この記事の要点
ブルーレイの書き込みの失敗は、ディスクとドライブの組み合わせ、対応していない種類や速度、ドライブやソフトの状態、パソコンの負荷や接続、元の動画のどこかで起きています。
書き込みに失敗したBD-Rは、書いた部分を消して書き直せません。BD-REなら、消去や初期化をして使い直せます。
途中で止まるときは、同じ製品の新しい盤、別のメーカーの盤、1段下の書き込み速度、USBのつなぎ方と、1つずつ変えて原因を分けます。
焼けたのにテレビのプレーヤーで映らないときは、MP4をそのまま入れたデータディスクになっていないかを先に確かめます。映像の盤は、BDMVに組み立ててから焼きます。
特定の機器だけで読めない盤は、その機器が2層・BDXL・LTHなどの種類に対応しているかを、説明書の「再生できるディスク」の欄で確かめます。
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進み具合の表示が途中で止まったまま動かない。エラーが出て、ディスクだけが出てきた。最後まで焼けたのに、テレビにつないだプレーヤーでは映らない。自宅では見られたのに、渡した先の機器では読めない。ブルーレイの書き込みの失敗は、たいていこのどれかの形で現れます。
原因は5つに分けられます。ディスクとドライブの組み合わせ(相性)、機器が対応していないディスクの種類や書き込み速度、ドライブやソフトの状態、パソコンの負荷やUSBの接続、そして元の動画やデータです。1回失敗しただけで、ディスクのメーカーやドライブの故障のせいと決めずに、下の症状別の順に1つずつ確かめてください。
失敗したBD-Rは、書いた部分を消して書き直すことができません。BD-Rは「1回録画用」の盤で、Verbatimの案内でも、一度記録したものは消すことも上書きすることもできないとされています。消して使い直せるのは、「繰り返し録画用」のBD-REのほうです。
症状から原因の見当をつける
同じ失敗でも、どこでつまずいたかで疑う場所が変わります。まず、手元の症状を次の4つのどれかに当てはめてください。
症状
まず疑うところ
書き込みが始まらない・反応しない
ドライブがブルーレイの書き込みに対応しているか、ディスクの種類、ドライブの接続と電源、使ったことのある盤 ではないか
途中で止まる・ エラーで終わる
ディスクとドライブの組み合わせ、書き込み速度、記録面の汚れ、ドライブのレンズとファームウェア、パソコンの負荷、元の動画
焼けたのにプレーヤーで映らない
データディスクになっていないか(BDMVの盤か)、映像と音声の形式
特定の機器 だけ読めない・ 途中で止まる
機器がその盤の種類に対応しているか、盤の書き込みの状態、機器のレンズ
確かめ始める前に、次のことを書き留めておきます。条件を1つずつ変えて試すときの比較の基準になり、ドライブやディスクのメーカーに問い合わせるときの手がかりにもなります。
エラーの文言と、止まった位置(何%か、何分目か)
ドライブやレコーダーの型番、書き込みソフトの名前と版
ディスクの製品名、BD-RかBD-REか、1層(25GB)か2層(50GB)か、パッケージにある対応速度
選んだ書き込み速度と、書いたデータの形式・大きさ
書き込みが始まらない、ディスクを認識しない原因
書き込みの画面に進めない。ソフトが「ディスクを入れてください」と言い続ける。こうした症状は、書き込みの入口でつまずいています。次の順に確かめます。
ドライブがブルーレイの書き込みに対応しているか。BD-Rに書くには、ブルーレイのレコーダーかパソコンのドライブが要ります(Blu-ray Disc Association)。パイオニアのコンボタイプのように、ブルーレイは再生だけで、BD-R・BD-REに記録できないドライブもあります
ディスクの種類(2層・BDXL・LTH)に、ドライブやレコーダーが対応しているか
ドライブが正しく認識され、電源が足りているか
使ったことのある盤や、追記できない盤を入れていないか。表裏は正しいか
書き込みソフトが何本も入っていないか。使わない書き込みソフトはアンインストールする(アイオーデータの案内。バッファローは添付のソフト以外)
2層・BDXL・LTHは、対応した機器でしか書けない
ディスクの種類ごとに、使える機器が決まっています。マクセルの案内では、2層(DL)のBD-R・BD-REと3層のBD-R XLは、同じ規格に対応した機器でしか使えません。バッファローによると、BDXLには対応したドライブが必要で、BDXLで記録した盤は対応していない機器では認識されません。BDXLに対応したドライブでも、パイオニアのBDR-XS08の対応表では、ドライブが知らないメディアIDのBDXLの盤には書き込めないとされています。3層・4層の盤の詳しい話は、BDXLの解説 に書きました。
