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結納・両家顔合わせの記録映像|結婚準備期間の思い出も残す

2026 8/22
結納・両家顔合わせの記録映像|結婚準備期間の思い出も残す

結納の日、母がいつもと違う正座の姿勢をしていたことに気づいたのは、後から映像を見返したときでした。両家の顔合わせ食事会で、父がグラスを持つ手が少し震えていたことも、当日は誰も話題にしませんでした。

挙式や披露宴には、プロのカメラマンがほぼ必ず入ります。けれど、その数ヶ月前に行われる結納や両家顔合わせは、記録が残らないまま終わってしまうご家庭が案外多いのです。この記事では、フォーマルな結納の場を控えめに記録する配慮、両家の親御さんが初めて顔を合わせる緊張と和やかさの残し方、そして結婚式当日には撮れない「準備期間ならではの家族の表情」を映像として残す考え方を、実務目線でまとめます。

結納・顔合わせの記録が、実は一番貴重な理由

挙式・披露宴の映像は、式場のプランナーやプロのカメラマンが入ることが前提になっています。撮影は当然のこととして進み、納品されるデータやディスクも整っています。

一方、結納や両家顔合わせ食事会は「身内だけの内輪の集まり」という空気があり、映像を専門のカメラマンに頼む家庭はまだ多くありません。誰かがスマホで数枚撮って終わり、ということも珍しくないのが実情です。

けれど中身を振り返ると、ここには挙式当日にはない性質があります。主役が新郎新婦ではなく、両家の親であることです。結婚式当日、両親は「主催者・ゲストを迎える側」という役割を背負い、素の表情を見せる余裕はそう多くありません。結納・顔合わせは、両親が「新しい家族を迎える当事者」として初めて向き合う、数少ない場面です。

披露宴の記録映像とは、そもそも被写体が違います。主役の感情の質そのものが異なる、と考えるとわかりやすいはずです。

結婚準備のタイムラインの中で、結納・顔合わせはここにある

一般的な結婚準備は、だいたいこの順番で進みます。

  1. プロポーズ・婚約
  2. 両家それぞれへの挨拶(新郎が新婦の実家へ、新婦が新郎の実家へ)
  3. 結納、または顔合わせ食事会(両家が初めて同じ場に揃う)
  4. 会場探し・日取り決め・招待状の準備
  5. 前撮り・衣装決め
  6. 挙式・披露宴

結納・顔合わせは、この流れの中でも両家が初めて同じ場に揃う、最初の儀式的なイベントです。挙式まではまだ数ヶ月から半年ほどあり、招待状の宛名書きや会場との打ち合わせといった実務が本格化する前の、いわば助走期間にあたります。

だからこそ、ここでの記録には独特の軽やかさがあります。結婚式当日のような段取りのプレッシャーがまだなく、両家とも「これから始まる」高揚感の中にいる——この時期特有の空気は、後になるほど再現できません。人生の節目の記録という意味では、成人式の成長記録とも通じる考え方です。節目は挙式当日だけではなく、その手前にも点在しています。

結納と顔合わせ食事会、まず形式を知っておく

記録の話に入る前に、形式の違いを整理しておきます。結納には、大きく分けて三つの形があります。

  1. 正式結納: 仲人が両家を行き来し、結納品と目録を取り交わす、もっとも伝統的な形式です。結納品(熨斗・末広・友白髪など、家庭や地域によって内容は異なります)や作法は、細かく決まっています
  2. 略式結納: ホテルや料亭の一室に両家が一堂に会し、その場で結納品を交換する形式です。仲人を立てない場合も多く、進行役は新郎側の父親や、会場のプランナーが務めることもあります
  3. 顔合わせ食事会: 結納品の取り交わしをせず、両家で食事をともにしながら顔合わせをするだけの形式です。婚約指輪の披露や、簡単な記念品交換を組み込むご家庭もあります

結納品の内容や飾り方は、関東式・関西式など地域によっても違いがあります。品目の数え方や結納金の扱いも家庭によってさまざま——「うちはこうだった」を無理に他家に合わせる必要はありません。両家で事前にすり合わせておけば、形式の違いで当日戸惑うことも防げます。

