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年末年始の写真・動画整理術|こたつでできる、1年分の思い出の棚卸し

2026 7/17
年末年始の写真・動画整理術|こたつでできる、1年分の思い出の棚卸し

大掃除、年賀状、おせちの準備。年末のやることリストに、もうひとつだけ足してほしい項目があります。「今年の写真と動画の棚卸し」です。

いま、あなたのスマホには今年撮った数千枚の写真が入っているはずです。それは今年の家族の記録そのもの。ところが放っておくと、来年の数千枚の下に沈み、再来年には「あの写真どこだっけ」になり、いつか機種変や故障と一緒に消えていきます。

この記事は、その1年分を年末年始の半日で「守られて、見返せる」状態にする実行ガイドです。理屈は最小限、手順は具体的に。こたつに入りながら、家族と一緒にできる形にしてあります。

全体像 — 半日プログラムの4部構成

やることは4つだけです。所要時間の目安と一緒にどうぞ。

部 内容 所要
第1部 退避 — 家族全員のスマホから今年の分をバックアップ 60〜90分(放置時間含む)
第2部 選抜 — 今年のベスト100を家族で選ぶ 60〜120分(ここが楽しい)
第3部 実体化 — ベストをフォトブック・ディスク・プリントに 30分(注文まで)
第4部 点検 — 昨年までの保存分の健康チェック 15分

ポイントは、「全部を整理する」をあきらめていることです。数千枚をフォルダ分けして重複を消して……という完璧主義は、1月2日の午後に必ず挫折します。守るのは全量、磨くのはベストだけ。この割り切りが、毎年続く整理術の核心です。

第1部: 退避 — まず全量を安全な場所へ(60〜90分)

最初にやるのは整理ではなく、コピーを増やすことです。

  1. 家族全員のスマホを集める。 自分の分だけやって配偶者の分を忘れる、が定番の抜けです。「撮る係」のスマホほど危険物です
  2. パソコンまたは外付けHDDへ、今年の写真・動画をコピーする。 ケーブルでつないで、年のフォルダ(例: 2026/)へ丸ごと。細かい仕分けはしません。コピー中は放置でいいので、その間に第2部の準備(お茶とお菓子)を
  3. クラウドの同期状態を目視確認。 「上がっているはず」を信じず、数ヶ月前の写真と動画がクラウド側で開けるかを実際に確認します。容量上限で止まっていた、動画だけ同期されていなかった、は毎年誰かの家で見つかる事故です
  4. コピー結果の抜き取り確認。 HDD側でランダムに10枚ほど開いて、正しくコピーされているかを確認。30秒の儀式ですが、「コピーしたつもり」を防ぐ最後の砦です

ここまでで、今年の記録は「スマホ+PC/HDD+クラウド」の三重体制になりました。理屈の背景(3-2-1ルール)を知りたい方は家族の思い出データ保存大全へ。今日は手が動けば十分です。

LINEと共有アルバムの回収も忘れずに

退避のついでに、5〜10分でできる回収を2つ。家族LINEのアルバムとトークに沈んだ今年の写真(祖父母から届いた分、行事で他の保護者からもらった分)を端末へ保存し、園や学校の共有アルバムで今年配布された写真もダウンロードしておきます。どちらも「あるから安心」と思いがちですが、トークの保存期限やサービスの年度切り替えで、静かに消えていく場所です。年1回のこのタイミングでまとめて回収する、と決めておくと取りこぼしがなくなります。

帰省中なら — 実家のデータも救出対象

年末年始が帰省シーズンであることは、この整理術の隠れた強みです。実家でしかできない救出を2つ。

  • 親のスマホの写真バックアップ: 孫の写真が大量に入っているのに、バックアップの仕組みがない — シニア世代のスマホは喪失リスクの高い場所です。半時間で退避とクラウド設定の確認をしてあげてください
  • ビデオテープ・古いアルバムの棚卸し: 押し入れのVHSやminiDVは、劣化と再生機器消滅の競争のただ中にあります。今回は「種類と本数を数えてリスト化し、捨てないでと伝える」だけでも大きな前進です。本格的な救出はビデオテープのデジタル化ガイドを

第2部: 選抜 — 「今年のベスト100」を家族で選ぶ(いちばん楽しい時間)