見落としやすいのが、LTHタイプのBD-Rです。LTH(Low to High)は記録層に有機色素を使う方式で、Verbatimの説明では、レコーダーなどで使うには機器の側がLTHに対応している必要があります。LTHとBDXLは比較的新しい規格なので、古い機器では読み書きできない場合がある、とも同社は書いています。パナソニックのディーガの場合、対応していない盤を入れると「本機で記録できないディスクが入っています」と表示されます。使える盤は、説明書でディスクの種類、書き込みに対応する倍速、バージョンの表記を見比べて確かめます。
ドライブが認識されない、動きが不安定なとき
外付けのドライブは、USBから取る電気が足りないと動きが不安定になります。アイオーデータは、パソコンをAC電源につなぐ、USBハブや延長ケーブルを外して直接つなぐ、別のUSBポートにつなぐ、ほかのUSB機器を外す、の4つを挙げています。それでも足りなければ、別売りの電源補助ケーブルかACアダプターを使います。ディスクを入れると「カチャカチャ」と音がして回転が安定しないときも、同じ対処です。
Windowsでドライブが表示されない、デバイス マネージャーに「!」が付くといったときは、ドライバーを入れ直します。手順はWindowsでブルーレイに書き込む方法 の「書き込めないとき」の節にまとめました。Macなら、つないだドライブでどの種類のディスクを作れるかを、「システムレポート」のディスク作成の項目で確かめられます(Appleの案内)。Macでの書き込み方はMacでブルーレイに書き込む方法 をご覧ください。
「ディスクが空でないか」と出る、使ったことのある盤を入れた
Windowsで「ディスクが空でないか、ドライブにディスクが挿入されていません」「メディアをセットしてください」と出て書けない。そんなときにアイオーデータが最初に挙げる対処は、別の新しい空の盤に替えることです。バッファローは、前に追記禁止で書いた盤には追記できないこと、書き込みと消去を何度も繰り返した盤は劣化して正常に書けないこと、表裏が逆だと書けないことも挙げています。レコーダーで作ったBD-Rなら、ソニー機の「BDクローズ」のように、閉じると追記も編集もできなくなる機能を使っていないかも見ます。
書き込むデータがディスクの空きより大きい場合も、書けません(バッファロー)。25GBの盤に収まらないなら、2層の50GBにするか(書くドライブと再生する機器の両方が2層に対応していること)、2枚に分けます。
途中で止まる・エラーで終わるときは、1つずつ変えて試す
書き込みが途中で止まる、最後に失敗の表示が出る。書き始めたあとで、読み書きが続かなくなった状態です。条件をいくつも同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。 次の順に、1つずつ変えて試してください。
同じ製品の新しい盤で書き直す。その1枚だけの不良かを見る
別のメーカーの盤に替える。ディスクとドライブの組み合わせかを見る
書き込み速度を1段下げる
外付けのドライブなら、USBの差し込み口を替え、ハブや延長ケーブルを外し、ノートパソコンはACアダプターにつなぐ
ほかのソフトを閉じ、書き終わるまでパソコンを操作しない
ドライブのファームウェア(レコーダーなら本体のソフトウェア)に更新がないかを確かめる
元の動画を、パソコンで最初から最後まで再生できるか確かめる
試し焼きには、消して使い直せるBD-REを使えば、BD-Rを無駄にせずに済みます。そのうえで、本番に使うBD-Rでも1枚書いて確かめてから、残りの枚数を焼きます。
ディスクとドライブの組み合わせと、書き込み速度
同じドライブでも、書けるディスクと書けないディスクがあります。ソニーはレコーダーの案内で、一部のディスクは特性のばらつきや製造ロットの違い、機器との組み合わせによって、ダビングや初期化に不具合が出ることがあるとしています。切り分けには、別のディスク、できれば別のメーカーのディスクで試すよう勧めています。1社の盤で失敗したというだけでは、その盤が悪いとは決められません。
