この記事の要点
①権利:自分の番組でも、BGMやジングルは素材の規約で、JASRAC・NexToneの管理曲はCDを作る前の申し込みで確かめ、ゲストや共演者にはCDにして配ることの了解をもらいます。ほかの人の番組は、権利者の許諾がなければCDにして配れません。
②形式:CDプレーヤーで聴いてもらうなら音楽CD(CD-DA)で、1枚に入るのは約80分、トラックは99までです。MP3のまま書き込んだディスクは、MP3に対応したプレーヤーやパソコンでしか聴けません。
③回とトラック:30分の番組なら1枚に2回が目安です。1回を1トラックにするか、コーナーごとに分け、80分を超える回は2枚組にします。
④書き出し:配信用のMP3やAACは、ファイルを小さくするために圧縮した音で、省かれた音はCDにしても戻りません。編集した元の音から、44.1kHz・16bitのWAVで書き出します。
⑤残す:CDはケースに入れて立て、涼しく乾いた暗い場所に置きます。元のファイルは、ディスクとは別に、パソコンや外付けのドライブ、クラウドにも残します。
式や イベントの 映像を、 配れる ディスクに。
1枚から 作れます。 同じ 内容の 追加は 1枚1,000円 (税抜)です。
1枚1,500円(税抜)から・ 1枚から注文できます
放送100回の記念に、最終回を配信したあとに、イベントで配る品として。ポッドキャストやネットラジオの回をCDにして、出演者やリスナーに渡したい、手元に残したいと思ったとき、最初に迷うのは何から決めるかです。
決める順番は、①権利、②形式、③回とトラック、④音源の書き出し、⑤作ったCDと元のファイルの残し方です。自分の番組でも、BGMやジングルの規約と曲の手続き、ゲストの了解を最初に確かめます。CDプレーヤーで聴いてもらうなら音楽CD(CD-DA)で、1枚に約80分。音源は、配信用に圧縮したMP3ではなく、編集した元の音から書き出します。
配信の回は、ずっと聴けるとは限りません。Spotifyの利用規約も、Spotifyや所有者が予告なくポッドキャストなどへのアクセスを削除できるとしています。一方で、ほかの人の番組は、好きな回でもCDにして配ることはできません。録音と編集の細かな手順は、声の作品のCDと共通なので、朗読・ボイスドラマのCDの作り方|録音・権利・トラック分け・頒布 にまとめています。
ポッドキャストをCDにする6つの手順
6つの手順と、それぞれで決めることを表にしました。
手順
決めることと確かめること
①権利
素材の規約と、曲の手続き。ゲストと共演者の了解。
②形式
音楽CDか、MP3のディスクか。聴く人の機器で決める。
③回とトラック
1枚に約80分。1回を1トラックか、コーナーで分ける。
④書き出し
元の音から、44.1kHz・16bitのWAVで。
⑤作り方と盤面
自分で焼くか、業者に頼むか。ジャケットと盤面。
⑥残す
CDは涼しく暗い場所へ。元のファイルは別に。
①の権利は、回を選ぶ前に確かめます。CDに入れたい回に、使えない曲や了解のない声が入っていると、その回を外すか、編集し直すことになるからです。②と③は、聴く人と配る枚数から決まります。④から⑥は、声の作品のCDと同じ進め方です。
自分の番組でも、BGM・ジングル・ゲストの了解を確かめる
自分で企画して話している番組でも、CDに入る音がすべて自分のものとは限りません。値段を付けずに配る記念盤でも同じです。著作権法の「頒布」は、有償か無償かを問わず、複製物を公衆に譲り渡すことをいい、公衆には特定かつ多数の人も含まれます(第2条)。
