日曜の朝、シドニーに住む娘一家とのビデオ通話が習慣になっている——そんなご家庭は、いま少しも珍しくありません。画面越しの孫は今週も元気で、覚えたての歌を披露してくれる。それで十分なはずなのに、先月の運動会を撮った40分の映像を「まるごと見せたい」と思った瞬間、手が止まります。LINEで送れば画質は落ち、ファイルは大きすぎて途中で切れる。ならばDVDにして送ろうか——でも、オーストラリアのプレーヤーで日本のDVDは映るのだろうか。
駐在、国際結婚、留学、移住。家族の誰かが海外で暮らす家庭にとって、「海外の家族に動画を送る」は思いのほか奥行きのある問題です。検索すると、PAL、NTSC、リージョンコードといった耳慣れない言葉が並び、読むほどに不安になる。この記事は、その専門用語をひとつずつ家庭の言葉に翻訳するために書きました。
読み終わる頃には、送り先の国に合わせてDVD・ブルーレイ・データディスクのどれを選べばよいかが決まり、郵便局の窓口で何と言えばよいか、税関告知書に何と書けばよいかまで分かる状態になっているはずです。
先に、この記事の結論をまとめます。家庭で作る映像ディスクにはリージョンコードが原則かかっていないため、本当に確認すべきは映像方式(PAL/NTSC)と、現地に再生機器があるかどうかの2点です。アメリカ・カナダ・韓国・台湾など「NTSC圏」へは日本で作ったDVDがそのまま使え、ヨーロッパ・オーストラリア・中国など「PAL圏」へはブルーレイまたはデータディスクが確実。郵送は日本郵便の小形包装物なら数百円台から、追跡と速さが必要ならEMS。ただしアメリカ宛は手書きラベルが使えないため、電子データでのラベル作成が必須です。
海外に送ったディスクが「映らない」——海を越えた動画に起きる三つのこと
メルボルンに嫁いだ娘さんへ、初孫の成長記録DVDを送ったご家庭の話です。数週間後に届いた連絡は「ありがとう」ではなく、「うちのプレーヤーだと映らないみたい」でした。ディスクが壊れていたわけでも、輸送中に傷がついたわけでもありません。原因は、日本とオーストラリアでテレビ映像の「方式」が違うことにありました。
海を越えたディスクの前に立ちはだかる壁は、整理するとたった三つです。
- 映像方式(PAL/NTSC)の壁——日本とアメリカは同じNTSC、ヨーロッパやオーストラリアはPAL。方式が違うと、現地の古い機器では再生できないことがあります
- リージョンコードの壁——市販のDVD・ブルーレイにかかっている「再生できる地域」の制限。ただし後述のとおり、家庭用に作るディスクには原則関係ありません
- 機器の壁——そもそも送り先の家に、ディスクを再生できる機械があるか。実はいま、これが一番の難関になりつつあります
逆に言えば、この三つさえ出発前に押さえておけば、国際便でディスクを送ることは少しも難しくありません。ディスクは海を越えます。越えられないのは、確認をしなかった規格だけです。
PALとNTSCを、家庭の言葉に翻訳する
PALとNTSCは、アナログテレビ放送の時代に世界が二手に分かれた「映像の方式」です。コンセントの形が国によって違うのと似ています。日本の電化製品を海外で使うには変換プラグが要るように、映像にも「向こうの方式に合っているか」という確認が要る——そう捉えると、ぐっと身近になります。
技術的に言えば、NTSCは1秒あたり約30コマ、PALは25コマで映像を描きます。地上波のアナログ放送はとうに終わりましたが、DVDという規格はこの時代に設計されたため、ディスクと再生機器の中にはいまもこの区分が生きています。世界地図の塗り分けは、おおまかに次のとおりです。
- NTSC圏——日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、韓国、台湾、フィリピンなど。日本で作ったDVDがそのままの感覚で使える地域です
- PAL圏——イギリス・ドイツ・フランスをはじめとするヨーロッパ全域、オーストラリア、ニュージーランド、中国、東南アジアの多く、中東・アフリカ。日本と方式が異なる地域です
- 中南米——多くはNTSC系ですが、ブラジル・アルゼンチンはPAL系という例外があり、国ごとに確認するのが安全です