ドライブのメーカーは、動作を確かめたディスクの一覧(推奨メディア、メディア対応表)を公開しています。パイオニアはディスクごとの識別番号(メディアID)で確認していて、一覧にないメディアIDの盤は確認が済んでいないとしています。同社のBDR-XS08の対応表には、ドライブが知らないメディアIDの盤は、1層・2層のBD-R・BD-REなら書き込み速度が2倍速に制限される、とあります。バッファローの推奨メディアの一覧にも、推奨メディア以外の盤は品質によって正常に書き込めないことがある、という注記があります。
書き込み速度は、ディスクのパッケージにある対応速度と、ドライブの対応速度の範囲で選びます。マクセルによると、パッケージの「1-2倍速記録対応」といった表示は、盤に記録するときの速度のことです。パイオニアは、一覧に載ったメーカーの盤でも種類によっては最高倍速で書けない場合があり、すべての環境で最高倍速を保証するものではないと書いています。止まるときに1段下げてみるのは、速度が原因かどうかを見分けるためです。遅くすれば失敗しない、とメーカーが案内しているわけではありません。
記録面の汚れ、ドライブのレンズとファームウェア
記録面の指紋やほこりも、書き込みを止めます。マクセルは、ディスクの汚れでレーザーの光が妨げられると、読み込みも書き込みもできなくなる場合があると説明しています。拭くときは、メガネ拭きのような柔らかい布で、中心から外側へまっすぐ拭きます。ベンジンやシンナー、静電気防止剤は使いません(ソニー、パナソニック)。拭き方の注意はDVD・ブルーレイの傷・汚れ・カビの拭き方|読めないときにしてはいけないこと にまとめています。
新しい盤で何枚続けても失敗するなら、ドライブの側を疑います。マクセルによれば、ブルーレイレコーダーを長く使ったり、多くのディスクにダビングしたりすると、中の光ディスクドライブのレーザーが劣化し、出力が足りずにエラーが起きやすくなります。レンズにほこりやたばこのヤニが付いても、光は弱まります(マクセル)。ただ、失敗のたびにレーザーの劣化と決めつけず、盤と接続を確かめてから判断してください。
レンズの掃除は、メーカーによって案内が分かれます。パナソニックはディーガに、6か月〜1年を目安に専用のレンズクリーナーで汚れを取るよう勧めています。反対にソニーは、自社のレコーダーにはレンズ用のクリーニングディスクを使わないよう、故障のおそれを理由に注意しています。パソコンのドライブも含めて、クリーナーを使う前に、その機器の説明書かメーカーの案内を読んでください。
ドライブを動かしている内蔵のソフト(ファームウェア)も、書き込みの成否に関わります。ソニーは、レコーダー本体のソフトウェアを最新にすると、一部のディスクへの書き込み品質が上がる場合があるとしています。パソコンのドライブでも、アイオーデータが2019年、自社の一部の光学ドライブで特定の条件のときにDVDへの書き込みに失敗する不具合を見つけ、ファームウェアの更新を呼びかけた例があります。ドライブの型番で、メーカーのサポートページに更新が出ていないかを確かめます。
パソコンの負荷と、元の動画
パソコンの側では、性能と負荷を見ます。書き込み中にエラーが出る、正常に終わらない、指定した速度で書けない。そんなときの対処としてアイオーデータが挙げるのは、使わない書き込みソフトのアンインストール、パソコンの性能が動作環境を満たしているかの確認、推奨メディアの使用です。書き込み中はパソコンのほかの操作を控え、終わるまで待つのが同社の案内です。
元の動画やデータが壊れていれば、書き込みも止まります。バッファローは書き込みができない原因として、書き込むデータの破損、ディスクの容量より大きいデータ、コピーガードのかかったデータを挙げています。焼く前に、元の動画をパソコンで最初から最後まで再生して、途中で止まったり飛んだりしないかを見ておきます。Windowsの標準機能で書くときの注意(ファイルのコピーが終わってから書き込みを始める、など)は、前に挙げたWindowsの記事で説明しています。
レコーダーでのダビングが失敗するとき
ブルーレイレコーダーでも、疑う順番は変わりません。まず画面のメッセージを控えます。パナソニックのディーガは、「本機で記録できないディスクが入っています」「ディスクの汚れまたは傷などで、ダビングできなかった可能性があります」といったメッセージごとに対処を案内しています。ソニーは「このディスクは操作できません」「問題が発生したため正常にダビングされませんでした」と出たとき、その機種のダビングに使えるディスクかを確かめ、本体をリセットするよう書いています。