最近は、③の顔合わせ食事会だけで済ませるご家庭が増えている印象です。堅苦しい形式にとらわれず、両家がリラックスして話せる場を選ぶ——そんな考え方が広がっているからでしょう。結納品に伴う金銭のやり取りも、金額や有無は家庭差・地域差が大きいので、双方のご家族ですり合わせておくのが実務的です。

ただし、形式が簡略化されても、「両家が初めて顔を合わせる」という意味そのものは変わりません。記録する価値は、結納の格式の高さとは関係がありません——これが、この記事でいちばん伝えたいことです。

フォーマルな結納を撮る配慮 — 「主役は儀式、カメラは脇役」

正式結納・略式結納は、進行に決まった型があります。目録の朗読、結納品の授受、口上——一つひとつに意味があり、テンポよく進みます。ここに撮影が入る場合、気をつけたいのは「記録が儀式の邪魔をしない」という一点に尽きます。

  • カメラは固定、動きは最小限に: 三脚を部屋の隅に据えて、引きの画で全体を撮り続けるのが基本です。手持ちで歩き回って近寄ると、それだけで場の空気が変わってしまいます
  • 仲人・進行役への一言: 仲人を立てる正式結納では、撮影の可否と位置取りを事前に伝えておくと安心です。「記録として残したいので、隅から撮らせてください」——これだけで角が立ちません
  • 音声を落とさない: 結納は口上のやり取りにこそ意味があります。カメラ内蔵マイクでも構わないので、声がきちんと拾える距離を確保してください。映像は残っても声が聞こえない記録は、後で一番惜しまれます
  • 静止画も並行して: 結納品や目録は、動画より写真のほうが後で見返しやすい被写体です。品目を並べた引きの1枚、目録の文字が読める寄りの1枚——この2枚は撮影係に必ず頼んでおきたいカットです
  • 撮影係は参加者から外す: 新郎新婦の親・仲人はもちろん、きょうだいも当事者です。撮影は、少し離れた親戚や友人に一任するのが現実的です。頼める人がいなければ、この場面だけ簡易な三脚に固定して回しっぱなしにする、という割り切りも十分成立します

控えめであることが、最大の敬意になる——結納の記録に関しては、この一言に尽きます。

顔合わせ食事会でこそ撮れる「素の表情」

顔合わせ食事会は、結納よりもずっと自由な空気の場です。だからこそ、記録に残る表情の質が変わります。

  • 開始直後の空気: 両家の親が初めて顔を合わせる瞬間、部屋に入ってくる互いの表情、最初の挨拶とお辞儀——ここには、後にも先にも一度きりの緊張感があります
  • 乾杯の前後: 場が温まり出すタイミングです。父親同士が共通の話題(出身地、仕事、趣味)を見つけて笑い出す瞬間は、家族の記録として何年経っても価値が薄れません
  • 母親同士の会話: 意外と主役級です。子育ての苦労話、これから始まる親戚づきあいへの気づかい——女性同士の会話には、乾杯の挨拶にはない温度があります
  • 新郎新婦を見つめる親の視線: 主役は両家の親ですが、その親たちがふと我が子を見る瞬間の表情は、結婚式当日の慌ただしさの中では意外と撮り逃されるカットです

撮影は、料理の合間や話が途切れた瞬間を狙うのがコツです。長回しより、要所ごとの短い動画のほうが後で扱いやすくなります。「撮りますね」と改まって声をかけるより、スマホを卓上に置いたまま自然に回しておくほうが、表情も硬くなりません。

結婚式当日には撮れない「準備期間ならではの家族の表情」

結婚式当日、両親は驚くほど忙しいものです。ゲストへの挨拶、親族の案内、進行の確認——両親がゆっくり座って新郎新婦を見つめる時間は、実は当日にはほとんどありません。

結納・顔合わせの時期は違います。

  • 主役は新郎新婦ではなく両家の親自身なので、肩の力が抜けた自然な表情が残ります
  • ゲスト対応という役割がないぶん、「わが子が結婚する」という事実そのものに向き合う時間があります
  • 挙式までまだ数ヶ月ある時期だからこその、期待と緊張が入り混じった表情——これは、当日の高揚感とは質の違う感情です
  • きょうだいや祖父母が同席する場合、「家族が増える」ことへの反応もこの時期ならではの記録になります