入っている音
確かめること
フリー素材のBGM・効果音
素材の規約で、CDに収めて配れるかを見る。
JASRAC・NexToneの管理曲
CDを作る前に申し込む。無料で配るCDも同じ。
市販のCDやダウンロードの音源
曲の手続きに加えて、レコード会社などの許諾が要る。
ゲスト・ 共演者の声
CDにして配ることを伝え、了解をもらう。
BGMとジングルは、素材の規約と曲の手続きで確かめる
フリー素材のBGMや効果音は、配っているサイトの利用規約が使える範囲を決めます。CDなどの録音物に収めてよいか、有償で頒布してよいか、クレジットの表記が要るか、加工してよいかを読み、規約のページを保存しておきます。オープニングのジングルを人に作ってもらったなら、CDにも使ってよいかを、作った人に確かめてください。
JASRACやNexToneが管理している曲を流した回なら、CDを作る前に申し込みます。JASRACは無料で配布する場合でも利用申請が必要だとし、NexToneも価格の有無にかかわらず申請が必要だと答えています。市販のCDやダウンロードした音源をそのまま流した部分は、曲の手続きとは別に、レコード会社など音源の権利者の許諾が要ります(JASRAC)。申し込みの手順と、盤面・ジャケットへの許諾の表示の入れ方は、同人音楽CDの作り方|音源の仕上げ・曲の権利・プレスとコピー・入稿と頒布 にまとめました。
配信で流せた曲も、CDにするなら別の手続き
配信とCDでは、手続きの区分が違います。JASRACは、音楽や音声を主とした配信の手続きを「音楽配信・音声配信」として案内していて、利用の例にポッドキャストが挙がっています。YouTubeのように、JASRACやNexToneと契約している投稿サービスでは、投稿する人が個別に手続きしなくても、一定の範囲で管理曲を使えます。NexToneが公表している一覧には、音声配信のstand.fmも載っています(2026年9月に確かめた一覧)。
こうした契約は、そのサービスで配信するときの扱いです。配信で流せていた曲でも、CDにして配るなら、CDの手続きを自分で申し込みます。 番組を置いているサービスが一覧に載っているかはJASRAC・NexToneの一覧で確かめられ、載っていないサービスについては、運営者に問い合わせるようJASRACは案内しています。
ゲスト・共演者の声と、お便りの名前
ゲストや共演者の声が入った回は、CDにして配ることと、配る相手や枚数を伝えて、了解をもらいます。ゲストが歌ったり朗読したりした部分は著作権法の「実演」にあたり、出演した人には、実演を録音する権利と、録音した物を譲り渡して公衆に提供する権利があります(第2条・第91条・第95条の2)。配信に使う権利(送信可能化権・第92条の2)とは別の条文なので、配信に出てもらったときの了解で済ませず、CDのことを改めて伝えます。話の中身にも、話した人の権利がかかわることがあり、著作権法は言語の著作物の例に「講演」を挙げています(第10条)。
リスナーのお便りを読んだ回は、ペンネームのほかに、本人が分かる話が入っていないかを聞き直します。個人情報保護委員会のガイドラインは、本人の氏名が含まれるなどの理由で特定の個人を識別できる音声録音情報を、個人情報の例に挙げています。CDは配信を消しても手元に残るので、入れるかどうかをここで決め直します。
ほかの人の番組やラジオの録音は、CDにしていい?