メッセージの対処で直らなければ、本体のリセット(ディーガは電源ボタンを3秒以上押して切り、入れ直す)、本体のソフトウェアの更新、レンズの手入れの順に試します。HDDの番組そのものが正常に再生できない(壊れている)とダビングできない、という点もソニーは挙げています。それでも改善しないときは、ソニーもパナソニックも、レコーダーの点検・修理の相談を案内しています。
書けたのにプレーヤーで再生できない原因|データディスクとBDMV
書き込みは最後まで終わったのに、テレビにつないだプレーヤーやレコーダーでは映らない。この場合は、盤の作り方から疑います。
パソコンで盤を開いて、MP4などの動画ファイルがそのまま並んでいたら、データディスクとして焼いています。プレーヤーが映像の盤として読むのは、BDMVという決まった構造の盤です。アイオーデータも、Windowsの標準機能で書いた盤ではブルーレイプレーヤーで動画を見られないとして、BDMVなどの形式で書き込めるソフトを使うよう案内しています。データの盤と映像の盤の違いはデータDVDと映像DVDの違い (DVDの例です)で、ブルーレイに組み立て直す手順は動画をブルーレイに焼く方法 で説明しています。
BDMVとCERTIFICATEのフォルダーがあるのに映らないなら、次の2点を見直します。
BDMVのフォルダーを、ふつうのデータとしてコピーしていないか。記録用のBD-RにBDMVが採り入れられたBD-R Version 2では、ファイルシステムにUDF 2.5を使います(Blu-ray Disc Association)
映像と音声の形式が合っているか。TMPGEnc Authoring Works 7の仕様では、ブルーレイ(BDMV)に出力する映像はMPEG-2かH.264、音声はドルビーデジタル(AC-3)かLPCMです
組み立てと書き込みに使うソフトの選び方は、ブルーレイ書き込みソフト・オーサリングソフトの比較 にまとめました。
DVDのように、ファイナライズをしないとほかの機器で見られないのでは、と心配になるかもしれません。ブルーレイでは原則として要りません。ソニーは、ブルーレイはDVDと異なる規格のため、BD-R・BD-REともファイナライズは不要としています。パナソニックもBD-REは不要とし、BD-Rはほとんどの場合ファイナライズしなくても他の機器で再生できるので、再生できないときに試すよう案内しています。レコーダーでのファイナライズの操作は、ファイナライズの解説 に詳しく書きました。
特定の機器だけ読めない、再生が途中で止まるとき
自宅のプレーヤーでは映るのに、実家のレコーダーでは読まない。ある1枚だけ、途中で映像が止まる。こうした「一部だけ」の失敗は、機器がその盤の種類に対応しているか、盤の書き込みの状態、機器の状態の3つに分けて考えます。
機器がその盤の種類に対応しているか
再生する機器にも、読める盤の種類があります。PlayStationの公式ページによると、PS5・PS4はBD-R・BD-REに記録したBDMVとBDAVを再生できます。一方で、BD-REのバージョン1.0と、BDXL(BD-R XL・BD-RE XL)は再生できません。2層の盤は2層に対応した機器で、LTHタイプのBD-RはLTHに対応した機器で使います。機器の説明書の「再生できるディスク」の欄で、BD-R・BD-RE・2層・BDXLの行を確かめてください。
種類が合っていても、記録形式などの互換性の関係で再生できない機器がある、とソニーとマクセルはそろって注意しています。人に渡す盤は、渡す相手と同じ種類の機器で最初から最後まで再生を確かめてから配ります。
盤の側か、機器の側かを見分ける
どちらに原因があるかは、入れ替えて試すと分かります。パソコンで再生するとコマ落ちや音飛びが出る場合について、Verbatimは次のように切り分けています。ほかの盤は問題なく再生できるなら、その盤に正常に書き込めていないか、盤の不良か、書き込んだ機器との互換性の問題。ほかの盤も同じように乱れるなら、再生ソフトの動作か、書き込んだ機器との互換性の問題です。問題の盤を別のプレーヤーやパソコンに入れて映るかどうかも、見分ける手がかりになります。
傷がないのに再生が止まるのはなぜか
盤に傷が見えなくても、再生が止まることはあります。薄い指紋や汚れは目立ちませんし、機器の側ではレンズのほこりで読み取る力が落ちます。パナソニックは、ディーガの録画・再生用のレンズにほこりが付くと読み取り能力が下がるとして、6か月〜1年を目安にレンズクリーナーで手入れするよう勧めています。PlayStationも、キズやホコリのほか、記録の品質や記録した機器の特性によって、再生できないディスクがあるとしています。