結婚式当日の映像には映らない、この時期にしかない表情がある——だからこそ、結納・顔合わせの記録は挙式映像の前哨戦ではなく、独立した価値を持つ記録なのです。

会場に着く前、帰り道にも記録したい瞬間がある

結納・顔合わせの記録というと、本番の会食や儀式そのものに意識が向きがちです。けれど、実はその前後にこそ、無防備な表情が集まっています。

  • 待ち合わせ場所での再会: 会場の前で両家がそれぞれ到着し、顔を合わせる瞬間です。「今日はよろしくお願いします」の第一声、握手やお辞儀のぎこちなさ——本番前のこの数十秒を記録に残している人は、ほとんどいません
  • 身支度中の会話: 新郎新婦がスーツや着物に着替える控室では、緊張をほぐそうとする家族の軽口や、着付けを手伝う母親の手元など、式当日の支度風景と同じ価値を持つカットが撮れます
  • 会場に向かう車中: 「今日はどんな話をするんだろうね」という道中の会話には、当日の緊張感がそのまま声に出ています。スマホを助手席に置いて音声だけ録っておくのも一つの方法です
  • 帰り道の感想戦: 食事会が終わった直後の「緊張したけど、いいご家族だったね」という会話は、本編以上に本音が出る瞬間です。撮影がまだ回っているのを忘れて話しているくらいが、ちょうどよい記録になります

本番の映像だけでは、緊張が緩んでいく過程は残りません。始まる前と終わった後にも数分回しておく——この一手間が、記録の厚みを大きく変えます。

この記録が両親への感謝の形になる — メッセージムービーの素材として

結婚式の披露宴で定番になっているのが、両親への感謝を伝えるメッセージムービーです。生まれてから今日までの成長写真をつなぎ、最後に手紙を読む——この構成、実は素材選びに悩む方が多い演出でもあります。

ここで、結納・顔合わせの映像が生きてきます。

  • 成長アルバムの写真は赤ちゃんの頃から学生時代まではカバーしますが、「大人になった自分」と「親」が並ぶ最新の映像は案外少ないものです
  • 結納・顔合わせの映像には、今の自分と今の親が同じ画面に映っています。これは成長ムービーの締めくくりにふさわしい、いちばん新しい親子の記録です
  • 両家の親が並んで座る映像は、披露宴当日には存在しない構図です。当日、両家の親は式場のあちこちに散らばっていて、こうして一堂に会する画は撮れません

メッセージムービーそのものの作り方は、サプライズムービーの作り方と共通する部分が多く、素材の集め方・つなぎ方の基本はそちらを参考にできます。撮影の際に両親へ「今の気持ち」を短く聞いておくのもおすすめです。実家じまいの聞き取り作法と同じ要領で、数分の会話をカメラに残しておくだけで、家族史の資料としても後々役立ちます。

「感謝の言葉」だけでなく「感謝の記録」として——結納・顔合わせの映像は、結婚式当日に流れるムービーの、いちばん最後のピースになる可能性を持っています。

事前に確認しておきたい5つのこと

当日になって慌てないために、結納・顔合わせの前に済ませておきたい確認事項をまとめました。

  1. 会場の撮影可否を確認する: ホテルや料亭の個室では、三脚の使用や撮影そのものに配慮が必要な場合があります。予約時に「記録用に少し撮影したい」と伝えておくと当日困りません
  2. 仲人・進行役への一声: 正式結納で仲人を立てる場合は、撮影の位置取りについて事前に相談しておきます
  3. 撮影係を決めておく: 参加者の誰かに任せるか、外部に頼むかを、遅くとも前日までに決めておきます
  4. 機材とバッテリーの準備: スマホの空き容量、モバイルバッテリー、必要なら小型三脚。前日にまとめて用意しておくと、当日の忘れ物が防げます
  5. 家族への一言: 「記録に残したいので、少し撮らせてもらうね」——この一言があるだけで、当日撮影に気づいた家族も自然に振る舞えます

