがいいですか?
A. 伝えていただけると確実ですが、分からなくても大丈夫です。ディスクメーカーでは入稿されたファイルの色情報(BT.2020やHLG・PQなど)を確認してからオーサリングするため、HDRかどうかはこちらで判定できます。大切なのは、ご自身で変換・書き出しをしたファイルではなく、撮影したままの元ファイルを送っていただくことです。


白く飛んだ空の向こうに、あの日の青は今も残っています。データが失ったのではなく、翻訳がまだ済んでいないだけ——そう分かってしまえば、この問題はもう怖くありません。スマホの設定を30秒だけ整えて、元のファイルを大切に持っていてください。器に合わせて丁寧に注ぎ直せば、思い出は何度でも、あの日の色で戻ってきます。

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