レーベル面に貼ったシールも、原因になります。マクセルは、シールを貼るとディスクの反りや回転不良が起きて使えなくなることがあるとして、貼らないよう案内しています。PlayStationも、シールや紙のラベルを貼った盤は本体の故障の原因になるとして、使わないよう注意しています。
失敗したBD-Rは使える? BD-REは消して使い直せる
BD-Rは「1回録画用」、BD-REは「繰り返し録画用」の盤です(マクセル)。Verbatimの説明では、1回録画用とは、一度記録したものを消すことも上書きすることもできない、という意味です。書き込みに失敗したBD-Rも、書いた部分を消して最初から書き直すことはできません。
空きがあれば追記できるのも、BD-Rの性質です(マクセル)。ただ、書き込みに失敗した盤の残りに書き足せるかを案内した公式の資料は、確かめた範囲では見つかりませんでした。途中で止まった盤は、人に渡す盤や保存用には使わず、新しい盤で書き直してください。
BD-REは、書いた内容を消して使い直せます。マクセルは、空きが足りないときはファイルを削除するか、フォーマット(初期化)で全体を消すよう説明しています。正常に書き込めなかったBD-REは、いったんデータを消去してから書き直す、というのがVerbatimの案内です。ただし、書き込みと消去を何度も繰り返した盤は劣化して、正常に書けなくなります(バッファロー)。マクセルのBD-REは約1,000回書き換えられる設計ですが、使う環境の影響を受けるため保証値ではありません。
書き換えのできる盤でも、失敗のしかたによっては元に戻らないことがあります。マクセルはDVD-RAM・DVD-RWについて、書き込みに失敗して盤の情報の領域に異常な信号が残ると、初期化しても録画できる状態に戻せないことがあると説明しています。消去や初期化でエラーが出るBD-REは、使うのをやめたほうが安全です。
買ったばかりの盤に書き込めない、フォーマットできない、記録面に傷や歪みがある、認識されない。こうした場合は、盤の不良かもしれません。国内でVerbatimのディスクを扱うアイオーデータは、こうした盤を保証期間内なら交換すると案内しています。交換には購入日の分かる書類(レシートや購入履歴)が要り、記録した内容は補償の対象外で、盤の検査や原因の調査はしていないとのことです。ほかのメーカーの盤も、包装にある保証の表示と問い合わせ先を確かめてください。
手元の盤がBD-RかBD-REか分からないときは、レーベル面や包装の表示を見ます。マクセルは自社の製品について、レーベル面の外周に仕様を明記しています。
次の1枚を失敗させないための準備
原因の見当がついたら、焼き直す前に次の順で準備します。
使うドライブの推奨メディア(メディア対応表)から、BD-Rの製品を選ぶ。予備も同じ製品でそろえる
元の動画を、パソコンで最初から最後まで再生して確かめる
ノートパソコンはACアダプターにつなぎ、外付けのドライブはパソコン本体のUSBポートに直接つなぐ
書き込みソフトに書き込み後の検証(ベリファイ)があれば、オンにする。BurnAwareのマニュアルでは、ファイルが正しく書き込まれたかを確かめる機能です
書き込み中は、パソコンのほかの操作をしない
できた盤を、渡す相手と同じ種類の機器で、最初から最後まで再生する
ドライブがない、何度焼いても止まる、使う日が迫っている。そんなときは、頼む方法もあります。当社(ディスクメーカー)は大阪・梅田のDVD・ブルーレイの書き込み代行の店で、失敗した盤ではなく元の動画データから作ります。動画の共有URLを注文フォームに貼れば入稿でき(ギガファイル便での入稿手順 )、スマホからも手続きできます。再生できる形に組み立てて書き込み、実際のプレーヤーで再生を確かめてから、ケースに入れて発送するか店舗でお渡しします。料金は基本料金(Blu-ray・1枚あたり)1,500円(税抜)で、注文は1枚から。通常便は受付から5営業日で発送します。市販のディスクやテレビ録画など、他人の著作物の複製はお引き受けできません。
よくある質問
Q1. 書き込みに失敗したBD-Rは、もう一度使えますか?
書いた部分を消して書き直すことはできません。BD-Rは1回録画用の盤で、Verbatimの案内でも、一度記録したものは消すことも上書きすることもできないとされています。空きがあれば追記できる盤ですが、失敗した盤の残りに書き足せるかを案内した公式の資料は見当たりません。人に渡す盤や保存用は、新しい盤で書き直してください。
Q2. BD-REなら、失敗しても消して使い直せますか?