撮影の実務 — 誰が、何で、どのくらいの尺で撮るか

結納・顔合わせの撮影は、機材よりも段取りが物を言います。

  • 誰が撮るか: 家族内で頼める人がいれば、その人に任せるのが一番自然です。いなければ、この場面だけ出張撮影を頼む選択肢もあります。結納・顔合わせ専門の撮影サービスは、挙式撮影ほど選択肢は多くありませんが、最近は少しずつ増えています
  • 機材: スマホと簡易三脚で十分な場面がほとんどです。画質より「撮り逃さないこと」が優先で、高価な機材を用意する時間があるなら、その時間を三脚の位置決めに使ってください
  • 尺の考え方: 編集を前提にせず、とにかく長めに回しておくのが正解です。結納の口上、顔合わせの乾杯挨拶、歓談——あとで編集で選べばいいという前提で撮っておけば、失敗がありません
  • バッテリーと容量: 食事会は1〜2時間に及びます。モバイルバッテリーの用意と、事前の空き容量確認だけは忘れずに。撮影中に容量がいっぱいになる通知ほど残念な瞬間はありません
  • 家族それぞれのスマホ映像も集める: 撮影係を一人立てても、他の家族が撮ったカットには別の角度、別の表情が写っています。食事会が終わったその日のうちに、元データのまま家族の共有アルバムへ集めておくと、後の編集で選べる幅が広がります

撮った記録をどう残すか — データとディスクの二段構え

撮影が終わったら、次に考えるべきは保存の設計です。ここは、家族の記録の保存体系と同じ考え方で進めます。

  • マスターデータはまず1箇所に集約: 家族それぞれのスマホに散らばった映像を、まず1台のパソコンか外付けドライブに集めます。クラウドと物理媒体の二重保存にしておけば、その後の紛失リスクも下がります
  • ダイジェスト版を1本作る: 1〜2時間の長回しをそのまま渡されても、後で観る家族は疲れてしまいます。5〜10分程度に編集したダイジェスト版があると、両親も、離れて暮らす祖父母も、繰り返し観てくれます
  • ディスクにして両家に配る: 完成した映像は、1枚から製作できる小ロットのディスクにして、両家それぞれに渡すのが定番です。盤面に日付と「両家顔合わせ」の一言を印刷しておくと、記念品としての格が上がります
  • 保管は披露宴映像と並べて: 結納・顔合わせのディスクは、披露宴映像と同じ棚、同じフォルダに並べて保管しておくと、「結婚」という一つの記録として将来見返しやすくなります
  • 参加できなかった祖父母には郵送で: 体調の都合などで顔合わせに同席できない祖父母には、ディスクを郵送する形が喜ばれます。LINEで動画を送るより、テレビの大画面で繰り返し観てもらえる良さがあります

当店(ディスクメーカー)でも、動画データを送っていただくだけでバーベイタム製ディスクに1枚1,500円〜、盤面への日付やお名前の印刷まで対応し、最短即日で発送しています。両家それぞれへの記念品として、1枚からお気軽にご利用ください。

ケーススタディ — 三つの家族の記録

「仲人なしの略式結納」を、いとこに撮ってもらった新婦。 ホテルの一室で行った略式結納、進行は新郎の父が務めました。カメラは、動画編集を趣味にしているいとこに依頼。三脚を部屋の隅に固定し、目録の朗読と結納品の交換を引きの画で撮り続けてもらいました。当日は緊張で記憶があいまいだったという新婦ですが、後で映像を見返して「父があんなに緊張した声で口上を読んでいたなんて知らなかった」と気づいたそうです。当事者ほど、その場の空気を覚えていないもの——記録が記憶を補う、典型的な例だと思います。

顔合わせ食事会で「まさかの共通点」が見つかった両家。 個室のある和食店で行った顔合わせ食事会、新婦の妹がスマホで要所を撮影していました。歓談中、双方の母親が「実は同じ高校の出身だった」と気づき、場が一気に盛り上がる場面が偶然映り込んでいたそうです。この日以来、二人の母親は連絡先を交換し、今も個人的に食事に行く仲だとか。顔合わせが「両家の初顔合わせ」で終わらず、「二つの家族の始まり」になった——映像には、その起点がそのまま残っています。