好きな番組の回をCDにして、友人に配ったり、イベントで頒布したりすることはできません。番組の録音には、最初に音を録音した人(レコード製作者)の複製の権利があります(第2条・第96条)。話の中身や流れた曲、歌や朗読などの実演にも、それぞれの権利者がいて、複製して配るには許諾が要ります(第21条・第91条)。
許諾なしに複製できる例外の1つが、私的使用のための複製です。文化庁の説明では、家庭内など限られた範囲で、仕事以外で使うために、使う本人が複製することが条件です(第30条)。店にディスクの作成を頼むと、複製するのが使う本人ではなくなるため、私的使用の例外にはあたりません。自分で聴くために作ったCDを、あとから人に配ると、基本的に「目的外使用」となり、著作権者の了解が要ります(第49条)。
配信サービスの規約も守る
法律とは別に、使っているサービスの規約があります。Spotifyの利用規約は、ポッドキャストを含むコンテンツの利用を個人利用・非商業利用の許可とし、再配布しないことを求めています。ユーザーガイドラインでは、コピー、複製、「リッピング」、録音、転送などを、許可しない行為に挙げています。Appleのメディアサービス利用規約(Apple Podcastを含む)も、利用を個人利用・非商用利用に限り、明示的に許可された場合を除いて、コンテンツの譲渡や複製、頒布を認めていません。
聴けなくなる前に手元に置きたいなら、アプリのダウンロードを使います。Spotifyは無料版でもポッドキャストをダウンロードでき、ダウンロードしたものを消さないには、少なくとも30日に1度はインターネットに接続する必要があります。Macの「ポッドキャスト」では、ダウンロードしたエピソードを聴いたあとに自動で削除するかどうかや、保存期限を選べるので、残したい番組は設定を確かめます。どちらもアプリの中で聴くための機能です。それでも残したい回があるなら、配信者に、アーカイブやCDなどを出す予定がないかを尋ねてみてください。
ラジオ番組とradikoの録音
ラジオの番組も同じです。放送局には、放送を録音する権利があります(第98条)。放送を受信して、家で聴くために使う本人が録音するのは私的使用の範囲ですが、そのCDを人に配ることはできません。radikoの規約は、サービスとコンテンツを「ユーザー本人の」個人的な視聴を超えて利用することを認めておらず、許諾を得ていない録音などを可能にするアプリやソフトウェアの利用もできないとしています。私的使用の範囲の考え方は、テレビ番組の録画をDVDにできる?|ダビング10と私的複製の境界線 で詳しく説明しています。
音楽CDかMP3のディスクか|どこで聴いてもらうかで選ぶ
番組をCDにする形は2つです。CDプレーヤーで聴くための音楽CD(CD-DA)と、MP3などのファイルをそのまま書き込むデータのディスクです。選ぶ基準は、音質より、受け取った人がどの機器で聴くかです。
形式
聴ける機器と入る量
音楽CD(CD-DA)
CDプレーヤーやラジカセ、車のプレーヤーで聴くための形。約80分、99トラックまで。
MP3のディスク
MP3に対応したプレーヤーとパソコンで聴ける。入る量はファイルの大きさで決まる。
CD-Rに音を記録する場合もCD-DAの形式で書かないとCDプレーヤーでは再生できず、MP3などの圧縮したファイルで記録したディスクは、プレーヤーがその形式の再生に対応している場合だけ再生できる、とマクセルは説明しています。対応している機種もあり、ソニーのCDラジカセ CFD-S70 の仕様には、再生できる形式として「音楽用CD/MP3」とあります(著作権保護されたファイルは再生できない)。渡す相手の機器が分からないなら、音楽CDにします。 ただ、音楽CDでも、CD-Rの再生に対応していないプレーヤーがあります(マクセル)。
MP3のディスクに入る時間の計算
MP3のディスクに入る量は、時間ではなく、ファイルの大きさで決まります。ファイルの大きさは、ビットレートと長さの掛け算です。128kbpsのMP3なら1秒で16,000バイト(128,000÷8)、1時間で約57.6MBなので、700MBのCD-Rには計算上、約12時間分が入ります。256kbpsなら約6時間、64kbpsなら約24時間です。実際に入るかは、書き込むソフトの表示で確かめます。