退避が終わったら、こたつの出番です。今年の写真をテレビやタブレットに映して、家族で見返しながらベスト100(動画は10本)を選びます。

  • 選び方はゆるくていい。 「これ好き」「これは外せない」で複製フォルダ(2026/_BEST/)に放り込むだけ。厳密な100枚である必要はありません
  • 全員に選抜権を。 子どもが選ぶ1枚は、親が選ばない1枚です。それぞれの「今年の1枚」を聞くと、同じ1年でも見えていた景色が違うことに驚きます
  • 行事だけでなく日常を混ぜる。 運動会や旅行は放っておいても選ばれます。10年後に効くのは、平日の夕食、寝顔、通学路 — なにげない日常のカットです
  • 動画は「声が入っているもの」を優先。 歌、笑い声、その年の言い間違い。声は写真では残せません

この選抜会は、実は整理作業の皮をかぶった家族の年次総会です。「今年いちばん笑ったこと」を写真で振り返る時間そのものが、年末年始の行事として成立します。テレビのある居間+みかん+1年分の写真。準備はそれだけです。

第3部: 実体化 — ベストを「かたち」にする(30分)

選んだベスト100を、データのまま寝かせず、実体にします。ここまでやって「整理した」と言えます。

  • フォトブック: ベスト100はフォトブック1冊にちょうどいい分量です。年末年始は各社のキャンペーン時期でもあり、注文はスマホから30分で終わります。「毎年同じシリーズで作る」と、本棚に家族の年鑑が育っていきます
  • ディスク化: 動画ベスト+スライドショーをDVDやBlu-rayに。祖父母への「今年のわが家」ディスクは、年始の挨拶や寒中見舞いに添える贈り物として抜群に喜ばれます(プレーヤーに入れるだけで観られる、が世代を超える強さです)。1枚から注文できるので、祖父母宅の数だけ作っても数千円の世界です
  • プリント: ベストの中のベスト数枚を印刷して、冷蔵庫や玄関に。日常の目に入る場所の写真は、額の中で家族を励まし続けます。祖父母への手紙に1枚同封する、という古典的な使い方も、デジタル全盛のいまだからこそ効きます

デジタルは便利ですが、実体になった思い出だけが、電源もパスワードもなしに家族の手元に残ります。年1回、ベストだけ実体化する。このリズムが、10年後のあなたの家に効いてきます。

第4部: 点検 — 過去の保存分の健康チェック(15分)

最後に、これまでの年の保存分を軽く見回ります。

  • 外付けHDDを通電して開く: 長期間通電しないHDDは故障リスクが上がります。年1回のこの点検が、ちょうどいい運動になります
  • 昨年までのディスクを1枚抜き取り再生: 特に古い年のものを1枚。読めることを確認したら棚へ戻す。もし読み込みが怪しければ、読めるうちに複製を(ディスクの寿命の考え方です)
  • 台帳(またはメモ)を1行更新: 「2026年分、HDDとクラウドとディスクに保存済み。点検OK」— これで来年の自分への引き継ぎ完了です

準備物リスト — 前日までに揃えるもの

当日を気持ちよく回すための、こたつサイドの準備一覧です。

  • [ ] パソコンまたは外付けHDD(空き容量を事前確認。今年の分+余裕で数百GB)
  • [ ] スマホの充電ケーブル(家族全員分の端子を確認。ここで詰まると出鼻をくじかれます)
  • [ ] テレビやタブレットに写真を映す手段(HDMIケーブル・キャスト機能など。選抜会の盛り上がりが変わります)
  • [ ] 昨年までの保存ディスク・HDD(第4部の点検用に棚から出しておく)
  • [ ] みかん・お菓子・お茶(真面目な話、選抜会の滞在時間はこれで決まります)

前日夜に5分で揃うものばかりですが、当日に「ケーブルがない」で中断すると、そのまま解散になりがちです。段取りの敵は、いつも小物です。

上映会という仕上げ — 親戚が集まる正月ならでは

選抜が終わったら、そのまま上映会にしてしまうのが正月の特権です。

  • ベスト100のスライドショーをテレビで流す: 集まった祖父母・親戚と一緒に観る「今年のわが家」は、どんな近況報告より雄弁です。おせちの横で流しておくだけでも、会話が勝手に生まれます
  • 昨年・一昨年のベストも続けて流す: 年鑑が育ってくると、「去年と比べて大きくなったね」が毎年の定番の感想になります。これがこの習慣の配当です
  • 祖父母には持ち帰り版を: 上映して終わりではなく、「同じものを観られるディスク」を渡すと、喜びが持続します。年末のうちに注文しておけば年始の手土産に間に合いますし、松の内に送っても十分です