救いはあります。近年売られているDVDプレーヤーやテレビは、PAL圏の製品でもNTSC再生に対応しているものが多いのです。ただし「多い」は「全部」ではありません。ロンドンの義実家に10年前から置いてあるプレーヤーが対応しているかどうかは、蓋を開けるまで分からない賭けになります。ひと昔前は「PAL変換サービス」で方式ごと変換するのが定番でしたが、変換には画質の劣化と費用がつきまといます。いまの実務は、変換するのではなく方式の壁がない形を最初から選ぶ方向に変わりました。方式の技術的な背景はPALとNTSCの違いで詳しく解説していますが、家庭の判断としては「PAL圏に送るなら、DVDだけに頼らない」と覚えておけば十分です。
そして、ここでブルーレイの出番です。ブルーレイの規格には、PALとNTSCという区分がそもそも存在しません。フレームレートの違いとして痕跡は残るものの、現行のブルーレイプレーヤーとテレビの組み合わせで問題になることはまれです。「方式の壁」は、ブルーレイを選んだ時点でほぼ消える——これが、この記事で最初に覚えていただきたい実務知識です。
リージョンコードの壁は、DVDとブルーレイで場所が違う
リージョンコードは、映画会社が国ごとの発売時期や価格政策を守るために設けた「再生できる地域」の制限です。DVDの世界地図は6分割、ブルーレイは3分割。同じ地球なのに、線の引き方がまるで違います。主な地域を早見表にしました。
| 地域 | DVDリージョン | ブルーレイリージョン |
|---|---|---|
| 日本 | 2 | A |
| アメリカ・カナダ | 1 | A |
| ヨーロッパ | 2 | B |
| オーストラリア・ニュージーランド | 4 | B |
| 韓国・台湾・東南アジア | 3 | A |
| 中国 | 6 | C |
| 中南米 | 4 | A |
この表でいちばん面白いのは、日本とアメリカの関係です。DVDでは別の地域(日本2・アメリカ1)なのに、ブルーレイでは同じリージョンA。アメリカやカナダの家族に送るならブルーレイが有利と言われる理由のひとつが、ここにあります。
そして、大切な結論を先にお伝えします。ご家庭の映像をディスクにする場合、リージョンコードは原則かかりません。業者のオーサリングでも個人での書き込みでも、作られるのは「リージョンフリー(ALL)」のディスクです。つまり、運動会や結婚式の映像を送る限り、この壁で止まることはまずないのです。注意が要るのは、市販ソフトを同封したくなったとき。たとえば日本で買ったアニメのDVDをアメリカの孫に送っても、リージョン違い(2と1)で再生できません。制限の仕組みそのものはリージョンコードとはにまとめています。
一番危ないのは「レコーダーでダビングした1枚」——BDAVという落とし穴
ここまで読んで「じゃあ、家のブルーレイレコーダーで焼いて送ればいいのね」と思われた方に、この記事でいちばん重要な注意をお伝えします。日本のレコーダーで録画・ダビングしたブルーレイは、海外のプレーヤーで再生できないことが多いのです。
原因は、リージョンでも方式でもなく「書き込みの形式」にあります。日本のレコーダーが作るディスクは主にBDAVという形式で、これは言わば、日本のレコーダー同士の間でだけ通じる方言のようなもの。海外市場で売られているプレーヤーの多くは、この方言を理解しません。一方、映画ソフトと同じBDMVという形式は世界共通語です。メニュー画面がつき、各国の市販プレーヤーやゲーム機で普通に再生できます。
DVDにも同じ構図があります。レコーダーの「VRモード」で焼いたディスクは、海外はおろか国内の機器でも再生できないことがあり、国際便に載せるなら世界標準のDVD-Video形式一択です。整理すると、次のようになります。
- 避けたい形——レコーダーでダビングしたBDAV形式のブルーレイ、VRモードのDVD。国内では見えても、海の向こうでは沈黙します
- 選びたい形——オーサリングを経たBDMV形式のブルーレイ、DVD-Video形式のDVD。市販ソフトと同じ「世界共通語」です
- そもそも送れないもの——テレビ番組を録画したディスクは著作権保護(CPRM/AACS)の対象で、複製の依頼は業者も受けられません。海外へ送れるのは、ご自身やご家族が撮影した映像です
送り先の国別に見る、現地プレーヤー事情
規格の壁を越えても、最後に残るのが「そもそも再生する機械があるか」です。ディスクメーカーに寄せられる相談も、ここ数年で方式の話からこちらへ重心が移ってきました。国別に実情を見ていきます。
- アメリカ・カナダ——方式は日本と同じNTSC圏なので、DVDはそのまま使えます。ただし配信サービスの普及で「家にDVDプレーヤーがない」世帯が急速に増えているのが現実です。頼りになるのがゲーム機で、PS4・PS5・Xboxはブルーレイプレーヤーとして立派に現役。お子さん世帯にゲーム機があるなら、ブルーレイが最短ルートです