パソコンで聴く人に何回分もまとめて渡すなら、MP3のディスクで枚数を減らせます。CDプレーヤーで聴く人への記念盤は、入る時間が短くても音楽CDにします。
CD1枚に何回入る?回の選び方とトラックの分け方
音楽CDに入るのは、曲と曲の間の無音も含めて約80分です(マクセル)。番組の1回の長さで割ると、1枚に入る回数の目安が出ます。
1回の長さ
1枚に入る回数
15分
5回(75分)
30分
2回(60分)。残りに短い回を足せる。
45分
1回。2回なら2枚組。
60分
1回
90分
1枚に入らない。区切りで2枚に分ける。
1トラック目の前には、2秒以上の無音も要ります(Sonoris)。合計が80分に近いときは、間の無音も入れて、実際の長さを足してから決めます。プレスに頼むなら上限は工場ごとに違い、メモリーテックは79分38秒までを保証の範囲としています。
どの回を入れるか
全部の回は入らないので、1枚ごとにテーマを決めて選びます。第1回と最新の回を並べる、番組の節目になった回を集める、ゲストの回をまとめる、リスナーに入れてほしい回を募る、といった選び方があります。ゲストやお便りの回を選んだら、前の節の了解と聞き直しを済ませます。全部の回を残したいなら、CDとは別に、元のファイルの保存で考えます。
1回を1トラックにするか、コーナーで分けるか
トラックは1枚に99までで、1トラックは4秒以上です(Sonoris・HOFA)。1回を1トラックにするのが分かりやすく、60分の回なら、オープニング、本編、お便りのように、コーナーの区切りで分けると、聴きたいところから再生できます。区切る位置は話の途中を避け、間の無音のところにします。配信でチャプタを付けていたなら、その位置がトラックの区切りの候補です。
2トラック目からは、トラックの間の無音の長さを変えられ、0にもできます(Sonoris・HOFA)。回の題名を表示させるCD-TEXTは、対応したプレーヤーでしか表示されず、対応していても日本語を表示できない機種があります(Steinberg・HOFA)。ジャケットにトラックの番号と回の題名を載せておけば、どのプレーヤーでも迷いません。区切り方と間の取り方は、朗読・ボイスドラマのCDの作り方|録音・権利・トラック分け・頒布 にも書きました。
音源は配信用のMP3ではなく、元の音からWAVで書き出す
配信に使ったファイルは、聴く人の通信の負担を減らすために小さくした音です。Appleのポッドキャスト配信者向けの案内は、RSSで配る番組に使える音声の形式をMP3かAACとし、ファイルをできるだけ小さくできる形でエンコード(圧縮)するよう求めています。同じ案内は、ビットレートを小さくすると、再生の段階でも取り除けない不要な音が入る場合があるとも書いています。
MP3からCDを作ると、形はCDの44.1kHz・16bitになっても、MP3にしたときに省かれた音は戻りません(ソニー)。CDには、編集ソフトに残っている元の音から、44.1kHz・16bitのWAVで書き出したファイルを使います。 48kHzや24bitで編集していたら、書き出すときに44.1kHz・16bitにします。16bitに丸めるときの誤差を目立たなくする処理(ディザー)は、処理のいちばん最後に1回だけかけるのが基本、とHOFAのマニュアルは説明しています。
編集のデータが残っていない回は、配信に使ったファイルから作るしかありません。その場合は、CDにしても音は良くならないと分かったうえで、ほかの回と並べて聞き、音量の差だけを整えます。
回ごとの音量をそろえる
収録した時期や部屋が違う回を1枚に並べると、回の変わり目で急に大きく、または小さく聞こえることがあります。音の大きさの最大値をそろえる処理がノーマライズですが、数値だけでそろえず、回の境目を続けて聞いて確かめます。デジタルの音には表せる大きさの上限があり、それを超える大きな信号はひずみます(日本オーディオ協会)。ひずんだ音は、あとで小さくしてもひずんだままです。
書き出したら、ファイル名の頭に「01_」「02_」と番号を付けておくと、書き込むときに順番を間違えません。切り分けて音量をそろえる手順は、軽音部のライブ音源をCDにする方法|PA卓の録音、音の整え方、コピー曲の手続き にも書きました。
自分で焼くか、CDを作る業者に頼むか