体調を崩し、顔合わせに同席できなかった祖母のために。 新郎の祖母が入院中で顔合わせに参加できず、家族が食事会の様子を最初から最後まで撮影し、後日ディスクにして病室へ届けました。数週間後、祖母が「何度も観たから、もう両家のみなさんの顔と名前を覚えてしまった」と話していたと聞き、家族も驚いたそうです。その場にいられなかった家族にも、記録は参加を届けられる——結納・顔合わせの記録が持つ、もう一つの役割です。

よくある質問

Q. 結納を撮影するのは、失礼にあたりませんか。
A. 事前に一言断っておけば、まず問題ありません。仲人を立てる正式結納では、撮影の可否と位置取りを仲人・進行役に伝えておくと安心です。「記録として残したいので」という一言があれば、断られることはほとんどないはずです。むしろ、両家にとっても記念になる記録として歓迎されるケースが大半です。

Q. 顔合わせ食事会でカメラを構えると、空気が硬くなりませんか。
A. 大きなカメラを手に持って撮り歩くと、たしかに空気は変わります。スマホを三脚か小さなスタンドに固定し、置きっぱなしで回しておく形にすると、参加者はすぐにカメラの存在を忘れます。撮影担当を、会話に加わらない立場の人(少し年下のいとこなど)に頼むのも一つの方法です。

Q. プロのカメラマンに頼むべきか、家族内で撮るべきか迷います。
A. どちらでも構いません。予算と、家族内に頼める人がいるかで決めてください。プロに頼む最大の利点は、進行を気にせず全員が食事会に集中できることです。家族内で撮る場合は、撮影係を一人、参加者から外す割り切りが鍵になります。

Q. この記録は、結婚式当日のどんな場面で使えますか。
A. 披露宴で流す両親への感謝ムービーの締めくくりに使う家庭が多いです。成長アルバムの写真だけで終わる構成より、「今の自分と今の親が並ぶ最新の映像」があると、締めくくりの説得力が変わります。オープニングムービーの一部に使う例もあります。

Q. 遠方や体調の都合で顔合わせに来られなかった家族には、どう共有すればいいですか。
A. 映像をディスクにして郵送する方法をお勧めします。LINEやメールで送る動画は手軽ですが、スマホの操作に不慣れな世代には、テレビに入れれば観られるディスクのほうが、実際に観てもらえる確率が高いです。

Q. 結納も顔合わせ食事会もせず、両親への挨拶だけで済ませました。それでも記録する意味はありますか。
A. あります。両家が顔を合わせる形式がどうであれ、結婚前に両親と過ごした時間そのものが記録の対象です。挨拶の日にスマホで数分撮っておくだけでも、数年後には十分な価値を持つ記録になります。形式の格式と、記録の価値は別ものだと考えてください。

Q. 動画ではなく、写真だけでも記録として十分でしょうか。
A. 写真だけでも十分に価値があります。ただし、口上の声や会話の温度、笑い声のトーンは動画でしか残せません。スマホ1台あれば両方同時に残せるので、余裕があれば動画も一緒に撮っておくことをお勧めします。

Q. 兄弟姉妹や親戚も同席します。記録する範囲はどこまで広げるべきですか。
A. 同席する家族全員が対象になり得ます。特にきょうだいの反応——「お姉ちゃんが結婚するんだ」というその瞬間の表情は、後になるほど貴重なものになります。撮影の主役は両家の親ですが、その場にいる全員が記録の対象だと考えて構いません。

Q. 撮影や制作にかかる費用の目安はありますか。
A. 家族内で撮影する場合、実費はディスク作成費用だけで済みます。小ロットのディスク製作の相場は1枚数百円〜千円台が目安で、1枚から対応してもらえる業者を選べば、両家分だけの少ない枚数でも無駄がありません。プロに撮影を依頼する場合は、時間や地域によって幅があるので、事前の見積もりで確認しておきましょう。

結納も、顔合わせ食事会も、一生に一度です。挙式や披露宴の映像は式場のプランに組み込まれていても、その数ヶ月前にあるこの静かな一日を記録する仕組みは、家族が自分で用意するしかありません。

三脚を一本、部屋の隅に置く。スマホの容量を確認しておく。撮影係を一人、会話から外す——やることは、この3つだけです。半日の手間が、両親の一番自然な表情を、一生ものの記録に変えます。家族写真のバックアップの仕組みと同じように、結婚準備というこの一日も、家庭のアーカイブに加えてあげてください。

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