- ヨーロッパ(イギリス・ドイツ・フランスなど)——PAL圏です。近年の機器はNTSC再生に対応するものが多い一方、古い機器では映りません。ブルーレイなら方式の問題を事実上回避でき、自作ディスクはリージョンフリーなのでリージョンB圏の機器でもそのまま再生できます
- オーストラリア・ニュージーランド——ヨーロッパと同じPAL圏・リージョンB。駐在やワーキングホリデー、国際結婚のご家庭が多い地域ですが、判断基準はヨーロッパとまったく同じで大丈夫です
- 中国・東南アジア——中国はPAL圏で、DVDのリージョンは6。東南アジアは国によって事情が分かれ、ディスクよりUSBメモリやデータのやり取りが根づいている地域もあります。後述するデータディスクが現実的な選択肢になります
もうひとつ、知っておくと心強い解決策があります。海外の通販サイトでは「リージョンフリープレーヤー」が数十ドルで普通に売られており、現地の家族に1台備えてもらえば、方式もリージョンも一度に解決します。これから何年も送り続ける関係なら、最初に1台、という投資は十分に合理的です。機器と相性の考え方は家庭用プレイヤー互換性ガイドも参考にしてください。
海外の家族に動画を送る形は三つ——映像DVD・ブルーレイ・データディスクの決め方
ここまでの材料がそろえば、答えは三択に絞れます。まず早見表をご覧ください。
| 選択肢 | 向いている送り先 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 映像DVD(DVD-Video) | アメリカ・カナダ・韓国・台湾などNTSC圏で、テレビで見たい家族 | どの世代でも再生ボタンひとつ。プレーヤーが安価で操作に迷わない | PAL圏の古い機器では再生できない場合がある。画質は標準画質まで |
| ブルーレイ(BDMV) | PAL圏を含むほぼ全地域。BDプレーヤーかゲーム機がある家 | 方式の壁が事実上ない。ハイビジョン画質のまま届く | 再生にはBD対応機器が必須。DVDプレーヤーでは映らない |
| データディスク(MP4収録) | パソコンやスマートテレビを使いこなす家族 | 方式もリージョンも完全に無関係。スマホやパソコンへのコピーも自由 | テレビ用のDVD・BDプレーヤーでは映らない |
意外な優等生が、三つめのデータディスクです。MP4などの動画ファイルをそのままDVD-RやBD-Rに書き込んだもので、パソコンやUSB再生対応のテレビで見られ、PALもNTSCもリージョンも一切関係ありません。ファイルのまま現地のスマホにコピーして、通学の車内で見る——という使い方までできます。映像ディスクとの違いはデータDVDと映像DVDの違いで整理していますが、「テレビ用プレーヤーでは映らない」という一点だけ注意してください。
実務でおすすめしているのは、「映像ディスク+データディスクの2枚組」という保険のかけ方です。1枚が主役、もう1枚が控え。どちらかが現地の機器と合わなくても、もう1枚が必ず拾ってくれます。追加ディスクが1枚1,000円という価格帯なら、太平洋を渡る保険としては安いものです。ちなみに「とりあえずLINEで送る」がうまくいかない理由は圧縮による画質劣化で、詳しくはLINEで送ると動画の画質が落ちる理由に書きましたが、ディスクにはその劣化がありません。撮ったままの画質が、撮ったままの順番で届きます。
以前、テキサス駐在のご家族へ送る1枚をDVDで進めていたご相談で、発送直前に「向こうの家にPS5がある」と分かり、ブルーレイに切り替えたことがあります。ハイビジョンのまま届けられるようになったうえ、日米はブルーレイでは同じリージョンA。機器の情報ひとつで、仕上がりの画質まで変わった好例でした。
送る前に、現地の家族に確認してもらう三つのこと
- 再生機器の正面写真を送ってもらう——「DVDプレーヤーある?」という聞き方だと、ゲーム機やパソコンが数に入らないことがあります。テレビまわりの機器を写真1枚で送ってもらうのが、どんな質問よりも確実です
- テレビとの接続方法を聞く——HDMIでつながっている比較的新しい環境なら、方式まわりの心配はほとんど要りません。逆に、かなり年季の入った機器なら最初からブルーレイかデータディスクに寄せます
- 英語表記の住所と電話番号をもらう——国際郵便のラベルは英語表記が基本で、EMSには電話番号の記入欄もあります。番地の順序や郵便番号の桁は国ごとに癖があるので、住んでいる本人に書いてもらうのが一番正確です