数枚なら自分で焼けます。書き込みソフトでは「オーディオCD」や「音楽CD」の形式を選びます。Macのミュージックアプリなら、回を並べたプレイリストを選び、「ファイル」メニューの「プレイリストからディスクを作成」で、ディスクフォーマットを「オーディオCD」にします。「曲の間隔」で回の間の無音の長さを、「CD-Textを含める」で題名を入れるかを選べ、「音量の自動調整を使用」はディスク内のすべての曲を同じ音量レベルで再生させる設定です(Apple)。同じ画面で「MP3 CD」を選ぶと、MP3のまま書き込むディスクになります。
焼くディスクについて、マクセルは、音楽の録音には音楽用CD-Rを使うよう案内しています。2枚組は、1枚ずつプレイリストを分けて焼きます。ミュージックアプリは、容量を超えた分を別のディスクに続けて書き込む作りで、トラックの情報が入るのは最後に作ったディスクだけだからです(Apple)。全部の枚数を焼く前に1枚目を作り、CDプレーヤーやラジカセ、車のプレーヤーなど何台かで聴いてから残りを作ります。 鳴らないときは、プレーヤーがCD-Rに対応していないか、書き込みでディスクのクローズの処理がされていないことがあります(マクセル)。
枚数が多いときは、プレスかコピーを頼む
配る枚数が多いときや、盤面をきれいに刷りたいときは、CDを作る業者に頼む方法があります。プレスは、工場がマスターから作った型(スタンパー)の凹凸を樹脂の盤に写す方法で、コピーは、CD-Rに同じデータを書き込む方法です。44.1kHz・16bitの同じ音のデータなら記録される音は同じで、違いが出るのは、受け付ける最少の枚数、日数、再生機との相性、盤面の印刷です。何枚からプレスのほうが安いかに決まった数字はないので、同じ仕様で見積もりを取り、総額を作る枚数で割って比べます。比べ方はCD・DVDのプレスとコピーの違い|費用・ロット・納期の比較方法 に書きました。
入稿の形は、頼む先で決まっています。国内のメモリーテックはプレスの音のマスターをDDPで渡すよう推奨していて、DDPの中身と作り方はDDPとは|CDプレスの入稿形式の中身・作り方・渡す前の確かめ方 にまとめました。コピーの業者なら、完成したCD-Rを送るのか、音のファイルを送るのかを、業者の案内で確かめます。
ジャケットと盤面に載せること
一般的なプラケースなら、ジャケットの表紙は120×120mm、裏面は左右の背表紙を含めて150×117mmが目安です。寸法は用紙や注文先で少し違うことがあるので、最後は注文先のテンプレートに合わせます。部品ごとの寸法はCDジャケットのサイズ|表紙・裏面・紙ジャケ・DVDの寸法と作り方 にまとめました。
番組のCDなら、次の情報を載せておくと、何年かたっても何の録音かが分かります。
番組名と、回の番号・題名・配信日
出演者・ゲストの名前(了解をもらった表記で)
トラックの番号と、それぞれの長さ、全体の収録時間
BGM・ジングル・ジャケットの絵のクレジット(規約が表記を求めるもの)
JASRAC・NexToneの管理曲を入れたなら、団体の決まりどおりの許諾の表示
2枚組なら、1枚目・2枚目の区別
制作年と、配る範囲に合わせた連絡先
Macのミュージックアプリでは、プレイリストを選んでCommandキーとPキーを押し、「CDジャケット」を選ぶと、ジャケット用の書式で曲の一覧を印刷できます(Apple)。盤面は、同じ印刷用のCD-Rでも内径23mmから刷れる製品と41mmからの製品があるので、使うディスクの印刷範囲を見てから作ります。シールのラベルは、縮んでディスクが反ったり、回転の不良や剥がれの原因になったりするおそれがあるので貼りません。手で書くなら、フェルトペンのように先の柔らかいものを使います(どちらもマクセル)。方式ごとの違いとデータの作り方は、DVD・CDの盤面印刷|方式の違い・デザインの例・データの作り方と頼み方 にまとめています。
ポッドキャストを保存するなら、CDと元のファイルを別々に残す
CDは、渡して聴いてもらうための形です。番組をずっと残す役目は、ディスクだけに任せません。カナダ保存研究所(CCI)は、3つのコピーを少なくとも2種類の媒体に作り、1つは別の場所に置くよう勧めています。編集のデータ、書き出したWAV、配信したファイルを、パソコン、外付けのドライブ、クラウドなどに分けて置き、CDはその1つと考えます。