「記録は、観られた回数だけ価値になる」— 上映会は、1年分の撮影をその場で回収する装置です。

ついでに立てる「来年の撮影計画」— 3分でいい

1年分を見返した直後は、来年の撮り方を考える最高のタイミングです。難しい計画は不要で、次の3つを決めるだけ。

  1. 来年の「月1日常動画」のテーマ: 「毎月1本、夕食の風景を30秒」「毎月、通学路で1枚」のような定点観測を1つ決める。来年の選抜会で、これが最高の成長記録になっています
  2. 撮り漏らしがちな家族の担当: 今年の選抜で「お母さんが全然映っていない」ことに気づいた家庭は多いはずです。撮る係ほど映らない問題は、担当の宣言でしか解決しません。「来年はお父さんが月1でお母さんを撮る」— 具体的にどうぞ
  3. 来年の実体化の予告: 「来年もフォトブックと祖父母ディスクを作る」と決めておくと、年の途中の撮影が「あの1冊のため」に変わり、選抜も楽になります

計画と呼ぶのも大げさな3項目ですが、この3分が来年の記録の密度を変えます。

「元日にやる」を仕組みにする — 続けるための3つの工夫

1年だけやっても効果は限定的です。毎年続くように、仕掛けを3つ。

  1. 日付を固定する。 おすすめは1月2日か3日の午後。大掃除(12月)と分けることで、疲労のピークを避けられます。カレンダーアプリに「毎年繰り返し」で登録してしまえば、来年のあなたに選択権はありません
  2. 役割を決める。 退避と点検は仕組み担当(あなた)、選抜は全員、実体化の注文は誰でも。全部を一人で背負うと、2年目から億劫になります
  3. ハードルを下げ続ける。 時間がない年は「退避だけ」でもOKというルールにしておく。完璧な年と最低限の年があっていい。やめない設計こそ、この習慣の本体です

実例 — 3世代同居・田中家(仮)の1月2日

イメージが湧くように、モデル家庭の当日を再現します。小学生2人+夫婦+祖父母の6人家族です。

13:00 昼食後、こたつに集合。父がテレビに今年の写真を映す準備をしている間に、母が自分と子どもたちのスマホをPCへ接続、今年フォルダへの退避を開始(ここは放置で進む)。
13:30 選抜会スタート。1月から順に流し、「これ入れたい人」の挙手制。下の子が選んだ「猫のあくび」に全員が笑い、祖母が選んだ「何気ない台所の1枚」に母が少し泣く。動画は運動会のリレーと、夏の花火の声入りを採用。
15:00 ベスト107枚(多少の超過は気にしない)が確定。母がその場でフォトブックを注文し、父は動画ベスト+スライドショーの「今年のわが家」ディスクを祖父母宅用と自宅保存用に2枚注文。
15:30 父が昨年のディスクを1枚再生チェックし、HDDの空きを確認。台帳メモに「2026年分完了」と1行。
15:45 解散。所要2時間45分。こたつは一度も撤収されていない。

ポイントは、退避の待ち時間と選抜会を重ねていること、そして注文まで当日中に終えていることです。「あとで注文しよう」は、松の内と一緒に消えていきます。

「今年のわが家」1分動画の作り方 — 年始の挨拶の新定番

選抜のついでに作れる、気の利いた一品も紹介しておきます。12ヶ月×5秒の「今年のわが家」1分動画です。

  1. 各月からベスト1枚(または動画5秒)を選ぶ — 選抜会が終わっていれば3分で拾えます
  2. スマホの動画編集アプリで時系列に並べ、月表示のテロップを付ける
  3. BGMはアプリ内蔵のフリー音源から1曲(配布・共有するので、市販曲は使わないのが約束です)

これだけで、1年がぎゅっと詰まった1分が完成します。年始の挨拶に送れば近況報告として最強ですし、祖父母ディスクの冒頭に入れると「開けた瞬間に泣ける」構成になります。凝りたくなっても1分厳守。短いから毎年続き、短いから何度も観返されます。

年末にまつわるQ&A

Q. 過去数年分の未整理データがたまっています。今年の分と一緒にやるべき?
A. 一緒にやらないでください。半日プログラムが崩壊します。今年の分だけ4部構成で完了させ、過去分は「来年以降、年1回の枠で1年分ずつ遡る」方式へ。過去2023年分の選抜を2027年の正月にやる、で何の問題もありません。データはもう退避されていれば逃げないので、急ぐのは退避だけです。

Q. パソコンも外付けHDDもない家庭です。退避はどうすれば?
A. 最小構成は「クラウドの有料プラン+年1回のディスク化」です。クラウドで全量を守り、ベスト(写真スライドショー+動画)をディスクにして物理側の1点を確保する。パソコンなしでも、スマホからの注文だけで三重体制に近い形が組めます。将来的に外付けHDD(1万円前後)を足せば完成形です。