国際郵便でディスクを送る——梱包・税関告知書・日数の実務
ディスクの形が決まったら、あとは郵便局です。ディスク1枚はトールケース込みでもおよそ100g前後。緩衝材を巻いても150g程度に収まるので、日本郵便の選択肢は実質この三つになります。
| 送り方 | 日数の目安 | 追跡 | 費用感 |
|---|---|---|---|
| 小形包装物(航空便) | 1〜2週間 | なし(書留を追加すれば可) | 数百円台から。ディスク1〜2枚ならまずこれ |
| EMS(国際スピード郵便) | 2〜7日 | 標準装備・損害賠償つき | 数千円。誕生日前など期日のある便に |
| 船便 | 1〜3か月 | なし | 最も安価。急がない複数枚の配布などに |
窓口までの手順は、次の4ステップです。
- ディスクをケースごと気泡緩衝材で1周半ほど巻き、封筒または小箱に入れます。輸送事故のほとんどはケースの割れなので、梱包はこれでほぼ完了です
- 税関告知書(CN22)に内容品を英語で書きます。「Optical disc (home video, personal use)」のように個人記録だと分かる表現にし、数量は枚数、価額はディスクの実費で数百円程度。贈り物なら「Gift」にチェックします
- 宛名は英語表記で、国名だけは大きくはっきりと(例: AUSTRALIA)。日本語が書けるのは差出人欄だけと考えてください
- 窓口で「航空便の小形包装物で」もしくは「EMSで」と伝えます。ポスト投函もできますが、初回は窓口で確認してもらうのが安心です
ひとつだけ、アメリカ宛には特別ルールがあります。2021年から手書きの宛名ラベルでは引き受けてもらえず、日本郵便の「国際郵便マイページサービス」でラベルを電子作成する必要があるのです。パソコンかスマホで宛先を入力し、印刷したラベルを貼って持ち込む——ひと手間ですが、2回目からは住所録が使えるので10分の作業になります。
細かい不安にも先回りしておきます。ディスクは磁気メディアではなく光学メディアなので、空港のX線検査で中身が消えることはありません。一方で、映像メディアの持ち込みに審査がある国も一部にはあるため、内容品の表記を正確に書くことが結局いちばんの安全策です。郵便料金は改定されることがあるので、出す直前に日本郵便のサイトで最新額を確かめてください。そしてもし近々、ご家族の一時帰国やお盆の帰省が控えているなら——完成したディスクをスーツケースに1枚忍ばせてもらうのが、最速で最安の「国際便」です。
ディスクメーカーで対応する場合——「海外で確実に再生できる1枚」から逆算する
ディスクメーカーはDVD・ブルーレイの書き込み代行サービスです。海外のご家族宛の案件では、まず「送り先の国と、向こうにある機器」からお聞きして、DVD-Video・BDMV・データディスクのどれで作るべきかを一緒に決めるところから始めます。仕上がりは市販ソフトと同じオーサリング済みの標準形式・リージョンフリーなので、この記事で見てきた壁をあらかじめ避けた状態で1枚目が焼き上がります。
- 料金——オーサリング・書き込み・盤面印刷込みで1枚1,500円から。同じ内容の追加ディスクは1枚1,000円なので、「現地用+日本の実家用」「映像+データの2枚組」が組みやすい価格です。詳しくは料金表をご覧ください
- 入稿——動画ファイルのURLを送るだけです。手順はギガファイル便での入稿ガイドのとおりで、GoogleドライブやDropboxにも対応しています。海外にいるご家族が撮った動画を日本のご両親が受け取り、そのまま入稿してディスクを「日本側の手元に残す」という逆方向のご依頼も実際にあります
- 品質と速さ——長期保存性に定評のあるバーベイタム製ディスクを使用し、最短翌日発送。豊富な制作実績があります
- 盤面印刷——タイトルに英語を併記した盤面も作れます。「UNDOKAI 2026」と一言添えるだけで、現地の家族の棚でディスクが迷子になりません
発送は国内のご住所へのお届けが基本なので、お手元に届いた完成ディスクを前章の手順で国際便に載せる、という二段構えになります。大阪梅田の店舗受け取りにも対応しているため、一時帰国したご家族が帰りの飛行機でそのまま持ち帰る——という一番確実な運び方を選ばれるお客さまもいらっしゃいます。どの形で作るべきか迷っている段階のご相談は、お問い合わせフォームからどうぞ。送り先の国と機器の情報があれば、具体的な形をご提案できます。