CDの置き方は、1枚ずつケースに入れて本のように立て、涼しく乾いた暗い場所に置くのが基本です(NIST)。温度と湿度の目安は、JIS Z 6017などが長期保存に向く環境として示す10〜25℃・40〜60%です(国立国会図書館の報告書)。夏の車のダッシュボードのように日が当たって熱のこもる場所では、記録型のディスクが数日で使えなくなることがあり、ケースに入れていても熱は防げません(NIST)。
CD-Rの寿命は、色素と反射層の組み合わせで20年から100年超まで開きがあります(CCI)。何年読めるかは読めなくなるまで分からないので、5年ほどを目安に何枚か再生して確かめます(JIS Z 6017などが示す検査の頻度の目安。国立国会図書館の報告書)。置き場所の決め方はDVD・CDの正しい保管方法|温度・湿度・置き方と、やってはいけないこと に、種類ごとの年数と劣化のサインはCD・DVD・ブルーレイの寿命は何年か|種類別の目安と劣化のサイン・対策 にまとめました。
番組の映像をDVD・ブルーレイにするとき
収録のようすをカメラで撮っていたり、映像つきで配信したりしている番組なら、その動画をDVDやブルーレイにして、出演者やスタッフに渡す方法もあります。映像のディスクでも、曲の手続きはCDとは別の区分で、JASRACでは映像ソフト(DVD・ブルーレイなど)の製作、NexToneでは「利用許諾申請(ビデオグラム)」にあたり、どちらもディスクを作る前に申し込みます。映っている出演者やゲストにも、ディスクにして配ることを伝えて了解をもらいます。
当社(ディスクメーカー)は、大阪市北区・梅田にある、動画のデータからDVD・ブルーレイを作る書き込み代行の小さな店です。注文は1枚からで、完成した動画の共有URL(ギガファイル便、Google ドライブなど)を注文フォームに貼って入稿でき、スマホからも送れます。プレーヤーで再生できる形に組み立て(オーサリング)、書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか、店舗でお渡しします。DVDは720×480(NTSC 29.97fps・MPEG-2)、ブルーレイは1920×1080で作り、音声はAC-3かリニアPCMです。お引き受けできるのは、撮った本人か権利者の許可がある動画です。
料金は、基本料金(DVD・1枚あたり)1,500円(税抜)、基本料金(Blu-ray・1枚あたり)1,500円です。
出演者の人数分を作るなら、同じ内容の2枚目からは追加コピー(同一内容の焼き増し・1枚あたり)1,000円です。回ごとに頭出しできるようにするなら、注文ページでチャプター分け(1枚あたり)+1,500円を選びます。開いた「チャプター位置の指定」の欄に、2つ目以降の区切りの位置を時刻で入れてください(1つ目は動画の冒頭00:00:00に自動で入り、最大50チャプター)。
音声CDは、自分で焼くか、CDを作る業者に頼む方法があります。当社に頼めるかは、相談・問い合わせフォームで確かめてください。
ここから始めるなら、最初に、CDに入れたい回の一覧を作ります。回ごとに、長さ、流した曲と素材、出演したゲスト、読んだお便りを書き出すと、要る手続きと了解、1枚に入る回数が見え、書き出しと焼く日取りがそこから決まっていきます。
よくある質問
Q1. ポッドキャストをCDにするには、何から決めればいいですか?
権利からです。BGMやジングルの素材の規約、JASRAC・NexToneの管理曲の手続き、ゲストや共演者の了解を確かめます。次に、聴く人の機器で音楽CDかMP3のディスクかを決め、1枚約80分に入れる回とトラックの分け方を決めます。音源は元の音から44.1kHz・16bitのWAVで書き出し、作ったCDと元のファイルは別々に残します。
Q2. 自分の番組なら、CDにして無料で配っても問題ありませんか?
無料でも著作権法の「頒布」にあたります(第2条)。フリー素材のBGMやジングルは、素材の規約でCDに収めて配れるかを確かめます。JASRAC・NexToneの管理曲は、無料で配るCDでも製造の前に申し込みます。市販の音源を流した部分は、レコード会社などの許諾が別に要ります。ゲストや共演者には、CDにして配ることを伝えて了解をもらいます。
Q3. 好きなポッドキャストの回をCDにしてもいいですか?