使い直せます。BD-REは繰り返し録画できる盤で、フォーマット(初期化)で全体を消してから書き直せます(マクセル)。ただ、書き込みと消去を何度も繰り返した盤は劣化して正常に書けなくなり(バッファロー)、書き換えの回数も、マクセルの盤で約1,000回が設計上の目安で、保証値ではありません。消去や初期化でエラーが出る盤は、使うのをやめます。
Q3. ブルーレイの書き込みが途中で止まるのは、なぜですか?
主な原因は、ディスクとドライブの組み合わせ、記録面の汚れ、ドライブのレンズやファームウェア、パソコンの負荷やUSBの電源、元の動画の破損です。同じ製品の新しい盤、別のメーカーの盤、1段下の書き込み速度、USBの差し込み口の順に、1つずつ変えて試すと原因を分けられます。レコーダーなら、画面のメッセージごとのメーカーの対処から始めます。
Q4. 書き込み速度を下げれば、失敗しなくなりますか?
下げれば失敗しないとは限りません。速度は、ディスクのパッケージの対応速度とドライブの対応速度の範囲で選びます。パイオニアのBDR-XS08では、ドライブが知らないメディアIDの盤は、1層・2層なら2倍速に制限されます。止まるときに1段下げるのは、速度が原因かどうかを見分けるためです。盤やUSBの接続も、あわせて確かめてください。
Q5. VerbatimのBD-Rでエラーが続くのは、ディスクのせいですか?
1社の盤で失敗しただけでは決められません。ソニーは、ディスクの特性のばらつきや製造ロット、機器との組み合わせで不具合が出ることがあるとして、別のメーカーの盤や別の機器で試すよう勧めています。買ったばかりの盤に書き込めない、フォーマットできないといった場合は、アイオーデータが保証期間内の交換を受け付けています(購入日の分かる書類が必要)。
Q6. エラーの少ないBD-Rは、どう選べばよいですか?
使うドライブのメーカーが公開している推奨メディア(メディア対応表)から選びます。パイオニアはディスクの識別番号(メディアID)ごとに書き込みを確かめていて、一覧にない盤は確認が済んでいないとしています。バッファローも、推奨メディア以外では品質によって正常に書き込めないことがあると注記しています。レコーダーで使うなら、説明書の対応ディスクの欄も見ます。
Q7. パソコンでは開けるのに、テレビのプレーヤーで再生できないのはなぜですか?
動画ファイルをそのまま入れた、データディスクになっている可能性があります。プレーヤーが映像として読むのは、BDMVという決まった構造の盤です。アイオーデータも、Windowsの標準機能で書いた盤ではブルーレイプレーヤーで動画を見られないとしています。オーサリングソフトでBDMVに組み立ててから、焼き直してください。
Q8. ブルーレイも、ファイナライズしないとほかの機器で見られませんか?
ブルーレイは原則としてファイナライズが要りません。ソニーはBD-R・BD-REとも不要とし、パナソニックもBD-Rはほとんどの場合ファイナライズしなくても他の機器で再生できるとしています(再生できないときに試す)。ただ、記録形式などの互換性の関係で再生できない機器もあるため、渡す相手と同じ種類の機器で確かめます。
Q9. 傷がないのに、ブルーレイの再生が途中で止まるのはなぜですか?
目立たない指紋や汚れ、機器のレンズのほこり、盤の書き込みの状態、レーベル面に貼ったシールなどが考えられます。ほかの盤は問題なく再生できるなら、その盤の書き込みか盤そのものを疑い、ほかの盤も止まるなら機器の側を疑います。柔らかい布で中心から外へまっすぐ拭き、別の機器でも試してください。
Q10. レンズクリーナーを使えば、書き込みの失敗は直りますか?
レンズの汚れが原因なら直ることもありますが、使ってよいかは機器によって違います。パナソニックはディーガに、専用のレンズクリーナーを6か月〜1年を目安に使うよう勧めています。ソニーは自社のレコーダーに、レンズ用のクリーニングディスクを使わないよう注意しています。説明書かメーカーの案内を読んでから使ってください。
参考にした公式の情報
ディスクや機器の仕様・対応は、製品や発売時期で変わります。この記事は、2026年9月24日時点の各社の公式ページの記載をもとにしたものです。
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