Q. 大掃除と同じ日にやろうとすると、いつも力尽きます。
A. 分けてください。大掃除は年末、写真整理は年始。疲れているときにやる作業ではなく、こたつでみかんを食べながらやる娯楽です。位置づけを変えるだけで、実行率が変わります。

Q. 写真が多すぎて、ベスト100を選ぶのも大変そうです。
A. 月ごとに見るのがコツです。「1月からざっと流して、月に5〜10枚ずつ拾う」と、12ヶ月で自然に100枚前後に収まります。迷ったら両方入れる。100は目安であって規則ではありません。写真アプリの「お気に入り」機能を年の途中から使っておくと、選抜会は「お気に入りの確認会」まで軽くなります。

Q. 年賀状じまいをしたので、代わりになる挨拶を探しています。
A. 「今年のわが家」ダイジェスト(写真スライドショーや1分動画)を、年始の挨拶として親しい相手に送る家庭が増えています。近況が一番伝わる挨拶状です。祖父母にはディスクで、友人にはリンクで、と相手に合わせて届け方を変えられるのもデジタル時代の利点です。

Q. 子どもが親のベスト選抜に興味を示しません。
A. 「自分のベスト3を選んで発表する」形式にしてみてください。選抜ではなく発表会にすると、急に主体的になります。子どもが選んだ写真は、そのまま来年の宝物です。

Q. 整理のついでに、いらない写真を消したくなります。
A. 消す作業は最小限に。理由は2つあります。第一に、削除の判断は選抜の何倍も時間を食い、半日プログラムを破綻させます。第二に、「いらない」の判断は年月で変わります(ピンボケの後ろに写っていた店が、閉店後に貴重な記録になる、など)。ストレージは足せますが、消した写真は戻りません。消すのは容量が本当に苦しいときだけ、が原則です。

Q. 今年は喪中で、にぎやかな選抜会という気分ではありません。
A. 無理に行事化しなくて大丈夫です。第1部の退避と第4部の点検だけ、静かに済ませてください。それだけで記録は守られます。そして、故人が映った写真や動画こそ、この機会に複製を増やしておいてほしいデータです。見返すのは、気持ちが向いたときでかまいません。

Q. 撮った写真はほぼSNSに上げています。それが記録代わりではだめですか?
A. SNSは圧縮された複製であり、アカウントとサービスに依存する置き場所です。「見せる場所」としては優秀ですが、「残す場所」としては数えないでください。元データの三重体制は別途どうぞ。

挫折パターン先回り集 — 来年の1月2日のあなたへ

この手の年中行事が続かなくなる原因は、だいたい3つです。先に回避策を書いておきます。

「今年こそ全部整理する」と宣言してしまう。 全量整理は必ず未完で終わり、未完の記憶が翌年の腰を重くします。宣言するなら「ベストだけ選ぶ」。目標の小ささは、この習慣では美徳です。

一人で黙々とやってしまう。 退避や点検はともかく、選抜まで一人でやると、ただの作業になって2年目に消えます。選抜会は必ず家族と。「面倒な整理」ではなく「見返す会」として記憶されることが、翌年の招集力になります。

完了の線を引かない。 「まだ動画の分類が」「実家の分も」とやることを足し続けると、終わらない行事になります。第1〜4部が済んだら完了、追加はやりたければ、と線を引く。終わった実感だけが、来年も人を集めます。

まとめ — 年に半日で、1年分が資産になる

年末年始の写真整理は、退避(守る)→選抜(選ぶ)→実体化(かたちにする)→点検(見回る)の4部で半日。全部を整理する必要はなく、ベストだけ磨けばいい。そしてこの半日は、作業であると同時に、家族で1年を振り返る一番いい時間になります。

今年の分から、始めてみませんか。カレンダーに「写真の棚卸し」の予定を入れたら、この記事の役目は半分終わりです。

ちなみに、この習慣を数年続けた家庭には共通の変化が起きます。年末が近づくと家族の誰かが「今年のベスト、あれは入るでしょ」と言い出すのです。撮る時点で「残す前提」の意識が生まれたら、それはもう、記録が家族の文化になったということ。半日×数年の投資としては、悪くない配当だと思います。

ディスクメーカー(diskmaker.jp)では、年末年始の「今年のわが家」ディスク作りを1枚からお受けしています。動画とスライドショーを送るだけで、バーベイタム製ディスク+タイトル入り盤面印刷で最短即日発送。祖父母への年始の贈り物、家族の保存用に、どうぞ。料金はこちら。


この記事は、ディスクメーカー(diskmaker.jp)制作チームが、実際の制作・発送業務の経験をもとに執筆しています。

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