人に配ることはできません。許諾なしに複製できる私的使用(第30条)は、家庭内など限られた範囲で使うために、使う本人が複製する場合で、店に作成を頼むとあたりません。Spotifyのガイドラインはコピーや録音などを許可せず、Appleの規約も利用を個人・非商用に限っています。残したいなら、アプリのダウンロードを使うか、配信者に尋ねます。
Q4. CD1枚に、ポッドキャストは何回分入りますか?
音楽CDは、回の間の無音も含めて約80分です(マクセル)。30分の番組なら2回、15分なら5回が目安で、45分や60分の回は1枚に1回です。MP3のまま書き込むディスクはファイルの大きさで決まり、128kbpsなら700MBのCD-Rに計算上約12時間分が入ります。ただし、MP3に対応したプレーヤーやパソコンでしか聴けません。
Q5. 車のCDプレーヤーでも聴けるようにするには、どうすればいいですか?
音楽CD(CD-DA)の形式で焼きます。CD-Rに音を記録する場合もCD-DAで書かないとCDプレーヤーでは再生できず、MP3のまま書いたディスクは、プレーヤーがMP3に対応しているときだけ再生できます(マクセル)。CD-Rの再生に対応していない機種もあるので、1枚目を車で最後まで聴いてから残りを作ります。
Q6. 配信しているMP3からCDを作ると、音はどうなりますか?
良くはなりません。MP3にしたときに省かれた音は、CDの形にしても戻らないからです(ソニー)。配信用のファイルは、Appleの配信者向けの案内でもMP3かAACで、できるだけ小さくする形です。編集のデータが残っているなら、元の音から44.1kHz・16bitのWAVで書き出し直してCDにします。
Q7. 1回が80分を超える回は、どうすればいいですか?
話の区切りで2枚に分け、2枚組にします。区切る位置は、コーナーの変わり目など、話の途中でないところにし、盤面とジャケットに1枚目・2枚目を入れて取り違えを防ぎます。Macのミュージックアプリで焼くなら、1枚ずつプレイリストを分けます。続けて焼くと、トラックの情報は最後のディスクにしか入りません(Apple)。
Q8. ラジオ番組を録音したものを、CDにしてもいいですか?
放送を受信して、家で聴くために使う本人が録音し、CDに焼くのは私的使用の範囲ですが(第30条)、人に配ることはできません。放送局には放送を録音する権利があります(第98条)。radikoの規約は、「ユーザー本人の」個人的な視聴を超えた利用を認めていません。店に作成を頼む場合も、私的使用にはあたりません。
Q9. 番組のCDは、どう保管すれば長く聴けますか?
1枚ずつケースに入れて立て、涼しく乾いた暗い場所に置きます(NIST)。温度と湿度の目安は10〜25℃・40〜60%です(JIS Z 6017など)。夏の車内には置きません。CD-Rの寿命は、色素と反射層で20年から100年超まで開きがあるので(CCI)、元のファイルをパソコンや外付けのドライブ、クラウドにも残しておきます。
Q10. ディスクメーカーで、番組のCDを作ってもらえますか?
当社は、動画のデータからDVD・ブルーレイを作る書き込み代行の店です。音声CDは、自分で焼くか、CDを作る業者に頼む方法があります。当社に頼めるかは、相談・問い合わせフォームで確かめてください。収録のようすを撮った動画など番組の映像は、DVD・ブルーレイにできます。お引き受けできるのは、撮った本人か権利者の許可がある動画です。
参考にした公式の情報
法律の運用や、各団体・サービスの規約、ソフトや機器の仕様は、改正や更新で変わります。この記事は、2026年9月28日時点の法令と各公式ページの記載をもとにしたものです。個別の判断は、権利者やJASRAC・NexTone、法律の専門家に確かめてください。
ディスクメーカーへのご依頼・お見積りは以下からどうぞ。