よくある質問
Q. 海外の家族に動画を送るには、DVDとブルーレイのどちらがいいですか?
A. 送り先の国と機器で決まります。アメリカ・カナダなど日本と同じNTSC圏ならDVDで問題ありません。ヨーロッパ・オーストラリアなどPAL圏なら、方式の区分がそもそもないブルーレイのほうが確実です。現地に再生機器がない場合は、パソコンで見られるデータディスクという第三の選択肢もあります。
Q. 日本で作ったDVDはアメリカで再生できますか?
A. ご家庭の映像から作ったDVD(DVD-Video形式・リージョンフリー)なら、アメリカは日本と同じNTSC圏なので原則そのまま再生できます。再生できないのは市販ソフトの話で、日本のリージョン2のDVDはアメリカのリージョン1のプレーヤーでは動きません。この区別を押さえておけば十分です。
Q. ヨーロッパに住む家族にDVDを送ったら「映らない」と言われました。どうすればいいですか?
A. 原因の多くは、現地の古い機器がNTSC非対応であることです。対処は三つあります。①パソコンで再生してもらう(方式の影響を受けません)、②ブルーレイまたはデータディスクで作り直す、③NTSC対応のリージョンフリープレーヤーを現地で用意してもらう。今後も送り続けるなら、②か③が根本解決になります。
Q. 国際郵便でDVDを送るとき、税関告知書には何と書けばいいですか?
A. 内容品は英語で「Optical disc (home video, personal use)」のように、個人記録の映像ディスクだと分かるように書きます。数量は枚数、価額はディスクの実費(数百円程度)で、贈り物なら「Gift」にチェックします。なおアメリカ宛は手書きラベルでは引き受けられないため、日本郵便の国際郵便マイページサービスでの電子作成が必要です。
Q. 海外へディスクが届くまで何日くらいかかりますか?
A. EMSならおおむね2〜7日、航空便の小形包装物なら1〜2週間が目安です。船便は1〜3か月かかりますが最も安く、急がない場合の選択肢になります。通関や国際情勢で変動するため、誕生日や記念日など期日がある場合は、2〜3週間の余裕を見て発送すると安心です。
Q. 家のレコーダーでダビングしたブルーレイを送っても大丈夫ですか?
A. おすすめできません。日本のレコーダーが作るBDAV形式は、海外のプレーヤーでは再生できないことが多いためです。海外へ送るなら、市販ソフトと同じBDMV形式(オーサリング済み)で作るのが確実です。なお、テレビ番組を録画したディスクは著作権保護の対象のため、そもそも複製の依頼ができません。
Q. ディスクメーカーから海外へ直接発送してもらえますか?
A. 発送は国内のご住所へのお届けが基本です。完成ディスクをご自宅やご実家で受け取り、国際郵便で送っていただく流れをおすすめしています。大阪梅田の店舗受け取りを使って、一時帰国中のご家族がそのまま手荷物で持ち帰る方法も選ばれています。個別の事情はお問い合わせフォームからご相談ください。
方式もリージョンも、もとをたどれば映像を守るために引かれた線です。けれど家族の映像は、線の内側に留めておくために撮るものではありません。規格を確かめ、封筒に入れ、窓口で差し出す。その小さな手間の先で、時差のある食卓にあの日の運動会が流れます。確認さえ済ませてしまえば、思い出に国境はありません。
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